16年ぶりの桜庭、183秒でケリ/新日本
<新日本プロレス:神戸大会>◇23日◇神戸ワールド記念ホール◇観衆8000人
総合格闘家の桜庭和志(43)が「新日復帰戦」で圧勝した。柴田勝頼(32=ともにLaughter7)とのタッグ戦は、わずか3分3秒で井上亘(39)高橋広夢(22)組に勝利。桜庭はUWFインター時代の96年「1・4東京ドーム大会」以来16年8カ月ぶりとなる新日本での歴史的復帰戦で、「プロレス」の強さを見せつけた。10月8日の東京・両国大会で、井上と真壁刀義(39)組との次戦も決まった。
「IQレスラー」らしい復帰戦だった。桜庭が計算し尽くした試合運びで完勝した。柴田とともに3年目高橋を狙い撃ち。チョップや膝蹴りなどの打撃系で痛めつけ、大将格の井上に1度もタッチさせなかった。最後は1分以上も井上を場外で捕まえ、その間に柴田がPKから体固めで仕留めた。わずか183秒。プロレスしかない「タッグ」で息の合った連係を見せた神戸での秒殺劇だった。
新日本のリングは16年8カ月ぶり。96年1月4日、同じUWFインターだった高田延彦が初のIWGP他団体王者となった日だった。当時26歳。「ケンカなんて言いますけど、お互い相手を尊敬して戦う試合がしたい」。プロの「技」より「口」が脚光を浴びる今のプロレス界。時代は変わった。相棒柴田の「威勢よく切り出すのはいいんだけどね。新日本、これでいいのか? ってハテナマークだらけだよ」の言葉にも、横で静かにうなずいた。
バンザイして1周していた試合後のリングに、真壁が殴り込んできた。「覚悟しとけ!」。挑発に額をぶつけてにらみ合ったが、すぐに我を取り戻した。「みなさ~ん、ど~もありがとうございます」。激高する真壁を前に癒やし系の笑顔で一礼。97年には「プロレスラーは本当は強い」と言ったことがある。魅せるのはあくまでリング上での戦い。マイク合戦には付き合わなかった。
あまりの圧勝ぶりに、新日本の菅林社長もすぐさま反応した。「新日本で勝ち逃げは許されない。真壁が名乗りを上げましたし、両国で戦ってもらいます」。次戦は10・8両国大会に決定。ブーイング覚悟の入場も、声援が多かった歴史的復帰戦だった。「いろいろと入り交じった感じがしましたね。僕らにしかできない1発の技の重みを表現できれば」。日本格闘界を支えてきた43歳が、マット界の革命児として戦っていく。【近間康隆】
[2012年9月24日8時50分 紙面から]
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