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報道センターの活動方針

報道センターでは、インターネット世界を舞台とした犯罪被害者の救済のため、報道機関としての機能を活かしたユニークな活動を行って参ります。目指すところは、題して、「ペンと法律を駆使して社会悪と闘う世直しインターネットメディア」報道センターの、サイバー犯罪に対する活動方針について、ご紹介いたします。

警察捜査に匹敵する取材を行い、
証拠を集めて違法事実を立証する──

インターネット上で行われる犯罪の多くは、匿名性の陰に隠れ、容疑者の特定すら難しいケースが少なくありません。また、詐欺商法などの経済犯の場合、捜査当局の知識不足・情報不足から、一層、警察は告訴や被害届を容易に受理しない傾向にあります。

報道センターでは、インターネット上の「詐欺」「名誉毀損」「脅迫」「恐喝」などの犯罪容疑者の糾弾と刑事訴追に尽力いたします。警察が受理を躊躇する事件を、検察官OBの弁護士や幹部警察官OBの助言に基づき、立件を念頭に置いた筋書きで、警察捜査に匹敵する取材を行い、証拠を集め、違法事実を立証します。

被害者が警察への告訴と民事訴訟の提起を終えた(又は捜査終結)段階で、報道活動を開始します。そして、徹底的に糾弾します。

刑法に触れる問題は、全て告訴して刑事事件に。
そして、「加害者」を「被疑者」に──

報道センターは、「具体的に世の中の役に立つ報道」について、考えました。そして、今回その第一弾として、報道と刑事事件と民事事件の「コラボレーション」を実験してみます。

不条理な犯罪被害、消費者被害に遭った皆さん、泣き寝入りをする必要はありません。刑法に触れる問題は、全て告訴して刑事事件に。そして、「加害者」を「被疑者」にしましょう。たった一人の告訴が、年間数十億の詐欺集団を壊滅させることも可能なのです。

告訴をされた被疑者は、刑事訴訟法により、全員送検されます。書類送検ではなく、身柄送検(逮捕)を目指しましょう! そして、民事訴訟を起こし、被害回復を図りましょう。

我々、取材・情報収集のプロフェッショナルが、インターネットを隠れ蓑にした、匿名の加害者或いは厚顔無恥な加害者を丸裸にします。

高額セミナーを中心に、詐欺的商法が再び跋扈。

主要即金系ASPが消滅して数か月、情報業界の勢力図は大きく塗り替えられたようだ。新興勢力の販売者兼アフィリエイター人脈が台頭。下火となった即金商材に代わり、高額セミナー系の被害が急拡大しているという。

1人当たりの被害額が数十万に上ることから、悪質なものは集団訴訟や告訴に結び付け、法の裁きを受けてもらいたい。

また、投資、美容、恋愛、ギャンブルなど旧来のジャンルでも、またぞろ被害報告が増えてきた。誇大広告が常態化してきているといっても過言ではない。主要商材を検証し、誇大広告、虚偽広告の販売者には、売り主責任を厳しく問い、顔を出してしっかり消費者に釈明してもらおう。

美容、医療、投資、ギャンブルなど多岐にわたる誇大広告商材が溢れ返っている。(写真はイメージ。本文とは関係ありません)

ピンポイントで追及し、背後関係やネットワークをあぶりだす。

報道センターでは、年間を通して、こうしたセミナー系商材や誇大広告で消費者被害をまき散らす詐欺販売者、これらの詐欺商材を煽って被害を拡散させる悪質アフィリエイターを個別に徹底して潰していく。また、セミナー系商材については、背後でプロデュースする人物、企業や、協力関係でグループを形成し、無節操に推奨して消費者被害を拡大させる情報商材業界人も追及する。

隆盛を極めるセミナー商法。(写真はイメージ。本文とは関係ありません)

悪党は、一網打尽に被告席へ座らせろ。

悪党というのは、警察の世話になるまで悪事を続けるものだ。彼らに「反省」の二文字はない。ならば刑事事件とし強制捜査を受けてもらい、民事訴訟で関係者をことごとく被告席に座らせるほかない。我々は事件報道、スキャンダル報道のプロ集団として、刑事告訴に必要な証拠収集や、集団訴訟に必要な被害者集めと証拠収集に尽力したい。今年は個人、個別企業がターゲットだ。悪党に関する取材協力を広く読者にお願いする。

お寄せいただいた情報には全て目を通し、重要性や確度に応じて取材を行います。申し訳ございませんが、ご質問やお問い合わせは受付けておりません。情報ご提供者に対する秘密は厳守いたします。

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活動再開総力特集 第64弾まで連日更新

尾行・張込み日数56日 撮影枚数1776枚 取材人数27名 取材開始から捜査着手まで 追跡240日!攻防ドキュメント

セールスレター制作業者から巨額[1150万円]恐喝 ASPを突然閉鎖して売上げ[●●●●万円]横領 - 写真:インフォライフのサイトとH社が本社を置くビル。インフォライフ関係者。運営会社H社のH社長、黒幕のM容疑者、Mの舎弟格Y、インフォライフが事務所を置くC社の社長。

「インフォライフ」事件の全貌と黒幕情報起業家[ぽっちゃりホスト顔][警視庁が捜査]M容疑者(34)の悪行と素顔を暴く!

※現在、M容疑者や関係者の氏名は伏せ、写真には目線やモザイク処理を施しておりますが、事態の展開によっては、実名報道・写真公開に踏み切るつもりです。

ブラックジャーナリストのH氏

M容疑者は、現在別の容疑で告訴され警視庁が捜査中のブラックジャーナリストの男性容疑者を「東京の仲間」と称し、「俺が指示したら一斉に中傷記事が出る」「今は俺があいつを止めている」「ブラックジャーナリストは怖いぞ」「ブログ見てみろよ。お前も実名で叩かれるぞ」と語り、執拗にM容疑者を告訴した被害者側へプレッシャーをかけている。

闇社会にも人脈が豊富と言われるT氏

また、被害者の告訴を取り下げさせようと、関西の某経済事件で摘発された企業の元代表取締役で、表裏に多彩な人脈を誇る実業家T氏の氏名をチラつかせ「俺のバックにはT会長がついている。T会長が怒っている」「Tが被害者の告訴を取り下げさせる」「Tが警察OBを動かしている」などと周囲に吹聴し、被害者や被害者の関係者を呼び出そうと画策している。捜査が進展する中、容疑者らによる卑劣な工作が続く。

