魔術用語集 Back |
AGLA ★ 編集
「Aieth Gadol Leolam Adonai」
(「アドナイは永遠に偉大である」の意)の頭文字をとり、続けて表記すると「AGLA」となる。
(アグラ・・・神の名前を意味)
「トーラー」の各単語の冒頭の一字をつなげてもう一つの語句をつくる「ノタリコン」の1つ。
ヘブル語では、
「アテー、ギボール、ルオラーム、アドナイ」。
(汝は強大にして永遠なり、わが主よ)
「霊」に対する命令等の際に用いられる。
「訛音化」して「呪文」などに登場することが多い。
AK ★ 編集
Applied Kinesiology
「アプライド・キネシオロジー」の略。
→「キネシオロジー(キネシ)」の項目参照。
ASC ★ 編集
Altered States of Consciousness
意識の変性状態、睡眠、催眠、瞑想など、日常のふつうの状態とは異なる意識状態のことを総称した言葉。
「PK」や「ESP」の集中状態、霊媒の「トランス状態」などもこの一種。
Abaddon【永淞渺】 編集
『ヨハネの黙示録』に登場する奈落の王
Abaddon【アバドン】はヘブライ語で
「奈落の底」「破壊」「滅ぼす者」等の意。
ギリシャ語ではApollyon【ポリュオン】などと
呼ばれている。
一般的には悪魔と同等のイメージ。
馬に似て金色の王冠をかぶっており
蠍ような尾を持つ、
蝗を大量に率いる天使として現れ
人々に「死」さえ許されぬ
5ヶ月の苦しみを与えるとされる。
CW ★ 編集
Colin Henry Wilson
コリン・ウィルソン
(1931-)
→「コリン・ウィルソン」の項目参照。
DENS?大安?ヤリマン 0906458139? 編集
死ね
DENS?大安?ヤリマン 0906458139? 編集
死ね
DWB 編集
Divine White Brilliance の略。神聖白輝光。
ESP ★ 編集
Extra-Sensory-Perceptionの略。
「エスプ」ともいう。
超常現象あるいは、超感覚的知覚能力の意味。
「透視」、「テレパシー」、「予知」などの「認知型」の「超能力」の総称。
通常の視覚や聴覚などの五感による「感覚的手段」や、そのほかの「論理的推測」に依存せずに、物事を知ったり、反応したりすることを意味し、「超感覚」ともいわれる。
J・B・ラインによって初めて提唱された言葉。
ESPカード ★ 編集
Extra Sensory Perception cards/ESP Card/Zener Card
ESP実験用に作成された5種類の抽象的記号が書かれたカード。
「J・B・ライン博士」が考案、「カール・E・ゼナー」がデザインした。
・丸
・四角
・星
・十字
・波
の5種類の図形からなる。
それぞれ5枚ずつあり、合計25枚。
デザイナーの名にちなんで、「ゼナー・カード」とも呼ばれる。
GWB 編集
Great White Brotherhood の略。大いなる白き同胞団。
HGA 編集
Holy Guardian Angelの略。聖守護天使。
人それぞれに固有の,個人を導き守護する霊的存在。
しばしば安直にハイアーセルフのことだと言われているが,
いずれにせよ人間を超越した存在であり,神性との媒介者である。
自分のHGAを識り交流することが魔術師の最重要の目標のひとつとされる。
HPB ★ 編集
Helena Petrovna Blavatssky
ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー
(1831-1891)
神智学協会の創立者にして、霊能力者。
→「ブラヴァツキー」の項目参照。
LBRP ★ 編集
The Lesser Banishing Ritual of the Pentagram
「小五芒星追儺儀礼」のこと。
(術式省略)
LHP 編集
Left Hand Pathの略。左道。
OOBE ★ 編集
Out of the Body Experience
「体外離脱」(体脱)ともいう。
→「幽体離脱」の項目参照。
OTO ★ 編集
「Ordo Templi Orientis」の略。
東方聖堂騎士団。
1895年、ドイツ人「カール・ケルナー」によって創設された秘教団体。
1905年以降、「テオドール・ロイス」、「フランツ・ハルトマン」の加入によって実質的な活動形態を確立。
「メーソン的位階」に伴う儀礼体系と、「タントラ・ヨガ」を含む「性的魔術原理」をその根幹に置く。
1911年、「黄金の暁」系の魔術体系と「タントラ」を起因とする独自の性魔術を自らの教団「銀の星」で実践していた「クロウリー」が加入。
1922年には、「ロイス」から「クロウリー」へ指揮権委譲。
1935年、ナチによるオカルト教団弾圧によりドイツでの活動は停止するが、スイスのチューリッヒ、イギリス、アメリカ西海岸などの各支部が活動を継続。
「クロウリー」の死後、「カール・ケルナー」によって一時的に統合されるが、その後は教団としての統一性を失い、今日に至っている。
PK ★ 編集
psychokinesisの略。
→「サイコキネシス」の項目参照。
PSI(サイ) ★ 編集
「ESP」と「PK」を2大要素とする超心理学の中心的研究対象。
QBL ★ 編集
qabbalah/Kabbalah/Kabbala/Qabalah
ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想。
→「カバラ」の項目参照。
REM ★ 編集
Rapid Eye Movement
→「レム睡眠」の項目参照。
RV ★ 編集
Remote Viewing
→「リモートビューイング」の項目参照。
WMT 編集
Western Mystery Traditionの略。西洋の秘儀・秘教の伝統。
xeper 編集
Temple of Set 用語。ケファーと発音する(xはギリシア語のカイ,pはギリシア語のファイ)。
古代エジプト語に由来し,ケペラ(スカラベ)および昇る朝日と関連する。
my coming into being, 「生まれ出づる我」といったような意味。
この言葉を理解することは,自己の精神の進化への最終的な責任を自らの手に掌握することを意味するという。
∴ ★ 編集
「ヒラム」を殺害した三人の職人(人間の精神の三つの神秘的機能)を指すのに用いられる。
「メーソン」の伝統を継ぐ魔術結社でも用いられる。
8人の下位王子 編集
アブラ・メリンの8人の下位王子。
・アスタロト(Astarot)
・マゴト(Magot)
・アスモデウス(Asmodee)
・ベルゼブブ(Belzebud)
・オリエンス(Oriens)
・パイモン(Paimon)
・アリトン(Ariton)
・アマイモン(Amaimon)
A∴A∴ ★ 編集
Argenteum Astrum
→「銀の星」の項目参照。
CRC ★ 編集
クリスチャン・ローゼンクロイツ
Christian Rosenkreuz(1378?-1484?)
→「ローゼンクロイツ」の項目参照。
G∴D∴ ★ 編集
The order of Golden Dawn
→「黄金の夜明け団」の項目参照。
RSPK ★ 編集
Recurrent Spontaneous Psycho Kinesis
「再起性偶発念力現象」。
「ポルターガイスト現象」の一種。
同じ「ポルターガイスト現象」が何度も繰り返して発生する現象で、そこに住む人間の「無意識」の「念力」によって発生していると考えられている。
SSC ★ 編集
「Shamanic state of consciousness」の略。
文化人類学者「マイケル・ハーナー」が使用したネオ・シャーマニズム用語。
「ネオ・シャーマニズム」のワークショップへの参加者が体験する「意識変容」をさす言葉。
X機能 ★ 編集
X function
「コリン・ウィルソン」が著書『オカルト』にて提唱した概念。
「X機能」とは、時空を越えて人々の体験を認識する潜在的能力のこと。
文明の発達につれて、この能力は抑圧されるようになってしまい、その結果として、人類は虚無感や非現実感を抱くようになった、という。
いかりや バカ集団 編集
http://mbbs.tv/u/?id=ikariyannn2バカ集団
いざなぎ流 ★ 編集
Izanagi-ryu
高知県香美郡物部村に伝わる民間陰陽道の総称。
伝承では、「天中姫」という巫女が、天竺の「いざなぎ大王」から「いざなぎ流」の祈祷を伝授されたのが最初とされる。
太夫は「式王子」と呼ばれる「式神」を使役する。
いやしろち ★ 編集
「癒される空間」のこと。
「氣」が出ていて、いるだけで気持ち良くなる場所。
そこに育つ「植物」も、「動物」も、「住む人」も「元気」になり、お店ができると「商売繁盛」する、といわれる。
いろは歌 ★ 編集
いろはにほへと
ちりぬるを
わかよたれそ
つねならむ
うゐのおくやま
けふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす
色は匂へど
散ちぬるを
我が世誰ぞ
常ならむ
有為の奥山
今日越えて
浅き夢見じ
酔いもせず
輝いているものは
いつか散ってしまう
私の人生は誰が
永遠だと言えるのか
そんな無常な山を
今日越えて
浅い夢は見るまい
酔いもするまい
けがれち ★ 編集
「氣」が涸れる(かれる)土地のこと。
「いやしろち」とは「逆」の効果がある土地。
こっくりさん ★ 編集
KoKKuri-san
→「狐狗狸さん」の項目参照。
ふるべ ★ 編集
「物部神道」の術式のひとつ。
「十種神宝」を揃え、
「一二三四五六七八九十」
(ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・ここの・たる)
と神宝を数えて
「布留部。由良由良止布留部。」
(ふるべ・ゆらゆらとふるべ)
と唱えれば死人でも生き返ると伝えられている。
魂を奮わせること、活性化させることが重要なポイント、といわれる。
「ふるべ」とは「震えろ」という意味。
魂を奮わせることにより死人でも再生させる、という。
まじない ★ 編集
Incantation
神仏や超自然的な力によって、災いを避けたり、願い事をかなえようとする術。
「呪術」、「呪法」ともいう。
事物に内在する神秘的な力を引き出し、それを個人や社会の利益に役立てようとする一種の「交感技術」。
「虫送り」、「雨乞い」のような社会的行事から、「心霊治療」、「厄落とし」などの個人的色彩の濃いものまで、扱う範囲も多様にわたる。
んdsjんhふぉじゅあでぃう 時 編集
勇也
アートマン ★ 編集
ATEMA
真実の自己。
「プルシャ」ともよばれる。
「個人我、小宇宙」などと訳される。
真実の自己である、この「アートマン」を直感することが「アートマ・ヴィチャーラ」または「ジニャーナ・ヨーガ」。
「ヒンドゥー教」にいう、普遍的かつ唯一の「霊魂」。
肉体から独立した絶対的な「我」。
感覚や思考や欲望の彼方にあるところから、
「エゴ」(自我)を否定するもの、ともいえる。
個人のすべての活動を根底から結びつけ統一するが、これらの活動とはいかなる従属関係もない。
「アートマン」はそれ自体、未分化な絶対者「ブラフマン」と同一視される。
至高の「アートマン」は、知でもなければ非知でもない。
存在でも非在でもない。
これを理解したり定義したりすることはできず、思考や記述の対象にもなりえない。
不変・不滅のものであり、終わりもなければ始まりもない。
ヨーガの苦行が向かおうとするものは、この心的な「空」であり、個体的な条件を越えたところにある。
アートマン(人智学) ★ 編集
Atman
「空気」を身体とする、全人類共通の「個我」。
アーメン ★ 編集
Amen
ヘブライ語で「まことに」「確かに」という意味の言葉。
やがて「そうでありますように」という意味になった。
祈りの言葉や確証のある話題の最後に、その承認を確かめるために用いる。
通常は他の言語には翻訳されず、そのまま発音する。
アーユルヴェーダ ★ 編集
Ayurveda
サンスクリット語で「生命の科学」の意。
「ヨガ」と並ぶ古代インドの伝統医学。
生命が本来持つ力を高め、毒素や病気を排除するというもの。
日本では「マッサージ」や「エステ」のような形で行われる。
「インド式マッサージ」。
身体や心を「ヴァータ」、「ピッタ」、「カパ」の三つの障害(あるいは特質)のバランスでとらえる。
アーリア・サマージ ★ 編集
Arya Samaj
「アーリア協会」。
1875年、「ヴェーダに帰れ」をスローガンに、ボンベイに「ダヤーナンダ・サラスヴァティー」によって設立された「インド古代精神復興運動」の組織。
神秘学との関係では、「HPB」が「オルコット大佐」らと1878年にインドを訪問、1880年に(二人は)仏教徒となったことから「神智学協会」もインドの「アーリア・サマージ」と合体、本拠地をインドに移す、という歴史的経緯があった。
アーリマン ★ 編集
ahriman
「ゾロアスター教」の二元論の「アングラ・マインユ」に由来する「闇の霊」。
「闇の王」であり「嘘の王」であるとされる。
「福音の悪魔」とも呼ばれ、「光の霊」である「アフラ・マズダ」に対立する。
「アカ・マナフ」(悪思)、「ドゥルジ」(虚偽)、「タローマティ」(背教)などの「悪神」をつくり、「アフラ・マズダー」に戦いを挑んだ。
この戦いは最終的には「アフラ・マズダー」の勝利に終わるという。
アーリヤ Art 編集
あがkのl
アイオン ★ 編集
Aeon
「永劫」。
約2000年を1とする「時間単位」。
おもにその期間の「支配神の名」を冠して用いる。
本来は「グノーシス用語」。
「春分点歳差」を基盤とする「支配神移行」を表していた。
現代では主に「クロウリー」系の用語。
アイテール〔aether〕 編集
通称エーテル(オランダ語より?)
古代ギリシアの概念で,天空の明るく澄んだ領域もしくはそこに充満している空気のようなもの。
神話によればカオスから生まれたエレボス(闇)とニュクス(夜)が交わって
アイテールとヘーメラー(昼)が生まれたという。
アリストテレスの『天体論』において星の世界を構成する第五の元素とされた。
これが錬金術等を通じて,有機化合物の名前になったり
19世紀に電磁気を伝えるとされた媒質の名に使われたりした。
アイン ★ 編集
Ain
「存在する」を表すヘブライ語。
カバラにおいて「0」に象徴される「無」を表している。
アイン・ソフ ★ 編集
Ain Soph
カバラにおいて、永遠であり、いかなるものにも似ていないという神性の存在。
「00」に象徴される「無限」を表す。
セフィロトのケテルに対応する。
アイン・ソフ・アウル ★ 編集
Ain Soph Aur
カバラにおいて「○○○」に象徴される「無限光」を表す。
「アイン」から「アイン・ソフ」が生じ、「アイン・ソフ」から「アイン・ソフ・アウル」が生じた、とされる。
アウゴエイデス ★ 編集
Augoeides
ギリシア語で「光輝の存在」を意味する「新プラトン主義」の用語。
人間より高位の「霊体」(人間に内在する神的部分)のこと。
「イアンブリコス」が用いた言葉で、「朝の光」の意。
「ブルワー・リットン」が『ザノニ』で紹介したため、英国で流行する。
のちに「聖守護天使」の意味でも用いられる。
アエティール 魔術師 編集
エノク魔術の専門用語。それぞれ、エノク語で名前のある三十の体験。また、エノク語で「領域」の意。
アカシック・レコード ★ 編集
Akashic Record
「アカシャ年代記」とも言われる。
「光を発する」という意味のサンスクリット語「アカシャ」(漢訳仏典の「虚空蔵」) の英語的変化形。
仏教では「無量寿光」として、以前から、その存在は知られていた。
過去・現在・未来にわたって、この宇宙で起こったあらゆる出来事、さらにあらゆる人間のすべての瞬間における想念や情動までもが、超物質的な方法で記されている(霊的)記録。
アカシャ(アカサ) ★ 編集
akasa
ヒンズー教の五大説に見られる「霊」ないし「エーテル」。
「黒ないし藍色の卵型」として描かれる。
アカシャ年代記(人智学) ★ 編集
Akashic Chronicles
人智学によると、「旧約聖書」の天地創造はこの宇宙の創造を語ってはいるが、それ以前からもっと別な宇宙が存在した、という。
闇から1つの宇宙が生じ、また消え去っていき、そしてまた生まれることを繰り返していく。
この宇宙の歴史は「アカシック・レコード」にすべて記されている。
これを「アカシャ年代記」という。
その「見える範囲」および「見え方」は、「霊的能力の開発度」により変化する、と云われている。
アガスティアの葉 ★ 編集
Agathiyar
「アガスティア」 は、5000年程前の「ヒンドゥー教」の聖者。
海水を飲み干したという神話が残されている。
(インドにおいては、「南極老人星」)
「アガスティアの葉」とは、聖者「アガスティア」が、将来彼の予言を読みにインドを訪れる人のために、その訪れる人、個々人の運命(現在・過去・未来)を書き記したもの、といわれる。
現在残ってるのは、約500年前に彼の弟子によって椰子の葉に書き写されたもの。
古代タミール語にて記載されている。
内容は1から16のカンダム(仕事、結婚、病気...など細かいグループ分けのようなもの)に分かれている。
アガペー ★ 編集
Agape
『新約聖書』に由来する、「愛」を表す言葉。
本来は「神が人間に対して抱く愛の感情」を示したもの。
隣人や罪人のために「自己犠牲」を実践しようとする心のこと。
アグリッパ ★ 編集
Heinrich Cornelius Agripa(von Nettesheim)(1486-1535)
ハインリヒ・コルネーリウス・アグリッパ(・フォン・ネッテスハイム)
ドイツの思想家、聖職者、神学者。
キリスト教会が本来の教義を曲解している点を攻撃したため、異端審問にかけられる。
ヨーロッパを経巡り、肩書きも兵士、法律家、神学者、王家の侍医とさまざまに変えた。
1507年、パリに秘密結社をつくる。
1510年、イングランドに特使として派遣される。
「キリスト教カバラ」から「魔術カバラ」へと発展させた、オカルティズム界の巨人。
24歳で書き上げた「オカルト哲学について(隠秘哲学論)」では、魔術を全面的に弁護した。
「あらゆる宗教的伝統は一致する。
したがって聖書と他の宗教の融合は可能であり、宗教以外の学問とも融合は可能であるとする。
だからこそ、魔術に手を染める者は、「博識」でなければならぬ。
特に「神学」、「自然学」、「数学」は重要であり、この3つの学問に通暁せねばならぬ。」
そして、「魔術は神や神の自然への立ち現れ方を理解する手段となる」
と説いた。
『オカルトの部屋』参照
アサミー(アサメイ、アセイミー) ★ 編集
athame
「魔女術」の各種儀式で用いる「黒柄のナイフ」。
アシュターンガ・ヨーガ ★ 編集
astan yoga
八つの部分からなるヨーガ。
ヨーガの八段階・八部門。
『ヨーガ・スートラ』の哲学が「サーンキヤ」であるのに対し、
「実践」が「アシュターンガ・ヨーガ」。
1.「ヤマ」 禁戒。五つの禁止事項。
@アヒンサー・・・不傷害。非暴力。不殺生。
Aサティヤ・・・真実。誠実。真実に生き、嘘をつかない。
Bアステーヤ・・・不盗。
Cブラフマチャリヤ・・・禁欲。独身生活。純粋。
Dアパリグラハ・・・無所有。不貪。
2.「ニヤマ」 勧戒。五つの勧められている事項。
@シャウチャ・・・清浄。清潔。
Aサントーシャ・・・知足。満足。現実に対し、不平や不満を持たずに肯定的に受け入れること。
Bタパス・・・熱。熱行。勤行。苦行。
Cスヴァーディヤーヤ・・・聖典読誦。
Dイーシュヴァラプラニダーナ・・・自在神の祈念。神霊への帰入。
3.「アーサナ」 坐法。瞑想のための坐法。
4.「プラーナーヤーマ」 調気法。呼吸を調える。
5.「プラティアーハーラ」 制感。感覚器官の制御。
6.「ディヤーナ」 凝念。一点集中。
7.「ダーラナー」 静慮。瞑想。ディヤーナを深める。
8.「サマーディ」 三昧。等持。三昧にも深さがある。
アシュラム ★ 編集
asylum
「精神修養の場」、ある種の「センター的役割」を担う「組織」や「福祉目的の収容施設」を指す。
「ガンディー」の教えに基づいてインド全土に作られた。
ヨーガを学ぶための道場・僧院。
大きい「アーシュラム」では、宿舎や寺院や修行のためのホールなどの施設からなる。
アジール ★ 編集
Asyl
「聖域」「自由領域」「避難所」などを含む特殊なエリアのこと。
統治権力が及ばない地域。
現代の法制度の中で近いものを探せば「治外法権」(が認められた地域)のようなもの。
アストラル ★ 編集
Astral
精神的、霊的な世界の要素を表す言葉。
ラテン語の「星(Astro)」から派生。
日本語では星気、星幽。
物質世界の背後にあるとされる霊的事物を形容する。
基本的に星気は肉眼で捕らえることは出来ないが、高度な霊視能力を持った者はそれを見ることができる、といわれている。
また星気の側面と物質の側面は境界を接しているともいわれる。
アストラル・プロジェクション ★ 編集
Astral Projection
霊的身体である「星幽体」を物理的身体から遊離(「星幽体」に意識を載せ)させ、霊的世界へと解き放つ技法。
→「星幽体投射」の項目を参照のこと。
アストラルプロジェクト 月下美人 編集
幽体離脱を利用する計画。
アストラルライト ★ 編集
Astral Light
「星幽光」。
アストラル界(心霊科学では「幽界」)本来の光のこと。
光の反射などによって生じる受け身の光ではなく、「幽体自体から発せられるもの」。
アストラル神殿 ★ 編集
Astral shrine
失われた歴史上の聖域を「能動的想像力」によって「再構築」する芸術。
「アストラル神殿」の構築には何らかの形で神話的な「アーキタイプ」(「原型」:「エレウシス秘儀」や「アーサー王伝説」など)が関連する。
個人ないしは集団によって構築される「想像上の神殿」であるが、単なる空想ではない。
個々の修行者が団で制定された神殿を数ヶ月から数年に渡って細部まで構築していく。
「神殿」のみならず、その「神殿」が建立されている地域の明確な地図や緻密な情景描写も存在する。
時代設定も各団体によりまちまち。
「神殿」としては歴史上既に崩壊しているような建物でも魔術師達の「能動的創造」により、「アストラル界」に「再構築」が可能。
「テンプル」を作った「儀式場」で、「神殿」をイメージすれば、「アストラル・ライト」に「神殿」が固定される。
多人数でやるほど、回数を重ねるほど、強力になる。
「儀式場」に集まらなくても、時間を決めて、団員たちが各自に同じイメージを持って「ワーク」を行うことによっても、同じ効果が得られる。
統一されたイメージや「神殿」を「アストラル・ライト」に投影する「ワーク」の具体的な方法は魔術団体によって異なる。
「アストラル神殿」の「ワーク」は特定の団体の「エグレゴア」(精神的、心霊的集合意識)を強化するものにのみ留まらず、個人の「ワーク」でも「自己変容」の「ゲートウェイ」(ネットワーク上で、媒体などが異なるデータを相互に変換して通信を可能にする機器)の役割を果たす、といわれている。
アストラル体(心霊科学) ★ 編集
Astral Body
「幽体」、「星気体」と訳される。
また「エーテル体とも同視」される。
心霊学においては人間の体は
・肉体
・アストラル体
・霊体
の三つの体が重なり合ってできており、「アストラル体」は「肉体」とほぼ同じ形態を持っているが、特殊な能力を持つ人間にしか見えない。
また「肉体」とは「シルバーコード」と呼ばれる紐状の物質でつながっており、この「シルバーコード」が切れると「アストラル体」と「肉体」とが切り離されて「死」を迎えることになる。
「肉体」の死後「アストラル体」が暮らす場所が「アストラル界」(幽界)と呼ばれ、「霊界」に行くまでの過渡的段階を過ごす世界とされている。
「体外離脱」や「夢」なども、「アストラル体」が一時的に肉体を抜け出して「アストラル界」を訪れるのだと説明されることがある。
『心霊研究事典』参照
アストラル体(人智学) ★ 編集
Astralleib
人智学用語。
「意識を持つ力」。
「物質体」と「エーテル体」だけでは、「いのち」はあっても、「意識」がない。
いわば、「眠り」の状態。
「意識」を持つのは、「アストラル体」の働きがある場合だけ。
覚醒した「エーテル体」には、「アストラル体」がくまなく浸透している。
「植物」には「アストラル体」はないが、「動物」にはある。
しかし、「動物」は、「アストラル体」を持っていても、「自我」は持たない。
アストラル体(魔術) ★ 編集
Astral body
いわゆる精神体及び霊魂のこと。
幽体(星幽体)。
物理的肉体と重なって存在する精妙な体。
主に精神機能の乗り物とされる。
肉体の感覚を知覚し、物質と精神とを補完する。
アストラル体(神智学) ★ 編集
Astral body
神智学用語。
肉体と重なり合って存在するが、エーテル体よりも高い周波数をもっている、とされている。
「感情体」とも呼ばれ、感情の発現の媒体となる。
「欲望」とも関係し、「気分・感覚・渇望・食欲・性欲・恐怖」などもアストラル・エネルギーであると考えられる。
(神智学では)自由に動ける独立した「意識」でもあり、肉体が不活発であるとき、外界と相互に作用している、とする。
アスペクト ★ 編集
Aspect
占星学用語。
「相」。
惑星の相対的な角度(2個の天体と地球との間に形成される位置関係)のこと。
惑星の影響力の強弱や吉凶の判断材料とする。
アゾース(アゾート) ★ 編集
AZωth/azoth
錬金術用語。
基本金属。
@「水銀」の意。
A「パラケルスス」のいう「万能薬」。
B錬金術における「賢者の石」の別称。
Cギリシア語の「アルファとオメガ」及び、ヘブライ語の「アレフとタウ」のように、「あらゆる物事の始めから終わりを司る象徴」として用いられた言葉。(完全なる知であるグノーシスそのものを意味)
D哲学者の水銀と元素を内包する「アストラルライト」。
天上の霊魂が肉体と結合するために必要な霊的媒介物。
人間の意識の隙間を埋めるものの一つ。
オカルト的力を発揮するとき、巨大な力を解放する引き金。
※「パラケルスス」は、これを「エヴェストルム」と呼んだ。
アタラクシア ★ 編集
ataraxia
心が完全に静かで安らかな状態。
「エピクロス」の唱えた学説の中心概念。
彼によれば、人生の理想は「快楽を得ること」にある。
しかし、それは肉体的、官能的快楽ではない。
結婚せず、子供をつくらず、世の中から隠れて生活し、心に完全な平衡が保たれていて(これが「アタラクシア」)こそ「最高の快楽」が得られる。
一種の「隠者的快楽主義」。
アダム ★ 編集
Adam
『創世記』において神が創った最初の人間。
神は人間を土より自身の姿に似せて創り、最後に鼻から息を拭き入れて生命を宿した。
ヘブライ語の「アダム」は「人間」という意味であり、「アダーマ」は「土」という意味。
現代語訳聖書では固有名詞としてではなく「人間」の意味として解釈されるのが普通。
アダム・カドモン ★ 編集
Adam Kadmon
カバラは、アダムを2通りに分けている。
第一のアダムであり、天上界の存在。(アダム・カドモン)
原始の人間アダムに先駆けて神が創造した精神的に完璧な人間のモデル。
第二の地上のアダム(聖書のアダム・・・原人アダム)は、天上の楽園にいるアダムカドモンの劣ったコピーであると考える。
アッシャー ★ 編集
Assiah
カバラにおける「顕現の世界」で、物質世界である可視的な世界。
人間を含むあらゆる物質や霊の世界。
聖四文字のH(ヘー)に対応する。
アッラー ★ 編集
Allah
この名前は定冠詞「al」と神を意味する「ilah」の合成語。
全宇宙の絶対支配者であり、「アッラー以外に神は無し」とされる。
天地万物の創造主であり、終末の日(キヤーマ)において最後の審判(アーヒル)を下すと言われている。
神々のなかの最高神として信仰されていたが、預言者「ムハンマド」によって唯一の存在とされたという。
アツィルト ★ 編集
Atziluth
「カバラ」における「祖型」の世界で、精神の根源の世界。
霊的な存在は「アツィルト界」を通じてはじめて形が顕現する。
聖四文字のY(ヨッド)に対応する。
アデプト ★ 編集
Adept
「達人」。
魔術の奥義に達した人間。
狭義にはGD系の第二団の団員。
アトランティス ★ 編集
Atlantis
大西洋に存在したと言われている文明及び大陸を総称して名付けられた名前。
神権政治が行われ、美術や魔術などの文化で栄えたという。
おそらく「プラトン」の創作であり、その著作『ティマイオス』『クリティアス』に記されている。
ジブラルタル海峡の向こう大西洋のほとんどが陸地として存在していたが、紀元前20万年ころに「ルタ」と「ダイティア」と呼ばれる二つの大陸に分裂した。
しかし魔術の悪用が広まり大陸自身が侵され、ついには地震と洪水によって大部分が海へと沈んだ、とされる。
残された「ポセイドニス島」が沈み、最終的に滅んだのが紀元前9564年のことだという。
現代に存在する魔術などの神秘的な力は、「アトランティス」に由来するとする説がある。
アドナイ ★ 編集
Adonay
ヘブライ語で「主」を意味する。
ユダヤ教において神の名前を口にする事は禁じられている。
そこで、「YHVH」を読むときには「アドナイ」と読み換えて発音する。
アニマ ★ 編集
anima
本来はラテン語で「魂」を意味する語。
ユングは夢分析の時に、男性患者の夢に、多く特徴的な女性像が出現することに注目。
そのような女性の元型が、男性たちの普遍的無意識内に存在すると仮定して、それを「アニマ」と名づけた。
「男性の中の女性的元型」のこと。
アニマ・ムンディ ★ 編集
anima mundi
「世界霊魂」、「世界精神」。
地球を生命体に見たてた場合の魂。
「ユング心理学」の「集合的無意識」の意味で用いることが多い。
図像的には「女神」の姿をとる。
あらゆるものに力を与える根源。
アニマル・サイ(アンプサイ) ★ 編集
Animal Psi
動物が持っている超能力のこと。
噴火や地震などの「自然災害の予知」や何千キロも離れた所から帰ってくる「帰巣本能」など。
アニミズム ★ 編集
animism
精霊崇拝。
万物に精霊ないしは神が宿っているという考え方、信仰。
アニムス ★ 編集
animus
内界に対する根本態度の1つ。
ユングの定義によれば「女性の中の男性的元型」のこと。
アハンカーラ ★ 編集
ahamkara
我慢。
エゴ。
自我意識。
「サーンキヤ哲学」では「プラクリティ」が転変したもの。
「ヨーガ」によって「止滅」させなければならないもの。
アパス ★ 編集
apas
ヒンズー教の五大説に見られる「水」。
「銀色の三日月形」として描かれる。
アビス ★ 編集
abyss
「生命の樹」の「ビナー」と「ケセド」の間に横たわる「深淵」。
これを越えた者は人間ではなくなり、別のものに進化するともいわれる。
アフラ・マズダー ★ 編集
Ahura-Mazda
紀元前7〜6世紀にイランで誕生した「ゾロアスター教」の主神。
この神は、光明の神として暗黒の神「アングラ・マイニュ」に対抗し、「王冠をいただいた有翼の人間」として図像化されている。
自らの属性を7つの「アムシャ・スプンタ」(聖なる不死者)という神々として実体化させ、それを通して「天空」、「水」、「大地」、「植物」、「動物」、「人」、「火」という順で世界を創造したという。
「アフラ」は「主(神)」、「マズダー」は「賢い(知恵)」の意。
「ゾロアスター教」はササン朝ペルシアの国教であったが、現在では信者の数は少ない。
アブラ・メリン ★ 編集
Abra-Melin(生没年不詳。17世紀頃活躍)
17世紀頃の「グリモア」、
『ユダヤ人アブラハムからその息子ラメクに伝えられたアブラ=メリンの聖なる魔術』
の著者とされる。
しかし、その正体は不明。
『アブラ・メリン』(Sacred Magic of Abra-Melin)は、パリのアルセナル図書館に埋もれていたフランス語写本の中から「メイザース」によって英語に翻訳された。
前半の部分は15世紀の錬金術師である「アブラハム」がエジプトの「アブラ=メリン」より魔術を学び、それが広まったという過程の記述と、魔術についての解説。
(「クロウリー」と「メイザース」の魔術対決の際に用いられたことで有名。)
他人との関わりを絶って6ヶ月の期間に徹底的な自己の聖別を行い、『聖なる守護天使』を召喚して助力を得た後、悪魔(悪霊)を召喚(喚起)し、彼らを自分に従わせるための誓いをさせる、というもの。
悪魔との関係は『契約型』ではなく、「神の恩寵を得た自己がその力を以って相手を従属させて使役するもの」である所が特徴となっている。
残りはデーモンに関する「グリモア」。
「サタン」、「ルシファー」、「レヴィアタン」、「ベリアル」の四体がデーモンたちの統率者としてあげられている。
また魔術に関しては、「飛行」や「変身」など様々な実践の方法が書かれている。
アブラカダブラ ★ 編集
ABRACADABRA
グノーシス者たちに受け継がれた呪文。
もともとは、ユダヤ人から出たもの。
ヘブライ語で
「汝の稲妻を死まで送りこめ」
を意味する
「アブレク・アド・ハーブラ」
(Abreq ad Habra)にある。
聖数3の二乗である9文字「アルファベット表記は11文字」からなるこの語は、それゆえ聖性を帯びており、一般に逆三角形で描かれる。
これは、同じグノーシス主義に登場する「アブラクサス」同様、365の数値をとる。
したがって、全宇宙のシンボルをなし、羊皮紙に書かれたり、金属に刻まれた五芒星形は、腸疾患や熱病などを癒す力を持つとされていた。
アブラクサス ★ 編集
ABRASAX
紀元2世紀アレクサンドリアのグノーシス派、「バジリデス教徒」が崇めた至高神。
「Abraxas」 という文字のギリシャ語合計数値が365となるため、「精霊たちの王」とされ、「アブラクサス」の下には一年の365日を司る従神格が「365柱」存在するとされた。
王冠をかぶり馬車に乗って、頭が雄鶏で下半身が竜という姿で描かれた。
また「魔除け」としてこの名前を刻み込むことがある。
アポーツ(アポーテーション) ★ 編集
apports
物品引き寄せ。
遠方の物を瞬間的に目の前や密室内に出現させること。
この逆を「アスポート」(アスポーテーション)ということもある。
特に交霊会などで行われることが多く、宝石や彫刻などのほか、生きた動植物が現れることさえあるという。
アポトーシス(apoptosis) 編集
多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺のこと。これに対し、血行不良、外傷などによる細胞内外の環境の悪化によって起こる細胞死は、ネクローシス(necrosis)または壊死(えし)と呼ばれ、これと区別される。Apoptosis の語源はギリシャ語の「apo-(離れて)」と「ptosis(下降)」に由来し、「(枯れ葉などが木から)落ちる」という意味である。
アポロニオス ★ 編集
Apollonius of Tyana
(前4/後3?-後97/98?)
新ピタゴラス派の哲学者。
東洋を巡歴し、インドも訪れて密儀を伝授されたという。
弟子の「フィロストラトス」がまとめた伝記によれば、ローマの貴族を生き返らせたりするなどの奇跡を行ったほか、「人を愛せ」「敵を許せ」などと説いた。
ローマ帝政時代には、錬金術師・魔術師と呼ばれた。
「アリスベイリー」によって「大師」に格上げされた。
西洋では多くのオカルティストが首領と見なし、5月1日の日没前後に祈りを捧げてその生涯を祝うといわれている。
アミュレット ★ 編集
Amulet
持ち主を「霊的に防御」する、受動的な「お守り」。
電気的にいうなら、「アミュレット」は電気を遮る絶縁体、
「タリスマン」は電気を供給する電池あるいは電源と比喩することができよう。
「貴金属」や「水晶」など「幸運を呼ぶ装飾品」として身につけられる。
アムリタ ★ 編集
AMRITA
甘露。
不死の飲み物。
元来はサンスクリット語で「霊酒」の意。
ヒンドゥー神話における「不死の霊水」。
ブラフマンの存在によって霊化された「天界の水」を象徴する。
儀礼的な供犠に用いられる神酒「ソーマ」であり、「ヴィシュヌ」が乳海を攪拌して生み出した神話的な飲料でもある。
インド神話によると、この「アムリタ」を得るために神々と魔族が協力して乳海を攪拌した。
やがて乳海から現れた「アムリタ」を巡って争いが起こる。
結局神々だけが「アムリタ」を飲み、不老不死となった、という。
数秘学的には、「知を通して得られた不死性」を意味する。
性魔術の際に生ずる男女分泌液混合物をさすことがある。
アルカナ ★ 編集
Arcana
「隠された知恵」・「奥義」を意味するラテン語。
錬金術や占星術では「アルカヌム」(単数形: arcanum)として、自然の世界から見いだされる法則の背後に隠されているという、「神秘的な真実」のこと。
「タロット」の札。
アルス・マグナ ★ 編集
ars magna
「大いなる業」、「大作業」。
錬金術で、鉛を金に変成させる作業をさす。
転じて「霊的修行の完成」、「なんらかの目的達成」の意味で比喩的に用いられることが多い。
アルタ ★ 編集
artha
ヒンドゥー教における人間の四大目的の一つ。
実利を獲得するための手段についての概念。
目的のためには手段を選ばない。
目標の実現を第一にとらえている。
アルターキャンドル ★ 編集
Alter candle
「祭壇用の蝋燭」のこと。
神々や女神に捧げる目的で通常2本燈す。
アルタークロス ★ 編集
Alter cloth
祭壇にかけるテーブルクロスのこと。
通常は白いものを使うが、儀式や目的によっては、赤、青、緑、黒、紫、オレンジなどの色のクロスが用いられることもある。
アルフ コッコ魔術師 編集
インキュバスの一種。ボウシを被らないと透明になれない
アルファとオメガ ★ 編集
Alpha and the Omega
ギリシア語アルファベットの最初と最後の文字。
「始めから終わりまで」を意味する。
『ヨハネ黙示録』などでは、神が自分を「アルファでありオメガ」と呼んでいる。
アルベルトゥス・マグヌス ★ 編集
Albertus Magnus
(1200頃-1280頃)
ドイツのスコラ哲学者。
レーゲンスブルクの司教。
「全科博士」の異名を持つ博覧強記の人物。
哲学者、自然科学者、神学者として名をなした。
占星術を行うと同時に錬金術師としても大成し、哲学者の石を見つけたおかげで非金属を貴金属に変えることができたという。
口をきける人形をつくったり、天候を操ることなどもできた、とのこと。
1931年に列聖。
魔術関係の著書
・『大アルベール』
・『小アルベール』
アルマデル ★ 編集
Almadel
基本方位の「天使」を呼び出し、「四つの高み」を支配する「四方の霊的存在」を指名するために使用される魔術書。
色をつけた蝋で作った像を用いて呼び出しを行う。
アルラウネ ★ 編集
Alraune
「マンドラゴラ」のドイツ名。
「マンドラゴラ」の「根の部分」を指す場合もある。
古くは「Alruna」と綴り、「ささやき」や「ざわめき」を意味するrune(ルーン文字のルーン)から来ている語。
太古の時代、文字は少数の限られた者だけが知る「謎」とされた。
「アルラウネ」という語は「謎を……書かれたるものを」という意味を持つ。
アレイスター・クロウリー ★ 編集
Aleister Crowly
(1875〜1947)
魔法名
Perdurabo (G∴D∴ 黄金の夜明け団 The order of Golden Dawn)
Master Therion (A∴A∴ 銀の星 Argenteum Astrum )
Baphomet (O.T.O. 東方聖堂騎士団 Ordo Templi Orientis)
「20世紀最大の魔術師」といわれる。
登山家にして詩人、東洋通、ヨガを西洋魔術に導入し、麻薬や性などの領域における魔術研究を行った。
本名「エドワード・アリグザンダー」(Edward Alexander)。
イギリスのウォリックシャー州のリーミントンに生まれる。
ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに入学するが中退。
魔術をやり始めて、すぐに「アレイスター」と改名。
自分を「666」こと、黙示録の「獣」に見立てた。
ケンブリッジ在学中に魔術結社「黄金の夜明け教団」に入会(参入式は1898年)し、兄弟(フラター)「ペルデュラポ」(我耐えぬかん)と呼ばれたが、その強烈な個性のために「イェイツ」など主流派の反発をかう。
同教団の内紛に際しては創立者「メイザース」に与するが、まもなく離脱。
1904年、エジプトで守護天使「エイワス」から「法の書」を授けられ、1907年、「黄金の夜明け」流の儀式魔術と性魔術を実践する「銀の星」教団を結成。
この間、メキシコ、インド、モロッコなど各地を遍歴。
1912年、ドイツの性魔術結社「東方聖堂騎士団」の英国支部長に任命される。
1920年、イタリアのシチリア島セファルに魔術ワーク実践の場として「テレマの僧院」を開くが、イギリスのゴシップ新聞の恰好の餌食となる。
そこでのモットーは、「フランソワ・ラブレー」の同名の僧院にならい、「汝の意志するところをなせ」だった。
1923年、「ムッソリーニ」によって強制国外退去。
その後イギリスに戻り、数々の著作を執筆するが、増幅する世間の悪評の中で赤貧にまみれ、裕福な弟子や情婦を頼り、悲惨な晩年を送った。
1947年、ヘイスティングスにて死亡。
(死因は心筋退化及び慢性気管支炎)
その人物像については、変人、バイセクシャル、サディストかつマゾヒスト、世渡りベタで悪口大好きなど、色々と形容され、毀誉褒貶の落差が大きいが、その魔術研究及び思想は現在も多くの魔術師達に影響を与え続けている。
「トートタロット」の制作者としても知られる。
アロマセラピー ★ 編集
Aromatherapy
日本語では、「芳香療法」と訳されている香りを使用した治療法。
精油(エッセンシャルオイル)を構成する芳香成分(芳香分子)の持つ薬理作用を利用し、心身の疾病の予防や治療を行う。
医療的なアロマセラピーは、精油を使用したものに限定される。
又、補助療法や代替療法として用いる事が大前提。
医療従事者により、医師の適切な処方によって行われるのが理想。
芳香浴、マッサージ、湿布、アロマバス、内服等の使用方法がある。
「Aromatherapy」という言葉は、フランスの「ガット」によって作られたギリシア語からの造語。
aroma ・・・ギリシア語で「スパイス」や「芳香植物」の意味。
therapy ・・・「治療」。
フランス語読みでは「テラピー」、英語読みでは「セラピー」となる。
アンク ★ 編集
Ankh
古代エジプトで用いられた「生命力・永遠の生命」を表す象徴。
「不妊症」を予防するために「お守り」としても使われていた。
「アンク」は一種の「十字架」の役割を成している。
十字架を表す「T」字型の上に、「誕生を表すエジプト文字の「ルー」→「〇」を組み合わせた印形になっている」。
この形が変化して「金星」、「女性のマーク」が発生したとする説がある。
アントロポゾフィー ★ 編集
Anthroposophy
ドイツの神秘思想家「ルドルフ・シュタイナー」が自身の思想を指して使った言葉。
一般に「人智学」と訳されている。
アンドレーエ ★ 編集
Andreae, Johann Valentin(1586-1654)
ヨハン・ヴァレンティン・アンドレーエ
17世紀ドイツのルター派の副牧師。
薔薇十字文書『賞賛すべき「薔薇十字友愛団」の声明』の共著者の一人。
「薔薇十字団」にまつわる騒動の仕掛け人とされる。
『化学の結婚』の著者。
アンドロギュノス ★ 編集
Androgynous
→「両性具有」の項目参照。
アヴァタール(アヴァターラ) ★ 編集
Avatar
(神の)「化身」。
「権化」。
「神」がさまざまなものに姿を変えてこの世を救うこと。
「ava(降下)」に由来する用語で、人間などの生き物に受肉した神々のこと。
ヒンドゥー教の伝説では、世界が混沌に包まれそうになるとヴィシュヌ神が人間か動物の姿で救済に来るという。
また「ブッダ」はヴィシュヌ神の「アヴァタール」だとする説があり、未来において「カルキ」が救世主として現れるといわれる。
アヴェスタ ★ 編集
Avesta
ゾロアスター教の諸聖典。
アヴェスタの一部は宗教の成立より以前に発生し、口承で祭司によって記憶されていた。
〔アヴェスタ五典〕
・「ヤスナ」(Yasna) 祭儀書
・「ビスプラト」(Visprat) 小祭儀書
・「ビーデーブダート」(Videvdat) 除魔書
・「ヤシュト」(Yasht) 頌神書
・「ホルダ・アヴェスタ」(Khordah Avesta) 小アヴェスタ
イェソド ★ 編集
Iesod
「基礎」(基盤)
「アストラル体」(霊魂と肉体の中間にあるとされる霊気)を意味する。
カバリストはこれを「前存在物質」という表現法をとる。
第9のセフィラ。
数字は9。
色は紫。
金属は銀。
惑星は月(月も惑星と見なす)を象徴。
裸の男性で表される。
神名は「シャダイ・エル・カイ」。
守護天使は「ガブリエル」(Gabliel)。
イェツィラー ★ 編集
Yetzirah/ITzRH
カバラの四界の一つ。
「イェツィラー」は日本語では「形成界」。
ほぼ精神界に相当する領域。
概念を持ったイデアが具体的な方法を形作る世界。
「アンゲリ」(天使団もしくは天使の合唱隊)によって支配される世界。
セフィロートの木が形成され、形成者及び天使の階級によって支配される。
よって、「イェツィラー」は「組織的形成力」の世界と解釈される。
聖四文字の「ヴァウ」に対応する天使的世界。
イエス ★ 編集
Iesous / Jesus (前4?-28)
キリスト教の開祖であり救世主。
ヘブライ語で「ヤハウェは救いなり」の意。
ガラリヤのナザレの大工「ヨセフ」と「マリア」の子として生まれ、28年頃「ヨハネ」の洗礼を受けて宣教活動に入る。
徹底的に弱者の立場につき、精神的社会的平等と全ての人間の相愛を訴えて説いた。
しかしエルサレムまで行くとユダヤ教との思想の違いに批判を受け告発された。
「ゴルゴダの丘」の上に十字架に架けられるが三日後に復活。
弟子たちは「イエス」こそ「救世主」(キリスト)であると確信し、キリスト教を興した。
偶像崇拝は堅く禁じられているため、初期のイエス像は記号などの象徴で残されている。
(例えば「十字架」や「魚」や「錨」、「XとPの組み合わせ記号」など)
イエズス会 ★ 編集
Societas Iesu
1534年、「イグナティウス・ロヨラ」、「ザビエル」らによってパリで起こり、1540年に組織化された男子修道会。
「ロヨラ」の編纂になる『心霊修行』に基づいた霊的修練により、修道院運動の脱中世化を促進し、著しい発展を遂げた。
カトリックの対抗宗教改革の先頭に立ち、海外布教をも推進した。
イグナティウス・ロヨラ ★ 編集
Ignacio Lopez de Loyola
(1419?-1556)
「イエズス会」の創始者の一人。
スペインの軍人。
フランス軍との戦闘で重傷を負い、療養中に霊的に開眼。
聖書の教えを越えて、直接的な神との接触を志向する『心霊修行』を著し、断食・正座・手足の緊縛などを含む「霊操」と呼ばれる禁欲的でハードな瞑想法を確立した。
イコン ★ 編集
Icon
「東方聖教会」における「聖像」、「聖画」のこと。
キリストや聖母などが描かれ、教会や住宅に置かれ崇拝される。
イシス ★ 編集
Isis
古代エジプトにおいて「死者を守護」する女神、「豊穣の神」。
王権の神「オシリス」(Osiris 死と復活をつかさどる)の妹であり妻で、「ホルス」の母。
「至高の存在」と言われた。
ナイルの氾濫によって壊滅した大地を再生させる地母神としての役割を担う。
ギザのピラミッドには、「女神イシスに捧げたもの」という碑文が残され、ナイル河流域の豊穣な自然は、「イシス」の体そのものと考えられた。
「イシス信仰」はエジプトのみならず、オリエント世界全体に広がっていった。
ギリシア神話では「デメテル」。
「乙女座」及び「処女宮」に結び付けられる。
イシュタム ★ 編集
Ixtab
マヤの「自殺の女神」。
首にロープを巻きつけてぶら下がる姿で描かれる。
首吊りによる自殺者、戦死者、いけにえの犠牲者、出産時に死んだ女、聖職に従事する神官たちは、楽園に直行すると信じられている。
彼らの魂を連れてくるのが「イシュタム」の役目とされている。
イシュタル ★ 編集
Ishter
古代メソポタミア、シリアの女王で、豊穣多産の表徴。
シュメールでは「イナンナ」。
愛と生産、戦争を司る。
イスラエル・リガルディー ★ 編集
Dr.Israel Regardie
(1907-1985)
英国生まれのアメリカのオカルティスト。
近代オカルティズムをめぐって多くのことが秘密にされている状況を打破するのに大きな役割を果たした。
クロウリーの『春秋分点』に感銘を受け、21歳の時にパリで「クロウリー」の私設秘書となる。
1934年に「クロウリー」と決別。
「黄金の夜明け」教団系の「ステラ・マテューナ(暁の星)」に入会するが、1937年から1940年にかけて、非公開とされていた「黄金の夜明け」の行法を団の秘儀の保存を目的として公開、議論を巻き起こす。
結果的には、「黄金の夜明け」系の弱小魔術結社の崩壊を促進することになる。
その後、カリフォルニアでライヒ派の療法家として活動。
『アイ・イン・ザ・トライアングル』は、現代アメリカの魔術復興の重要な源泉となった。
著書
・『黄金の夜明け魔術全書』(『黄金の暁会/全魔術システム』)
・『柘榴の園』
・『召喚魔術』
・『哲学者の石』
・『中央の柱』
・『三角形のなかの目』
・『実践魔術の基礎』
・『典礼魔術』
など
イスラム ★ 編集
al-Islam
610年に「ムハンマド」がアラビアに興した宗教。
「イスラム」とは「服従する事」を意味する。
アラブ、アフリカ、インド、ロシア、中国など世界中に推定六億人以上の信者を持つ。
信者の大部分は「スンナ派」であり、約一割を「シーア派」が占めている。
唯一神である「アッラー」に帰依し、「ムハンマド」が受けた啓示をまとめた「コーラン」を聖典とする。
「コーラン」では先祖「イブラーヒーム」の受けた啓示の宗教の復活であるする。
また、「コーラン」は旧約・新約聖書を補い改訂した「最後の啓示」であるとされる。
イスラムの教義は主に「六信五行」に整理される。
イスラム教神秘主義 ★ 編集
Sufi
イスラム教において、「常に瞑想し、コーランを朗読して神を観想し、神との一体化を求める」信仰。
「スーフィー」とも呼ばれ、「ムハマンド」存命中から存在していた。
清貧をよしとする厳格な禁欲主義者であり、贅沢や世俗性を否定した。
伝統的イスラム神学やコーランへの回帰を唱える「イスラム原理主義」とは相容れないため、対立。
それらからは異端視されている。
イタコ ★ 編集
Itaco
日本の東北地方(主に津軽地方)で活動する「巫女」。
盲目の女性が多く、また「口寄せ」(神仙や死者・行方不明者の霊などを自身に乗り移らせてその言葉を語ること)をすることが特徴。
初潮前の時期に師匠の元に弟子入りし、祈祷や占術などを学ぶ。
「シャーマニズム」に基づく信仰習俗上の職。
イデア ★ 編集
Idea
現象界を超えた、普遍・完全・不変・永遠の真実在。
物体としては捉えられない存在。
感覚的世界の個物は、「イデア」を原型とするその模造であって、「イデア」を分有してのみ存在する。
「イデア」は感覚的知覚の対象ではなく、「理性的認識の対象」。
イナウ ★ 編集
Inau
「アイヌ」から神(カムイ)への贈り物として使われる細工物。
神道の「御幣」に似た形をしており、柳やミズキの木を削って作る。
イニシエーション ★ 編集
Initiation
ある特定の団体に加入する時に行われる「入団儀礼」のこと。
加入者は団体の一員として特権や地位を認められる。
一般的に「イニシエーション」は「一度死ぬ」ことを表現して行われ、元の世界へ戻ることは出来ないことを示している。
イミタティオクリスティ(Imitatione Christi ) ★ 編集
De imitatione Christi
邦訳名『キリストにならいて』。
「イミタツィオ・クリスティ」または「イミタチオ・クリスティ」と表記される場合もある。
1427年頃に「トマス・ア・ケンピス」が書いたとされている、キリスト教徒の内的生活を説いた著書。
聖書と並んで数多くの信者に読まれてきた。
イメージキャンドル ★ 編集
image candle
特定の目的の儀式に使用するための色々な形や色のキャンドル。
・「キャットキャンドル」
・「クロスキャンドル」
・「スカルキャンドル」
など
イラン神話 ★ 編集
An Iranian myth
イランを中心に発展したゾロアスター教及び『アヴェスター』に記録が残されている神話群のこと。
イランとインドは古代において同一の民族だったため、神話群には類似点が多い。
神々は一般に「アスラ」と「デーヴァ」に分類する事ができる。
インドでは前者、イランでは後者が「悪神」。
宇宙の歴史は1万2千年を四等分した時代からなり、
それぞれ善神「アフラ・マズダ」と悪神「アンラ・マンユ」の戦況を表す。
この二神はそれぞれ「光明界」と「暗黒界」に存在し、絶えず戦っている。
イルミナート ★ 編集
ILLUMiNART
「ハンドパワー」。
「人を癒す、手の光」ともいわれている。
イルミナティ ★ 編集
Illuminati
1776年にインゴシュタット大学法学部長「アダム・ヴァイスハウプト」という人物がドイツのババリア地方で創設した秘密結社。
「バヴァリア啓明会」「光明結社」「ババリア幻想教団」等と訳されることもある。
最初の活動は、同年のアメリカ独立を支援することだった。
やがて反体制性が警戒されて弾圧を受け、1785年には結社が禁止された。
これ以後も、現代まで「地下に潜って世界中の多くの陰謀に関与し続けている」との声が絶えない。
フリーメーソンの儀礼を採用し、弾圧以前にはメーソンのメンバーも多く参加した。
インセンス ★ 編集
Incense
「お香」のこと。
・スティックタイプ
・コーンタイプ
・チャコール(木炭)の上で焚くパウダー状のもの
などがあり、種類も多い。
インセンス・バーナー ★ 編集
Incense barner
「香炉」のこと。
真鍮製のものが入手しやすい。
インドラ ★ 編集
Indra
インド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』における最高神。
雷霆の武勇神。
水をせき止める悪竜である「ヴリトラ」を武器「ヴァジュラ」で破る。
後になってその地位が下降し、世界の「東方の守護神」として扱われる。
仏教では「仏法の守護神」である「帝釈天」になった。
インドリヤ ★ 編集
endyiyas
身体の器官。
「サーンキヤ哲学」においては、
◎「五行為器官」
・発声器官
・手
・足
・排泄器官
・生殖器官
◎「五感覚器官」
・眼
・耳
・鼻
・舌
・身
◎「思惟器官」
の十一の器官を挙げる。
インド哲学 ★ 編集
Indian philosophy
インドで発展した哲学思想の総称。
前13世紀を中心に成立した『リグ・ヴェーダ』を初め主要なヴェーダ聖典が編纂されると、次第に神話は哲学思弁へと変遷。
後2世紀頃になると哲学の諸大系が確立されるようになった。
その頃は大乗仏教やヒンドゥー教の大きく興起した時期でもあった。
後にジャイナ教やイスラムの影響を受けた。
現代では新ヒンドゥー教的思想が主流。
ウィジャ盤 ★ 編集
Ouija Boards
数字やアルファベットなどを書いた大きな板と小さな指示板とからなる降霊術での自動書記用の道具。
西洋版「こっくりさん」。
ボードにはアルファベット、数字、「YES」「NO」などの文字が書いてある。
大きな板の上に指示板を載せて手を置き、死者の霊に質問をすると、ボード上を「プランシェット」と呼ばれる指示板が動いて文字を指し示し、霊からの通信(答え)と思われる文章を綴る。
「ウィジャ盤」で呼び出されるのは低級霊や悪霊であり、安易に手を出すとよくない結果を招くとも言われる。
あるいは人の潜在意識に眠る知覚や知識が無意識のうちに人の体に作用し、真実を導くという説もある。
「ウィジャ」とは、フランス語の「Yes」の「oui」と、ドイツ語の「Yes」の「Ja」を合わせたもの。
ウィッカ ★ 編集
wicca
「魔女宗」。
「宗教」としての「魔女術」。
自然崇拝の多神教。
ウィッカン ★ 編集
Wiccan
「ウイッカ」(魔女宗)を「信仰」する者のこと。
ウィッチクラフト ★ 編集
witchcraft
魔女術。
WICCAの「術的側面」を取り扱う場合に用いられる言葉。
「呪術」・「魔法」と訳されることがある。
ウィリアム・バトラー・イェイツ ★ 編集
William Butler Eeats
(1865-1939)
アイルランドの劇作家、詩人、神秘家。
10代後半に「ブラヴァツキー」の神智学に出会って以来、一貫して神秘主義に深く傾倒。
1885年ダブリンに「ヘルメス協会」という小規模な秘密結社を設立。
1887年には、「マグレガー・メイザース」の「黄金の夜明け」教団のメンバーとなる。
1890年に「メイザース」より密儀伝授を受ける。
その後、ロンドンロッジの長となるが、「クロウリー」と争った後、団を抜ける。
1923年にノーベル文学賞を受賞。
アイルランド上院議員も努めた。
著書
・『アシーンの放浪』
・『葦間の風』
・『ケルトの薄明 』
ほか
ウイザード ★ 編集
wizard
男性の魔法使い。
witch の「男性形」。
本来は「賢い人」という意味。
ウェイト ★ 編集
Arthur Edward Waite(1857-1942)
アーサー・エドワード・ウェイト
アメリカ生まれのイギリスのオカルティスト。
魔法名 Sacramentum Regis (5=6, G.D.)
