大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が昨年10月に自殺した問題で、いじめの実態解明をめざす大津市の第三者調査委員会の第5回会合が23日、市役所であった。当時の2年生を中心に生徒22人をリストアップし、いじめたとされる同級生3人とともに、10月中旬をめどに聞き取りを始める方針を決めた。
第三者委は10月から、当時の2年生の担任や、いじめを目撃した教師計20人から状況を聴く。生徒への聞き取りはその後に進める予定で、加害行為の事実確認や、男子生徒の友人関係などについて尋ねる。
23日の会合では、聞き取りに同席する調査員として、臨床心理士の西林幸三郎・大阪芸術大学教授を選んだ。西林教授は教師や生徒への聞き取りの際に配慮する点について助言した。