セールスレター制作会社にイチャモンをつけ、1260万円を脅し取ったM容疑者の脅し文句

「あなたたちを撲滅させます」

「タイムリミット近づいてきたよ ・ ・ ・
そろそろ泣き寝入りしないと本気で消滅させるよ」

「住まいの写真全て入手した」

「暴露本 ・ ・ ・出版しようと思う」

目下警察の取り調べに対し容疑を否認しているM容疑者。しかしこれらの文言は「言った言わない」などという争いの余地のないM容疑者が送ったメール。そして、被害者のZさんが金を振り込んだ先は、インフォライフをH社長やM容疑者とともに運営していた幼なじみのYの銀行口座だ。

これまで口八丁手八丁、一人何役もこなしながら悪知恵とハッタリで生き延びてきたM容疑者だが、M容疑者のブログの言葉を借りれば、今回ばかりは「ご臨終」と言ったところだろう。

被害者の男性は東京都在住のZ氏。30代前半の寡黙なアーティストタイプの好青年だ。数年前からウェブ制作会社を経営、情報商材のセールスレターといわれる販売サイトの制作を商材の販売者から請負っている。

そんなZ氏の平穏な日常を恐怖に陥れたのは、平成20年3月29日に、Z氏の仕事仲間のAさんに送りつけられた、M容疑者から不気味な恐喝メールがきっかけである。自身のブログでM容疑者の商材を「稼げない」と批評したAさんに対し、金銭を要求する内容だ。

「あなたたちのグループサイトを撲滅させます」

「IPアドレスなど契約している回線から
住所、氏名全てこちらで分かります ・ ・ ・」

「昨日、Aさんと同じようなメールを
差し上げた人たちはすぐに謝罪文と
わたしどもに与えた損害に対する賠償金を
振り込むという人も ・ ・ ・」

「地獄を見るのは当然の報いです」

しかし、本当の狙いがAさんではなく、資産家のZ氏だということはほどなくして明らかになる。AさんがM容疑者の要求を撥ねつけると、M容疑者はZ氏の名前を上げ、要求をZ氏に伝えるようAさんに繰り返した。

「親玉の情報が早ければ
今日の夜中には入手できるみたい ・ ・ ・」

「あんたより親玉だな~」

「親玉にも言っといて。あんたやばいよってね」

「俺こう見えて短気だから」

「Z君パ~にするのも君次第」

Z氏はAさんの後輩格にあたることからM容疑者はZ氏を「親玉」と呼んだと思われるが、いずれにせよAさんは慌てZ氏に相談した。その間もAさんの元にはM容疑者から、昼夜を問わず容赦ない脅迫メールが送られてくる。

「■■だと調査結果が出ました。
高速道路のそばの高層マンションですね。
君の居場所も特定ができました。
良いマンションに住んでるじゃん 
近くに大学もある。駅も近いねいいね~。」

「確実に明日には分かるあなたの身内親玉Z君家は ・ ・ ・
邪魔くさい事をせずに
一気に片付けていくつもりです。」

「追伸 ・ ・ ・もう全ての調査が明日の朝で
終了いたしますのでこれが最後のメールです。
撲滅会」

「今日から徹底的にあなたらを潰しにかかります。
あなたたち THE END
早く痛い目に逢えばいいのに」

「俺たちの組織、半端なくスッゲ-から」

ついには以前の自宅マンションや現在の仕事仲間の自宅などの写真がメールに添付して送られてきた。稚拙な脅迫文ではあるが、姿なき脅迫者から送りつけせれる連日のメール攻撃は、一般人が震え上がるには十分な脅迫行為だ。

被害者が語る恐怖と憤り「こうして私はM容疑者に脅され、骨の髄までしゃぶられた」

本当に悔しいと唇を噛みしめながら、Z氏が当時を振り返る。

「今思えば、すぐに警察に通報すればよかったのですが、当時はM容疑者から送られてくるメールが日々エスカレートしていて、明日にでもM容疑者らが家に押しかけてきて私や家族に危害を加えるのではないかとノイローゼ状態でした」

Z氏がM容疑者に1200万円余りの大金を振り込んでしまった最大の理由はM容疑者が暴力団の背後関係を巧みに誇示したから。

「M容疑者は電話で私に『暴力団等の組関係の人間を東京に行かせている』と告げました。自分がさも暴力団をコントロールできる立場にあるように、言葉巧みに私を脅しました。そして、『相当な人数と人件費をつぎ込んでお前らの現住所などを割り出した』『その費用だけでも500万円以上はかかっている』『組関係の上の人間にはこの件で最低3000万円は取れると話している』などと要求してきたのです」

そんな大金は払えないとZ氏がM容疑者に言うと、要求額を下げてきたという。

「『最低でも1000万以上と、それ以上の見返りが無ければ上の人間を納得させることができない』とM容疑者の情報商材のセールスレターを制作することを要求されました。私は追い詰められていたので、M容疑者の要求を呑むことにしたのです。」

Z氏はM容疑者との電話で、1150万円を支払うことを約束させられた。しかし、その直後にM容疑者はメールで更なる増額を求めてくる悪辣ぶりを発揮する。推測するに、電話を切った後M容疑者は「もう少し脅し取れた」と後悔したのだろう。2時間ドラマに登場する、1回で止めておけばいいものを、調子に乗って強請り続けて殺害されるゴキブリ並みの悪党と表現すればいいだろうか。M容疑者がZ氏に送ったメール文にはこう記されている。

私も来月には3000万円と上の者にも申し上げていたので
今回の示談金では納得してくれなかったのですが・・・

100%納得してない子らもいてるのも事実です・・・

今日の電話で1150万円と言いましたが、
+α、Z君の気持ち分があれば私の顔も立つのですが・・・

イーバンク銀行 204 ワルツ支店 370〇〇〇〇 Y

「示談金」と書かれているが、単にM容疑者がZ氏の仕事の仲間ブログ記事に因縁を付け、脅迫の末に1000万円以上の金銭を支払わせるのだから、示談でもなんでもない、紛れもない恐喝被害である。Z氏は「+α」として45万円を支払うことになり、平成21年4月3日、合計1195万円を東京三菱UFJ銀行田町支店からYの口座に振り込んだ。

以来、Z氏はM容疑者に脅迫されるまま、2年間に約20件の販売サイトの制作を強要され、さらにZ氏の人脈を駆使して販売にも協力させられ続けたのである。M容疑者から、自立した人間としての尊厳を蹂躙され続けた2年、どれだけ悔しかったことだろうか。

Mは、自分の不法行為の責任をZ氏に覆いかぶせ脅迫。「このままでは、M容疑者に一生脅され続けると確信しました」

Z氏は、M容疑者との決別を決心した時のことを語り出すと、声を詰まらせた。

「私はM容疑者の要求に従って、やりたくない仕事を2年もやらされてきました。それでも、自分の心の中で折り合いをつけ、家族を守るために割り切ってやってきたのです。なのに、今回M容疑者は、自分が販売している商品が特商法違反で詐欺だからということを理由に、自分が実質的に経営するASP「インフォライフ」の支払いを凍結しました。