1903年、「イシス=ウラニア・テンプル」(黄金の夜明け団ロンドン・ロッジ)の内紛のさなか、そこを退団し、「聖黄金の夜明け」という競合団体を設立。
儀式をキリスト教化する作業にいそしむが、異教への思い入れの強かった同志はこれに失望。
「エリファス・レヴィ」の著作を英訳。
「ライダー版タロット」の監修者として知られる。
ウパニシャッド ★ 編集
upanisad
『リグ・ヴェーダ』の最終部門にあたる、インド思想の基礎となった哲学書。
ウパニシャッドの中で一貫して求められているのがブラフマンとアートマンの智。
宇宙の源泉である「ブラフマン」(梵)と人間の本質である「アートマン」(我)が同一であることを悟ることによって、「解脱」が得られると説く。
ヴェーダ文献の最後を飾るもので、インド哲学の源泉ともいえるもの。
ウパニシャッドとは一冊の書物の名前ではなく、数百年にわたって作られていった叢書。
成立の古い十三〜四の作品を特に古ウパニシャッドとして重視する。
ウリエル 月下美人 編集
4大、又は8大天使の中の一人、
ウリエルが作った謎の本がある、
この本は宇宙の3000年の歴史が書かれていると言う、
しかし人間は愚か、天使や神さへ解読出来ない文字が
刻まれている、このウリエルの謎の本で
ノアは箱舟を作った。
ウリエル ★ 編集
Uriel
大天使のひとり。
「神の火」の意味。
旧約外典『エノク書』によれば、「雷と恐怖を見守る天使」とされる。
また『創世記』の中で「ノア」に大洪水の到来を伝えた天使も彼だという。
外典『アダムとイヴの書』では、この天使は精霊の一種。
「創世記」第3章に登場する「ケルビム」のひとりとして、エデンの門に置かれたという。
「列王記下」第19章で、アッシリアの軍勢18万5000人を皆殺しにした天使とされる。
ウロボロス ★ 編集
Ouroboros
自分の尾を噛んで「環」を作る「蛇」または「竜」で表現されるシンボル。
始めと終わりがないことから、自己の消尽と更新を繰り返す「永劫回帰」や「無限」、「循環」、「真理と知識の合体」、「創造」など幅広い意味を持つ。
「錬金術」などで用いられる場合は背が「完成」を表す「赤」、腹が「発展」を表す「緑」の「竜」の寓意図で示される。
ウンガン ★ 編集
ngane
「ヴードゥー教」における宗教的指導者。
これは男性に対する呼称であり、同じ役目を果たす女性は「マンボ」と呼ばれる。
交神を始めとする各種宗教儀式を取り仕切るほか、地方の顔役的な働きもする。
「ヴードゥー魔術」を習得した「ボコール」を兼務する者も多い。
ウンディーネ カンセラリウス 編集
四大元素の水の象徴とされる精霊。
パラケル・ススに名付けられた。
美しい女性の姿をしているといわれている。
ウンマ ★ 編集
Umma
イスラム共同体。
神が人類救済のために、人類によびかける「単位集団」のこと。
「モーセ」のウンマ、「イエス」のウンマも「啓明の民」と呼ばれるが、彼らも互いに対立し、啓典を誤って解釈・改竄していおり、「イエス」を救世主とするのも間違っている、と考える。
最後に遣わされたのが「ムハマンド」であり、ここに「真のウンマ」が出現したとする。
しかし現実のイスラムのウンマはトルコのカリフ制廃止によって消滅してしまっている。
エーテル ★ 編集
Ether
あらゆる方向に広がりを持ち、流体をなしているという仮説的存在。
宇宙に遍満し、光や熱を伝導する働きがある、という。
この精妙な霊界の物質ともいえるものは、地球上のあらゆる物質に浸透していると言われている。
エーテル体(心霊科学) ★ 編集
Etheric body
「アストラル体」と同視。
→「アストラル体」(心霊科学)の項目参照。
エーテル体(人智学) ★ 編集
Atherleib
「有機体」をひとまとまりに保つ「生命の力」。
「生命体」(Lebensleib)とも言い換えられる。
すべての「いのち」は、独自の「エーテル体」を持つ。
「エーテル体」が「物質体」から離れてしまうと、物質体は崩壊する。
「エーテル体」が「生命機能」を持っている。
しかし、「エーテル体」は、「意識」を持つことがない。
「植物」は、「エーテル体」を持つが、「アストラル体」は持たない。
エーテル体(神智学) ★ 編集
Etheric body
神智学用語。
いわば物質的な霊魂である、エーテルの体のこと。
肉体(物質的身体)と重なり合って存在し、「生長パターンをつくる鋳型」であり、生命力の発現を助ける作用をもっているといわれている。
エーテル二重体(魔術) ★ 編集
Etheric double
実体と同じ姿の「エーテル体」。
死後数日で肉体を離れると、遺体は活性力を失って「腐敗」するという。
エイワス ★ 編集
Aiwass(Aiwaz)
「アイワス」または「アイワズ」ともいう。
「クロウリー」が以前から接触を図ろうとしていた地球外生命体かつ守護天使。
「エイワス」の指導で書かれたのが『法の書』。
エキュメニズム ★ 編集
Ecumenism
キリスト教の超教派による結束を目指す主義、キリスト教の「教会一致促進運動」のこと。
「世界教会主義」ともいう。
転じて、キリスト教相互のみならず、より幅広くキリスト教を含む「諸宗教間の対話と協力を目指す運動」のことをさす場合もある。
エクソシズム ★ 編集
EXORCISME
聖なる呪文を唱えて、悪魔(悪霊)憑きから悪魔(悪霊)を追い出す「悪魔(悪霊)祓いの儀式」。
公式に認可が下された神父が務める。
また、キリスト教以外の宗教で行われる同儀式も、広義の「エクソシズム」と言える。
エクトプラズム ★ 編集
Ectoplasm
心霊学用語。
トランス状態となった霊媒の体から出る繊維状の白い綿のような物質。
その正体や出現の仕組みなどについては、まだ解明されていない。
「テレプラズム」とも「サイコプラズム」ともいわれる。
「エクトプラズム」という名は、ノーベル賞(生理学)受賞者の「リシェー教授」が名づけた。
交霊実験会などで、霊能者の口や鼻、毛穴、目など(体の穴の部分)から出ることが報告されている。
色や形は、そのときによって変化する。
ガス(または蒸気)のように薄くなったり、一種の流動体になったり、石のように硬くなったり、人間の形になったりすることもある。
時には、物を持ち上げたりする不思議な力があるという。
「エクトプラズム」を分析した科学者(ドイツの「ノッチング博士」)によれば、人間の白血球と、上皮細胞を含んだ人間の「唾液」の成分に似ているとのこと。
エコエコアザラク ★ 編集
EKOEKO AZARAK
よく知られた「呪文」の一つ。
語源的には古代バスク語の
「11月に馬を殺し、あなたに送ろう」
というものが訛って伝わったものではないかといわれる。
一般的にはこの言葉をタイトルにした漫画や映画で有名。
エコエコアザラク
エコエコザメラク
エコエコケルノノス
エコエコアラディーア
エジプトの「死者の書」 ★ 編集
Book of the Dead
1842年ドイツのエジプト学者「レプシウス」が「ツリン・パピルス」という165章のパピルス文書を『エジプト人の死者の書』と名付けて出版。
『死者の書』は、パピルスの巻物に描かれ、柩の中やミイラの両足の間の包帯の中に収められた。
各章は「死者の告白」、「懇願」、「祈り」などが一人称によって語られている。
本来は、葬儀の際に「神官」によって唱えられる「呪文」。
死者自らも唱えることが出来るように、死者と一緒に埋葬されるようになったという。
こうした『死者の書』は特定の個人のために作られた品ばかりでなく、買い手の名前を書き入れる場所が用意された「販売用」のものも用意されていた。
この「パピルスの所有者」である「死者」は、「冥界」を支配する「オシリス神」の前で「無罪」とされ、やがて「オシリス神」となることが出来た、とのこと。
残された『死者の書』のうち、どれ一つとして190章全部を包含しているものはない。
そのなかで書記官「アニ」のパピルスが最も有名。
1888年にテーベで発見。
製作されたのは第18王朝の中頃(紀元前1450〜1400年頃)とされており、現在「大英博物館」に収められている。
エジプト秘儀論 ★ 編集
De Mysteriis Aegyptiorum
3世紀の新プラトン主義者、「ヤンブリコス」によって書かれたとされる書物。
「エジプト」と銘打たれてはいるが、「デルポイの神託」など、ギリシャや古代オリエント世界の神秘主義も対象としている。
「ヤンブリコス」は、「ポルピュリオス」の弟子。
「テウルギー」(神秘的呪術)の実践を巡って、師弟間に意見の相違があった。
この文献は、主として、「ポルピュリオス」の批判に対する「ヤンブリコス」の反論によって構成されている。
エスパー ★ 編集
esper
超能力を持つ人間を言う。
超能力者。
語源の「ESP」は「Extra Sensory Perception」(感覚外知覚、超感覚的知覚)の略で、本来は知覚型の超能力のみを意味する言葉。
「エスパー」と言う場合は、念力などをも含めた超能力全般の持ち主を言うのが普通。
一般に超能力者を意味する「サイキック」という言葉が心霊的なイメージがあるのを嫌って、科学的な雰囲気を持った言葉としての造語。
エゼキエル書 ★ 編集
Book of Ezekiel
旧約聖書の三大預言書の1つ。
「エゼキエル」は、偶像礼拝などの報いとして、首都エルサレムの破壊と、ユダ王国の破滅という神の審判と回復の預言を語る。
エッセネ派 ★ 編集
Essenes
イエス時代のユダヤ教の一分派。
その名称は「敬虔な者たち」の意味とされる。
修道院に似た共同生活を行った。
加入希望者は3年間の試験期間の後、厳粛な誓約により初めて加入を許され、共同体のあらゆる規律の遵守を義務づけられた。
結婚と財産私有に関し、これを厳格に禁止する祭司的共同体と、一部分これを容認する、より緩やかな共同体の別があったといわれる。
固有な年間暦をもち、日々の生活は祈裳、律法研究、農工作業、祭儀的な沐浴と共同の食事などからなる日課に従って整然と営まれた。
4000人ほどの会員がパレスティナ内外の多くの土地に居住していたと伝えられ、この様子や地理的な関係から「クムラン教団」は「エッセネ派」と考えられている。
アレキサンドリアの哲学者「フィロン」は、
「エッセネ派は隣人を助け、一人の奴隷もおらず、武器は持たず、戦争関係の仕事は一切しない」
と記している。
エデン ★ 編集
Eden
「アダム」と「イヴ」が住んでいた場所。
「エデンの園」として旧約聖書の「創世記」で示され、神の楽園と同一視される。
「エデン」には「ピソン」、「ギホン」、「ティグリス」、「ユーフラテス」の四つの川が流れており、またその中央の最も高い所に「生命の樹」と「善悪を知る樹」とが植えられている。
二人はその「知恵の実」を食べてしまったため「エデン」から追放され、警備に「ケルビム」と炎の剣が置かれ、再び入る事を禁じられた。
エニアグラム ★ 編集
enneagram
「3の法則」と「7の法則」を結合するものとして「グルジェフ」は「エニアグラム」という図像を提示している。
「エニアグラム」はどのような「間」でどのようなショックを与えるべきかを読み取り、あらゆる過程における秩序を見抜く深い知恵を内蔵しているという。
エヌマ・エリシュ ★ 編集
Enuma elis
バビロニアの天地創造神話。
書き出しが「エヌマ」(時)、「エリシュ」(天)である事から『エヌマ・エリシュ』と呼ばれる。
七つの粘土板にアッカド語で刻まれており、その文章量は7つを合計して1000行に及ぶ。
祭儀文として「エサギラ神殿」に奉納された。
まだ天が名付けられていなかった時、「アプスー」(深淵の淡水)と「ティアマト」(海の塩水)が混じり合って神々が生まれた。
やがて若い神々の陽気のために争いが起こり、「キング」と「マルドゥク」それぞれを立てて戦争になった。
後者が女神「ティアマト」を討つとその体で天地を創造。
「キング」から主神権を意味する「天命のタブレット」を奪うと、最高神「アヌ」に進呈して「マルドゥク」は主神となった。
その後「キング」を処刑し、その血から「人間」を作りだしたという。
エノク語 ★ 編集
Enochian Language
「ジョン・ディー」が「ケリー」を通じ、天使から教えられた言語。
「ディー」の死と共に世間から忘れられていたが、G∴D∴によってより洗練されたシステムとなって蘇る。
後に言語学者によって一定の文法を有する事が証明され、遥か古代に実際に使われていた言語ではないか、ともいわれている。
「ディー」の天使語については、以前に「マラキム」と呼ばれていた天使語の変形であり、後に「エノク語」として説明されたもの、とする説もある。
エノク書 ★ 編集
Book of Enoch
旧約聖書偽典の一書。
エチオピア語とスラブ語の2種類がある。
主人公であるエノクによる天界旅行記が中心。
多くの天使が紹介されており、それぞれの役目が記されている。
この書の成立年代は各章によって異なり、古いものは紀元前3世紀、新しいものは紀元3世紀頃の成立とされている。
一人の筆者が記したものではなく、各種の伝説的素材をまとめたものと考えられている。
エフェソス公会議 ★ 編集
Concilium Oecumenicum of Ephesos
キリストの神性についての論争を解決するために、皇帝「テオドシウス2世」が431年に「エフェソス」で開いた第三回公会議。
コンスタンティノープル主教「ネストリウス」がキリストの母である「マリア」を「神の母(テオトコス)」と呼ぶ事に反対し、異端とされたことをきっかけに論争となっていたもの。
しかし公会議は分裂し、「ネストリウス」は教皇によって追放となった。
エマナティオ ★ 編集
emanatio
古代哲学用語。
「流出」または「発出」と訳される。
世界には万物の根源となる神的な「一つのもの」(「一者」または「神」などと呼ばれる)がある。
この「一つのもの」が変化、流れ出て万物が出来上がった。
したがって、万物はこの「一つのもの」の部分であり、かつ、その「一つのもの」の性質を受け継いでいる。
こうした「万物の根源」が万物に「変化する過程」を「エマナティオ」と呼ぶ。
エマネーション ★ 編集
emanation
@「魂」が自己分離して放射状に形をなしていくもののこと。
A「スピリットガイド」としての「経験を積む行為」のこと。
「生まれ変わり」と大きく違うのは、「エマネーション」の間は実際の肉体を持たないこと。
「過去生」や、「カルマ」は、「エマネーション」で得た経験を、自分の人生と勘違いしてしまうことだ、という。
B流出論。新プラトン派のプロティノスの説。→「流出論」の項目参照。
エメラルド・タブレット Tabula Smaragdina レオニス 編集
【錬金術】
エメラルド・タブレット(タブラ・スマラグディーナ)とは、錬金術の守護神でもある、ヘルメス・トリスメギストゥスによって、十二の錬金術の秘法が記されたという銘碑のことである。当然、現物は現存せず、十世紀頃に作られたラテン語の写本が残るのみである。
エメラルド碑板 ★ 編集
Tbula Smaragdina
「錬金術」の12の「秘法」が書き記されているエメラルドの平板。
13世紀にアラビア語からラテン語に翻訳された。
伝説によると、この碑文は「ヘルメス神」自身がエメラルドの板に刻んだもの。
ギザの大ピラミッドの内部にあった「ヘルメス・トリスメギストス」の墓から、発見されたという。
「天上」と「地上」と「人間」の三世界は「三位一体」の関係にあるとして、「万物照応」の原理、外宇宙と内宇宙の相似、などの内容が記されている。
〔碑文〕
こは真実にして偽りなく、確実にしてきわめて真正なり。
唯一なるものの奇蹟の成就に当たりては、下なるものは上なるものの如く、上なるものは下なるものの如し。
万物が一者より来り存するが如く、万物はこの唯一者より順応によりて生ぜしなり。
太陽はその父にして、月はその母、風はそを己が胎内に宿し、大地はその乳母。
その力は大地の上に限りなし。
汝は大地と火を、粗大なるものと精妙なるものを、静かに巧みに分離すべし。
そは大地より天に昇り、たちまち降りて、優と劣の力を取り集む。
かくして汝は全世界の栄光を我がものとし、故に闇は全て汝より離れ去らん。
そは万物のうちで最強のものなり。すべての精妙なものに勝ち、あらゆる物体に滲透するが故に。
かく、世界は創造せられたり。
かくの如きが、示されし驚異の変容の源なり。
かくて我は、世界叡智の三部分を持つが為に、ヘルメス・トリスメギストスと呼ばれたり。
太陽の働きにかけて、我述べしことに欠く処なし。
エラノス会議 ★ 編集
Eranos
チューリッヒの「ユング研究所」が主催した国際会議。
心理学、宗教学、神話学、民俗学等の多様な分野の第一人者による研究成果が発表された。
1933年に始められ、20世紀の終わりまで続けられた。
『エラノス』とは古典ギリシア語で、一種独特の『会食』を意味。
もとは、幾人かの参加者が、ひとりひとり思い思いに用意した食物を持って来て互いに頒ち合い、食卓を囲んで談笑し合う、ギリシア人好みの高雅な集会。
二十世紀の「エラノス」は、この伝統的集会の形式と精神とを尊重し、再現。
発表された論文は、学際的な研究成果として意味を持つとともに、会議そのものも、「霊性会議」としての歴史的意義を高く評価されている。
「エラノス会議」の記録として「エラノス年報」がある。
エリアーデ ★ 編集
Mircea Eliade(1907-86)
ルーマニアの宗教学者・宗教史家、作家。
ルーマニアに生まれブカレスト大学卒業後インドへ留学。
インド哲学、ヨーガなどを研究しブカレスト大学講師などを経てシカゴ大学神学部宗教史学教授に就任、世界的な比較宗教研究に努めた。
宗教の歴史に関する業績では、「シャーマニズム」、「ヨーガ」、「宇宙論的神話」に関する著作において最も評価されている。
著書
・『永遠回帰の神話』
・『シャーマニズム』
・『エリアーデ著作集』
・『聖と俗:宗教的なる物の本質について』
・『世界宗教史』
・『永遠回帰の神話:祖形と反復』
・『シャーマニズム:古代的エクスタシー技術』
・『未開人から禅まで:宗教史に関する主題別原典史料集』
など多数。
エリコの壁 ★ 編集
The Walls of Jericho
旧約聖書に記述されている「エリコ」(ジェリコ)の街の城壁。
「出エジプト記」には、「モーセ」の後継者「ヨシュア」がこれを陥落させるとき、この壁が障壁となった。
イスラエルの民が、「契約の箱」を担いで7日間そのエリコの城壁の周りを廻り、「角笛」を吹くと、その巨大な「エリコの城壁」が崩れたという模様が記されている。
エリファス・レヴィ ★ 編集
EliPhas Levi(1810頃-1875)
フランス・オカルティズム中興の祖。
本名「アルフォンス・ルイ・コンスタン」(Alphonse Louis Constant)。
パリ生まれ。
神学校に学んで、卒業後助祭の地位につくが、神秘主義に傾倒。
(非正統的な意見を抱き、社会主義に目覚めたため、神学校を退学させられた、とも言われている。)
結婚も失敗に終わると、オカルティズムに関心を持ち、「フランシス・パレット」がケンブリッジに設立したといわれる魔術の学校に関わりを持つようになる。
謎の亡命ポーランド人「ハーネー・ウロンスキー」から東欧ユダヤの秘教伝統を吸収し、カバラ解釈を軸としたタロット、儀式魔術の体系化に努める。
「ネクロマンシー」を毛嫌いしていたが、1854年に、テュアナの「アポロニオス」の霊との交信を試みたりもしている。
また、フリーメーソンに加入し、ユダヤ神秘思想とメーソンを母胎とする西欧の秘教伝統を合体させた。
19世紀後半以降のヨーロッパ異端思想や文学に大きな影響を与えた。
著書
・『高等魔術の教理と祭儀』
・『魔術史』
・『大神秘の鍵』
エリヤ ★ 編集
Elijah
紀元前9世紀中頃の古代イスラエル民族の預言者。
王妃「イゼベル」のヤハウェ信仰迫害に対し、バアル宗教の預言者たちにヤハウェのみが神であると示した。
「エリヤ」は火の馬車に乗って天へ昇ったとされ、終末のときにメシアに先駆けて再臨すると信じられている。
エレウシスの秘儀 ★ 編集
Eleusian Mysteries
古代ギリシャのエレウシスにおいて豊饒の神、大地の神「デメテル」とその娘「ペルセフォネ」の神話にまつわる密儀。
「プルートー」にさらわれた「ペルセフォネ」は、冥府の柘榴を食べてしまったために、1年の2/3を地上で、残る1/3を冥府ですごさなければならなくなった。
娘が冥府ですごしている間、「デメテル」の嘆きにより、大地から豊穣が失われてしまう。
地上と冥府を往来する「ペルセフォネ」の姿に、「死と再生」、「魂の輪廻」を見出した密儀であり、参入者たちは女神を実際に幻視するなどの超越的体験を得たといわれ、この秘儀に参入するものは秘密の厳守を要求された。
エレメンタリー ★ 編集
Elementaries
肉体から離れた霊魂のこと。
いわゆる「悪霊」や「地縛霊」。
本来はアストラル界の住人であるが、物質界に住んでいる霊。
※「エレメンタル」ではない。
エロヒム ★ 編集
Elohim
旧約聖書中に「神」の意味で使用される一般名詞。
ヘブライ語の「エル」(神)の複数形であり、形容詞最上級の代用としても用いられる。
一神格に対し複数形を用いるのは、尊厳の拡張として説明される。
エンキ ★ 編集
Enki
シュメールの知恵と呪法の水神。
創造の神であり、宇宙の管理者。
人類に好意的で、山羊の頭を持った魚の象徴で描かれる。
バビロニアの「エア」に対応する。
エンドルフィン ★ 編集
Endorphin
1976年に、動物の脳内の視床下部、脳下垂体後葉から抽出された物質。
「ドーパミン」などの神経伝達物質の放出を抑制することによって、鎮痛作用をあらわす。
「宗教的体験」、「至福体験」は、この物質が放出されているときに生じるという。
オージー ★ 編集
Orgy
ギリシア神話の「デュオニュソス神」信仰の儀式。
家を捨て、杖を持ち、夜の山へ入り、出会った獣を裂いて生肉を食べる。
これまでの秩序や理性が崩壊し、差別や区別の無い混沌とした世界へ戻ることを実現させる行為。
転じて大騒ぎや過度の熱中を表す言葉。
オーディン ★ 編集
Odin
北欧神話の主神であり万物の父。
「アースガルド」の支配者。
「戦いの神」、「魔法の神」、「死の神」、「詩の神」などの名を持つ。
古代北欧の王や戦死たちの守護神。
「ボル」と女巨人「ベストラ」の子で多くの「アース神」をもうけた。
天上の「ヴァルハラ宮殿」に住み高座「フリズスキャールブ」に座って世界を見渡し、毎日地上を飛び回るカラスの「フギン」と「ムニン」の情報を聞く。
「グングニルの槍」を手に8本脚の馬「スレイプニル」に乗り、9夜ごとに増える黄金の腕輪「ドラウプニル」を持っている。
葡萄酒しか口にせず、食べ物は全て狼の「ゲリ」と「フレキ」に与えている。
知恵を得るために片目を担保に「ミールの泉」を飲み、「ルーン」を得るために自分の身を自分に捧げた。
「オーディン」の加護を得た戦士たちは、オオカミのように獰猛な「ベルセルク」に変身したという。
水曜日(wednesday)は「オーディンの日」とされている。
オーバーシャドウ ★ 編集
Overshadow
「啓示」、「天啓」、「神がかかる」という意味。
神・高我意識である「光の存在」と繋がり、「チャネリング」によって真理の教え学びを直接受けること。
「天と地の架け橋」ともいう。
「高位メンタル界」(精神世界、思考の世界)を用いた「メンタルテレパシー」による通信。
霊媒のように人格を乗っ取られることがなく、自我の意識をしっかりと保って行われる、という。
オーブ ★ 編集
orb
心霊写真の一種で、写真に肉眼では見えない光球が写りこむ現象。
光球の正体は人間の魂ともいわれ、球の中には、しばしば人間の顔が見える。
心霊スポットや聖地、霊地などで撮影されることが多い。
オーラ 月下美人 編集
人間の体からあふれる神秘的な力、
これを利用する事が出来るらしいが。
オーラ ★ 編集
Aura
人間の体から出ている「光に似た性質」をもつもの。
ふつうの肉眼では見えない。
霊能者や超能力者は、一般の人より強い「オーラ」を持っており、能力を発揮するときには、ますます強い光(のように感じられるオーラ)を出す、と言われている。
大きさは、大人の場合、人体のまわり、数十センチから1メートル数十センチあるのが普通とされている。
その人の心身の健康状態によって微妙に色・形・輝きなどが変化する。
下記は「リード・ビーター」の調べによるオーラの色。
・知性の高い人・・・黄金色
・宗教心の深い人・・・紫色
・健康な人・・・淡紅色
・楽天家の人・・・バラ色
・不健康な人・・・トビ色
・近いうちに死亡する人・・・黒
・怒った人のオーラ・・・赤色(揺れているように見える)
他に、
・聖人・・・青紫色
・神人・・・星の輝く色
・誠実な人・・・緑色から青色
・利己的な人間・・・灰色
とするものもある。
オーラソーマ ★ 編集
aura soma
1983年、イギリスの女性「ヴィッキー・ウォール」によって創始された、「カラーセラピー」の手法の一つ。
日本では、1995年頃から一般的に利用されるようになった。
上下2層に分かれた100本以上のカラーボトルの中から直感で4本を選び、そのボトルから、心理状態、才能、未来の可能性などを知る手法。
ボトルの上層部は顕在意識を、下層部は潜在意識を表している。
「選んだ4本のボトルが持つ意味」
<1本目> 魂のボトル・・・人生の目的や使命を表す。
<2本目> ギフトのボトル・・・魂が取り組む準備ができた課題。学びはギフトとなり才能へと開花する。
<3本目> 今ここのボトル・・・人生において今現在どのような地点にいるかを表す。
<4本目> 未来のボトル・・・未来の可能性。今すぐ手にすることができるエネルギー。
オイリュトミー ★ 編集
EURYTHMIE
1911年頃、「ルドルフ・シュタイナー」が創出した、全く新しいコンセプトの舞踊。
「オイリュトミー」では、黄道12宮から子音の力が、7つの惑星から母音の力が流れてくると考える。
子音の力は、空間を形成する力。
人間の細胞が、球形の卵から体の各部分へと分化するときにもこの力が働いている。
母音の力は、時間的な要素に関わる。
一般的に、7歳で歯が生え替わる、14歳で声変わりするという成長は、この力の働きかけによるもの。
「オイリュトミー」は、この言霊の力を肉体を通じて形象化したもの。
鑑賞するだけの芸術とは異なり、実際に演じてみる中で、誰でも人間と宇宙との関わりの感覚を取り戻すことができるといわれている。
オイル ★ 編集
oil
「魔術」用の「芳香油」。
植物の「精油」などでできている。
ブレンド方法・種類ともに多数ある。
オウム ★ 編集
aum
肉体に対して清浄な震動をもたらす、「聖音」とも呼ばれるサンスクリット語。
この言葉を口にすることによって神聖な力を得ることができるとされ、そのため通常は不浄な場所で唱えることは禁じられている。
もとは古代インドのヴェーダの儀式で唱えられた聖なる句。
後にさざまな教義的解釈がなされ、今日でも神聖なる句(マントラ)としてアーシュラムや寺院で唱えられている。
数あるマントラの中で最も根本的で重要なもの。
「AUM」の文字はそれぞれ火の「アグニ」、水の「ヴァルナ」、風の「マルツ」を表している。
オカルティズム ★ 編集
Occultism
現代科学では認められない神秘的現象に対するあらゆる研究や学問、或いはそれにより現象を発生せしめる技術などを包括する言葉。
「隠秘学」。
本来は狭義に、精神的な知識や真理を解明し研究することを表していた。
オカルト ★ 編集
occult
隠秘学。
ラテン語の「隠されたもの」という意味のオックルタ(occulta)から派生。
欧米の反近代科学的な知識体系(魔術、占星術、錬金術など)を指す。
「科学的な根拠のない迷信」の類を指すときにも使われる。
オカルト隠し ★ 編集
Occult blind
オカルティズムの本質が安易に濫用されるのを避けるために、「単語の置き換え」や「比喩」や「レトリック」などで真意を隠すこと。
「オカルト隠し」はある程度の知識を持った者ならばすぐに真意に気付くが、初心者ならばそれとわからずに文字通り読み進むような、巧妙な方法で隠される。
オガム文字 ★ 編集
ogham
ケルトのドルイド神官たちが用いた文字。
呪文や誓約を書くのに用いた。
オショウ(バグワン・シュリ・ラジニーシ) ★ 編集
Osho、Rajneesh Chandra Mohan(1931 - 1990)
和尚ラジニーシ。
インド生まれの神秘家。
『瞑想の道』と『愛の道』について教えた。
生涯に何度も「改名」しているが、ここでは省略する。
日本の「禅」を含め世界中の宗教や、過去の「悟り」を得た人物を素材に語り、一般的な「宗教」を「組織宗教」と呼び、彼の語る「純粋な宗教的立場」を「宗教性」と呼び区別した。
自らの教えから統一された教義をまとめたり、組織宗教をつくり出すのは不可能となるような布石をしてあると言う。
ある事をある状況の元で言ったら、必ず別の状況で反対の事を言うようにしていたとの事で、実際話された内容を調べるとそのようになっている。
実際に組織的なものはあくまで実際的な運営に関わる事にのみ使われ、精神的なことに関してはあくまで個人を主体に行われた。
「オショウ」は弟子を受け入れたが、弟子たちの間には何の上下関係も組織的なつながりもない。
肉体を離れる(=団体独自の死の表現)数ヵ月前に「インナーサークル」と呼ばれる21人の弟子により構成される委員会を作ったが、これはあくまで道場などの実際的な運営に関わる決定をするためにあり、精神的な指導には関係しない事を決めている。
朝と晩に2度講話を行い、それが本にまとめられて出版されている。
一週間から3ヵ月に一冊の割合で本がつくられ最終的に300冊を超える本を残している。
また数多くの「瞑想テクニック」について語り、過去から伝わるテクニックの解説から、新しい「瞑想テクニック」の開発を行った。
〔著書:邦訳〕
・『存在の詩―バグワン・シュリ・ラジニーシ、タントラを語る』
・『究極の旅―禅の十牛図を語る』
・『死・終わりなき生―オショー・ラジニーシ講話録』
・『虚空の舟』(上・下)
・『般若心経』
・『新瞑想法入門―和尚ラジニーシの瞑想法集大成』
・『TAO―老子の道』(上・下)
ほか多数。
オシリス ★ 編集
Osiris
古代エジプトの死と復活の神。
冥界の支配者。
エジプトを治めていた「オシリス」は弟「セト」に妬まれて殺される。
妹であり妻の「イシス」によってミイラとして永遠の生を得て復活し、息子「ホルス」にエジプト王を継がせた。
死者が甦るには「オシリス」の審判を無事に通過しなければならないと信じられ、数々の呪物がつくられた。
オッカムの剃刀 ★ 編集
Pluralitas non est ponenda sine neccesitate
哲学者にして「フランシスコ会」修道士の「オッカム」(William of Ockham、1285年頃〜1349年)が多用したことで知られる原則。
直訳すると
「必要もなく多数化するな」。
言い換えれば、
「同じ事を説明するやり方が2つあるなら、簡単な方にしておけ」。
オブジェクト・リーディング ★ 編集
Object Rerding
ある物体に触れることにより、その物体の歴史や、その物体の所有者の性格を読み取る能力。
時には、物体に触れただけで、所有者の病気が治ったり、ある種の念力が所有者に伝わることもある。
霊媒が死者と交信する際、生前その人が所有していた物を手にすると、コンタクトが取りやすくなる、ともいわれる。
オプティミズム ★ 編集
Optimism
全ての価値や意義について「善意」に認める考え方。
「楽観主義」。
哲学者「ライプニッツ」によれば、神は世界を「最善」の状態として創造し、進歩の過程でより高い「善」に結びつくべきものとして部分的に「悪」が存在すると主張される。
オベパルス ★ 編集
「Out of the Body Experience leading PULSE sound 」の略。
「体外離脱誘導サウンド」の一種。
大脳の周波数同調現象を利用したもので、一定のリズムでパルス音が流れる。
全部で七種類あり、それぞれパルスのリズムが違う。
オベリスク ★ 編集
Obelisk
古代エジプトの太陽神の象徴。
最大30mの石の角柱の先端に毎朝太陽の光が最初に宿るとして、第12王朝以降神殿の塔門の前に建てられるようになった。
オラクルカード ★ 編集
Oracle Cards
「オラクル」とは「神託」という意味。
神と天使のメッセージを明確に受け取るための手段。
「ドリーン・バーチュー」女史により、「天使」や「マーメイド」などを題材とした各種の「オラクルカード」が考案され、親しまれている。
オリハルコン ★ 編集
oreichalkos
幻の金属。
「プラトン」 が『クリティアス 』の中で記述。
「アトランティス」 に存在し、神殿の壁などに使われていた、という。
語源は「山の銅」( オロス「山」+ カルコス「銅」)。
ヘシオドスの『ヘラクレスの盾』、『ホメロス賛歌』などの詩に登場。
「黄銅」(真鍮、銅と亜鉛の合金)、「青銅」(銅と錫の合金)、「赤銅」(銅と金の合金)、あるいは「銅そのもの」と解釈・翻訳されている。
ローマ帝政末期には、「オリハルコン」が「真鍮」を意味するようになった。
「 オレイカルコス」ともいう。
オルゴン ★ 編集
Orgone
「ライヒ」は1930年代に性交中のカップルを対象とした実験を繰り返し、オルガスムをなんらかの生体エネルギーの強烈な放出現象と認識。
これが発展して、普遍的な宇宙・生命エネルギーである「オルゴン」を発見したと主張。
「オルゴン」は「オーラ」、「プラーナ」、あるいは「氣」と同一視される概念と捉えることもできるが、「ライヒ」によれば、「ガイガー・カウンター」によっても検証できるとのこと。
オルゴン・エネルギー ★ 編集
Orgone Energy
生命体や大気を含めた宇宙全体に充満しているとされる未知のエネルギー。
発見者は心理学者「ウィルヘルム・ライヒ」。
彼は有機体はこれを生命エネルギーとして感得できるとし、病気治療にも有効であると考え、「オルゴン」を蓄積する「オルゴン・ボックス」などの研究・発明を続けた。
オルフェウス ★ 編集
Orpheus
ギリシア神話。
「オルフェウス」は死んでしまった愛妻「エウリュディケ」を連れ戻すべく冥府へと向かう。
しかし、冥界の王「ハデス」との約束を破り、振り向いてしまったために、永遠に妻を失う。
日本神話でもそれとよく似た「イザナギノミコトの黄泉下り」の神話がある。
カーゴ・カルト ★ 編集
Cargo Cult
「積荷崇拝」。
1880年代から、ニューギニアおよびメラネシア各地で起こった宗教運動。
「カーゴ」(白人が船でもたらす珍しい積荷)は、人間の手で作り出せるものではなく、白人は、神々のつくった「カーゴ」を途中で横取りしているのだ、と信じた。
だが、その「カーゴ」を手に入れるために白人を襲うのではなく、「埠頭」を建設し神々に祈った。
(しかし、「カーゴ」が彼らの手に入ることはなかった。)
カオス(神話) ★ 編集
Khaos
ギリシア神話で、宇宙の秩序ができる以前の状態。
万物発生の原初に現れたもの。
「混沌」。
神々も世界もすべてのものが、ここから生まれるとされる。
転じて無秩序な状態、形態の定まらない意に用いられる。
カトラン ★ 編集
quatrain
「四行詩」のこと。
有名な「ノストラダムスの大予言」(諸世紀)は、こうした形式の詩をたくさん集めた『百詩篇集』という書が原型となっている。
カドゥケウス ★ 編集
Caduceus
呪力を持った杖。
聖なる力を伝える者が携えることになっている。
大地の力をあらわす2匹の蛇が棒を這い上がる形をしている。
ギリシアの医神「アスクレピオス」は大地の治療パワーを伝達する蛇の絡んだ杖を持っていた。
「ヘルメス」もまたこの杖をもって冥界・地上界・天界の間を往復して、神々の仕事をする。
特に「ゼウス」の命令を伝える。
後に「トート・ヘルメス・トリスメギストス」になったときは、この杖が硫黄と水銀・天と地・太陽と月・男性と女性などの対立物を統合して「金を生み出すシンボル」となった。
カバラ Qabalah ゆうじ 編集
ユダヤ主義の発展の中で、共に成長したヘブライの伝統。カバラという言葉は、「受け取る」を意味するヘブライ語の語源から来ている。(cf. 生命の木)
カバラ(カバラー) ★ 編集
QBL/qabbalah/Kabbalah/Kabbala/Qabalah
ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想。
「カバラー」は、ヘブライ語の動詞「キッベール」の名詞形で、「受け入れ」・「伝承」を意味する。
カバラーは、ユダヤ教の律法を遵守すること、あるいは神から律法の真意を学ぶこと(メルカバ(天の戦車、神の玉座)に接すること)を目的とした。
伝説では、カバラの創始は、アダムが天使より直接奥義を授けられたことに始まる。
歴史的には、紀元1世紀〜2世紀頃、『タルムード』に登場する三人のラビ、「イシュマエル・ベン・エリシャ」、「ネフニャ・ベン・エリシャ」、「シメオン・ベン・ヨハイ」らによって始められた神秘主義思想に遡る。
発端期のカバリストとしては、「ベン・アキバ」が有名。
正統的なユダヤ教との親和性を持っていた時期もあったため、必ずしも秘教的な神秘思想とは言えない。
キリスト教の神秘家に採り入れられるようになると、ユダヤ教の伝統からは乖離した極めて個人的な神秘体験の追究の手段として用いられるようになる。
歴史的にはグノーシス主義や、ピタゴラス教団の教義、ギリシア哲学などの影響を受け、3世紀から6世紀頃に始まり、16世紀頃にほぼ現在の体系が完成したとされる。
大きく「ユダヤ・カバラー」(ヘブライ系カバラ)と「クリスチャン(キリスト教)・カバラー」(非ヘブライ系カバラ)に分類される。
前者が本来のカバラーであり、ユダヤ教徒が旧約聖書の解釈に用いるものである。
後者はユダヤ・カバラーをキリスト教に応用するために考えられたが、後に近代西洋魔術(魔術カバラー)の理論的根拠にされた。
「クリスチャン(キリスト教)・カバラー」は「生命の樹」の活用を中心に成り立っている。
「カバラー」では世界の創造を神「アイン・ソフ」からの聖性の10段階にわたる流出の過程と考え、その聖性の最終的な形がこの物質世界であると解釈する。
この過程は生命の樹(セフィロト)と呼ばれる象徴図で示されその部分部分に神の属性が反映されている。
したがって、「カバラー」は一神教でありながら多神教や汎神論に近い世界観を持つ。
〔基礎的文献〕
・『ゾハールの書』Sefer Ha-Zohar(光輝の書)
・『セフェール・イェツィラー』Sepher Yezirah(形成の書)
・『セフェル・ハ・バーヒル(バヒルの書)』Sefer Ha- Bahir(光明の書)
カバリスト ★ 編集
Kabbalist
カバラ思想(ユダヤ教神秘主義あるいは密教的教義)の信奉者を指す。
その教えは長年の間秘密とされてきたが、13世紀にスペインのユダヤ人によって明らかになった。
神を信仰の対象としてではなく、認識の対象として捉え、直接、神に近づくことを目的としている。
15世紀以降のキリスト教社会に影響を与え、「フリーメーソン」などの秘密結社の思想的背景となっている。
カモワン・タロット ★ 編集
Camoin Tarot
1998年に「復元」された「タロット」。
1760年の「ニコラ・コンヴェル」版のマルセイユタロットを元に、さらにマルセイユ版の起源まで遡るべく、「フィリップ・カモワン」氏(マルセイユ最後のタロットメーカーの後継者)と「アレハンドロ・ホドロフスキー」氏(カルト映画の巨匠)が協同研究を行った。
一見したところ、「稚拙な木版画」のように見える。
しかし「構図」、「象徴」、「色彩」、「数」、「視線」の中に実に緻密で精緻な「古代密儀」の「象徴体系」が隠されているという。
古代から現代へと連綿と続く「心の元型」を表す「象徴」。
「リーダー」と「クライアント」が、カードに表される象徴に真摯に向き合うことによって、問題解決の「鍵」を提供されるようになっている、とのこと。
カリ・ユガ ★ 編集
Cali Yuga
ヒンズー教で説かれる「審判の日」。
ヒンズー教では、世界は周期的に生成、消滅をくり返していると教える。
それは
・サティヤ・ユガ
・トレーター・ユガ
・ドヴァーパラ・ユガ
・カリ・ユガ
の4期に区分され、現代が「カリ・ユガ」であるという。
「カリ・ユガ」の時期の人類は罪深く、愚かで、欲望の赴くままとなる。
神々は戦を始め、地球は火と洪水に包まれる、という。
カリオストロ ★ 編集
Cagliostro、 Giuseppe Balsamo(1743-1795)
アレクサンダー・カリオストロ
イタリア生まれの山師。
幼名は「ジュゼッペ・バルサモ」。
若い頃、旅行中に「カリオストロ伯」と改名。
イギリス、ギリシア、マルタ島、エジプトに赴いた後、ロードス島にて「アルタトス」という人物の指導のもとにオカルティズムを学ぶ。
イタリアに戻った後、ヨーロッパ大陸を巡り、惚れ薬や回春薬、錬金術の試薬などを売りさばき、儲ける。
その後、順調に行かず、バスティーユ監獄やフリート監獄で過ごした後、ローマで(ロッジを開設しようとして)「異端者」ということで死刑の宣告を受け、95年サン・レオ監獄にて没する。
ロンドン滞在中に古代エジプトの秘儀や象徴体系を記した古文書を発見し、その儀礼を各地のメーソン・ロッジに持ち込んだとされる。
「イルミナティ」の秘密工作員ともいわれたが、正体は不明。
数秘術を用いて、「マリー・アントワネット」の最期を予言した。
彼が大成したエジプト儀礼は、19世紀に魔術結社「黄金の夜明け」が復活させている。
カリスマ ★ 編集
charisma
多人数に影響を及ぼす非凡な能力およびその持ち主。
「治癒能力」や「預言能力」をさすこともある。
カルト ★ 編集
cult
現在では「極端な(時に危険な、また反社会的な)思想を持った新興宗教」という意味で使われる。
「破壊的カルト」には、
・信者本人の人格破壊
・信者と信者の家族との間の関係破壊
・信者と社会との関係破壊
という「3つの特徴」があるといわれている。
カルト教団 ★ 編集
cult religious community
新興宗教の一種で「反社会的な行為」を行うもの。
新興宗教といっても、伝統的な宗教からの派生であるものも含まれ、その線引きは難しい。
こういった団体と、近年目立つようになった「反社会的行為」を行う新興宗教とを区別する上で、後者を特に「カルト教団」と呼ぶ。
カルドロン ★ 編集
cauldron
(鉄の)「大鍋」または「大釜」。
魔女の定番小道具のひとつ。
呪文を唱えながら薬草などをほうりこんで煮る時に使う。
「香炉」、または両手で持てる程度の「鍋」などを(清めて)代用する場合もある。
カルマ ★ 編集
karma
行為。行為の結果。業。
「為す」、「行う」を示す「kr」より転じて、「行為」を意味する。
人間の生活は、「行為」の繰り返し。
人間が生きている限り新しい「業」(行為)が作られることになる。
インドでは古来より、どのような行為にも何らかの結果が生じると考えられていた。
その行為と結果の関係を長いサイクルでとらえ、今世のみならず、過去世や来世にまで影響すると考えていた。
ただし、現在の行為は、未来のあり方の原因となるものであるから、「今」の人間的努力は決して無意味ではない、とする。
カルマ・ヨーガ ★ 編集
karma yoga
無私の行為のヨーガ。
行為の中にエゴをはさまないで、ただ自分の義務を行なうことを説くヨーガ。
また、行為の結果や報酬を求めないで行為することの重要性を説くヨーガ。
『バガヴァッド・ギーター』で説かれたヨーガの一つ。
行為を「解脱」の「鍵」としたところに大きな特徴がある。
カルロス・カスタネダ ★ 編集
Carlos Castaneda (1925〜1998)
ペルーのカハマルカで生まれ、長じてアメリカに移住。
UCLAで心理学を専攻。
幻覚性植物に関する論文執筆のためにアリゾナに滞在中、ヤキ・インディアンの呪術師「ファン・マトゥス」(ドンファン)と出会い、弟子としての修行を通じて、ペヨーテに関する知識や「夢見術」を授けられる。
『ドンファンの教え』(1968年、邦題『呪術師と私』二見書房)にはじまる一連のシリーズはニューエイジに大きな影響を与えた。
1998年、カリフオルニア州ウエストウッドの自宅で肝臓ガンのため死去。
〔著書〕
『呪術師と私 ドンファンの教え』
『呪師に成る イクストランヘの旅』
『呪術の体験 分離したリアリティ』
『呪術と夢見 イーグルの贈り物』
『呪術の彼方へ 力の第二の環』
『意識への回帰 内からの炎』
『沈黙の力 意識の処女地』
『夢見の技法 超意識への飛翔』
『時の輪 古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索』
『無限の本質 呪術師との訣別』
『呪術の実践 古代メキシコ・シャーマンの知恵』
他
カレント ★ 編集
current
「力流」。
儀式時に指先や剣先で描く「オーラの流れ」。
カンドンブレ ★ 編集
candomble
ブラジルの民間信仰のひとつ。
アフリカの土着宗教(「ヨルバ語族」の伝統を継承)が、奴隷貿易とともにブラジルへ渡来し、カトリックへの強制改宗にともなって独特の発展をとげたもの。
北東部のバイア州で勢力が強い。
1830年に組織化された。
ブラジルにおいて、約200万人が信仰しているとされる。
信者らは「テヘイロ」(Terreiro、儀式を行う場所。カンドンブレ教会)に通うという。
カンドンブレという言葉は、プランテーションで働かされていた奴隷たちの宗教的舞踊「カンドンベ」に由来。
それぞれ自分達の守護神を祭り、踊り、歌い、憑霊現象を引き起こす。
儀式では、独特の打楽器(パーカッション)の旋律に合わせて聖職者が入神し、その身にさまざまな神を憑依させる。
「カンドンブレ」の神々は、「オリシャ」(Orixa)と呼ばれる。
各「オリシャ」には「自然現象」や「色」、「曜日」、「好物」などが割り当てられる。
カヴン ★ 編集
coven
「魔女団」または「魔女集団」。
16世紀後半から使われている言葉。
中世英語の 「covin」が語源といわれている。
キリスト教が入って来る以前の旧石器時代から連綿と受け継がれて来た古い「異教」を守る「司祭」達がつくる「異教集団」。
中世の「魔女」たちの作っていた「カヴン」は、1人の「司祭長」と12人のメンバーからなる13人で構成。
年に8回、季節の豊穣を祈る儀式を行い、角を持つ神の仮面を被った「司祭長」のもとに集まり、歌い踊り、豊穣を祈る儀式を行ったという。
ガードナー ★ 編集
Gardner、 Gerald Brosseau(1884-1964)
ジェラルド・プロソー・ガードナー
イギリスに魔女術(ウィッチクラフト)を復興させた人物。
1950年代にイギリス魔女術界の教皇を自称。
マン島のキャッスルタウンに魔女術博物館を設け、自ら館長に就任。
彼の死後、イギリス魔女術界は分裂し現在に至る、といわれている。
〔主著〕
・『High Magic's Aid』
・『Witchcraft Today』
・『The Meaning of Witchcraft』
ガイタ ★ 編集
Stanislas de Guaita(1861-1897)
スタニスラース・ド・ガイタ
フランス行動派の著作家、オカルティスト。
「エリファス・レヴィ」の崇拝者。
ヨーロッパ大陸に薔薇十字運動を復興させようとした。
著書『「創世記」の蛇』
ガイド ★ 編集
guide
魔術においては、「霊視作業」においてヴィジョン中に出現する「異界案内役」。
「天使的姿」をとることが多い。
「心霊科学」では、交霊会の際に最初に登場し、その場を仕切る「霊」。
霊媒は「ガイド」を通じて他の霊との接触をはかる。
ガザーリー(アルガゼル) ★ 編集
al-Ghazali(1058-1111)
アブー・ハーミド・ムハンマド・イブン・ムハンマド・アル=ガザーリー
イスラームの思想家、神秘主義者。
ホラーサーンに生まれる。
セルジューク朝の宰相「ニザーム・アルムルク」に認められ、1091年にバグダードのニザーミーヤ学院の教授職を得る。
次第に理性と信仰の間に生じた矛盾に悩み、1095年に教授職を捨て、「スーフィー」となって修行生活に入る。
正統的イスラム知識人としてイスラム哲学やイスマーイール派に対する批判を行った一方、「アリストテレス」の論理学を「イスラム神秘主義」(スーフィズム)に取り入れ、その理論化を行った。
「ガザーリー」の高度な知識の裏づけによってなされた著作・論文によってイスラム世界内部での「スーフィズム」批判の波が徐々に収まっていった。
「ガザーリー」はヨーロッパでも「アルガゼル」(Algazer)の名で知られ、その著書は哲学入門書として使われた。
主著
・『哲学者の意図』
・『哲学者の矛盾』
・『宗教諸学の再興』
・『迷いから救うもの』
ガネーシャ ★ 編集
gaNeza
「シヴァ神」の長子で象頭人身の神。
知恵と幸運を司り、広く大衆に信仰されている。
ヒンドゥー教の信者は、商売を始めるときには、必ず「ガネーシャ」を手厚く祀るという。
仏教の「聖天」。
ガブリエル ★ 編集
Gabriel
大天使のひとり。
「神はわが力」の意味。
啓示と復活、慈悲と死の天使であり、「聖母マリア」に「キリスト」の受胎を告知した。
「ダニエル書」では、預言者「ダニエル」の見た幻の意味を解き明かす。
イスラム教においては、140対の翼を持ち、真実を司る天使とされるが、ユダヤ教では、罪深い都市を破滅させる死の天使であり、「ソドム」と「ゴモラ」を滅ぼしたとされる。
キア ★ 編集
Kia
「O.A.スペア」の魔術用語。
「キア」は、「中間性」を意味する。
「空気のような私」とも表現され、「どちらでもない」状態のことをさす。
「キア」は潜在的な存在であり、「相対する物」を持たないがゆえに我々は、通常この「キア」を認識することが出来ない、という。
『オカルトの部屋』参照
キネシオロジー(キネシ) ★ 編集
Kinesiology
正式には「AK」( Applied Kinesiology アプライド・キネシオロジー)。
人間のからだ・こころ・顕在意識・潜在意識に反応し、心身共に健康になるための近道を示してくれる、セラピー・健康法。
病気を見つける上で非常に役に立つ臨床手段として認められ、欧米では大学等で授業され、病院で診断テクニックとして広く使用されるようになった。
(結果が再現可能であり、信頼できることが確認されたため)
・体が「有害」な刺激にさらされると、筋肉が即座に「弱く」なる。
・逆に体に「よい」ものだと、筋肉は即座に「強く」なる。
「意識」では気づかなくても、「肉体」は正確に答えてくれるということ。
人間の肉体は、心臓や肺が傷ついたり、胃や腸に問題があるとその傷を察知して、どんなに人間が、筋力を出そうと思って力んでも、力が出ないようにする「制御装置」がある。
体に「毒」となるものが口の中に入ると、「意識」がどんなに力を入れても、さらに「大きい意識」(ハイアーセルフ)が、肉体を守るために、「パワーダウン」させている状態。
「キネシオロジー」の作用に熟達してくると、ある状態(人、場所、物、感情)を心に思い浮かべるとき、被験者はそれが自分によいかどうか筋反射を通じて知ることができる、という。
キマイラ ★ 編集
Chimaira
ギリシア神話に登場する伝説の生物。
・ラテン語・・・「キマエラ 」( Chimaera)
・ヨーロッパのいくつかの言語・・・「キメラ」 (Chimera)
・英語では・・・「カイメラ 」(Chimera)
・フランス語・・・「シメール」
「テュポン」と「エキドナ」の娘。
ライオンの頭と山羊の胴体、蛇の尻尾を持つ。
それぞれの頭を持つとする説もある。
口からは火炎を吐く。
リュキアに住み、カリア王「アミソダレス」に育てられたが、「ペガサス」に乗る英雄「ベレロポン」に退治された。
この怪物は生物学における「キメラ」の語源となった。
「キメラ」はその姿が不可解で説明しにくいことから「訳の解らないものごと」の譬えにされることがある。
キャリス(カリス) ★ 編集
chalis
「聖杯」のこと。
儀式では、金属製や色のついたガラスのワイングラスでも代用できる。
水のエレメンツと愛の象徴。
カトリックでは、ミサの時に用い、「カリス」という。
キャンドル ★ 編集
candle
「蝋燭」のこと。
WICCAでは、儀式を行う際には、「キャンドル」の明かりで行うのが望ましい、とされている。
キリスト教神秘主義 ★ 編集
Christian mysticism
キリスト教の「神」、「イエス・キリスト」、「聖霊」を直接経験するための哲学と実践。
キリスト教の文脈の中では、大きく3つの実践の追求を通じて行われてきている。
@瞑想としての祈り(キリスト教の瞑想も含む)
A留め具による締め付け(他の禁欲的形態を取ることもある)
B施し
これらは「イエス・キリスト」によって「山上の垂訓」(マタイによる福音書:5-7)で論じられている。
キリスト教神秘主義のもう一つの形態は、「宗教的恍惚状態に入ることの賛美」。
「神」が全ての信者の中に「聖霊」を通じて住んでいると信じ、「神」を「直接に体験」することができる、としている。
キリスト再臨 ★ 編集
PAROUSIE
「パルーシア」ともいわれる。
「地上に降りた」天上のエルサレムにおけるキリストの治世の始まりと符合する。
終末に先立つ。
キルリアン写真 ★ 編集
Kirlian photography
人体や物体に高電圧、低電流の交流電圧をかけるとによって生じる「コロナ放電現象」を撮影した写真。
発光しているところをカメラで撮影する方法と、板状電極に印画紙を重ねて、放電により直接感光させる方法とがある。
切り取った葉っぱを撮影した場合、切り取る前の像が写ったとの報告もある。
この現象は「ファントム・リーフ現象」と呼ばれる。
ギルガメッシュ ★ 編集
Gilgamesh
紀元前2600年ごろ「シュメール」諸都市国家の中の「ウルク」に実在した「ウルク」第一王朝の王。
後に伝説化して物語の主人公にされたと考えられる。
ライオンをひしぎ、羊を守る牧羊神・守護神としてたたえられ、『ギルガメッシュ英雄叙事詩』は有名。
「ギルガメシュ」は、「ウルク」王「ルガルバンダ」と女神「リマト・ニンスン」の間に生まれ、2/3が神で1/3が人間だった。
彼は暴君であったため、神は彼の競争相手として粘土から野人の「エンキドゥ」を造った。
「ギルガメシュ」が「エンキドゥ」に売春婦を遣わせると、「エンキドゥ」はこの女と6夜7日を一緒に過ごし、力が弱くなったかわりに「思慮」を身につける。
その後、「ギルガメシュ」と「エンキドゥ」はと力比べをするが決着がつかず、二人は友人となる。
ある時、美の女神「イシュタル」が「ギルガメシュ」に求婚したが、「ギルガメシュ」はそれを断った。すると女神は怒って「天の雄牛」を「ウルク」に送り、この牛は大暴れし、人を殺した。
「ギルガメシュ」と「エンキドゥ」は協力して天の雄牛を倒すが、さらに女神の怒りを買い、女神は「エンキドゥ」を殺してしまう。
「ギルガメシュ」は大いに悲しみ、「永遠の命」を求めてさまざまな冒険を繰り広げる。
多くの冒険の最後に、神が起こした「大洪水」から「箱舟」を作って逃げることで永遠の命を手に入れた「ウトナピシュティム」に会う。
「大洪水」に関する長い説話ののちに、「ウトナピシュティム」から「不死の薬草」のありかを聞きだし、手に入れるが、蛇に食べられてしまう。
「ギルガメシュ」は失意のまま「ウルク」に戻った。
文学だけでなく、円筒印章や彫刻など美術のモチーフとしても多用されている。
クリシュナムルティ ★ 編集
Krishnamurti,J. (1895-1986)
ジドゥ・クリシュナムルティ
1895年インド、マドラス近郊に生まれる。
14歳のとき「世界教師」の器として神智学協会の指導者に見いだされ、後に「星の教団」の指導者となる。
神智学協会の「メシア」として祭り上げられ、1925年末、神が自分に降りてきたと語るにいたった。
やがて真理の組織的追求に否定的となり、1929年に「真理は組織化しえない」として同教団を解散、「人間宣言」を行った。
その後、独自の神秘主義的な思想を説きながら、世界中を回る。
「人間の解放」をテーマに広範な講話と著作を通して人々の覚醒を促し続けた。
1986年没。
〔著書〕
『生と覚醒のコメンタリ―』
『自己の変容』
ほか。
クリスタル ★ 編集
crystal
@水晶のこと。
広くは、「貴石」・「半貴石」の結晶のことを指す事もある。
A塩の結晶のこと。
Wiccan魔法の用語では、海で取れた塩ではなく、「岩塩の結晶」のことを指す。
(塩は「地のエレメンツ」に属している)
クリスチャン・サイエンス ★ 編集
Christian Science
信仰治療の一派。
メアリー・ベーカー・エディ(Mary Baker Eddy 1821-1910)が、1879年に設立。
キリスト教信者の立場から「病の本質が精神的なものにあり、心の力によって身体をコントロールできる」と確信。
この考え方に基づき、エディが開発した治療を実践し、アメリカ各地で奇跡的な効果を挙げた。
現在では、有力なキリスト教セクトの1つ。
クリスマス ★ 編集
Christmas, Xmas
キリスト教では「イエス・キリスト」の生まれた日として祭られている。
古代異教の「太陽復活祭」の名残り、ともいわれている。
クリフォト ★ 編集
Qliphoth
ユダヤの神秘主義カバラの象徴でもある「生命の樹」(セフィロト)を逆さまにした構造を持った「邪悪の樹」。
「クリフォト」とは「抜け殻」を意味する「クリファ」の複数形。
「クリフォト」を形作る10個の球を「クリファ」と呼び、各「クリファ」には様々な悪徳と悪魔が対応。
球体の番号にはそれぞれ「虚数単位」を意味する「i」が付けられている。
・1i→ 「サタン」の「バチカル」(無神論)
・2i→ 「ベルゼバブ」の「エーイーリー」(愚鈍)
・3i →「ルキフグス」の「シェリダー」(拒絶)
・4i →「アスタロト」の「アディシェス」(無感動)
・5i →「アスモデウス」の「アクゼリュス」(残酷/akzeriyuwth)
・6i →「ベルフェゴール」の「カイツール」(醜悪)
・7i →「バール」の「ツァーカム」(色欲)
・8i →「アドラメレク」の「ケムダー」(貪欲)
・9i →「リリス」の「アィーアツブス」(不安定)
・10i →「ナヘマー」の「キムラヌート」(物質主義)
クレーシャ ★ 編集
klesa
煩悩。
苦しみ。
『ヨーガ・スートラ』では「煩悩」を五つあげている。
・無明
・我想
・貪愛
・憎悪
・生命欲
クロワゼット(ジェラルド) ★ 編集
Gerard Croiset(1909-1980)
オランダのサイコメトリー能力者、心霊治療家。
国内外の警察に協力し、特に行方不明者などを超能力で捜し出すことを得意とした。
その透視の的中率は80パーセントにも達したという。
彼が解決した事件は、現在もオランダ、ユトレヒト大学の記録保管所に残る。
クンダリーニ ★ 編集
Kundalini
「タントラ」や「ハタ・ヨーガ」で説かれている潜在的なエネルギー。
会陰部の辺りに眠っているといわれる。
「とぐろを巻いている」という意味。
特定の「ヒーリング経路」と「チャクラ」が「開く」ことを示す。
「第一チャクラ」から上昇してくる「大地のエネルギー」を表す。
そのエネルギーの性質が「スパイラル」(らせん構造)を持っているため、「とぐろを巻く蛇や龍」で象徴される。
「スパイラル」で上がってきたエネルギーは頭頂部の「第七チャクラ」まで到達し、「宇宙」へと繋がり再び「大地」から上昇してくる。
いわば「循環するエネルギー」。
この「クンダリニー」の覚醒を目指すのが「クンダリーニ・ヨガ」。
(タントラ・ヨーガの一種)
クンバカ ★ 編集
Kumbaka
吸った息(あるいは吐いた息を)を止めること。
クンルンネイゴン ★ 編集
Kuenlun Ney Gon
崑崙内功
「クンルンネイゴン」は、7世記頃、中国のクンルン山脈で、若く美しい「リン」という女性が天狗(雷神)から授けられたと言われている、心から心へと一子相伝によって伝えられてきた覚醒への秘術。
技法は文章としては残されていない。
グノーシス ★ 編集
Gnosis
「知識」、「認識」を意味するギリシア語。
グノーシス主義は、紀元一世紀から二世紀にかけてギリシア、オリエント世界を席巻した霊的観念体系で、初期キリスト教の諸カルトに大きな影響を与えた。
キリスト教主知主義の一派とも云われている。
正統派カトリシズムからは異端視された。
基本は「現世界を悪しきものとして解釈」し、「創世の神(デミウルゴス)を、神を騙る偽創造主」とするところにある。
「アダム」を誘惑した蛇を肯定的にとらえ、シンボルとしている。
「イエス」のみを神の子とし、人間は「イエス」を媒介としないかぎり救済されないとする正統派のキリスト教義に対して、人間には元来、神的要素がそなわり、霊的認識(神的体験)を通じて神と一体になりうるとした。
世界創造主の神が存在する宗教や信仰があれば、どのようなものとでも融合できる、という性格を持つ。
後の西欧における神秘主義の源流の一つとみなされる。
グノーシス主義 ★ 編集
Gnosticism
人間と至高神との間には断絶があるが,
可視的・物質的世界が終末を迎えるときに
神的な本質は至高神の領域へ回帰するという考え。
グラン・グリモア ★ 編集
Grand Grimoire
実際の内容は見せかけだけの天使召喚が扱われている。
しかし、この書物は「ルキフゲ・ロフォカレ」という召喚に応じない強力な悪魔を呼び出す方法が記されているため、オカルト書のなかでは評価を得ている。
グラント ★ 編集
Kenneth Grant(1927-)
ケネス・グラント
「アレイスター・クロウリー」の崇拝者。
20世紀初頭に「テーオドール・ロイス」らによってつくられた「東方聖堂騎士団」に参入。
「ジョン・シモンズ」と『アレイスター・クロウリー告白録』を編む。
著書
・『魔術の復活』
・『クロウリーと甦る秘神』
グリモワール ★ 編集
Grimoir
近代以前に出現した魔術の本をさす。
著名なものに
・「ソロモンの大きな鍵」
・「赤竜」
・「グラン・グリモア」
・「ホノリウスの書」
などがある。
グル ★ 編集
guru
師。導師。精神的な指導者。
ヨーガをはじめ精神世界では大変重要な存在。
「グル」がいなければ成功しないともいわれる。
「グル」としての客観的な基準はない。
ある人を「グル」と思うかどうかは主観的なもの。
グル・ナーナク ★ 編集
Guru Nanak(1469-1538)
「シーク教」の教祖。
ラーホール(現在、パキスタンのインドとの国境近く)近郊のタールワンディー村で、ヒンドゥー教徒の両親の元に生まれた。
その後「シーク教」の開祖となり、インドのパンジャーブ地方で布教活動を行った。
「身分差別」の激しい「カースト制」には否定的であり、また礼拝後には男女貴賎を問わず、すべての人が同じ場所に座り同じ食べ物を分けあう事を奨励した。
誕生日には、各地でお祭りが行なわれる。
グルジェフ ★ 編集
Gurdjieff, Georgei Ivanovitch(1877(1872?)-1949)
G・I・グルジェフ
ロシアの神秘思想家。
20世紀最大の神秘思想家の一人と目される一方、カルトの教祖あるいはうさんくさい人物と見なされることも多い。
コーカサスのアレクサンドロポールに生まれる。
その前半生は深い謎に包まれているが、古代バビロニアに遡る秘密集団「サルマング教団」との接触を求め、中近東から中央アジア一帯を遍歴したとされる。
1900年代に突如として歴史の表層に浮上し、モスクワとぺテルスブルクに秘教グループを組織、革命後はフランスに亡命。
1922年、フォンテーヌ・ブローに「人類の調和的発展のための協会」を設立。
「ムーヴメント」と呼ばれる神聖舞踏などの行法は、60年代以降、アメリカで爆発的に拡散し、「人間は機械である」という認識を根幹とし、眠りの状態から客観意識にいたる意識の段階にもとづく独自の心理学体系は、「チャールズ・タート」などの「トランスパーソナル心理学」にも大きな影響を与えた。
グルジェフは父性的なカリスマを持ち弟子に絶対服従を強いていたが、突然団体を解散して弟子たちを当惑させたりもした。
彼は弟子が狂信的な依存をするのを拒否し、揺さぶり続ける人物であった、という。
その行為は「人間は自分に目覚めなくてはならない。」という彼の根本思想の実践であったとも言われる。
グルジェフの世界観では「絶対」から出発する創造の光が段階的に宇宙を形成する。
絶対から全宇宙が生じ、次に全太陽(銀河系)、太陽、太陽系の全惑星、地球、月という7つの段階が考えられる。
絶対の中にはただ一つの力と法則があるのだが、段階が進むにつれてその世界を支配する法則は増加してゆく。
地球は48の法則に支配されている、という。
〔主著〕
・『ベルゼバブの孫への話―人間の生に対する客観的かつ公平無私なる批判』
・『生は<私が存在し>て初めて真実となる』
・『注目すべき人々との出会い』
・『グルジェフ・弟子たちに語る』
グレート・マザー ★ 編集
great mother
ユング心理学における元型の1つ。
「グレートマザー」(太母)・・・母親元型
優しく包含し包み込む働きであると同時に、恐ろしい母のイメージ。
魔女や山姥。
グレートライト ★ 編集
Great rite
セックスを象徴する儀式。
・「象徴的な方法」・・・「キャリス」に「アサメイ」を突き立てることにより、「性交の象徴」とする。
・「実際的な方法」・・・夫婦、もしくは恋人同士などが神と女神の象徴となって実際の性交を行い、その喜びと互いの尊敬とを捧げあう。
「効用」は、どちらも変わらないといわれている。
男女という両極性のパワーの結合によって、世界を含む全てが産まれ、活性化していくことなどを表す。
グレゴリオ聖歌 ★ 編集
CANTUS GREGORIANUS
ローマ教会に現在まで伝えられている聖歌が、7世紀初頭のローマ教皇「グレゴリウス1世」(在位590-604年)により創始又は編纂されたとの言い伝えからこのように呼ばれている。
3−5世紀に成立した東方教会聖歌(オリエント)に多くの起源を持つ聖歌が、アルプスの北側ヨーロッパの影響による3度の音程を用いた旋律線の導入により、「グレゴリオ聖歌」として集大成されたと考えられている。
ケイシー(エドガー) ★ 編集
Edgar Cayce(1877-1945)
アメリカ生まれの霊能力者。
催眠状態で潜在意識的リーディングを行い、難病に対して診断と治療法を与える。
また、「アカシックレコード」を読んで、人の過去世から、古代文明、人類の過去や未来に関するリーディングも行った。
ケセド ★ 編集
Chesed
「慈悲」
純粋にして聖なる宇宙法則としての「愛」のヴィジョンを意味している。
第4のセフィラ。
「ゲドゥラー」とも呼ばれる。
数字は4。
色は青。
金属は錫。
図形は正四面体。
宝石はサファイア。
惑星は木星を象徴。
王座に座った王で表される。
神名はエル。
守護天使はザドキエル(Zadkiel)。
ケツァルコアトル ★ 編集
Quetzalcoatlus
農耕や暦、火などをもたらしたアステカの文化と秩序の神。
名前は「翼ある蛇」の意。
太陽神、風神でもあり、混沌の「テスカトリポカ」の対として存在する。
ケテル ★ 編集
Kether
「王冠」
人間の頭上にあって大宇宙との接点。
創造の源泉、純粋存在、生命力の源泉という意味を持つ。
第1のセフィラ。
思考や創造を司る。
数字は1。
色は白。
宝石はダイアモンドを象徴。
王の横顔で表される。
神名は「エヘイエー」。
守護天使は「メタトロン」(Metatron)。
最後の剣と称される「マルクト」と通じ合っている。
ケネス・アンガー ★ 編集
Kenneth Anger(1930−)
1930年、カルフォルニア州サンタ・モニカ生まれ。
ロサンゼルス在住。
7才の頃からホームムービーに親しむ。
1947年、代表作ともなる「花火(Fireworks)」を制作(17歳)。
この頃「アイレスター・クロウリー」に傾倒し、強い影響を受ける。
1950年にはパリへ移住。
イタリアにて「人工の泉」(「Eaux d'Artifice」1953)を制作。
54年にはハリウッドに戻り、「クロウリー」の執り行う儀式に基づく映画(「The Inauguration of the Pleasure Dome」1954 )制作へと関心を向ける。
その後、「カルト的儀式」、「神話世界」、「アンダーグラウンド・カルチャー」、「ホモセクシャリティ」関連の映画制作を続ける。
1970-80年にかけて制作した「ルシファー・ライシング」(「Lucifer Rising」) は彼の集大成になるはずであったが、多くの困難に直面。
彼の(完成された)作品の最後となっている。
代表的な著作としては『ハリウッド・バビロン』がある。
ケルベロス ★ 編集
Kerberos
ギリシア神話における地獄の番犬。
「ヘシオドス」の『神統記』によれば、50の首と青銅の声を持つ怪物で、「テュポエウス」と「エキドナ」の息子とされている。
しかし、一般的には3つ首で、蛇の尾と蛇のたてがみを持つ巨大な犬や獅子の姿で描かれる。死者の魂が冥界にやってくる時には友好的だが、冥界から逃げ出そうとする亡者は捕らえて貪り食うという。
また、この獣の唾液から「トリカブト」が発生したともいわれる。
「ハデス」の忠犬ともされる。
「ヘラクレス」は、「ケルベロス」を地獄から地上に引き出したという。
「ソロモン72柱」の魔神の1柱、「ナベリウス」とされることもある。
ケン・ウィルバー ★ 編集
Kenneth Earl Wilber Junior(1949- )
アメリカの現代思想家。
アメリカ合衆国のオクラホマ州生まれ。
「インテグラル思想」の提唱者。
20以上にも及ぶ著作は世界中の言語に翻訳され、専門家・一般読者の双方に幅広く読まれている。
代表作は
・『進化の構造』
・『宗教と科学の統合』
・『万物の歴史』
など。
ゲーテアヌム ★ 編集
Goethanum
「人智学協会」の集会所として、また「神秘劇」や「オイリュトミー」と呼ばれる独自の舞踏の上演のための劇場として活動の拠点なるべく、スイスの「ドルナッハ」に建設された建造物。
「第一ゲーテアヌム」(木造)は1922年に、「ナチス」の放火により、焼失。
その後、コンクリート製の「第二ゲーテアヌム」(1928年完成)が建てられた。
「ルドルフ・シュタイナー」はこの建物を「精神のための自由大学」と呼んだ。
ゲーティア ★ 編集
Goetia
『レメゲトン』こと『ソロモンの小さな鍵』の第一部にあたる部分。
発音の違いにより「ゴエティア」とも呼ばれる。
内容は、「ソロモンの72の精霊」の解説と「召喚」、「喚起」のための呪文など。
ゲノン ★ 編集
Guenon、Rune(1886-1951)
ルネ・ゲノン
フランスの思想家。
さまざまな秘教思想に出会ったのち、1912年にイスラムに入信。
そこにあらゆる奥伝の本質を探り当てた。
誰かの指導のもと、俗界と霊界の力が結び付けられなければ、文明は贖われないと考えた。
1934年、エジプトに居を定め、1951年「アッラー」の名を唱えながら亡くなる。
著書
・『神智主義、ある擬似宗教の歴史』
・『心霊主義の誤り』
・『世界の王』
ゲブラー ★ 編集
Geburah
「峻厳」
「神の力」を象徴したもの。
正義を前にした破壊的性格を持つ。
別名ほ「天界の外科医」と称する。
第5のセフィラ。
数字は5。
色は赤。
図形は五角形。
金属は鉄。
宝石はルビー。
惑星は火星を象徴。
神名は「エロヒム・ギボール」。
守護天使は「カマエル」(Camael)。
ゲマトリア(数字置換)Gmtria 常葉 了 編集
カバラ数秘術の一つ。
ヘブライアルファベット22文字は、22種の文字を示すと同時に、数字としての役割も持つ。
ゲマトリアの概念は、ヘブライ語の単語を文字毎に数字に置換し足し合わせ、それと同じ数値を持つ他の単語との間に、深い関わりがある、とするものである。
使用例
ヘブライ語でALHIM(エロヒム=神々)は、A=1 L=30 H=5 I=10 M=40 1+30+5+10+40=86 となる。
AHIH ADNI(エヘイエ アドナイ=我主なり)は、A=1 H=5 I=10 H=5 A=1 D=4 N=50 I=10 1+5+10+5+1+4+50+10=86 となる。
どちらの単語も、多くある神の呼称の一つであり、その数価が等しいので、その間には深い関係性がある、とされる。また、単語そのものだけではなく、86という数字自体がこの場合は聖化されたりもする。
ゲルショム・ショーレム ★ 編集
Gershom Sholem(1897-1982)
ドイツ生まれのイスラエルの思想家。
ユダヤ神秘主義(カバラ)の世界的権威。
ヘブライ大学教授。
自然科学の素養を活かして、カバラを科学的に教えた。
(著書:邦訳・共著を含む)
・「ユダヤ神秘主義―その主潮流」
・「カバラとその象徴的表現」
・「一なるものと多なるもの」
・「言葉と創造」
・「創造の形態学」
・「錬金術とカバラ」
ほか
コーザル体(神智学) ★ 編集
Causal body
神智学用語。
「メンタル体」よりもさらに高い周波数をもっている。
「ハイアーセルフ(高次の自己)」と呼んでいる存在に最も近く、問題の本質を瞬時にとらえ、その根底に流れる真の原因を理解することができる、といわれている。
コーラン ★ 編集
Coran/ Koran
イスラム教の根本正典で、預言者「ムハマンド」(マホメット)が唯一絶対神「アッラー」から22年間にわたって受けた啓示を収録したもの。
神の言葉そのものとされ、神とともに永遠の命を持つとされている。
イスラム教徒としての信条や義務などをはじめ、天地創造から人類の歴史までが記されている。
とくに人類終末の日は確実に起こるとされ、惑星落下、それにともなう火山噴火、大地震、津波など、恐ろしい転変地異が起こると解釈されている。
コールド・リーディング ★ 編集
Cold Reading
話術のひとつ。
直接的な質問をするのではなく、相手の外観、何気ない会話での返答や反応などから相手の情報を読み取るテクニック。
あるいはその読み出した情報や曖昧な表現を使って相手を納得させるテクニックまでを含めていう場合もある。
占い師、霊能力者、超能力者などは意識的、あるいは無意識的にこの「コールド・リーディング」の手法を用いて相手の素性や悩みを読み取ったり、占い、予知、予言などを行っていると言われる。
また詐欺師が相手の信用を得るためにこのテクニックを用いることもある。
その他、営業職や捜査官、「セラピスト」などもこの手法を利用している、といわれている。
コクマー ★ 編集
Cochma
「知恵」
男性原理の象徴であり、「至高の父」の別名を持つ。
「動性」の象徴でもある。
第2のセフィラ。
数字は2。
色は灰色。
宝石はトルコ石を象徴。
神名は「ヨッド」。
守護天使は「ラツィエル」(Ratziel)。
コックリさん ★ 編集
KoKKuri-san/Prophecy by planchette
→「狐狗狸さん」の項目参照
コリン・ウィルソン ★ 編集
Colin Henry Wilson (1931-)
イギリスのレスターに生まれる。
研究の対象は、殺人、怪奇事件、神秘主義、超常現象などと幅広い。
高校を中退後、空軍勤務などさまざまな職業を経て、1956年に『アウトサイダー』を発表し、大ベストセラーとなる。
著書『オカルト』にて時空を越えて人々の体験を認識する潜在的能力、「X機能」という概念を提唱。
〔オカルト関係の著書〕
・『殺人百科』
・『オカルト』
・『「未知」への事典』
・『コリン・ウィルソンの「来世体験」』
・『世界超能力百科』
・『オカルトを超えて』
などを発表。
現在も執筆活動を続けている。
コレスポンダンス ★ 編集
correspondence
魔術では「照応」。
「万物照応論」による照応。
(「コレポン」と略記されることもある)
心霊科学では「死後照合」・・・「故人」が前もって用意しておいた「私信の内容」を「霊媒」が当てること。
コンクラーヴェ ★ 編集
Conclave
「コンクラーヴェ」という語はラテン語の「クム・クラーヴィ(cum clavi)」(鍵をもって)に由来。
「教皇選挙」を意味する言葉。
カトリック教会においてローマの司教たるローマ教皇を選出する選挙システムのこと。
コンジュアー・バッグ ★ 編集
conjure bag
護符、ハーブなど、色々なものを詰めて、「お守り袋」などに使う魔法用の袋。
布、革などと言った色々な素材や色々な色のものがある。
コンテンポラリー・シャーマニズム ★ 編集
Contemporary shamanism
ネオ・シャーマニズムの系統の一つ。
中心となるのは、徹底した「呼吸法」。
「呼吸法」を行なう前には、喉の筋肉をゆるめるためのワークが入念に施される。
「長時間の呼吸法」は、「無意識のエネルギー」を昇華させ、心身の浄化にいちじるしい効果を発揮し、深いリラクゼーションをもたらす。
一時的に心理的防衛がゆるめられ、思いがけない気づきがもたらされる場合もある。
「呼吸法」のほかに、
・さまざまなイマジネーションのワーク
・瞑想
・チャンティング
などが行なわれる。
特に重視されるのは、「イマジネーションの解放」。
自由なイマジネーションの働きこそ、創造性の原点であり、ひいては生命活動の基本である、と考えられる。
コントロール ★ 編集
controll
「指導霊」。
「交霊会」の際に「霊媒」を指導したりその場を仕切ったりする「霊」。
ゴーストバスター ★ 編集
Ghost Buster
「幽霊」に悩んでいる人からの依頼に基づいて,その現象を調査し,原因を究明・除去し,依頼者の悩みを解消させる職業。
ゴスペル ★ 編集
Gospel
ゴスペルとは「Good News」(良き知らせ)という意味(キリスト教の「福音」のこと)。
17世紀初め、奴隷商人によってアフリカから連れてこられたアフリカ系アメリカ人は、売られた先の主人たちから、キリスト教を教えられた。
現実の世界があまりにも悲惨だった彼らは、「イエス・キリスト」の中に希望を見出し、熱烈な信仰を持つようになる。
1760年頃、彼ら独自の「賛美歌」が生まれ、「黒人霊歌」と知られるようになった。
現在日本で流行っているのは、「クワイア」(聖歌隊)というスタイルの「ゴスペル」。
ゴスロリ ★ 編集
Goth-Loli(Gothic&Lolita fashion)
ゴシック&ロリータ・ファッションの略。
フリルやレースのあしらわれた服と、ヘッドドレスを付けるスタイルが主流のロリータ・ファッションにおいて、黒地に白レースのスカートに黒や白のブラウスを合わせるスタイル。
※「ゴシック」とはヨーロッパ中世の美術様式のこと。
(ロマネスクに次いで12世紀中頃北フランスにおこり、各国に広まってそれぞれ発展した)
ゴルゴン(ゴルゴーン) ★ 編集
Gorgon
ギリシア語で「恐ろしいもの」の意。
ギリシア神話に登場する醜い女の魔物。
「ポルキュス」とその妻「ケト」の子で毒牙をもち、髪の毛のかわりに生きている蛇が生えている。
英語読みは「ゴーゴン」。
「グライアイ」3姉妹の姉でもある。
しばしば黄金の羽、真鍮の爪、イノシシのような牙を持つとして描かれている。
神話によると、「ゴルゴン族」の顔を見たものは石になってしまう。
「ホメロス」は「イリアス」の中で、「ゼウス」の盾「アイギス」に固定されている「ゴルゴン」の首について描写している。
この「ゴルゴン」の首は「ペルセウス」に退治され、切り取られたものを、のちに「ペルセウス」が助力した神々に捧げたもの。
「オデュッセイア」では「ゴルゴン」は下界の魔物、とされる。
「ヘシオドス」は『神統記』で「ゴルゴン」を三人とし、「ステノ」(ステンノー、ステンノとも。Stheno)、「エウリュアレ」(Euryale)、「メドゥーサ」(Medusa)の姉妹であり、海神の娘達であるとしている。
さらに後代には、「メドゥーサ」が美貌を女神「アテナ」に自慢したため、その怒りに触れて醜い姿にされたとする説も唱えられた。
「ゴルゴン」の首は古典時代にはしばしば魔よけに用いられた。
イスタンブールの元システィン礼拝堂の礎石には、そのような魔よけ用の「ゴルゴン」の浮き彫りを彫った石が使われている。
サークル ★ 編集
circle
「魔法円」。
儀式用の場。
心霊術信奉者の集会。
サードゥ(サドゥ) ★ 編集
Sadhu
修行者。遊行者。
サーンキャ哲学 ★ 編集
Samkhya Darsana
「六派哲学」の一つ。
開祖は「カピラ」。
「ヨーガ学派」はこの「サーンキヤ哲学」を取り入れたので、理論に関しては「サーンキヤ」とほぼ同じもの。
この世の原理を「プルシャ」と「プラクリティ」という二つの原理を立てる、いわゆる「ニ元論」の立場をとる。
この二つは永久に一つになることはない。
「プルシャ」は生き物の数だけある個人の「核」のようなもの。
「プルシャ」はただ「プラクリティ」を見るだけの消極的な存在で、なんの感情も持たず思惟活動もしない。
「プラクリティ」は、三つの「グナ」の働きによって「プルシャ」の前で自らを作り変えては(これを「転変」という)現象世界を開いていく。
それはあたかも観客に映画を観せるようなもの。
「プラクリティ」はまず、形のない精神的根源の「マハット」に「転変」する。
そこからさらに、「自分」という思いの中心である「アハンカーラ」に「転変」する。
「アハンカーラ」から、十一の器官や眼に見えない感覚、物質のもとになる元素に「転変」していく。
「プラクリティ」の「転変」によって生まれたものが「現象世界」であり、今われわれのいる迷いと苦の世界。
これを(フイルムを逆回しにしていくように)、逆に「転変」させていって、「プルシャ」と「プラクリティ」だけの元の二つの原理だけに戻ろうというのが「サーンキャ」。
そして、そのための方法が心統一としての「ヨーガ」。
サイ ★ 編集
Psi
「ESP」や「PK」などの超能力や心霊現象をさす超心理学用語。
それまで使われてきた言葉は先入観を抱かれやすく、科学用語として不適切だとして、1948年に、イギリスの二人の心理学者、「ロバート・ヘンリー・ソーレス」博士と「B・P・ウィースナー」博士が提案した言葉。
サイキックシャッフル ★ 編集
Psychic Shuffle
1組のカードを表を見ずに切り混ぜながら、「PSI」を働かせることによって、あらかじめ指定されたカード順に並べること。
サイキックスペース ★ 編集
Psychic space
霊的空間。
儀式などを行うに当たって、徹底的な掃除やインセンスなどによって清められた空間のこと。
サイコキネシス(PK) ★ 編集
psychokinesis(略して「PK」とも記される。)
「念動作用」。
すでに科学的に知られている物理的作用によらずに、精神的な運動によって他の物質や生物などに物理的な影響を与えること。
(通常の身体運動を用いずに物体の状態を変化させること。いわゆる「念力」)
特に静止した物体を対象としたものをいう場合が多い。
サイコメトリー ★ 編集
Psychometory
物体を手にしたり、物体に近づいただけで、対象物の由来、あるいは、それにまつわる人々の過去、現在、未来に関するあらゆる情報を得るという「ESP」の一種。
「心霊鑑定」「心霊測定」などと訳されることもある。
サイババ(サティア) ★ 編集
Sathya Sai Baba
(1926-)
インドの霊能者。
「サティア」(SATHYA)とは「真理」を、「サイ」(SA-AI)は「神聖にして母なる神」を、「ババ」(BABA)は「父」を意味する。
「サティア サイババ」とは「私たちの真の父母」という意味。
1926年に南インドのプッタパルティという村で生まれる。
子供の時から、哀れみ深く、寛容で、知恵に富んだ模範的資質を示していた、という。
14歳の時に、「私はサイババです」と宣言。
そして、真理、正義、平安、愛、非暴力を教え、実践することにより人類の霊的復興をもたらす、という自らの使命を明らかにする。
以来、現在に至るまでの約60年間、人間の本当の姿とは何か、人生の目的とは、目的を達成するための方法とは何かについて、説き続ける。
インドをはじめ世界中の帰依者から「神の化身」として崇められる。
その一方で、「詐欺師である」という批判的な意見もある。
サイババ(シルディ) ★ 編集
Shirdi Sai Baba
(1835-1918)
インドのシルディ村にいた聖者。
数々の奇跡を起こしたことで知られ、西インド、特にマハーラーシュトラ州では、今でも多くの人々の信仰を集めている。
現在の「サティア・サイババ」は、その生まれ変わりといわれる。
サターン コッコ 編集
悪魔の統一者、厳密に言うと王
サタン 月下美人 編集
神をも恐れるこの世の破滅を
引き起こす、最悪な神
今の所、ルシファーでは無いかと言う噂。
サタン ★ 編集
Satan
全悪魔の王とされる堕天使。
「サタン」とはヘブライ語で「妨げる者」の意味。
元来は神の命によって人間の行動を妨げる天使を意味した。
『旧約聖書』では、最後まで神に従属する天使のひとり。
「サタン」を「神と対立する悪の根本原理」とする解釈はキリスト教によってつくられたもので、その結果、エデンの園において「イヴ」を誘惑した「蛇」や、「ヨハネ黙示録」に登場する「龍」なども「サタン」と同一視されるに至った。
サタンロード 月下美人 編集
サタンのさらなる進化系?
サット・サンガ ★ 編集
SAT SANGA
真理を求める人たち、「ヨーガ」を学ぶ人たちの集まり。
「アーシュラム」ではたいへん重要な修行の一つとされ、毎日行なわれている。
滞在する者が一同に集まって「グル」の話を聞いたり、「聖典」を学んだり、「マントラ」や「キールタン」を歌う。
サットヴァ ★ 編集
Sattva/Sattwa
三つの「グナ」(サットヴァ、ラジャス、タマス)の一つ。
軽快・明るい・純粋などの性質。
サバイバル ★ 編集
Survival
「生まれ変わり」や「憑依」などによって裏づけられる可能性のある、「人格の死後生存」のこと。
またはその研究。
サバト ★ 編集
Sabbath
ヘブライ語で「安息日」を指す言葉。
後に魔女たちの集会「魔宴」も指すようになった。
〔主な開催日〕
2月2日(聖燭節)
4月30日(ワルプルギスの夜)
6月23日(洗礼者ヨハネ祭前夜)
8月1日(収穫祭)
10月31日(ハロウィーン)
12月21日(聖トマス祭)
サブリミナル効果 ★ 編集
Subliminal Effect
「識閾下」。
通常我々が明確に認識している「意識」より下の部分、いわゆる「潜在意識」や、意識と潜在意識の境界領域に刺激を与えることで表れるとされる効果。
テレビやラジオなどに、知覚できない程度の速さや音量の映像・音声等を繰り返し挿入し、視聴者の購買意欲を増すと称するものなどをこう呼ぶ。
実際に効果があるかどうかについては、心理学実験では否定されている一方、悪用を危惧する声や、それを利用すると称する商品の販売も広く行われている。
サマディー ★ 編集
samadhi
サンスクリット語で「瞑想の最高の境地」。
日本や中国の仏教では、「三昧」と音訳される。
主体と客体の差異が保たれている段階と、主体と客体の差異が全く滅する二つの段階があるとされる。
サラマンダー カンセラリウス 編集
四大元素の火の象徴とされる精霊。
パラケル・ススが名付けた。
体が火でできているトカゲのような姿であるといわれている。
サン・ジェルマン伯爵 ★ 編集
Saint-Germain、Comte de
生没年不詳。(一説には1710頃-1780?)
18世紀の錬金術師といわれるが、正体は不明。
ユダヤ系ポルトガル人ともいわれる謎の伯爵。
時間を自由に旅したとも、不死薬をもち、数十世紀にわたって生きたともいわれている。
1748年、フランス宮廷に登場。
膨大な知識を有し、ヨーロッパのあらゆる主要言語を流暢にしゃべり、みんなを驚かせる。
「人前で食事をしない」、「ダイヤモンドの傷を消す技術を持つ」など、謎に満ちた人物。
「老化を止める妙薬を錬金術によって見つけ、2000年以上前から生きている」と、自ら吹聴。
この話が信じられ、「魔術の奥義に通じている」、とされた。
宝石収集家としても有名で、フランスの「ルイ15世」や、ロシアの「エカテリーナ2世」とも交流があったという。
ふたりの「ベイコン」(フランシスとロジャー)が、「サンジェルマンの化身」といわれている。
著書
『聖三位一体学』
サンサーラ ★ 編集
sansara
「輪廻転生」。
インド古来の思想。
人はなんどでも生死を繰り返す、ということ。
前世での善悪の行為によって、環境や経験や寿命が大きく左右される。
この輪廻から解放されることが「解脱」であり、ほとんどのインドの宗教・哲学の目指すものとなっている。
サンスクリット ★ 編集
SANSKRIT
サンスクリット語。
古代インドの有識者を対象にした 「人為語」。
「ヴェーダ語」から発展し、紀元前4世紀頃「パーニニ」によって文法が体系づけられた。
「パーニニ」によって完成された「サンスクリット」は、その後二回補修されただけで、二千数百年経ったいまも変化していない。
これに対し、時代や地域によって変化していったのが「プラークリット」と呼ばれる「自然語」。
「ヨーガの教典」や「マントラ」は、そのほとんどが「サンスクリット語」で書かれている。
サンダー・シング ★ 編集
Sundar Singh(1889〜1929)
インドの神秘家、キリスト教の伝道者。
詩人の「タゴール」、政治家の「ガンジー」らとともに、インドの「三大精神的巨人」の一人にも数えられる。
1889年パンジャップ地方のランプールという小さな村に、シーク教徒の裕福な地主の息子として生まれる。
両親はここがキリスト教主義の小学校だと知らずに入学させる。
「サンダー・シング」はキリスト教を「邪教」だとして反発。
ヒンドゥー教の学者やシーク教の「サドゥ」(聖者)のもとをたずねるが心の平安は得られず、ある日自殺する覚悟で祈り、(彼が待っていた「仏陀」でも「クリシュナ」でもなく)彼が反逆し続けてきた「キリスト」と出会う体験をする。
一夜にしてキリスト教に回心し、人生が一変。
キリストに仕える生涯を決意した彼はインドの托鉢僧(サドゥ)の衣を着て、聖書1冊、毛布1枚以外何も持たず、神にのみ頼って、母国語ウルドゥー語で文字通り地の果てまで福音を伝えていく。
北インドをはじめネパール、ブータン、ビルマ、チベットその他の未開の地に死を覚悟で伝道旅行をする。
何度か山賊おいはぎ、毒蛇、猛獣、厳しい気候などの苦難に遭い、特に入国して伝道すれば死刑になるという藩王国やチベットにおける迫害はすさまじいものだったが、その度に彼は救い出されて、いかなるときも平和な喜びに満たされていた。
やがて世界各国からの招きが殺到するようになり、2度のヨーロッパ伝道旅行も行ったが、その高い霊性に空前の感動と評判を呼ぶ。
1919年には日本をも訪問。
「サンダー・シングはインドの特質をもってキリストの光を世界にあらわした。・・・彼と共にあって離れるときに、人は自分自身を忘れ、彼をも忘れ、ただキリストを思う。」
これが人々に与えた印象だった。
1929年、最後のチベット伝道の旅に発ち、そのまま消息不明となる。
サンダルウッド ★ 編集
sandalwood
白檀。
単に「サンダル」と記されることが多い。
サンテリア ★ 編集
Santeria
主にキューバを中心に分布するアフロ・アメリカン宗教。
スペイン語で「聖人」を意味する「サント」に由来。
西アフリカの「ヨルバ人」の民俗信仰と、カトリック教会、スピリティズム(心霊主義→別名「カルデシズム」)などが混交して成立したキューバ人の民間信仰。
信者を「サンテーロ」と呼ぶ。
「ルンバ」に影響を与えたといわれる独自のパントマイムによる「踊り」も重要な役割を果たしている。
ザラスシュトラ ★ 編集
Zarathustra
(紀元前13世紀?、紀元前7世紀?)
人類の思想の歴史における偉大な聖者の一人。
「ゾロアスター教」の開祖。
一神教を最初に提唱したとも考えられ、その教えは、ユダヤ教、キリスト教に影響を及ぼし、また初期仏教にも影響を及ぼしている。
ニーチェの著作『ツァラトゥストラはかく語りき』で、「ツァラトゥストラ」として有名であるが、これはイラン語での呼称をドイツ語読みしたもの。
シークレット・ドクトリン ★ 編集
secret doctrin
「ブラヴァツキー」の著書。
「宗教哲学の本質」、「大宇宙の7重の構造」、「高級界の質量」、「宇宙発生の経過」、「星雲」、「彗星」、「惑星チェーン」、「大周期」、「モナドの進化論」などが説かれる。
シール ★ 編集
Seal
精霊や悪魔などを縛る力のある図形。
シェキナー ★ 編集
SHEKHINAH
神の栄光。
「神の、目に見える臨在」を意味するヘブライ語。
ユダヤの造形伝統では、「天上から下ってくる光線」で表される。
シェムハメフォラシュ ★ 編集
Shemhamephorash
72種の神名。
出エジプト記十四章19−21節はそれぞれ72文字から構成されている。
その各文字を19節を右から左に、20節を左から右、21節を右から左に書く。
これを上中下段と重ね合わせ、それぞれ縦軸の三文字を一セットとし、語尾に神格を表す el や yah をつけて神の名前としたもの。
転じて72種を1セットとする魔物群も「シェムハメフォラシュ」と称する。
シオン修道会 ★ 編集
Priory of Sion
十字軍の総司令官「ゴドフロア・ド・ブイヨン」が、エルサレム奪回後に「ノートル・ダーム・ド・シオン協会」を拠点にして結成した僧院。
その目的は、「ヨハネ」と「マグダラのマリア」が伝える真の古代密儀、あるいは「グノーシス」を復興させることにあったという。
シジル ★ 編集
Sigil
印形。
霊的な特定の思想を図形的に表すもの。
天使等の名をある一定の法則に基づいて数字化し、それを魔法陣などの上に照らして線形化して出来上がる図形。
その他、昔から伝えられてきた悪魔や精霊などの「シジル」もある。
シモン・マゴス(魔術師シモン) ★ 編集
Simon Magus(1世紀頃活躍)
「新約聖書」(使途行伝八章)に逸話が語られている「サマリア人」。
病人を癒しているときに、「フィリポ」(ピリポ)の「奇跡」の術を目のあたりにして、キリスト教に入信。
しかし、入信期間は短かった。
「グノーシス主義」的な宗教の「開祖」となったといわれている。
最期については、キリストの復活を真似ようとして、弟子にわが身を生き埋めにさせ死亡した、ともいわれている。
また、一説には、自分が空を飛べると思い込み、高い塔から飛び降りて死んだともいわれている。
シャーマニズム ★ 編集
Shamanism
一般的には、制度化・体系化された精霊信仰の総称。
宗教的恍惚状態の中で神霊と交信できる治癒者、予言者、精神的指導者である「シャーマン」を中心とした宗教形態。
シャーマン ★ 編集
Shaman
広義では、「霊的存在と交流・交感する能力」を持つ人のこと。
狭義では、特殊の精神状態、いわゆる神がかりとなって、神霊と直接交信する宗教的指導者の類型。
「シャーマン」を中心に形成された古代的宗教を「シャーマニズム」といい、多くは呪術的、神秘主義的性格を持つ。
古代より世界各地で見られ、現代に伝わる。
シャクティ ★ 編集
shakti
シヴァ神妃の「ドゥルガー」(パールヴァティ)によって具現化される「性力」。
根元的な女性原理。
宇宙を活動させる力で、人間を「輪廻」に結びつけるとも、「悟り」や「解脱」のもと、ともされる。
「タントリズム」において重要な位置を占め、仏教の密教に大きな影響を与えた。
シャクティ・パト ★ 編集
Shakti pato
「グル」が自分の持っているエネルギーや能力や恩寵を弟子に授けること。
「シャクティ」は「性力」、「精力」、「エネルギー」。
「パト」は「注ぐ、注ぎ入れる」。
シャット・カルマ ★ 編集
shat-karma
六つの行為。
六つの浄化法。
「ハタ・ヨーガ」の重要な技法の一つ。
@ダウティ・・・内臓(食道・胃など)の清掃。
Aバスティ・・・直腸(肛門)の清掃。
Bネーティ・・・鼻孔の清掃。
Cトラータカ・・・眼の強化法。
Dナウリ・・・腹直筋をたてる。
Eカパーラバーティ・・・鼻孔や頭をすっきりさせる方法。
シャット・ダルシャナ ★ 編集
shat-darsana
グプタ朝時代にまとめられた六つの代表的な哲学。
「ブラーフマナ」の優越性や「ヴェーダ聖典」の権威を認めているので、インドの伝統を守る「ブラーフマナ」たちの立場から「正統派六派哲学」とよぶ。
@「ミーマーンサー」・・・六つの中で最も保守的。
「ヴェーダ」の祭式を哲学的に解釈する。
A「ヴェーダーンタ」・・・最も有力。
「ヴェーダ」の知識の部分、「ウパニシャッド」の哲学を検証させた。
B「サーンキヤ」・・・二元論の哲学。
もとはヨーガの実践の中から生まれた哲学。
C「ヨーガ」・・・心統一の方法として他の学派も用いた。
理論的には「サーンキヤ」とほぼ同じ。
D「ヴゥイシェーシカ」・・・現象世界を自然科学的な態度でとらえようとした。
E「ニヤーヤ」・・・理論や思考の法則を検証した学派。
他の学派にも用いられた。
シャドー(影) ★ 編集
shadow
「外的人格」に相補的に伴う「内的人格」のこと。
普遍的レベルでは悪のイメージ。
・無意識の中に存在する、当人が嫌って否定する悪、
人格の暗い面、劣った、文明化されない、動物的な特質。
・夢の中→「同性の人間」に喩えられ易い。
「すごく嫌なやつ」、「ムシが好かないやつ」など。
・神話・昔話・宗教の教えの中の「鬼」や「悪魔」も、個人を超えた人類共通の「シャドー」といえる。
シャンバラ ★ 編集
Shambhala
チベット語で「幸せの源に守られた」の意。
ヒマラヤ近辺の奥地の秘匿された洞窟の向こう、またはゴビ砂漠遠方の地下に存在するという地下都市。楽園。
「シャングリラ」(Shangri-la)ともいう。
中央アジアに存在するとされる地底王国「アガルタ」と同一とされる。
7世紀ごろ密教書物に現れ始め、「ダライ・ラマ」は「シャンバラ」は瞑想で行けると説く。
天国などの死後の世界というものよりは現実の一部という概念で、現在進行形で存在しているとされる。
シャンバラ 編集
『時輪タントラ』に記され,チベットで伝説として伝えられる王国。
ヒマラヤのどこかにあるとも,天上界にあるとも言われている。
シュタイナー ★ 編集
Rudolf Steiner(1861-1925)
ルドルフ・シュタイナー
ドイツの神秘思想家、哲学者、教育思想家。
ウィーン工科大学、ウィーン大学で哲学、心理学、医学などを学ぶ。
ワイマールで「ゲーテ」を研究。(1890-97)
神智学に入会、ドイツ支部長になるが、「ブラヴァツキー」の後任であった「アニー・ベザント」が、子飼いの「クリシュナムルティ」になりかわって、救世主めいた主張をするのに耐えかね、脱会。
1902年、「人智学」(Anthroposophie)を唱える「人智学協会」を独自に設立。
本部をスイスのドルナッハの「ゲーテアヌム」に置いた。
(「第一ゲーテアヌム」(木造)は、ナチの放火により焼失。
すぐにコンクリート製の「第二ゲーテアヌム」が造られたが、「シュタイナー」はそれが完成する前の1925年に死去。)
「神秘学」を学問的および実践的に体系化した。
「プラトン」のいう「イデア」を霊的世界の実体として把握し、体験として認識することを主張した。
こうした彼の思想は、教育、医学、芸術、建築、精神医療などの分野に大きな影響を及ぼした。
現在も彼の理念を取り入れて実践している学校や教育機関が世界各地に存在する。
主な著書
・『自由の哲学』
・『神智学』
・『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』
・『神秘学概論』
など。
シュリ・オーロビンド ★ 編集
Sri Aurobindo Ghose(1872〜1950)
シュリ・オーロビンド・ゴーシュ
革命的なインド民族主義者であったが、投獄中に「ギータ」の瞑想を通じて啓示を受け、神秘家に転向。
政治活動を離れ、ポンデシェリに退いて、「アシュラム」(ヨーガ実習所)を開く。
インドの哲学に基づいて普遍的な宗教を説き、インドの哲学的・宗教的教義がより深く理解されるよう、積極的に活動する。
著書『ヨーガ総論』
シュリ・ラーマクリシュナ ★ 編集
Sri Ramakrishna Paramhansa(1836-1886)
インドの宗教家。
近代の代表的聖人と呼ばれる。
イギリスの植民地支配が経済の貧困を強め、西洋から流入する文化によって伝統文化が蔑まれた19世紀のインドにあって、インド伝統の豊かな精神文化を体現し、インド人に誇りを取り戻させ希望を与えた。
思想的には「神秘主義」と「宗教多元論」。
シルバー・バーチの霊言 ★ 編集
Silver Birch
1924年、ロンドン在住の「モーリス・バーナネル」氏を霊媒にして、人々の前に姿を現したネイティブ・アメリカンの幽霊「シルバー・バーチ」が語った予言。
欲望・差別・飢餓・戦争など世界が暗黒と困難に見舞われるという内容は、一見、暗い未来を暗示している。
しかし、その破綻から救われる方法についても具体的に示唆されている。
シルフ カンセラリウス 編集
四大元素の風を象徴する精霊。
パラケル・ススによって名付けられた。
長い衣を着た、美しい女性の姿をしているといわれている。
シンクロニティ ★ 編集
Synchronicity
「共時性」と訳される「ユング」の造語。
互いに関連がないのにも関わらず、よく似た現象や体験者にとって重要な意味を持つ出来事が(非因果的に意味的関連を呈して)同時に起きたりする、奇妙な偶然一致のこと。
「ユング」は、物理学者「ウォルフガング・パウリ」との共同研究論文において「意味の上ではつながっているが、因果的にはつながっていない、二つまたはそれ以上の出来事が同時に起こること」に対し、「シンクロニティ」という言葉で説明した。
このような出来事の背後にひそむ「非因果的な要素」は、「説明を与える原理として、因果律と同じランクのもの」とみなされるべきであると主張した。
シヴァ ★ 編集
Siva
ヒンドゥー教の3大神のひとり。
破壊と再生、生殖を司る。
「シヴァ」とは「吉祥」の意味。
天地創造にかかわり、広大な恩恵を施し、またどんな難敵に対してもそれを撃破する強さを持つ。
仏教の「大自在天」や「大黒天」がこの神。
ジーニアス ★ 編集
genius
天才。
人間に内在する神的部分。
高次の天才と低次の天才の二種に分類される。
前者は「アウゴエイデス」や「聖守護天使」の同義。
後者は「イェヒダー」の同義となる。
「守護神」、「精霊」の意味で一般的に用いる場合もある。
ジーン・ディクソン ★ 編集
Jeane Dixon(1918-1997)
アメリカの予言者。
ウィスコンシン州メドフォードにドイツ系移民の子として生まれる。
占い師に水晶を授かる。
「ルーズヴェルト大統領」の死のほか、「1960年に選ばれる民主党の大統領は暗殺される」と「ケネディ」暗殺を予言。
さらに暗殺者の名前まで言い当てたことで知られ、現代最高の予言者の一人とよばれた。
合衆国政府に出入りするまでになり、数々の有力者、有名人について予言をし、的中させた。
ジェイムズ・フレイザー ★ 編集
Sir James George Frazer (1854- 1941)
ジェームズ・ジョージ・フレイザー
社会人類学者。
スコットランドのグラスゴー出身。
主著『金枝篇』(The Golden Bough)は、原始社会の呪術と宗教(「アニミズム」、「トーテミズム」)に関する膨大な資料の集成。
全体を貫くテーマとして、原始社会においては、「神聖なる王の殺害」が制度的に認められ、王権の構造に組み込まれていることを示唆している。
ジオマンシー ★ 編集
geomancy
→「土占術」の項目参照。
ジャパ ★ 編集
japa
「繰り返し」の意味。
「マントラ」を何回も繰り返し唱えること。
「ジャパ」には、
・心の中で
・つぶやくように
・声に出して
の三つの唱え方がある。
ジャン・ブロ ★ 編集
Jean Belot(生没年未詳)
17世紀フランスの神秘主義哲学者。
ミルモン(Milmonts)の主任司祭を務める傍ら、「ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ」らの著書から強い影響を受ける形で、ヘルメス主義的な思想研究などに打ち込んだ。
「ノストラダムス」の「四行詩」を模倣した作品も何度か刊行した。
ジョルダノ・ブルーノ ★ 編集
Giordano Bruno(1548 -1600)
イタリアの宗教家、哲学者。
元ドミニコ会修道士。
修道院で異端とされかかり、1576年に脱走。
諸国を遍歴しながら、自説を説いたり、学問を教えたりした。
ラテン語・ギリシャ語に通じ、博覧強記。
新プラトン主義の「フィチーノ」や「ピコ」らの影響を受け、魔術や占星術にも強い関心を持っていた。
「宇宙は無限に広がっており、太陽はその中に浮かぶ1つの恒星であり、夜空に浮かぶ星たちもまた、太陽と同じ種類の恒星である」という「無限宇宙論」を唱えた。
1591年、ヴェネツィア共和国で捕らえられ、8年間の牢獄生活の後、ローマ教皇庁異端審問所から異端の疑いで有罪とされ、ローマ市で公開の火炙り刑となる。
「ブルーノ」の火刑はイタリア・ルネサンスの、自由な文化活動の時代の終わりを象徴するものといわれる。
ジル・ド・レエ ★ 編集
Gilles de Rais (1404〜1440)
百年戦争後期のフランスの貴族。
若干24歳にして元帥となるが、常軌を逸した浪費癖の持ち主であり、且つ後年は錬金術や降魔術、大量少年虐殺に耽った人物で、宗教裁判にて有罪となり絞首火刑に処せられた。
「Monstre sacreモンストル・サクレ(聖なる怪物)」の異名を持ち、「青髯伝説」のモデルとされている。
ジンクス ★ 編集
jinx
英語で「縁起の悪いもの」という意味。
日本語ではかならずしも悪い意味というわけではなく、
単に「縁起担ぎ」(マスコットなど)という感じで使われることもある。
スートラ ★ 編集
Sutra
「経典」のこと。
ヒンドゥー教においては「スートラ」、仏教においては「経」、ジャイナ教においては「聖典」の意も表す。
スーフィー ★ 編集
Sufi
アラビア語で「羊の毛皮(スーフ)でできた荒衣をまとい、質素に生活をしている人」の意味。
後にスンナ派イスラムの律法主義・形式主義への批判により、イスラム教神秘主義およびその行者となった者たちが「スーフィー」となる。
「ファキール」の語が用いられることもある。
コーランの内面にある真実に到達することを目的としている。
禁欲主義的な厳しい修業を通して、神との合一体験をめざす。
亡我の境地に至るための旋回舞踏や身体的ワーク、精緻な感覚論、寓話による啓明などによって特徴づけられる。
伝統的なイスラム神学とは相容れない思想を含むため、伝統派からは異端視される。
また、コーランの教え自体に戻るというイスラム原理主義とは相容れないため、思想的に対立する。
フランスの思想家「ルネ・ゲノン」や「ブルクハルト」、「シュオン」等によってヨーロッパにもたらされ、また「グルジェフ」の秘教体系にも取り入れられた。
〔スーフィーと踊り〕
「スーフィー」たちは、音楽と舞踊の実践によって神秘的恍惚境に達しようとする。」
コーラン読誦と「ズィクル」で始まり、賛美歌「ナアト」の独唱(無伴奏)、縦笛「ネイ」による独奏などが行われ、「アーイーン」とよばれる舞踊が声楽曲・器楽伴奏で盛り上がる。
これを繰り返していると、神人合一的な「変性意識」状態が発生する、という。
スーフィズム ★ 編集
Sufism
イスラム教の神秘主義哲学。
担い手である「スーフィー」に「イズム」をつけたもの。
9世紀から10世紀頃、イスラームが日常生活から遊離したことの反発から成立した。
形式化した「シャリーア」を批判。
内面性を重視した「スーフィー」達は、しばしば「ウラマー」たちの批判の的になった。
しかしイスラム哲学の大家でスーフィーであった「ガザーリー」らの影響により、「スーフィズム」はイスラム世界において定位置を得るようになる。
「スーフィズム」はその後イスラームの大きな潮流となり、特にインド・東南アジアのイスラム化において大きな役割を果たした。
禁欲的で厳しい修行を行い、また白い布状の服を身につけて一心不乱に回る、「回旋舞踊」と呼ばれるものを行い、神との一体化を求めた。
「スーフィー」は導師の指導の下、決められた修行(マカーマート)を段階的にこなし、準備を進める。
最終段階では、雑念を捨て去り一心に神の事をのみ考え、「神と合一」したという「悟り」が訪れるのを待つ。
この境地に至ったものは、時として「聖者」に認められ崇拝の対象となった。
現在でも「メフレヴィー教団」などがこの「スーフィズム」を信仰している。
スィク教(シーク教) ★ 編集
Sikhism
ヒンドゥー教を基盤にしながらイスラームの要素を取り入れた、インドで生まれた宗教。
「スィク」はサンスクリットの「シシュヤ」に由来する「弟子」を意味する語。
総本山はパンジャーブ州・アムリトサルにある「黄金寺院」(ゴールデンテンプル)。
インド名は「ハリマンディル」。
「グル・ナーナク」を開祖とする。
教典は「グル・グラント・サーヒブ」。
シーク教寺院は「グルドワラ」 と呼ばれる。
「輪廻転生」を肯定。
神は唯一であり、諸宗教の本質は一つ。
神は(色々な呼び名があるが)、真理・創造者・全能者・不死なる者。
人間はこの神の名前を唱え瞑想をし、信愛をささげることによって自己を清め、「神との合一」にいたる。
儀式、偶像崇拝、苦行、カースト、出家を否定、真面目に世俗の職業につくことを重んじる。
戒律は開祖の時はなかったが、第10代ゴーヴィンド・シングによってタバコ、酒、麻薬が禁止された。
スウェーデンボルグ ★ 編集
Swedenborg, Emmanuel
(1688-1772)
スウェーデンの哲学者、神秘学者。
科学者、天文学者、動物学者、経済学者、著述家としても多彩な才能を発揮した。
56歳で自らの心霊能力に気づき、以後心霊研究にも心血を注ぐ。
自身が実際に見てきた霊界の姿を描いたとされる著書『天国と地獄』は有名。
スカイクラッド〔skyclad〕 編集
「空を纏っている」の意。
全裸を意味する古風な英語表現。
スカプラリオ ★ 編集
Scapular
「スカプラリオ」とは「肩布」と言う意味。
本来修道服であった「肩布」という衣服を、信者が身に付けられるように簡略化したもの。
具体的には小さな布をリボンでつなげたような形になっている。
さまざまな恵みが受けられるとされ、「メダイ」とともにポピュラーなカトリックアイテムの1つ。
スカラベ ★ 編集
Scarab
古代エジプトで信仰の対象となった「オオタマオシコガネ」のこと。
「糞」を転がす姿を「太陽の運行」に見立てたという。
「太陽の化身」ともいわれる。
スクライング ★ 編集
skrying
対象を注視する事によって意識を変え、占いや「霊視」等に用いる技法。
「黒鏡」や「水晶球」などが用いられることが多い。
スシュムナー ★ 編集
Sushumna
「ナーディー」の中で最も重要なもの。
身体の真ん中を通っている「ナーディー」の左右に「イダー」と「ピンガラー」の二つの「ナーディー」が流れている。
この「スシュムナー」に「プラーナ」を通すことが「ハタ・ヨーガ」の目標となっている。
「スシュムナー」には、七つの(六つの)「チャクラ」がある。
スターオブライフ ★ 編集
Star of Life
「生命の星」。
救急医療(EMS)のシンボル。
中央にある、枝に蛇の巻きついている図柄は「アスクレピウスの杖」と呼ばれ、ギリシア神話の医学の神「アスクレピウス」(医学のシンボル)を表している。
6本の柱は、EMSの機能(救急活動の順序)を表しているとのこと。
ストループ効果 ★ 編集
Stroop Effect
赤色で「緑」と書かれた文字などの、名称と彩色が異なる文字を音読させると、その読みの反応に遅れが起きる現象。
スピリチュアリズム ★ 編集
Spiritualism
「心霊主義」。
広義には、キリスト教内に生まれた「霊魂不滅」の思想をさす。
狭義には、霊媒が霊界と交信して得た事実に基づく科学、哲学、信仰を意味する。
死後も魂が存続し、生者と通信をとることができることを前提とする。
現代の「超心理学」は、「スピリチュアリズム」から生まれたもの。
スピリチュアリティ ★ 編集
Spirituality
英国で1980年代より始まったといわれる「チャネリング」が始まりとされている。
日本では 1990年代前半、「精神世界」の一部分として認知されていた。
1990年代後半、 「バシャール」関連の本が発売された事により、無関係だった一般大衆への関心が高まり、同時期に「聖なる予言」シリーズや「波動の法則」等、「スピリチュアリティ」を扱う本が立て続けに刊行され、関心を集めた。
「スピリチュアリティ」は、社会現象としては、「占い」や 「瞑想」などとの関係が深く、「霊魂や神はいると思うけど宗教団体に所属して信仰を持つつもりは無い」というような人々の心的態度や実践を指す。
非宗教分野での擬似宗教的な実践や、組織性を有さない擬似宗教的な思想とも見ることができる。
もちろん、このことは宗教団体に所属している信者が「スピリチュアリティ」を有することを妨げない。
スフィンクス ★ 編集
Sphinx
エジプト神話やギリシア神話、メソポタミア神話などに登場する、ライオンの身体と人間の顔持った神聖な存在あるいは怪物。
古典ギリシア語では「スピンクス」( Sphinx, 「絞め殺す者」の意)といい、「スフィンクス」はこの英語読み。
古代エジプトにおける本来の名は不明。
ギリシア語名は古典エジプト語「シェセプ・アンク」(「生きる像」「魂の像」の意)に由来するのではないかとする説がある。
本来はエジプト神話の生物。
非常に古くからギリシア神話にも取り入れられていた。
エジプトの「スフィンクス」は「王家」のシンボル。
ギザの「大スフィンクス」は王の偉大さを現す神聖な存在。
メソポタミアやギリシアの「スフィンクス」は女性化され、怪物として扱われていた。
スプレッド ★ 編集
Spread
タロットカードをテーブルの上に広げる時の展開方法。
『スプレッド』には幾つもの種類があり、タロットカードを置く形、置いて行く順序、そこから読み取る内容などに違いがある。
自分の使用するカードや占う内容によって選択し、使い分ける必要がある。
〔主なスプレッド〕
・『ケルト十字法』
・『 マジッククロス法 』
・『 ヘキサグラム法』
・『 ピラミッド法』
・『 15カード法』
など
スペル ★ 編集
spell
呪文。
スペル・クラフト ★ 編集
Spell craft
「魔法」のこと。
ズィクル ★ 編集
zhikr
「スーフィー」の修行で、「マカーマート」の次の段階。
「ズィクル」とは「唱名」。
「アッラーハ」と唱え続ける。
「ガザーリ」によれば、「観想のズィクル」が理想。
しかし、イメージだけでは注意力がそれる。
そこで、発音する「口称のズィクル」でそれを支える。
「口称のズィクル」は、「スーフィー」の目指す最終目標としての「ファナー」(自我消滅)という神秘体験に向かってあらゆる雑念をはらい、心を集中するもの。
セト ★ 編集
Set/Seth
「オシリス」を殺害した悪と夜の神。
赤い髪に赤い目という、古代エジプト人が忌み嫌う色をまとって生まれてきた。
ユダヤ、キリスト教の「サタン」の起源とされている。
セフィロト ★ 編集
Sephiroth
神から万物が創造された10の段階を表現したもの。
10種の属性を「セフィラ」といい、全体を「セフィロト」という。
生命の樹として象徴される。
「セフィロト」には世界のあらゆる現象の秘密が隠されている。
これよって説明できないものは何一つ存在しないという。
カバラでは、この神的流出を逆に辿ることによって、神の叡智へと到達することができる、と考える。
光り輝く球体として表される。
10のセフィロトを22の経路で結んだものが「生命の樹(セフィロトの樹)」。
名称、主な意味
ケテル:Kaether(王冠)
コクマー:Cochma(知恵)
ビナー:Binah(理解)
ケセド:Chesed(慈悲)
ゲブラー:Geburah(峻厳)
ティファレト:Tiphereth(美)
ネツァク:Netreth(勝利)
ホド:Hod(威厳)
イエソド:Iesod(基礎)
マルクト:Malchut(王国)
ビナーとケセドの間に隠れて存在するともされる、11番目『ダアト(知識)』を言及する場合もある。
セラピー ★ 編集
therapy
治療・治癒術のこと。
日本では、「物理療法」(フィジカルセラピー)や「心理療法」(サイコセラピー)の意味として用いることが多い。
「アロマテラピー」の「テラピー」も同義。
セレマ ルシファー 編集
「汝の欲するところをなせ」現代の魔術界においてこれほど有名な言葉も少ないだろう。元はフランソワ・ラブレーの文学作品に出てきた言葉で、クロウリーが開いたセレマ教の代表的な言葉である。
クロウリーがセレマ教を開いた発端として、エジプトのカイロ、妻ローズ・ケリーとの新婚旅行の途中で寄った、で法の書を秘密の首領(私の睨むところでは秘密の首領は団の守護者的存在であり、クロウリーが遭遇したのは彼自身の守護者、聖守護天使であると思われる)に伝授される。
法の書の説明は別の場所を借りてやるとして、セレマ教は法の書を聖典とする新宗教である。クロウリー曰く神に隷属する宗教の時代は終わり、人間が神となる時が来た、という事だ。そういう時代の事を「ホルスの永劫」と呼ぶ。
セレマ教の教義はクロウリー自身も完璧に理解できていないと言う。そもそも、法の書はかなりのカバラの知識、象徴学の知識がなければ読めない。
そういう点において、法の書もセレマ教も今後(引き継ぐ者がいれば)非常に興味深い宗教となると思われる。
ソーサリー ★ 編集
sorcery
魔術、魔法、邪術、妖術。
「sorcerer」 (魔術師、予言者)からきた語。
もととなる 「sors」 は「くじ、予言、運命」の意味。
ソクラテス ★ 編集
Sokrates
(前470頃-399頃)
古代ギリシャのアテネの哲学者。
「ロゴス」(原理・言葉)の世界に普遍的真理を見ようとした。
倫理学の祖。
青年に思想的影響を与えたため告発され、毒人参の杯を自らあおいで獄中にて死んだ。
ソフィスト ★ 編集
sophist
本来は「賢き人」の意味。
教師。
前5世紀後半、人々のもとを巡回しながら知識を授けて謝礼をとる一群の人々をさすようになった。
ソロモン ★ 編集
Solomon
(?-前928頃)
イスラエル=ユダヤ王国第二代の王。
(在位 前961-928)
歴史家の「ヨセフス」によれば、「ソロモン」には魔界の全精霊を支配する力があった、とのこと。
世界各地の民間伝承にも登場し、彼は魔術・錬金術、占星術など、多くの技や知識を身につけた者として描かれている。
「ソロモン」をめぐる物語やその技を語ったものとして、
・『ソロモンの遺訓』
・『レメゲトン』別名『ソロモンの小さき鍵』
・『ソロモンの鍵』
などがある。
ソロモンの鍵 ★ 編集
The Key of Solomon
悪魔(精霊)召喚に用いられた中で最も広く伝わったもの。
生け贄を使用する魔術と種々の呪文、召喚が組み込まれている。
各種の「魔術道具の作り方」と「聖別方法」が解説され、魔術師は魔法円を描いて、精霊を呼び出す。
ソロモンの七十二柱の精霊 ★ 編集
72 Sprits of Solomon
魔法書『レメゲトン』の中に記された、七十二の精霊、悪魔の名。
1 バアル(Baal)→ 召喚者を透明にできる
2 アガレス(Agares)→地震を起こす力を持つ
3 ウァッサゴー(Vassago)→ 隠されたものを発見する
4 サミジマ(Samgima)→ 死んだ罪人の情報を持つ
5 マルバス(Marbas)→ 機械の知識に優れている
6 ウァレフォール(Valefor)→ 盗みの上手い使い魔
7 アモン(Amon)→ 厳格な調停者
8 バルバトス(Barbatos )→ 動物の理解させる
9 パイモン(Paimon)→ あらゆる秘密を知る
10 ブエル(Buer )→ 哲学と倫理学に優れている
11 グシオン(Gusion)→ 召喚者に地位と名誉を授ける
12 シュトリ(Sytry )→ 召喚者の恋愛を手助けする
13 ベリト(Beleth) →男女間の愛を生み出す
14 レライエ(Lerajie )→ 戦争や競争を起こす
15 エリゴル(Eliogor)→ 戦争の結果を教えてくれる
16 ゼパール(Zepar) →恋愛の行方を決める力を持つ
17 ボティス(Botis) →友人や敵同士の調停を行う
18 バティン(Bathin)→ 薬草や宝石の知識に詳しい
19 サレオス(Saleos)→ 男女間の愛を起こす
20 プールソン(Purson )→ 過去から未来の出来事を知る
21 モラックス(Morax )→ 解剖学の専門家にしてくれる
22 イポス(Ipos)→ 勇気と機転を与える
23 アイニ(Aini)→ 悩みを解決してくれる
24 ナベリウス(Naberius)→ あらゆる術と学問を教える
25 グラシャラボラス(Glasyalabolas)→ 屠殺・殺人の元締め
26 ブネ(Bune)→ 召喚者を賢く雄弁にする
27 ロノベ(Ronobe) → 修辞学に優れている
28 ベリト(Berith ) →金属を黄金に変える
29 アスタロト(Astaroth)→ あらゆる秘密を知る
30 フォルネウス(Forneus) → よい名前を付けてくれる
31 フォラス(Foras)→ 倫理学、論理学を教える
32 アスモデウス(Asmodeus)→ 天文学、地理学を教える
33 ガアプ(Gaap) → 人間を一瞬で別の場所に移す
34 フルフル(Furfur) → 稲妻や嵐を起こす
35 マルコシアス(Marchosias) → 強力な戦士
36 ストラス(Stolas) →天文学の知識に優れている
37 フェニックス(Phoenix) → あらゆる学問を教える
38 ハルパス(Halpas) →戦争の際に力を発揮する
39 マルパス(Malpas)→ 敵の望みや考えを教える
40 ラウム(Raum) → 都市を破壊する
41 フォカロル(Focalor)→ 風と海を支配する
42 ウェパール(Vepar) →水を支配し、船を操る
43 サブナック(Sabnac)→ 武装兵士を配備する
44 シャックス(Shax) →視力や聴覚を奪う力を持つ
45 ウィネ(Vine) →魔女や妖術師を見つける
46 ビフロンス(Bifrons) →占星術、幾何学を教える
47 ウァル(Vual) →女性の愛を手に入れる
48 ハゲンティ(Hagenti) →水をワインにできる
49 クロセル(Crocell) →水を操り温泉を発見する
50 フルカス(Furcas) →哲学、占星術を教える
51 バラム (Balam) →召喚者を透明にする
52 アロケル(Alocer) →天文学や自由科学を教える
53 カイム(Caim) →未来の出来事を教える
54 ムルムル(Murmur) →死者の魂を召喚する
55 オロバス(Orobas) →神や天地創造について詳しい
56 ゴモリー(Gomory) →隠された財宝を教える
57 オセ(Ose) →秘密の事柄を教える
58 アミー(Amy) →精霊が隠した宝を奪う
59 オリアス(Orias) →人間に地位や階級を与える
60 ウァプラ(Vapula) →工芸の知識を与える
61 ザガン(Zagan) →金属をお金に換える
62 ウァラック(Valac) →財宝に関する知識を持つ
63 アンドラス(Andras) →不仲にさせる力を持つ
64 ハウレス(Haures) →敵を焼き尽くす
65 アンドレアルフス(Andrealphs) →数学、天文学に優れている
66 キメリエス(Cimeries) →文法、論理学を教える
67 アンドゥスキアス(Amduscias) → あらゆる楽器の演奏ができる
68 ベリアル(Belial) →人間の望む地位を与える
69 デカラビア(Dacarabia)→ 宝石の効能に詳しい
70 セーレ(Seere) →一瞬にして物体を移動できる
71 ダンタリアン(Dantalian) →敵の秘密計画を教える
72 アンドロマリウス(Andromalius) → 邪悪な人間を罰する
(新紀元社『召喚師』参照)
ゾス・キア・カルタス ★ 編集
Zos Kia Cultus
「オースティン・オスマン・スペア」の打ち立てた独自の魔術体系。
その目的は、人間の深層意識の奥底に潜む原初的生命の復活といわれる。
「ゾス」とは、魔女崇拝を実践する時に使う「スペア」の魔術上の名前であり、同時に「統一体」を意味する言葉。
「キア」は、「中間性」を意味する。
「キア」は「空気のような私」とも表現され、「どちらでもない」状態のこと。
「カルタス」とは「崇拝」。
「ゾス・キア・カルタス」の目的の1つは、この「キア」への回帰であるとされる。
「キア」は宇宙の根源的な偏在であり、「人間」はその力の運び手である統一体としての「ゾス」といえる。
この「ゾス」が「キア」の完全な乗り物となった時、強大な力が生じるといわれている。
『オカルトの部屋』参照
ゾディアック(黄道十二宮) ★ 編集
Tropical Zodiac
「黄道」を中心とした上下8度の帯を30度ずつ12等分したもの。
「惑星」の位置を記述する尺度。
「春分点」を起点とし、恒星天上の星座に投影される。
その投影される星座名で呼ばれる事もあるが、厳密には星座と宮とは同一ではない。
(例えば処女宮は乙女座に投影されるが同一ではない)
宮の意味や働きは、象徴体系から演繹的に割り出される。
宮・ラテン名・英語名・「漢訳」・星座・標準期間・支配星・性・3分・ 四元素・ 「象徴」
1・ Aries/アリエス・ アリエス・「 白羊宮」・ 牡羊座・ 3/21〜4/20・ 火星・ 男・ 動・ 火・ 「意志力、指導」
2・ Taurus/タウルス・ トーラス・「 金牛宮」・ 牡牛座・ 4/21〜5/20 ・金星・ 女・ 静・ 地・ 「豊穣、想像」
3・ Gemini/ゲミニ・ ジェミニ ・「双子宮」・ 双子座・ 5/21〜6/21・ 水星・ 男 ・変・ 風 ・「両面価値、智慧」
4・ Canser/カンケル・ キャンサー・「 巨蟹宮」・ 蟹座 ・6/22〜7/22・ 月・ 女・ 動・ 水・ 「支え、命、冥界」
5 ・Leo/ レオ・ レオ ・「獅子宮」・ 獅子座・ 7/23〜8/22・ 太陽 ・男 ・静 ・火 ・「権威、力、輝き」
6 ・Virgo/ ビルゴ・ ヴァーゴ・「 処女宮」・ 乙女座 ・8/23〜9/22 ・水星 ・女・ 変・ 地 ・「批判、道徳、楽園」
7・ Libra/ リブラ・ リブラ ・「天秤宮」・ 天秤座・ 9/23〜10/21・ 金星 ・男・ 動・ 風・ 「正義、審判、美 」
8・ Scorpius/スコルピウス・ スコーピオンズ・「 天蠍宮」・ 蠍座・ 10/22〜11/21 ・火星/冥王星・ 女 ・静 ・水 ・「不死、叡智 」
9・ Sagittarius/サギッタリウス・ サジタリウス・「 人馬宮」・ 射手座 ・11/22〜12/21・ 木星・ 男・ 変・ 火・ 「理性、感情、自由 」
10・ Capricomus/カプリコヌルス・ カプリコンズ・「 磨羯宮」 ・山羊座・ 12/22〜1/19・ 土星・ 女・ 動 ・地 ・「栄華、熱望 」
11・ Aquarius/アクアリウス・ アクエリアス・ 「宝瓶宮」・ 水瓶座 ・1/20〜2/18 ・土星/天王星・ 男 ・静・ 風・ 「浄化、独立」
12・ Pisces/ピスキス・ パイシーズ・ 「双魚宮」・ 魚座・ 2/19〜3/20・ 木星/海王星・ 女 ・変 ・水・ 「霊魂、新生 」
中国占星術では「二十八宿」(er shi ba xiu)となる。
ゾロアスター教 ★ 編集
Zoroastrimism
「ゾロアスター」がイラン北東部で創始した宗教。
「拝火教」または「マズダ教」とも呼ばれる。
成立年代は、紀元前2000年紀中頃から紀元前7世紀まで諸説がある。
7世紀前半までイランの国家宗教の位置にあった。
世界は善悪二神の戦場であり、人間の任務は善神を崇拝して悪神を退けることにあるとされる。
最高神は「アフラ・マズダ」で、現在も悪神と戦い続けているという。
ゾンビ ★ 編集
Zombie
ゾンビの語源は「蛇」の意。
「ブードゥー教」では、「蛇体の神」という定義もある。
民俗学的には「死霊崇拝」の変形。
死んだ人間(動物の場合もある)が何らかの力で蘇ったとする。
幻覚剤の一種を用いて、生きた人間の記憶や意志を奪って使役する術であるという説もある。
また、麻酔の一種を用いて、仮死状態にさせて死亡したかのように見せかけ、更に麻酔が覚めた人をまるで生き返ってきたかのように見せるという説もある。
ヴードゥー教 (Voodoo) の教義に強い精神力を持つ者が死者を蘇らせ意のままに動かすというものがあり、この蘇った死者を「ゾンビ」と呼んだ。
「死体」であるため疲れを知らず、ロボットのように働くため、ハイチやその周辺では貴重な労働力として農園で使われたとされる。
「ジョージ・A・ロメロ」監督が、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』という映画で登場させてメジャーになり、その後数多くのホラー映画、TVゲーム、小説等に登場するようになった。
「ウィキペディア参照」
タウヒード ★ 編集
tawheed
アラビア語で「神の唯一性」を意味する語。
普通の「ムスリム」にとっては、「アッラ」ーの唯一性を告白すること。
「スーフィー」たちは、これを自我意識が消滅して、全てが神に包摂されてしまっている状態(ファナー)の意味に用いる。
タットワ ★ 編集
Tattwa
サンスクリット語の「ありのままの真実」を意味する。
本来はヒンズー教の五大説。
黄金の夜明け団流霊視修行の中核的存在。
神智学協会エジンバラ支部の長であった「ブロディ-イネス」が採用。
地 「プリティヴィ」 黄色い正方形
空気 「ヴァユ」 青い円
霊 「アカシャ」 黒い卵形
火 「テジャス」 赤い三角形
水 「アパス」 銀の三日月
使い方・・・象徴を視覚化して没入する。
タロットよりも図形的に簡単なため、視覚化も容易。
タブー ★ 編集
Taboo
禁忌。
ポリネシア語「tabu」が語源。
特定のコミュニティではやってはいけない、触れてはいけない、話題にしてはいけないとされていること。
聖なるものと俗なるもの、清浄と不浄を分けて考える文化や宗教観念において、その両者の接触を禁ずる慣習や宗教上の制約。
18世紀末にジェームズ・クックが旅行記において、ポリネシアの習俗を紹介する際に用いたことから西洋社会に伝わり、その後世界各地に同様の文化があることから広まった。
現代では洋の東西を問わず、日常的に「忌避」の対象をさす言葉として使われている。
タマス ★ 編集
tamas
トリ・グナ(サットヴァ・ラジャス・タマス)の一つ。
重い、暗い、鈍い、物事を覆い隠すという性質。
タリスマン ★ 編集
Talisman
能動的なお守り。
魔術師が力を引き出すために用いる。
通常、七惑星等のものが用いられる。
用いる前に、魔術師によって、まず力が封じ込められることが必要。
タロット ★ 編集
tarot card
78枚で一組を形成する占い用のカード。
タロー(カード)。
起源は明らかではないが、13,4世紀ヨーロッパというのが定説。
元々は賭博などのゲーム用に使われていたとのこと。
22枚の「大アルカナ」と56枚の「小アルカナ」から構成。
「タロット」と、「ユダヤ教神秘主義」の「カバラ」で扱われる図像「生命の木」を結び付けたのは、魔術師「エリファス・レヴィ」。
しかし、両者が同じひとつの起源から派生したと考えるのは事実上困難。
「黄金の夜明け」から派生した近代西洋魔術では、「大アルカナ」は「生命の木」における22の「パス」に、「小アルカナ」は「セフィロト」に関連づけられる。
タロットの小アルカナ カップのカード ★ 編集
Lesser Arcana/A card of a Cups
●カップ(杯)のカードの意味
「キング」・・・ 責任力、博学、玄人、商人
「クイーン」・・・ 温情、公平、愛されること、尊敬されること、献身されること、賞賛されること
「ナイト」・・・ 招待、到着、接近、要求、挑戦
「ページ(小姓)」・・・ 反省力、瞑想、忠誠、勤勉、奉仕
「10」・・・ 幸福、喜び、満足、平和、愛
「9」・・・ 成功、物質的成功、豊富さ、幸福
「8」・・・ 挫折、衰退、内気、謙遜
「7」・・・ 空想、非現実性、白畫夢、愚かな気紛れ
「6」・・・ 追憶、過去の繁栄、懐古趣味
「5」・・・ 一部損失、不完全、偽りの友情
「4」・・・ 倦怠、嫌悪、失望、軽蔑
「3」・・・ 問題解決、結論、治癒、補修
「2」・・・ 愛、友情、情熱、協力、結婚
「1」・・・ 豊かさ、完遂、喜び、満足、家族、家庭
タロットの小アルカナ コインのカード ★ 編集
Lesser Arcana/A card of a Pentacles
●コイン(玉)のカードの意味
「キング」・・・ 経験ある指導者、聡明、鋭敏、成功、適切
「クイーン」・・・ 繁栄、福祉、安全、豊富、行動の自由
「ナイト」・・・ 信頼、忍耐、計画性、責任力、有効性
「ページ(小姓)」・・・ 集中力、応用力、研究心、反省心、向学心
「10」・・・ 繁栄、富、安全、利益、家族問題
「9」・・・ 鑑別力、用心深さ、先見、賢明、安全
「8」・・・ 徒弟奉公、準備知識、職人気質
「7」・・・ 巧妙、進歩、難事業、熟練
「6」・・・ 寛大、親切、慈善、博愛、贈与
「5」・・・ 物質生活の困苦、欠乏、失敗、誤謬、虚偽
「4」・・・ 物欲、溜め込み、守銭奴、遺産
「3」・・・ 熟練、完全、継承遺産、贈与
「2」・・・ 障碍、悶着、困難、退歩
「1」・・・ 完全、満足、富、喜び、恍惚
タロットの小アルカナ 剣のカード ★ 編集
Lesser Arcana/A card of a Swords
●剣のカードの意味
「キング」・・・ 勇気、力、優越、侵略、残酷
「クイーン」・・・ 聡明、鋭敏、悲しみ、孤独、欠乏
「ナイト」・・・ 勇気、熟練、力、突進、勇敢、敵意
「ページ(小姓)」・・・ 理解力、用心深さ、機敏、巧妙、警戒心
「10」・・・ 苦痛、不幸、悲しみ、涙、悶着
「9」・・・ 悲惨、心配、喧嘩、失望
「8」・・・ 危機、災害、衝突、悪い知らせ、非難
「7」・・・ 試み、新計画、希望、自信
「6」・・・ 旅行、航海、冒険
「5」・・・ 征服、破壊、左遷、損害、不名誉
「4」・・・ 休息、補充、退却、追放
「3」・・・ 不在、悲しみ、不和、移転、離散
「2」・・・ 行詰り、均衡、相殺、調和
「1」・・・ 決意、勝利、力、成功、繁栄
タロットの小アルカナ 杖(こん棒)のカード ★ 編集
Lesser Arcana/A card of a Wands
●杖(こん棒)のカードの意味
「キング」・・・ 正直、献心、良心、友情
「クイーン」・・・ 同情心、理解力、魅惑、愛、尊厳
「ナイト」・・・ 出発、旅行、前進、飛翔、企画
「ページ(小姓)」・・・ 忠誠、使者、密使、盟友、信任
「10」・・・ 重荷、圧迫、決定
「9」・・・ 前途の困難、力、直面
「8」・・・ 迅速な行動、急ぎ、速度、唐突、分離
「7 」・・・ 成功、利益、克服できる障碍、利点
「6 」・・・ 征服、勝利、よい報せ、前進、進歩
「5」・・・ 苦闘、労働、努力、激しい競争
「4」・・・ 逃避場所、ロマンス、平和、平静、満足
「3」・・・ 力、冒険的企業、交渉、実際的知識
「2」・・・ 円満な人柄、支配者、目的達成、支配統制
「1」・・・ 創造、始原、誕生、発明、幸福、宿命
タロットの大アルカナ T ★ 編集
Greater Arcana T
THE MAGICIAN (LE・BATELEUR)
アルカナ・・・「魔術師」(手品師)
セフィロト樹・・・「ケテル」(王冠)
■意味(概要)・・・意志、手腕、外交、損失、仕事、活動、新規、創意工夫、若い男性、徒弟、芸術、手仕事
◎正位置では、「新しいものへの積極的な意欲や期待、優れた応用力により状況が開けてくる」
●逆位置では、「新しい状況への消極的な考えや姿勢、知識の偏りによる失敗」「仕事をしたくない」「仕事がうまくいかない」「活動を妨げるものがある」「人前に出られない」「ごまかし」「騙し」「落ち着かない」
タロットの大アルカナ U ★ 編集
Greater Arcana U
THE HIGH PRIESTESS(LA・PAPESSE)
アルカナ・・・「女教皇」(斎王)
セフィロト樹・・・「コクマー」(智恵)
■意味(概要)・・・秘密、神秘、英知、受容性、受動性、可能性、蓄積、知識、智慧、孤独、霊性、瞑想、母
◎正位置では、「直感力に優れ、直感に従うことが良い結果につながること」または「不透明だったものが次第にはっきりしてくる」
●逆位置では、「将来への臆病さや自分への自信の欠如」「状況が不安定になりうやむやになっていく」「受け取るのに困難な事態」「秘密にしなければならない問題を抱える」「心の内を打ち明けない」「冷たい」
タロットの大アルカナ V ★ 編集
Greater Arcana V
THE EMPRESS(LIMPERATRICE)
アルカナ・・・「女帝」
セフィロト樹・・・「ビナー」(知性)
■意味(概要)・・・実り、行動、月日の長さ、未知なるもの、創造力、アイデア、ひらめき、知性、覚醒、浄化、美、魅力、芸術
◎正位置では、「充実した時間や状況により、心から満足できる良い精神状況」
●逆位置では、「思うようにならない状況」「満たされない心の不満や不安定な精神状況」「創造力を発揮する暇がない」「自分のアイデアや着想に自信が持てない」「新しいアイデアを受け入れない」
タロットの大アルカナ W ★ 編集
Greater Arcana W
THE EMPEROR(L`EMPEREUR)
アルカナ・・・「皇帝」
セフィロト樹・・・「ケセド」(智恵ないし慈悲)
■意味(概要)・・・統治、堅固さ、防御、同盟、現実家、中年男性、夫、父、陽気、権威、行動、支配、指導、建築
◎正位置では、「前向きな気持ちとその積極性で、目的達成や野望を成し遂げられる」
●逆位置では、「後ろ向きで消極的な姿勢から起こる失敗や損失」「行動をためらう」「決断ができない」「計画に具体性がない」「指導力がない」「責任をとらない」「楽天的すぎて見通しが甘い」
タロットの大アルカナ X ★ 編集
Greater Arcana X
THE HIEROPHANT(LE・PAPE)
アルカナ・・・「法王」(法皇)
セフィロト樹・・・「ゲブラー」(正義ないし厳格さ)
■意味(概要)・・・信条、社会性、恵みと有徳、伝達、伝統、永遠、理想、教育、寺院、学校、祝福
◎正位置では、「広い視点とゆとりのある精神状況がもたらす良い方向性」
●逆位置では、「視野が曇り、心にゆとりがもてないことから沸き起こる不安と狭い視野」「伝統を受け容れない」「伝達しようとしない」「教えるのを拒む」「ひとりよがり」「教師と学生の間にギャップがある」
タロットの大アルカナ Y ★ 編集
Greater Arcana Y
THE LOVERS(LAMOVREVX)
アルカナ・・・「恋人」
セフィロト樹・・・「ティファレト」(美)
■意味(概要)・・・魅力、愛、美、選択、恋愛、結婚、迷い、調停、直感、コミュニケーション
◎正位置では、「良い選択と後悔しない決断ができること」や、「充実した恋愛関係」
●逆位置では、「選択を失敗したこと(悪しき選択)」「選択できずにチャンスを逃してしまうこと」「恋愛関係の不和」「コミュニケーションの欠如」「三角関係」「不信感」「結婚に反対される」「インスピレーションを受け容れない」
タロットの大アルカナ Z ★ 編集
Greater Arcana Z
THE CHARIOT(LE CHARIOT・)
アルカナ・・・「戦車」
セフィロト樹・・・「ネツァク」(勝利)
■意味(概要)・・・援軍、摂理、勝利、復讐、征服、達成、宇宙意識、闘志、旅行、男性の恋人
◎正位置では、「前向きな気持ちと積極的な姿勢で困難に立ち向かい、克服していく過程」
●逆位置では、「困難や障害を克服できず、進展が見られない状況」「成功を受け容れない」「動こうとしない」「自分の力に気がついていない」「成功はしたが、大きな代償をはらった」「成功の結果、新たな問題が起こった」
タロットの大アルカナ [ ★ 編集
Greater Arcana [
JUSTICE(LA JUSTICE)
アルカナ・・・「正義」
セフィロト樹・・・「ゲブラー-ティファレト」
■意味(概要)・・・平等、正しさ、行政、正当な判決、均衡、宇宙的法則、ダルマ、カルマ、バランス、決断、厳格、清廉潔白
◎正位置では、「問題を解決し状況を安定させ、落ち着いて満足できる環境を持つことができる」
●逆位置では、「状況は崩れて不安定になる」「落ち着いてしまい有利だった状況が失われてしまう」「アンバランス」「公平さを欠く」「決断をしない」「天秤のように揺れ動く」「浮沈を繰り返す」「何かに執着する」
タロットの大アルカナ \ ★ 編集
Greater Arcana \
THE HERMIT(L`HERMITE)
アルカナ・・・「隠者」
セフィロト樹・・・「イエソド」(基礎)
■意味(概要)・・・深慮、忠告を受ける、崩壊、探求、意識の転換、密儀伝授、危機、覚醒、光明、鍵、引退、老賢人
◎正位置では、「落ち着いて自分自身を見つめ直し、問題と向き合うことで真実が見つかる」
●逆位置では、「真実が見つからず混沌とした状況が続く」「自分自身を見失ってしまう」「危機を乗り切る力がない」「意識の転換を渋る」「消極的で表に出ない」「魂の暗い夜」「父の不在」
タロットの大アルカナ ] ★ 編集
Greater Arcana ]
WHEEL OF FORTUNE(L`A・ROVE・DE・FORTVNE)
アルカナ・・・「運命の輪」
セフィロト樹・・・「マルクト」(王国)
■意味(概要)・・・幸運、転機、向上、展開、共時性現象、時間、潮時、予期せぬ変化、人生が大きく変貌、偶然の富
◎正位置では、「運命的な流れにより状況や関係に良い影響が訪れる」
●逆位置では、「状況の流れにより不運が訪れたり、避けられない事態になる」「内的な声に従わない」「運命が傾く」「時間がかかる」「時間の調整がつかない」「タイミングが外れる」
タロットの大アルカナ ]T ★ 編集
Greater Arcana ]T
STRENGTH(LA・FORCE)
アルカナ・・・「剛毅」(力)
セフィロト樹・・・「ケセド-ゲブラー」
■意味(概要)・・・力、勇気、寛大、名誉、奇跡、見通し、ヴィジョン、外柔内剛、決意、コントロール
◎正位置では、「前向きな気持ちと強い意志がもたらす良い結果や状況」
●逆位置では、「不安定な状況や不安から、自信がなくなってしまう面」「決意が揺るいでしまう」「奇跡を受け容れない」「見通しを誤る」「ヴィジョンがない」「問題に取り組む力がない」「腰砕け」「コントロール不能」
タロットの大アルカナ ]W ★ 編集
Greater Arcana ]W
TEMPERANCE
アルカナ・・・「節制」
■意味(概要)・・・調整、中庸、倹約、管理、救済、助け、ヒーリング、集中力、経済、時間・空間の超越
◎正位置では、「状況を安定させることができ、安心できる」
●逆位置では、「状況を安定させられずに崩れていく過程と悲観的な心理状況」「救済を受け容れない」「助けを拒む」「集中力がない」「過度の節約」
タロットの大アルカナ ]Z ★ 編集
Greater Arcana ]Z
THE STAR(LE TOIILE)
アルカナ・・・「星」
■意味(概要)・・・希望と明るい見通し、瞑想、霊感、放棄、調和、慣用、謙遜、豊饒、無尽蔵、希望、自然、女神、妊娠、集まり
◎正位置では、「将来への明るい期待や希望の光」
●逆位置では、「状況は良くても将来に対しての不安や恐れがある心理状況」「謙遜が足りない」「謙遜を通り越して卑下になっている」「妊娠できない」「寛容すぎてしまりがない」「希望が持てない」
タロットの大アルカナ ][ ★ 編集
Greater Arcana ][
THE MOON(LA・LUNE)
アルカナ・・・「月」
■意味(概要)・・・隠れた敵、幻想、欺瞞、失敗、想像、幻影、情念、感情、霊視力、競争、霊視力、霧の中、母の家
◎正位置では、「見通しが立たず安定しない状況から生まれる精神的な不安や、悲観的な気持ちが強まっていく」
●逆位置では、「見通しが立てられる状況に変わってくる」「安定していく」「いさかい」「不毛な抗争」「思い過ごし」「あらぬ疑い」「感情におぼれる」「本能的行動」「盲目的母性」
タロットの大アルカナ ]\ ★ 編集
Greater Arcana ]\
THE SUN(LE SOLEIL)
アルカナ・・・「太陽」
■意味(概要)・・・物質的な幸福、幸運な結婚、満足、統合、友達、兄弟、友情、喜び、内部的統合、一体化、吉兆
◎正位置では、「状況に明るい兆しがあり、状況や気持ちが前向きに変化していく」
●逆位置では、「問題や障害が浮上し、状況が一時的に停滞してしまう」「順調だった流れが止まってしまう」「兄弟の仲が悪い」「内輪もめ」「合意を受け容れない」「内と外を差別する」「壁を設けて閉じこもる」「情報を公開しない」
タロットの大アルカナ ]] ★ 編集
Greater Arcana ]]
JUDGEMENT(LE・IUGEMENT)
アルカナ・・・「審判」
■意味(概要)・・・復活、位置の変化、更新、結果、審判、啓示、使命、吉報、再生、治癒、家族、覚醒、音楽
◎正位置では、「将来への約束や明るい可能性が確立し、過去を清算するような前向きな状況になる」
●逆位置では、「復活や復縁の望みがたたれ、否定的な結果と精神状況になってしまう」「知らせに気がつかない」「使命を受け容れない」「コミュニケーション不足」
タロットの大アルカナ ]]T ★ 編集
Greater Arcana ]]T
THE WORLD(LE・MONDE)
アルカナ・・・「世界」
■意味(概要)・・・完成、約束された成功、旅、大願成就、宇宙、世間、社交、全方位、宇宙意識、永遠
◎正位置では、「積極的な行動や自信を持った行動が成功につながる」「望みが果たされる」
●逆位置は、「中途半端な状況で落ち着いてしまい先に進めない」「進行が妨げられ途中で投げ出されてしまう」「完成を受け容れない」「旅行を避ける」「志が低い」「世俗的すぎる」「八方美人」
タロットの大アルカナ]]Uないしゼロ ★ 編集
Greater Arcana ]]Uないし0(数を持たない)
THE FOOL(LE・MAT)
アルカナ・・・「愚者」
■意味(概要)・・・夢想、愚行、極端、熱狂、移行、旅行、探求、巡礼、魂の変容、自由、純粋、無頓着
◎正位置では、「現状に満足せず変化を求めることが良い結果につながる」
●逆位置では、「中途半端な気持ちや落ち着きのない行動が、悪い結果につながり失望してしまう」「移行することに問題がある」「移りたくない」「変わりたくない」「旅行したくない」「可能性が閉ざされている」「無規律」「放浪」
タロットカードの聖別法 ★ 編集
Sacring method of tarots