私が紹介したクライアントが皆、大変な損害を被っています。そして、Mの指示で販売サイトを作成したにもかかわらず、ブログやメール、知人を介し、『お前は詐欺の共犯だ。ネットでお前の名前を流す』『俺は覚悟が出来ている』『お前は逃げられない。警察に逮捕させてやる』『ブラックジャーナリストに記事を書かせてやる』等と実在するフリーライターの名前を挙げて脅迫してきたのです。実際、そのフリーライターのブログには、私を連想させる記事が掲載されたので、M容疑者とフリーライターが組んでいることがわかりました。

そして、実際に匿名のブログではM容疑者が販売している商品を、あたかも私が販売している商品かのように書き、私を中傷する記事が多数掲載されたのです。こんな理不尽はあるでしょうか?今、M容疑者と関係を遮断しなければ、私は本当にM容疑者の共犯にされてしまうかもしれません。そして、一生脅され続けることを確信したのです」

後述するが、インフォライフ事件で最も損害を被ったのも、実はZ氏なのだ。M容疑者は脅しに与し易いZ氏の性格をとことん利用し、最後までしゃぶり尽くそうとしたのだ。

今年に入り、M容疑者は被害者の家族宅へ押し掛けて嫌がらせをするなど、行動は過激さを増すばかりだった。本誌の取材で明らかになったM容疑者の正体は、九州出身の一つ年上の妻の夫、保育園に通う5歳の娘の父親という姿だった。妻の犯行への関与も疑ったが、今のところその事実は浮かび上がらない。物心付きはじめた娘に、M容疑者は自らの犯行をどのように説明するのか。(写真左はM容疑者が長女を保育園へ見送る様子。右は妻のパート先への出勤風景。)

告訴と民事提訴を決意「私の判断は間違っていました。犯罪者とは断固闘います。」

Z氏が告訴と民事提訴に踏み切った心境をこう明かす。

「メールを送ってくるのも、電話の相手もM容疑者やYやKとさまざまでしたし、『暴力団』『上の者』とか『若い子』などという言葉も出てきたので、私は本気で暴力団組織が絡んでいると思い込んでいました。それに、M容疑者やYやKも本名なのか偽名なのか、どこに住んでいるのかもわかりません。

当時は警察に相談して解決しなければ私や家族の身が危険にさらされると思っていたので泣き寝入りすることにしたのです。しかし、それが正しいことだとは私も思っていませんでした。悔しくて仕方ありませんでした。報道センターさんの取材でM容疑者とYの素性が判明したので、勇気をもって告訴し、民事訴訟も起こすことにしました。」

Z氏の告訴を受理し、捜査を開始した警視庁。

Z氏の告訴を受理し、捜査を開始した警視庁。共犯者や協力者も相次いで事情聴取を受けている。

M容疑者側からは昨年末から、ブログやメール、関係者を通じ執拗に接触を図ると同時に、ブラックジャーナリストを利用して、Z氏を連想させる事実無根の記事を書かせ揺さぶりを続けている。一事は精神的に不安定になったというZ氏も、今は警察や弁護士のサポートが行き届き、心穏やかに仕事に向き合えるようになったという。

「彼らのような卑劣な人間に脅かされて生きるなんて馬鹿げています。M容疑者は、私以外からも金銭を脅し取ったことをメールでほのめかしています。もしM容疑者の被害に遭った人がいるなら、勇気を出して警察に被害届を出してほしいと思います。私はM容疑者やM容疑者に加担して私を苦しめ続けている勢力と最後まで闘います」

Z氏の闘いも実を結び、刑事告訴の捜査は佳境に差し掛かっている。1000万円にも上る巨額恐喝事件だけに、厳しい当局の判断が見込まれる。一方、民事訴訟はこれから第一回目の期日を迎える。現在のところ代理人弁護士すら決まっていない状況というM容疑者。果たして法廷でどのような弁解を弄するのであろうか。

M容疑者が実質的に運営するインフォライフの破綻事件。開業3ヶ月目の報酬支払い前日、一通のメールで事件は始まった。

既に削除されたインフォライフのサイト

既に削除されたインフォライフのサイト

詐欺業界と言われる情報商材業界だが、騙されるのはたいてい消費者だけだ。ASP-販売者-アフィリエイターの関係は存外、信用に足るものとなっている。ASPが所定の売上金やアフィリエイト報酬を、1日たりとも遅れずに支払うということは、毎朝、日が昇るのと同じように当然のことと認識されている。

この暗黙の信用があるから、販売者は商品を登録し、アフィリエイターはせっせと宣伝に励む。では、その暗黙の信用を逆手に取り、ASPの預り金が最大になった報酬支払い前日、悪意の運営者が計画的に破綻させたらどうなるか?そんな事件が2012年8月4日、勃発した。

「カード会社から支払い凍結処分を受けた」

「インフォライフ」とは、大阪市北区中之島に本社を置く法人「H社」が運営する情報商材専業ASPである。登記簿によれば法人の設立は平成23年4月1日。事業目的は「コンピューターソフトウエア―の開発」等となっている。社長は大阪府堺市在住のH氏。他の役員はいない。驚くのは資本金が1,000円だということだ。決済ASPとして到底信頼に足る資本金額とは言えないだろう。

登記簿謄本には、「資本金1000円」と。

登記簿謄本には、「資本金1000円」と。

M容疑者による恐喝被害に遭った前出のZ氏が事の経緯を説明する。

「平成23年3月頃、M容疑者から『今度ASPを設立するので、協力しろ』という要求がありました。M容疑者は自分の商品のみならず、私のクライアントの販売者の商品も登録させるよう要求してきました。そして、アフィリエイトなど販売面でも協力しろと言ってきました。」

それがすべての始まりだった。Z氏はM容疑者の要求を受け入れ、知人や取引のあるアフィリエイターに販売協力をもとめたところ、新興ASPのインフォライフは運営開始3ヶ月で月額3000万円近い決済額に達したのである。

そのインフォライフから、1通のメールが販売者、アフィリエイターに送り付けられたのは、8月4日の朝のことである。少々長いが、アフィリエイターに送られた文書を引用する。

「インフォライフ審査部上田と申します。この度は当社インフォライフでアフィリエイター登録をして頂き誠にありがとうございます。今回アフィリエイトをして頂いた商品にあたり数多くの購入者様、消費者センター様からのクレームの書面などを頂いており、当社に多大なる損失を被っております。」

「当社の利用規約にある第11条(利用者の禁止行為)についても違反行為があると判断させていただいております。また、当面の間、カード会社様からの支払い凍結という厳しい処分をいただいております。」