@徹底的にシャッフルする。
A汚れが目立ったら布で丹念に拭く。
B香を焚き、香の煙の中にカードをくゆらせる。
C自分の体の周りのオーラを視覚化し、心身を清浄に保った上で、そのオーラにカードを浸す。
Dカードをすべて表向きに並べ、一切を浄めるという思念を抱きながら、その上に塩を振りかける。
『秘伝 カモワンタロット』参照
タロットカードの大アルカナ ]U ★ 編集
Greater Arcana ]U
THE HANGED MAN(LE・PENDU)
アルカナ・・・「吊られた男」(吊るし)
■意味(概要)・・・英知、慎重、直観、不動、停止、停滞、引退、観察、別な観点、忍従、瞑想、宇宙意識
◎正位置では、「現状での努力や行動が今後につながる」
●逆位置では、「現状が変わらず苦労し続ける」「今後につながらない」「状況を受け容れない」「働かない」「引きこもり」「中途半端」「決断しない」「頑固」「こだわり」
タロットカードの大アルカナ ]V ★ 編集
Greater Arcana ]V
DEATH(ARCANE TREIZE)
アルカナ・・・「死神」(13番)
■意味(概要)・・・破壊、停止、死、再生、変容、恐怖、憎悪、脅迫、抑圧、腐敗、第一物質、死者
◎正位置では、「状況に見切りをつけて終わりにするべき」
●逆位置では、「終わらせた後の新しい状況の始まり」「これからの可能性」「恐怖の実体に直面しようとしない」「問題を無意識の深層に埋めてしまう」「腐敗しきっている」「再生に必要な変容を拒む」
タロットカードの大アルカナ ]X ★ 編集
Greater Arcana ]X
THE DEVIL(LE・DIABLE)
アルカナ・・・「悪魔」
■意味(概要)・・・暴力、激烈、前もって定められ動かせぬもの、誘惑、隷属、束縛、欺瞞、詐欺、物質主義、セックス、金銭、現世的利益
◎正位置では、「混沌とした状況が続き悲観的な気持ちが強くなっていく事」
●逆位置では、「そういった(正位置での)状況が終わる可能性がある」「騙しのテクニック」「いいかげんな約束」「隷属に気がつかない」「腐れ縁」
タロットカードの大アルカナ ]Y ★ 編集
Greater Arcana ]Y
THE TOWER(LA・MAISON・DIEV)
アルカナ・・・「塔」(神の家)
■意味(概要)・・・堕落、悲嘆、災難、不名誉、転落、衝撃、天啓、驕りによる破滅、父の家、組織的運営、建築、建造物
◎正位置では、「今まで積み重ね来たもの全てが崩れ去り崩壊していく過程」
●逆位置では、「行き詰っていたものが崩壊し、新しい道が開かれていく過程」「受け止めることができないほどの衝撃」「驚愕」「狼狽」「家を出て行く」「組織的崩壊」
タントラ ★ 編集
tantra
サンスクリット語で「縦糸」を意味する。
ヒンドゥー教では同様の教えとして「タントリズム」があり、神と一体化して幸せになる方法を説いている。
古代からのインド哲学では、人間が持つ欲望・物質的な肉体そのものを否定せず、その中にこそ神がいるという思想がある。
そして世の中は男性原理と女性原理の2種があり、この2つが交わることで神の力を得ることができる。と考えている。
他教においてもタントラ信仰は有り、最終的には最高の真理とは何かを知る事が目的とされる。
一般的には性的な密儀を指す。
実際は「マントラ」、「ヤントラ」と共に意識を変化させるための3大方法の一つ。
・「シヴァ派」の一派で「女神」を崇拝する、非アーリア的な要素の強い宗教。
・紀元前後よりインド社会の中で起ったもの。
それまでの「ブラーフマナ」主体のヴェーダの宗教から「土着的宗教」が復活したもの。
「タントラ」は、精神の至福だけではなく、身体的な幸福や現世利益など現実的なものも追求する。
タントリズム。
密教。
タントラ・ヨーガ ★ 編集
tantra yoga
密教的なヨーガの総称。
・「ハタ・ヨーガ」
・「クリヤー・ヨーガ」
・「クンダリニー・ヨーガ」
などがある。
精神的なもののみならず、健康や長寿など身体的な至福をも求める。
身体的な行法が多いため、具体的詳細についてはあまり公にされていない。
ダアト ★ 編集
Daath
「知識」
隠れた「セフィラ」。
「ダート」と表記されることもある。
他の「セフィラ」とは次元が異なる。
「ダアト」は「生命の樹」の「深淵」(アビス)の上に存在する。
ダイアン・フォーチュン ★ 編集
Dion Fortune(1890-1946)
ダイアン・フォーチュン
イギリスのオカルティスト。
心理療法士になったのち、「S・L・マグレガー・メイザース」の未亡人がロンドンで運営していた「A∴O∴」ロッジを通じ魔術を研究。
その後「内光協会」を自らの手で設立。
著書
・『神秘のカバラー』
・『心霊的自己防衛』
・『コズミック・ドクトリン(宇宙教義)』
・『愛と結婚の秘教哲学』
・『応用魔術』
・『秘教団体とその作業』
・『健全なるオカルティズム』
・『死の門を通って』
など
ダウジング ★ 編集
dowsing
手に持った占い棒(Y字型の木の枝など)や振り子などの働きによって、地下の水脈や鉱脈のありかを探ること。
手に持った物の無意識の動きによっていろいろなことを知る能力「レイディアステジア」(放射線感)の総称。
「ダウンジング」と表記される場合もある。
ダガー ★ 編集
dagger
「黄色の柄」の「両刃」の「短剣」。
「空気」の象徴。
ダビデの星 ★ 編集
Magen David
ユダヤ教を意味するとされる、六芒星の幾何学的意匠。
イスラエルの国旗の中心にも描かれている。
六芒星自体は世界中で古くから使用されており、「籠目紋」として日本の家紋にもある。
「ダヴィデの星」としてユダヤ教のシンボルだとされるようになったのは、20世紀に入ってからのこと。
ダブル ★ 編集
double
心霊用語。
「複体」。
物理的肉体に潜む精妙な「霊体」。
往々にして「ドッペルゲンガー」の意でも用いられる。
ダブルブラインド法 ★ 編集
Double-Blind Method
二重盲検法。
被験者も実験者もともに実験の詳細を知らないまま実験を行なうこと。
実験者の期待が結果に影響することを防ぐために行なう。
ダライラマ ★ 編集
Dalai Lama
「智慧の大海」の意味。
デプン寺の住職の称号。
1642年以降、チベットの国家元首となる。
転生活仏であると信じられてきた。
「ダライ」とはモンゴル語で「海」を、「ラマ」はチベット語で「師」を意味する。
代々の「ダライラマ」は、観世音菩薩の化身としての活仏であると信じられてきた。
現在の十四代「ダライラマ」(1935〜)は、中国への併合をめぐるチベット紛争によって、1959年、インドに亡命している。
ダルシャン ★ 編集
darshan
@グルや聖者が弟子や信者に会うこと。
A師弟関係を結ぶときの儀式の一つで、グルが弟子の眼を見つめること。
B哲学。
チベットの死者の書 ★ 編集
Bardo Thodol
古代チベットで「口誦」されてきた「死の技術書」 。
→『バルド ソドル』の項目参照。
チベット仏教 ★ 編集
Tibetan Buddhism
「チベット」に伝来し、育った「仏教」の一派。
インドでの後期仏教思想の影響を色濃く残している。
基本的には「龍樹」の「中観」を中心にして、存在・認識に対する論理的思考能力と論争による智恵の獲得を重要視。
死と性を直視する「密教」の修行体系に取り込んでいるのが特徴。
大乗仏教的精神に則り、仏教の他の流派や仏教以外の宗教を自らの宗教概念に基づいて再定義。
最大宗派である「ゲルク派」の「修道論」では、存在を肯定する「道次第(ラムリム)」という教えの習得も重要視。
言語的なコミュニケーションと宗教的思索を重要視する、シリアスな「大乗仏教」の流派のひとつ。
「ダライラマ」が「ノーベル平和賞」を受賞した後は、日本でもきちんとした紹介がなされることが多くなった。
「ラマ」の尊称を持つ「化身ラマ」(活仏)を尊崇することから「(俗称)ラマ教」ともいわれる。
近年では、「一神教」を嫌って「仏教」に改宗するアメリカ人やヨーロッパ人の多くも「チベット仏教」を選択。
これは「チベット仏教」が他の流派と異なり、宗教に関する「論争能力」に秀でているから、とも言われている。
チャージ ★ 編集
charge
力を充填すること。
主に「タリスマン」関係。
「訓戒」。
「説示」。
チャーム ★ 編集
charm
「魅力」。
「魔力」。
「魔力」を秘めた「物品」。
「呪物」。
チャクラ ★ 編集
cakra
ヨーガ用語。
「チャクラ」とは「輪」とか「車輪」という意味のサンスクリット語。
意識エネルギーの中心(集結部)であり、大脳から脊椎基底部の7ヵ所に存在すると考えられている。
第1から第5までの5つの「チャクラ」は「肉体要素」、「第6チャクラ」は「心」、「第7チャクラ」は「宇宙知性」と関連している。
第1チャクラの深くには、「クンダリーニ」という「エネルギーの貯蔵庫」があり、それを目覚めさせることが、潜在能力の開発のポイントとなる。
ヨーガ修行者は、これら全ての「チャクラ」を開放する(「チャクラを開く」という)ことを目的としている。
〔7つのチャクラ〕
・「ムーラダーナ・チャクラ」(尾てい骨部)
・「スワジスターナ・チャクラ(スヴァーディシュターナ・チャクラ)」(会陰・あるいは性器)
・「マニプーラ・チャクラ」(丹田)
・「アナハタ・チャクラ(アナーハタ・チャクラ)」(胸、あるいは心臓)ここから神秘的な音「ナーダ」が聞こえてくるという。
・「ヴィシュダー・チャクラ(ヴィシュダ・チャクラ)」(喉) ここに「月」があり、「アムリタ」(甘露)が流れているといわれる。
・「アジナ・チャクラ(アージニャー・チャクラ、アーギャー・チャクラ)」(眉間)
・「サハスララ・チャクラ(サハスラーラ・チャクラ) 」(頭頂部、脳下垂体)千の蓮華を持つ「チャクラ」。
チャコール ★ 編集
chacoal
パウダーインセンスを焚くための「炭」。
チャネリング ★ 編集
channeling
自己催眠状態に入り、日常的な意識から外れた宇宙意識や存在、「ハイアーセルフ」など様々な次元からの情報を「チャネラー」という媒体を通して引き出すこと。
チャント ★ 編集
Chants
定められた祈りの言葉を、単旋律で合唱したもの。
または、単純な言葉をあるリズムにそって繰り返し唱える呪文。
ティアマト ★ 編集
Tiamat
アッカド語の「タムトゥー」が語源で、意味は「海」。
荒れ狂う海のイメージは、荒々しい混沌(カオス)の権化であると同時に、その屍体から天上と大地が創造されたといわれる。
生命の源でもある。
ティファレト ★ 編集
Tiphereth
「美」
生命の木の中央に位置し、すべての生き物に生命エネルギーを供給する中心。
第6のセフィラ。
数字は6。
色は黄。
金属は金。
惑星は太陽(太陽も惑星と見なす)を象徴。
神名は「エロハ」。
守護天使は「ミカエル」(Michael)。
テイヤール・ド・シャルダン ★ 編集
Pierre Teilhard de Chardin(1881-1955)
フランス人のカトリック司祭(イエズス会士)。
古生物学者・地質学者、カトリック思想家。
主著『現象としての人間』で、「キリスト教的進化論」を提唱し、二十世紀の思想界に大きな影響を与える。
「北京原人」の発見と研究でも知られる。
テウルギア〔Theurgy〕 編集
THEOURGIA(theos 神 + ergon 業)
古代ローマ後期における秘術の一種。
神的なものを請じ,これを世界との調和のうちに作用させる業。
新プラトン派の哲学者の多くが行っていたことで知られる。
動神術,降神術とも。
テスラ(ニコラ) ★ 編集
Nikola Tesla
(1856-1943)
交流電気を実用化し、現在の電気事業の発展に計り知れない貢献をした天才科学者。
電気の魔術師、フリーエネルギーの父と称され、「世界システム」による電力無線電送に取り組んだ。
この構想は資金面などの問題から実現しなかったが、現在のレーザー兵器、粒子ビーム兵器など、彼の研究が基礎になっているものは多数ある。
テムラー(文字置換法)Temurah レオニス 編集
【カバラ数秘術】
文字をある法則や規則的な方法で入れ代えたり、不規則もしくは規則的な方法で文字を並べそれを特定の表によって解読できるようにした暗号。
一文字ずらしや置換表を使用するものなどがある。
テレズマ ★ 編集
telesma
ギリシャ語で「護符」の意。
魔術では天使の名前の各文字から形成される「天使像」の意味で用いる場合が多い。
テレパシー ★ 編集
Telepathy
人間の心の状態や思考が、感覚器官の媒介なしに、別の人間の心に直接伝わる現象を言う。
「遠隔精神感応」ともいう。
「想念伝達」という言い方に代わるものとして「フレデリック・マイアース」が提唱した言葉。
テレポーテーション ★ 編集
Teleportation
人間や動物が、長距離を一瞬のうちに移動する現象。
「瞬間移動」(瞬間遠隔移動)とも言う。
「チャールズ・フォート」の造語。
テンプル ★ 編集
temple
近代西洋魔術の研究・実践を旨とする「秘密結社の集会場」。
「支部」を意味する時もある。
「ロッジ」や「オアシス」、「キャンプ」と呼ぶ秘密結社もある。
テンプル騎士団 ★ 編集
Paupers commilitones Christi Templique Solomonici
正式名称は「キリストの貧しき騎士にして、エルサレムなるテンプル騎士修道会」。
「神殿騎士団」や「聖堂騎士団」などとも呼ばれる。
第一回十字軍によってキリスト教徒の占領下におかれたエルサレムの防衛と巡礼の保護のために成立。
1118年、「ユーグ・ド・パイヤン」の呼びかけにより結成された騎士道修道会。
その活躍により、フランスをはじめとする欧州諸侯からの支持を獲得。
現金や土地の寄進を受けるに至る。
近代の株式会社システムの原型とされる斬新な組織体制を整え、最盛期には9万箇所の騎士団領を有した。
1308年に異端審問に付され、大弾圧を受ける。
審問は、キリスト教を否認し、邪神「バフォメット」の偶像を崇拝、入会儀礼において男色が強要されるという告発文書によって始まった。
政治的には騎士団の資産没収を狙ったフランス王「フィリップ」の陰謀であったとされる。
実際に騎士団がイスラム文化圏との接触によってさまざまな秘教的古代伝承の影響を受けていたことが想定される。
デ・プロフンディス ★ 編集
De Profundis
「深き淵より」という意味。
旧約聖書の詩篇第129番に現われる言葉。
昔から「詩篇」は「歌」と結びつけられて唱えられ、「死者の典礼」を行う際に歌われてきた。
「リスト」はこの「聖歌」が好きだったのか、このフレーズは色々な曲に現れる。
例えば、「詩的で宗教的な調べ」第4曲「死者の追憶」の中間部。
「死の舞踏」には「デ・プロフンディス」バージョンなるものがあり、「怒りの日」に混じってこのフレーズが顔を出す。
このパラフレーズは1835年に構想され、結局未完。
「リスト」の死後幾人かの人々によって完成ヴァージョンが発表された。
主よ、われ深きふちより主に叫び奉れり。
主よ、わが声を聴き容れ給え。
願わくは わが 願いの声に御耳を傾け給え。
主よ、もし不義に御目を留め給わば、
主よ、たれかよく立つことを得ん。
されど主に御あわれみあるにより、また主の御戒めのために、
主よ、われは主に依り頼めり。
デーモン ★ 編集
daemon
「悪魔」「鬼神」「魔物」などと訳す。
語源は、ギリシア語で超自然・霊的存在を意味する「ダイモーン」で、人間を超越した力を顕現し、善悪の区別はなかった。
「プラトン」はこれを神と人間の中間の存在としている。
キリスト教が台頭すると、異教の神はすべて悪魔と見做されるようになり、邪悪な存在をさす意味で用いられるようになった。
ディー ★ 編集
Dr.John Dee(1527-1608)
ジョン・ディー
「エリザベス1世」の最高顧問を務めた博物学者で、神秘学の研究家、また数学者にしてすぐれた天文学者。
ルヴェン、ブリュッセル、パリなどの各大学で教えたのち、1551年にイングランドに帰国。
以後30年間にわたり「航海術」を教えるかたわら、「神秘学」も熱心に研究した。
「ユークリッド幾何学」を英国にもたらした。
「エリザベス1世」の戴冠式の日取りを「占星術」で決定するなど、神秘学に通暁。
霊媒の「エドワード・ケリー」とともに「降霊術」の実験をし、招霊に成功したとも言われる。
彼らが天使から伝えられた言葉は、「エノク語」と呼ばれ、その記録は独自のアルファベットと言語体系を持つものとして、大英博物館に保管されている。
ディオニュソス ★ 編集
Dionysos
人間の娘「セレメ」と「ゼウス」との間にできた子ども。
成人した彼は葡萄の栽培法を考え出し、ワインを作って、世界に広めた。
酒と陶酔とを司る神。
ローマ神話では「バッカス」。
ディオン・フォーチュン〔Dion Fortune〕 編集
本邦の通例ではダイアン・フォーチュン。
20世紀前半の英国の代表的魔術師の一人。
オカルト小説の作者としても知られる。
主著:
『神秘のカバラー』
『心霊的自己防衛』
『海の女司祭』
ディヤーナ ★ 編集
dhyana
サンスクリット語で「禅定・禅那・瞑想」の意。
ヨーガの「サマーディ」(三昧)に至ることを可能にする瞑想法。
宗教的対象の本質に対してなされる瞑想。
デジャ・ヴュ(既視感) ★ 編集
Deja vu
一度も経験したことがないはずなのに、以前どこかで経験したような気がする感覚。
語源はフランス語。
「deja」は「既に、以前に」という意味で、「vu」は「見る」(voir)の過去分詞。
デトックス ★ 編集
detox
「解毒」。
本来は、アルコールや麻薬などの中毒を治療する、などの意味で使用される。
デミウルゴス ★ 編集
Deniurge
製作者、職人という意味。
「プラトン」によって物質的宇宙の形成者を指すために用いられた用語。
「グノーシス派」では、最高神から流出した悪の権化。
デラ・ポルタ ★ 編集
Giovanni. Battista della Porta
ジャンバティスタ・デラ・ポルタ(1535-1615)
イタリアのナポリに生まれる。
彼の代表的な著書
『自然魔術』
『手相術』
『人間の人相術』
『天界の観相術』
は、いずれも実用的な技術について語ったもの。
彼は自然哲学を実践に応用することに関心を持っていた、といわれる。
「自然魔術」では「自然」を巨大な有機的な「生き物」と考える。
この世にある全ての物は、天体も動物も植物も鉱石も人間も、精霊や天使も、すべて「スピリト」を媒体にして共鳴しあい、連鎖している。
この連鎖関係は、それこそ絡まりあった網の目のように複雑。
しかし、この網の目の構造を理解できれば、その人は奇跡のような技を行うことができる。
これが、「自然魔術」である、と主張する。
こうして「自然」を「スピリト」の循環による「有機的」な生物として捉え、この考え方を基にして、観察や実験を行う。
その意味で、「自然魔術」は「自然科学」とは異なっている。
トーテム ★ 編集
Totem
元来は兄弟・姉妹などの「血縁」を意味する。
未開社会で、ある部族や民族の禍福を左右するような呪力をもつと信じられる特定の動物や植物、自然現象またはそれを象徴化した記号。
「トーテム」は集団の中で神聖視され、「トーテム」を中心とした社会的、宗教的制度を「トーテミズム」という。
トート ★ 編集
Thoth
知恵と魔法を司る神。
42巻もの書物を著したとされ、ギリシア語の「ヘルメス」と結びついた「ヘルメス=トート神」は、中世の魔術師たちの守護神となった。
冥界においては「オシリス」の書記を務め、人間の魂の計測結果を台帳に書き込むという。
トゥーレ協会 ★ 編集
Thule-Gesellschaft
1918年に「ルドルフ・フォン・ゼボッテンドルフ」(アダム・アルフレート・ルドルフ・グラウアー)によってミュンヘンで結成された秘密結社。
「スワスチカ」(ハーケンクロイツ)と「剣」をシンボルマークとした。
正式名称は「トゥーレ協会・ドイツ性のための騎士団」。
「トゥーレ」とは超古代に存在したという「ハイパーボリア文明」の末裔のこと。
「ゲルマン騎士団」員の「グイド・フォン・リスト」によって「神智学」を元に提唱された「アーリア主義」。
それを範として、「民族主義」と結びついた「異教的神秘主義」・「人種思想」・「反ヴァイマル共和国的扇動」、「反ユダヤ的プロパガンダ」を広めることが実際の活動だった。
第一次世界大戦後のバイエルンで勢力を拡大。
「レーテ共和国」打倒に大きな力を及ぼした。
また国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の母体の一つともなった。
「ナチ党」の勢力が小さいうちはその拡大に与って大いに力があった。
党勢拡大以降「トゥーレ協会」の影響力は低下。
1937年「フリーメーソン」およびその類似団体の活動が禁止された時に「トゥーレ協会」と「ゲルマン騎士団」は解散した。
「カール・ハウスホーファー」、「ルドルフ・ヘス」、「アルフレート・ローゼンベルク」、「ディートリヒ・エッカート」、「ハンス・フランク」なども「トゥーレ協会」に属していた。
トマス・ア・ケンピス ★ 編集
Thomas a Kempis (1380 - 1471)
中世の神秘思想家。
彼の著した信心書『キリストにならいて』(イミタツィオ・クリスティ)は聖書についで最も読まれた本であると言われる。
トランシルバニア ★ 編集
Transylvania
現ルーマニアの一地方。
「森の彼方の土地」を意味。
山脈に囲まれ奥深い森を有し、迷信や民族伝承に彩られる。
「ヴラド串刺し公」の出身地であることも相俟って、小説『ドラキュラ』で吸血鬼の理想的な故郷として選ばれた。
トランスパーソナル心理学 ★ 編集
Transpersonal psychology
人間性心理学の自己超越の概念を発展させて、個を超える領域への精神的統合を重んじる心理学。
臨床的には一定の効果が確認されているが宗教、神秘主義であるという批判も根強い。
代表者は「スタニスラフ・グロフ」、「ケン・ウィルバー」。
1.人間の成長は、自我の確立、実存の自覚、自己実現などの言葉で示される。
「人格=個人性=パーソナリティ」の段階で終わるのではなく、他者・共同体・人類・生態系・地球・宇宙との一体感・同一性(アイデンティティ)の確立、すなわち「自己超越」の段階に到達することができる。
2.人間の心は生まれつき、構造的に成長の可能性を持っている。
3.成長は適切な方法の実践によって促進可能。
「トランスパーソナル」とは、それぞれの心理の成長段階に適した心理的処方をあたえる事により、個人が個人意識を越え宇宙の懐に深い安らぎを見いだした心境、「宇宙意識」=個と宇宙の一体感(仏教でいう悟りの境地)にまで、誰でも到達することができるという体系。
自分を突き詰めて行くことが、最大の主題となる。
トランス状態 ★ 編集
A transformer state
通常の意識が失われた状態のこと。
「ACS(変性意識状態)」の一種。
霊界の人格が、霊媒自身の人格にとって変わる「憑霊現象」など、さまざまな心霊現象を生じるとされる。
トリエント・ミサ ★ 編集
Tridentine Mass
ローマ・カトリック教会のローマ司教区で行われるミサ聖祭の標準形式。
この規範版は、かつて免属特権を持つ一部の地域を除いて、世界中で行われてきた。
1950年代に新形式の規範版が公表された以後、この形式で祭儀が行われることはきわめて稀。
「トリエント式ミサ」は「ラテン語であること」や「奉献文を黙読すること」など、現在の形式とは全く異なったものであり、信者はおろか司教や司祭でもこの形式のミサを挙げることは困難。
日本のカトリック教会でこの形式のミサを行うところはまずない。
旧典礼を行うことを標榜する集団があるが、その典礼にあずかることは禁止されている。
トリテミウス ★ 編集
Johannes Trithemius(1462-1516)
トリッテンハイムのヨハネス・フォン・ハイデンベルグ。
「自然魔術」から「儀式魔術」への橋渡しの役割を果たした人物。
また、「キリスト教カバラ」を、非ユダヤ教の「魔術カバラ」へと発展させることにも寄与した。
20歳で「ベネディクト会」の修練士となり、2年後に修道士、その1年後に23歳の若さで、シュポンハイムの修道院長に任命される。
彼は、ルネサンスの学者達が奉じて来た自然の法則を応用するだけの「自然魔術」とは別個の存在として、「カバラ魔術」を独立させた。
(この考え方は、「アグリッパ」へと受け継がれる。)
そして、「カバラ魔術は、「自然魔術」のように自然の法則に従ってその力を借りるだけではなく、精霊や天使や天体に働きかけ、自然界に、こちらから影響を及ぼすことが出来る」という考え方へと発展してゆく。
暗号の方法を集大成した「暗号記法」、「多元記法」などの著書もあり、「近代暗号の父」とも呼ばれている。
トリノの聖骸衣 ★ 編集
SHROUD of TURIN
約2000年前に「イエス・キリスト」が磔にされた際、その遺体を包んだとされる布。
その布には、手足や脇腹に傷を負い、頭に茨の冠の後を残した人物の姿が写っている。
現在は、イタリア、トリノの「サン・ジョバンニ大聖堂」にて保管されている。
トリムルティ ★ 編集
TRIMOURTI
「ブラフマン」(宇宙の創造神)と「ヴィシュヌ」(宇宙の維持神)と「シヴァ」(宇宙の破壊神)の3神からなるヒンドゥー教の3神1座を指し、3つの頭部をいただく1つの体で表される。
それぞれ「ラジャス」(情熱の特性)、「サットヴァ」(慈悲と善の特性)、「タマス」(暗黒の特性)の体現者とされる。
ドイツ神秘主義 ★ 編集
German mysticism
14世紀からキリスト教内で顕著に見られるようになった観想と神秘体験に特徴をもつ宗教思想。
またそれを著した説教や神学書をもいう。
「我」性を捨てる「放下」とそれによる「神との合一」や、精神(魂)の観照を中心的概念とする。
ゲルマン言語圏の思想、宗教的潮流。
14世紀にはライン川流域で大きな影響を持ったが、ゲルマン言語圏全体に広く影響を与えた。
おもにドミニコ会士「マイスター・エックハルト」(Meister Eckhart,1260年頃-1327/28)の影響が強いとされるが、「エックハルト」の直接の弟子であった「ヨハネス・タウラー」(Johannes Tauler,1300年頃-1361)や「ハインリヒ・ゾイゼ 」(Heinrich Seuse,1295/1300年-1366)を除けば、はっきりとした思想的系譜ではなく、むしろ個別に発生したゲルマン精神の霊的流れを総称する文脈で使われることが多い。
「エックハルト」の同時代には「ベギン会」、「自由神霊運動」などがあり、これへの影響も指摘されている。
また「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン」のような女性の瞑想家も「ドイツ神秘主義」に含むことが多い。
宗教改革以前に始まった潮流であるため、カトリック教会内に起源を持つにも関わらず、「ルター派」の一部に強い影響を与えた。
ドッペルゲンガー ★ 編集
Doppelganger
ドイツ語で「二重身」、「分身」を表す言葉。
もう一人の自分のことをさす。
第三者によって目撃される場合と、自分自身で目撃する場合とがある。
同一人物がまったく別の場所で同時間に目撃されたり、本人が自分を目撃する場合がある。
「自分のドッペルゲンガーと出会うと死ぬ」
とか、
「入れ替わってしまい、自分がドッペルになってしまう」などの説がある。
「ドッペルゲンゲル」とも言う。
「バイロケーション」とほぼ同義。
ドラキュラ ユーユー 編集
ドラキュラ
アイルランドの大衆小説作家ブラム・ストーカーの怪奇小説「吸血鬼ドラキュラ」(1897)の主人公。人間の生血を吸う吸血鬼。昼間は柩(ひつぎ)の中でねむり、夜になると歩きまわり、人間をおそう。不死身ではあるが、太陽の光、ニンニク、十字架などが大の苦手。フランケンシュタイン男爵がつくった人造人間
ドラゴン ユーユー 編集
ドラゴン
西洋ではドラゴンdragonとよばれる。竜にまつわる伝説や信仰は、世界各地の文明や民族にひろがっている。
古代の民間伝承の中には、竜が破壊と悪魔を象徴するものもある。たとえば、前2000年ごろに書かれたバビロニアの天地開闢(かいびゃく)物語「エヌマ・エリシュ」には、海を人格化した竜のような女神ティアマトが登場する。多くのカオスの群れをひきいるティアマトの破壊は、この世界の活性化のためになくてはならないものだった。
古代ヘブライでは、竜は死と悪魔として表現されている。ヘブライの概念をうけついだキリスト教でも竜は悪の象徴であり、「新約聖書」の「ヨハネの黙示録」では大天使ミカエルとたたかって退治された。キリスト教美術では、竜は罪を象徴し、聖者と殉教者の足下でおしつぶされてえがかれることが多い。「ニーベルンゲンの歌」のジークフリートや「ベーオウルフ」など、ゲルマン民族の中世叙事詩の英雄たちも竜退治をはたしている。
こうした悪を象徴する反面、古代ギリシャやローマでは、竜はこの世の神秘を理解し、これを人間につたえる能力をもつと信じられた。このようなこのましい側面とおそろしい側面をあわせもつ怪物として、竜は軍の象徴にされることも多い。1世紀のローマの歩兵隊の軍旗には竜の図柄がしるされている。古代スカンディナビア人は、船の舳先(へさき)に彫った竜をあがめていた。ブリテンのケルト人征服者の間では、竜は支配力の象徴となっていた。そして16世紀になってもイングランド王たちの軍旗をかざり、20世紀のはじめにはプリンス・オブ・ウェールズの紋章にも刻まれた。
ドリーン・バーチュー ★ 編集
Dreen Virtue
アメリカ在住の心理学者。
「透視」能力を持つ家系に生まれ、自らも「臨死体験」時に「天使」に遭遇する。
現在、臨床医として「カウンセリング治療」にあたるかたわら、「天使」、「妖精」、「マスター」の領域に通じた心理学者として人気を博し、世界各国で「ワークショップ」を開催している。
各種の「オラクルカード」の考案者としても知られる。
ドルイド教 ★ 編集
Druidism
紀元前700年から1200年の頃に中央ヨーロッパよりヨーロッパ中に広がり始めた「ケルト人」の司祭の宗教。
「ドルイド」とは「樫の木の賢者」を意味する。
ドルイドたちはオークの森で集い、オークに宿るヤドリギを神聖な存在だとして魔術やヒーリングに使っていた。
ドルイディズムの実践者は実際には3種類に分けられる。
・王や英雄の系譜や様々な知識を物語の形で覚え、人に伝えたバード(吟遊詩人)
・自然界の知識を学び、ヒーリングや占いを行ったオーヴィット
・実際のドルイド。
バードとオーヴィットとしての経験を積んだ者が、司祭、立法者、裁判官、天文学者、魔術師などの機能を併せ持つドルイドになれたと考えられている。
ドルイドはローマ人とキリスト教徒によって抑圧された結果、彼らの知識の多くは失われたが、18世紀のイギリスで復活した。
『THE PAGAN PROJECT ON-LINEの残骸』参照
ドルイド魔術 ari 編集
古代ヨーロッパに広まった魔術。
天候を操ったり、また、呪歌と呼ばれる歌を用いた魔法を使ったもの。
ドン・ファン ★ 編集
Don Juan Matus
ドン・ファン・マトゥス
「カルロス・カスタネダ」の著作に登場するインディアン。
架空の人物ともされる。
ナイト ★ 編集
Basil Leslie Wilby Gareth Knight(1930-)
バジル・レスリー・ウィルビー・ガレス・ナイト
イギリスの魔術研究家。
『オカルトシンボリズム実用ガイド』を著し、「タロット」やカバラの「生命の樹」などについて考察した。
「W・E・バトラー」とカバラの通信教育講座を作った。
ナイトメア ★ 編集
nightmare
夢魔。
現代英語の一般的な意味としては「悪夢」と訳される。
この言葉の後半部分の古英語メア(mare)はマーラから転じたもの。
本来、「霊」(スピリチュア)、「鬼神」を意味する。
それが人に悪夢を見せるという考えから、最終的には「スクブス」あるいは「インクブス」を示すようになった。
ナディ ★ 編集
Nadi
「管」を意味し、生命を維持するために必要なエネルギーを、全身のオーラに行き渡らせるための、いわば物質的な肉体の血管に相当するもの。
「気道」、「プラーナ」(生命エネルギー)の通り道のこと。
また、エネルギーそのものを指すこともある。
エネルギーとしてのナディは、脊椎の中に存在すると言われ、
チャクラ同士をバランスよく結びつけ、
調和のとれた相互作用と、生命力が流れる道を与えると考えられている。
ナラカ ★ 編集
NARAKA
ヒンドゥー教でいう(一時的な)「地獄」。
死者の霊魂は、新たに化身する前、そこに留まって罰を受ける。
7層ないし7の倍数の層に分かれているとされる。
「奈落」の語源。
ヒンドゥー神話における「ナラカ」は、「アスラ」のこと。
ニードル・ワーク ★ 編集
needle work
「裁縫」のこと。
ニコライ・レーリッヒ ★ 編集
Nicholas Roerich
1874年、ロシア生まれの画家。
20世紀初頭のロシア美術の新しい動きを代表する存在。
インド、チベット、モンゴルといったアジアの秘境に魅せられて、中央アジアの探検の旅に明け暮れた。
「神秘思想家」、「ヨーガ研究家」としても成功。
アジアの神秘に霊感を受けた多くの著作がある。
「レーリッヒの青」と呼ばれる神秘的な空の青は独特。
ニコラウス・クザーヌス ★ 編集
Nicolaus Cusanus(1401-1464)
ドイツの哲学者・数学者・枢機卿。
ドイツのモーゼル河畔のクースに生まれる。
ハイデルベルク大学で学び、パドヴァ大学で教会法の博士号を取得。
さらにケルン大学で「偽ディオニシウス・アレオパギタ」らの思想に触れる。
その後1430年司祭に叙階され、バーゼル公会議(フィレンツェ公会議)では指導的な立場で活躍、高名を得る。
東西教会の和解のためにも奔走し、教皇使節としてコンスタンティノープルを訪問。
1448年に枢機卿、1450年ブリクセン大司教。
1464年トーディにて死去。
彼の生涯は教会政治家としての実践と、思想家としての理論が融合した類い希なものであった。
「知ある無知」や「反対の一致」などという独創的な思想を唱えた。
「クザーヌス」によれば神の本質は、あらゆる対立の統一=反対者の一致。
無限の中では極大と極小(神と被造物)が一致する。
すべての被造物は神の映しであり、それぞれの独自な個性を持ちながらも、相互に調和している。
中でも人間は自覚的に神を映し出す優れた存在であり、「認識の最終段階」においては「神との合一が可能」であるという。
ニビル ★ 編集
Nibiru
人類最古の文明と言われる古代メソポタミアのシュメール文明の粘土板に記された、12個目の天体の名前。
ニューエイジ・ムーブメント ★ 編集
New Age movement
1960年代のアメリカに始まった「対抗文化運動」(カウンター・カルチャー・ムーブメント)。
高度な産業、社会への道を邁進していたアメリカ社会への反抗意識から、反産業社会、反科学、反都市文明を志向した。
保守的キリスト教社会への反動から、「ヨガ」や「禅」、「道」(タオ)をはじめとする東洋神秘思想へ傾斜する若者も少なからずいた。
ニルヴァーナ ★ 編集
NIRVANA
「涅槃」ともいう。
サンスクリット語で「吹き消すこと」の意。
「空」や「至福」、「非在」の状態で、仏僧がめざすべき境地。
ここにおいて、カルマ(業)の束縛は除かれ、輪廻の周期は中断されるという。
ヌース ★ 編集
nus
知性・精神・理性の意。
「イデア」を認識する理性的能力の意味。
「アリストテレス」は、事物の本質を把握する能力、推論の原理を把握する能力とした。
「ヘルメス文書」では、神は「万物の」父で「生命」で「光」(叡智:ヌース)であるとされる。
「ヌース」が自分に似せて、肉体を持たない「原型としての人間(」アントロポス)をつくった、という。
ヌイト ★ 編集
Nuit
古代エジプト神話の女神。
天空および星辰を司る夜空の神として知られる。
「オシリス」、「セト」、「イシス」の母とされる。
絶対的意識の象徴。
天の牛。
星々に照らされている地上の空間に対する外側の無限空間。
「南の神・ハディト」に対する「北の女神」。
『法の書』で「イシス」と同一視される女神。
(Nuit=Infinite Space,Infinite Stars→I.S.I.S.)
「カイラサ・プラスタラ」と呼ばれる弓の様な姿勢で大地を覆う裸体の女として描かれる。
「セト」を表す「下向き五芒星」に対して、「上向き五芒星」で表す。
「ハディト」と結合する事で「ラー・ホール・クイト」を生み出す。
ネオ・シャーマニズム ★ 編集
Neo-shamanism
古代から現代まで、受け継がれてきたシャーマニズムの伝統的形態を現代化し、誰もが体験できる形態に焼き直したシャーマニズムの民主化とも呼びうるもの。
体制化され制度化された宗教ではなく、個人の意識変容を契機とした健康と治癒のための技法としてのシャーマニズム。
「spirituality」(精神性/霊性)という言葉を使い、個的体験としての宗教性を強調。
「マイケル・ハーナー」の用語、「シャーマン的意識状態」に見られるように、「シャーマン」の旅に「意識」という角度からアプローチ。
人類学の研究対象であった領域に心理学的要素を持ち込んでいる点も特徴の一つ。
ネクロマンシー ★ 編集
necromancy
「死霊術」。
死者の魂を呼び出してあれこれ聞き出す術。
ギリシア語の「死」と「占い」を意味する2つの言葉から成る。
死者は通常亡霊として戻ってくることはないが、死後12ヶ月間、墓の周りを徘徊しているものと信じられていた。
その期間中に魔術の熟達者が独自の儀式と呪文で、強制的に死者を呼び出して、情報を吐かせる。
動機は大抵の場合、(尽きることのない「知識への探究心」ではなく)隠された金のありかを探し出す、といったことであった、という。
儀式を実践するためには、まちがいなく「死体」を盗み出すことが必要とされた。
ネツァク ★ 編集
Netzach(Netreth)
「勝利」
「豊穣」の意味を持ち、「7」は「創世記」の創造の7日間 をイメージさせる。
「堅実」「勇気」という意味も含まれる。
第7のセフィラ。
数字は7。
色は緑。
金属は銅。
宝石はエメラルド。
惑星は金星を象徴。
全裸の女性で表される。
神名は「アドナイ・ツァオバト」。
守護天使は「ハミエル」(Hamiel)。
ノーウィッキ(D・アッシュクロフト) ★ 編集
Dolores Ashcroft-Nowicki
英国の『光の侍従』団の長。
「実践魔術」の達人といわれる。
著書『魂の旅路(パスワーキングの歴史と技法)』では、
「パスワーキング」について、その歴史、文化的バックグラウンド、心理学的側面、秘教的理論面、そして実践の具体的な指導までを紹介。
イエズス会の秘教的訓練法「霊操」や、十字架聖ヨハネの「魂の暗夜」などの例をひきながら、日常的な意識世界を消し去り、神話的次元に浮上する方法をを細かく説く。
『輝ける小径(パスワーキングの実践)』(カバラの実践指導書)では、
魔術結社『光の侍従』が魔術の訓練生に練習させたパスワーキング・シナリオとその解説を行っている。
カバラの「生命の木」の32の小径のひとつひとつに独立したシナリオを当てはめ、それぞれがセフィロト神殿を結ぶ経路の能動的体験、セフィロト神殿そのものの内奥にある受動的体験する構成となっている。
一人でも多人数でもこのシナリオを実践することで、カバラの理論を血肉ある現実の体験として理解できるようになる、という。
ノーム カンセラリウス 編集
四大元素の地を象徴する精霊。
パラケル・ススによって名付けられた。
斧をもった、小さな老人の姿をしているといわれている。
ノアの箱舟 ★ 編集
Noah's ark
『旧約聖書』の中で最もよく知られたこの説話は、世界各地の神話や伝説にみられる「洪水伝説」の一つ。
「ノアの箱舟」の話に典型的な
神の罰による洪水→旧世界の破壊→選ばれた人間の脱出→新世界の創成
が、「洪水伝説」の一般的モチーフといわれている。
ノストラダムス(ミシェル・ド) ★ 編集
Nostradamus
(1503-1566)
フランス生まれの医師、予言者。
本名Michel de Nostre Dame。
前半生は医者としてペストの防疫に尽くし、後半生は占星術や予言の研究に没頭した。
「カトリーヌ・ド・メディシス」(1519-89)に気に入られ、「シャルル9世」の侍医を務める。
博学だった彼は、医学部在学中に予知能力を発揮し、1555年、有名な『百詩篇集』(諸世紀)を刊行した。
1200篇の4行詩(カトラン)からなるこの予言集には、彼の時代から未来に至る歴史的事柄が予言されているという。
同書は1781年、キリスト教会の「禁書目録」に載せられた。
ノタリコン(省略法) notariqon レオニス 編集
【カバラ数秘術】
ノタリコンの語源は、速記を意味するラテン語ノタリクスからきているといわれる。この方法で一般的に行われたのが、長い文章を縮めて単語にしてしまうことである。「アーメン」などの祈りの言葉は、この方法によって作られたもので「アドナイ・メレク・ナーメン」の単語の頭文字を合成したものである。その意味は「主そして信仰に賢き王よ」となる。この方法で縮められた単語から逆に文章を導き出すこともできる。
例)AGLA = Ateh Gibor Leorlam Adonai
(いつの世までも力が汝のモノであらん事を、おお我が主よ)
ハードアスペクト占星術 ★ 編集
Hard aspect astrology
天体と天体が織り成す「角度」にスポットを当てた西洋占星術。
(古来、人の心を揺らすとされてきた「満月」は、太陽と月が180度の角度を形成するとき。)
多くの天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星、その他の恒星)の角度の関係から、個人や社会への影響力を読み解いていくもの。
※かつての冥王星→134340 Plutoについては、占星術におけるその扱いの変化が注目されている。
ハーブ ★ 編集
herb
ラテン語で草本性の植物、「草」を意味。
ヨーロッパで薬用の薬草やスパイス等として有用な草全般を指す。
劇薬として有用なものをも含むため、いわゆる有毒植物もハーブに含まれる。
毒性が少なくとも「大麻」のように法律によって規制され、栽培に許可が必要なものもあるため、注意が必要。
ハイアーセルフ ★ 編集
Higher Self
「ハイアーセルフ」は無意識の最も深い層、究極の自我。
嘘偽りのない「自我」ではあるけれども「聖なるものの性質を分有しているもの」。
近代西洋魔術(GD)では、これを「聖なる守護の天使」と称している。
魔術の目的は、「神との合一」だが、その方法は「聖なる守護の天使との会話」をすること。
修養を積むことにより、煩悩の中に埋もれている「神性」を引き出し、接触(コンタクト)し、会話をしていくことによって人間の内部にある「神性」を引き出すことができる、と考えられてきた。
ハイエロファント〔Hierophant〕 編集
ギリシア語ヒエロパンテース。
祭儀・密儀の導師。
ハインリヒ・ゾイゼ ★ 編集
Heinrich Seuse(1295−1366)
「ヨハンネス・タウラー」と並んで、「マイスター・エックハルト」の高弟であったドイツ中世の神秘主義者。
主著
・『永遠の知恵の書』
・『真理の書』
など
ハウス ★ 編集
house
占星学用語。
十二室。
「ホロスコープ」を描くときに、記載する枠(12個)のこと。
地球の日周運動によって一日に一回転する全天を、東の地平線に現れた十二宮上の位置である上昇点を起点に12分割したもの。
各室に割り当てられた活動領域はホロスコープにおいて重要となる。
●代表的なハウスシステム
・「プラシーダス」(米国と日本でよく使われる)
・「コッホ」(ヨーロッパで広く使われている)
・「イコール」(英国で主に使用されている)
★各ハウスの意味(プラシーダス方式)
・第1ハウス 生まれつきの性質・生まれ育った環境、自分自身・自分の環境
・第2ハウス 自分が自由に使えるお金、所有物、価値観
・第3ハウス 流通・短期間で戻ってこれる旅行・商売・兄弟・初等教育・コミュニケーション
・第4ハウス 家庭環境・晩年
・第5ハウス 子供・創造性・目に付く結果
・第6ハウス 労働・ルーティンワーク・奉仕・病気
・第7ハウス 対人関係・イコールパートナー・共同作業・他者・配偶者
・第8ハウス 遺産・配偶者のお金・他人の財産・隠れてすぐには使えないお金、死と再生
・第9ハウス 研究・長期間の旅行・宗教・高等教育・容易には手に届かないもの
・第10ハウス 自己と社会との認識点・地位・社会的身分・職業
・第11 ハウス 組合、サークル、ラポ、願望と希望
・第12ハウス 見えないもの、隠されたもの、そこから意味を派して入院 病気、隠れた敵、隠遁
ハタ・ヨガ ★ 編集
HATHA YOGA/Grouper yoga
「アーサナ」(体位・ポーズ)を重視する「ヨガ」の体系。
一般に「ヨガ」という場合は、この「ハタ・ヨガ」をさす場合が多い。
ハチソン効果 ★ 編集
Hutchison Effect
カナダの科学者「ジョン・ハチソン」が「テスラ・コイル」と「ヴァン・デ・グラフ発電機」などを用いて発見した未知の現象。
具体的には、物が浮いて飛び回る浮揚現象、金属が溶けたり割れたりする破壊現象、物が瞬間的に移動する「テレポーテーション」の3つの現象をさす。
ハディト ★ 編集
Hadith
セト。(カルディア語)
「意識」の表現。
「北の女神・ヌイト」に対する「南の神」。
「無限大の空間」である「ヌイト」に対する「無限小の点」。
(ビンドゥ)
「クンダリーニ」や「火の蛇」等と呼ばれる魔力の象徴。
「ヌイト」と結合する事で「ラー・ホール・クイト」を生み出す。
ハデス ★ 編集
Hades
ギリシア神話の「ゼウス」の兄であり、冥界の王として絶大な力を誇った。
彼の司る冥界は、最高神「ゼウス」でさえも干渉できない独立した世界で、亡者の魂がそこで裁かれるという。
ローマ神話では、「プルートー」。
また、その冥府の呼び名をさすこともある。
冥府は一部地下にあると考えられ、生者と死者の国を隔てる境には「アケロン河」(または、「ステュクス湖」)があって、渡し守の「カロン」が死者を渡したという。
ハリー・フーディニ ★ 編集
Harry Houdini(1874-1926)
アメリカの伝説的奇術師。
当時世界一複雑で堅牢な手錠をはずしてして見せるなど、「脱出王」として奇術の歴史に不滅の名を残した。
後年は、「アンチ心霊主義」(スピリチュアリズム)の急先鋒としても活躍。
自ら「心霊主義を叩きのめす鉄槌」を自任し、数々のイカサマを暴いた。
「フーディニ」自身は死後の生命というものを信じていたが、結局本物の霊媒を見つけることはできなかった。
1926年に逝去。
死に際しては、妻のベスと交わした暗号を使い、もしあの世があれば交霊会で必ずその暗号を送る、と誓ったことでも有名。
〔著書〕
『The Unmasking of Robert-Houdin』他多数
ハルマゲドン ★ 編集
Armageddon
ヘブル語で「メギドの丘」。
紀元前30世紀ぐらいからの都市遺跡が残っているパレスチナの古戦場。
「反キリスト勢力」が、「キリストとその勢力」と戦う場所とされる。
転じて、多くの宗教、預言者は「人類の最終戦争」とか「最期の審判」といった意味で使用している。
新約聖書「ヨハネの黙示録」一六章に
「かの三つの霊、王たちをヘブル語にてハルマゲドンと称する処に集めたり」
とあり、「終末の象徴」として使われることが多い。
ハロウィン ★ 編集
All Haiiows Eve
毎年10月31日に行われる西洋の祭り。
本来は、「オール・ハロウズ・イヴ」といい、キリスト教の全聖人を祝福する「万聖節の前夜祭」をさす。
起源は古代ケルトの「サムハイン(Samhain)祭り」といわれる。
この日は、死者の霊が家に戻ってくると信じられた。
今日では、アメリカの子どもたちの祭りとして有名。
その夜は、幽霊や魔女に仮装した子どもたちが、近くの家々を回ってお菓子をねだる。
また、カボチャをくり抜いて目鼻をつけ、窓際に飾る風習も広く行われる。
これらは、古来の魔よけの儀式が一般化したもの、といわれる。
バーナム効果 ★ 編集
Barnum Effect
誰にでも当てはまりやすいことを「占い」と称して次々に述べることで、占いが当たると信じられてしまう現象。
バアル ★ 編集
Baal(セム語)
紀元前3000年頃〜前1000年頃にかけてパレスティナで広く崇拝された神。
嵐神にして豊穣神でもあり、戦士の姿で表される。
イスラエルの民が「ヤハウェ」と契約を交わしたのちも、彼らの多くはしばしば古くからなじみの深いこの豊穣神を信仰した。
そのため、「ヤハウェ派」は激しくこれを批判し、『旧約聖書』のいたるところに「バアル信仰」への攻撃を書き込んだ。
バイオフィードバック ★ 編集
Biofeedback
「生体自己制御」。
体温、脳波リズム、心臓の鼓動など、本来無意識に属する身体機能を、計測器の表示を参考にしながら訓練することによって、意識的に制御できるようにすること。
α波脳波の強さを音に変えて聞かせ,多くのα波を発生させることで被験者をリラックスさせる。
意識と無意識の連絡が強まることで、超能力が働きやすくなると主張する人もいる。
バイロケーション ★ 編集
Bilocation
ひとりの人間が、同時に2箇所で目撃される現象。
(複所在、同時両所存在)
バクスター効果 ★ 編集
Backster effect
ウソ発見器をサボテンなどの植物に接続すると、まわりの人間や生物の感情に植物が反応するという現象。
その植物の世話をしている人だと、遠方にいても反応する場合があるという。
発見者である元CIAのポリグラフ(嘘発見機)専門家「クリーヴ バクスター」(Cleve Backster)の名前に由来。
1966年、たまたまドラセナの葉に「ポリグラフ」を接続し、その葉を燃やそうとすると、実際に燃やす前に、植物が異常な反応を示すことを発見。
実験を重ね、植物には知能・感情はもとより、なんらかのテレパシックな知覚能力があるとの結論に達した。
バス・クリスタル ★ 編集
Bath crystal
「入浴剤」。
「リチュアルソルト」の一つ。
バスターミー ★ 編集
Buster me
(?-874頃)
神秘主義修行の最終目標を神人合一・自我滅却の境地であるとし、神の唯一性と存在の真のあり方を追求した。
バトラー ★ 編集
Butler Walter Ernest(1898-1977)
ウォルター・アーネスト・バトラー
イギリスの魔術師。
魔術結社「光の侍従」→「S.O.L., Servantsof Light」の創立者。
1897年、 ヨークシャーにて出生。
少年時代から神秘的な事柄に興味を抱く。
第一次大戦が勃発すると軍需工場で働きつつ、心霊術方面に足を踏み入れ、「神智学協会系」の霊媒師「ロバート・キング」と出会い、本格的な霊的修行に乗り出す。
1917年、陸軍に入ってフランスの前線に送られるが、1918年初頭には傷病兵としてグラスゴーに送還。
回復後、陸軍インド守備隊に転属。
ここで「ヨガ」を本格的に学び、また現地の神智学協会に入会。
協会内の「秘教部」「Esoteric Section, E.S.」への加入を拒否される。
1924年、英国に帰還して結婚。
雑誌上で「ダイアン・フォーチュン」の記事を読み、「内光協会」に参入。
以後、「フォーチュン」の下で修行を積み、「内光協会」の主力メンバーとして活動。
1943年前後には許可を得て自分のグループをギルドフォードに設立。
1946年の「フォーチュン」の死後、「内光協会」のごたごたも重なって、ギルドフォード・グループは解散。
1959年には「リベラル・カトリック・チャーチ」の「司祭」となる。
1965年、現「光の侍従」教育主任ドロレス・アシュクロフト・ノーウィッキ等とともに、通信教育魔術団体「光の侍従」を設立。
以後、著作や講演を通じて魔術思想の普及をはかる。
1977年に死去。
〔主著〕
・『魔術-その力、儀式、目的』
・『魔術師-その修行と作業』
・『魔術を習って』
・『魔術とカバラ』
・『実践魔術と西洋の密儀の伝統』(ノーウィッキ編)
・『魔法入門』
・『魔法修行-カバラの秘法伝授』
・『オカルト入門』
バフォメット ★ 編集
baphemetous
頭と脚が山羊で、人間の女性の体をもち、右手が天、左手が地を指し、背中には鳥の翼を持つ悪魔。
魔女たちに崇拝され、「サバトの山羊」といわれる。
「テンプル騎士団」が崇拝したという悪魔としても知られている。
バベルの塔 ★ 編集
Tower of Babel
驕り高ぶった人間が天にまで届く巨大な塔を建てようとしたので、神は人間たちの言葉をばらばらにして、塔の建設をやめさせた、と『旧約聖書』に書かれた塔。
「バビロン」(バベル)に存在した守護神「マルドゥク」のための聖なる塔がこの「バベルの塔」である、ともいわれている。
バルド ソドル ★ 編集
Bardo Thodol
古代の「死の技術書」とされる「チベットの死者の書」。
「チベット」で「口誦」されてきた。
八世紀の仏僧「パドマ・サンバーヴァ」がまとめ、「ツォギエル」が書き写して山中に埋蔵したといわれる。
「臨終」から意識原理の移行がなされる「中有」と呼ばれる期間に、意識の周囲に起る現象を一連の定められた手続きの流れとしてとらえている。
「バルド・ソドル」は「ヨガ」の技法により「釈迦牟尼」が生きながらに死に、その間に観てきた体験を語るもの。
「死後の手続き」とその対処法を「生前から知って経験」したり、「死後に地上から誘導」されたりすることにより、効果的に「解脱に至る技術」を語るもの。
「死者」は「中有」の四十九日の毎日に渡って試練の幻覚を経験する。
その中で「死者」は何らかの心理的反応を起こし、その結果、「解脱」か「転生」かが運命づけられていくという。
「転生」してゆくにも「天界」・「人界」・「阿修羅界」・「地獄界」・「飢餓界」・「畜生界」がある。
総じて「六迷界」と呼ばれる世界。
「魂」にとって長い間に渡って意義の乏しいところとされる。
それだけに「中有」の期間は「死者の魂」にとって死活をかけた「修練場」。
「解脱」こそが是非とも獲得されねばならない、と説かれる。
バレット ★ 編集
Francis Barret(?-1832?)
フランシス・バレット
イギリスのオカルティスト。
『術士もしくは天の秘密を伝える者』という学術論考を著した。
論考では、魔導書にでてくる内容を丹念に読み取り、要点をかいつまんで述べている。
ケンブリッジ大学の「オカルト友愛団」の運営を手伝った、ともいわれている。
バンパイア 月下美人 編集
吸血鬼、日本でも人気を誇るが
その歴史は何年前から続いている。
パイドン ★ 編集
phaedo
「プラトン」の著作。
「パイドン」とは、「ソクラテス」が毒を飲んで死ぬ当日に居合わせた弟子の名前。
「正しく哲学する」ことは、「肉体に惑わされる事なく思惟する事」であり、「死の訓練」であるともいえる。
だから、「正しく哲学してきた人は、死を恐れないのだ」、と説かれる。
パウダー ★ 編集
Powder
乳幼児の汗疹対策に使う「てんか粉」や「タルカムパウダー」のような「細かい粉」。
護符に塗りつけたり、部屋にまいたりして用いられる。
パウダーインセンス ★ 編集
Powder Incense
パウダー状のインセンスのこと。
本格的な儀式では、この形状のものが用いられることが多い。
パウロ ★ 編集
Paulos
(前10頃-65頃)
1世紀の使徒。
ローマ市民権を持ったユダヤ人で、ユダヤ教徒を迫害した。
回心の後、キリスト教の伝道をする。
新約聖書に収められた書簡に「イエス」の贖罪、死と復活などが記されており、最初の神学者とされる。
パスワーキング PathWorking 常葉 了 編集
特定のシナリオや主題等を用い、物語仕立ての想像空間を散策する誘導型瞑想。
魔術の業界では主に『生命の樹』の22の小径を歩む技術を指していることが多い。『生命の樹』22の小径を歩む技法としては、タロットカード22枚の大アルカナを使うものが有名。
主な目的は、修行者が『理解』に取り組んでいる対象を、より深く探るためのアプローチである。
ゆえに、対象は必ずしも『生命の樹』22の小径とは限らず、パスワーキングの技法は様々な面で活用されている。
『星幽界を散策する技法』と考えることもできる。
パタンジャリ ★ 編集
Patanjali
紀元5世紀に、ヨガの根本経典『ヨガ・スートラ』を編纂し、インド六派哲学の一つとしてのヨガ哲学を体系化した学者。
「ヨガの八支」として、
・ヤマ(禁戒)
・ニヤマ(観戒)
・アーサナ(坐法)
・プラーナーヤーマ(調息法)
・プラティヤーハーラ(外界の刺激の遮断)
・ダーラーナー(形象・シンボルを媒介とする集中瞑想)
・ディヤーナ(深い瞑想状態)
・サマーディ(超越意識)
の8段階の修行過程を説いた。
パラクレートス ★ 編集
PARACLET
「助け主」とみなされる「聖霊」。
(命名は使徒「ヨハネ」による)
パラケルスス ★ 編集
Paracelsus
(1493頃-1541)
スイスのアインジーデルンに生まれの医学者、錬金術師。
本名は、
「アウレオルス・フィリップス・テオフラストゥス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイム」。
(Theophrastus Philippus Aureolus Bombastus von Hohenheim)
自分がローマの医学者「ケルスス」よりも優れているという意味を含め、「パラケルスス」と名乗ったという。
イタリアのフェッラーラ大学で医学を学び、西ヨーロッパや東ヨーロッパなどを旅して研鑽を積む。
バーゼル大学で研究を行ったのち、一時「トリタイム」の弟子となり、オカルティズムを伝授された。後年医学を講じたが、見解が物議をかもして失職。
旅を重ね、ザルツブルク大司教と交際、その庇護を受けた後亡くなる。
「近代医学の父」とも称される。
彼の根本思想には、大宇宙(マクロコスモス)と小宇宙(ミクロコスモス)の構造(ヘルメス思想)があり、大天文学(「フィロソフィア・サガクス」1537〜38)の大著に示されている。
医学書、錬金術書のほかにも、神学的原稿を残す。
著作『自然の光』には人工受精技術による人工生命(ホルムンクス)創造の記述もある。
タロットカードの剣を持つ魔術師の絵は「パラケルスス」がモデルであると言われる。
パラダイム ★ 編集
Paradigm
「用語の使い方」、「観察・実験の行ない方」、「何が研究成果であるか」などを規定する、科学研究上の枠組み。
「クーン」によって命名された。
パワー・ストーン ★ 編集
power stone
魔術的な効果を持つとされる鉱物、あるいはそうした鉱物から作られた装飾品一般の呼称。
占術に用いる水晶球が有名だが、他にも 黄色い石には金運が宿る、ピンク色の水晶で作られたアクセサリーを持っていると恋愛が成就する、など鉱物ごとにさまざまな言い伝えがある。
代表的な「パワーストーン」(効能別)
幸運・・・クリスタル、トルマリン、ラピスラズリ
金運・・・アクアマリン、アンバー、黄水晶、タイガーズ・アイ、トパーズ
健康運・・・アベンチュリン、エメラルド、オニキス、ターコイズ
恋愛運・・・紅水晶、ムーンストーン、ガーネット
パンチェンラマ ★ 編集
Panchen Lama
名刹「タルシンポ寺」の法王の称号。
「パンチェンラマ」は「偉大な師」の称号。
「阿弥陀仏の化身」の「活仏」として、代々「転生」すると信じられてきた。
ヒーラー ★ 編集
Healer
「PSI」などによって患者の病気を治す「能力者」のこと。
ヒーリング ★ 編集
Healing
心身に働きかけて生命力・自己治癒力を引き出し,治癒・回復を促す活動。
「癒し」。
ヒツジ・ヤギ効果 ★ 編集
Sheep-Goat Effect
「PSI」の可能性を信じる被験者(ヒツジ群)が,可能性を信じない被験者(ヤギ群)よりも「PSI実験」の得点が有意に高くなる傾向のこと。
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン ★ 編集
Hildegard von Bingen (1098-1179)
中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長。
神秘家。
40歳頃、「生ける光の影」の幻視体験をし、「女預言者」とみなされた。
具体的な幻視の状況について、
『「生き生きした光の影」が現れ、その光の中に様々な様相が形となって浮かび上がり輝く。炎のように言葉が彼女に伝わり、また見た物の意味付けは一瞬にしてなされ、長く、長く記憶に留まる。
また別の「生ける光」がその中に現れる事があるが、それを見ると苦悩や悲しみがすべて彼女から去ってしまい、気持ちが若返る。』
と述べている。
50歳頃、ビンゲンにて自分の女子修道院を作る。
自己体験を書と絵に残す。
医学・薬草学に詳しく、ドイツ薬草学の祖とされる。
彼女の薬草学の書は、20世紀の第二次世界大戦時にオーストリアの軍医ヘルツカにより再発見された。
才能に恵まれ、神学者、説教者である他、宗教劇の作家、伝記作家、言語学者、詩人であり、 またローマ時代以降最初の女性作曲家(注:ギリシア時代に数名が知られる)とされる。
中世ヨーロッパ最大の「賢女」とも言われる。
ビナー ★ 編集
Binah
「理解」
第3のセフィラ。
数字は3。
色は黒。
宝石は真珠。
金属は鉛。
惑星は土星を象徴。
「至高の母」と呼ばれ、女性原理を象徴。
成熟した女性で表される。
神名は「エロヒム」。
守護天使は「ザフキエル」(Zaphkiel)。
ピート・キャロル ★ 編集
Carroll, Pete(1953-)
キャロル,ピート・J.
現代英国の魔術師。
20代に世界遍歴を敢行。
1980年代に「タナトエロス光明結社(Illuminates of Thanateros)」(I.O.T.)を設立。
「混沌魔術」(ケイオス・マジック)というジャンルを新たに確立。
現実そのものを象徴体系とする極度に「経験主義的」な態度は、英国カルト界に「パラダイム・シフト」を引き起こしたといわれている。
「意識レベルの変革」を目的とした「薬物」使用による「シャーマニズム」を採用。
「ケイオス」という「意識状態」に達して「自我を失う」ことを主眼としている。
目指すものは「スペア」に近い、ともいわれている。
ピコ・デラ・ミランドラ ★ 編集
Giovanni Pico della Mirandola(1463 - 1494)
ジョヴァンニ・ピコ・デラ・ミランドラ
イタリア・ルネサンス期の人文主義者。
北イタリアの貴族の家に生まれる。
人間は小さな宇宙であり、その中には元素から動植物、理性、神の似姿に至るまでが含まれると考えた。
人間が動物と異なるのは、自由意志によって何者にも(神のようにも獣のようにも)なることができる点だとした。
1486年、ローマで哲学・神学の討論会を企画し、討論会のために書いた原稿が『人間の尊厳について』(Oratio De Dignitate hominis)。
ローマ教皇から異端の疑いをかけられ、逃亡後、捕えらる。
「ロレンツォ・デ・メディチ」の努力により釈放され、フィレンツェに戻る。
31歳で死去。
彼は、自然を支配する業としての魔術を信じていた。
占星術については、人間の運命が定めらるのは人間の自由意志に反する、として反対し、師・「フィチーノ」の説を批判した「反占星術論」を執筆。
スペイン系カバラを学び、「イサク・ルリア派」のカバラ宇宙論と、「偽ディオニシオス」によって体系化されたキリスト教の天界構造を照応させることを試みた。
両者を結びつけるものとして、「フィチーノ」によって広められていた「新プラトン主義」を用いた。
「新プラトン主義」で言うところの「可想界」と「イデア界(叡智界)」を「偽ディオニシオス」による天の「天使界」と同じものであるとし、十のセフィラと「偽ディオニシオス」の天使の位階論を合体させて、「超天界」なる概念を作り出した。(『ヘプタプルス』)
カバラをユダヤ教から一人歩きさせ、非ユダヤ教徒にも使えるものにしたという意味で、彼の業績は極めて大きいといえる。
ピュアアンドシンプル ★ 編集
Pure&Simple
「ハーブ」の古名。
ピュタゴラス ★ 編集
Pythagoras
(前580頃-前500頃)
ギリシアの哲学者、数学者、宗教家。
生まれは南イタリア。
エジプトとカルディアで占星術などの秘伝を研究したのち、クロトナに密儀の学校を設立し、霊魂の生まれ変わりや数の意義に関する理論などを唱えた、といわれる。
(しかし、これらのうちどれほどが事実なのかは不明)
「ドルイド」の教えと関連づけて考える学者もいる。
全ての事象(魂や感情と言ったものまで)は数字に関係していると見なし、「現実は数学的」であり「数字には意味がある」と信じ、「万物の根源は数である」と考えた。
そして、その考えは「数秘術」に受け継がれていく。
ピュタゴラス教団 ★ 編集
Pythagoras religious community
古代ギリシアにおいて哲学者「ピュタゴラス」によって創設されたとされる一種の宗教結社。
南イタリアの「ロクリス」に本拠を置き、数学・音楽・哲学の研究を重んじた。
前5世紀ごろに盛んであった。
「ピュタゴラス学派」ともいう。
西ヨーロッパ古代の思想としては珍しく「輪廻転生」の考え方を有していた。
この時代の宗教結社に共通することではあるが、結社外に教えを伝えることは禁じられていた。
このため、資料が少なく、実態が明らかでない。
古代の証言からは、「数学」の研究を重んじた派と、「宗教儀礼」を重んじた派があったことが知られている。
「宗教儀礼」を重んじた派の風習として、「ソラマメ」を食べないなどの「禁忌」があったことが知られている。
この派に属していた者として医学者の「アルクマイオン」が挙げられる。
「プラトン」における「数学」(幾何学)の重視は「ピュタゴラス教団」の影響であるといわれている。
「ピュタゴラス教団」は特定の「数」に「神秘的な性格」を見出しており、その教説の一端が「プラトン」の『国家』第10巻の「宇宙像」に現れているとの指摘がある。
ピラミッド・パワー ★ 編集
pyramid power
ピラミッド形の物体に宿っているとされる、不思議な力のこと。
ここでいう「ピラミッド」とは
・「正四角錐」であること
・東西南北の「方角を合わせる」こと
・パイプ等で稜線を構成するのみでも可
の条件を満たしたものをさす。
(形状が大きい程、効果が大きいといわれる)
〔語られている効果〕
・腐敗(細菌繁殖)の抑制
・剃刀の刃の寿命が延びる
・静電気の発生
・瞑想、ヒーリング(癒し)効果
・植物の成長促進効果
・食品の味が(マイルドに)変わる
など
※ピラミッド形(正四角錐)を「パイプ」などで「自作」する場合、角度が51度52分10秒が一番パワーが強くなり、ピラミッドの内部、高さ3分の1のところにパワーが集中すると言われている。
※現在のアカデミックな学問の世界では、この「ピラミッド・パワー」については、科学的根拠が無いため「疑似科学」の一つと考えられている。
ファウストゥス博士 ★ 編集
Dr.Johannes Faustus
(1480頃-1538頃)
ドイツの魔術師。
「レンブラント」のエッチングや、「マーロー」および「ゲーテ」の戯曲によって有名。
ヴュルテンブルクに生まれ、魔術の離れ業で名声を博す。
「ファウスト」作とされるグリムワールなどの著作もあるが、必ずしも当人の作とは限らない、といわれている。
ファティマの奇蹟 ★ 編集
A miracle of FATIMA
1917年、ポルトガルの「ファティマ」で起こった「聖母マリア」出現の奇跡。
このとき、聖母は人類の未来に関する「3つの預言」を伝えた。
ひとつ目は「第一次世界大戦の終結」、二つ目は、「第二次世界大戦の勃発と核兵器の使用」。
2000年、ついに第3の預言がバチカンによって公表されたが、解釈をめぐって議論が続いている。
一説によると、「第三次世界大戦と核戦争」の預言だったともいわれている。
フィチーノ ★ 編集
Marsilio Ficino (1433 - 1499)
マルシリオ・フィチーノ
イタリア・ルネサンス期の人文主義者。
「プラトン全集」をラテン語に翻訳して出版した。
「フィチーノ」の訳業はルネサンス期の「新プラトン主義」(ネオプラトニズム)隆盛の元になった。
主著『愛について』で使われた「アモル・プラトニクス」という言葉が「プラトニック・ラブ」(精神的な愛)のもととなった。
彼の人間観は次のようなもの。
人間の魂は肉体に捕らえられている。
人間の肉体と魂の一部(五感など)は動物と共通であるが、理性と知性を持つ点で動物と異なる。
理性は五感から受け取った物事を分析、判断し、また想像力を働かせる能力。
知性は直接真理、「イデア」に到達し神の領域に近づく能力。
この意味で、人間は動物と神の中間にあり、様々な葛藤にさいなまれる不安定な存在であるが、理性によって現世で正しいことを行うとともに、知性によって真理と一体化することができる。
『ヘルメス文書』(錬金術の書)の翻訳や占星術の研究も行っている。
魔術やプラトン哲学、キリスト教は矛盾せずに補完しあうものと考えていた。
1473年には司祭になっている。
フィトン・チッド ★ 編集
fitontid
1930年ごろ、ロシアの「トーキン教授」は「植物がカビや微生物、昆虫といった外敵から身を守るために放出する物質」を見つけ、この物質を「フィトンチッド」(植物性殺菌素)と名付けた。
「フィトンチッド」は主にテルペン類で構成された揮発性物質。
その構成成分によって植物ごと特有の香りを持つ。
現在では抗菌・防虫作用だけでなく、消臭作用、森林浴(リラクゼーション)の効果が有り、精神を安定させる「リフレッシュ効果」などがあることが分かっている。
森の中を散歩していると、さわやかで、リラックスした気分になるのは、この効果だといわれている。
「フィトン」はロシア語で「植物」、「チッド」は「殺す能力」を意味する。
「フィトンチッド」はそれらを複合した造語。
フォーミュラ ★ 編集
formula
術式。
祭文。
儀式的手順。
「魔術儀式」は「フォーミュラ」の集合体と見なすことができる。
すなわち「開式」の基本となる「カバラ十字」、「五芒星儀式」はそれぞれ「フォーミュラ」であり、同時に「カバラ十字」の手順を構成する「所作」や「神名」も「フォーミュラ」と見ることができる。
フォルメン線描 ★ 編集
FORMENZEICHNEN
「ルドルフ・シュタイナー」によって創始された、子どもの創造力と生きる意志を育むための芸術的教育法。
「フォルメン線描」を文字通りにとれば「さまざまなかたち(フォルム)を描くこと」。
しかし、「かたち」ではなく「描くこと」を強調する。
線で形を描く、その単純な行為に浸るうちに、人間の内なる動きと線描が結びつき、互いに作用しあいつつ、新しい形が生み出されていく。
そこに宿る動きと呼吸のリズムは、すべての芸術活動の基礎となる。
宇宙の調和を表しているような幾何学的な線をひたすら描かせることで、内的な心の調和を回復させることを意図したもの。
フラッド ★ 編集
Fludd Robert(1574-1637)
ロバート・フラッド
イギリスの哲学者、歴史家。
ヨーロッパを旅行中、「パラケルスス」の著作に出会う。
自ら『至高善』『モーセ哲学』を著し、カバラの宇宙開闢説を独自に述べる。
万物は神から発し、すへては結局神のもとに戻っていく、と説く。
天地創造の営みは、神という統一体のなかで、能動原理(光)と受動原理(闇)という二つの原理が分裂したものと見た。
以来、三つの「世界」が存在してきたという。
第一の世界・・・神こと聖なる世界
第二の世界・・・宇宙こと大宇宙
第三の世界・・・人間こと小宇宙
熱心な薔薇十字団員にして「フリーメーソン」の団員だったともいわれる。
フラメル ★ 編集
Nicholas Flamel(1330-1418)
ニコラ・フラメル
達人の域に行き着いたといわれる大錬金術師。
夢の中で天使が手にしていた『アブラハムの書』をある男から手にいれ、その解読に成功したという。
研究の末、水銀から銀を、さらにその銀から金を生成する元素転換に成功し、実際に大金持ちになった。
晩年には、研究の集大成『象形寓意図の書』を著した。
フランケンシュタイン ユーユー 編集
イギリスの小説家メアリー・シェリーのゴシック小説。執筆当時シェリーは19歳。1818年に「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」として出版された。フランケンシュタインは怪物をつくった科学者の名前だが、今では怪物の名として誤用されることが多く
フリーエネルギー ★ 編集
Free energy
宇宙空間に遍満する未知のエネルギーのこと。
それを取り出す装置として、
「テスラ」の「拡大送信機」、
「ライヒ」の「クラウド・バスター」、「ヒエロニムス・マシン」
などが開発された。
フリースタイル・シャーマニズム 〔Freestyle Shamanism〕 編集
ケイオスマジックと親和性の高い,雑食性のパーソナルなシャーマニズム。
ケネス・グラントの流れを汲む独出身の魔術師ヤン・フリース(Jan Fries)が代表的なフリースタイルシャーマンとして知られる。
フリーメーソン ★ 編集
Freemason
18世紀初頭にロンドンで組織された世界主義的、人道主義的友愛団体。
中世の石工組合を起源にし、独特のサインや合言葉によってロッジ(小屋)に宿泊。
石工の技術が一般化するにつれて、思弁的・神秘的要素が混入。
カトリックからは危険視され、秘密結社化した。
「薔薇十字団文書」の影響を受け、位階に「薔薇十字」を導入。
「薔薇十字団」との思想的交流もあったという。
超一流の思想家、芸術家のほか、アメリカの歴代大統領や日本政界の有力者にも会員がいるとされ、規模、知名度、影響力などすべての面で世界最大の秘密結社。
組織は「フリーメーソンリー」と呼ばれ、その会員は「フリーメーソン」という。
実態は有閑階級や中産階級の会員たちのサロンであり、ユダヤ人の陰謀や世界征服の野望などとは関係がない、とも言われている。
フロイト ★ 編集
Sigmund Freud
(1856-1939)
オーストリアの精神病理学者。精神分析の創始者。
4歳の時に、ユダヤ人迫害のためにウィーンに移住。
1873年、ウィーン大学医学部に入学。
卒業後、ヒステリー研究を行い、無意識の世界を発見し、精神分析療法を確立した。
著書『夢判断』によって、夢の世界に科学的探究のメスを入れたのをはじめ、人間のいろいろな行動の動機を、深層心理にまで遡って解明。
後世の心理学、精神病理学はもとより、社会学、文学、芸術などの分野にまで大きな影響を与えた。
1938年、ナチスのウィーン占領でロンドンに亡命。翌年同地で死去。
ブーメラン効果 ★ 編集
A boomerang effect
@説得的コミュニケーションにおいて生じる説得への抵抗のうち、態度が唱導方向とは逆に変化すること。
A呪詛の反作用。俗に言う「人を呪わば穴ふたつ」。
相手にかけた「呪い」が破れると、「より強い呪い」となって「術者自身」に返ること。
ブエル ★ 編集
Buer
「コラン・ド・ブランシ」ーによれば、50の軍団を率いる第二階級の悪魔。
星(あるいはヒトデ)もしくは車輪のような5つの足を持ち、自ら転がりつつ前進する。
哲学、論理学と薬草の効用を教え、よい召使いの紹介と、病人の健康回復を得意とする、とされる。
また、「アレイスター・クロウリー」は、この悪魔を召喚し、半物質化させるのに成功したという。
ブック・オブ・シャドー ★ 編集
Book of Shadow
「影の書」。
WICCANが持つ儀式次第や魔法の手順や呪文あるいは様々なレシピなどが記してあるノート。
(黒い表紙のノートが用いられることが多いという。)
ブラフマー ★ 編集
Brahma
「シヴァ」、「ヴィシュヌ」とともに、ヒンドゥー教の3大神のひとり。
世界の創造を司る神。
4種の顔と4本の手をもち、白鳥に乗った姿で描かれる。
仏教の「梵天」。
「ブラフマン」(Brahman)。
宇宙の最高原理。
「トリムルティ」の抽象概念で、「アートマン」と「梵我一如」の融合世界を構成する。
ブラフマーンダ ★ 編集
BRAHMANDA
「宇宙卵」。
原初の乳海に置かれた「ブラフマン」の卵。
この卵以前には、無の深遠である「タート」しか存在していなかった。
ブラヴァツキー ★ 編集
Helena Petrovna Blavatssky/Eelena Petrovna Blavatskij(1831-1891)
ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー
ドイツ人を両親としてロシアのエカチェリノスラフに生まれた「ヘレナ・ハーン」は、1849年7月、アルメニアのエリヴァンを統治していた副知事「N・ブラヴァツキー」と結婚。
しかし、3ヶ月で夫のもとを去って旅に出た。
幼少時より幻視体験に恵まれ、秘教、秘儀を求めて世界各地を20年以上にわたって遍歴したとされる。
1873年、ニューヨークに現れ、何人かの信奉者を得る。
1875年、心霊研究家の「H・S・オルコット大佐」とともに、オカルト結社「神智学協会」を設立。
1877年、チベットの大師の霊的啓示に基づくとされる著書『ベールを剥がされたイシス』がベストセラーとなり、教勢は拡大。
同年、インドに渡り、ヒンドゥー復興団体の「アーリア・サマージ」と合併。
1879年、インドのマドラス郊外アディヤールに「神智学協会」を再編。
87年以降は、ロンドンに在住し、壮大なオカルト進化論を特質とする大著『秘教教義(シークレット・ドクトリン)』などの著作を発表。
〔著書〕
・『シークレット・ドクトリン(秘密教義)』
・『アイシス・アンヴェールド(ヴェールを剥がれたイシス女神)』
・『沈黙の声』
・『神智学の鍵』
・『ブラヴァツキー全文集 』15巻
・『ブラヴァツキー書簡集』
ブリアー ★ 編集
Briah
カバラの四界の一つ。
「ブリアー」は日本語では「創造界」と訳される。
ブリアー界は「概念」もしくは「根源的な形象」の働く位相であり、一般的な言い回しではイデアが形を持つ位相。
したがって、ここではまだ具体的な方法を持っていない。
「ブリアー」は「アルカンゲリ」(大天使)の支配する世界。
ブルワー・リットン ★ 編集
Edward George Earle Bulwer Lytton
(1803-73)
「リットン卿」ともいわれる。
イギリスの小説家、政治家。
創意に富んだ幻想小説を書いた。
薔薇十字会員でもあり、熱心に魔術を研究。
「フランシス・パレット」に密儀の手ほどきを受けたという。
「エリファス・レヴィ」の友人。
彼の助けを借りて、秘密結社を作った、ともいわれている。
著書
・『ザノーニ』
・『ポンペイ最後の日』
・『不思議な物語』
・『幽霊屋敷』
・『憑くものと憑かれるもの』
・『来るべき種族』
など
プラズマ宇宙論 ★ 編集
Plasma cosmology
宇宙は「プラズマ」が支配しているとする宇宙論。
「プラズマ」とは、いわゆる物質の3態(固体・液体・気体)よりもさらにエネルギーの高い、物質の「4態目」で、物質を構成する原子と電子がバラバラになった状態をさす。
この理論では、「ビッグバン宇宙論」を否定し、宇宙にはもともと「プラズマ」状の物質が低密度で広がっていたが、やがて「プラズマ」が反発・密集しあい、無数の銀河が形成されたとする。
現在の宇宙にある物質は、太陽などの天体も含め、99パーセントが「プラズマ」状態で存在しているという。
プラトン ★ 編集
Platon
(前427-前347)
アテナイの名門出身。
「ソクラテス」の精神を著作に生かす哲学の仕事へと進み、「イデア論」を説いた。
80歳にして「書きながら死んだ」と伝えられる。
著作に
・「ソクラテスの弁明」
・「クリトン」
・「パイドン」
・「国家」
などがある。
プランシェット ★ 編集
planchette
簡単に「自動書記」ができるように考案された道具。
裏側にふたつの小さな脚輪(キャスター)をつけたハート形の木の板に、ペンなどの筆記用具が備えられている。
この上に手を乗せると、自然に動いて霊などからのメッセージが書き出されるとされている。
プロティノス ★ 編集
Plotinos
(205?-270)
エジプト生まれのローマの哲学者。
新プラトン主義(ネオプラトニズム)の創始者といわれる哲学者。
アレクサンドリアで3世紀初頭の哲学者「アンモニオス・サッカス」に11年間師事。
後に244年頃ローマに赴き、哲学の教師となり、学派を形成。
ローマ皇帝ガリエヌスと交流があった。
プラトンのイデア論を受け継ぎながら、その二元論を克服しようとした。
プラトンの『パルメニデス』に説かれた「一なるもの」(ト・ヘン to hen)を重視。
語りえないものとして、これを神と同一視した。
万物(霊魂、物質)は無限の存在(善のイデア)である「一者」(ト・ヘン)から流出したヌース(理性)の働きによるもの(流出説)。
一者は有限の存在である万物とは別の存在。
一者自身は流出によって何ら変化・増減することはない。
太陽自身は変化せず、太陽から出た光が周囲を照らすようなもの。
光から遠ざかれば次第に暗くなるように、霊魂・物質にも高い・低いの差がある。
人間は「一者」への愛(エロース)によって「一者」に回帰することができる。
一者と合一し、忘我の状態に達することを「エクスタシス」という。
ただし、「エクスタシス」に至るのは、ごく稀に、少数の人間ができること。
(プロティノス自身は生涯に数回体験したという)
〔主著〕
・『エンネアデス』
プロテクション ★ 編集
Protection
「防御」のこと。
プロテスタント ★ 編集
Protestantism
宗教改革運動を始めとして、カトリック教会(または西方教会)から分離し、特に福音主義を理念とするキリスト教諸派の総称。
ただし、聖公会(英国国教会)は教義上はプロテスタントだが、儀式・礼拝はカトリックという独自の立場から特に「教会一致運動」に寄与している。
カトリック教会はそれに属する全ての教会が、中央である教皇庁(バチカン)によってまとめられており、東方正教会は基本的には国や地域ごとに教団は複数に分かれているものの、同じ教義・典礼を共有し、連合体として存在している。
プロテスタントは特定の教派・教団を指す名称ではなく、神学や教義解釈がそれぞれ異なる多数の教派(主にカトリックから分裂した教派、もしくはそこから更に分裂した教団)を総称して呼んでいるに過ぎず、プロテスタントという教派(宗派)は存在しない。
主にカトリック分離組を源流としており、東方正教会からの分離組を指す事はない。
また、同じ教派でも法人としての教団は更に分かれている事も多い。
これは移民や宣教によって成立母体が異なる場合や、教義の解釈によって分裂が起きることに起因する。
プロメテウス ★ 編集
Prometheus
人間をつくり上げた巨神。
「ゼウス」の命に背いてオリュンポス山の「火」を盗み出して人間に与え、その怒りをかった。
ヘミシンク ★ 編集
Hemi-Sync
特定の音の周波数を組み合わせることにより、人の意識状態のコントロールを可能にする音響技術。
原理は左右の耳から周波数の違う音源を入れると、その左右から入る周波数の「差」の分の脳波が人工的に作り出せるというもの。
4〜6Hzのビートは瞑想的特質があるといわれている。
また、これを用いてしばしば「体外離脱」体験をする者もいるとのこと。
米国「モンロー研究所」が開発。
科学的に証明され、米国において特許を取得。
ヘルメス ★ 編集
Hermes
ギリシア神話の「オリンポス12神」の一人。
神々の使者、幸運と富の神、牧畜、商業、盗人、旅人などの守護神。
「ゼウス神」の使者や死んだ者の魂を黄泉へ導く案内役(「プシコポンプ」 霊魂導師)に任命される。
「ヘルメス」は眠りを与える者でもあった。
翼をもった帽子をかぶり、翼をもった靴を履き、魔法の杖「カドゥケウス」を持っている。
ヘレニズム時代にギリシア神話と習合して生まれたとされる。
ローマ神話では、「メルクリウス」(マーキュリー)。
時代が進むと、「ヘルメス」がエジプトの神「トート」と習合して、錬金術の神「トート・ヘルメス・トリスメギストス」と呼ばれるようになった。
ヘルメス・トリスメギストス ★ 編集
Hermes Trismegistus
ギリシアの神名。
「三重に偉大なヘルメス」の意。
錬金術の伝説的な開祖を指す。
「新プラトン主義」者は、エジプトの神「ジェフーティ」(トート)と言った、「アダム」ないし「アダム」の孫だという説もある。
宇宙の森羅万象を究め、「上なるものは下なるものが如し」という原理を「エメラルド・タブレット」に12箇条にして略述したといわれている。
また、「フリーメーソン」でも一員として認められているほか、古代エジプト人の生活や哲学を論じた本を42冊著したともされる。
ヘルメスの緑玉板〔Tabula smaragdina hermetis〕 編集
1.これ真にして嘘偽りなく,確乎として最勝の真実たり。
2.一者の奇蹟を成就すべく,下者は上者の如く,上者は下者の如し。
3.万物は一者の観照に由りて一より来たれるごとく,
一切は変成に由りてこの一より生じたり。
4.父者は日にして,母者は月なり。風は之を胎中に運び,乳母は地なり。
5.これぞ全世界の一切の究境の父祖なる。
6.汝地に転ずれば,その効力は円満たり。
7.火より地を,粗者より微者を,緩やかに巧みに分別つべし。
8.地より天に昇り,天より地に降り,上者と下者の効力を収む。
斯様に全世界の栄耀をわがものとせば,則ち一切の昏冥は汝より去るべし。
9.これこそ最強の剛中の剛なれ。いかなる神妙にも克ち,あらゆる堅固をも貫くなれば。
10.斯くて世界は創造られき。
11.奇しき変成のそこより出づるべきこと,斯かる次第なり。
12.故に吾,全世界の叡智の三部を具足せる者にて,
ヘルメス・トリスメギストスと称えらる。
13.日の業に就きて吾が語りしは,完し。
ヘルメス学 ★ 編集
Hermes studies
「錬金術にまつわる学問一般」をさす。
「四大」や「七惑星」といった「万物分類法」も含まれる。
ヘルメス文書 ★ 編集
Hermes document
「ヘルメス・トリスメギストス」が著したと考えられた神秘主義的な古代思想の文献写本の総称。
紀元前3世紀に成立した占星術などの部分も含まれるが、紀元後3世紀頃までに「ネオプラトニズム」(新プラトン主義)や「グノーシス主義」などの影響を受けて、エジプトで成立したと考えられている。
一般に「ヘルメス文書」といえば、11世紀頃までに東ローマ帝国で17冊の文書に編集されたもの(ヘルメス選集)を中心とする。
第一文書「ポイマンドレース」は、「グノーシス主義」的な文献として有名であり、アラビア語に翻訳され、イスラム圏の「スーフィーズム」でも言及される文書。
占星術、太陽崇拝や「ピュタゴラス」などの要素を取り入れており、「一者」からの万物の流出(ネオプラトニズム的)や、神を認識することが救いである(グノーシス主義的)、などの思想もみられる。
ベイリー ★ 編集
Alice Anne Beiley
(1880-1949)
イギリス生まれの神智学者。
1895年、大師「クート・フーミ」と出会う。
「ウォルター・エヴァンズ」氏との結婚が破局に終わる。
第一次大戦中、一時的に福音宣教師として活動。
渡米後、神智学者の「フォスター・ベイリー」と再婚。
1923年、「アルカナ学院」とよばれる自前の組織を結成。
チベットの大師・「ジュワル・クール」に筆を操られ、秘教に関する本を量産。
著書
・『イニシエーション』
・『トランス・ヒマラヤ密教入門』
・『キリストの再臨』
など
ベサント(ベザント) ★ 編集
Annie Besant(1847-1933)
アニー・ベサント
イギリスの神智学者。
牧師の夫と1873年に別れたのち、自由思想家となり、社会主義運動にのめりこむ。
89年「ブラヴァツキー夫人」と出会い、神智学に転向。
1907年、インド・マドラス近郊のアディヤールに本部を置く会派の長となる。この間、霊能力のある「C・W・リードピーター」の感化を受ける。
「リード・ピーター」に示唆され、子飼いの「ジドゥー・クリシュナムルティ」を新しい救世主としてお披露目する。
その後、多くの神智学協会員が離脱、1929年には当の「クリシュナ・ムルティ」まで離れていった。
また、熱心な「フリーメーソン」団員だった彼女は、神智学に典礼的要素を取り入れることを認可し、インドの独立運動も支持した。
ベリアル ★ 編集
Belial
「無価値な者」を意味する。
「申命記」、「士師記」、「サムエル記上」などで、常に悪の象徴として扱われている。
『死海文書』においては、神と敵対する悪魔の頭目とされている。
外典『バルトロマイ福音書』には、「サタン」と同一視されていたことを窺わせる記述がある。
通俗的な悪魔学では、「ルシファー」に次ぐ悪魔といわれる。
ベルゼブブ ★ 編集
Beelzebub
「蝿の王」の異名を持つ強大な悪魔。
元来はシリアの都市エクロンの守り神「バアル・ゼブル」であった。
「バアル・ゼブル」とは「崇高なるバアル」の意味だが、イスラエル人はこれを「バアル・ゼブブ」すなわち「蝿のバアル」と呼んで嘲笑し、悪魔化した。
ペイガンとネオ・ペイガン ★ 編集
Pagan&neo-Pagan
「pagan」 という語は、「辺境の住民」という意味のラテン語から派生したもの。
この 「pagan」 たちは、「ミトラ」や「ギリシアの神々」などを信奉し続けていた「田舎者」(辺境の住民)であった。
彼らは多神教の信者で、一神教を受け入れてはいなかった。
唯一神以外を神と認めないキリスト教の到来によって、「自然」を「神性の現れ」とし、「古き神々を信仰する人々」は「異教(ペイガニズム)」・「異教徒(ペイガン)」として抑圧された。
しかし、科学が発展しキリスト教の支配が解けるに従って、その信仰は復興してきた。
「ケルト」や「北欧神話」、「シャーマン」、「ドルイド」、「オーディニズム」などもこれに関連する。
現代的な「ネオ・ペイガン」(Neo-Pagan)は「ジェラルド・ガードナー」の尽力によって公開され、普及。(1940年代後期)
「ネオ・ペイガン」の神秘主義者たちや「ウィッカ」は「自然の内在」を「神聖なるもの」として崇拝しており、そのインスピレーションの多くを非キリスト教あるいはキリスト教以前のヨーロッパ宗教から得ている。
「ネオ・ペイガン」とは、「新しいペイガン(new pagan)」(ラテン語の paganus「辺境生活者」を語源とする)という意味で、今日の主要な一神論的宗教が広まる前の時代にさかのぼって耳を傾けよう、というもの。
「ウィッカ」信者のほとんどは「ネオ・ペイガン」といわれるが、「ペイガン」すべてが「ウィッカ信者」ではない。
楠瀬啓『THE PAGAN PROJECT ON-LINEの残骸』参照
ペテロ ★ 編集
Petros
(?-64?)
「ペトロ」とも呼ばれる。
「イエス」の弟子の十二使徒のうち、もっとも傑出した人物。
初期の教会の指導者・宣教師。
カトリック教会では「初代教皇」とされる。
ペテロの十字架〔Peter's Cross〕 編集
いわゆる逆さ十字。
サタニックな意匠を好むメタルバンドに使われるシンボルのひとつ。
ペルソナ ★ 編集
persona
「ユング心理学」における「外界に対する根本態度」。
『ペルソナ』は、「仮面」のこと。
外部から期待される社会的な役割に適応した態度といってもよい。
ペルティエ効果 ★ 編集
Peltier Effect
断層の割れ目に水が溜まり帯電して巨大な電池の役割をした場合に起きる、奇妙な電気的現象。
「幽霊屋敷」の原因となる、といわれている。
ペンデュラム ★ 編集
pendulum
「振り子」。
また、振り子のように変動するもの。
ホール・パアル・クラアト 編集
Hoor-Paar-Kraat
野獣。水棲龍を象徴する沈黙の神。
未来へ進む神。
「ラー・ホール・クイト」の双児の兄弟。
東の水平線の神「ラー・ホール・クイト」に対する西の水平線の神。
セトやシャイタンと同一視される、ホルスの一面。
ギリシア神ハルポクラテスのエジプト名。
ホーンティング ★ 編集
Haunting
ある特定の場所において生じる「特異現象」。
「幽霊が憑依した家」などという形で散発的に長い時間に渡って現象が起きることが特徴。
ホザンナ ★ 編集
Hosanna
「ホザンナ」は、もとはヘブライ語の喜びと勝利の叫び声。
「どうか私たちを救ってください」の意味であったが、民衆の歓喜の感情から「万歳!」という意味に変わった。
ホット・リーディング ★ 編集
Hot reading
話術のひとつ。
相談相手や調査場所に関する情報を事前に入手しておいて、あたかも特殊な能力で読み取ったかのように語るテクニック。
あるいはそれを用いて相手を納得させる手法。
一部の霊能力者、超能力者、占い師、詐欺師などはこの手法を用いて相手を信用させる。
相手とのやりとりの中から情報を引き出す「コールド・リーディング」と異なり、相手を騙す目的で常に意識的に行われる。
ホド ★ 編集
Hod
「栄光」
物質の「鋳型」という意味を兼ね備える。
形態は、カバラにとっては内的存在の具現。
第8のセフィラ。
数字は8。
色は橙色。
金属は水銀。
惑星は水星を象徴。
神名は「エロヒム・ツァオバト」。
守護天使は「ラファエル」(Raphael)。
ホノリウス ★ 編集
Honorius
「ホノリウスの教憲」という魔導書の著者とされる人物。
ローマ教皇「ホノリウス1世」、または「ホノリウス3世」だともいわれる。
同書に出てくる儀式は、『ソロモンの鍵』をはじめ、他の本にも見受けられる類の内容をキリスト教風に変えたもの、といわれている。
「エリファス・レヴィ」の説では、この本の著者は対立教皇の「ホノリウス2世」だという。
ホピ族 ★ 編集
A Hopi
「アメリカ・インディアン」の一つ。
「ネイティブ・アメリカン」と呼ぶこともある。
主にアリゾナ州北部のインディアン居留区に住んでいる。
「ホピ」とは「平和の民」という意味。
マヤ文明の末裔が、神に導かれ現在の居留地にやってきたのが1000年前。
神からの様々な預言を伝承しているという。
「原爆」についても預言がされており「灰のつまったひょうたん」と表現されていた。
ヒロシマ・ナガサキにおとされた原爆の原料となった「ウラン」は「フォーコーナーズ」というホピの住む土地から採掘されたもの。
現在から未来にかけての預言は「世界は今物質への強欲のためにバランスを失っており、このままでは世界は終わる。」という警告。
正しい道を選べば発展の道が残されているという。
ホムンクルス 魔術師 編集
パラケルススなど錬金術師の時代から存在する、いわゆる小人。
パラケルススによると、まず必要とされる錬金術的物質をガラス瓶の中に入れて密閉し、四十日間馬糞の中で温める。この期間が過ぎると中には人間であるものの胴体がなく透明の生物がいる。培養はさほど難しくなく毎月、四十週間にわたって人間の血を与える。馬糞からは決して取り出さない。四十週間が過ぎれば普通に生まれた子供と同様、五体満足な子供、ただし普通より小さく手間もかかる、ができる。
クロウリーが書いたホムンクルス理論は上記とは異なり、より現実的、魔術的である。上記のホムンクルス製造法は恐らく象徴的なホムンクルスの作り方で実際に上記の事を実践してもホムンクルスは生まれないだろう。
大雑把にクロウリーのホムンクルス製造法を説明すれば
「男と女を用意する。男は術者自身もしくはこの術に精通した者が好ましい。そうして、受精した子供に偉大な霊、すなわち大天使や精霊などを召喚する。なお、この召喚作業はできれば大砂漠で、二ヶ月以内に行う。こうしてできた存在にとって術者は神である故、術者に従わなければならない」
これがクロウリーの属していたOTOの第九位階秘密教典の大雑把な内容であり、ホムンクルスの作り方である。
ホメオパシー ★ 編集
homeopathy
「同種療法、同毒療法、同病療法」と訳される。
「ホーリスティック医療」に分類される療法のひとつ。
日本においては「代替医療」のひとつに数えられる。
「ホメオパシー」(同種療法)とは、
ある症状を持つ患者に、
「もし健康な人間に与えたら、その症状と似た症状を起こす物質を
きわめてごく薄く薄めてわずかだけ与える 」
ことによって、症状を軽減したり治したりしようとする療法のこと。
たとえば、解熱を促そうとする時には、健康な人間に与えたら体温を上げるような物質を含む物質を患者に与える。
このことによって、極めて短時間発熱が促進されるが、すぐに解熱に向かうとされている。
ただし現在に至るまで、「ホメオパシー」が有効であるという根拠を科学的に示すことは成功されておらず、このため実際の治療効果について多くの科学者・医者が疑問視している。
このように、非科学性を問題とする立場からは、疑似科学と考えられ偽医療の一つとして扱われることも多い。
一方で欧米では、多くの療法家が手掛けており、広く普及した代替療法の一つ。
イギリス、ドイツ、フランスにおいては健康保険の適用が認められており、ドイツ、インドでは大学の医学部のカリキュラムに組み入れられ、国家の認定を受けていない者の処方は違法とされている。
ホルス ★ 編集
Horus
「オシリス」と「イシス」の息子で、戦いと勝利の神。
再生を司り、大地を治める神でありながら、太陽の化身「ラー」として天の世界にも君臨した。
エジプト神「ヘル=ラ=ハ」を表すギリシア語。
2つの面を持つ2重神。
(「ホール・パール・クラアト」と「ラー・ホール・クイト」)
太陽(ラーが乗る歳月の船)の右目と月(アメンの息子コンス)の左目を持つ。
隼頭の人物として描かれる王権の守護神。
「クロウリー」が星幽界で、とっていた姿(黄金の鷹)。
ホロスコープ ★ 編集
Holescope
出生天宮図。
ある人物が生まれた瞬間の太陽系の諸惑星・太陽・月を地球上から見た位置などを記号で図式化したもの。(「チャート」ともいう。)
「黄道十二宮」(ゾディアック zodiac)、「十二室」(ハウス house)、「惑星」(プラネット planet)、「パーツ」、「角度」(アスペクト aspect)などの要素で構成される。
西洋占星術では「円形のチャート」を用いる。
インド占星術では「方形のチャート」を用いる。
ボアズ ★ 編集
Boaz
「ソロモン神殿」の左側の柱。
「ヤキン」の柱と対をなしている。
(ただし、営まれる祭儀によって、左右いずれかに位置する。)
古式公認「スコットランド儀礼」では「力」を象徴し、北側の柱(セプタントリオロン)の左手、「フランス儀礼」では、中央の柱の右手に置かれている。
ボイド時間 ★ 編集
VOID of Course of MOON
「月のボイド」といわれる。
「ボイド」とは、月が他の10天体との間に、「アスペクト」をとらないときのこと。
(「メイジャーアスペクト」 0度、60度、90度、120度、180度 とよばれる5つの「アスペクト」形成をしないこと)
月が、鏡の役割をして、惑星が人間に与える影響を反射しているものと考えられている。
「ボイドタイム」は、宇宙の影響が正しく地上に反映しない時間。
「アスペクト」をとらないと、月は天体のコントロールを失って、その場限りの思いつきや、間違った印象などを重大に考えて自己チェック機能が失われてしまう。
「ボイド」の時間帯は、情緒不安定になりやすい。
特に、その時の月のサインと十字形になる太陽のサインの人は影響を受けやすくなると言われている。
ボウル ★ 編集
Bowl
儀式時に聖水や塩、あるいはインセンスなどを入れておく容器。
ポストコグニション ★ 編集
postcognition
科学的な推論、方法などに頼らずに過去の事象を知覚するESPの一種。
過去知、過去視、遡知、逆知、逆行認知。
「リトロコグニション(過去認知)」とも呼ばれている。
ポルターガイスト ★ 編集
Poltergeist
「騒がしい霊」という意味で、
突然家の中を食器や家具が飛び回ったり、
石がどこからともなく飛んできたり、
人間の体に原因不明の傷ができたり、文字が浮かび上がったり、
火の気のないところから火が吹いたりする現象。
霊が人間に自分の意志を伝えたいために実力を行使するのだと言われている。
この現象が起こる場所には必ず霊能力や超能力を持つ人がいて、
霊がその人のエネルギーを使って起こす、と言われている。
マーヤー ★ 編集
Maya
「幻影」を意味するインド哲学の用語。
狭義では「魔術」、「幻術」。
広義では、「全世界」を意味する。
仏教の影響を受けた「ヴェーダンタ学派」では、
「現象界」を「心や思考の幻影作用」と捉えた。
しかし、「すべては幻影にすぎない」という意味ではなく、「(刻々移り行く幻影であるこの世界は、いかにも美しく、多様性に満ちており)世界そのものが魔法である」というようなニュアンスを持つ。
マーリン ★ 編集
Merlin
「アーサー王伝説」に登場する魔法使い。
実在の「マーリン」は6世紀前半の吟遊詩人「ミアジン」で、言い伝えによれば、「アーサー王」の宮殿に出入りし、バードジー島に葬られたという。
「マーリン」は「ドルイド魔術」や多くのケルト系オカルティストの守護者とされている。
マイケル・ハーナー ★ 編集
Michael Harner (1929-)
文化人類学者。
アメリカのネオ・シャーマニズムの中心人物。
「現代人はシャーマニズムの担い手である先住民族たちを圧殺し、その古代からの知恵を破壊してきた。
人類が地球とともに生きていくためにはもう一度その伝統を取り戻さなければならない。」と主張。
これまでシャーマンは、規則的な太鼓の音や幻覚性植物の力によってある種の「変性意識状態」(これを「シャーマン的意識状態」と呼ぶこともある)に入り、天上や地下の世界を旅して「自然界の精霊」や「祖先の霊」などと対話してメッセージを受け取ってくるといわれてきた。
「ハーナー」をはじめとした「ネオ・シャーマニズム」では、そうしたシャーマンの「旅」の能力は人類誰もが持っているものだという立場に立つ。
太鼓によるシャーマンの「旅」の方法を現代人向けにアレンジし、心や身体を癒す目的でワークショップなどを行っている。
「シャーマン文化研究所」を主宰。
〔主著〕
『シャーマンへの道 』( The way of the Shaman)
マイスター・エックハルト ★ 編集
Johannes Eckhart
(1260頃-1328)
ドイツの神秘主義思想家。
チューリンゲン生まれ。
パリ大学にてマイスターの称号を受ける。
ドミニコ会のザクセン地方管区長やボヘミア地方副司教等を歴任。
1326年ケルンで神学者として活動。
万物に神が宿っているとする汎神論的立場から、「魂と神との神秘的合一」を説いた。
「汝の自己から離れ、神の自己に溶け込め。
さすれば、汝の自己と神の自己が完全に一つの自己となる。
神と共にある汝は、神がまだ存在しない存在となり、名前無き無なることを理解するであろう」
このような「ネオプラトニズム」(新プラトン主義)的な思想が、教会軽視につながるとみなされ、異端宣告を受けることとなった。
これに対し「弁明書」を提出。
当時教皇庁があったアヴィニョンで同じく異端告発を受けた「ウィリアム・オッカム」とともに審問を待つ間(もしくはケルンに戻った後)に、没した。
その死後 1329年、「エックハルト」の命題は異端の宣告を受け、著作の刊行・配布が禁止された。
これによって彼に関する記録はほとんどが失われた。
その生涯は上記の「弁明書」等から再構成されるのみであり、不明な部分が多く残されている。
マインド・コントロール ★ 編集
Mind control
ある人物(組織)が、個人の人格(信念、行動、思考、感情)を破壊して、それを新しい人格に置き換えてしまうように影響力を人工的体系的に与えること。
本人自身には強制されていると感じさせない点が特徴的。
マカーマート ★ 編集
maqamat
「スーフィー」の修行における神秘階梯。
第一段階・懺悔(タウバ)
第二段階・律法遵守(ワラア)
第三段階・隠遁(ハルワ)
第四段階・清貧(ファクル)
第五段階・心との戦い(ムジャーハダ)
第六段階・神への絶対的信頼(タワックル)
マギ ★ 編集
Magi
「ゾロアスター教」の僧侶のこと。
ヨーロッパの人々からは、火を礼拝する特殊な宗教である「ゾロアスター教」は神秘的な存在であった。
その祭司階級である「マギ」は、特別な知識を持った人々であるというイメージをもたれていた。
「マギ」は、占星術に熟達していたといわれ、その技術の一部はギリシアに伝わり、西洋占星術の基礎の一角となった。
マクンバ ★ 編集
Macumba
ブラジルのアフロ・アフリカン密教。
奴隷時代、アフリカ西海岸から連れてこられた黒人たちが彼らが持ち込んだ伝統宗教とカトリック信仰を主軸に、先住民インディオの価値観、さらに心霊などが習合したもの。
死者の霊魂を呼び寄せ、予言、占い、悪の病魔を防ぐ、さらには呪い殺しまで請け負うことを得意とする。
マグレガー・メイザース ★ 編集
Samuel Lidel Mac Gregor Mathers(1854-1918)
サミュエル・リドル・マグレガー・メイザース
イギリスのオカルティスト。
19世紀後半、英国の近代魔術団体「黄金の夜明け」を組織した人物。
魔術儀式の典礼を定め、教義を確立した功績は大きい。
「ウィリアム・ロバート・ウッドマン」博士を通じて「黄金の夜明け」の母体にあたる「英国薔薇十字会」に出入りするようになる。
儀式について述べた文書を手に入れた「ウッドマン」は、薔薇十字運動大陸ロッジの指導者、「アンナ・シュプレンゲル」という謎のドイツ人女性から、それが本物だという確認をとる。
さらにくだんのイギリス人たちは、「シュプレンゲル」からイギリス支部をつくる認可を受ける。
この団体がやがて「黄金の夜明け」と呼ばれるようになる。
フランスの哲学者「アンリ・ベルグソン」の妹と結婚。
パリに居を定め、「アハトゥール」というテンプルも設ける。
著書
・『ヴェールを脱いだカパラ』
翻訳
・『術士アブラメリンの聖なる魔術の書』
・『ソロモンの鍵』
など多数。
マゴス ★ 編集
Magos
中東からギリシアに伝わった呪術体系は(起源となった「ゾロアスター教」の僧「マギ」の名から)「マゲイア」と呼ばれた。
「マゲイア」を執り行ったギリシア人が、「マゴス」と呼ばれた呪術技術者。
占星術や妖術を得意とし、依頼人の危機を救ったり、敵に呪いをかけたりした。
「魔術」を意味する「マジック」という単語の語源となった。
マスカレード ★ 編集
masquerade
仮装舞踏会
オカルト儀式等を揶揄する際に用いられることが多い。
マヤ暦予言 ★ 編集
A Maya calendar prediction
紀元前3000年ころから数世紀にわたって中南米に栄えた「マヤ文明」から生まれた数字的な予言。
驚異的な天文学知識から、さまざまな周期からなる正確無比な暦を作ったとされている。
そのひとつに「マヤ暦」と呼ばれる187万200日周期の暦がある。
人類文明の曙の時期から西暦2012年までを20進法の数え方で体系化し、187万200日後である西暦2012年12月23日で終わりを告げている。
マリア・プロフェティサ(女預言者マリア) ★ 編集
Maria Prophetissa
(4世紀頃活躍?)
世間からは、「モーセ」の意地悪な姉の「ミリアム」だと思われていた。
アレクサンドリアで錬金術師として活動し、実験用の炉(蒸留、煮沸作用を受ける、錬金術用の密閉容器「ケロタキス」)を考案。
化学や料理の分野で今でも使われている「湯煎」(鍋)を意味するフランス語表現「バン=マリ」の起源は彼女にある。
マルクト ★ 編集
Malchut
「王国」
五感を通して知ることができる、いわば「物質的王国」。
第10のセフィラ。
物質的世界を表す。
数字は10。
色はレモン色・オリーブ色・小豆色・黒の四色。
宝石は水晶。
惑星は地球を象徴。
王座に座った若い女性で表される。
神名は「アドナイ・メレク」。
守護天使は「サンダルフォン」(または「メタトロン」(Metatron))。
マントラ ★ 編集
mantra
神秘な力をもつ文句。
「真言」。
呪文。
元来は「ベーダ聖典中の賛歌」のこと。
マンドラゴラ ★ 編集
mandragora
神が人間のひな形として実験的に造った植物、といわれている。
物語などでみる「マンドラゴラ」は人間のような形をしており、男女という性別まで持つ。
(エデンの園のアダムが夢でイブを抱いた時、そのとき漏れた精液が地面に落ちて生まれた植物ともいわれる)
また、断頭台で処刑された男の精液と脂がまじって漏れ落ちた地面に生える植物という言い伝えもある。
無実の罪に命を落とした人間の無念の涙と怨みが生み出すがゆえにこの植物がもつ魔力が強いとされるのかもしれない。
旧約聖書では恋茄子。
「秋咲きのマンドラゴラ」は、「ウーマンドレイク」と呼ばれる。
「マンドラゴラ」の「根っこ」のことを「アルラウネ」という。
「不妊薬」としては、 根の外皮をはいで、糸を通して吊るして乾かす。
それをワインや水で煮だし、漉す。
根っこは世界最古の「痲酔薬」。
「麻薬」として 刻んだ「マンドラゴラ」の葉をパイプにつめ、「アヘン」のようにこれを吸飲したという。
魔女がほうきにのって飛ぶには、魔法をかけたこの「マンドラゴラ」が必要だったとのこと。
マンリー・P・ホール ★ 編集
Hall, Manly Palmer(1901-1990)
マンリー・パーマー・ホール
20世紀の米国隠秘学界の巨人。
「イルミナティ」の思想家。(メーソン33位階)
1901年3月、カナダのオンタリオ州ピーターバラにて出生。
幼少にして米国に移住。
「マックス・ハインデル」の弟子。
「ハインデル」は自分の「薔薇十字団」の後継者に若き「ホール」を指名。
「ハインデル」が死去すると、未亡人その他が彼を叩き出す。
彼は自ら出版社を起こし、オカルト系の出版事業に乗り出す。
1934年、ロスアンジェルスに「 Philosophical Research Society」 を創立。
以後厖大な著作を発表し、また無数の講演をなす。
古今東西の神秘思想を融合、独特の体系を構築する。
〔主著〕
・『カバラと薔薇十字団』
・『古代の密儀』
・『秘密の博物誌』
・『 錬金術』
・『フリーメーソンの失われた鍵』
・『人間−密儀の神殿』
・『米国の秘密の使命』
ミーム ★ 編集
meme
人から人に伝達されることによって複製や進化を遂げる観念の単位。
「リチャード・ドーキンス」が『利己的な遺伝子』の中で遺伝子(gene)と模倣(mimeme)を交配させて想像した概念。
災害時に飛び交うデマ、流行語、ファッション、言語など。
すべて「ミーム」という仮想の主体を用いて説明できる、とする。
訳語・・・ 「摸倣子」、「摸伝子」、「意伝子」 など。
「ミーム」は、
・組み替え
・突然変異
・自己複製
・自然淘汰
の「4つの原理」を持つ、といわれる。
ミイラ ★ 編集
mirra(木乃伊)
人為的加工ないし自然条件によって乾燥され、長期間原型を失わないで保全可能な状態となった死体。
「語源」は防腐処理に使われた樹脂「ミルラ」(没薬、myrrh)。
古くより神秘的な力があると考えられ、死者を後世まで残すなどの目的で古代から行われた。
古代エジプトでは、心臓以外の内臓を摘出したあとの死体を70昼夜にわたって「天然炭酸ナトリウム」に浸す。
それを取り出したあと、「布」で幾重にも巻いて完成させた。
内臓の摘出には開腹手術をおこなったが、脳の場合には頭蓋骨を開かず、鼻から鉤状の器具を挿入して取り出した。
「理性」の宿る場所を脳と見做さなかった当時においては、死後身体から離れた「魂」にこそ「霊性が宿る」との観念に立てば、心理的抵抗は無かったと考えられる。
むしろ「心臓」が「理性」の場と考えられ、これは取り出され壷に入れられ大切に保管された。
ミカエリスの悪魔の位階 ★ 編集
A ranking of the devil of Eri Micah
悪魔(堕天使)にも天界と同様の階級が存在するとの考えがある。
これは悪魔を分類しようとする試みの一つ。
天使の位階の模倣および転倒といえる。
17世紀のエクソシストである「セバスチャン・ミカエリス」によれば、それは以下の表のようになり、それぞれの悪魔は聖者と対立するものとされている。
彼の列挙する悪魔は彼自身の創作も含まれているとのこと。
また、天使の位階とは階級の順列も異なる。
通常、天使の9階級は上級から熾天使、智天使、座天使、主天使、力天使、能天使、権天使、大天使、天使。
〔ミカエリスの悪魔の位階〕
【階級】・ 「悪魔の名前」・ 対抗する聖者
【熾天使(セラフィム Seraphim)】
・「ベルゼブブ」→ 聖フランシスコ
・「ルキフェル」→ 洗礼者ヨハネ
・「レヴィアタン」→ 使徒ペテロ
・「アスモデウス」→ 洗礼者ヨハネ
【智天使(ケルビム Cherubim)】
・「バルベリト」→バルナバ
【座天使(オファニム Ofanim orトロウンズ Thrones)】
・「アスタロト」→ 聖バルトロメオ
・「ウェルリネ」→ 聖ベルナール
・「クレッシル」→ 聖ドメニコ
・「ソンネイロン」→ 聖ステパノ
【能天使(パワーズ Powers)】
・「カールー」→ 聖ビンセント
・「カルニヴェアン」→ 使徒ヨハネ
【主天使(ドミニオンズ Dominions)】
・「 オエイユ」→ 聖マルタン
・「ロジエ」→ 聖バルジール
【権天使(プリンシパリティーズ Principalities)】
・「 ウェリエル」→ 聖ベルナール
【力天使(ヴァーチューズ Virtues)】
・「 ベリア」→ パウラの聖フランシスコ
【大天使(アークエンジェルス Archangels)】
・ 「オリヴィエ」→ 聖ロレンコ
【天使(エンジェルス Angels)】
・ 「イウウァルト」→ 記述無し
ミカエル ★ 編集
Michael
「神のごとき者」の意味。
あらゆる天使の中で最高位に位置するとされる。
図像表現では、宿敵「サタン」やその化身である龍を足下に踏みしめる姿で描かれる。
死の天使でもあり、晩年の「聖母マリア」に死の到来を告げにきた。
『死海文書』においては、「光の君主」と呼ばれる。
ミサ ★ 編集
mass/ missa
「イエス・キリスト」の「十字架の死」を記念し、「キリスト」の「からだ」と「血」が神に捧げられ、信者に「永遠の生命の糧」として与えられる、とされるカトリック教会の祭儀。
「キリスト」による「救いの業」を「記念」し「感謝する」行為ゆえに、初期から正式には「感謝の祭儀」と呼ばれている。
古代以来1960年代までラテン典礼における「ミサ」はすべてラテン語でおこなわれていたが、「第2ヴァティカン公会議」以降の典礼改革により各国語でおこなわれることになった。
この祭儀の最終部で、「キリスト」によってもたされた神の救いの恵みを多くの人々に告げ知らせて分かち合うように、との意を込めて司祭が「Ite,missa est」(行きましょう、あなたがたは派遣されます!)と祝福したことから、「missa」(ラテン語で解き放たれた状態、派遣された状態の意)ということばが使われ始めた、と言われている。
ミサ曲 ★ 編集
Music for mass
「ミサ曲」は、ミサ通常文に統一性をもたせて作曲されたもの。
1.キリエ(Kyrie=憐れみの賛歌)
2.グロリア(Gloria=栄光の賛歌)
3.クレド(Credo=信仰宣言)
4.サンクトゥス(Sanctus=感謝の賛歌)
5.アニュスディ(Agnus Dei=平和の賛歌)
の5つの典礼文から成立している。
ミッシング ★ 編集
Missing
「PSI実験」で、偶然平均より有意に低い得点を取る傾向。
「PSI」を発揮して正しいターゲットを意識下で知ったうえで、別なコールをしたと理解される。
ミナ・ベルクソン ★ 編集
Mathers, Moina MacGregor
(nee, Mina Bergson)
モイナ・マグレガー・マサース
旧姓 ミナ・ベルクソン
(1865ー1928)
魔法名 Vestigia Nulla Retrorsum (6=5、 G.D.)
通称「モイナ」。
「ゴールデン・ドーン」の初期会員。
「メイザース」の妻。
夫婦で「秘密の首領」と交信した。
ミノタウロス ユーユー 編集
ミノタウロス
ギリシャ神話の牛頭人身の怪物。クレタ島のミノス王の王妃パシファエと、海神ポセイドンがミノス王におくった供犠用の見事な雄牛との子供。ミノス王がこの雄牛を犠牲としてささげなかったため、おこったポセイドンは、パシファエが雄牛に恋するようしむけ、その交わりからミノタウロスが生まれた
ミラレパ ★ 編集
MILAREPA
(1040〜1123)
幼くして父を失う。
財産を奪った叔父の一族を呪術によって絶滅させる。
その後に大いに罪を悔い、修行者「マルパ」より、密教の秘儀を伝授されたという。
多くの奇跡を示した禁欲の苦行者。
詩聖として知られる「カーギュッパ派」の祖師。
ムーダン ★ 編集
mudang
韓国式・降神巫術。
「巫堂」(ムーダン)と呼ばれ、その歴史は5000年以上も前に遡る、ともいわれる。
日本の仏教・神道・陰陽道、インド密教(ヒンドゥー)、中国の密教とも大変に深い結びつきがある、という。
日本で知られる「巫堂儀式」としては「邪馬台国」の「卑弥呼」が執り行っていた「降神巫術」がある。
メシア(メサイア) ★ 編集
MESSIAH
ヘブライ語で、「油を注がれて聖別された者」の意。
@旧約聖書で出現を待望された救世主。
「キリスト」はこのギリシャ語訳「クリストス」に由来。
Aキリスト教で救世主としての「イエス」に用いる敬称。
メスメル ★ 編集
Friedrich Anton Mesmer(1734-1815)
フランツ・アントン・メスメル
オーストリアの医学者。
ウィーン大学で医学を学ぶ。
惑星から起こるとした「動物磁気説」を提唱。
インチキ医者と呼ばれて各地を転々とする。
彼の「メスメリズム」は単なる催眠術ではなく、その影響は哲学・宗教・神秘主義思想・心理学など幅広く影響を与えた。
メタトロン 月下美人 編集
8大天使のリーダー役をつとめる
天使軍団のリーダー、天使の階級は
最高のセラフィム、8つの翼を持ち
4つの顔を持つ
メタトロン ★ 編集
Metatron
ヘブライ・ユダヤ的伝統における、神秘的存在。
『ゾハール』では神の代理人とされる大天使。
時に、神の純粋な顕現として現れたりもする。
ユダヤの民間伝承では、神と人間との間で、大地について「メタトロン」が「貸与契約」したとされる。
足を地面に着けながら、頭は天界に届くほどの巨人。
「出エジプト記」で、「モーセ」たちが紅海の水を左右に分けた奇跡はメタトロンの力だったとも伝えられている。
「顔の天使」、「この世の王」といわれることもある。
メデューサ(メドゥーサ) ★ 編集
Medusa
ゴルゴン三姉妹の一人。
姉達、「力」の「ステンノ」、「飛翔」の「エウリュアレ」と共に「女王」・「メドゥーサ」と呼ばれる。
語源はギリシャ語の「metis」(知恵)。
見たものを石に変える能力を持つ魔物。
頭髪は無数の毒蛇で、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼をそなえた容姿をもっている。
海の神である「ポセイドン」の愛人であり、「ポセイドン」との間の子に「ペガサス」と「クリュサオル」がいる。
「ペルセウス」によって首を切り落とされ退治された。
元はギリシアの先住民族であるペラスゴイ人の神話の中で主たる女神のうちの一人。
また、「コリントス」では大地の女神とされていた。
蛇の髪は大地と流れる川を表し、大地と水の女神であった。
「ポセイドン」も、元はギリシャ神話の前から存在していた神であり、二人は夫婦であった。
また、「アテナ」と同一神であったとも言われる。
メフィストフェレス ★ 編集
Mephistopheles
「光を愛さぬ者」の意味。
「ファウスト伝説」で言及される悪魔。
かつて天使であったころは、大天使の位にあったという。
有名な「ゲーテ」の『ファウスト』では、「サタン」の部下ということになっている。
メンタル体(神智学) ★ 編集
Mental body
神智学用語。
「アストラル体」よりもさらに高い周波数を持つとされる。
「精神体」とも呼ばれ、精神的・知的な思考、および自己表現の発現の媒体となる。
「メンタル体」が正常に機能していれば、より明確な思考をすることができ、精神エネルギーを望ましい方向へと振り向けていくことができるといわれている。
メヴレヴィー教団 ★ 編集
Mevlevi order
イスラム教のイスラム神秘主義(スーフィズム)の教団の一つ。
13世紀にジャラールッディーン・ルーミー(1207 - 1273)によって開かれた。
15世紀頃には「オスマン帝国」の庇護を受け隆盛を極め、なかには信仰深い「セリム3世」のような「スルタン」も現れた。
1923年のトルコ革命で、「脱イスラム政策」の一環として、1927年までに霊廟は破却され、教団は解散させられた。
その後、歴史的文化価値などから復興。
「メヴレヴィー教団」は「旋舞教団」ともいわれ、スカートをはいた信者が音楽にあわせて、くるくると回転し、踊るという宗教行為で知られる。
これは「祈りの手段」であり、「回転」は「宇宙の運行」を表し、回転することで、「神との一体」を図るというもの。
モーセ ★ 編集
Moses
前13世紀頃のイスラエルの預言者。
旧約聖書の「出エジプト記」では、エジプトで政治的圧迫に陥ったイスラエル人は、「モーセ」の指導のもと、エジプトを脱出し、シナイで神の掟を与えられ、神との契約を結んだ。
これを「旧約」という。
この契約は、祈りと生け贄の儀式によって厳密に執り行われ、イスラエルの祭式、とくに「過ぎ越し祭」において記念されていた。
「モーセ」自身は、ヨルダン川を渡らずに死んだ。
「モーセ」の死後、イスラエル人はカナン(現在のパレスチナ)の地に住み着くようになった。
モーセ五書 ★ 編集
Mosaic Law
旧約聖書の最初の五つの書物。
・「創世記」
・「出エジプト記」
・「レビ記」
・「民数記」
・「申命記」
の総称。
モダン・プリミティブ〔Modern Primitives〕 編集
「現代の原始人」。
パプア=ニューギニアなどの部族社会に見られる身体装飾・身体変形の文化に触発され,
ボディピアス,タトゥー,ボディー・モディフィケーション(身体改造)等を行うムーブメント。
身体こそは真のスピリチュアリティの源であるという観点からすれば
劇的な精神の飛躍・変容をもたらす可能性を秘めた過激な儀式行為とも言えよう。
モナド ★ 編集
Monad
自然界を構成する最小単位。
心的性質を合せ持ち、それらは全体として、あらかじめ定められた調和的関係を反映するという概念。
「ライプニッツ」が提唱した。
ヤキン ★ 編集
JAKIN
「ソロモン神殿」の柱。
「歴代誌下」によれば、「彼(ヒラム)は、神殿の前に2本の柱を作った。・・・その柱を聖所の正面の左右に1本ずつ立て、右の柱を「ヤキン」、左の柱を「ボアズ」と名づけた」とある。
これらの柱は、非ヘブライ系のカバラを用いる魔術の儀式場や「フリーメーソン」のロッジなどに見られる。
「フリーメーソン」の象徴体系では
「柱J∴」・・・活動的、男性的シンボル(赤色)
「柱B∴」・・・受動的、女性的なシンボル(黒色)
という意味であり、これら2本の柱を超えた所から世俗的な生(生活)が始まるという境界を示す。
ヤコーブ・ベーメ ★ 編集
Jakob Bohme(1575-1624)
ドイツの神秘主義者。
ドイツ語で主に著述した最初の思想家でもあり、信奉者から付けられた「フィロソフス・テウトニクス」(ドイツの哲人)という異名でも知られる。
ルター派教義を背景とし、パラケルススら新プラトン主義に影響を受けた独特の自然把握と「神の自己産出」という哲学史上稀な概念の展開は、敬虔主義やドイツ観念論といった近世のドイツ思想だけでなく、近代の神秘学にも影響を与えている。
主著
・『アウローラ』
・『シグナトゥーラ・レールム』
・『大いなる神秘』
ヤントラ ★ 編集
Yantra
「図像」を表わすサンスクリット語。
「マントラ」の線状図形。
原初的エネルギー(シャクティ)の図形表現。
ユイスマンス ★ 編集
Huysmans, Joris-Karl(1848-1907)
ジョリス=カルル・ユイスマンス
フランスの19世紀末の作家。
1848年、パリにて出生。
小説の道を志し、「ゾラ」のもとで自然主義作家として出発。
1884年、『さかしま』を発表。
この「人工幻想耽美小説」は大変な話題となり、「象徴主義」、「デカダンス」の作品として「ヴァレリー」や「ワイルド」に影響を与えた。
1887年ごろから「悪魔主義」に興味を覚える。
1891年には俗に黒ミサ小説と呼ばれる『彼方』を発表。
晩年は病苦の中、カトリックに帰依して信仰小説を執筆している。
「ユイスマンス」と魔術のかかわりは、『彼方』を執筆するにあたって関係各方面の取材をするうちにリヨンの「ブーラン」と面識を持ったことに端を発する。
彼は「ブーラン」を好意的にとらえ、ブーランが当時直面していた「ド・ガイタ」相手の「魔術戦」の援護射撃がわりに『彼方』の文中で「ド・ガイタ」一党をけなしている。
結果として、「ユイスマンス」も「魔術戦」に参加。
1893年に「ブーラン」が死亡した時には新聞紙上で「ド・ガイタ」を呪殺犯として告発、名誉毀損で決闘寸前となった。
〔著書〕
・『さかしま』
・『彼方』
・『大伽藍』
・『腐爛の華』
・『ルルドの群集』
・『三つの教会と三人のプリミティフ派画家』
・『黒ミサ異聞』
・『出発』
ユグドラシル ★ 編集
Yggdrasil
北欧神話に登場する「世界」を体現する巨大な木。
「世界樹」もしくは「宇宙樹」とも呼ばれる。
アイスランド語では「イグドラシル」という。
その姿は「トネリコ」の木を想起させる。
異なる世界(九つの世界)をすべて含んでいる。
「ユグドラシル」という名前は「恐ろしい者の馬」すなわち「オーディンの馬」(スレイプニル)という意味。
3つ根が幹を支えており、それぞれ
・「アースガルド」
・「ミッドガルド」
・「ヘル」
に通じている。
「アースガルド」に向かう根のすぐ下に、神聖な「ウルドの泉」があり、「ミッドガルド」に向かう根のすぐ下には「ミミルの泉」がある。
この木に住むリスの「ラタトスク」が、それぞれの世界の間に情報を伝える「メッセンジャー」となっている。
木の頂上には、タカの顔を持つ巨大なワシ、「フレズベルク」が止まっており、その力強い羽をはばたかせると世界がすべて覆われるほど。
「ユグドラシル」の根は、蛇の「ニーズヘッグ」によってかじられている。
ヤギの「ヘイズルーン」は、「ユグドラシル」の頂上に住み、その葉を食べている。
また「ドワーフ」の「ドヴァリン」を含めた4人が「ユグドラシル」の樹皮を食料としている。
ザクセン人が「イルミンスール」という同じような「世界樹」を崇拝していたことが、772年にその木を切り倒した「カール大帝」の記録などから分かっている。
ユタ ★ 編集
Yuta
沖縄本島・離島・奄美諸島に古来から存在する民間の巫女・シャーマンのこと。
運勢の吉凶を見たり、死者の口寄せ、先祖事などの霊的相談に応じる。
昔からカウンセラーや精神科医の役割も果たす。
ほとんどのユタは女性だが、男性ユタもいる。
・「カンカカリャ」(神懸かり)
・「ムンスイ」(物知り)
・「カンヌプトゥ」(神の人)
・「カミンチュ」(神人)
などと呼ばれることもある。
ユリ・ゲラー ★ 編集
Uri Geller
(1946-)
1970年代に世界的に注目を浴びたイスラエル出身の超能力者。
スプーンやボルトなどの金属を曲げたり、壊れた時計を動かしたりした。
彼の影響で日本では一大超能力ブームが巻き起こり、彼のテレビ番組を見ていたことで超能力を発揮するようになった少年少女が続出した。
ユング ★ 編集
Carl Gustav Jung
カール・グスタフ・ユング
(1875-1961)
スイスの精神医学者。
「分析心理学」の創始者。
心理学の指導的役割を果たした先駆者の一人。
チューリヒ大学の精神科で「ブロイラー」の助手。
「フロイト」とともに「国際精神分析学会」を創設。
1910年に会長となる。
当初は「ジグムント・フロイト」に師事していたが、その限界を痛感し、
「人間の心は、もはや心理学というひとつの学問だけでその究極を把握することはできない。そのためには広くほかの学問と提携して、総合的に解明されねばならない。」と主張した。
「フロイト」の「汎性欲説」に反対し、独自の分析的心理学を提唱した。
人類に共通の「元型」の思想を提唱。
「集合無意識」に「元型」が存在すると仮定した。
世界の神話や宗教のシンボルの共通性を見つけ出すことで、「元型」が明らかになるとする。
「シンクロニティ(共時性)」の理論を展開。
人間の性格を「内向型」、「外向型」に分類したことでも有名。
ヨアキム(フィオレの) ★ 編集
JOACHIM DE FIORE
(1145-1202)
「シトー会」の修道士。
著書『永遠の福音』のなかで、「歴史」を連続する3時代または3時期に分けられると説いた。
@父の時代・・・父(神)に導かれる旧約聖書の律法の時代
A子の時代・・・子(「イエス・キリスト」)の支配下に置かれ、1260年に終焉する福音の時代。
B聖霊の時代・・・「パラクレートス」(助け主・・・使徒「ヨハネ」が「聖霊」につけた呼称)の時代
聖霊の時代には「反キリスト」の支配をもたらす「憎むべきもの」が出現する。
しかし、「聖霊」が玉座につくことによって教会の位階が無用になり、外部の教会もまた消滅を余儀なくされるという。
ヨガ ★ 編集
yoga
「ヨガ(ヨーガ)」は、サンスクリット語の「結ぶ」「繋ぐ」「一つになる」などを意味する動詞語根「yuj」から派生した名詞。
「合一」、「結合」という意味。
インドの哲学では、宇宙の根本原理を「ブラフマン」(梵)と考え、個々の人間の自己である「アートマン」(我)は、それと同一のものである(梵我一如)と考えられている。
「ヨガ」では、呼吸法や座法、瞑想法、身体練成などを通じて「悟り」を獲得、「解脱」へと至るという。
分類すると、
・心理的な「ラージャ(王道)・ヨーガ」
・宗教的な「バクティ(信愛)・ヨーガ」
・倫理的な「カルマ(行為)・ヨーガ」
・哲学的な「ジュニャーナ(知識)・ヨーガ」
・呪法的な「マントラ(真言)・ヨーガ」
・生理的な「ハタ(強制)・ヨーガ」(別名クンダリニー・ヨーガ)
の六種となる。
ヨハネの黙示録 ★ 編集
The Apocalypse
全22章からなる『新約聖書』の最後の書。
「キリストの再臨」と「獣」と呼ばれる人間による世界支配の確立に至る世の終わりの出来事が記されている。
著者である「ヨハネ」が神からの啓示を受けて霊視したもので、最終戦争「ハルマゲドン」が有名。
聖書の中で最も難解といわれる。
ヨハンネス・エリウゲナ ★ 編集
Eriugena,Johannes Scotus(810−877)
アイルランド出身の神学者、哲学者。
ギリシア語に長じ、「偽ディオニュシオス・アレオパギテース」の著作をラテン語に訳し、キリスト教的ネオプラトニズムのヨーロッパにおける普及に貢献した。
主著
・『ディオニュシオスの天上位階論註解』
・『ヨハネ福音書註解』
など。
ヨブ ★ 編集
Job
旧約聖書「ヨブ記」に出てくる義人。
罪なくして子・財産・健康を失う。
絶望的苦痛のうちにあって、友人たちと議論を繰り広げる。
「信仰」とは何か、について深く考えさせられる。
ヨブ記 ★ 編集
Old Testament Job
「ヨブ記」は旧約聖書の中の一書。
キリスト教では知恵文学の1つとして『詩篇』の前におかれる。
ユダヤ教では「諸書」の1つ。
敬虔な人「ヨブ」が「サタン」のたくらみによって、突如不幸のどん底にたたきおとされる姿を描いて、人間の「苦しみの意味」を問う。
「わたしは裸で母の胎を出た。
裸でそこに帰ろう。
主は与え、主は奪う。
主の御名はほめたたえられよ。」
(ヨブ1:21)
ラー・ホール・クイト ★ 編集
Ra-Hoor-Khuit
野獣、飛翔する鳥、黄金の鷹、聖なる孔雀を象徴とする、力と炎の神。
過去へ進む神。
顕現した宇宙。
物質的宇宙の形をとった「ハディト」の反射。
「ヌイト」と「ハディト」の子供。
「ホール・パール・クラアト」の双児の兄弟。
西の水平線の神「ホール・パール・クラアト」に対する東の水平線の神。
戴冠した子供として描かれる、「ホルス」の一面。
ライヒ(ウィルヘルム) ★ 編集
Wilhelm Reich
(1897-1957)
「フロイト左派」に位置する心理学者。
ウィーン大学の医学生の時に「フロイト」の精神分析に感銘を受け、「フロイト」が1922年に開設した「精神分析診療所」で主任として研究に従事した。
実験中、未知の生命エネルギー「オルゴン」を発見した。
「オルゴンエネルギー」は生命体や大気中のみならず、宇宙全体に充満しており、病気治療にも有効な力を発揮すると考えた。
1939年、ナチスの弾圧を嫌ってアメリカに亡命すると、「オルゴン研究所」を設立し、研究に没頭した。
そこでは「オルゴノスコープ」「オルゴンボックス」「クラウドバスター」などの開発に成功している。
ラグナロク ★ 編集
RAGNAROK
「スカンディナヴィア神話」における神々の滅亡。
またはゲルマン神話における「神々の黄昏」。
神々と霜の巨人族との最後の戦いで、主神「オーディン」(ヴォーダン)が恐ろしい「フェンリル狼」に、「トール」が海の怪物「ヨルムンガンド」に殺され、ほかの神々も巨人族と相討ちして果てる。
その後、海から新しい緑の大地が姿を表すことになる。
ラジエルの書 ★ 編集
The Book of Raziel
天使、悪魔、惑星の支配者などの手引き書。
霊の召喚が可能。
『アダムの書』とも呼ばれる。
楽園から追放される前に「アダム」に与えられた『徴の書』に由来するといわれる。
ラスプーチン ★ 編集
Grigori Efimovich Rasputin
(1871頃-1916)
帝政ロシア末期の霊能者、宗教家。
シベリアの貧農の子に生まれたが、心霊治療師として皇太子の病を癒したことから、皇帝「ニコライ二世」の信任を得て宮廷に出入りし、次第に権勢をふるうようになる。
皇后とは愛人関係にあったとも言われ、反対派の貴族に暗殺された。
その異常な能力の根源は謎に包まれている。
ラップ現象 ★ 編集
lap phenomenon
「叩音(こうおん)現象」ともいう。
霊がたてる音のこと。
指を鳴らす「ビシッ」という音、水のしたたる音、木の裂ける音、床のきしむ音、ドシンドシンという足音、大砲のような大きい音、など、色々ある。
霊が現れる時の合図だと言われている。
霊能者でなくても体験することがある。
ラテン語 ★ 編集
lingua Latina
「インド・ヨーロッパ語族」の「イタリック語派」の言語の一つ。
「ラテン・ファリスク語群」。
ローマ帝国の公用語として広く普及し、帝国滅亡後も西ヨーロッパを中心に広く使われ、現在でも専門用語・学術用語などに用いられている。
もともとはイタリア半島中部西岸のテヴェレ川流域の「ラティウム地方」の一方言。
発音のしかたは、それこそほとんどローマ字読み。
ただし、「性、数、格」により語尾変化がある。
ラファエル ★ 編集
Raphael
カルデア起源の天使。
元来の名は、「ラビエル」。
旧約外典の『トビト書』で「わたしは、栄光に輝く主の御前に仕えている7人の天使のひとり、ラファエル」と名乗る。(第12章)
黙示録の七天使のひとりともいわれ、あらゆる悪魔を使役する指輪を「ソロモン王」に授けたとされる。
ラブ・マジック(恋の魔術) ★ 編集
Love Magic
片思いの相手に対し、何らかの超自然的力を働きかけ、恋をかなえる術。
西洋の「マンドラゴラ」、日本のイモリの黒焼きといった「惚れ薬」から、相手の髪の毛や持ち物を用いた「呪術」、「制淫剤」まで、その方法は数限りなくある。
ラプラスの悪魔 ★ 編集
Laplace's demon
全世界に存在するすべての原子の位置、運動量を知ることができるような悪魔のこと。
19世紀にフランスの数学者「ラプラス」により提唱される。
その様な悪魔が存在すれば、未来の出来事について正確な予想が出来ると考えられた。
しかし、20世紀に不確定性原理が確立され、その後量子力学が完成し古典物理学からの飛躍的発展を遂げてからは、その様な悪魔が仮に存在したとしても、悪魔には完璧な予測をすることは不可能とされた。
現在では、量子の速度と位置は同時に把握することが不可能で、確率的なものとして表されると考えられている。
ラポール ★ 編集
rapport
親和状態。
「霊媒」と「霊」が交流している状態、師と弟子の間の親和的関係などを指す。
ラルヴァ ★ 編集
Larvae
悪霊の一つ。
生前悪行を行った者や正しい埋葬をされなかった者が、死後冥界に行く事が出来ずに彷徨っているもの。
夜になると彷徨い歩き、人間を襲っては精気を奪う。
餌食となるのは性格的に弱い者や病的な者など。
とり憑かれた者はやせ細り、体中にアザや奇怪な紋様が浮かび上がるという。
最も低級の霊とされ、無駄に流された精液や経血から誕生するとされた。
リーインカーネーション(転生) ★ 編集
Reincarnation
人間は肉体から独立した「魂」を持っており、死後はその魂が別の肉体を借りて再び地上に生まれてくるという考え。
仏教やヒンドゥー教では、「カルマの法則」として、教義の一環に取り込まれた。
いっぽう、転生を否定したキリスト教圏でも、秘教的伝統のもとにこの考え方は生き続けた。
ブラヴァツキー夫人の神智学でも、中心をなす思想となっている。
リーディング ★ 編集
Reading
アメリカの超能力者、「エドガー・ケイシ」ーが行った「催眠透視」。
瞑想状態で「アカシック・レコード」とよばれる場所に自身の意識を置き、そこにある「知識」から情報を得る方法 。
リチュアル ★ 編集
Ritual
儀式。
リチュアル・ソルト ★ 編集
Ritual salt
「清めの塩」。
基本的には「岩塩」。
「海塩」でも、一定の条件を満たしたものならば可。
リチュアル・バス ★ 編集
Ritual bath
儀式の前に身を清めるために入る入浴のこと。
リモートビューイング ★ 編集
Remote Viewing
「ESP」の別名として、米国の工学者「ハロルド・パソフ」博士と、物理学者の「ラッセル・ターグ」博士が提案した言葉。
遠隔地点の風景を透視する実験であり,アメリカ政府の資金援助で進められた。
未来に起こる出来事を見ることができるともいわれている。
「RV」と略記されることもある。
リリス コッコ魔術師 編集
サキューバスの1種。蛇か鎖を巻いている
リリト ★ 編集
lilith
「タルムード」に伝えられるユダヤの伝説によれば、「アダム」とともに土からつくられた最初の女性で、彼の最初の妻であるという。
ユダヤ教神学者「エリエゼル」の『アダムとイヴの書』によれば、アダムは毎日100人の子どもをつくり、これがのちに悪魔になったという。
別伝では、「リリト」は女悪魔で、悪の天使「サマエル」の妻でもあるという。
「リリト」の起源は、おそらくメソポタミアの女の悪霊「リリ」であると考えられる。
リンボ界〔Limbo〕 編集
辺獄。冥府。
カトリックの俗説で,洗礼前の子どもや非キリスト教徒の善人が
死後に天国に行けずにとどまるとされる所。
リンポチェ ★ 編集
rinpoche
チベット語で「宝」を意味し、「転生者への尊称」。
ルールドの泉 ★ 編集
A spring of Lourdes
フランスの「ルールド」で、1858年、「聖母マリア」の啓示を受けた少女「ベルナデッタ」が発見した霊泉。
その水を飲んだ者の多くは、たちまち病が治った、という。
今も数多くの巡礼者が世界中から訪れる。
ルーン ari 編集
北欧神話の主神オーディンが見つけたとされる魔力の宿った文字。
真っ直ぐな線のみで書かれた特殊な形をしていて、全部で24文字。これらの文字を組み合わせた英単語のようなものも存在したが、長文を書くのに適していないことから次第に使われなくなっていった。
また、ルーン文字は、その一文字一文字にそれぞれ意味があり、その意味にもっとも近いものに刻むことでその効果は最大限に発揮される。
ルシフェル(ルシファー) ★ 編集
Lucifer
ラテン語で「光を運ぶ者」。
日の出前に輝く「明けの明星」、「金星」の意味。
『旧約聖書』の「イザヤ書」の一節
「ああ、お前は天から落ちた、明けの明星。
曙の子よ。
お前は地に投げ落とされた。」
が、神学的に解釈され、「悪魔」とされたもの。
「聖ヒエロニムス」をはじめとする初期キリスト教の教父たちは、これを「サタン」と同一視し、その「堕天」前の名前であるとした。
ルルス ★ 編集
Raimundus Lullus
(1232頃-1316)
スペインの百科全書的思想家、錬金術師。
「天啓博士」と呼ばれる。
カバラ、イスラムの医学・占星術、「新プラトン主義」の影響を受ける。
「ルルスの術」なる命題作成法を体得。
錬金術でいう金も得、その物質は「ライムンドゥスの金」と呼ばれているとのこと。
死後、錬金術師と呼ばれるようになった。
レイキ(霊氣) ★ 編集
REIKI
「ハンドタッチ・ヒーリング」。
「臼井甕男」氏によって始められた,いわゆる「手当て療法」。
手を当てるだけでエネルギー(生命の根本エネルギーとも宇宙生命エネルギーともいわれている)を流し、リラックス効果を自分にも相手にも与えることができる技法。
現在では世界中に「REIKI」として広まりつつある。
レイライン ★ 編集
Leyline
地上を網の目状に広がる超常的な力のネットワーク。
「レイ」とは、地図上に「LEI」、「LAY」、「LEE」などで終わる地名が一直線上に並ぶことからきている。
レクイエム ★ 編集
Requiem→Missa pro defunctis
(ミサ プロ・デフンクティス)
「死者のためのミサ」
聖歌の歌詞は「Requiem aeternam dona eis Domine」
・レクイエム=休息
・エテルナム=永遠の
・ドナ=与える
・エイス=彼に
・ドミネ=主よ
「主よ、永遠の休息を彼に与えたまえ」で始まることから、一般に「レクイエム」と称されるようになった。
レム睡眠 ★ 編集
Rapid Eye Movement→REM
「浅い眠り」を指す。
体の骨格筋は弛緩状態だが、脳は覚醒に近い状態で活動し、まぶたの下で目がキョロキョロと動き、
「体は眠っているのに脳は起きている」という状態。
一般的には、入眠してから最初の「レム睡眠」出現までは60〜120分。
その後、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」をおよそ90分周期で繰り返す。
夢を見るのはたいていこの「レム睡眠」のときが多い。
レメゲトン ★ 編集
Lemegeton
別名『ソロモンの小さな鍵』。
その内容は「グリモア」の中でも重要な位置に値し、『ソロモンの鍵』よりも質は高い。
最も古いものは十七世紀初頭のもので、あらゆる霊の召喚法が記されている。
・第一部の「ゴエティア」
「ソロモンの七十二柱の精霊」のリストが並び、それぞれの能力や召喚の際にとる姿などが記されている。
・第二部「テウギア・ゴエティカ」
主に四方の「デーモン」が扱われる。
・第三部「パウロの術」
昼夜の各時間と「黄道十二宮」の天使が扱われる。
・第四部「アルマデル」
レメディ (療剤) ★ 編集
remedies
「ホメオパシー」治療に用いられる。
地上におけるさまざまな物質から成分を取り出して、10倍ないし100倍の希釈を行い、それを震盪(よく振ること)する。
この希釈・震盪を6回から1万回繰り返す。
最後にこれを小さな砂糖粒に染み込ませて作成する。
10倍希釈・震盪を9回繰り返して作った「レメディ」は9X(Xは10倍希釈を意味)、
100倍希釈・震盪を30回繰り返した「レメディ」は30C(Cは100倍希釈を意味)
と呼ばれる。
よく使われるのは30Cとのこと。
ほかに200C、1,000C(1Mと呼ぶ)、10,000C(10M)、6Xなどが用いられる。
希釈のため、原成分は「レメディ」の中には極めてわずかしか含まれない。
特に高度に希釈した場合には、計算上、一粒の「レメディ」に原成分が1分子も含まれないこととなる。
しかし、より希釈・震盪したものの方が、より効果が高く、また人間の精神面などより中心的な部分に作用するとされる。
これは、希釈・震盪によって、希釈液が原液の「治癒エネルギー」に出会うことにより、希釈液のエネルギーに変化が生じて「治癒エネルギー」を持つようになるため、と説明される。
従って、「レメディ」の中に原成分が含まれる必要はない。
原料となる物質は、「鉱物」、「植物」、「動物」などであるが、特に初期に開発された物には、伝統的な「薬草」も多い。
ローゼンクロイツ ★ 編集
Christian Rosenkreuz(1378?-1484?)