「その理由としまして、誇大広告の表記、特定表記の記載虚無などがあげられており購入者様、消費者センター様からも内容証明郵便を発送されていると確認できておりますが
特定商取引法に定められた住所地に、販売者様が存在しないとの判断により特定商取引法違反と判断させていただきます。また、販売者様の氏名につきましても変更されての販売をなされておりこの件につきましても各販売者様に確認を取らせて頂いております。」

「凍結期間に関しましては上記の点での確認を取らせていただいた上で、カード会社様へご説明をさせていただき、各アフィリエイター様へのお支払いとなります。報酬支払いにつきましては1~3ヶ月以上を予定しておりますが場合によってはそれ以上の保留もあり得ます。」

究極のマッチ・ポンプ 自作自演の販売停止

要するに、販売サイトが誇大広告で、販売者の住所が虚偽だから特商法やインフォライフの規約に反しており、カード会社から支払い凍結を受けたからアフィリエイターへの支払いも凍結するというものだ。しかし、後でM容疑者本人も認めるが、インフォライフが誇大広告で虚偽表示と指摘した商品の実質的販売者は、インフォライフの実質的経営者であるM容疑者だったのである。

M容疑者が販売していた商材。

M容疑者が販売していた商材。自らの商材の特商法違反を理由に、自らが関与するASPの支払いを凍結をした。

「メールを最初見たとき、キツネにつままれたような感じでしたよ。アフィリエイターが報酬の支払いを止められた商品はM容疑者の商品なのですから。自分の商品が誇大広告で住所が出鱈目だから支払いを凍結すると言っているのですから、滅茶苦茶もいいところです」(Z氏)

こんな主張がまかり通っては、電子商取引の市場は地に堕ちる。M容疑者の悪知恵は、ほとんど詐欺と言って差し支えない悪質な詐害行為である。

インフォライフこそ、実体のない幽霊ASP

インフォライフの話を聞かねばなるまい。大阪市内の一等地、中之島にある本社所在地「フジヒサビル」に赴くと、エントランスの案内板に法人名の「H社」とも屋号の「インフォライフ」とも表示がない。法人登記簿はビルの所在地のみで階数が書かれていない。しかし、記者の記憶に引っかかる社名を案内板の中に発見した。C社である。

C社の入居するビル(左)とビルの案内板。「インフォライフ」は見当たらない。

インフォライフのドメインは平成23年2月12日に申請されているが、WHOISの担当者情報にあるM容疑者のメールアドレスのドメインがC社のものだったのである。
つまり、M容疑者はC社と密接な関係があることは間違いない。

早速C社の事務所を訪問するが、入り口で内線電話越しに応答する従業員は「社長でないと分からない」と繰り返すばかり。ならば社長はいつ戻るのかと尋ねると「わからない」と答えるばかり。社長の名前さえ教えてもらえなかった。

ならば社長に直撃するしかあるまい。早速天満橋の大阪法務局へ足を運び、同社の登記簿謄本を取得した。C社は平成14年に設立された資本金300万円の株式会社。興味深いのは、H社とC社の目的欄が一字一句、順番まで同じであること。両者の一体性を強く確信した。

C社のI社長は若干34歳。関西の有名私大を卒業後、海外留学などを経て起業。アダルトビジネス向けのサーバーレンタル事業で成功した人物だ。C社の役員を務める妻と共有する、会社近くの高級タワーマンションで暮らすちょっとしたセレブである。

オブジェクトをコピーできませんでした。

I社長が住む高級タワーマンション。

Ⅰ氏の帰宅を自宅前で待ったが捕まえることは出来なかった。2日後、Ⅰ氏の飲み仲間という人物を介し、本人に取材することが叶った。

取材場所に紺色のTシャツ、ショートパンツにビーチサンダル姿で現れたI社長は、噂通りのサーファー風の青年だ。

「とにかく遊び人。本人から新地やミナミで一カ月300万円使うと聞いたことがある。遊び慣れているし金離れがいいからホステスの人気も高い。優しいし甘え上手。可愛いやんちゃ君という感じ」(ミナミのクラブホステス)というイメージに合致する。

I社長が語る、インフォライフ支払い停止の原因は、

M容疑者の個人的なFX取引の資金がショートし、M容疑者がインフォライフの決済代金をI社長から前借りしたことだった。しかも、カード会社からの支払い凍結の事実がない事が判明した。

C社のI社長へのインタビュー取材は下記の通り

記者 C社とH社(インフォライフ)の関係を教えてください。
I社長 「レベニューシェアでインフォライフを運営しています。弊社はシステム開発を担当し、事務所を登記住所として貸し、決済代行を行います。H社からは毎月固定で100万円と、決済額の6.8%を受取る約束です。ですから、インフォライフのシステムはある程度私の裁量で開発しています。」
記者 システム開発を裁量を持って開発し、決済手数料の大半を御社が取り、事務所の住所も貸していたとすれば、事実上の共同経営ということですよね?
I社長 「ま、事実上ね。しかし、システム開発料もらえてないんですよ、私は。私も被害者です。」
記者 H社との提携の経緯は?
I社長 「元々、道頓堀のFというクラブのオーナーだったM容疑者から、店の買収を持ち掛けられたことから知り合いになりました。その後、M容疑者が出す情報商材にの仕掛けで使うポイントサイトのシステム開発を請負いました。毎月利益が800万円くらい出ていましたが、ものすごいクレームが入り、サーバーを止めざる得なくなった過去があります。」
記者 なぜ、そのような相手と再びビジネスを?
I社長 「最初はM容疑者がメインではなく、社長のHが前面に出てきたのです。しかし、システムを組み始めて、細かい変更の話になったときにM容疑者が登場したのです。」
記者 では、H社の経営主体はいったい誰ですか?
I社長 「経営主体ということでは社長のHさんだと思いますが、私はほとんど会っていません。M容疑者とYがインフォライフのツートップだと認識しています。報酬の振り込みなどは、M容疑者がやっているようでした。」
記者 インフォライフは、クレジットカード会社から支払いを凍結されたという理由で販売者やアフィリエイターへの支払いを止めています。カード会社からの支払い凍結は事実ですか?
I社長 「弊社がインフォライフの決済を行っているのは、GMOペイメントゲートウェイですが、そのような事実はありません。」
記者 確認しますが、凍結されていないのですね。
I社長 「ええ。」
記者 インフォライフの電話は、C社に設置されている?
I社長 「違う、違う。M容疑者の事務所。」
記者 C社の事務所でインフォライフの業務は?
I社長 「全然していないです。普通のお客さん程度に時々来るくらいです。」
記者 支払い停止の責任はあなたにはないのか?
I社長 「私はインフォライフに、すでに700万円を払っています。インフォライフがそれを支払わないからと言われても、私の責任ではありません。」
記者 払ったとはどういうことか?
I社長 「M容疑者が、FXの相場が動いて、至急お金を入れなければならない。8月1日までに前倒しで入れてくれと頼まれたので、7月27日にM容疑者に振り込みました。」