伝説の錬金術師にして、その名を冠した錬金術研究実践団体「薔薇十字団」の開祖と呼ばれるドイツ人。
(架空の人物、とする説もある)
「アトランティス大陸」の叡智を修めた人物とも言われている。
伝説によれば、1378年ドイツに生まれ、修道院でさまざまな学問を窮めて、東方諸国を旅した。
そこで魔術と錬金術を研究し、ドイツに帰ると7人の同志とともに教団を結成したとされる。
キリスト教を中心に、アラビア、エジプト魔術をおりまぜた普遍的原理による世界の改革をめざしたという。
「賢者の石」を始めとする様々な霊薬を作り出し、「瞬間移動」や「精霊交信」、「予知・予言」などを行った。
ローブ ★ 編集
robe
袖まである長い外着。
フランスでは衣類(婦人用ドレス)をさす。
弁護士や裁判官、魔術師などが着る「法衣」をさす場合もある。
ロイス ★ 編集
Theodor Reuss(1855-1924)
テーオドール・ロイス
1905年、「O・T・O」(東方聖堂騎士団)の第二代首領となったドイツのオカルティスト。
「クロウリー」は1912年、「ロイス」の認可を受け、「ミステリア・ミスティカ・マキシマ」の名で知られるこの結社の英国支部を設けた。
この「M・M・M」は、「クロウリー」が自らつくった「銀の星」に吸収合併された。
ロイヒリン ★ 編集
Johann Reuchlin、(1455−1522)
ドイツのギリシャ語・ヘブライ語研究の開拓者、人文主義者。
ユダヤ教から切り離された「カバラ」は「ピコ・デラ・ミランド」らによって、「キリスト教カバラ」となる。
ピコの後を継ぎ、さらに発展させたのが、「ヨハネス・ロイヒリン」。
彼は、「奇跡の言葉」と「カバラの術」を著す。
「奇跡の言葉」はギリシャ哲学、カバラ、キリスト教神学を象徴する三人の賢者の対話形式で語られ、この中で、カバラこそ「聖書」の「モーセ」の神の啓示に至る神学の源泉を開く鍵であると主張。
ヘブライ文字の操作によって得られる神聖な名前、天使の名前を用いて天使を召喚することこそが、「フィチーノ」によって広められた「新プラトン主義」、また「ヘルメス哲学」の効果を上げることが出来ると考えた。
(聖四文字名YHVHに、天と地を結ぶ一字Shを中央に挿入すると、YHShVHとなり、「イエス」の名が現れる。
「イエス」こそ神の投影された光であり、神の自己実現である証拠なのだと主張。)
こうして、本来ユダヤ教のものであるはずのカバラは、キリスト教と融合した。
「カバラの術」はギリシャ哲学、イスラム神学、カバラを代表する三人の賢者の対話方式で語られ、異なる3つの宗教の融合が図られる。
こうした叡智に共通する基盤こそが、古代バビロンやエジプトに遡る一種の「数秘術」であり、「ゲマトリア」であるという。
「ロイヒリン」は、この「数秘術」を通して、宇宙創造の秘密を解き明かすことが出来ると主張した。
ロキ ★ 編集
Loki
「世界を終わらせる者」という意味を持つ、不和と悪事をたくらむ火の神。
とはいえキリスト教の悪魔のように邪悪一辺倒ではなく、ときには神々を助けた。
ロゴス ★ 編集
logos
古典ギリシア語で、「言葉、論理、真理」の意。
哲学では、「論理的に語られたもの、語りうるもの」という意味で用いられることもある。
キリスト教では「神のことば」、「世界を構成する論理としてのイエス・キリスト」を意味する。
ロザリオ ★ 編集
(Rosary:Rosario)
「ロザリオ」とは「薔薇の花冠」という意味。
繋げられた珠を薔薇の花に見立てて、祈りを数えるカトリックのアイテム。
主に「ミサ」以外の時に一人で祈る場合に(音を立てないようにして)使用される。
59個の珠(大きい珠が6個、小さい珠が53個)と「メダイ」・十字架から成る。
繋げられた珠を順に繰りながら、「マリア」と「イエス」の生涯を黙想しつつ、「ロザリオの祈り」を唱える。
ロザリオの祈り ★ 編集
A rosary
「イエス・キリスト」と「聖母マリア」の「喜び」・「苦しみ」・「栄え」の3つの玄義を黙想しながら、「天使祝詞」を150回(3環)唱える祈り。
「天使祝詞」10回が「1連」で、5連が「1環」。
ロジック(論理) 編集
あらゆる事象を起こす魔術においても、ロジックからは逃れられない。
わかりやすい例として武道を見てみる。試合で一方(A)が殴られた。しかし、相手(B)の殴る勢いを逆手にとり、少ない力でBを投げ飛ばす。はたから見れば先にAの方が相手に決定的なダメージを与えたように映る。しかし、投げる直前に殴られたダメージは受けている。
この場合は、AがBのロジックを上回ったと考える。つまり、AのダメージよりBのダメージの方が大きいため、Aが勝ったということになる。
これでもわからないという人の為に。
Bの与えたダメージ10。Aの与えたダメージ50。
50−10=40
A>B
なので、Aの方がBよりも40多くダメージを与えた。
しかし、Aも10ダメージを受けている。
この理論が魔術においても当てはめられる。
ロジャー・ベーコン ★ 編集
Rogar Bacon(1214頃-1292頃)
イギリス中世の哲学者。
サマセット州イルチェスターの生まれ。
「驚異博士」ともいわれた。
「フランシスコ会」に入り、パリ大学にて講師を務める。
その後オックスフォード大学で講義を行う。
経験学を提唱し、知識はすべて経験に基づくと考え、近代科学の先駆者とされている。
彼には魔術思考に科学的基盤を施す、という大志があり、魔術・錬金術・占いに関する持論を試すための実験を念入りに行う。
しかし、「フランシスコ会」の上層部に悪魔崇拝の罪で訴えられ、14年間投獄されたのち、釈放されて1年後に没。
彼の哲学の定義は「すべての真の哲学の目標は、造物界に対する知識を通じて創造主の知識に至ること」というもの。
ロッシュの限界 ★ 編集
Roche limit
流動物体が天体の潮汐力によって破壊されずに、その主星を軌道回転できる限界の距離のこと。
固体物体の場合は、「ロッシュの限界」内でも潮汐力がその物体の構造強度を超えない限りは破壊されない。
多くは惑星とそれを回る衛星との関係において説明される。
例えば、土星の輪は「ロッシュの限界」内に引き込まれた衛星や彗星が分裂して形成されたという説がある。
「ロッシュの限界」は、主となる天体と接近する小天体の大きさや密度によってそれぞれ求められる。
例えば、地球と月との「ロッシュの限界」は地球半径の2.9倍であるが、他の惑星はまたそれぞれ違う。
ロッジ ★ 編集
A lodge
もともとは建築や工事などの「飯場」(労働者用の宿泊・食事施設)。
秘密結社の支部を意味する。
ロンギヌスの槍 ★ 編集
A spear of Longinus
ローマ帝国の将軍「ロンギヌス」が「イエス」の死を確認するためにその脇腹を突いた槍。
この槍を所持したものが、世界を征服する、といわれる。
しかし一度でも手放すとその効力を失い所持していたものは、滅びるという。
ワイズ・オールドマン ★ 編集
Wise old man
「ユング心理学」における「元型」の一つ。
「ワイズ・オールドマン」(老賢者)・・・父親元型。
@公平で、悪いことをすれば、罰してくれる
A理想的な父親と重なるイメージ
B夢に現れるイメージ→年老いた魔法使い
ワルプルギスの夜 ★ 編集
Walpurgisnacht
魔術や悪魔を祓う魔封じの聖人「ワルプルギス」の聖なる記念日が五月一日。
その前日四月三十日に魔女・魔術師・魔の諸霊達が「ブロッケン山」に集って「聖ワルプルギス」に対するある種の挑戦としての魔の祝祭を行うという言い伝えがある。
四月三十日夜を「ワルプルギスの夜」と言い、この日は魔女・魔術師にとって極めて重要な魔の祝祭日。
この日は魔女・魔術師が使う力、神に叛く諸力が増大すると言われる。
ワンド ★ 編集
wand
魔法の杖。
比較的細身の杖。
ンガッパ 編集
チベット仏教ニンマ派の半僧半俗の密教行者。
多くは妻帯して村人のために儀式を執り行うのを生業とする。
ンザンビ ★ 編集
Nzambi
アフリカで広く使われている神の名前。
語源は不明。
神話によると、創造者であり世界の主人である「ンザンビ」は、人間の罪のために地上から姿を消してしまったという。
ヴードゥー ★ 編集
Voodoo
主にカリブ海の島国ハイチやアメリカ南部のニューオーリンズなどで信仰されている「民俗信仰」。
アフリカ西海岸地方の雑多な「精霊信仰」と「カトリック」が「習合」。
「秘密結社」を宗教形態として採用。
「ウンガン」(あるいはマンボ)を指導者とし、「ロア」と呼ばれる精霊的神格を信仰対象とする。
「ブードゥー」(Voodoo)は、ハイチや西アフリカでは「ヴォドゥン」(Vodun)と呼ばれる。
西アフリカのフォン語(Fon)で「精霊」の意味。
「宗教」と規定されることも多いが、教義や教典がなく、また宗教法人として認可された教団も皆無で、布教活動もしないため、「民俗信仰」といった方が現状に即している。
儀式はドラムを使ったダンスや歌、動物の生贄(いけにえ)、神が乗り移る神懸かりなどから成る。
全世界で信者は約五千万人といわれる。
「ブードゥー」は植民地時代の奴隷貿易でカリブ海地域へ強制連行されたアフリカ人の間における伝承・信仰がキリスト教と「習合」した事によって成立した。
ブードゥーの中には「聖母マリア」などキリスト教の聖人も登場したりする。
「奴隷解放」により農民の土地所有化により、土地と結びついた祖先崇拝色を獲得。
ハイチでは1987年、憲法により初めて国に認められた。
カトリック教会は植民地時代から「ブードゥー」を黙認。
ブードゥーはアフリカにルーツを持つ一方で、「土着キリスト教」としての側面もある。
植民地をもっていたラテン系の人々はキリスト教と異教が習合して土着キリスト教化することにさほど抵抗を覚えなかったと見受けられる。
ヴァルナ(制度) ★ 編集
Varna
「四姓制度」。
・ブラーフマナ
・クシャトリヤ
・ヴァイシャ
・シュードラ
「ヴァルナ」とは「色・概観」のことで、もとは皮膚の色で征服民族のアーリア人と被征服民族の非アーリア人とを区別したのが始まり。
ヴィシュヌ ★ 編集
Vishnu
「シヴァ」、「ブラフマン」と並ぶヒンドゥー教の3大神のひとり。
古代インドでは、天・空・地の全部を3歩で歩く「太陽神」とされた。
温厚で慈悲深く、この世の危機に際してさまざまなものに化身して救うとされている。
ヴェーダ ★ 編集
Veda
バラモン教の聖典の総称。
サンスクリット語で「知識」という意味。
転じて、宗教的知識をおさめた書物をヴェーダと呼ぶようになった。
〔4つのヴェーダ〕
神官が神に供物を捧げ、賛歌を歌う際の手順や歌を記したもの
・『リグ・ヴェーダ』
・『サーマ・ヴェーダ』
・『ヤジュル・ヴェーダ』
民間で願い事に使われる呪文を記したもの
・『アタルヴァ・ヴェーダ』
ヴェーダーンタ学派 ★ 編集
A VEDANTA school
「六派哲学」の一つで、「ウパニシャッド」の「梵我一如」の「一元論」を説く。
伝説では、開祖は「バーダラーヤナ」といわれる。
ヴォルヴォ(ヴォルヴァ) ★ 編集
volvo/ volva
北欧の巫女、魔術師。
「地母神信仰」に基づく「魔女術」。
・「降霊術」の「セイズ魔術」(seidhr)
・「幽体離脱」の「ガンド魔術」(gandr)
などを行った。
阿字観(あじかん) ★ 編集
密教においてサンスクリットの「阿」字を観ずることによる瞑想法。
「阿」字は、本来宇宙の諸存在は固定的ではなく、また刹那にあるものでもないという、「本不生の原理」を表している。
阿修羅(あしゅら) ★ 編集
asura
インド神話の好戦的な鬼神。
本来は「アスラ」と「デーヴァ」として、共に神の部類に属していたが後に前者が悪神、後者が善神として区別された。
大乗仏教では六道の一つ修羅道に住み、天部の神と対立している。
阿弥宗(あみしゅう) ★ 編集
Ami sect
仏教において、僧と俗の中間に位置する宗派。
主に法名に阿弥号を用いるのが一般的。
婚姻が許されているため妻子を養い、そのため商売や芸術に従事するのが一般的。
能の「観阿弥」や茶の「能阿弥」などが有名。
阿弥陀(あみだ) ★ 編集
amitabha
サンスクリット語の「無限(amita)」に由来し、永遠の命を象徴する重要な位置にある仏。
縁日は毎月15日。
「弥陀」、「阿弥陀如来」。
世自在仏の元で修行に励み、48の本願を得て仏となった。
西方にあるという極楽浄土に住み、絶える事無く弱者のために救済の手を差し伸べているといわれる。
また浄土宗では、その名号である「南無阿弥陀仏」を唱えて救いを求める者には、死後に浄土へ行く力を与えるとされる。
阿羅漢 ★ 編集
arhan
仏教において人間が持っている下等な欲望を克服し、悟りに到達した人間のこと。
「羅漢」とも言う。
「阿羅漢」に達した者は仏と同様に尊敬や供養を受ける。
阿頼耶識 ★ 編集
alaya vijnana
サンスクリット語の「アーラヤ」という言葉を音写したもの。
「唯識」にいう「八識」の一つで、人間存在の根本にある「識」。
五感と思考による認識を支える枠組みにあたる。
漢訳すると「蔵識」といった意味。
自分が生まれてからの泣いたり笑ったり怒ったりしたすべての経験、人類が発生して以来の全ての経験、人間ばかりではなく、人類になる以前であるとか、さらに遡って、アメーバ以来のすべての経験、宇宙開闢以来のあらゆる経験を貯えている。
「唯識論」では、自己と自己を取り巻く自然界の全存在は自己の根底の心である「阿頼耶識」が知らしめたもの、変現したもの、とする。
「阿頼耶識」が蔵する、「一切の現象を起こさせる可能性または能力」を「種子」(しゅうじ)という。
「種子」から一切諸法が生起し、その顕現した現象は直ちに「阿頼耶識」に影響を及ぼし、新たな「種子」となる。
阿吽(あうん) ★ 編集
a hum
サンスクリット語の最初の音。
吐く息の「阿」(a)と、最後の音であり吸う息の「吽」(hum)を組み合わせた、あらゆる「最初と最後」を表す根源とされる言葉。
転じて、二者の絶妙なコンビネーションのこと。
阿闍梨(あじゃり) ★ 編集
acarya
仏門における「師匠」のこと。
小乗仏教では「出家」、「受戒」、「教授」、「受経」、「依止」を伝授する五種の「阿闍梨」があり、徳の高い師範僧を指して呼んでいた。
また、大乗仏教では「菩薩」が、密教では「大日如来」がそれぞれ「阿闍梨」であり、またそれから伝承した弟子たちも同様に呼ばれる。
愛 ★ 編集
Love/Eros/Agape/Philia/kama/raga
他者を自己と同じようにいたわろうとする感情。
基本的には自分自身への愛が原点にあり、究極には対象との間に抱く同一の欲求。
「ギリシア哲学」では、
・エロス(Eros)・・・欲求の愛
・アガペー(Agape)・・・隣人愛
・フィリア(Philia)・・・友情
の三種類に分類される。
中でも「アガペ」ーは与える愛であり、愛に答える愛であるとも言える。
「仏教」では
「カーマ」(kama)、「ラーガ」(raga)などと呼ばれ、愛とは渇きであり盲目的な衝動だとする。
或いは慈悲であり、愛すること、愛されることが大事であるという。
「儒教」では「仁」、「義」と呼ばれ、それぞれ人を愛すること、自分を正すことを表している。
「孔子」によれば、愛とは自分の身近なものから次第に大きなものへ、果ては国や天下にまで広がっていくべきだという。
「心理学」では、自分にとって価値のある対象を慕い、或いは惹かれていく精神的過程であるとする。
愛染明王(あいぜんみょうおう) ★ 編集
raga raja
「愛染」が神格化された「明王」。
「種字」は「吽(hum)」。
「真言密教」において信仰され、「金剛王または金剛愛菩薩の化身」とされる。
三つ目で六本の腕に「金剛杵」や弓矢や鈴などを持ち、全身赤色で「蓮華座」に座っている。
悪 ★ 編集
Evil
善に対立する、否定的要素。
「キリスト教」では、悪は「人間が善を行う為に許された自由の濫用」と定義される。
「アダム」らが犯した罪によって人間に課せられた「原罪」は、「キリスト」が償ったことによって必要悪として存在し続けている。
また悪の存在は、善の性質をより明確にするための対比であるとも説明される。
究極的には悪の存在も神に従属するという。
「仏教」では本来、善と悪とは相対的区別にすぎないとされ、そのような行いは現世に何らかの結果のみを残すだけであり、むしろそれを超えた次元を知ることが大切とされる。
「悪」は主に「貪欲」、「瞋恚」(しんい)、「愚癡」(ぐち)に代表される三悪に集約される。
前者の二つは心を悪業に向かわせる「煩悩」であり、後者はその煩悩の根源である「根本悪」とする。
悪魔 ★ 編集
Devil。
仏教においては、仏道修行を妨げ悪道に誘う魔物。
西洋宗教におけては、力を持った悪の半ば擬人化した概念。
人格と意志を持ち人間を誘惑する。
悪魔教会〔The Church of Satan; COS〕 編集
アントン・ラヴェイの創始したサタニズム団体。
彼の思想は単なる悪趣味でもなければキリスト教の裏返しでもない、ネオ・サタニズムと呼ぶべき新しい現実的な悪魔主義であり人生哲学である。キリスト教によって捏造された迷信的な悪魔観は彼らのサタンには当てはまらない。自身の誇り高い個性を発揮させるための理想たる原理を敢えてサタンという名に象徴させている。
悪霊 ★ 編集
evil spirit
様々な理由から成仏できずにこの世に留まり、憑依して霊障をなすなどの形で人間に害をなす霊の総称。
@死者の霊・霊魂・念。(因縁霊、地縛霊、浮遊霊など)
A動物霊:死んだ動物の霊魂や念。
B生霊→生きている人間の霊魂が、その肉体から抜け出したものや、その人間の意識。
C本来肉体を持たない自然霊の中で、人間にとり憑いて 悪さをするもの。
Dユダヤ・キリスト教における悪魔。(心霊学的には悪霊の一種に分類)
※「悪霊」は、人の「不運」や「病気」、「災い」の原因となるとされている。
その治療のために「呪術師」、「祈祷師」に「悪霊払い」を依頼するという習慣やしきたりは、 日本に限らず、東南アジア、インド、スリランカなどの南アジア、アフリカ、南米、 中南米の各地に見られる。
安期先生 ★ 編集
elder ANKI
「千歳の老翁」とも呼ばれた。
秦の「始皇帝」と三日三晩語り、金玉数千万を賜ったが宿に置き、去る。
その返礼にと赤玉の履き物一足を送り、「蓬莱山」に探しに来て欲しいと手紙を残す。
しかし「始皇帝」は道士たちを探索に遣わすが徒労に終わり、その結果阜郷の海辺数十カ所に祠が建てられたという。
安息日 ★ 編集
Sabbath
ユダヤ教では金曜の日没から土曜の日没までをいう。
この間は仕事を中断し、神の御業を褒め称える時間を持った。
紀元前6世紀頃からこの習慣が始まり、2世紀以降、世界に広まった。
キリスト教徒の場合は、日曜日が「安息日」となっている。
安部晴明(あべのせいめい) ★ 編集
SEIMEI-ABENO(921-1005)
平安時代の宮廷で活躍した陰陽師。
その生涯は謎に包まれた部分が多く、出生も狐から生まれたという「信田妻伝説」、「平将門」の息子説などさまざま。
その呪力はまさに天下無双で、「式神」と呼ばれる陰陽道独特の鬼神を使役し、怨霊調伏を行い、時の権力者であった「藤原道真」を呪術的に守護している。
ライバルの陰陽師・「蘆屋道満」との呪術合戦は有名。
按手礼 ★ 編集
Ordination
キリスト教会において、信者に霊的な力を授けるために頭に手を置いて祈ること。
暗剣殺 ★ 編集
A fatal direction
「九星盤」において、「中宮」にある星が本来ある場所、すなわち定位の時に位置している方位が「暗剣殺」。
誰に対しても「大凶」の方位となる。
「五黄」の時は、定位の位置も「中宮」なので「暗剣殺」はない。
暗号テスト ★ 編集
Cipher test
死者との交信を検証するための実験方法。
被験者は生存中に任意の暗号文を作成し、それを解くキーワードをどこへも記さずに記憶しておく。
被験者が死亡した後に交霊によってそのキーワードを本人より聞きだし、暗号解読の正否によって死後世界の存在を確かめようとした。
しかし現在までに精度の高い成果は得られていない。
暗視能力者 ★ 編集
Nictalopes
「ニクタロープ」。
暗闇でものを視ることができる人。
暗示 ★ 編集
Suggestion
感覚、観念、意図などが言葉、動作などによって、理性に訴えることなく他人に伝達される心理的過程。
「マイヤーズ」の定義によれば、「識閾下(潜在意識)の自己にうまく訴えること」。
位階(黄金の夜明け) ★ 編集
Grade
魔術結社での身分や力を示すもの。
「G∴D∴」では位階は10に別れていた。
「外陣(黄金の夜明け)」
0=0 新参入者(Probationer)
1=10 熱心者(Zelator)
2=9 理論者(Theoricus)
3=8 実践者(Practicus)
4=7 哲学者(Philosophus)
↓
「予備門」(達人の地下納骨所の予備門の主)
「内陣(ルビーの薔薇と金の十字架団)」
5=6 小達人(Adeptus Minor)
※改革以前に5=6位階に達した団員たち→「名誉5=6」
6=5 大達人(Adeptus Major)
7=4 被免達人(Adeptus Exemptus)
「第三陣」
8=3 神殿の主(Magistri Tempri)
9=2 魔術師(Magus)
10=1 イプシシマス(Ipsissimus)
『オカルトの部屋』参照
位牌 ★ 編集
mortuary tablet
死者の「依代」として供養の対象となる、仏壇に安置される仏具のこと。
位牌には「戒名」、「俗名」、「死亡日」などが記される。
主に葬式時には白木で作られた「仮位牌」を安置し、没後四十九日を過ぎると漆塗の「本位牌」と交換する。
依坐(よりまし) ★ 編集
Yorimashi
神の霊が依り憑いた人間のこと。
子どもの場合が多いので、「尸童」とも書く。
「依坐」は、(神が穢れを嫌うため)無垢な子どもか、処女ということになっている。
特別な才能は必要ではなく、穢れのない者であれば、それなりの儀式を行えば「依坐」になることができる。
霊媒の場合は、霊や神を降ろす主体が霊媒自身であるのに対し、「依坐」に神を降ろす主体が「依坐」とは別の人物(神官など)であることが多いから。
人間ではなく、物に依り憑いた場合は、「依り代」(よりしろ)という。
意識 ★ 編集
mano-vijnana
自己の状態を認識する心の状態。
五感に次ぐ第6番目の感覚。
五感はそれぞれ別々の物事を認識するが、意識はそれらをまとめ認識する機能を持つ。
意識の7のレベル ★ 編集
Seven levels of consciousness
コリン・ウィルソンが提唱した「X機能」から見た、意識の状態。
レベル0→「無意識状態」・・・ぐっすり眠って、意識がない状態。
レベル1→「夢を見ている状態」・・・眠っているが、夢を見ている状態。
レベル2→「ぼんやり状態」・・・いちおう目覚めてはいるが、何も考えてない状態。疲れ果てて、ぐったりしているような状況。
レベル3→「単純な意識状態」・・・意識はあるものの、まったく不活発な状態。与えられたことをただやるだけ。同時にひとつのことしかできない。
レベル4→「日常意識状態」・・・それなりに活動しており、問題に対処することもできる状態。
レベル5→「至高体験レベル」・・・わけもなくワクワクし、人生がバラ色に感じられる。心理学者マズローのいう「至高体験」の状態。
レベル6→「魔術的レベル」・・・人生は祝福と驚異に満ちていると実感できる。心を悩ませていたあらゆる問題はまったくとるに足りないものと感じられる。ゆったりとした「至高体験」が持続する状態。
レベル7→「X機能の発現」・・・時空を支配したような不思議な感覚。「鳥の目」を持って、時空のすべてを見渡すことができる状態。
雑誌『ムー』311号参照
意識魂 ★ 編集
Bewuβtseins seele
人智学用語。
自我によって変化した物質体のこと。
「意識心性」ともいう。
意識体 ★ 編集
A consciousness body
肉体を持たない「精神」のこと。
霊魂などの不可視な実体の科学的な呼び名。
易 ★ 編集
I Ching
「筮竹」を用いて行われる中国の卜占。
3爻の陰と陽の組み合わせ八卦の、内卦と外卦の組み合わせで六十四卦を作り、それを基に判断し占う。
変化の兆しを知り、天の時を知る為につくられた。
易は今からおよそ三千年前に、中国の黄河流域で始まったといわれている。
天・沢・火・雷・風・水・山・地の八卦を作ったといわれるのは「伏儀」。
それを上下に組み合わせて、六十四卦を作った。
その六十四卦に、彖辞をつけたのが、「文王」。
三百八十四爻に爻辞を付けたのが、文王の子共の「周公」だといわれている。
実際には、易占の記録が残されており、その中で的中した事柄をもとに、長い時間と多くの人たちの手によって編纂されたといわれている。
現在の易が完成したのが、周の時代で、「周易」とも呼ばれている。
易の三義 ★ 編集
易の内容は、簡単に言えば、「易簡」・「変易」・「不易」の3つ。
@「易簡」・・・易は、自然界の法則を陽・陰の二元で説明しているから分かりやすく、かつ従いやすいということ。
A「変易」・・・、自然界にあるものは、全て変化している。
一時でも変化しないものはない。
易はその変化を教え、それに対応する方法を教えるもの。
B「不易」・・・自然界のすべての物は、常に休むことなく変化している。
そこには一定の不変の法則があり、易はその一定不変の法則を教えるもの。
易経 ★ 編集
I Ching Book of Changes
古代中国における占い、及び模範道徳を示した教典。
『変化の書』とも呼ばれる。
五経のうちの第2巻で、陰陽の法則に基づく64種の象徴である「卦」と、準ずるそれぞれの言葉、そして10編の解説(十翼)から成っている。
易経64卦 ★ 編集
上経
1 乾為天 「けんいてん」・・・『天・空、健やか、行動する、弛まない努力』
2 坤為地 「こんいち」・・・『大地、従順、おとなしい、包む、包容』
3 水雷屯 「すいらいちゅん」・・・『物事を始めたり生み出すための苦しみ』
4 山水蒙 「さんすいもう」・・・『見通しがきかない、はっきりしない解らない』
5 水天需 「すいてんじゅ」・・・『求めつつ控える。待つ。』
6 天水訟 「てんすいしょう」・・・『訴え、争う』
7 地水師 「ちすいし」・・・『戦争、軍隊、争い事』
8 水地比 「すいちひ」・・・『親しむ、助け合う』
9 風天小畜 「ふうてんしょうちく」・・・『少しの貯え、少し留まる』
10 天沢履 「てんたくり」・・・『踏む、礼儀を踏み行うことです』
11 地天泰 「ちてんたい」・・・『安泰、泰平、やすらか』
12 天地否 「てんちひ」・・・『ふさぐ、いなむ、否定』
13 天火同人 「てんかどうじん」・・・『仲間、同類』
14 火天大有 「かてんたいゆう」・・・『大いなるものを所有する』
15 地山謙 「ちざんけん」・・・『謙遜・へりくだる』
16 雷地予 「らいちよ」・・・『あらかじめ・前もって・悦び』
17 沢雷随 「たくらいずい」・・・『つき従う』
18 山風蠱 「さんぷうこ」・・・『腐る・損なう・乱れる・淀む』
19 地沢臨 「ちたくりん」・・・『臨む・臨み見る・向かい進む・運気盛大』
20 風地観 「ふうちかん」・・・『洞察する、心眼で見る、仰ぎ見る』
21 火雷噬ごう 「からいぜいごう」・・・『噛む、噛み合わせる』
22 山火賁 「さんかひ」・・・『飾る、粧う』
23 山地剥 「さんちはく」・・・『剥ぐ、剥ぎ取る』
24 地雷復 「ちらいふく」・・・『帰る、戻る』
25 天雷无妄 「てんらいむもう」・・・『あるがままに、自然の成りゆきに任せて』
26 山天大畜 「さんてんたいちく」・・・『養育、おおいに蓄える』
27 山雷頤 「さんらいい」・・・『口、あご、食べる、養う』
28 沢風大過 「たくふうたいか」・・・『大いに過ぎる、大いなるものが過ぎる』
29 坎為水 「かんいすい」・・・『険しい、悩む、苦しむ』
30 離為火 「りいか」・・・『火、付く、麗し、太陽』
下経
31 沢山咸 「たくざんかん」・・・『感応』
32 雷風恒 「らいふうこおう」・・・『つねあり、不変』
33 天山遯 「てんざんとん」・・・『逃げ隠れる』
34 雷天大壮 「らいてんたいそう」・・・『勢いのよさ、大いに盛ん』
35 日地晋 「かちしん」・・・『進む、日中、昇る』
36 地日明夷 「ちかめいい」・・・『傷つく、夜、天罰』
37 風火家人 「ふうかかじん」・・・『家の人、家庭』
38 火沢けい 「かたくけい」・・・『そむく、ことなる』
39 水山蹇 「すいざんけん」・・・『困難、遭難、ゆき悩む』
40 雷水解 「らいすいかい」・・・『とける、はなす、ゆるむ、悩みが解ける』
41 山沢損 「さんたくそん」・・・『失う、得をしない』
42 風雷益 「ふうらいえき」・・・『増える、加える』
43 沢天夬 「たくてんかい」・・・『決断、決壊、決去』
44 天風こう 「てんぷうこう」・・・『突然出会う、思い掛けなく直面する』
45 沢地萃 「たくちすい」・・・『集まる、集める』
46 地風升 「ちふうしょう」・・・『のぼる、すすむ』
47 沢水困 「たくすいこん」・・・『こまる、くるしむ』
48 水風井「すいふうせい」・・・『井戸、奉仕』
49 沢火革 「たくかかく」・・・『あらたまる、改革、革命、変化、古いことを捨てる』
50 火風鼎 「かふうてい」・・・『かなえ、三本足の器、安定、新しいことが始まる』
51 震為雷 「しんいらい」・・・『振動、雷、大声、震い進む、春』
52 艮為山 「ごんいざん」・・・『山、止まる』
53 風山漸 「ふうざんぜん」・・・『進む、順をふんで進む』
54 雷沢帰妹 「らいたくきまい」・・・『情慾、失われた正しさ』
55 雷火豊 「らいかほう」・・・『豊か、大きく盛ん』
56 火山旅 「かざんりょ」・・・『旅、寂しい一人旅』
57 巽為風 「そんいふう」・・・『風、伏して入る、従う』
58 兌為沢 「だいたく」・・・『喜ぶ、現れる』
59 風水渙 「ふうすいかん」・・・『渙散、散らす』
60 水沢節 「すいたくせつ」・・・『節度、節制、止まる、調節』
61 風沢中孚 「ふうたくちゅうふ」・・・『真実の心、誠心、信じる』
62 雷山小過 「らいざんしょうか」・・・『小さな出来事がおこる、少しだけすぎる』
63 水火既済 「すいかきせい」・・・『すでに整う、既に成る、完成』
64 火水未済 「かすいびせい」・・・『未完成、未だ整わず』
異端審問 ★ 編集
Inquisition /Inquisitio
キリスト教会が異端摘発のために設置した裁判。
初期の教会における異端審問は最高刑罰として「破門」を言い渡していた。
13世紀になると教皇権による審問が行われ、最終的に極刑として「火刑」が用いられるようになった。
その犠牲となったのは「カタリ派」に代表される異端と、魔女の疑いをかけられた者たちであった。
井戸 ★ 編集
Well
「清らかな水が湧き出す場所」であることから、「豊穣」をもたらすもの、とみられ、治療、占い、祈願、洗礼などに用いられる。
井戸の底に「異界」があるとする伝説や、主(ぬし→龍や蛇など)が棲みついているとする伝説も多い。
一角獣 ★ 編集
LICORNE
純潔のシンボル。
「一角獣」(ユニコーン)に近づけるのは、処女と聖人だけとされ、宗教画では、その傍らにいる人物の純潔さを強調する。
また、太陽の光を象徴するものであり、錬金術では、「ソルウェ」(解体)と「コアグラ」(凝固)の二重の力を意味する。
一角仙人 ★ 編集
『今昔物語集』に登場する仙人。
角があったため「一角仙人」と呼ばれていた。
あるとき、雨によって足をすべらせたことに憤慨し、それを司る「龍王」を瓶の中へ封じてしまう。
そのため発生した干ばつに嘆いた国王は美女五百人を用意し、色仕掛けで「龍王の封印」を解くことに成功した。
一霊四魂 ★ 編集
「四魂」とは、「荒魂」・「和魂」・「幸魂」・「奇魂」の4つのことで、神から授けられた霊魂の働きをいう。
・荒魂(あらみたま)・・・「勇」、「勇猛」。裏を返せば「隠忍自重」。人体では筋肉や肉体を総称するもの。
・和魂(にぎみたま)・・・「親」、「和」。人体では内臓器官。
・幸魂(さちみたま)・・・「愛情」、「感情」。人体では精神、心。
・奇魂(くしみたま)・・・「智」。四魂全体の統率をなし、「霊智、霊感、ひらめき」を司る。
稲荷(いなり) ★ 編集
Inari
土地、家、産業などに関する守神。
実名を「宇迦之御魂」(うかのみたま)、「倉稲魂」などといい、伊勢の外宮の祭神(豊受大神とようけのおおかみ)でもある。
この稲荷神の守護をするために、その眷族としての「狐の霊」が働いている。
このため、狐霊と稲荷神とを混同する結果となった、といわれる。
稲魂 ★ 編集
Semangat Padi
稲に宿って、これを生かしている魂のこと。
東南アジアで広く信じられてきた概念。
因 ★ 編集
cause
種子があって草が生えるように、それが生じた「直接の原因」。
因果応報 ★ 編集
Retribution
過去、前世の行為の善悪によって今の幸・不幸があり、今の行為によって未来の「果報」が生じるとする考え方。
因果律 ★ 編集
The law of causation
一切のものは何らかの原因から生まれた結果で、原因がなくては何ものも生まれない。
さらに、自分のつくった因果は、自分で清算しなければならないという法則。
陰宅風水 ★ 編集
Ying Zhai Feng Shui
風水術のうち、祖先を奉る墓(陰宅)に関するものをさしていう。
中国では、墓に対しても、一般住宅のような風水の吉凶の配慮をする。
生者と死者は対になる存在であり、死者(特に先祖)に施せば、自分たちの幸福になって返ってくると信じられていた。
陰陽 ★ 編集
yin yang
中国思想における、「気」の二側面。
「陰の気」は静、重、柔、冷、暗
「陽の気」は動、軽、剛、熱、明
などをその属性とする。
「陰」と「陽」は「二元」として対置される。
敵対するものではなく、「太極」または「道」によって統合されており、互いに引きあい補いあう。
「陰陽」の交合によって万物が生まれ、その消長によって四季が形成される、という。
陰陽師 ★ 編集
A Yin Yang fortune-teller
律令制で、「陰陽寮」に属して「陰陽道」にかかわった職員。
中・近世には民間で「加持祈祷」をする者を称した。
陰陽道 ★ 編集
Yin Yang method
万物は陰と陽の組み合わせによって生成するという古代中国の「陰陽五行説」に基づいて考え方を軸に、暦・方位などの災異・吉凶を占う。
中国の易道や神仙道が日本の土着信仰と習合した末に誕生した体系。
日本では「修験道」をはじめ仏教全般、神道などに大きな影響を与えた。
それを扱う者は「陰陽師」と呼ばれ、天文・暦数・卜筮(ぼくぜい)などが主な職分であった。
日本には六世紀頃伝えられ重要視されたが、特に平安時代以降は神秘的な面が強調されて俗信化し、避禍招福の方術となった。
平安中期以降、「賀茂」・「安倍」の両氏がつかさどった。
平安時代の陰陽師・「安部晴明」は「式神」と呼ばれる鬼神を自在に駆使し、死者すらも甦らせる呪術を行ったという。
隠者 ★ 編集
Hermit
ギリシア語の「砂漠に住む者(eremites)」に語源をもつ。
本来は砂漠の中で修行を行い求道の瞑想に努める「隠修士」のこと。
孤独な修行を行う行者。
キリスト教会ではそうした修道士たちの「隠修士会」が成立している。
宇宙エネルギー ★ 編集
Space energy
身の回りに無尽蔵にある、エネルギーの一種とされる。
一般の科学分野で認知されたものではなく、オカルトと疑似科学の間にある語。
従って、公式の定義も存在しないのが実情であり、様々な意味で用いられる。
(「波動」と同様、多くの場合はポジティブな意味で用いられる)
雨 編集
雨は雨、大地を潤す涙
雨は涙、悲しみ怒り、溢れた心
雨は心、確かにあって、何処にも無い物
雨は何なのだろう?
それは確かに有るのに
それは何処にでもありふれているのに
決まった一つではなくて、同じ何かでもなくて
それは不思議な何か
人は何かに名前をくれた
「悪夢」と言う名前をくれた
素敵な名前をありがとう
雨は悪夢と名をかえて
心の欠片を映し出す
雨乞い ★ 編集
Rainmaking
日照りの時、呪術や祈祷によって降雨を呼び寄せようとすること。
主に農業のために干ばつを避けるのに行われた。
しばしば「類感魔術」の形をとり、雨に似たものが使われる。
・水→雨をあらわす
・煙→雲をあらわす
・鉦(打楽器)や太鼓→雷鳴をあらわす
農耕民族に多く、狩猟採集民族には少ない。
丑の刻参り ★ 編集
「丑の刻」(午前2時頃)に社寺へ行き、憎い相手を呪い殺すために祈願すること。
主に、「白装束」を着て「蝋燭」を頭にくくり付け、「神木」に「藁人形」を「五寸釘」で打ちつけることを7日間行う。
臼井霊気療法 ★ 編集
Usui REIKI medical treatment
大正期に「臼井甕男」によって開かれた「手当て療法」を中心とする「ヒーリング法」。
簡略化されたものが「レイキ」として海外に伝わって現在流行中。
運命 ★ 編集
Destiny
決められた人生の筋書きのこと。
人間は予定されたさだめに基づいて人生を歩むが、その本人は自分で人生を取捨選択し、自由に生きているように錯覚してしまうのが普通であるという。
栄光の手 ★ 編集
Hand of Glory
死刑囚の手を切り取ってロウソクの燭台代わりに用いたもの。
火を灯したロウソクとともに、夜間これを人家に忍び込ませると、眠っている人の目が覚めなくなると信じられた。
アイルランドやイギリスを中心に信じられていた魔術道具。
のちには、手を屍蝋化し、(燭台ではなく)手そのものに火をつけるようになった。
永遠の少年 ★ 編集
puer aeternus
「ユング心理学」における「元型」の一つ。
「束縛」や「平凡」への嫌悪と「個性」「個別性」「自分らしさ」へのこだわり、という特徴を持つ。
また、極度に「大人」の世界を「汚い」といって嫌う。
自分だけが「純粋」で、大人の汚れを拒絶している。
だから決して現実の社会に適応できないのだ、と信じている。
詠唱呪文 ddmaster 編集
呪文を使う際、その人の魔力を極限に近い形で出すようにする
又は特殊な魔術をする際、詠唱呪文を使う。
詠唱呪文は声の波長的効果があるのでもちろん
声の届かないところには効果は届かない。
怨霊 ★ 編集
A vindictive spirit
生前に何らかの理由で、極度の恨みを他者に抱いた状態で死んだ人の怨念が、実体を伴って現世に出現した状態。
古来から「祟る」として恐れられている存在であり、それを鎮めるために神社が作られ対象が祀られた例は数多くある。
炎よ踊れ ニキ 編集
攻撃したい相手を死なない程度に炎で包む
縁 ★ 編集
A relationship
いろいろな関係(状況)。
水や光などがなければ草が育たないように、すべては「縁」によって生じる。
間接的原因や、生起する条件などをさす。
縁起 ★ 編集
pratityasamutpada
「関係による生起」という意味。
仏教における「因縁」の原理のこと。
正しくは「因縁生起」。
物事は直接原因である「因」と、間接原因である「縁」の2種が働いているとされる。
また、全ての現象は相互関係上にあるとする。
つまり一個体としての独立した存在はありえないという。
「因縁」、「因果」というのも同じ意味。
縁日 ★ 編集
仏教における「霊験あらたかな礼拝の日」のこと。
「縁日」に参詣すると、他の日に参詣するよりも功徳が高いとされる。
例えば「元旦の観音参詣」は100日の参詣と同じ利益があるという。
主な「縁日」
毎月
・8日と12日は「薬師」
・15日は「阿弥陀」
・18日は「観音」
・24日は「地蔵」
となっている。
特に「盆の縁日」は重要。
また寺院の前には参拝者を相手にした「露店」が集まり、江戸時代末期以降はその習慣が一般化した。
遠隔気功 ★ 編集
Remote qigong
相手のことを念じることで、「ヒーリング効果」があるという「氣」を、距離や時間に関係なく送ることができる「外気功」の一種。
王権神授説 ★ 編集
The theory of the divine right of kings
神から権力を与えられた王が主権を持つという説教思想。
帝王神権説。
王は人間に対して責任を負う義務が無く、また宗教の政治介入を防止し、絶対的権力をもち国家を機能させる。
人間の持つ宗教意識の現実的なあらわれとして、「王権神授説」は古くからみられた。
黄金の夜明け団 The Hermestic Order of the Golden Dawn 常葉 了 編集
19世紀後半に興った実在の魔術結社。略記『G∴D∴』
現在存続してはいないものの、後に興る多くの魔術結社の礎となる知識・技術体系を作った組織。
特色
『生命の樹』10のセフィラを模した位階制度を用いており、外陣・内陣と分かれていた。内陣はまた別の組織名が用意されていた。etc
参考書籍 『黄金の夜明け』 著者 江口之隆 国書刊行会 等
黄泉 ★ 編集
Erebus
正しくは「黄泉国」(よもつくに)と言う。
日本神話で死後その魂が行くとされている地下の世界。
中世以降、仏教の「冥土」と混同される。
黄帝(こうてい) ★ 編集
中国古代の伝説上の帝王。
「三皇五帝」の一人。
漢民族の始祖ともいわれる。
「蚩尤」(しゆう)を討って天下を統一。
衣服、舟、弓矢、文字などを作り、人類に文化をもたらした最初の帝王とされる。
また漢代以後には「神仙術」や「道教」の開祖ともされるようになった。
黄道十二宮 オラトシアス 編集
西洋占星術等に利用される「黄道十二星座」を魔術的意味を持つ「宮」に置き換えたもの。
対応する星座と宮は以下の通り。
「牡羊座(Aries):白羊宮」「牡牛座(Taurus):金牛宮」「双子座(Gemini):双児宮」「蟹座(Cancer):巨蟹宮」「獅子座(Leo):獅子宮」「乙女座(Virgo):処女宮」「天秤座(Libra):天秤宮」「蠍座(Scorpio):天蠍宮」「射手座(Sagittarius):人馬宮」「山羊座(Capricorn):磨羯宮」「水瓶座(Aquarius):宝瓶宮」「魚座(Pisces):双魚宮」
これは紀元前、メソポタミア地方のカルデア人に考案された物で、その当時「春分点」は牡羊座に「秋分点」は天秤座にあったが、自転のズレで現在、「春分点」は魚座に「秋分点」は乙女座にある。
岡本 天明 ★ 編集
(1897 - 1963)
画家、神道研究家。
昭和19年に千葉県成田市の天之日津久神社に於いて、大本系宗教の関連啓示となる『日月神示』(別名:ひふみ神示)を自動書記する。
この自動書記現象は約16年間に渡り続き、後に全38巻にまとめられた。
書かれた文字は数字とカナと記号からなり、書いた天明自身読めなかったといわれる。
恩寵 ★ 編集
Grace
それを受けるに値しない者に与えられる贈り物の意味。
神から人類に示された親切・慈悲心。
無償の恵み。
果 ★ 編集
A result
「因」と「縁」によって生じた「結果」。
その「結果」がまた、「因」となり「縁」となっていく。
この「果」を受け取ることを「報」といい、「果報」ともいう。
果心居士(かしんこじ) ★ 編集
(生没年不詳)
室町時代末期に登場した「幻術師」。
「七宝行者」とも呼ばれる。
織田信長、豊臣秀吉、明智光秀、松永久秀らの前で「幻術」を披露したと記録されている。
実在を疑問視する向きもある。
河図(かと) ★ 編集
複雑な農業スケジュールを平易に説明できる中国風土や星座解釈に合った農業カレンダー。
「伏義」(ふつぎ)が徐史命(じょしめい)に作成させたという。
後に占いに用いられるようになった。
文字ではなく、○と●を使用して星座の回転を表現している。
火花 ★ 編集
A spark
「グノーシス」の思想では、最高神の「火花」が、至高の世界から悪の物質界に転落し、人間の体に閉じ込められたと考える。
人間のうちにあるこの「火花」は、「グノーシス」=「知識」によって再び目覚め、至高の精神的世界に復帰することができるとされる。
解脱(げだつ) ★ 編集
vimukti/vimokSa
仏教用語。
苦しみから解かれのがれること。
完全な精神的自由を得ること。
解放。
回向(えこう) ★ 編集
pariNaama
仏門において、自分が修めた「功徳」を他人に向けること。
外陣 ★ 編集
outer(アウター)
秘密結社や宗教組織における、一般の会員や信徒が属する部分。
組織の人員構成のピラミッドにおいて、大多数を占める底辺部に位置する。
「内陣」の対義語。
通常は組織内組織のような形式はとらない。
中核組織に対する外郭団体という形で、外部組織化することもある。
外側天体 ★ 編集
Outer Planets
「土星」よりも遠方の惑星、「キロン」、「天王星」・「海王星」をいう。
「占星術」では世代の特徴、社会的特徴を表す。
(かつての冥王星→134340 Plutoについては、占星術におけるその扱いの変化が注目されている。)
外典・偽典 ★ 編集
Apocrypha・Pseudepigraph
教団によって聖典と公認された書物を「正典(カノン)」と言い、他の文書(「外典」・「偽典」)と区別される。
キリスト教会では、『旧約外典』は区別はしても排除はされず、むしろ聖人の功徳などの教義の典拠付けに活用された。
新約文書は、2世紀前半には旧約聖書に近い権威を持つようになった「福音書」や「パウロの手紙」が正典化され、その他の文書も次第に公認されていった。
西方教会では「ヘブル人への手紙」が、東方教会では「ヨハネの黙示録」が問題視され、これらの問題が決着して新約聖書が現在の編成に落ち着くのは、その後数世紀を待たなければならなかった。
最終的に正典に含まれなかった新約文書は、『新約外典』と呼ばれている。
外氣功 ★ 編集
「氣功師」が自らの「氣」を発し、相手の身体にめぐらせること。
身体のエネルギーの流れを改善するもの。
中国においては、医療として認められおり、「氣功師」には国家資格が必要。
活仏 ★ 編集
grand Lama
「転生活仏」の略称。
チベット仏教で、「菩薩」は「輪廻」の世界にあって衆生を救済し続けるという思想に基づき、「菩薩」としての高僧が死んだ時、死後四十九日間に受胎して生まれた者のなかからその高僧が「転生」したとされる人物を後継者として選び出した。
その人物を今に生きる仏(「活仏」)として崇拝の対象とする。
喚起 ★ 編集
Evocation
自らよりも霊的に劣った存在を呼び出すときに使われる術式。
「剣の業」ということもある。
感覚魂 ★ 編集
Empfindungs seele
人智学用語。
「自我」によって変化した「アストラル体」のこと。
「感応心性」ともいう。
感染魔術 ★ 編集
Contagious Magic
「フレイザー」の提唱した、魔術の根本的な法則。
『一度接触のあったものは、離れたあとも相互に影響を「及ぼしあう」。』
かつて接触していたもの同士の神秘的なつながりを利用して、望む結果を相手に与えようとする魔術。
簡易 ★ 編集
森羅万象(変易)を知り、万物の普遍性を見極め、自然(宇宙)と一体になること。
または「適応」すること。
観自在菩薩 ★ 編集
「観自在菩薩」とは「観世音菩薩」、つまり「観音さま」のこと。
世の中の多くの人々から観られつつ、多くの人を観て救うはたらきが自由自在な菩薩。
世の人々の苦しみ悩む音声(おんじょう)を観察して、かれらの苦悩を救う菩薩。
奇跡 ★ 編集
Miracles
既知の自然法則を超えた次元で起こる不可思議な現象のこと。
宗教的真理の証(あかし)とみなされる。
「奇蹟」とも記される。
一般にある人物の入信・改宗の契機として示される例が多い。
奇跡の逸話がよく見られるのは、キリスト教。
イエスが不治の病を治したりしている。
「ファティマの奇跡」や「ルルドの泉」など、近代においても奇跡譚にはこと欠かない。
忌 ★ 編集
日常から隔離されるべき神聖のこと。
古代では清浄、不浄を問わず単に非俗的な対象を指して用いられていたが、現代では「タブー」の意味で用いられる。
気〔chi〕 編集
中国古来の概念で,天地に充満し人体を流れている生命エネルギーのようなもの。
気水 ★ 編集
人間の「気力」そのもののこと。
気水の枯れ ★ 編集
人間の「気力」が尽きて、疲れた状態。
原因としては
・雑妄の念
・不休の体耗
・駄弁の浪費
・性交過剰
・食欲乱過
・気熱消耗
・知解低下
・意念衰耗
・業行衰微
などが考えられる。
鬼 ★ 編集
ogre
妖怪変化の怪物。
「天津神」に対極する悪神。
語源は「隠(おぬ)」。
もともと中国では死者の霊魂や亡者のことを「鬼」といった。
一般的な鬼の姿としては、赤や青の肌に毛むくじゃらで2本の角を生やした大男で、金棒を持っており怪力で気性が荒い。
人間に対し襲撃し危害を加え食べてしまう。
大江山の「酒呑童子」などがその代表。
或いは地獄に住み死後の罪人を裁いている。
なお、牛の角と虎の牙を持ち、虎の皮の腰布を巻いた鬼の姿は、陰陽道の影響を受けて「丑(牛)」「寅(虎)」の方角(北東=鬼門)のイメージから作られたもの。
「鬼」はそもそも独立して存在するものではなく、神や人間が変化して「鬼」となる、或いはその逆もあり得た。
恨みを晴らすために「鬼」となる場合と、年を重ねすぎて「鬼」となる場合がある。
そのため国家の体制から外れた者や山賊、生活習慣の異なる山伏や陰陽師なども「鬼」とされることがあった。
鬼門 ★ 編集
unlucky direction
もとの意味は、「丑寅」の方角、つまり「北東」のこと。
かつてはここから「鬼」が出入りすると言われていた。
転じて、同じような状況で良くない事が続いたときに、「鬼門」ということもある。
偽ディオニシウス ★ 編集
Pseudo-Dionysius Areopagites
5〜6世紀ごろのキリスト教神秘主義者で、謎の著述家。
中世、彼の著書は、「パウロ」の直弟子の書として広く受容されたが、19世紀末になって、偽書と判明した。
〔ディオニシオス文書群〕
・『天上位階論』
・『教会位階論』
・『神名論』
・『神秘神学』
ほか
犠牲(sacrifice) 編集
1. 人や動物を生きたまま神に供えること。また、その供え物。「―をささげる」
2. ほかの人やある物事のために生命や名誉・利益を投げ捨てること。また、その人。
逆向き瞑想 ★ 編集
Meditation for reverse
寝る前などにその日に起こった出来事を逆向きに思い出していく瞑想法。
逆行催眠 ★ 編集
Backward movement hypnosis
催眠下で、現在よりも前の年齢に戻ったという暗示を受けることで、「年齢退行現象」が起こり、過去の事件を思い出したり、再体験したりすること。
ときに出生時を超えて、前世の記憶まで甦らせることもある。
旧約聖書 ★ 編集
The Old Testament
1世紀末のユダヤ教聖典。
キリスト教の立場からは、人類の起源から「キリスト」までの期間を記した書物。
「旧約」とは「ヤハウェ」とイスラエル人(ユダヤ人)とにおける契約を意味する。
紀元前200年ころに、ヘブライ語の原文からギリシア語訳(いわゆる「七十人訳」)が作成された。
キリスト教徒たちに教えられ、キリスト教の初代教会も「旧約聖書」を受け入れ、一般に使用した、という。
※文書の配列はユダヤ教とキリスト教で若干異なる。
◆はカトリック教会の第二正典に含まれる本。
《モーセ五書》
・創世記
・出エジプト記
・レビ記
・民数記
・申命記
《歴史書》
・ヨシュア記
・士師記
・ルツ記
・サムエル記(上)(下)
・列王記(上)(下)
・歴代誌(上)(下)
・エズラ記
・ネヘミヤ記
・エステル記
◆トビト記
◆ユディト記
◆エステル記・ギリシア語
◆マカバイ記(上)(下)
《詩編・教訓書》
・ヨブ記
・詩篇
・箴言
・コヘレトの言葉(伝道の書)
・雅歌
◆知恵の書
◆シラ書(集会の書)
《預言書》
・イザヤ書
・エレミヤ書
・哀歌
◆バルク書
◆エレミヤの手紙
・エゼキエル書
・ダニエル書
◆ダニエル書(補遺)
・ホセア書
・ヨエル書
・アモス書
・オバデヤ書
・ヨナ書
・ミカ書
・ナホム書
・ハバクク書
・ゼファニヤ書
・ハガイ書
・ゼカリヤ書
・マラキ書
旧約聖書外典 ★ 編集
Old Testament Apocrypha
ユダヤの正典からは排除されたが、キリスト教会には受け入れられた書物が旧約外典の大まかな定義。
外典(アポクリファ)の原語apokryphaは「隠されたもの」を意味するギリシャ語。
この言葉は「秘儀的な教えを記しているために特定の集団の外部に対して隠されるべき書物」を意味した。
やがて「異端的内容故に排除し隠されるべき書物」を意味するようになった。
古代キリスト教会の時代には、むしろ旧約偽典や新約外典を指すのに用いられ、旧約外典は「教会の書物(Libli ecclesiastici)」などと呼ばれた。
宗教改革の時代、「マルティン・ルター」(Martin Luther)が「旧約外典」をドイツ語訳聖書に収録する際、「Apokrypha」、すなわち「聖書と同様に扱うべきではないが、読んで有益な書物」との表題を用いた。
これにより「アポクリファ」は「旧約外典」を指す言葉となり、また、その表題の定義がプロテスタントにおける標準的な「旧約外典」の定義となった。
一方、カトリックでは1546年の「トリエント会議」において、ルターの外典を「第二正典」と見なす立場を正式に再確認している。
なお、「旧約外典」は一部(「第3・第4マカベア書」と「ソロモンの詩篇」)を除き、『七十人訳聖書』にあって、『ヘブライ原典』には無い文書と一致する。
〔旧約外典〕
第1・第2マカベア書
第1エズラ書
ユディト書
ダニエル書への付加
エステル記への付加
トビト書
マナセの祈り
ソロモンの知恵
ベン・シラの知恵
バルク書
エレミヤの手紙
旧約聖書偽典 ★ 編集
Old Testament pseudepigrapha
「偽典」の原語pseudepigraphaは「偽名の書」の意。
古代キリスト教会では「古代イスラエルの著名人の名を著者名に用いた後代の偽書であり、内容上誤った教えを含む書物」と定義された。
近代以降、正典外の古代ユダヤ教文書を外典と偽典に分けるようになり、偽典は「正典にも外典にも属さないヘレニズム時代のユダヤ教文書」を指すようになる。
偽典は成立年代、地域、原語等は外典と区別はないが、外典の殆どがギリシャ語で書かれているのに対し、偽典はその一部のみがギリシャ語で、エチオピア語、シリア語、ラテン語など多様な言語に訳されて伝えられており、特定の地域や集団において受容されていたらしき点が特徴。
なお、外典から除かれた「第3・第4マカベア書」と「ソロモンの詩篇」は偽典に数えられている。
〔主な旧約偽典〕
第3マカベア書
エレミヤ余録
預言者の生涯
12族長の遺訓
アブラハムの遺訓
ヨブの遺訓
第4マカベア書
シビュラの託宣
エチオピア語エノク書
スラブ語エノク書
第4エズラ書
モーセの遺訓(昇天)
シリア語・ギリシャ語バルク書
アリステアスの手紙
アダムとイブの生涯
ヨセフとアセナテ
ヨベル書
イザヤの殉教
ソロモンの詩篇
牛刻の参り コッコ☆UbwRaquHLB. 編集
呪いの儀式、もしくは、それに関係する魔物
共感魔術 ★ 編集
Sympathetic Magic
「感染魔術」と「類感魔術」を合わせて使うこと。
「ある事象に起こったこと」が、「神秘的共感」によって、「別の事象」に対しても「共鳴のような相互作用」を及ぼす魔術のこと。
恐山 ★ 編集
Mt. Osore-zan
青森県下北半島北部の火山。海抜879m。
宇曾利山。
死者の霊魂が集まる山とされ、また「いたこ」の「口寄せ」や、「祖霊信仰」や「地蔵信仰」が習合され参拝が盛んに行われている。
外輪山が「蓮華八葉」をかたどると言われ湖畔に「極楽浜」が展開されている。
またカルデラ湖周辺に硫黄と温泉が噴きだしており、血の池地獄や無間地獄などの各地獄や「円通寺」の「地獄堂」などがあるように、極楽と地獄の二つの世界を形成している。
狂気 編集
まともではないと判断された気性、性質、狂った心などを指す
しかし、完全な客観を持つ人が居ないように「まとも」な気性の持ち主も無いため、ある意味では全人類が「まともではない」と言う意味でこれに含まれる。
鏡 編集
鏡(かがみ)とは、光の反射によって物を映し見るもの。その像は鏡像といい、左右が逆転して映っている。この左右逆転は極めて認知的なものであり、幾何学的に正確に言えば、逆転しているの左右ではなく前後(奥行き)である。
古くは金属板を磨いたものが用いられていたが、現代の一般的な鏡はガラスにアルミニウムや銀などの金属を蒸着したものである。
鏡の起源は人類と同じほど古い。最古のそれは水鏡に遡るからである。
動物の知能を測るために鏡が用いられるように、鏡に映る姿が自己であることを知るのは、自己認識の第一歩であるとされる。鏡によって、初めて人は自分自身を客観的に見る手段を得た。自我(近代的自我?)の確立というものは、鏡なしにしてはあり得なかったと考えられている。チンパンジーなどにおいては、鏡に映る姿を自分自身として認識し、毛繕いのときに役立てるという。
また、鏡は鑑とも書き、このときは人間としての模範・規範を意味する。それは鏡が人の「すがた」を映し出すものであるからと言えよう。
古墳時代、邪馬台国の女王卑弥呼が魏の王より銅鏡(この時代を研究する考古学者にとっては、「鏡」という語はすなわち銅鏡を意味する)を贈られた故事はあまりに有名である。これは彼女がシャーマン的な支配者であったことと結びつける研究も多い。鏡は神道や天皇制においても重要な役割を果たしている。なによりも重要なのは、三種の神器のひとつが鏡である事実であろう。
また、霊力を特別に持った鏡は、事物の真の姿を映し出すともされた。地獄の支配者閻魔大王の隣に(もしくは伝承によっては彼の手に)は浄玻璃の鏡という鏡があり、彼の前に引き出された人間の罪業を暴き出すという。
鏡が割れると不吉としたり、鏡台にカバーをかけた習慣は、鏡の霊力に対する観念が広く生活習慣の中にも根を下ろしていたことを示す。しかし近代化の中で、そういった観念は次第に薄らいでいるのが現状である。
玉串奉奠(たまぐしほうてん) ★ 編集
神事で行う「玉串奉奠」は、仏式の「焼香」にあたるもの。
「玉串」とは「榊」の小枝に「紙垂」(しで)をつけたもの。
「玉串奉奠」とは、「玉串」に「自分の心」をのせ、「神にささげる」という意味がこめられている。
禁書 ★ 編集
A banned book
国家や宗教その他の権力機関によって一般に発表、販売、流布、所持を禁じられた書物のこと。
歴史的上の禁書行為としては、
秦の「始皇帝」の行った「焚書坑儒」やカトリック教会によって作成された「禁書目録」などがある。
現在の日本では、日本国憲法第21条『表現の自由』によって
「国家権力による検閲は禁止」されているため、基本的に「禁書」と呼ばれる書物は存在しない。
しかしドイツでは、今なお「アドルフ・ヒトラー」の『わが闘争』は、国内での販売が禁止されている。
禁書目録 ★ 編集
Index Librorum Prohibitorum
16世紀に新教の浸透に対して行われたカトリック教側の反宗教改革の際、教皇によって制定された。
カトリック教会が「反カトリック的と判断した書物の書名とその著者の一覧表」のこと。
1515年に開かれた「ラテラン第5公会議」で提唱。
1546年の「トレント公会議」で正式に承認。
1559年初めて『INDEX』(禁書目録)が出版された。
何度も増補改訂され、最後の『禁書目録』がローマ教皇から出版されたのは1948年。
約4000タイトルが含まれていた。
ローマ教皇が正式に『禁書』の選定を廃止したのは1966年のこと。
禁断の魔術・究極の魔術・禁断の魔力・究極の魔力 コッコ魔術師 編集
禁断・究極の魔術は15歳以上の人だと使用制御可能14歳以下は暴発してしまう。魔力は15歳以上の人だと完全覚醒する。14歳以下は覚醒できない。
禁断は使わないほうが良い。究極は使っても大丈夫。
金丹 ★ 編集
服用すれば7日間で「仙人」になれるという薬。
「還丹」(水銀)と「金液」(黄金)で作るといわれている。
「抱朴子」の「金丹篇・内篇第四」には、「金丹法」が記されている。
金縛り ★ 編集
「金鎖で縛った」ように「いきなり体が動かなくなる」が、「視覚、聴覚などは正常に機能」している。
(意識はあるが体は動かせない状態)
「幻覚」のようなものを見ることもある。
心霊現象として考えられることもあるが、体が動かないのは睡眠中の骨格筋の弛緩のせいで、幻覚は脳がまだ夢を見ているためという。
特に入眠時および覚醒寸前の、「レム睡眠」(浅い眠り)中に起こりやすい。
銀の星 魔術師 編集
A∴A∴。クロウリーの作った魔術結社であり、機関紙「春秋分点(エクノイス)」を出していた。
クロウリーの友人、ジョージ・セシル・ジョーンズと共に作った。
G∴D∴時代の位階制度を有していた結社。
銀詩 編集
灰色の風は流れ
白き大地に牙を向け
赤い空を彩って
風の流れのそのままに
白き大地を抉り取る
銀の泉のその水面
心の鏡は砂の色
滅びの色は涙色
別れの色は血に染まり
青灰色の扉の如く
悲しき空の赤い風
黒き炎の鍵を持ち
旅立ち色の大樹の扉
怒り色
心の叫びのその色で
空を水面を染め上げて
喜び色に涙する
白い大地に碧い風
心を突き刺す灰色の
風の吹く間に涙する
色の無い荒野に
色の無い花が咲くならば
心の叫びのその前に
赤錆色の白い牙
心の嘆きのその後に
鉄色の青い羽根
心の波のその合間
紫色の白い花
心沸き立つその時に
喜び色の涙の毛
心の声は何処にある?