こうなれば、M容疑者の話を聞かなければなるまい。I社長にM容疑者を呼び出してもらった。

今回M容疑者を誘き出す目的は、姿なき恐喝犯
M容疑者の素性を明らかにすることだった。

リーガロイヤルホテル大阪のロビー周辺、
駐車場、ホテルから通じる地下鉄改札には
無線機とGPSを装着させた
8名の尾行班を待機させ、徒歩、地下鉄、車、
如何なる移動手段にも対応できる体制を整えていた。


来い、Mよ。お前はもう、透明人間ではない。これ以上の無法は、許さない。


記者は卑劣な恐喝魔のツラに興味があった。職業柄、ツラを見ればだいたいどういう人物かわかるものだ。取材場所に現れたのは、風貌は事前に聞いていた「ぽっちゃりホスト」そのまま。そしてそのツラを剥いだM容疑者の本性は、気弱で狡猾で見栄っ張り。幼少期に十分な愛情を受けずに育ったタイプだ。頭脳レベルはすこぶる低いが、どこで習得したのかハッタリの技術は、中の上。おそらくこれだけで生き抜いてきたのだろう。一言で言えば、哀れを誘うチンピラ系だ。そして、

記者が目の当たりにしたのは、I社長とM容疑者の醜い責任のなすりつけ合いだった。当初すっとぼけたM容疑者、その狼狽ぶりは、C社からの前借を雄弁に物語った。最後はしつけの悪いスピッツのようにキャンキャン吠え、見苦しい逆切れで締めくくった。

記者 あなたがインフォライフの実質的経営者でよいか?
M容疑者 「経営者はHです。私はHに『やってみぃへんか』と誘って、I社長のところでインフォライフを作ってもらった。」
記者 利用者に支払い凍結のメールを出したのは誰ですか?
M容疑者 「Hじゃないですか?」
記者 「ウエダ」という名前でメールが配信されているのですが・・・
M容疑者 「僕は、正直そのウエダとかいう従業員は、僕は認識してません。」
記者 では、あなたはいつ支払い凍結のことを知ったのですが?
M容疑者 「今朝です。」
記者 では単刀直入に聞きます。あなたはなんでI社長にカネ借りた?
M容疑者 「カネ借りた?」
記者 とぼけないでください。I社長に700万円、先に払ってくれと頼んだでしょ?
M容疑者 「それは ・ ・ ・それは ・ ・ ・でも、別に ・ ・ ・個人的な話の中で ・ ・ ・」
記者 どういうこと?
M容疑者 「それっていつの話ですか?」
記者 何とぼけているのですか?先月の末の話ですよ。
M容疑者 「ちょっとわからないです ・ ・ ・」
記者 I社長、確かに支払っていますよね。
I社長 「はい。間違いなく振り込んでいます。」
記者 I社長、どこの口座に振り込んだのですか?
M容疑者 「どの口座って ・ ・ ・それを ・ ・ ・ちょっと待ってください。それを ・ ・ ・あの、今あなたに、言う理由があるんですか?」
記者 私はI社長に聞いているんですよ。これ、刑事事件になる可能性のある話ですよ。あなた、わかってますか?
M容疑者 「うん。刑事なら刑事訴訟起こしてください。僕らは僕らで、たたいたりしますわ。あなたのこと。」
記者 脅すんですね。どうぞ、どうぞ。私は喧嘩しに来たんではないんですけど。
M容疑者 「いや、けんかですよ。刑事訴訟でしょ? そりゃ、僕らも守らなあかんもんは守らな。けんかですやん。 あなた、プレナーですか。何、誰なんですか。そもそも ・ ・ ・」
M容疑者、I社長、Yが仲よく取材現場から帰る。

M容疑者、I社長、Yが仲よく取材現場から帰る。天網恢恢疎にして漏らさず。必ず誰かに見られているものだ。

記者の前では金の貸し借りについて口論となる一幕もあったが、ホテルを一歩出ると3人は、談笑しながら仲良さげに近所のカフェへ向かった。記者の頭に浮かぶのは、「同じ穴のムジナ」という言葉だ。

M容疑者が事実上インフォライフの経営に関与し、そして、GMOからC社経由で支払われる決済代金を前借した事実もほぼ固まった。では、法的な最高責任者、H社長に話を聞くしかあるまい。

何か収穫があるかと期待したが、残念ながら大した話は聞けなかった。収穫があったとするならば、H社長がインフォライフの経営をやっていたとは到底思えないという記者の確信だけだった。

何せ、H社長はカネの出し入れについて、
「会社の通帳
 税理士に預けているのでわからない」

と言い逃れするのだから。

税理士に通帳を預ける経営者など、私は、
一度も聞いたことない。

記者 販売者やアフィリエイターに御社が送ったメールに、カード会社から支払いが凍結されていると記されていますが、事実ですか?
H社長 「はい?それは、まあ、会社のことなんで別に言う必要ないですよ。」
記者 大事なことですよ、社長。凍結されていなければ、詐欺になるかもしれません。
H社長 「凍結処分を受けています。」
記者 カード会社からですね?
H社長 「はい。」
記者 繰り返しますが、カード会社からの支払い凍結処分を受けているというのは事実ということですね。
H社長 「はい。」
記者 そのカード会社というのはどこですか?
H社長 「それ必要ないですよね。」
記者 言えないのですか?
H社長 「言えないんじゃなくて、言う必要ないでしょ。」
記者 カード会社の処分が正しいのかどうなのか、確認する必要があるので、カード会社を教えてほしいのです。筋は通っているでしょ?
H社長 「止められているのは現実で、こちらがそうなっているんですから。」
記者 でもね、決済会社といってもC社ですよね。I社長は御社に対する支払いなんか止めてないって言っているんですよ。C社の上にあるGMOも止めていない。確認とっているんですが。
H社長 「いや、止まっています。」
記者 止まっていませんね。あなたはカード会社とインフォライフの間にGMOとC社が介在していることをご存じないんですか。
H社長 「カード会社とうちですよ。」
記者 違いますよ。御社とカード会社は直接取引有りません。
H社長 「僕もちょっとそこは把握してないですけど。」
記者 だって、決済のことを把握しているのは唯一、H社長だっていうことで、M容疑者があなたに責任転嫁したのですよ?
H社長 「申し訳ない、それは ・ ・ ・」
記者 H社長は知らないということですか。
H社長 「知らないじゃなくて、把握できていません。」
記者 御社の銀行口座への入金は、どこの名義で入ってきてます?
H社長 「はい?」
記者 御社の銀行口座に、毎月決済代金が振り込まれると思うのですが、どこのカード会社から振り込まれていますか?
H社長 「 ・ ・ ・税理士さんに ・ ・ ・ちょっと通帳渡しているんでね ・ ・ ・僕も。僕の口座なんですけど ・ ・ ・あ ・ ・ ・会社の ・ ・ ・。」
記者 会社の通帳を税理士さんに預けて確認していないということですか?
H社長 「はい。僕、ちょっと僕も時間迫ってきているんですけど、その ・ ・ ・いや、ホンマは出なあかん時間なんですけど ・ ・ ・。」
記者 このウエダという方は実在するのですか。審査部ウエダという方は。どちらで執務していますか?中之島のC社は登記だけですよね?
H社長 「まあ、登記上そこになっているんですけどね。」
記者 特商法や同法の施行規則では実際の事務所を表記するように定めています。販売者に住所の問題で支払いを凍結しながら、インフォライフ自体が不適切な表記をしていますね?
H社長 「登記だけではないですよ ・ ・ ・そこにも行ってますし ・ ・ ・」
記者 I社長は、来客として数回来ただけと証言しています。また、インフォライフの事務所は難波近くのマンションだと言っていますが?
H社長 「その辺は関係ないですよね、この問題。執務もそこでしたりもします ・ ・ ・」
記者 じゃあ、H社長はC社に居るのですね?
H社長 「いや、いつも、その出たりもしてますんでね。」
記者 では、凍結の通知を出したウエダさんはどこで執務している? C社にいます?
H社長 「いや、いや、いや、インフォライフです。ですが、ウエダは関係ないですよね。私が指示を出してウエダがやってるだけです。」
記者 ではウエダという社員がちゃんと存在して、H社長の指示を受けて、このメールを出したということですね。
H社長 「はい。」
記者 最後に、C社のI社長は、M容疑者に頼まれて8月10日にC社からインフォライフに支払われる750万円のうち、700万円を前払いしています。H社長の認識は?
H社長 「何のことです?全く知りません。それはちょっと、まあ、こっちはこっちでやる    ことなんですけど、それはちょっと初めて聞いたことなんで。」

H社長は、「時間が無い」を連発し、急ぎ足で記者の前から姿を消したが、34度を超える炎天下のオフィス街を、汗をぬぐいながら2時間近くも徘徊した後、M容疑者と落ち合うという奇怪な行動をとった。


全文掲載 M容疑者に、C社のI社長から前借した700万円について、改めて問い質した!

「僕が、認識の違いかもわからんやけど、僕が言うたんは、あのー、僕は5日の日に・・・・・・・ですよ、僕ね。たら、あのー、僕がやってるネットの情報商材ってあるんですね、個人的にね。僕は5日の日に収益が入るからね、FXで我々・・・・規制がかかるから、8月の1日から、25倍になるからレバレッジの調整をしたいから、5日の日に返すから、Ⅰ、ちょっと貸してくれへんかって、僕はそう言っただけですよ。」

「や、正直、末までには返しますよ。はい。それはだってもう僕とI社長の付き合いでもあるし、僕もいろんなやっぱり絡みもある中で、そんな踏み倒す、そんなしょうもないことする人間じゃない。」

「この間、あのー、まあ、先週、為替介入も入ってI社長も儲かって、僕も儲かって、その中で、あのレバレッジ、まあ、8月1日から、僕ちょっと ・ ・ ・ ・ ・ ・。アメリカの問題もいろいろあって、僕は、ロスカットされたら300万ぐらい損失、切られるんです。だから700万あったら25倍まで抑えれるから、そのままずっとつけておけるんですとね、お金をね。寝かしておけるんですよ。まあFX、遊びなんですけど。」

あくまで 「個人で借りた金でインフォライフは関係ない」という主張だが、前貸ししたI社長との主張は食い違う。

また、前借の金額が8月10日にC社から支払われる金額とほぼ同じであり、インフォライフで販売している商材の大半はM容疑者が関与しており、かつ、インフォライフの実質的運営幹部である以上、この言い訳は到底、通用しない。

「インフォライフの売上は、私の顔で集まってくれたアフィリエイターさんのおかげです。M容疑者のせいで私の大切な仕事仲間に迷惑をかけることになり、本当に申し訳なく思います」

この件で前出の恐喝被害者にして、自らのクライアントをインフォライフに紹介したZ氏は、一時自殺することも考えたという。

そして、Z氏は、自らの責任を果たすために、M容疑者やH社長と対決する決意を固めた。

ブログ記事に難癖をつけて脅迫メールを方々へ送りつける恐喝稼業の一方、ASPを立ち上げては販売者に難癖をつけて報酬を支払わない詐欺商法にも精を出すM容疑者。Z氏の追及にインフォライフH社長、M容疑者はボロを出し続ける。

失笑LIVE しどろもどろ H社長が墓穴掘りまくった30分被害アフィリエイターZ氏がM容疑者とH社長と対決

8月10日午前10時。モーニングタイムが終わり、客もまばらなリーガロイヤルホテルのロビーラウンジで、被害者のZ氏とH社長、M容疑者の対面が果たされた。高い天井に、時折双方の感情的な声が響く。