悲しみ色のその中に
心の波は何処にある?
喜び色のその横に
心は一体何処にある?
それは、すぐそこであり、どこでも無い場所
九字 ★ 編集
Kuji
九種類の印を結び、九文字のまじないを唱えることで、怨敵退散、悪霊降伏、祈願成就、災厄忌避などを行う一種の修法。
「臨」、「兵」、「闘」、「者」、「皆」、「陳」(陣)、「烈」(裂)、「在」、「前」の各一文字ごとに、印が決まっている。
最後に「刀印」(四縦五横の線を空中に切る修法)を結ぶ。
「修験道」の修法が有名。
「道教」の「九字の呪法」が起源と考えられている。
九字※印名※神名※仏名
「臨」・普賢三昧耶・天照皇大神(あまてらすすめらおおみかみ)・ 毘沙門天
「兵」・大金剛輪・八幡神・十一面観音
「闘」・外獅子・春日大明神・如意輪観音
「者」・内獅子・加茂大明神・不動明王
「皆」・外縛・稲荷大明神・愛染明王
「陣」・内縛・住吉大明神・聖観音
「列」・智拳・丹生(にふ)大明神・阿弥陀如来
「在」・日輪・日天子・弥勒菩薩
「前」・隠形・摩利支天・文殊菩薩
九星 ★ 編集
「九星」とは、縦横3つでできた「魔法陣」から作られたもの。
「魔法陣」は、1から9の数字を配して、縦横斜め、どの列の和も皆15になるもの。
昔の中国では、これを不思議で神秘的なものと考え、これに方位を当てて吉凶の判断に使うようにした。
さらに「五行説」の「木」、「火」、「土」、「金」、「水」を結びつける。
九星盤の外側の8つに北、北西、西、南西、南、東南、東、北東の方位を割り振り、真ん中の部分を「中宮」と称する。
年、月、日のそれぞれの星は、「中宮」の星で呼ぶ。
一白水星
二黒土星
三碧木星
四緑木星
五黄土星
六白金星
七赤金星
八白土星
九紫火星
空海 ★ 編集
(774-835)
「弘法大師」。
四国の豪族、「佐伯氏」の出身。
幼いころから秀才の誉れ高く、一族の期待を一身に背負い、官吏になるべく、叔父の勧めで奈良の大学に進んだ。
そこでも優秀な成績をおさめたが、志半ばにして突如出奔。
山野で仏道修行に励み、「久米寺」で『大日経』と出会い、「密教」に触れた。
そこに求めていた答えを見出して入唐。
唐の密教の大家、「恵果」から「密教」のすべてを伝授され、日本で「真言宗」を開いた。
彼が開いた「真言密教」は「即身成仏」をめざす「大日経」の教え。
「大日如来」は宇宙の根本仏とされ、すべての神仏の母体と考えられている。
宇宙の万物は「大日如来」の現われであり、人間も基本的には「大日如来」と
同じ存在とし、修行をすれば、「即身成仏」できると説いた。
空中浮揚(レヴィテーション) ★ 編集
LEVITATION
すでに科学的に知られている物理的な力によらずに、支えなしに自分あるいは他人や物体などを空中に浮き上がらせること。
カトリック教会の幾人かの聖人たちにみられる。
また、身体を完全に統御できるようになったヨーガ苦行者も実践したといわれる。
こうした物体(身体)浮揚については、超心理学では「サイコキネシス」(念動力)として分類される現象のカテゴリーに属するものとしている。
形成の書 ★ 編集
Sefer Yetzirah
(セフェール・イェツィラ)
後3世紀から6世紀の間に成立した最も重要なカバラ文献。
「生命の樹」の10の「セフィラ」と22の「小径」に宇宙論的象徴体系を配当するという内容を含む。
恵比須神 ★ 編集
「大国主大神」(おおくにぬしのおおかみ)の子。
「八代言代主」(やえことしろぬしのおおかみ)のこと。
左に鯛を抱え、右に釣り竿を持っている。
漁撈(ぎょろう)神、あるいは水難除けの神として信仰されてきた。
結界 ★ 編集
Simabandha
もとは仏教用語で、清浄な領域と普通の領域との区切りのこと。
この境界線を示すために、神社・寺院などの境内や建築物では意図的に「段差」を設けたり、「扉」や「柵」、「鳥居」や「注連縄」などを用いる。
一定範囲の空間に設定された「タブー」を視覚化したものとも言える。
聖なる領域と俗なる領域という二つの世「界」を「結」びつける役割をも持つ。
修業の障害となるものが入ることを許されない場所、土地に対しても用いられる。
月家九星 ★ 編集
「月」に配される「九星」を「月家九星」という。
配される順は、「九紫」、「八白」、「七赤」・・・。
「月家」も「甲子」の年から始まることになるが、「月」の「干支」は、旧暦11月節(「大雪の節」)から始まるので、その前年の11月節から「一白」、「九紫」、「八白」と配置される。
犬神 ★ 編集
犬の憑物のこと。
「犬神」に憑かれると病気や死に至るという。
この伝承は主に西日本において広く分布している。
術者はまず犬を頭を残して土中に埋め、餓死する寸前でその首を切り、祭ることで「犬神」を人へ憑かせるという。
「犬神」が憑いた場合は祈祷師に頼んで祓い落としてもらう。
賢者の石 ★ 編集
Philosopher's stone
あらゆる金属を「黄金」に変え、また、どんな難病でも癒すことができるといわれるもの。
「錬金術」の最終過程で作られるとされるが、一般の人々の目に触れることはなかった。
鍵 ★ 編集
CLEF
象徴的にいえば、「鍵」は天上世界の扉を開けるのに用いられるもの。
教皇の紋章にとりいれられた鍵は、まさにこのことを意味する。
それは、「ヤヌスの神像」にも見られる。
験力 ★ 編集
Genriki
修行した仏僧や修行者が得たといわれる「呪力」。
密教の興隆とともに、「読経」ではなく「修法」が、より効果的な「呪術」として広まった。
「修法」を行った場合、行うものによって大きな差が出る。
この原因が、その人の「験力」であるとされる。
元型 ★ 編集
Archetypes
「影」、「アニマ」、「老賢人」などの、集合的無意識に由来する象徴。
ユング派深層心理学の中核概念。
原罪 ★ 編集
Original sin
「人祖」(アダムとイブ(エバ))が人類のはじめに犯した罪の結果、すべての人間が神との親しい交わりを欠き、罪の支配下に陥った、とするキリスト教の考え方。
ただし、「聖母マリア」だけは、この罪を負わないとされる。
幻覚 ★ 編集
A hallucination
外界からの刺激をまったく受けていないのに、それを知覚すること。
そこにないものが見える、という現象もその例だが、必ずしも目に見えるとは限らず、聴覚や触覚などで存在を知覚する場合もある。
もっとも多い報告例は「幽霊」の目撃。
幽霊については、「心霊科学」では、人間や動物が現世に仮の姿を現したものと解釈する。
「超心理学」では、「ESP」で無意識のうちに得た情報が、「幻視」の形をとって意識上に現れたと推論されることが多い。
幻獣-げんじゅう- 月下美人 編集
この世の物ではない又は伝説とされている
怪物である。
幻術 ★ 編集
genjutsu
人の目をくらます術。
目眩(めくらまし)。
「幻術師」は「眩人」(幻人)ともいう。
「果心居士」が有名。
玄奘三蔵(げんじょうさんぞう) ★ 編集
(600頃-664)
中国唐代初期の僧。
「三蔵」とは、「経」、「律」、「論」に通暁した僧の意。
629年に仏教修行のため長安を発ち、天山南路でインドに入る。
645年帰国。
その旅行記『大唐西域記』は、当時の西域やインドの宗教事情や地理を伝えるものとして貴重。
言霊(ことだま) ★ 編集
kotodama
言葉にあると信じられた呪力(神秘的な霊力)のこと。
古代社会では、言葉と現実との区別が薄く、「言」は「事」であり、言葉はそのまま「事実」と信じられていた。
日本では神々、貴人の発する聖なる詞が
・祝詞(のりと)
・寿詞(よごと)
・呪言(とごと)
・唱言(となえごと)
・語言(かたりごと)
等とよばれ、特定の言語表現に「言霊」がこもるとされる。
個性化 ★ 編集
Individuation
精神分析学者「ユング」の用語。
個人に内在する可能性を実現し、人格を完成していくこと。
「個体化」。
古史古伝 ★ 編集
いわゆる古事記以前の書。
「古語拾遺」には、漢字伝来以前、文字がなかったり、古事記以前も書籍がなかったということが示されている。
それに対し、「古史古伝」は多くその独自の文字・神代文字で書いて、漢字以前も文字が存在すると主張。
そのほとんどは成立が新しい「偽書」だと考えられる。
内容が完全な創作とは断定できないが、そのような文献にしても、年代計算からして大きく誇張して書かれていると考えられるため、現天皇系血縁を正当化する文の多い「記紀」と比較しても、正確な歴史資料とはいえない。
国学研究などの文化研究に関しては、作成者の思想やその背景を読み解くために、「偽書」と断定した上で一定の価値が認められている。
古神道 ★ 編集
Old Shinto
原始神道ともいい、仏教や儒教、道教などの外来宗教の影響を受ける以前の神道のこと。
江戸時代、国学者の「平田篤胤」によって、『古事記』や『日本書紀』などの日本の古典に立脚した「復古神道」が提唱され、明治時代にかけて多くの流派が生まれた。
狐狗狸さん (こっくりさん) ★ 編集
KoKKuri-san/Prophecy by planchette
降霊術的色彩を帯びた占い。
霊を呼び出して、未来を占ったり、知らないことを知ったりするための儀式。
30pくらいの竹または木の棒を3本用意し、真ん中あたりで縛って、三叉に開いて立てる。
この上にお盆を裏返して乗せ、3人が右手の指で盆を押さえる。
その後、「狐狗狸さん」を呼び出して、その「霊託」を聞く。
「吉」ならば、足を1度あげ、「凶」ならば2度あげるとされる。
明治の初めに「ウィジャ盤」が日本に伝わり、その三脚だけが独立して占い道具となったものと考えられている。
現在、広く行われている「狐狗狸」さんは、「あ」〜「ん」の文字と鳥居の図を描いた紙の上にコイン(硬貨)を置き、参加者全員が指を添えて行う「略式」のもの。
(「ウィジャ盤」の「盤」だけを使用したものが元となっていると考えられる)
五黄殺 ★ 編集
「九星盤」において、「暗剣殺」の方位の反対側。
「暗剣殺」が北であれば南、「暗剣殺」が南東であれば北西の方位にあたる。
この方位には必ず「五黄」が位置する。
この方位を「五黄殺」と呼ぶ。
「暗剣殺」同様誰に対しても「大凶」の方位。
五行 ★ 編集
「陰陽」とならんで古代中国の有力な哲学原理の一つ。
中国最古の歴史書『書経』にその名が見え、「五行思想」は漢代に盛んになった。
「陰陽」の二大元気の交合の結果、「五元素」、あるいは「五気」が生じ、この「五元素」の輪廻・作用が「五行」。
例えば、一日の朝、昼、夕、夜も、一年の春、夏、秋、冬の推移も、全てこの「五行」。
「五行」の「木」・「火」・「土」・「金」・「水」の5つの元素は互いに影響しあうと考えられた。
その相互関係には、相手を生み出していく「相生」(そうしょう)、相手に打ち勝つ「相克」(そうこく)、同じ気が重なるとその気は盛んになるという「比和」(ひわ)がある。
五行相克(ごぎょうそうこく) ★ 編集
「陰陽五行」における「循環」の一つ。
「相生」との関係で森羅万象を解釈していく。
●ある属性が別の属性を殺すのが「相克」
・木克土:木が養分を吸い取って土を殺し、
・土克水:土が濁らせて水を殺し、
・水克火:水がかかって火を殺し、
・火克金:火が溶かして金を殺し、
・金克木:金が切り倒して木を殺す
※木火土金水はあくまでも物の性質を記号化したものであって、本物の木、火、土、金、水とは異なるもの。
五行相生(ごぎょうそうしょう) ★ 編集
「陰陽五行」における「循環」の一つ。
「相克」との関係において、森羅万象を解釈していく。
●ある属性が別の属性を生み出すのが「相生」
・木生火:木が燃えて火を生み、
・火生土:火が灰を残して土を生み、
・土生金:土の奥から金を生み、
・金生水:金が冷えて水を生み、
・水生木:水が育てて木を生む
※木火土金水はあくまでも物の性質を記号化したものであって、本物の木、火、土、金、水とは異なるもの。
五節句 ★ 編集
・1月1日(実際は7日)の「七草の節句」
・3月3日の「桃の節句」
・5月5日の「端午の節句」
・7月7日の「七夕」
・9月9日の「菊の節句」
「節句」は基本的に「奇数」の重なる日に設けられた。
(「陰陽説」では、奇数が「陽」に配当されていたため)
陰陽説では、1、3、5、7、9の5つを陰陽に関わる数字とみなす前提があったため、11月11日は、「節句」には入らなかった。
五芒星(ごぼうせい) ★ 編集
Pentagram
ペンタグラム。
頂点が5つある星型。
地に存在する元素の諸力を制御する「鍵」として用いられる。
上部の頂点が「霊」の元素と対応し、時計回りに各頂点が「水」、「火」、「地」、「風」の四大と対応する。
「精霊」の頂点を上方向に正しく描いた場合は、「物質的力」に対する「霊(精神)的力」の優位性表す。
下向きに逆向きに描いた場合は「霊(精神)的力」に対する「物質的力」の優位性を表す。
「霊的力」の「召喚」に用いる場合は、各対応する頂点に向かって描き始める。
「力の退去」に用いる場合は各対応する頂点から描き始める。
「六芒星」が「大宇宙」を意味するのに対し、「五芒星」は「人間」という「小宇宙」を意味する。
日本では、「安倍晴明」によって用いられたため「晴明紋」、「晴明桔梗紋」と呼ぶこともある
五蘊 ★ 編集
「五蘊」は、色・受・想・行・識の5つの蘊。
蘊(うん)は「集まり」。
・「色蘊」は、物質的構成要素(肉体を含む)。
・「受蘊」は、感受作用(見る、聞く、触るなど)。
・「想蘊」は、表象作用(心に想うこと)。
・「行蘊」は、意志作用(能動的なはたらき)。
・「識蘊」は、識別する作用(分別、判断)。
後天の三宝(こうてんのさんぽう) ★ 編集
「精」・「気」・「神」の三つを指す言葉。
後天定位盤 ★ 編集
『洛書』を基に「九星気学」や「八卦」の理念を表した図。
御霊会(ごりょうえ) ★ 編集
恨みを残して死んだ人の霊(御霊)は、さまざまな祟りをなす。
この霊をなだめ、祟りをなさないようにする儀式。
思いがけない死を迎えた者の「鎮魂」のための儀礼であり、「御霊祭」とも呼ばれている。
「御霊」自体は本来は「ミタマ」の意。
平安時代、不慮の死を遂げた者の「死霊」(しりょう)=「怨霊」(おんりょう)へと意味が転化。
そして、天変地異はすべて「御霊」の所業と考えられ、「御霊」に対する儀礼が出来上がった。
御霊信仰(ごりょうしんこう) ★ 編集
日本において、人々を脅かすような「厄災」 (天災・伝染病等)の発生を、怨みを持って死んだり、非業の死を遂げた人間の「怨霊」、「御霊」(ごりょう)のしわざと見なして畏怖し、それを鎮めて祟りを免れ、平穏と繁栄を実現しようとする信仰のこと。
平安時代の初期に成立。
そのとき「御霊」とされたのは、
・「早良親王」(崇道天皇)
・「崇徳天皇」
・「伊予親王」
・「藤原吉子」(伊予親王母)
・「橘逸勢」
・「文室宮田麻呂」
「疫神信仰」とも深い関わりがある。
悟り ★ 編集
SATORI/Realization
迷いを去り、直観的に「真理」を体得すること。
その「真理を体現した人」を、仏教用語で「仏陀」という。
「煩悩」を滅した状態(涅槃)、苦しみの「輪廻」を脱した状態(解脱)と同義。
悟性魂 ★ 編集
Verstandes seele
人智学用語。
「自我」によって変化した「エーテル体」のこと。
「悟性的心性」ともいう。
交霊会 ★ 編集
Seance
霊媒とともに会席者がテーブルを囲み、死者からの通信や霊的な特異現象を体験する場。
ヴィクトリア朝時代のイギリスで特に盛んに行われた。
会には、霊能者や霊媒が最低一人は出席することが条件とされ、出席者の数は、できるだけ少なくしたほうが満足のいく結果が得られるという。
光輝の書 ★ 編集
Sepher ha-Zohar/Sefer Ha-Zohar
(セフェール・ハ・ゾハール)
カバラ思想の根本経典。
13世紀にスペインでカバラ研究活動をしていた「モーセス・デ・レオン」(Moses de Leon 1250〜1305)が編纂したものと推測されている。
2世紀に活躍した「ラビ・シメオン・ベン・ヨハイ」の事跡を記しつつ、聖書のカバラ的解釈がいかなるものかを解き明かす。
出現当時、他のカバラ資料に比べて非常に体系的であり、網羅的な内容であることから注目を集めた。
光明の書 ★ 編集
Sefer ha-Bahir
セーフェル・ハ・バーヒル
「バーヒルの書」とも。
古典的カバラの原典。
12世紀(1180年)の傑出した神秘学の著作。
その草 稿の成立年代は6世紀とされる。
ユダヤ教には珍しい「魂の輪廻」を説いている。
現存する最古の文献といわれ、カバラ研究の世界的権威である「ゲルショム・ショーレム」によって翻訳、注釈されている。
公案 ★ 編集
「禅の問答」のこと。
問題として呈示される古の禅僧の行状も「公案」とよび、宋代に『碧厳録』、『無門関』など、種々の「公案集」が編まれた。
「公案」を用いる禅を「看話禅」(かんなぜん)といい、黙して座禅に打ち込むことをもっぱらとする禅を「黙照禅」(もくしょうぜん)という。
行脚 ★ 編集
修行僧があらゆる所に師を求めて旅すること。
「雲水」。
行者 ★ 編集
Fakir
仏教や修験道などをはじめ、宗教的確信のもとで行を修する者。
霊験を有する宗教者の意味にも使う。
禅師。持者。
修行の階梯を経て、「託宣」や「卜占」などの霊的行為を司る。
日本の「山伏」とは、「修験道」における「行者」の別称。
降神(こうしん) ★ 編集
「祭壇」に立てた「神籬」に、その土地の神・地域の「氏神を迎える儀式」のこと。
香油 ★ 編集
Perfumed oil
香料を混ぜた油のこと。
古代世界の多くの民族は「油」を神聖なものとみなした。
悪霊を原因とする「穢れ」や病気に対する神秘的な効果があると信じられた。
儀式などの際には「聖別」のために「塗油」(anointment)が不可欠とされた。
黒ミサ ★ 編集
Black Mass
「カトリック」を冒涜する呪術的な儀式。
キリストを讃える儀式である一般的な「ミサ」に対し、故意に逆手をいくような方法で悪魔に祈祷し、キリストを愚弄する目的で行なわれる。
「カトリック」では「パン」と「ワイン」がキリストの「血」と「肉」をあらわすもの。
「黒ミサ」では幼児の小便や血が悪魔への捧げ物として用いられる。
悪魔の祭壇には、十字架が逆さまに打ちつけられ、「栄光の手」が飾られたり、ロウソクも黒いものが用いられる。
ときには悪魔への生け贄として、女性が貢がれることもあったという。
「黒ミサ」を開催する目的は大きく二つ。
一つは、規範の厳しいカトリック支配からの脱却を目的に、自由な政治経済活動や信仰生活を過ごすことを目指したもの。
もう一つが、「黒ミサ」にともなうオカルトへの興味や、退廃的で危険な娯楽を楽しもうとするもの。
「黒ミサ」は、イタリアで、一八世紀に流行。
それがヨーロッパ各国に飛び火して、秘密裏に催されるようになった。
「黒ミサ」はカトリック教国では容認できる儀式ではないため、参加メンバーは世間に漏れないように秘密を誓い合い、極秘裏に会を催す。
そのため、「黒ミサ」を行なうグループは「秘密結社化」していった。
黒魔術 ★ 編集
black magic
従来は、「自己の欲求・欲望を満たすために行われる魔術」と捉えられてきた。
現在では、「魔術には本来白も黒もない」という捉え方が一般的。
狛犬 ★ 編集
Komainu
神社に奉納、設置された空想上の守護獣像。
本来は「獅子・狛犬」という。
向かって右側が口を開いた角なしの「唖像」で「獅子」。
左側は口を閉じた角ありの「吽像」で「狛犬」。
「阿吽」の形になっているのは日本特有の形式で、中国の「獅子像」などは、多くは「阿吽」になっていない。
「獅子」・「狛犬」はもともと別の生き物。
現在ではこの形式を残したもののほうが少なく、形としては「阿吽」共に「獅子」に近い。
呼び方も単に「狛犬」に定着している。
根本ラマ ★ 編集
弟子の「心の本質」を指し示してくれた「ラマ」のこと。
混沌魔術 ★ 編集
Chaos magick
徹底して実践と実験を主張する英国の魔術師、「P.キャロル」により提唱された体系。
旧来の西洋魔術の教義に囚われず、実効力のある魔術を追求しようとするもの。
源流にある「クロウリー」、「A・O・スペア」の魔術、「性魔術」などをさらに過激に推し進める。
「意識レベルの変革」を目的とした「薬物」使用による「シャーマニズム」を採用。
当初、その過激さのため、一般の魔術師からは倫理的に問題があるとされていた。
現在はより洗練され、多くの魔術師たちを魅了している。
魂 編集
全てのモノが持つとされるモノ
意思を持つ部分であり、記憶や情報からなるというのが通説
意思、記憶、情報、それらを支える何らかのエナジーの集合と言う風にも考えられる。
魂の緒 ★ 編集
Astral Chard
「肉体」と「幽体」をつないでいる「銀色の紐のようなもの」。
人間が死ぬと、その「緒」が切れて、「肉体」と「幽体」が別々になる。
催眠療法 ★ 編集
Hypnotherapy
「ヒプノセラピー」の訳。
「心理療法」の一で、「催眠」を用いるもの。
最後の審判 ★ 編集
The Judgment
世界の終末において「キリストが再臨」し、
死者をよみがえらせて裁きを行い、「永遠の生命」を与えられる者と「地獄」へ墜ちる者とに分ける、という思想。
「ユダヤ教」から「キリスト教」・「イスラム教」に引き継がれ、これら3つの宗教において重要な教義となっている。
元々は「ゾロアスター教」の教義から来たものと考えられる。
祭壇 ★ 編集
Alter
神や女神などを祀り、祈りを捧げる為のもの。
宗教により、形状、必要とされる用具・道具などは異なる。
野外で儀式などを行う場合には、「大きな岩」、あるいは「木の切り株」などに「アルタークロス」をかけて「祭壇」とすることもあるという。
三位一体の神秘 ★ 編集
A mystery of the Trinity
神が一体であって、しかも「父」(神)と「子」(キリスト)と「聖霊」であるというキリスト教の「玄義」。
キリスト教では、「三位一体」と、その他の信仰の神秘を人間は完全には悟ることはできない、とされている。
しかし、信仰によって、「ある程度まで」その意味を理解し、有益な知識を得ることはできる、とされている。
三種の神器 ★ 編集
Three kinds of sacred treasures
「天孫降臨」の時に、「天照大神」から授けられたとする「八咫鏡」(やたのかがみ)、「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)、「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ)を指す。
日本の歴代天皇が継承している三種の宝物。
三途の川 ★ 編集
葬頭河
「この世」(此岸)と「あの世」(彼岸)の間にあるとされる川。
「善人」は「橋」を渡り、
「罪の軽い悪人」は「浅瀬」を渡り、
「罪の重い悪人」は「深瀬」を渡る、という。
三倍相の法則 ★ 編集
A law of 3 times aspect
良いことも、悪いことも3倍になって返ってくる、という考え方。
多くの「WICCAN」の間でみられるという。
三密(密教) ★ 編集
人間の身体は、「身」(肉体)、「口」(エネルギー)、「意」(心+魂=意識と無意識)から成り立つとする密教の考え方。
参道 ★ 編集
「鳥居」をくぐり抜け、「社殿」まで続く道のこと。
文宇どおり「お参りする道」で、「神さまの鎮まる所」と「人」とを結ぴつける大切な道でもある。
参道の中央は「正中(せいちゅう)」といわれ、「神さまの通り道」とされている。
そこをなるべく歩かないようにするのが、礼儀といわれている、とのこと。
参入儀礼 ★ 編集
「秘密結社」や「密儀」の組織へ加入する際に与えられる儀礼。
世俗から離脱し、その団体が掲げる目標に至る道へと足を踏み入れ、その庇護下に入ったことを自覚させる儀式。
一種の「聖別」。
キリスト教における「洗礼」などもそれにあたる。
山伏 ★ 編集
「修験者」の別称。
山に伏す者。
「修験者」たちが、山岳に暮らして修行したことから「山伏」といわれた。
産土神(うぶすながみ) ★ 編集
出生地の祭神でもある、「自分の守護神」のこと。
後になって「氏神」と混同される。
「氏神」が本来「族縁の神」だったものが「地縁の神」へ変化したことを受けたもの。
産霊(むすび) ★ 編集
「産霊神」(むすびのかみ)のこと。
もとは「ムスヒ」といい、「ムス」は「産」・「生」、「ヒ」は「霊力」という意味。
天地万物を生み出す霊妙な神霊。
使い魔 ★ 編集
魔術師や魔女が使う、「霊的な下僕」。
「人工精霊」を原理として使う事が多いという。
その霊を猫や犬等に憑依させて使う事もある。
使徒座 ★ 編集
An apostle seat
使徒「ペトロ」から継承する「ローマ教皇」またはカトリック教会の持つ権威一般の総称。
別名「聖座」とも言う。
狭義には、「教皇自身」または「教皇庁の組織」を指す。
刺青 ★ 編集
Tatoo
元は、神の魔力を自身に封じ込めるための呪術的手段。
体に針を刺し、皮膚の下に染料を染み込ませることで行われる。
司教 ★ 編集
The bishop
カトリック教会で、ある「司教区」(教区)を監督する聖務職のこと。
その印として、「司教冠」(ミトラ)や「司教杖」(バクルス)を使用する権利がある。
「司教」が長を務める教会の聖堂を、カトリック教会では「司教座聖堂」(カテドラル:Cathedral)と呼ぶ。
「イエス・キリスト」の復活、昇天後にあったとされる「聖霊降臨」により、現在の教会という組織の基礎が据えられた。
この後の教会の中での、使徒、監督の役職が由来とされる。
「司教」の特徴的な権限は、「助祭」、「司祭」および「司教」の「叙階」。
教区の司牧において「裁治権」を有している。
四神 ★ 編集
古代中国における聖獣。
「四獣」ともいう。
龍を含めての「四神」の観念が成立したのは紀元前四〜前三世紀頃と思われる。
方角・聖獣・色彩・季節などの組み合わせにより
・東(春)・・・青龍
・南(夏)・・・朱雀
・西(秋)・・・白虎
・北(冬)・・・玄武
を配する。
戦国末から前漢初の図像資料のなかには、亀と蛇の交尾形である「玄武」が描かれていないものも多く、「玄武」が最後に「四神」の仲間入りをした、といわれている。
四大元素 ★ 編集
Elements
「ギリシア哲学」において定義された概念。
あらゆる物質を構成する「地」・「風」・「水」・「火」のこと。
古代インドにおいても同様な思想があり、仏教にもこの思想は受け継がれている。
四大精霊 ★ 編集
「四大元素」に対応する精霊。
・地は「グノーム」
・風は「シルフ」
・水は「ウンディーネ」
・火は「サラマンダー」
四大武器 ★ 編集
Elemental Weapons
「四大元素」に対応する魔術的な武器。
・火=棒
・水=杯
・風=短剣
・地=万能章(円盤)
が使われる。
流派によっては
・火=短剣
・風=棒
の所もある。
四柱推命 ★ 編集
「生年」・「月」・「日」・「時」を四本の柱とし、そこから導き出される様々な星の組み合わせにより運勢を推察するという占術。
大変難解であり、一生かかっても到達できない学問だと言われる。
「大運」も含め約150万通りの「命式」がある。
四諦 ★ 編集
「四聖諦」ともいわれる。
「聖諦」とはサンスクリット語で「神聖なる真理」という意味。
「釈迦」が成道後の、鹿野苑における「初転法輪」にて示されたとされる根本教説。
〔四つの真理〕
@人生は苦であるという真理→『苦諦』(くたい)
※四苦八苦
1.生
2.老
3.病
4.死
5.愛別離苦(あいべつりく)愛するものとの別離は苦。
6.怨憎会苦(おんぞうえく)怨み、憎む者に会わねばならぬのは苦。
7.求不得苦(ぐふとくく)求めるものが得られないのは苦。
8.五蘊盛苦(ごおんじょうく)物質界と精神界のいっさいの事物、現象が苦。
A苦の原因は人間の執着にあるという真理→『集諦』(じったい)
苦の原因
・・・世の中の真相に対する「無知」
・・・無知の為に引き起こされる「愛欲」や「執着」などの「煩悩」
苦悩の「根本原因」は、「渇愛」・「渇欲」・「無明」であると説き、これらの煩悩をまとめて、『三毒』という。
・「貪欲」(とんよく)
1.欲愛 (感覚的・物質的な欲望)
2.有愛 (未来の幸福を願う欲望)
3.無有愛(死後の世界の幸福を願う欲望)
・「瞋恚」(しんい)
〔五欲〕
1.財欲(お金や財産を限度無く欲しがる)
2.色欲(見たもの、聞くもの、嗅ぎ、味わい、感覚にふれた事柄におぼれる)
3.飲食欲(ぜいたくな食物や美味、酒などにおぼれる)
4.名誉欲(地位や名誉をほしがる)
5.睡眠欲(わがまま勝手、怠惰な放逸な生活にふける)
・「愚癡」(ぐち)
偏見、無知な考え・・・〔五つの悪見〕
1.身見(我見ともいい、事物に対する固執の考え)
2.辺見(断見、常見のことで極端に片寄った考えのこと。
「断見」とは死の一辺に偏り固執する偏見。
「常見」とは生の一辺に偏り固執する偏見。)
3.邪見(因果応報などない、今さえよければいいと刹那の歓楽にふける)
4.見取見(自分の見方に固執し、自己主義的独断論をふりまわす)
5.戒禁取見(過激な理論や苦行などを説く、また、迷信を正法なりというインチキ宗教など)
B苦を滅した境地が悟りであるという真理→『滅諦』(めったい)
貪欲・瞋恚・愚癡 の三毒、即ち無明・渇愛
から遠離(おんり)しその火を消滅せしめるのが諦観(たいかん)。
この状態を「悟り」「涅槃」「寂静」「寂滅」「円寂」ともいう。
(「禅」では「見性」「身心脱落」「大死一番、大活現成」などという)
C悟りに到達する方法は八正道であるという真理→『道諦』(どうたい)
「苦」を滅した涅槃の境地に至る道、実践に関する真理。
苦の原因を滅することによって「寂静」(じゃくじょう)に至ることができると示され、その為に行うべき「八正道」が教えられた。
四天王 ★ 編集
「仏法」を守護する「護法神」。
・東方に「持国天」
・南方に「増長天」
・西方に「広目天」
・北方に「多聞天」
がそれぞれ位置する。
四拍呼吸 ★ 編集
@ まず息を吐く。
A 4つ数えながら息を吸う。
B 4つ数えるまで息を止める。
C 4つ数えるまで息を吐く。
D 4つ数えるまで息を止める。
E Aに戻る。(以下繰り返し)
四曼(密教) ★ 編集
密教では、世界を「多層構造」として捉える。
◎空海の言葉・・大曼荼羅 三昧耶曼荼羅 法曼荼羅 羯磨曼荼羅
◎表現方法 ・・・ 神仏 法具 梵字 人間
◎意味 ・・・・・・・本質の世界 シンボルの世界 言語の世界 現象世界
思考の障害 ★ 編集
An obstacle of a thought
「思考過程の障害」と「思考内容の障害」に分けられる。
●「思考過程の障害」
連合弛緩、滅裂思考 (話の脈絡がなくなる)。
顕著になると言葉のサラダ (意味のない単語の羅列を発する)といわれる状態になる。
的外れな応答 (他人の質問に対し、的外れな答えを返す)
●「思考内容の障害」(妄想)
他人にとってはありえないと思えることを事実だと信じること。
妄想には以下のように分類される。
一人の統合失調症患者において以下の全てが見られることは稀で、1〜数種類の妄想が見られることが多い。
また統合失調症以外の疾患に伴って妄想がみられることもある。
関連語に妄想着想(妄想を思いつくこと)、妄想気分(世界が全体的に不吉であったり悪意に満ちているなどと感じること)、妄想知覚(知覚入力を、自らの妄想に合わせた文脈で認知すること)がある。
・被害妄想 (他人が自分を害しようとしていると考える)
・関係妄想 (周囲の出来事を全て自分に関係付けて考える)
・注察妄想 (常に誰かに見張られていると感じる)
・追跡妄想 (誰かに追われていると感じる)
・心気妄想 (内的不安を外部に投影することによる妄想)
・誇大妄想 (患者の実際の状態よりも、遥かに偉大、金持ちだ等と思い込む)
・宗教妄想 (自分は神だ、などと思い込む)
・嫉妬妄想 (配偶者や恋人が不貞を行っている等と思い込む)
・被毒妄想 (飲食物に毒が入っていると思い込む)
・血統妄想 (自分は天皇の隠し子だ、などと思い込む)
・家族否認妄想 (自分の家族は本当の家族ではないと思い込む)
『ウィキぺディア』参照
思念体〔Thought Form(s)〕 編集
意図的にもしくは無意識のうちに人の思念により創造された非物理的存在体。
いわゆる人工精霊も思念体の発現形態に含まれる。
支配霊 ★ 編集
人間の「背後霊」の中で、その人の一生に大きな影響を与える霊のうちの一つ。
「指導霊」(Guide Spirit)ともいう。
「物」すなわち物質面で影響を与える霊。
(「主護霊」に協力して、その人の趣味や職業を助ける)
普通、一人の人間の後ろに何人か、ついている。
(先祖の霊とは関係なく)絵の好きな人には、昔画家だった霊がついたりする。
また人間の霊だけでなく、「自然霊」や「動物霊」が憑くことも多い。
「背後霊」は、本人の考えを良い方に導こうと努力はするが、その影響力は1/3で、残りの2/3は本人の意志であるといわれている。
「支配霊」はよく変わり、なまけている人間にはだんだん低級な「支配霊」がつき、努力している人間には、次第に「高級霊」がつくようになるとのこと。
死の体験 編集
自分という殻を破る為の体験
実際に死ぬわけではなく、擬似的に死を体験することで、己の精神を成長させる行為。難病やトラウマの克服等も、ほぼ同様の効果があるとされる。
いずれの場合であっても、特殊な体験によって新たな己へと生まれ変わること、つまり、精神の変容が重要とされている。
死海写本(死海文書) ★ 編集
Dead Sea Scrolls
20世紀最大の発見といわれた古文書。
1947年、アラビア半島北西部に位置する死海の丘陵地帯クムラン地方の洞窟で発見され、最初は7巻だったが、その後の発掘によって100巻以上の「旧約写本」をはじめとする膨大な文書が出土。
人類の戦いと殺戮を示しているが、「光の子(善)」と「闇の子(悪)」という象徴的な言葉で「最終戦争」を「預言」している。
死国 編集
死せるモノが住まうとされし
霧の荒野に降り立ちて
まず目に入るは刃なり
鋭く黒く輝いて
触れし全てに死を強いる
この刃こそ、死の扉
触れて旅立つ死の庭に
そして降り立つ闇の道
道は未知、路、満、途、美知
奥まる深き闇黒に
夢の宝を垣間見て
求め進めば黄泉の国
恐れ戻れば常世の国
暗き眠りのその先に
明るき夢を求め見て
静かな時の沢に至れば
武く雄々しい獣がありて
律し従う獣と共に
赤き刃を守りたる
望み叶える獣なり
滅び与うる獣なり
ココロを写す鏡の合間
進めば知識の死の泉
泉の水には死者の知を
泉の底には死者の御霊を
死国求める旅人を
断じる碧き刃なり
霧の彼方に白を見て
求め進めば道は無く
行きも戻りもままならぬ
白き刃の呪いなれ
全ての刃に触れたなら
汝死国に誘われ
呪いの原に声縛り
悲しき調べに聞き入って
目覚めぬ夢の闇の中
呪いと声の鎖あり
求めるならば覚悟せよ
類稀なる貴石の原を
石は意思、遺志、遺子
求めるならば覚悟せよ
死国へ至る道筋の
あらゆる試練を覚悟せよ
先を讃え
今を敬い
後を尊ぶ
正しきを知る石を持つなら
汝が扉は閉ざされん
目覚めぬ夢の死国に至るを望むなら
さぁ
闇の合間に眠れる
黒き扉に触れるべし
さするなら
全知に至れる道を知ることだろう
闇への扉は、さぁ、開かれた
氏子 ★ 編集
その地域において「氏神」を祭り、その加護を受けている「信徒」のこと。
ただし「信徒」であっても神社区域外の者は区別される。
氏神 ★ 編集
神道における同族や地域社会の、「祭神」及び「神社」のこと。
「氏神」は「氏族制社会」における「同族の守護神」。
「祖神」を祭る場合が多いが、そうでないものも存在する。
糸杉 ★ 編集
A cypress tree
「死」の象徴であり、「死後の生命」の象徴。
ヨーロッパではしばしば「糸杉」で「棺桶」が造られた。
また墓場には「糸杉」が植えられている。
花言葉は「死」、「悲願」。
紫微宮 ★ 編集
古代中国の天文学で「北極星」を中心とする星座。
そこが「天帝の居所」とされた。
視覚化 ★ 編集
Visualization
物理的に存在しないものをイメージとして感じ取り、そのイメージを操作する技術。
「視覚化」と言っても実際には「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」、「触覚」、「味覚」の「五感」全てのイメージを扱う事になる。
詩篇 ★ 編集
the Book of Paslms
旧約聖書の中にある、神に捧げる「詩」によって構成される篇。
時間的転移 ★ 編集
Time Displacement
「PSI」が、期待されたターゲットでなく、過去や未来の類似したターゲットに対して働く現象。
自我(人智学) ★ 編集
Ich(ego/I)
まさにいま自分として生きている、この「私」の感覚。
当事者である「私」。
発動間のある、能動的で自立した「主体」の機能。
しかし、この「自我(私)」は、そのまま日常的な「私」ではない。
日常生活の中で体験される「私」は、「感覚」に囚われ、物質界に縛られている。
その制約から解き放たれた、超感覚的で、純粋な霊的実体。
それが、基本概念としての「自我」(私)。
「認識」を純粋に訓練し、感覚から自由になり、肉体の制約から解き放たれた、純粋な思考そのものに至った時、そこに霊的実態としての「自我」(私)が体験される、という。
自動書記 ★ 編集
「霊魂」が人間の手や、手に持った筆記用具を使って字や文章を綴らせ、「霊魂」の意志やメッセージを伝えてくる現象。
外国では「プランセット」とか「ウィジャ」盤など、「自動書記」用に作られた器具を使うことが多い。
「コックリさん」も「自動書記」の一種。
自由・ヴァルドルフ学校 ★ 編集
「ルドルフ・シュタイナー」が1919年、ドイツで始めた学校。
ナチスによって閉鎖されたが、戦後「シュタイナー教育運動」が世界に広まり、同様の学校が世界中に建設された。
教育目標は、
「子供が人間とは何かを自問し、これに取り組んでいく力を養うこと」。
0歳から21歳までを3等分し、各段階に応じた目標を設定する。
「認識」、「感情」、「意志」という三つの能力を調和させること。
なかでも芸術的な感情を重視し、すべての教科の教育が芸術的な仕方でなされるべきとする。
自律訓練法 ★ 編集
Autogenic training
1932年、ドイツの医者「シュルツ」が発表した「自己催眠法」。
6つの段階的暗示により、全身をリラックスさせ、心や体の状態を自らコントロールできるように導く。
市販のテープ、CDなどを購入すれば、自宅で独習が可能。
式神 ★ 編集
「式神」とは、「陰陽師」が使役する「鬼神」のこと。
「式神」は普段、目に見えない存在。
使役されない時はじっとしている。
時々姿を現すが、その時は童子の姿か「鬼」のような姿をしている。
かなりの霊的な力を持ち、時には人をも殺す場合があるという。
識 ★ 編集
「了別」の意味の仏教用語。
認識対象を区別して知覚する精神作用を言う。
この語は、「分析・分割」+「知」の合成語。
「大乗仏教」では、「観法」による直接的な認識である「般若」が得られることで「成仏」するのだと考えられるようになり、重要視された。
七つの鳥居 ★ 編集
「川面凡児」の開示した「禊行」の本質は「鎮魂行法」。
(トランス状態(変性意識)に入っていく為の行法・・・『祖神垂示の霊魂観』参照)
「変性意識状態」の指標を「鎮魂鳥居の伝」として明示している。
「鎮魂」の七つの段階を「鳥居をくぐる」という表現にて示す。
七つの鳥居を順にくぐった後に本殿、「天御中主神」にたどりつき合一に至るという。
川面は、人間を次の3つの位階において捉えている。
@直霊(なおひ)・・・宇宙の普遍的な根元の意識であり、神の分霊。
A和魂(にぎたま)・・・一般にいう精神あるいは意識。
B荒魂(あらみたま)・・・肉体、細胞組織。
一切のものの中に「直霊」は存在し、森羅万象はこの「直霊」によって霊的に結ばれている。
「直霊」を覚醒させた者は、宇宙に存在するものが感じていることを、そのまま自分のものとして知覚することができる、という。
七福神 ★ 編集
The Seven Deities of Good Luck
「七福神」とは、
・インドの大黒天
・弁財(才)天
・毘沙門天
・中国の布袋尊
・福禄寿
・寿老人
・恵比須神
を指す。
このうち「恵比須神」のみが日本固有の神(「水蛭子」(ひるこ)→後の「事代主神」(ことしろぬし))。
七惑星 ★ 編集
・太陽
・月
・水星
・金星
・火星
・木星
・土星
のこと。
天文学的には「太陽」・「月」は「惑星」ではないが、魔術的には「惑星」の範疇に含まれる。
失楽園 ★ 編集
Paradise Lost
イギリスの17世紀の詩人、「ジョン・ミルトン」による聖書、旧約聖書の『創世記』をテーマにした壮大な叙事詩(1667刊行)。
神に叛逆して一敗地にまみれた堕天使「ルシファー」の再起。
「ルシファー」の人間に対する嫉妬。
「ルシファー」の謀略により楽園追放に至るも、その罪を自覚して甘受し楽園を去る人間の姿などを描く。
「ミルトン」は悪魔学の専門家ではなかったが、その当時に見られた悪魔に対する様々な説を総合した独自の解釈を作中に盛り込んだ。
「ミルトン」による解釈はその後のキリスト教に影響し、殊に「ルシファー」に関する逸話に大きな影響を与えた。
「ミルトン」の詩の中では、「ルシファー」は神の偉大さを知りつつ、服従よりも自由に戦って敗北することを選ぶ、一種の英雄として描かれる。
一方、人間「アダム」は、「イヴ」の誘惑によって禁断の果実を食べてしまう弱い存在。
いったんは神の命令に背くものの、自ら罪を犯したことを認め、悲哀を胸に抱いて己の罪の報いを自らの意思によって引き受ける、偉大な魂の持ち主として描かれる。
社会三層化論 ★ 編集
「ルドルフ・シュタイナー」によって提唱された社会論。
「フランス革命」の理念である「自由」・「平等」・「博愛」の源流は元々「フリーメイソン」の思想に由来する。
「社会三層化論」では、この理念を発展させ
・「精神生活における自由」
・「法律上の平等」
・「経済生活における友愛」
の異なる原則に基づいて運営される社会を理想とする。
「シュタイナー」以前では、フランスの思想家「サン・チーヴ・ダルヴェードル」が「シナルシー社会」と名づけた「社会三層化」の提唱をしている。
邪視 ★ 編集
Evil Eye
ねたみや憎しみのこもった視線が、人に災いをもたらすこと。
「邪眼」、「凶眼」などともいう。゜
錫杖 ★ 編集
Shaku-Jo
山伏が携える6尺ばかりの長さの棒。
通常は、六角形の断面を持つ白木の杖が使われる。
石突きを地面に打ちすえて(その音で)魔を祓い、山を歩く時の助けとする。
主の祈り(主祷文) ★ 編集
Paternoster
『主の祈り』(カトリック:文語)
天にまします、我らの父よ、
願わくは御名の尊まれんことを。
御国の来たらんことを。
御旨の天に行なわるるごとく、
地にも行なわれんことを。
我らの日用の糧を、
今日我らに与えたまえ。
我らが人にゆるすごとく、
我らの罪をゆるしたまえ。
我らを試みに引きたまわざれ、
我らを悪より救いたまえ。
アーメン。
主護霊 ★ 編集
「背後霊」の中で、もっともその人間の一生に大きな影響を与える霊のうちの一つ。
「心」、つまり精神面に影響を与える霊。
「守護霊」(Guardian Spirit)とも呼ばれる。
普通、男には男の、女には女の「主護霊」がついているといわれている。
大抵は、300〜600年くらい昔に死んだその人の先祖の霊で、人間が生まれてから死んだ後まで、その人を守ってくれる、という。
「主護霊」がついているからなんでも安全というわけではなく、「主護霊」より とりついた「悪霊」のほうが強い場合は、「悪霊」にふりまわされてしまう結果となる。
手印 ★ 編集
手と指を結んでつくる「印相」。
「修行者」はこの手印を結んで「意志」を象徴的に表示する。
その形や位置によって数千種の「印相」を数える。
基本形となるのは『大日経』「密印品」に見られる、「堅実心合掌」や「虚心合掌」などの「十二合掌」と、「金剛拳」や「如来拳」や「外縛拳」などの「六種拳」との、「印母」と呼ばれる十八種。
その他の主な「手印」として「金剛界大日如来」の「智拳印」や、「胎蔵界大日如来」の「法界定印」、「施無畏印」や「転法輪印」などが有名。
手掌治療(パーム・ヒーリング) ★ 編集
Palm Healing
手を患部にかざしたり、当てたりすることによって病気を治す「心霊治療」の一種。
手から何らかのエネルギーが発せられるためだといわれている。
宗教的な行為として行われることの多い「おさすり」「お手当て」「手かざし」もこの一種。
手相 ★ 編集
Lines of the palm
「占い」のひとつ。
手のひらにあるしわの長さや形状から、その人の「運勢」などを占う。
「手相」を見る職業の人のことを「手相見」という。
種村季弘 ★ 編集
(1933- 2004)
独文学者、評論家。
ヨーロッパの異端の文化や裏面史に関する広汎な知識で知られる。
独文学の翻訳の他、幻想小説や美術、演劇に関する多彩な評論を展開。
神秘学思想研究でも知られる。
仏文学者で評論家の「澁澤龍彦」との交流でも知られ、澁澤ともに「幻想文学」というジャンルの確立に貢献。
〔著書〕
・『壺中天奇聞』
・『畸形の神』
・『吸血鬼幻想』
・『山師カリオストロの大冒険』
・『黒い錬金術』
・『ビンデンのヒルデガルトの世界』
・『種村季弘のラビリントス』全10巻
・『種村季弘のネオ・ラビリントス』
など、多数。
〔翻訳〕
・『毛皮を着たヴィーナス』レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホ(著)
・『化学の結婚』ヨハン・ヴァレンティーン・アンドレーエ(著)
ほか
受動瞑想 ★ 編集
meditated passively
ある一つの対象物を思い浮かべ、言語思考をやめて、心をいわゆる「受け身」の状態にして、その対象物に関わる、勝手に浮かんでくる「イメージ」や「感覚」を認識・理解・記憶していく「瞑想法」。
呪〔ju〕 編集
1.原義は「祝」と同じく,神に祈ること。まじない。
2.何かに害をなす意図をもったまじない。のろい。呪詛。
3.仏教・道教などで唱えられる定式化された祈祷文。
ダーラニーおよびマントラの漢訳。
呪詩 編集
意味が込められた魔術的に何らかの力のある詩
ただし難解なものが多く、中には理解に苦しむものも多い。
これ等を完全に扱えるものが居るとすれば、それは相当の実力者か、でなければ天性の詩人だろう。
呪詩(闇) 編集
鐘が夜明けを唄う
黄金色の輝きが
廃都に光が満ちる
木々は朝を讃え
草花は日を讃える
水面は緩やかに瞬き
永久の楽園を写し
嘗て栄華を極めた骸は
刹那に美醜を晒すのみ
廃都に満ちるのは
咎人の嘆き
失われし繁栄を夢に見て
滅びは嘆きと夜を呼び
悲しみが静寂を呼んで
虚ろなる魂は
いと深き闇の底
久遠の地平を夢に見て
深淵の扉を押し開ける
闇は世界に満ち
ただ静寂の世界があるだけ
呪詩(音) 編集
らーらららーらら
らららららーららーらら
らららーらーらーらーら
ららーらららーららー
ららーららーららーらら
らーらららーらららーららー
らららららーららーららー
らららららーららーららー
ららーららーらーらーららー
らららーららーらららーららー
らららららーららーららー
らららーららーらー
らーららーららーららー
らららららーららーららー
らーらーらーららーららー
らららららーららーららー
らーらららららららーらら
らららららららーらららー
らーらららーらら
らーららーららららら
らーらーらー
呪詩(覚醒) 編集
眠れる心は寂しくて
銀の仮面を顔に嵌め
仮面同士で語り合う
だけど何処かが寂しくて
心と心でこっそり話す
銀の仮面は人の意思
心に眠るは神の意思
時は廻り歌は夜に響く
寂しさの涙は仮面を砕き
今、目覚めの時来る
闇の夜に素顔を晒せば
怖れと友と出会うだろう
深淵に至りて久遠なれ
永久の楽園と共に
破滅と新生の歌を謳い
刹那の安息と
永久の平穏を
世に謳い出す
全てに新たなる眼と
新たなる命の目覚めあれ
無間の可能性の中から
いざ目覚めよ
暗黒と閃光の狭間で
光と闇の楽園なれ
呪詩(鍵) 編集
全天を暗黒が覆い
大地を血が穿つその折に
稀しく違わず悲鳴あり
呪いは天地を繋ぐ柱の如く
雷鳴が鳴り響く
天地に黒き矢雨が降りて
血は泉の如く枯れる事を知らず
苦痛の声は爆雷の如く轟く
夜鴉の黒羽
地蛇の白皮
水晶の瞬き
黄金の錠前
漆黒の小鍵
深淵の大鍵
全天の魔鍵
大地の聖鍵
暗黒の邪鍵
閃光の真鍵
御霊の霊鍵
世に満ちて解き放つ
世に満ちて突き刺さる
世に満ちて災いあれ
荒れ狂うその様は
あたかも嵐風の如く
そして万天に福音を
縛られし者共に自由を
解き放て
呪詩(魂) 編集
風が七番交わって
燃える炎は七十九
裂ける地は三番目
飲込む水が四番で
滅びの霊が八十番
苦痛と怨嗟の園にて
愛を楽を求めて迷う
黒き蜂蜜を舐め盗り
白い砂に噛み付いて
青い涙で喉を潤し
赤い眼で空を舞う
銀の心に身を宿し
金の衣を求めて歩む
歩み行く灰色の旅人
打ち開くのは零の扉
開け放つのは無色鍵
悲しみが空に満ち溢れ
怒りが大地を紫に染め
紅き烈光が万天を焼く
夜闇が世に満ちるとき
眠れる暗黒と共に
目覚め詠うは魂の声
永久の生長と共に
目覚め眠らぬ日と共に
魂の詩を詠いたまえ
全ては永遠の狭間に
呪詩(書名無し) 編集
全天に広がる暗黒の夢
儚く強く美しく
全てが狂気の宴を初め
闇は天に光は大地に
眠り目覚めて滅びあり
夜の世界の終焉は
朝の世界の終焉で
滅びは大地に眠り
破壊は空を覆う
人は視る
数多の死者の苦痛の声を
数多のこの世ならざる者の姿を
そして己が矮小さを知り
苦痛と共に散るだろう
それを受け入れない限り
その資格が無いのだから
呪術 ★ 編集
jujutsu
非人格的・超自然的な存在に働きかけて、種々の現象を起こそうとする信仰と慣行。
「自然科学」とは異なる、「感応」と「相応」に基づく世界理解にしたがって、「術者」の意図した作用を及ぼそうとする技術体系、またはその通俗化した風習。
呪文 編集
まじない等の効果があるとされる言葉
呪詛 ★ 編集
GOETIE
「悪魔」を呼ぶ、とされる「魔術」。
「天使」を招くとされる「交霊術」と対置される。
語源はギリシア語で「うめく」を意味する「goan」。
寿老人 ★ 編集
南半球の夜空に輝く星座・「龍骨座」のなかに「カノープス」と呼ばれる星座がある。
中国では、古来からまれにしか見えないこの星を「南極老人星」、あるいは「寿星」(じゅせい)と呼び、めでたい星、寿命を支配する星として信仰していた。
「寿老人」は、この星の「化身」といわれている。
周行〔circumambulation〕 編集
儀式において堂内をぐるぐる廻ること。
つまり文字通りの「堂々巡り」。旋繞。
修験道(しゅげんどう) ★ 編集
「修験道」とは「験」(霊験)を修めること。
「山岳修行」によって超自然的な力を得ることをめざし、その力によって神仏の加護を祈る宗教。
古来の「山岳宗教」が、「仏教」、「道教」、「陰陽道」、「神祇信仰」などを援用して形式を整えたり、理論づけをしたりして形成されてきた。
「修験道」の修行者を「修験者」といい、深い山岳のなかで、自然の岩や滝、樹木などを舞台として厳しい修行を重ねる。
修道会 ★ 編集
キリスト教、特にカトリック教会内の組織。
「聖座」の認可を受けて、キリスト教精神を共同生活の中で生きる、「誓願」によって結ばれた信徒の組織。
修道会の会員は「修道者」といわれる。
「男子修道会」と「女子修道会」があり、活動形態によって、
・観想修道会
・托鉢修道会
・教育修道会
・宣教修道会
などに分けられる。
初期の「修道院」は中世の修道院運動の中から発生し、創立者の「霊性」を保持しながら、次第に会則や組織を整えていった。
それぞれの会はその使命、あるいは「カリスマ」を持ち、その精神に従って活動している。
なお、カトリックの修道会は、同じ信仰を持った教会内におけるグループであり、何か別の教義をもって対立しているわけではない。
修道士 ★ 編集
monk/ brother
修道誓願を立て禁欲的な信仰生活をする人(男性)のこと。
女性の場合は「修道女」という。
西方教会では修道会に所属し、誓願と会の規則にしたがって生活する人々のこと。
カトリック教会では修道者ともいう。
聖公会では修士と呼ばれる。
修道会制度を持たない東方教会では、修道誓願をたてた人のこと。
カトリックの修道者、および東方教会で修道誓願した者の中で、助祭(輔祭)叙階・司祭叙階を受けないもの。
男性の場合は「ブラザー」と呼ばれる。
女性は助祭や司祭にならないため、基本的にこの範疇に入り、「シスター」と呼ばれる。
カトリックでは修道会の中で司祭会員、修道士会員という名称で区別されることがある。
本来は、修道士とは物欲を捨て、俗界と縁を絶ち人里離れた荒地に入り、ただ1人で神と対話し神に祈る者のことをいう。
フランス語で moine、ドイツ語 mönch、英語 monk。
すべての語が孤独を意味している。
ギリシア語の monos を語源とする。
独修士、または隠修士の意味を持つ。
大分部の修道士は共住の形式をとっている。
その場合も孤独の静けさが必要。
単に脱俗という世間に対する孤独だけではなく「共住の仲間に対する沈黙」が「修道」の出発点となっている。
修祓(しゅばつ) ★ 編集
「祭典」において、「神」を招く前に心身の「罪穢」(つみけがれ)を祓うこと。
(「お祓い」のこと)
「神職」が「祓詞」(はらえことば:神々の力によってさまざまの「罪穢」を祓い清めてもらうための「祝詞」)を「秦上」。
その後に行われるので、その間は「祭典」に参列している人たち全員が、頭を下げた姿勢のままで「お祓い」を受ける。
「修祓」の具としては、「大麻」(おおぬさ:「榊」の枝に「麻」と「紙垂」を付けた「祓」の具)・「切麻」(細かく切った「麻」と2センチ角程に切った「白紙」を混ぜた「祓」の具)・米・塩・塩水などが用いられるが、一般的なのは「大麻」や「塩湯」(えんとう:塩を溶かした湯あるいは水を器に入れ、「榊」の小枝で「祓う」)による「お祓い」。
「大麻」は「左・右・左」と振る。
週 ★ 編集
「週」の起源は、アッシリア。
紀元前7世紀頃に、毎月7日、14日、21日、28日を「安息日」としたとされる。
ユダヤ教では、旧約聖書で
「神は6日かけて天地を創造し、7日目に休息した。」
としている。
もともと「7」という数は、当時知られていた5つの惑星と日、月の7つから起こったものと考えられ、占星術では、これを周期を持って連続性を持たせた。
現在の「日」、「月」、「火」、「水」、「木」、「金」、「土」の順も占星術から起こったもの。
集合的無意識 ★ 編集
Collective Unconsciousness
人間が皆、無意識の深い部分で共有している、歴史的・社会的・生物的部分。
普遍的無意識。
十干 ★ 編集
「プラス」と「マイナス」、「表」と「裏」、「男」と「女」など、世界を「陽」と「陰」の2つの「属性」に分けて考える「陰陽道」。
その「陰陽道」と合体した「陰陽五行説」では、2×5=10で10種類の「属性」に分けて考える。
「五行説」の「木」、「火」、「土」、「金」、「水」がそれぞれ「陽」と「陰」、「兄」と「弟」に分かれて「十干」になる。
「兄」(え)と「弟」(と)なので「えと」となる。
現在では「六十干支」を指すようになった。
・陽の木、甲(木の兄=きのえ):大木などの性質
・陰の木、乙(木の弟=きのと):草木などの性質
・陽の火、丙(火の兄=ひのえ):太陽などの性質
・陰の火、丁(火の弟=ひのと):火炎などの性質
・陽の土、戊(土の兄=つちのえ):山などの性質
・陰の土、己(土の弟=つちのと):砂などの性質
・陽の金、庚(金の兄=かのえ):金属などの性質
・陰の金、辛(金の弟=かのと):宝石などの性質
・陽の水、壬(水の兄=みずのえ):海や川のなど性質
・陰の水、癸(水の弟=みずのと):雨などの性質
十牛図 ★ 編集
「十牛図」とは、北宋(中国:10〜12世紀)の末頃に「廓庵」という「禅師」が描いた十枚の絵。
「禅」の「修道」の過程を牧人と牛との関係になぞらえて、十の絵と「頌」(じゅ)によってあらわしたもの。
牛である「本来の自己」を人である「自我」が探し訪ねていく。
人の魂の発達を描いた普遍的な地図ともいえる。
@ 尋牛(じんぎゅう)
・失った牛を探し求める。
A 見跡(けんせき)
・苦心の末、ようやく牛の足跡を見つける。
B 見牛(けんぎゅう)
・足跡をたどってやっと牛の姿を見つける。
C 得牛(とくぎゅう)
・暴れて逃げようとする牛を捉える。
D 牧牛(ぼくぎゅう)
・牛を手なづけて自分のものにする。
E 騎牛帰家(きぎゅうきか)
・すっかり安心した牛に乗り、笛を吹きつつ家に帰る。
F 忘牛存人(ぼうぎゅうそんじん)
・牛小屋に入れた牛を忘れる。
G 人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)
・人も牛も共に空しくし、束縛を離れて一つの円の如く自由の境涯となる。
H 返本還源(へんぽんかんげん)
・悟りは開かれ修業成就。
なんのとらわれもない心、すべてが美しく輝く。
I 入廛垂手(にってんすいしゅ)
・布袋の心で現世に対し、(町)に入り人々に説き明かす。
十言の咒(とことのかじり) ★ 編集
「アマテラスオオミカミ」という言葉を、はじめにゆっくり、だんだん速く繰り返して言い、11回目(ラスト)はゆっくりあげて終わる、という祈りの方法。
(言霊の力により、太陽の神徳とエネルギーが体内に満ちるとイメージして祈る。)
この「十言の咒」は絶大な神力を秘めている、といわれている。
十字架のヨハネ ★ 編集
Juan de la Cruz(1542-1591)
16世紀のスペインのカトリック司祭、神秘思想家。
アビラのテレサと共にカルメル会の改革に取り組み、『暗夜』などすぐれたキリスト教神秘主義の著作や書簡を残した。
「聖公会」および「カトリック教会」の「聖人」であり、「教会博士」の一人。
十種神宝 ★ 編集
物部氏の祖、神饒速日命が天神御祖より授けられた宝。
@羸都鏡(おきつかがみ)
A邊都鏡(へつかがみ)
B八握劔(やつかのつるぎ)
C生玉(いくたま)
D死反玉(まかるがえしのたま)
E足玉(たるたま)
F道反玉(みちがえしのたま)
G蛇比禮(おろちのひれ)
H蜂比禮(はちのひれ)
I品物比禮(くさぐさのもののひれ)
の十種の「天璽瑞宝」。
これらを授けるときの教えが「布瑠之言」。
汝命この瑞宝を以ちて
豊葦原の中国に天降り坐して
御倉棚に鎮め置きて
蒼生の病疾の事あらば
この十種の瑞宝を以ちて
一二三四五六七八九十と唱へつつ
布瑠部由良由良と布瑠部
かく為しては死人も生反らむ
十大弟子 ★ 編集
「釈迦」の10人の主要な弟子。
『維摩経』では以下の通り。
@舎利弗 (しゃりほつ)
サーリプッタ (saariputta)。
「舎利子」とも書く。
「智慧第一」。
『般若心経 』では仏の説法の相手として登場。
A摩訶目けん連 (まかもっけんれん)
マハーモッガラーナ (mahaamoggallaana)。
一般に「目連」と呼ばれ、「神通第一」。
「舎利弗」とともに懐疑論者「サンジャヤ・ベーラッティプッタ」の弟子であったが、ともに仏弟子となった。
「目連」が餓鬼道に落ちた母を救うために行った供養が『盂蘭盆会 』(うらぼんえ)の起源だと中国仏教ではしている。
B摩訶迦葉 (まかかしょう)
マハーカッサパ(Mahaakassapa)。
「頭陀(ずだ) 第一」。
「釈迦」の死後その教団を統率し、500 人の仲間とともに「釈迦」の教法を編集し(第一結集)、付法蔵 (教えの奥義を直伝すること) の第一祖となった。
C須菩提 (しゅぼだい)
スブーティ(Subhuuti)。
「解空第一」。
空を説く大乗経典にしばしば登場する。
D富楼那弥多羅尼子 (ふるなみたらにし)
プールナマイトラーヤニープトラ(puurNamaitraayaniiputra)。
略称として「富楼那」。
他の弟子より説法が優れていた。
「説法第一」。
E摩訶迦旃延 (まかかせんねん)
マハーカッチャーナ(mahaakaccaana)。
「論議第一」。
辺地では5人の師しかいなくても授戒する許可を仏から得た。
F阿那律 (あなりつ)
アニルッダ(aniruddha)。
「天眼第一」。
「釈迦」の従弟で「阿難」とともに出家。
仏の前で居眠りして叱責をうけ、眠らぬ誓いをたて、視力を失ったがそのためかえって真理を見る眼をえた。
G優波離 (うぱり)
ウパーリ(upaali)。
「持律第一」。
もと理髪師。
階級制度を否定する釈迦により、出家した順序にしたがって、貴族出身の比丘の兄弟子とされた。
「第一結集」においては、彼の記憶に基づいて「戒律」が編纂された。
H羅ご羅 (らごら)
ラーフラ(raahula)。
「羅云」とも書かれる。
「密行第一」。
「釈迦」の息子。
「釈迦」の帰郷に際し出家して最初の「沙弥」(少年僧) となる。
そこから、日本では寺院の子弟のことを仏教用語で「羅子」(らご)と言う。
I阿難 (あなん)
アーナンダ(aananda)。
「多聞第一」。
「釈迦」の従弟。
「阿難陀」とも書く。
nandaは「歓喜」という意味。
出家して以来、25年間、「釈迦」の世話をした。
「第一結集」のとき、彼の記憶に基づいて経が編纂された。
120歳まで生きたという。
十二縁起(十二因縁) ★ 編集
原始仏教の根本の教え。
(1) 無明 むみょう(無知)
(2) 行 ぎょう(潜在的形成力)
(3) 識 しき(心作用、認識作用)
(4) 名色 みょうしき(精神と肉体、名称と形態)
(5) 六入 ろくにゅう(六つの感覚器官、眼、耳、鼻、舌、身、意)
(6) 触 そく(心が対象と接触すること)
(7) 受 じゅ(感受作用)
(8) 愛 あい(愛欲、妄執)
(9) 取 しゅ(執着)
(10) 有 う(生存)
(11) 生 しょう(生まれていること、生きること)
(12) 老死 ろうし(老いゆくこと、死ぬこと)
「無明」があるから「行」があり、「行」があるから「識」があり、……→「生」があるから「老死」がある、とみるのが「順観」。
逆に、「無明」がなければ「行」もなく、「行」がなければ「識」もなく、……→「生」がなければ「老死」もない、とみるのが「逆観」。
「順観」からみれば、「無明」から展開していく苦の人生の姿があり、
「逆観」からみれば「無明」もなく「老死」もない悟りの世界がある。
十二月将 アスカ 編集
十二月将(じゅうにげっしょう)
「十二神将」の変化したもの。
・「神后(しんごう)」→子、壬、水(陽)、冬、東北東
・「大吉(だきつorだいきちorだいきつ)」→丑、己、土(陰)、土用、北
・「功曹(こうそう)」→寅、甲、木(陽)、春、北北東
・「大衝or太衝(たいしょうorだいしょう)」→卯、乙、木(陰)、春、東
・「天剛(てんこうorてんごう)」→辰、戊、土(陽)、土用、東南東
・「太一(たいちorたいいつ)」→巳、丁、火(陰)、夏、南南東
・「勝先(しょうせん)」→午、丙、火(陽)、夏、南
・「小吉(しょうきちorしょうきつ)」→未、己、土(陰)、土用、南南西