ガラス越しに涼しげに落ちる滝とは対照的な、白熱した応酬が30分続いた。世間にも裁判所にも通用しない、H社長の苦しすぎる言い訳を聞いてみよう。

H社長 「凍結の件は、利用規約に則ってさせていただいているんです。(客の預かり)金を使い込んでいるのではないかとか、訴訟を起こすとか言われますが心外です。」
記者注: 一方的に支払いを止められれば、客は怒るのは当然だが、H社長はそれが気に食わないと不機嫌に言う。
被害者のZ氏 「お金はH社の口座にあるのですね?」
H社長 「もちろんそのまま手もつけずに、通帳のほうに、口座のほうにあります。で、まあいろいろ、身内とかいろんな方々に相談した結果、弁護士さんにお任せして、凍結しているお金を購入者さんに返金していこうと、その方向で行くことになったんです。」
記者注: クレジットカード会社から凍結されたという自分らの主張を忘れたのか、嘘が通用しないと観念したのか、会社の口座にカネがあると言い出した。堂々たる開き直りである。
被害者のZ氏 「購入者全員に返金していくということですか?購入して満足している問題のない方に対してもですか?」
H社長 「数いてる方々、もうすべて返金全部させていただく。」
被害者のZ氏 「クレジットカード会社から支払いを凍結されたから、解決するまで一時支払いを止めるというメールは事実ではなかったのですね?」
H社長 「もうすべて弁護士さんにお任せしようと。」
記者注: 言い訳するのも面倒くさい、そう言いたげな表情。
被害者のZ氏 「カード会社に凍結されていないのに凍結されたと虚偽の通知をして我々の支払いを止めるのは詐欺じゃないですか?カード会社の凍結という理由はあと付けですよね?」
H社長 「あと付けでも何でもいいですよ。もう言うてください。僕らももう全部弁護士さんに任せるので。」
記者注: 「弁護士」連呼で逃げ切る作戦のようだ。
被害者のZ氏 「では、担当の弁護士さんを教えてください。」
H社長 「早急にお教えします。」
被害者のZ氏 「今教えていただけないのですか?」
H社長 「今からちょっとお会いするので ・ ・ ・」
記者注: しかも「弁護士」には、これから頼むという。笑わしてくれるじゃないか。
被害者のZ氏 「いつまでにご連絡いただけますか?」
H社長 「まあ今日か明日か。もうホンマに早い時間ですよ。」
記者注: 以来8か月、H社長から弁護士名の連絡はない。どこまでも嘘つきな連中。
被害者のZ氏 「じゃあ、その間は御社としてはお金には一切手をつけずない?」
H社長 「手をつけてませんしね。」
記者注: 後に大阪地裁から仮差押えの決定が下されたが、H社の銀行口座には数百円の残高しか残されていなかった。本当に嘘つきな連中。
被害者のZ氏 「利用規約違反というのはどこのことですか?」
H社長 「・・・まあ詐欺になります。」
被害者のZ氏 「いや、明確にどこの利用規約に違反してお金を払えないというのか明確にお答え頂きたい。」
H社長 「・・・ルール。特商法・・・」
被害者のZ氏 「販売者の住所や名前?」
H社長 「そこもありますし。」
被害者のZ氏 「そこだけではない?」
H社長 「はい。」
被害者のZ氏 「あとは?」
H社長 「読んでいただければ分かると思うんですけど。」
被害者のZ氏 「いや、今口頭で言ってください。」
H社長 「いや、もうすべて、もう。」
被害者のZ氏 「すべてじゃ分からないです。」
H社長 「特商法表記。」
記者注: 脳に障害のある人との会話ではない。紛れもなくH社長とZ氏のやり取りだ。H社長の目は宙を泳ぎ、必死に言葉を探している。一千万円以上の顧客の預り金の支払いを止めておいて、その根拠を回答することができない。支払い停止が恣意的なものであることの証左だ。
被害者のZ氏 「購入者さんは何をおかしいと言われているんですか?」
H社長 「ないんですわ。」
被害者のZ氏 「ない? 何がないんですか?」
H社長 「そこに所在されてません。」
被害者のZ氏 「販売者の住所がいつわりであると?」
H社長 「そういったことで止めてます。」
被害者のZ氏 「何という商品ですか?」
H社長 「はい? 何ていう商品?」
被害者のZ氏 「ええ。」
H社長 「いや、それ必要あります?」
記者注: H社長は、冷房の効いたラウンジで、額やこめかみから、いく筋もの冷や汗を流していた。そしてじりじりとX氏に追い詰められていくと、唇の端を小刻みに震わせてきた。
被害者のZ氏 「あります、あります。販売者が所在しないという理由で報酬を止めているのですから、どの販売者か具体的に言ってください。」
H社長 「全部それも当社があげます。(※意味不明)」
被害者のZ氏 「今は分からない?」
H社長 「はい。もう全部きれいに。」
被害者のZ氏 「今は分からないんですか?」
H社長 「いえ、分かってる分も・・・」
被害者のZ氏 「しどろもどろじゃないですか。」
H社長 「しどろもどろじゃないです。」
被害者のZ氏 「しどろもどろですよ。」
H社長 「黙っといてください。」
被害者のZ氏 「分かる部分だけ教えていただけますか?」
H社長 「その辺は分からないです。」
被害者のZ氏 「はい?」
H社長 「把握していません、今、忘れています。」
被害者のZ氏 「忘れている?」
H社長 「はい。」
記者注:

H社長は、総崩れの様相で、「忘れた」と答えるのが精一杯だった。このやり取りを見て、何人の読者がH社長の言い分を信じるだろうか。裁判官ならなおさらである。

そして、いよいよZ氏が事件の核心を突く。前述の通り、インフォライフで販売する多くの商材はM容疑者が深く関係している。商材を制作するのも、販売者を連れてくるのもM容疑者。

M容疑者はその商材の販売サイトの制作をウェブデザイナーでもあるZ氏に指示。そして、Z氏自身もアフィリエイターとしてM容疑者の商材の販売に協力させられている。

ところが、M容疑者は表面上Hを社長に据え、事実上自分が運営するインフォライフから自分やアフィリエイターに支払われる報酬を「凍結」させた。そう、マッチポンプであり、茶番なのだ。

実質的にM容疑者が販売する商材の特商法表記に販売者が在所しないというのは、Z氏等、販売に携わったアフィリエイターには何の責任もない。M容疑者がインフォライフの運営に関わり、かつM容疑者が販売者を用意して商材の販売を行っていたことを証明すれば、法廷でインフォライフの組織的な詐害行為は断罪されるに違いない。

被害者のZ氏 「じゃあ、商品審査は誰がやっていたのですか?」
H社長 「えー、ウエダやったかな。」
被害者のZ氏 「で、土日は業務やられていたのですか?」
H社長 「休みですよ。」
被害者のZ氏 「平日のみ。」
H社長 「そうですよ。」
被害者のZ氏 「じゃあ僕、土曜、日曜にMさんから頼まれた販売サイトを仕上げるときがあったんです。Mさんに電話で、これでお願いしますと。そうしたら土曜、日曜の段階で審査がすぐに通り、販売が開始されました。Mさんの命ですぐに審査が承認できる人間というのがいたっていうことですね?」
H社長 「まあ業務上、運営上は休みになっていますけど、まあ誰なり彼なり ・ ・ ・。」
被害者のZ氏 「Mさんと話いいですか?」
M容疑者 「いいですよ、全然。」
被害者のZ氏 「特定商表記とかってすべて用意されたのは誰なんですか?」
M容疑者 「それはもう僕とYです。」
被害者のZ氏 「MさんとYさんの個人的な知り合いを販売者にしたということですね?」
M容疑者 「そうです。」
被害者のZ氏 「で、それを土日に、Mさんに電話して、お願いしますって言ったことがあったと思うんですけど、すぐに審査が通ったんですよね。Mさんすぐに審査を承認できる権限があったんですかね?」
M容疑者 「僕が言うたらそれはしてくれますよね。」
被害者のZ氏 「誰にですか?」
M容疑者 「ウエダに言うたらいきますわね。」
記者注: 前回の取材では、「ウエダなど知らない」と語っていた。また嘘である。
被害者のZ氏 「Mさんの電話一本で審査が通るような体系だということ?」
M容疑者 「そうですね。」
H社長 「よし、行こう。時間やで。」

「もう、弁護士さんのところに行かないといけないんで。それだけお伝えしに来たんで。」

完全に開き直った様子でZ氏の質問を遮り、足早に去って行ったH社長とM容疑者。Z氏の追及に、M容疑者はインフォライフ運営への関与を認め、さらに、特商法表記に記載する販売者を自分で用意していたことも認めた。当のインフォライフのH社長の隣で。つまり、インフォライフの凍結がマッチポンプであり、茶番であることが証明された瞬間である。

H社長は、近日中に弁護士名を連絡すると明言したが、遂に約束を守ることはなかった。あれほど「弁護士に任せる」と繰り返していたのだが ・ ・ ・

イメージZ氏は即座に大阪の弁護士に委任。大阪地方裁判所民事部に、H社とC社に対する仮差押えの申立てを行い、仮差押えの決定が下された。しかし、H社の取引銀行口座の残高は数百円と、図ったかのように現金は引き出されていた。前述のように、決済代行会社のGMOペイメントゲートウェイ株式会社が支払い凍結した事実はない。H社長は全ての消費者に返金するとも述べていたが、それも実行された気配はない。つまり、「規約違反の凍結」名目に販売者やアフィリエイターへの支払いを免れたに過ぎない。明らかな詐害行為である。

「ならば、やるしかあるまい。」我々は、即金系ASP壊滅に続き、必ずやり遂げる。「待っていろM容疑者、必ず法的責任と社会的制裁を受けてもらう」2012年8月某日、記者は心に誓った。このような無法がまかり通っては、電子書籍の未来はない。

M容疑者に法の裁きを受けてもらうため、こうして長い闘いが始まった。以下は住所不明・本名不明の「姿なき悪党」M容疑者の正体を特定し、警視庁が恐喝被害者の刑事告訴を受理して捜査が着手され、M容疑者を容疑者の立場に追い込み、さらに報酬未払いの販売者が大阪地裁堺支部に民事提訴して、M容疑者を被告席へ座らせるまでの240日に及ぶ取材記録である。

やってることはほとんどヤクザ パトカー出動騒動 恐喝被害者親族宅に押し掛け嫌がらせ

M容疑者は、告訴した恐喝被害者の親族宅に数人の若者を押し掛けさせ「Zはどこだ!Zは詐欺師だ!」と威迫し、親族による110番通報により地元警察が出動する事態に発展している。またM容疑者はブログやZ氏の関係者に、自分が被疑者であるにもかかわらず「Zが捜査を受けている」「Z氏が詐欺行為を行っている」というような虚偽の事実を吹聴。

ブラックジャーナリストを自認する男性容疑者の名前を出して、「Zを潰すことになっている。今なら阻止できるからZと会わせろ」などと被害者Z氏の関係者に、苛烈なアプローチを図っている。卑劣極まりないM容疑者の逮捕はもちろんだが、手先になって反社会的活動に手を染める輩を、警察は一網打尽にしてもらいたい。

M容疑者と別の容疑で捜査対象となっているブラックジャーナリストの共犯関係についても徹底した捜査が期待される。

M容疑者が運営していたとみられるブログ(1月26日)には、「東京詐欺集団全滅 バーン~~!!内緒だチンカス野郎ども」と被害者への嫌がらせを予告する書き込みがされた。

捜査員がM容疑者を取り調べた直後、「あまり具体的には言えないのですが、警察が関わってきそうだからです。」「てなわけで、ワイもこのショーもない事、記事にするのやめますわ!! あとは警察の方々に任せましょい!!」(2月6日)とブログによる脅迫記事の書き込み終結を宣言した。しかしこの後M容疑者は関係者を通じて水面下でのZへの接触を必死に試みる。

※現在、M容疑者や関係者の氏名は伏せ、写真には目線やモザイク処理を施しておりますが、事態の展開によっては、実名報道・写真公開に踏み切るつもりです。

Photo Journal写真で追う、事件の真相。
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某月某日

削除されたインフォライフのサイト。運営3ヶ月での支払い凍結は「計画的犯行」と言わざるを得ない。

報道センター フォトジャーナル
Photo Journal写真で追う、事件の真相。
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某月某日

インフォライフを運営するH社の登記簿謄本を法務局で取得。

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Photo Journal写真で追う、事件の真相。
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某月某日

早速新大阪行の新幹線のぞみに乗り込んだ。

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Photo Journal写真で追う、事件の真相。
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某月某日

インフォライフのサイトに記載の住所を訪ねると…

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某月某日

そのビルは中之島の一等地に

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Photo Journal写真で追う、事件の真相。
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某月某日

しかし住所地のビルに「インフォライフ」「H社」の看板は見当たらない。

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某月某日

西天満の法務局へタクシーを飛ばし、C社の登記簿を取得。

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某月某日

取材の結果11階のC社の関与が濃厚となったが、当初インフォライフとの関係を「場所を貸しているだけ」と否定した。

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某月某日

C社のI社長を直撃すべく、妻と所有する大阪屈指の高級マンションへ張り込むも帰宅せず。

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Photo Journal写真で追う、事件の真相。
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某月某日

高級マンションの張込みは難しい。

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某月某日

長期戦を覚悟。インフォライフの所在地、C社やI社長宅に最も近いリーガロイヤルホテルに取材本部を置き、在阪のスタッフを招集した。

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Photo Journal写真で追う、事件の真相。
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某月某日

取材に応じ、インフォライフの共同運営を認めるC社のI社長は噂通りのサーファー風。しかし売上金凍結については自らの責任を否定。

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某月某日

元大手家電メーカの幹部技術者、義理の父も大手製紙会社系企業の元幹部と、毛並みの良さを感じるI社長。

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某月某日

約束の時間、黒幕として現れた坊主頭のやくざ風男性は「偽物」Y。真の黒幕M容疑者の長年の「使い走り」だ。

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某月某日

「黒幕」のはずが、無口。取材に応対するのは「部下」の男。

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某月某日

後日Yと名乗っていたこの男が黒幕のM容疑者とわかる。ニセ黒幕Yの隣で「部下」を装う。どこまでも狡猾な野郎だ。H社のH社長は多忙で来られないと繰り返す。

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某月某日

記者の前で責任をなすりつけあう「茶番劇」を終え、仲よく帰る悪い人たち。右からI、M、Y。

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某月某日

尾行の鉄則は車両と徒歩、最低2班体制で行うことだ。

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