・「傳送(てんそう)」→申、庚、金(陽)、秋、西南西
・「従魁(じゅうかい)」→酉、辛、金(陰)、秋、西
・「河魁(かかい)」→戌、戊、土(陽)、土用、西北西
・「徴明(ちょうめい)」→亥、癸、水(陰)、冬、北北西
十二月将(じゅうにげっしょう) ★ 編集
「十二神将」の変化したもの。
・「神后」→子、壬、水(陽)、冬、東北東
・「大吉」→丑、己、土(陰)、土用、北
・「功曹」→寅、甲、木(陽)、春、北北東
・「大衝」→卯、乙、木(陰)、春、東
・「天剛」→辰、戊、土(陽)、土用、東南東
・「太一」→巳、丁、火(陰)、夏、南南東
・「勝先」→午、丙、火(陽)、夏、南
・「小吉」→未、己、土(陰)、土用、南南西
・「傳送」→申、庚、金(陽)、秋、西南西
・「従魁」→酉、辛、金(陰)、秋、西
・「河魁」→戌、戊、土(陽)、土用、西北西
・「徴明」→亥、癸、水(陰)、冬、北北西
十二支 ★ 編集
「十二支」とは、もともとは「子」、「丑」、「寅」と12の周期で「月」を表す記号。
これを覚えやすくするために動物を割り振った。
「十二支」は、「月」だけでなく、「年」や「日」、「時間」、また「方位」にも割り当てられている。
・子→「ね」
・丑→「うし」
・寅→「とら」
・卯→「う」
・辰→「たつ」
・巳→「み」
・午→「うま」
・未→「ひつじ」
・申→「さる」
・酉→「とり」
・戌→「いぬ」
・亥→「い」
十二処 ★ 編集
「六根」と「六境」を合わせたもの。
十二神将(じゅうにしんしょう) ★ 編集
「大乗仏教」の信仰・造像の対象である「天部」の一。
「十二夜叉大将」(じゅうにやしゃたいしょう)ともいう。
「薬師如来」および「薬師経」を信仰する者を守護するとされる12の「武神」。
各神将がそれぞれ7千、総計8万4千の「眷属夜叉」を率いる。
頭上には各「十二支の動物」を形どった「標識」を置く。
日本では奈良・「新薬師寺」の等身大の「十二神将像」が、最古の作。
・宮毘羅大将(くびら):子
・伐折羅大将(ばさら):丑
・迷企羅大将(めきら):寅
・安底羅大将(あんちら):卯
・(あ)爾羅大将(あにら):辰
・珊底羅大将(さんちら):巳
・因達羅大将(いんだら):午
・波夷羅大将(はいら):未
・摩虎羅大将(まこら):申
・真達羅大将(しんだら):酉
・招杜羅大将(しょうとら):戌
・毘羯羅大将(びから):亥
十二天将(陰陽道) ★ 編集
「陰陽道」の「占術」・「式占」における「十二天将」。
仏典とは異なり、陰陽師・「安倍晴明」が使役したと言われる「式神」。
「北極星」を中心とする「星」や「方角」を「神格化」したもの。
『占事略決』に記されている。
〔十二将所主法第四〕
・騰蛇(とうだ/とうしゃ)
火神 家在巳 主驚恐怖畏 凶将
巳、丁、火(陰)、夏、南東
・朱雀(すざく)
火神 家在午 主口舌懸官 凶将
午、丙、火(陽)、夏、南
・六合(りくごう)
木神 家在卯 主陰私和合 吉将
卯、乙、木(陰)、春、東
・勾陣(こうちん)
土神 家在辰 主戦闘諍訟 凶将
辰、戊、土(陽)、土用、南東
・青龍(せいりゅう)
木神 家在寅 主銭財慶賀 吉将
寅、甲、木(陽)、春、北東
・貴人(きじん)
上神 家在丑 主福徳之神 吉将大无成
丑、己、土(陰)、土用、北東
・天后(てんこう)
水神 家在亥 主後宮婦女 吉将
亥、癸、水(陰)、冬、北西
・大陰(だいおん/たいいん)
金神 家在酉 主弊匿隠蔵 吉将
酉、辛、金(陰)、秋、西
・玄武(げんぶ)
水神 家在子 主亡遺盗賊 凶将
子、壬、水(陽)、冬、北
・大裳(たいもう/たいじょう)
土神 家在未 主冠帯衣服 吉将
未、己、土(陰)、土用、南西
・白虎(びゃっこ)
金神 家在申 主疾病喪 凶将
申、庚、金(陽)、秋、南西
・天空(てんくう)
土神 家在戌 主欺殆不信 凶将
戌、戊、土(陽)、土用、北西
十八界 ★ 編集
「六根」と「六境」を合わせた「十二処」に、「六識」を加えたもの。
「界」とは、「人間存在の構成要素」といった意味。
・眼界
・耳界
・鼻界
・舌界
・身界
・意界
・色界
・声界
・香界
・味界
・触界
・法界
・眼識界
・耳識界
・鼻識界
・舌識界
・身識界
・意識界
祝詞(のりと) ★ 編集
A congratulatory address
「神道」において、「神徳」を称え、「崇敬」の意を表する内容を神に「奏上」し、もって加護や利益を得んとする文章をいう。
通常は「神職」によって独自の節まわしによる「朗誦」が行われ、文体・措辞・書式などに固有の特徴を持つ。
ノリトの語源は「のりとごと」(宣之言・宣処言・宣呪言)であるとする説が一般的。
「神職」などの奉仕者が、祭神に祭祀の意義や目的を奏上する言葉(人間が神に対してみずからの祈願するところや、神を称えるこころを表現するために記した文章)を意味するもの(奏上体)。
古くは祭祀の場に参集した人々に宣り下される言葉でもあった(宣命体)。
「のりと」の「のり」には、「宣り聞かせる」という意味が考えられることから、「宣命体」の「祝詞」が本義を伝えるものであると考えることもできる。
祝詞奏上の要領 ★ 編集
両手を洗い、口を漱いでから。
一揖、二拝、二拍手の後「祝詞を奏上」する。
終わってから二拍手、一拝、一揖する。
出雲大社 ★ 編集
島根県簸川郡にある「社殿」。
「大国主命」を祭る。
『古事記』では「国譲り」をした「大国主」のために「高天原」の神が作ったという。
出口王仁三郎 ★ 編集
(1871-1948)
昭和初期における「第二次宗教ブーム」を担った「大本教」の「聖師」。
京都府南桑田郡穴太村に生まれる。
霊山高熊山で修行したのち、霊力による病気治療を行う。
京都府綾部の「大本教」教祖・「出口ナオ」の娘婿として、教義と教団の確立に努め、教勢は飛躍的に広まった。
しかし、「鎮魂帰神」という「神懸り」の行法を世間に知らしめ、「太古神」の復活による世の「立替え・立直し」を叫んだため政府の大弾圧を受ける。
第二次大戦後、1946年に「愛善苑」として再建。
存命中に膨大な量の著作を残す。
代表的な著作として、『霊界物語』(全83巻)がある。
春の七草 ★ 編集
「七草」は「七草の節句」の略。
「人日(じんじつ)」とか「若菜の節」ともいわれる。
1月7日の朝に、「七草」といわれる
・芹(せり)
・薺(なずな・・・ペンペン草)
・御形(ごぎょう・・・母子草(ははこぐさ))
・はこべら(はこべ)
・仏の座(田平子(たびらこ))
・菘(すずな・・・蕪(かぶ))
・すずしろ(大根)
の、七種類の野草・野菜。
これらを刻み、「粥」に入れて食べる。
草木が萌え出した証ともいえる「七草」の若菜、それらが入った「七草粥」を食べると、「邪気」が払われ万病が除かれるといわれている。
春秋分点 ★ 編集
1904年、守護天使「エイワス」から『法の書』を授けられた「クロウリー」は、「銀の星」教団を設立、その機関誌として『春秋分点』を発行。
1905年から5年間、毎年「春分」、「秋分の日」に発行された。
一冊400頁にも及び、そのなかで「黄金の暁」教団の文書や儀式などを公開したため、「メイザース」との間で訴訟沙汰となる。
女禍(じょか) ★ 編集
中国神話中の神格化された人物。
「伏義」の妻。
天柱が欠け、天地が崩壊し、大洪水が起こった際、五色の石を練り、天空を修復し、大亀の足を切り、天柱とし、葦の灰を積み、洪水を治めたとされる。
人類創造については、
・黄土を丸めたもの(もしくは泥中を引きずった縄)で人類を創造した。
・伏義と共に泥をこね、人々を造った。
などの伝説がある。
人頭蛇身、または、人頭竜身の姿で表される。
女人結界 ★ 編集
霊山における入山規制の結界を「女人結界」と言い、その「境界」には「女人境界石」が建てられていた。
しかし、信仰心の篤い女性信者のために、「結界」の外に女性が念仏に励む場所として「女人堂」が建てられた。
また、女性の参拝・修行を許可した場所を「女人高野」という。
明治時代の文明開化以降、多くの山の「女人結界」が解除されたが、一部では未だに残っており、また近年、女性の社会進出と共に「女人解禁」が議論され、解禁された場所もある。
召喚 編集
1.呼び出すこと。出頭を命じること。例;裁判所から証人として召喚された。
2.1980年代以降に invocation の訳語として定着した魔術用語。
神々や天使などの霊的存在に呼びかけ来臨を請うこと。勧請、招請。
召喚儀式においては、術者がその神と一体化することを目指す。
召喚 ★ 編集
Invocation
祈りを捧げ、(力を借りるために)自らよりも「霊的に進化した存在」を呼び出すこと。
術者は召喚対象と合一するため、「杯の業」ということもある。
召還 編集
1.(外交官などを)呼び戻すこと。
2.召喚の誤変換
小周天 ★ 編集
「氣」を下腹部にある「丹田」などで感覚化したあと、「任脈」(身体の前面の正中線)、「督脈」(頭部から尾底骨下までの身体の背部の正中線) に通し、身体を一周させるトレーニング。
硝子(ガラス) 編集
ガラスは液体状態を凍結したような状態(粘度が極端に高くなった状態とも言える)であり、それは準安定状態にあると言える。従って、非常に長時間を経過するとガラスは安定状態である結晶化すると考えられるが、それに対しては異論もある。また、ガラスは固体ではなく、過冷却により粘度が非常に高くなった液体であるという捉え方もある。
ガラスとアモルファスは、ほぼ同義のものとして捉えてよい場合が多いが、ガラス転移点が明確に存在しない場合をアモルファスと定義するような場合(分野)もある。ガラス転移とは主緩和の緩和時間が100s〜1000sの温度で起こる。
鏡や瓶の材料となり、魔術との関連は深い物質であるといえる。また、それ自体が神秘性を持っているともいえるものである。
浄化 ★ 編集
Purification
部屋、魔術道具等に染み付いた雑多な力を追い払い、霊的にきれいにする事。
信仰 ★ 編集
Faith
「神仏」などを信じ崇(あが)めること。
経験や知識を超えた存在を信頼し、自己をゆだねる自覚的な態度をいう。
審神者(さにわ) ★ 編集
「霊媒」が「霊」に体を貸すと、「トランス状態」(一種の「入神状態」)になる。
その「霊」に話しかけ、質問したり、「霊の意志」を聞いたりする役目の人。
「霊媒」の能力を引き出す上で重要な役割を果たすといわれる。
もとは『古事記』にも出てくる神道用語。
心経 ★ 編集
「心」(漢訳)は、人間の心、自分の心、そして「大般若経」の心(神髄)の意。
「経」(漢訳)は、梵語の「スートラ」。
常住不変の義(永遠に変わることのない法)。
心理霊媒 ★ 編集
Mental Medium
ESP現象に相当する霊的作用を引き起こす霊媒。
心霊研究の後期に主に研究された。
心霊科学 ★ 編集
Spirit science
「心霊現象」の科学的研究。
もとは「心霊研究」といわれていたが、現在では、「心霊主義」を前提とした研究の総称。
心霊現象(サイキック・フェノメナ) ★ 編集
A psychic phenomenon
あたかも「霊魂」によってひきおこされたかのような現象。
ふつう「物理的心霊現象」(心霊物理現象)と「精神的心霊現象」に大別される。
《物理的心霊現象》
「超心理学」でいう「PK」にほぼ相当。
・「アポーツ」
・「空中浮揚」
・「直接談話」
・「心霊写真」
などの、文字どおり物質的性質をもったもの。
「客観的心霊現象」ともいわれる。
《精神的心霊現象》は、「超心理学」の「ESP」にあたる。
・「霊視」
・「憑依」
・「自動書記」
・「ダウンジング」
など、物質的な現象以外のもの。
「主観的心霊現象」ともいう。
心霊治療(サイキック・ヒーリング) ★ 編集
Psychic Healing
医学的な方法によらず、「霊界」に源を持つ未知のパワーによって病気や体の障害を治すこと。
各種の宗教と結びついている「信仰治療」のようにきわめて精神的なものから、「心霊手術」のような物理的性質を持つものまで、すべてを含んだ総称。
心霊主義(スピリチュアリズム) ★ 編集
Spiritualism
死者などの「霊魂」が存在し、生者との交信が可能であることの科学的証拠が存在していると信じること。
「交霊信仰」ともいわれるが、旧来の「霊魂信仰」と区別するために「近代心霊主義(モダン・スピリチュアリズム)」と表現することもある。
心霊手術(サイキック・サージリー) ★ 編集
Psychic Surgery
「心霊治療」の特殊な一形態。
「霊媒」が手術のように見える動作をするだけの場合と、素手や粗末な器具で患部を切り開いて病気を治す場合とがある。
消毒も麻酔もしないが、多くは無痛で、切開部は手術後すくに自然に閉じて、傷跡も残らないといわれる。
新アイオンのメイガス ★ 編集
「アイオン」(Aeon)は、「グノーシス主義」においては、「至高神より流出し、宇宙のさまざまな機能を司る力」を意味する。
「クロウリー・オカルティズム」では、「約2000年を周期とする時間的サイクル」を示す。
キリスト教時代は、「オシリスのアイオン」であったが、1904年で「ホルスのアイオン」に切り替わったとされる。
また、「メイガス」(Magus)は、ひとつの「アイオン」において数人しか到達できない秘教伝統における高位階の称号で、「クロウリー」は1915年にこの位階に到達し、「メガ・テリオン」(獣666)なる法名を名乗ったとされる。
新体道(しんたいどう) ★ 編集
「青木宏之」を創始者とする、人間の潜在的身体能力を開発することを目指す体術。
からだに自然性を甦らせ、こころを開放し、人々と融和しつつ、真の自由を得ることを「体技」の目的としている。
「新体道」が目指す宇宙の真理・大自然・そして人々と一体化した境地を「心身の0化」(しんしんのぜろか)という。
「0化」の境地では己の意識をある状態にしただけで触れずに相手を倒す「遠当て」「真空切り」「光と戯れる」などの技が可能になる。
「心身の0化」とは、それまで積み重ねてきた知識、固定観念、習慣などを全てを捨て去り本来の自分に還ること。
それを実現するための「新体道」の稽古方法は三つに分類される。
・開放体(心身を柔らかく開放し気を発する)
・養気体(心身を柔らかく解きほぐし気の流れを開発する)
・自護体(気を内に充実させ攻防をきわめる)
新約聖書 ★ 編集
The New Testament/Novum Testamentum
キリスト教の正典『聖書』のうち、ギリシャ語で書かれた27の文書群に対する呼称。
「新約」とは新しい「神との契約」と言う意味。
「新約聖書」とは、「旧約聖書」の「救いの希望」を実現したとされる「イエス」についての証言であり、その道を歩むようにという招き。
また、最終的にいつか神と人・人と人が一つに結ばれる希望を語る文書でもある。
《福音書》
〔共観福音書〕
・マタイによる福音書?(紀元80年代に成立)
・マルコによる福音書(紀元60年ごろに成立)
・ルカによる福音書(紀元80年代に成立)
〔第四福音書〕
・ヨハネによる福音書(紀元90年代に成立・内容は神学的)
《初代教会の歴史》
・使徒言行録(別称「使徒行伝」。ペトロとパウロの宣教活動)
《手紙》
〔手紙〕
・ローマの信徒への手紙
・コリントの信徒への手紙1
・コリントの信徒への手紙2
・ガラテヤの信徒への手紙
・テサロニケの信徒への手紙1
・テサロニケの信徒への手紙2
・フィレモンへの手紙
・ヘブライ人への手紙
〔獄中書簡〕
・エフェソの信徒への手紙
・フィリピの信徒への手紙
・コロサイの信徒への手紙
〔牧会書簡〕
・テモテへの手紙1
・テモテへの手紙2
・テトスへの手紙
〔公同書簡〕
・ヤコブの手紙
・ペトロの手紙1
・ペトロの手紙2
・ヨハネの手紙1
・ヨハネの手紙2
・ヨハネの手紙3
・ユダの手紙
《黙示文学》
〔預言〕
・ヨハネの黙示録(神の再臨と新時代の到来を幻想的な表現で記す)
新約聖書外典 ★ 編集
New Testament Apocrypha
新約外典は、最終的に正典に入れられなかった古代キリスト教会の文書で、内容上、文学形式上正典諸文書に類似し、自ら正典的であることを要求したものを指す。
新約外典の特徴としては、正典の記述を補足、拡充、発展させる傾向を持ち、空想的、通俗的な大衆文学の装いをとる場合が多い。
また、その際、異端的教説、特にグノーシス主義的教説が見出される場合が少なくない。
外典には比較的古いイエスの言行が保存されている可能性もあると言われている。
新約外典の成立年代はおよそ2世紀から5世紀にかけてであるが、中世以降も多くの外典が発見され、また、新たに生み出されてもいる。
〔主な新約外典〕
ペテロ福音書
ニコデモ福音書
トマス福音書
ヤコブ福音書
ヘブル人福音書
ラオデキア人の手紙
パウロとコリント人との往復書簡
セネカとパウロの往復書簡
ソロモンの頌歌
ナハシュ派の詩篇
ペテロ行伝
パウロ行伝
アンデレ行伝
トマス行伝
イザヤの昇天
ペテロ黙示録
パウロ黙示録
シビュラの託宣
ペテロの宣教
偽マタイ福音書
マリアの地獄巡り
深淵 Abyss 魔術師 編集
生命の樹において、上部ケテル、コクマー、ビナーと下部ケセド、ゲブラー、ティファレトの間に存在する深淵。これを超えた者は8=3神殿の首領となる。
10番目のアエティールにおいて深淵を越える体験ができる。深淵の主は大悪魔コロンゾンである。その名はKHORONZON。333の数字を持つ。
この深淵を越える作業は人生の転機となろう。
真言 ★ 編集
Mantra
密教で唱える呪文。
インド仏教の経典原本のサンスクリット語の発音のまま(実際には流入過程で音が変化している)唱える経文。
(通常のお経は中国の僧侶によって意訳された漢文の日本語読み)
「真言」あるいは「陀羅尼」という。
「真言陀羅尼」とも称し、明確な区別はないが一般に短いものを「真言」、長いものを「陀羅尼」という。
真言立川流 ★ 編集
「陰陽道」を取り入れることで成立した「真言宗」の一派。
始祖は「仁寛」(1057-1129)とされる。
男女の性行為を「即身成仏」の秘儀とし、人間の「髑髏」を「本尊」とするなど、「淫祀邪教」の要素が多い。
真性異言(ゼノグロッシー) ★ 編集
Xenoglossy
外国語や古代語など、その人が知らないはずの言語を話す現象。
「トランス状態」の「霊媒」や、「憑依」された人が話すほか、「転生」したという人が「前世」で使っていた言語を話すこともある。
神 ★ 編集
@中国語の「神」・・・「精神の神」の意味と「神仙の神」の意味、後に「唯一神」の意味。
A日本語の「神道の神」としての「かみ」・・・普通の人間以上の能力をもつもののこと。
(古くは雷も「かみ」と呼んだ。)
B「キリスト教の唯一神」の訳語としての神
C「一般化した概念」としての「神」
D特定能力が著しく秀でていた、もしくは特定分野で認められた人物への敬称(「比喩」としての神)。
神々の春秋分点 ★ 編集
Equinox of the God
「クロウリー・オカルティズム」の特殊用語。
新たな霊的影響力が宇宙の「十二宮」を通じて放射され、人間の意識に決定的な影響を及ぼす時を意味する。
神の座位 ★ 編集
爪先を揃えて座り、背筋を伸ばして両手を膝の上に置く。
特に「瞑想」の際に用いられる。
適度に低くて硬い椅子に座わらないと安定した姿勢を保ち難い。
神の立位 ★ 編集
いわゆる「気を付け」の姿勢。
ただし「つま先」は揃える。
「儀式」等で何もしていない時の姿勢。
神曲 ★ 編集
Divina Commedia
1321年に完成したイタリアの「ダンテ・アリギエリ」(1265-1321)の「長詩」。
詩人「ダンテ」が、古代の詩人「ヴェルギリウス」や恋人「ベアトリーチェ」に導かれて、地獄・煉獄・天国を目の当たりにする様子を書く。
この作品の「地獄編」で描かれる魔王「ルシフェル」の姿は、後世の「サタン」像に大きな影響を与えたとされる。
神経症 ★ 編集
Neurotic
不安や鬱などの心理的な機能障害が見られる状態。
ノイローゼ。
神性 ★ 編集
DEITE
「神」の存在を示す本質。
神的存在の深奥にある抽象的な概念。
「人格神」という観念よりも前からみられた。
神仙 ★ 編集
sennin/ shen xian/A legendary hermit with miraculous power
前四世紀に始まるといわれる「神仙思想」によれば、海中の「三神山」に白銀の宮殿があり、「不死の薬」を持った「神仙」が住み、祭祀を通じてその「不死の薬」が得られるという。
漢代になると、人間も「不老不死」の「神仙」になれるということで、さまざまな「神仙術」が説かれた。
神託 ★ 編集
Oracles
「神」から託された言葉・メッセージ。
人知の及ばない難問に直面した際、それを解決すべく幻視や霊夢、また動物の内臓の形状や鳴き声などから「神意」を読み取ること。
巫女などのシャーマンは神託を職能とする特殊な呪術者で、古代社会には世界各地で見られる。
有名なのは、古代ギリシアの「デルフォイ」の巫女の「アポロン神託」。
ソクラテスの叡智の源泉となった、ともいわれている。
神智学 ★ 編集
Theosophy
「新プラトン学派」や「東洋哲学」の融合から生まれた20世紀の「神秘思想」。
人間の神秘的「霊智」によって、直接に「神」を見、神聖な知恵を得ることができると説く。
神智学協会 ★ 編集
Theosophical Society
旧ロシア帝国生まれの「ブラヴァツキー夫人」が興した神秘思想結社。
1875年にアメリカの「ブラヴァツキー夫人」と「オルコット」を中心としてニューヨークに設立される。
(本部は後にインドのアディヤールに移転)
〔神智学協会の目的〕
・人種、信条、性別、階級、皮膚の色の相違にとらわれることなく、人類の普遍的同胞愛の中核となること。
・比較宗教、比較哲学、比較科学の研究を促進すること。
・末だ解明されない自然の法則と人間に潜在する能力を調査研究すること。
神殿の首領 Master of the temple 魔術師 編集
8=3の位階に属する者。黄金の夜明け団の第三団でもある。
深淵(アビス)の横断に成功した者の事を言う。クロウリーは達成したと言うが、黄金の夜明け団では肉体ある存在はたどり着けないと言われていた。
神道 ★ 編集
「神道」(しんとう)とは、日本の民俗的な信仰体系であり、日本固有の「多神教」の宗教。
明確な「教義」や「教典」がなく、『古事記』『日本書紀』『古語拾遺』『宣命』などといった「神典」と称される古典を規範とする。
森羅万象に「神」が宿ると考え、「天津神」・「国津神」や「祖霊」を祀り、「祭祀」を重視する。
「浄明正直」(浄く明るく正しく直く)を「徳目」とする。
現世主義的であり、「性善説」的であり、祀られるもの(神)と祀るもの(信奉者)との間の「連体意識」が強い、などといった特徴がある。
神道霊学 ★ 編集
「日本が太古以来、最も尊い霊的伝統を保っている」という前提のもとに、「神道」の立場から、霊的世界を研究する事で、人間の本質と人間の存在の真の意味を明らかにする。
人間の能力の増進を霊的方面から達成することをめざす。
江戸時代の国学者である「平田篤胤」の「幽冥界」についての研究が先駆をなした。
神農 ★ 編集
中国神話中の神格化された人物。
牛頭人身。
農具を発明し、交易の道を教えた聖王とされる。
百草を嘗(な)め医薬を作り、「五弦の瑟」(しつ)を作り、「八卦」を重ね、「六十四爻」(こう)を作った。
「五行」の「火」の徳を以って王となったとも云われ、「五帝」の「炎帝」と結びつき、「炎帝神農氏」とも称される。
神秘主義 ★ 編集
Mysticism
神や神霊などの超自然の概念と接し、その獲得・合一を達成するための技法、体系、思想、哲学。
その多くは「直接体験」によってしか体得できないものであるとされる。
宗教の「密儀」や「魔術」の類はその典型的なもの。
神名 ★ 編集
Name
神的存在が持つ、「力ある名前」。
たとえば、ユダヤ・キリスト教の神の名「YHVH」。
正確な発音は、現在でも判明していないが、「イェホバ」あるいは「ヤハウェ」とするのが、有力な説となっている。
カバラ系西洋魔術の天使を召喚する呪文では、神格名よりも、もっぱら「神名」が唱えられる。
また、「力ある名前」という概念が古代エジプト魔術の根幹となっていることから、カバラはエジプト魔術の流れを汲んでいると主張するものもいる。
人格 ★ 編集
Personality
「主体的意志」を持つ「自律的個人」を構成する特性の総体。
人間という工場 ★ 編集
A factory named a human being
「グルジェフ」の人間観。
人間は機械であり、自分自身が動いているつもりであっても外部からの影響で動いているという。
為すこと、感じること、考えることは人間が起こすのではな「起こる」のだという。
思考、感覚、気分、欲望はバラバラに生まれては消えてゆく。
人はこれらを「私」であると思い込んでいる。
「グルジェフ」独特の表現によれば
地球上の生き物は「月」を養うためのエネルギーの貯蓄機械。
すなわち人間は「月」という巨大な生物の食物といえる。
「月」によって地球の生物はコントロールされており、人間の行為も「月」が「させた」ものと捉える。
人間原理 ★ 編集
すべての事象は人間が観察することによってはじめて存在しうるとする理論。
「量子力学」において、「素粒子」の位置、速度を決定しようとすると、ほかの要素が確定できない。
このように観察する行為そのものが物質に影響を与えてしまうことから導きだされた。
人工精霊 ★ 編集
魔術師の強力な術によって作られた、人工の「精霊」。
魔術師の意のままに操る「霊的な自動ロボット」のようなもの。
人生の四大目的 ★ 編集
Four major purposes of the life
インドでは古来、「人は、何のために生きるのか」と聞かれたとき、下記の4項目の充足を「人生の四大目的」として挙げる、という。
・「実利」(アルタ)…物質的な利益・財富→「カウティリヤ」『実利論』などを参照
・「愛欲」(カーマ)…性愛に代表される享楽や欲望→「ヴァーツヤーヤナ」『カーマ・スートラ』などを参照
・「法」(ダルマ)…インドに生きる人々の守るべき義務・価値基準→『マヌ法典』などを参照
・「解脱」(モークシャ)…理想の達成された極みの境地→『ヴェーダ聖典』、『ウパニシャッド』、各教派の『経』などを参照
人智学 ★ 編集
Anthroposophy
「シュタイナー」の思想。
「人智学」では、単に「神霊的」なものを尊重するのではなく、
「人間精神」あるいは「人間」という存在への理解と尊重を通して、いわゆる「神霊的なもの」と言われるものの「本質」へと登りつめてゆくことが出来る、と考える。
「人間」自身がその主眼に据えられるがゆえに、「人間とはいったい、いかなる存在であるのか」、ということが問われる。
それゆえ「人智学」は、一つの「人間学」であるともいえる。
《「人智学」における「人間」の位置づけ》
・「人間」は自ら自身の働きかけによって、自ら自身を高めることができるよう、自然世界全体の営みを通して、組織された存在。
「世界」は、自らの「創造」を「人間」が継承することができるように人間を創造した。
須佐之男命(すさのおのみこと) ★ 編集
日本神話の神で、高天原きっての乱暴者。農業神。
「イザナギ」、「イザナミ」の子、「天照大神」(あまてらすおおみかみ)の弟。
天岩戸の事件を起こし、天界を追放になる。
下界に降りた「スサノオ」は出雲で、八頭八尾の大蛇「ヤマタノオロチ」を退治し、その尾から「天叢雲剣」(あめのむらくものつるぎ)を得る。
この剣を「天照大神」に献上、剣は天界の「三種の神器」のひとつとなる。
数珠(じゅず) ★ 編集
「念珠」(ねんじゅ)ともいう。
「数珠」は、おもに、「真言」(陀羅尼)を唱えるときに、数を数えるために用いられる。
初めは「密教」で用いられたと考えられるが、次第に諸宗で使われるようになった。
正式の「数珠」は、珠の数が108個で、人間の「煩悩」の数を表しているといわれる。
「数珠」の数を一つ一つ繰りながら「経」や「真言」をとなえることで、「煩悩」を一つずつ消していく。
「菩提樹」の実からつくられた「数珠」や「水晶」の「数珠」が珍重される。
珠の数が少ない略式の「数珠」は、一般に家庭で使用されており、特に葬儀に参列する際の必需品となっている。
数秘術 ★ 編集
古代の占いは「前兆」「夢」「数」「星」に因るものであり、世界に起こる事象全般が「偶然」ではなく、「必然」に支配されていると考えるものが多い。
地水火風の「4大」・「12宮」・「7惑星」から判別する占いが「占星術」の元であり、「数秘術」にも発展した。
殊に「三角形」と「円」、そして「和音」の不思議には「神の意思」が現れており、これが読み解ける「選ばれし者」には、神の権威である「奇跡」が行える、とされた。
枢機卿(すうききょう) ★ 編集
Cardinalis/De Sanctae Romanae Ecclesiae cadinalibus
「教皇」に次ぐ高位聖職者の称号。
「枢機卿」(カーディナル)という言葉自体はラテン語の「Cardo」(カルド―蝶番)に由来。
「枢機卿」は「枢機卿団」を構成しているが、三つの位階に分かれている
・「司教枢機卿」
・「司祭枢機卿」
・「助祭枢機卿」
是大神咒(ぜだいしんじゅ) ★ 編集
「咒(呪)」の原語は梵語(サンスクリット)の「マントラ」。
インドの『ヴェーダ』では、神々への賛歌、祭詞、歌詠といった意味。
「真言」のこと。
「大神咒」は、「偉大にして神聖なる真言」といった意味。
「是=これ」が指すものは、「般若波羅蜜多」(「到彼岸の知恵」)。
性と死 編集
性ある生命は必ず寿命を持ち、己が死ぬことで子孫の生存確率を上げる。
逆に性別の無いバクテリア等は、同じDNAを持つ個体への分裂を繰り返すため、一個の生命としての寿命と言う概念は当てはまらない。
余談だがカタツムリなどの両方の性別を持つ生物が居ることを踏まえると、生殖活動(SEX)を行う生命としたほうが正しいのかもしれない。
これと関連があるかは不明だが、伝説における不老不死を得た存在の多くは生殖活動を行わない。
成仏 ★ 編集
Jobutsu
「仏教」の世界で、人間や神が修行をして「仏になる」こと。
(仏教では、神よりも仏のほうが高位にある。)
修行によって、人間が上の段階へ進むことは、多くの宗教者(および魔術実践者)の目標の1つ。
「仏」とは、個人の欲望や世界に対する疑問などをすべて克服し、宇宙の真理に達した存在のこと。
「悟りを開いた者」という意味。
「仏教」を信仰するものは、「修行」を積むことによって「悟り」への道を歩み、ついに肉体や精神の束縛から逃れて、「仏」になる。
これが「成仏」であり、信仰の目的であるとされる。
星気体(アストラル・ボディ) ★ 編集
死んだ時点で肉体を離れるとされる半物質的な一種の霊的な実体。
「幽体」や「魂」と訳されることもある。
星幽体投射 ★ 編集
Astral Projection
(アストラル・プロジェクション)
霊的身体である「星幽体」を物理的身体から遊離(「星幽体」に意識を載せ)させ、霊的世界へと解き放つ技法。
いわゆる「幽体離脱」と同義。
魔術では「星幽体投射」と「エーテル体投射」を区別して考える。
「星幽界」を旅行する際には「星幽体投射」を、物質界を移動するには「エーテル体投射」を行うとされる。
生命の樹(神話) ★ 編集
@「生命の樹」(Tree of Life)は、「旧約聖書」の「創世記」(2章9節以降)に「エデンの園」の中央に植えられた「善悪を知る木」。
「生命の樹」とも訳される。
「カバラ」では「セフィロトの木」(Sephirothic tree)という。
「禁止命令を無視して」「知恵の樹」の実を食べた人間が、「生命の樹」の実も食べるのではないか、と「ヤハウェ・エロヒム」(エールの複数形)が恐れて「アダム」と「イヴ」を追放することに決めたとされる。
Aオリエント、印欧神話に広くみられる植物崇拝の一形態。
イスラム教では楽園の中央にある「シドラ」がこれにあたる。
「世界樹」ともいう。
各国の文様や絵画でも「生命の樹」をモチーフとしたものが見られ、大樹を中心に鳥や獣を配したものが多い。
生命霊 ★ 編集
Lebens geist
人智学用語。
「自我」によって「浄化」された「エーテル体」のこと。
「生命的精神」ともいう。
生霊(いきりょう) ★ 編集
死んでしまった人の霊ではなく、現在生きている人の怨み、怒り、慕情などの強い想い(念)が肉体を離れ霊として現れる状態を意味する。
文字通り、生きている人間の霊。
精 ★ 編集
「精」は、万物が持ち、「固着」させる性質を持つもの。
ヒトは生まれると、先天性の『精』を「腎」に宿す。(男女差あり)
20代後半で、概ね先天性の『精』は尽きる。
後天的に『精』を得るには、基本的には「食事」で補っていくしかない。
精神の物質主義〔spititual materialism〕 編集
チョギャム・トゥルンパの言葉で,
精神的な教えや行法を利用して健康や特別な力を得ようとする傾向や,
スピリチュアリティを売り物にする商業主義。
自分は精神的に向上しているつもりでも,
実は自我を増強し精神的な道から外れていること。
精神感応(テレパシー) ★ 編集
Telepathy
心の中で伝えたいことを念ずるだけで相手の心に訴えかけること。
精神世界 ★ 編集
「神霊主義」、「神秘主義」、「スピリチュアリズム」、「オカルト」、「ニューエイジ」など。
いわゆる「霊的」、「精神的」な事柄に関係するもののカテゴリー。
「キリスト教」、「仏教」などの宗教的なものとは区別されている。
「精神世界」の中では宗教的なもののみならず、哲学的な思想をも取り入れている。
精神世界というのは、霊的・精神的なものへの現代的な考え方の総称であるともいうことができる。
精霊 ★ 編集
spirit
仏教用語としては、「死者の魂」を指す。
その場合には「しょうりょう」と読む。
「アニミズム」(万物有魂論)的世界観における、万物の根源をなす気、万物に宿る魂が人格化したものを「スピリット」(spirit)と言うが、「精霊」はこの訳語としても使われる。
「錬金術」では「四大元素」に対応した「精霊」が以下のように定められている。
この場合の「精霊は、「エレメンタル(elemental)」の訳語。
・地の精:コボルト(またはノーム)
・水の精:ウンディーネ
・火の精:サラマンダー
・風の精:シルフ
聖マラキ予言集 ★ 編集
12世紀アイルランドの大司祭・「聖マラキ」が残したといわれ、「法王の予言」とも呼ばれている。
初代から最後の法王になるであろうと示唆される112代までの「ローマ法王」の運命を簡潔なラテン語で示している。
「労働者の太陽」と予言されていた110代法王ヨハネ・パウロ2世が亡くなったのは記憶に新しい。
現在の法王のあとは、残りひとり。
その後の「ローマ法王庁」がどうなるのか密かな関心が持たれている。
聖痕現象 ★ 編集
Stigmata
「スティグマタ」。
信者、非信者を問わず、体の一部に磔刑の「イエス」が受けたのと同じ傷が、出血を伴って出現する現象。
アッシジの「聖フランシスコ」の場合、法悦的なヴィジョンを視た後で、手と足に「傷」が生じた。
最近では、両手、両目など体中から流血したドイツの聖女「テレサ・ノイマン」や、2002年に列聖されたイタリアの「ピオ・フォルジョーネ神父」(「ローマ法王ピオ10世」)の「聖痕」は有名。
聖四文字〔Tetragrammaton〕 編集
ユダヤ教の唯一神であるモーセの神の名を表す四文字。
ラテン文字に転写すればYHVH。
ユダヤ人の間ではこれは口にすべからざる名前とされ
ADONAI(主)と読み替えるのが慣わしであったが,
正式な読み方はYahwehであったと推定されている(ヴァウの古代の発音は英語のWのような音だったと考えられている)。
カトリックなどではJehovahと読まれる。
これはヘブライ語聖書でYHVHにADONAIと読ませるための母音記号が付されていたために,
ラテン語訳した聖ヒエロニムスが読み誤ってIehovahと音訳したもの。
聖書 ★ 編集
the Bible
聖霊の霊感によって神の言葉を書き記したとされる書物。
「旧約聖書」と「新約聖書」の二部からなる。
聖水 ★ 編集
Holly water
「清め」のために使う「水」のこと。
@カトリック教会で「神の祝福」がもたらされるよう「司祭」によって「聖別」された水。
「洗礼」・「祝別」・「ミサ」時などに用いる。
A魔術では、邪悪な気をクリアにするために使う。
塩と水を用い、「祝福のための祈り」を唱えて作る。
聖体(ホスチア) ★ 編集
救いの生け贄である「イエス・キリスト」の「からだ」と「血」が「パン」と「ぶどう酒」の形態のもとに、「神」に捧げられて、(「聖変化」Transsubstatiation)し、信者の「永遠の生命の糧」となる「秘跡」(サクラメント)。
聖杯伝説 ★ 編集
「聖杯」とは「イエスキリスト」が最後の晩餐に用い、磔刑に処せられた際に流れ出た血を受けたとされる「杯」のこと。
以後種々の奇蹟現象を起こし、神聖な宝器とされたが、あるとき忽然と姿を消し、所在不明となった。
「アーサー王と円卓の騎士」はもちろん、「アドルフ・ヒトラー」も「聖杯」探求にあくなき執念を見せたといわれている。
聖別 ★ 編集
Consecration
魔術用具等に自分が目的を果たすため役に立つある種の力を込める事。
基本的には「浄化」によって、それまでの雑多な力を追い払った後に行なう。
聖務日課 ★ 編集
カトリック教会の主要な「典礼」。
「聖務日課」は公的な日課として定められている祈り。
一日八つの「時課」から成る「典礼形式」を持つ。
1.朝 課(Matutinum)夜中
2.賛 歌(Laudes)日の出、午前6時
3.一時課(Prima)午前7時
4.三時課(Tertia)午前9時
5.六時課(Sexta)正午
6.九時課(Nona)午後3時
7.晩 課(Vespers)日没、午後6時
8.終 課(Compretorium)就寝時
聖霊 ★ 編集
Holy Spirit
キリスト教における「三位一体」の第三位。
「神」と「キリスト」から出て、すべてを受け、「神」から「キリスト」を通して人間におくられ、人間の心に「神の愛」を与える存在、とされる。
聖櫃 ★ 編集
Tabernacie
「ユダヤ教」における「シナゴーグ」内で、「トーラーの巻物」(セーフェル・トーラー)を保管する設備のこと。
「エルサレム」の方向に位置する壁に設置する。
「カトリック教会」において、「キリスト」の肉に「聖変化」すると信じられている「ホスチア」(聖体)を納めた容器。
現在では「聖体」がおさめられているかどうかを、小さな赤いランプが灯っているかどうかで示すことが多い。
多くは「銀」などの金属製。
なお「契約の箱」を「聖櫃」と呼ぶこともある。
西王母(せいおうぼ) ★ 編集
中国で古くから信仰されている女神。
『山海経』では半人獣としているが、後に絶世の美女とされた。
西方の砂漠または「崑崙山」に住むといわれ、周の「穆王」が西方に旅し、「西王母」に会ったとする文献もある。
前漢の頃から「神仙思想」と結びつき、「不死の薬」を持つ、とされた。
現在でも「西王母」を祀る「廟」は多い。
積重ね効果 ★ 編集
Stacking Effect
「ESP実験」で多くの被験者が「同一ターゲット」を対象にするときに起きやすい、「偶然の一致」が「同時」に「多数」起きること。
統計分析上の注意が必要。
積尸気 死仮面 編集
蟹座散開星団「プレセペ」の中国での呼称、「積尸気」とは屍から立ち昇る燐気の事。
節約原理 ★ 編集
Principle of Parsimony
同程度の説明能力の仮説が複数ある場合には、最も簡単な記述の仮説が一般性が高く価値が高いとする原理。
→「オッカムの剃刀」の項目参照
絶対者 ★ 編集
the Absolute
絶対的なもの。
他から制約を受けないもの。
「形而上学理論」において、「究極的存在」をよぶ名前。
「絶対者」は「完全性」と「独立性」をあわせもつとされ、「神」「実体」「究極因」などと呼ばれるものがこれにあたる。
仙人 ★ 編集
俗界を離れて山中に住み、不老不死で、飛翔できるなどの神通力をもつといわれる人。
道教で理想とされる神的存在。
言い伝えられている主な能力として、
・火に入っても焼けない。
・水に入っても溺れない。
・顔や形を自在に変えることができる。
・現身(うつしみ)で「不老不死」。
・天に昇ることができる。
などがある。
仙人の修行法 ★ 編集
・「僻穀法」(へきこくほう)…穀物を避け、キノコや松の実などの野生の食物を摂取すること。
・「胎息法」(たいそくほう)…生命活動の「気」を摂取する呼吸法。
・「導引法」(どういんほう)…身体などを屈伸して、血脈などの流通をよくすること。
・「煉丹法」(れんたんほう)…金丹などの仙薬を製して服用すること。
・「房中術」(ぼうちゅうじゅつ)…男女の交わりによって精気を得る方法。
・「存思法」(ぞんしほう)…身体の各部に神を想起し、それを観念する瞑想法。
その他の仙術。
・「隠形法」…人が姿形を隠してしまう法。
・「明日法」…暗闇の中でも日中のようにものを見る法。
・「不溺法」…水上歩行の法。
仙道 ★ 編集
Sendo
「不老長寿」を第一の目的とする古代中国の奥義。
古文書によれば、生・老・病・死から逃れる秘伝があり、それを達成した人物を「仙人」と呼ぶ。
彼らは、大宇宙を構成する「氣」と一体化することによって、「不老長寿」を実現するとされている。
仙薬 ★ 編集
senyaku
中国の「神仙道」で、神秘的な力をもつとされる薬。
「上薬」、「中薬」、「下薬」の三種がある。
「丹薬」と「金液」を服用すると、「仙人」になれる、ともいわれる。
先天八卦図 ★ 編集
「河図」(かと)を応用した「易」の基本図。
占い ★ 編集
Fortune-telling
自らの行動を選択するに際して、通常の方法での選択が不可能ないし困難な場合に用いる手段。
過去、現在、未来における事物に対して、一定の「兆し」を基に推測する。
一般的に未来予知と混同されているが、伝統的な占いは対象者に示唆を与えるにとどまり、未来そのものを示すわけではない。
その「兆し」には占う対象との間に何等かの「超自然的な作用」が働いていると考えられ、「象徴」としての意味を持っている。
占いはその「象徴」について解釈を深める事によって目的を果たされる。
個人的集団的利害の助言のために用いられるのが一般的。
判断に際して「合理性を持たない方法」で行うことが特徴。
使用するものによって
・自然の事象を用いる方法
・生理現象を用いる方法
・道具などを用いる方法の三種に分ける事ができる。
また占い方によって
・易、タロットのような偶然性を用いる方法
・占星術、手相のように実世界と独立して存在する体系を用いる方法
などに分けることもできる。
近代までは裁判の方法として行われることも少なくなかった。
占星術 ★ 編集
Astrology
太陽・月および太陽系の諸惑星(地球を除く)の、地球から見た位置を基に、個人の性格等を判断する占い。
人間の「運命」は「天体」に支配されていると考えた、古代バビロニア人が考案した「黄道十二宮」が「占星術」のルーツとされる。
中世を経てルネサンス期に爆発的な支持を集め、「神秘学」の中心的学問となった。
各天体が「黄道十二宮」のいずれに位置するか、が主要な判断要素であるが、天体相互の位置関係や、「地平線」・「南中」との関係も判断要素とされる。
天体等の位置関係を円形の図に記号を用いて示したものを「ホロスコープ」と呼ぶ。
俗に言う「星占い」は、生誕時の太陽の位置が「黄道十二宮」のいずれに位置するか、という一点に注目したものであり、「占星術」のごく一部に過ぎない。
川面凡児(かわつらぼんじ) ★ 編集
(1862-1929)
明治から昭和にかけての「神道」界の巨人。
15歳で大分県宇佐八幡宮の奥の院・馬城峰山中で697歳の「蓮池仙人」に出会い、日本最古の「禊流」の秘事を直授されたという。
その後3年間、山中で修行し、自在に「幽神界」を行き来できるようになった。
21歳で上京。
『古事記』、『日本書紀』を霊解する。
「霊魂学」の大系を開示し、45歳で「大日本世界教稜威会本部」を設立した。
以後独自の「鎮魂帰神法」を広める。
代表的な著書に『霊魂観』がある。
浅野和三郎 ★ 編集
(1874-1937)
日本における「心霊研究」のパイオニア。
海軍機関学校の英語教師から大本教の幹部を経て「心霊研究」の道に入り、「日本心霊主義」(日本スピリチュアリズム)を提唱、その体系化に尽力した。
『心霊講座』、『心霊学から神道を見る』など、多数の著書がある。
洗礼 ★ 編集
Baptism
「バプテスマ」ともいう。
「洗礼」とは「キリスト」がヨルダン川で「洗礼」を受けた事に由来するキリスト教信者になる為の重要な儀式。
「洗礼の秘蹟」(ひせき)とも呼ばれる。
「洗礼」は一生に一度だけ受けるもので、普通、「ミサ」の中で「司祭」が授ける。
受洗者は信仰の確認を受けた後、「三位一体」の神、「父」と「子」と「聖霊」の名によって頭に三度に「聖水」を注がれ、正式な「キリスト」の弟子となる、とされる。
(「洗礼」には、親の希望による「幼児洗礼」と本人の希望による「洗礼」がある。)
洗礼名 ★ 編集
A Christian name/A baptismal name
キリスト教の信者が「洗礼」を受けるときにつけられる名前。
「クリスチャン・ネーム」ともいう。
「ローマ・カトリック」では「霊名」(れいめい)、「東方正教会」では「聖名」(せいな)と呼ぶ。
「聖公会」以外のプロテスタント教会では特に「洗礼名」を付けないところが多い。
ほとんどは「聖人」の名をとるが、まれに「聖書」から語句を取った例もある。
前世 ★ 編集
Previous existence
「輪廻転生思想」での、「一つ前の生」のこと。
「この世に生まれてくる前の生。過去世」のこと。
今、生きている人生のことを「今生」と言うのに対し
それ以前に、生きていた人生のことをさす言葉。
前世療法 ★ 編集
Previous existence medical treatment
催眠状態下にあるクライアントの潜在意識に働きかけて「前世の記憶」を呼び起こす。
そして、その深いレベルで適切な精神的な解放を行うことによって、心の最も深い部分から癒すセラピー。
相嘗(あいなめ) ★ 編集
「神祭」に「神饌」を捧げ、それを「司祭」と参列者が神と共に食べること。
それによって神と人間との親密関係が深まり、それを確認することが目的となる。
相性 ★ 編集
Synastry
お互いの性質の調和の良さ。
「相性占い」では対象となる二人に関する資料を組み合わせ、互いの調和を調べる。
相撲と陰陽五行 ★ 編集
〔土俵〕
陰陽説の理論を具現化したもの。
・土俵の四角形(各辺は、正確に東西南北を指す)は「大地」は「陰」を意味。
・内側の円形は「天」は「陽」を意味。
〔軍配〕
「月」→「陰」と「太陽」→「陽」が描かれている。
〔ハッケヨイ〕
行司の唱える、「ハッケヨイ、残った」は「八卦よい」。
「易」の「八方位」のこと。
四方八方丸くおさまっている(天下泰平)という意味がある。
〔四股〕
力士の「四股」は「陰陽道」で「結界」を張るときに行う「反閇(へんばい)」に由来する。
「邪気」を祓い、「土地を清める」効果がある。
蒼ざめた馬 ★ 編集
「ヨハネ黙示録」第6章第8節にあらわれる、「死」を象徴する馬。
「見よ、蒼ざめたる馬あり、これに乘る者の名を死といひ、陰府(よみ)、これに隨ふ」
即身成仏 ★ 編集
人間がこの肉身のままで究極の「悟り」を開き、「仏」になること。
「天台宗」・「真言宗」・「日蓮宗」・「禅宗」などで説かれる。
※「即身成仏」と「即身仏」とは全く別物。
即身仏 ★ 編集
「衆生救済」を願い、厳しい修行の末、自らの肉体を「ミイラ」にして残した僧のこと。
「即身仏」になるための修行は、「木食修行」(もくじきしゅぎょう)と「土中入定」(どちゅうにゅうじょう)の二段階になっている。
「木食修行」は「土中入定」のための準備のようなもの。
「米」や「麦」などの「五穀」、「十穀」を断って木の実などで命を繋ぎながら体の脂肪や水分などを落としていき、ほとんど「即身仏」そのものの状態にまで体を作っていく荒行。
「木食修行」を終えると「土中入定」を行う。
地面に深さ3メートルほどの穴を掘って「石室」(いしむろ)を築く。
更に呼吸のために節を抜いた竹筒の先が地上に出るようになっている木棺を入れ、その中に生きたままで入って埋められる。
行者はその中で断食をしながら「鐘」を鳴らして「お経」を読み続ける。
「鐘」の音が地上の人に聞こえなくなると、息が絶えたということで一旦掘り出され、すぐにまた埋められる。
1000日後(3年3ヶ月後とも)に再び掘り出されると、「ミイラ」(即身仏)になっている。
自分のために行うのではなく、それまで「衆生救済」のために色々と活動してきた僧が、最後に死んだ後も「衆生救済」に尽くすことを願って行うもの。
多重人格 ★ 編集
multiple personality
「多重人格性障害」あるいは「多重人格障害」と呼ばれる「multiple parsonarlity disorder」は古い診断名で、現在では
「解離性同一性障害(dissociative identity disorder)」という。
一般に「解離性障害」に分類され、
「一人の人間の中に本来の主人格以外の単数あるいは複数の交代人格が認められる」症例をいう。
しかし、同一個人の中に実体性を持った複数の人格が画然と分かれて存在するという誤解を招く危険性から、アメリカ精神医学の最新の診断分類基準では、「人格」を「人格ないし人格状態」に置き換え、病名も前述の「解離性同一性障害」に改められた。
多神論 ★ 編集
polytheism
「一神論」に対するもので、神はひとつではなく多くあるとする教説、神話。
「ギリシャ神話」など。
太陰太陽暦 ★ 編集
中国、日本で使われた暦。
(現在は、占術関係で使用されることがある)
古代中国人は、「土圭」(とけい)と呼ばれる棒を使って、夏至と当時を調べ、1年が365日であることを知っていた。
月の満ち欠けが29日か30日周期で、年12回起こることから、1年を365日とした。
しかし、約11日足りないので、1ヶ月を30日から31日に調整し、4年に1回、「閏年」を設けた。
太陰暦(マホメット暦) ★ 編集
中近東で多く使われる。
月の満ち欠けを基準とする。
満月から半月、三日月、そして太陽と月が重なって、まったく見えない状態まで(29.53日)を1ヶ月とする。
1年に12回生じるが、1年が354.4日となり、太陽暦より約11日足りない。
太上老君 ★ 編集
Tai shang lao jun
別名「道徳天尊」とも言う「道教」の神。
「道教」の始祖とみなされる「老子」が神格化されたもの。
「道教」の最高神格である「三清の一」。
「元始天尊」の応身の神格とされ、その十号の一つに数えられる。
地上では「崑崙山」、天上では「道教」における天上界の最高天のひとつ、「太清境」に住する。
「抱朴子」の記述によれば、その姿は、口がカラスに類し、耳の長さは7寸あり、額には縦筋が3本あったとされ、神仙の風貌で描かれている。
太占(ふとまに) ★ 編集
神道の秘法。
鹿の肩胛骨を焼いて占う「鹿卜」が知られている。
は鹿ではなく亀の甲羅を使う「亀卜」、牛や羊の骨を使う占いもある。
各流派でそれぞれ固有の材料・方法・解読法が発達した。
「易」の影響で発生した「筮卜」、石を投げて占う「石卜」、歌を歌って占う「歌卜」、辻で占う「辻卜」などがある。
「天津金木」(あまつかなぎ)、「言霊」(ことだま)、「数霊」(かずたま)、「真智駒」(まちこま)、などがある。
「太占」とは、これらを支えている「背景の思想の全体」を指す。
太母神 ★ 編集
Magna Mater
女性の生命を生み出す力、月経に象徴される月の魔力や超常領域における先天的適性(例えば、神を降ろす巫女の資質が少女に認められることなど)が驚異と見なされた。
そして、古代の母権社会にて最高の神性は「母なるもの」、「女なるもの」と考えられた。
これを崇拝対象として神格化したものが「太母神」(マグナ・マーターMagna Mater)。
・ギリシャのアルテミス
・ローマのディアナ
・シュメールのイナンナ
・バビロニアのイシュタル
・フェニキアのアスタルテ
・プリュギアのキュベレイ
・北欧のフレイヤ
などがこれにあたる。
太母神は生命を産み育む豊穣の神であると同時に、生命を刈り取る冥界の神でもあった。
それは月齢のサイクルと作物の成育との関わりにあり、天(特に月)が地を支配するという考えに基づく。
「アスタルテ」の配偶神「バアル」に代表されるように、太母神の夫である男性神は多くの場合が穀物そのものを神格化したもの。
太母神の支配によって育成される作物のように、配偶神は死と再生を繰り返す。
同じ豊穣の神であっても、太母神は育てる側、その夫の神は育てられる側という違いと関係性とを持つ。
太陽神ラー ユーユー 編集
エジプト神話
万物の創世; 各地の神々; 神々の姿; 太陽信仰; 埋葬儀礼
古代エジプトでは多くの神々が信仰された。人々の信仰心は文化の発展に大きく影響したが、統一された論理体系としての真の宗教は存在しなかった。彼らの信仰は、古くからの神話や自然崇拝、無数の神々をよせあつめたものだった。なかでもよく知られた神話には、万物の創世が説明され、神々の序列がかたられていた。
ラー
エジプト神話によれば、世界の始まりは「原初の水」である。その水面へうかびでた卵(他説ではハスの花ともされる)から、天地の創造者ラーが誕生したとつたえられる。ラーはシュー、ゲブ、テフヌト、ヌトの4人の神を生みだした。シューとテフヌトは大気、ゲブは大地、ヌトは天空となり、ラーがそのすべてを支配した。その後ゲブとヌトは、セトとオシリスの2人の息子、イシスとネフテュスの2人の娘をもうけた。
太陽暦(グレゴリオ暦) ★ 編集
地球が太陽の周りを一周する、365.2422日を1年と考え、365日を基準として、4年に一度「閏年」の1日を引く。
日本では、「旧暦」に対して、「新暦」という。
代替医療 ★ 編集
Alternative Medicine
「鍼灸」、「気功」、「カイロプラクティック」など、西洋医療とは異なった方法論で医療を行なう方法の総称。
ときには「心霊治療」も含まれる。
代用 ★ 編集
A substitute
専用の道具が揃わない時に、代わりのものを用いること。
例えば「香炉」の代わりに専用の「灰皿」を用意するなど。
大威徳明王 ★ 編集
Yamantaka
「無量寿如来」(阿弥陀如来)または「文殊菩薩」の権化とされる明王。
サンスクリット名は「夜摩を降すもの」を意味。
「夜摩」とは、インド神話の死の国の王Yama(ヤマ:えんま=閻魔)のこと。
「降閻魔尊」とも呼ばれる。
西方を守護。
人々を害する毒蛇・悪竜や怨敵を征服するとされる明王。
古くより戦勝祈願の本尊としても信仰された。
大いなる威徳を持つ明王。
大黒天 ★ 編集
もとは、出雲の「大国主命(」おおくにぬしのみこと)ではなく、仏教の「大黒天」(摩訶迦羅)。
「釈迦」の変身の姿(物心ともに貧しい人のため福を授けようと「大黒天」の姿になっている)であり、その形相は黒色忿怒層であった。
鎌倉時代頃から、「大国主命」と結びついたと考えられる。
左手に袋、右手に槌を持ち、米俵の上に座られた姿となった。
「慈愛同仁」、「寿福円満」、「開運招福」、「商売繁盛」の神様。
大周天 ★ 編集
「任脈」・「督脈」+四肢の「経絡」をめぐって周回する「氣」の流れ。
(足の裏の「湧泉」まで「氣」がいく状態)
大祓(おおはらえ) ★ 編集
・天下万民の罪を祓う儀式。
6月と12月の晦日に行われる。
第2ヴァティカン公会議 ★ 編集
(1962年〜1965年)
「教皇ヨハネ23世」のもとで開かれ、後を継いだ「パウロ6世」によって遂行されたカトリック教会の「公会議」。
「公会議」史上初めて世界五大陸から参加者が集まった。
「教会の現代化」(アジョルナメント)をテーマに多くの議論がなされ、以後の「教会の刷新」の原動力となるなど、「第2ヴァチカン公会議」は20世紀のカトリック教会において最も重要な出来事であり、現代に至るまで大きな影響力をもっている。
第一ゲーテアヌム ★ 編集
(1913年〜1920年に築造、1922年ナチスの放火により焼失)
「ゲーテアヌム」とは「ゲーテの館」の意味。
外観は「人間の内面から出ているもの」を表している。
二つの巨大な木造ドーム屋根が互いに貫入するダイナミックで流動的なフォルム。
大ドームは「物質的なるもの」を表し、小ドームは「精神的なるもの」を象徴する。
この二つの球体を交差させることで「感覚的な世界」と「超感覚的世界」、「ミクロコスモス」と「マクロコスモス」の合一交感の表現をめざす。
全体の「フォルム」は、大地が盛り上がった「丘陵」のようでもあり、地上の建築でありながら、地下世界や洞窟のような、自然の無垢な原型を思わせる。
内部空間は、地下的な「闇」の世界に下降、沈殿してゆく。
「数秘術」や「占星術」、「錬金術的」主題が駆使された秘教的な内部空間。
宇宙の両極をつなぐという「ソロモン神殿」の「ヤキン」と「ボアズ」の柱の引用に始まって、天蓋に描かれた「黄道十二宮」、「土星」から「金星」にいたる「七惑星」柱、「黙示録の封印」、「宇宙卵」を想起させる「球体」などが溢れる。
さらに、「ケルト」的な「オーク」などの「聖樹」によって、「聖林伝説」的な「神殿」が「暗示」されており、平面も「ピタゴラス的幾何学図形」によって設計された。
また「礎石」も「ホロスコープ」に基づいて置かれている。
第四の道 ★ 編集
「グルジェフ」は人間の分裂を解消し、眠りから覚めるための道について、これまでの宗教の伝統を三つに分類した上で、第四の道を提示した。
第一の道-行者の道 肉体に働きかける(苦行)
第二の道-修行僧の道 感情に働きかける(信仰)
第三の道-ヨーギの道 知識と精神に働きかける(訓練)
第四の道-ずるい人向けの道 肉体・感情・精神に同時に働きかける
「第四の道」は、世間にありながら世間に属さずに歩めるものであり、現代人にとって行いやすいものであるという。
第二ゲーテアヌム ★ 編集
(1925〜1928に築造)
「第二ゲーテアヌム」は「鉄筋コンクリート」による彫塑的な表情を持つ。
「打ち放し」コンクリートによる、最初の、最大規模の可塑的な作品。
内部は神秘的な「ステンドグラス」により、「講堂」、「図書館」、「劇場」等の機能空間に分節されている。
「シュタイナー」の死後に完成した。
只管打坐(しかんたざ) ★ 編集
「只管」とは「ただ」。
「只管打坐」とは「ただうちすわる」こと。
自分が自分に手をつけない、心が心を見ることをしない、もとのまんま。
足を組み、両手を膝の上において、目を半眼にして、清々として、「ただ坐っている」こと。
達磨(だるま) ★ 編集
(6世紀)
北魏の末に、西域を経て中国に来たインド僧。
経歴は不明だが、「禅宗の祖」とされ、数多くの伝説を生む。
北魏の嵩山少林寺(河南省)で「面壁」(壁に向かって座禅すること)し、その「法」を「慧可」に伝授したという。
「福神」に転じて、江戸中期に「達磨人形」が「七転び八起き」の「縁起もの」となった。
端祥文(ずいしょうもん) ★ 編集
めでたさを表す文様で、「吉祥文」ともよばれる。
中国の「呪術むや宗教に起源を持つものが多い。
「聖獣」、「端鳥」を描いたもの、「端祥」の寓意を持つ「花卉」、「福」・「禄」・「吉」などのめでたい文字に由来するものなどがある。
断食 ★ 編集
fasting
食べ物を断つこと。
祈願や修行、ダイエットなどを目的として行う。
長期に渡る「断食」には強力な「デトックス効果」もある。
知覚の障害 ★ 編集
An obstacle of a perception
実在しない知覚情報を体験する症状を、「幻覚」(hallucination)という。
「統合失調症」では「幻聴」が多くみられる。
また、「統合失調症」以外の疾患(「せん妄」、「てんかん」、「気分障害」、「痴呆性疾患」など)、あるいは特殊な状況(「断眠」、「感覚遮断」など)におかれた健常者でも「幻覚」がみられることがある。
幻聴(auditory hallucination):聴覚の幻覚
幻視(visual hallucination):視覚性の幻覚
幻嗅(olfactory hallucination):嗅覚の幻覚
幻味(gustatory hallucination):味覚の幻覚
体感幻覚(cenesthopathy):体性感覚の幻覚
「幻覚」を体験する本人は「外部」から知覚情報が入ってくるように感じるため、実際に「知覚を発生させる人物」や「発生源」が存在すると考えやすい。
そのため
・「悪魔が憑いた」
・「狐がついた」
・「霊が話しかけてくる」
・「宇宙人が交信してくる」
・「電磁波が聴こえる」
・「頭に電波が入ってくる」
・「脳の中に装置を埋め込まれた」
などと妄想的に解釈する「患者」も多い。
「幻味」、「幻嗅」などは「被毒妄想」(他人に毒を盛られているという妄想)に結びつくことがある。
『ウィキぺディア』より
知識の木 ★ 編集
「エデンの園」の中央に生えているとされる樹木。
別名「善悪を知る木」。
地獄 ★ 編集
Hell
キリスト教思想で、現世で罪を犯した人間が陥る世界。
・「幽府・・・インフェルノ」→「永劫の罰」を受ける場所
・「煉獄・・・プルガトリオ」→苛責によって「浄化」される場所
の2つがある。
ダンテが神曲で克明に描いたような地獄の世界(責め苦の場所)と看做すようになったのは、後代のこと。
古代エジプトやギリシアでは、死者の住む土地は想定されていたが、そこで死者が罰を受けるという概念はなかった。
仏教には、地獄に相当するものとして「奈落」がある。
地鎮祭(じちんさい・とこ しずめ の まつり) ★ 編集
土木工事や建築などで工事を始める前に行う、その土地の神を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る「神道」の祭儀。
「神」を祀って工事の無事を祈る儀式と認識されており、「安全祈願祭」と呼ばれることもある。
「鎮地祭」、「土祭り」、「地祭り」、「地祝い」とも言う。
土地の四隅に「青竹」を立て、その間を「注連縄」で囲って「祭場」となし、「斎主」たる「神職」のもと、建築業者・施主の参列の上で執り行う。
祭場の中には木の台(「八脚台」という)を並べ、その中央に「神籬」(「ひもろぎ」、「大榊」に「御幣」・「木綿」を付けた物で、これに「神」を呼ぶ)を立てて「祭壇」となし、酒・水・米・塩・野菜・魚等のお供え物を供える。
また、関西などの特定の地方によっては伊勢神宮近隣の浜から「砂」または「塩」を取り寄せ、四隅に置く場合もある。
祭壇の左右に、緑・黄・赤・白・青の「五色絹」の幟に榊をつけた「真榊」を立てる場合もある。
「五色絹」は「五行説」における天地万物を組成している5つの要素、つまり「木」・「火」・「土」・「金」・「水」を表している。
地縛霊 ★ 編集
この世に未練を残して死ぬ霊は、「念」を残して死ぬ。
その「念」を残す場所が土地であった場合、土地との「因縁」を持つので、「土地因縁の霊」あるいは「地縛霊」と呼ぶ。
死んだ後も、死亡した場所や、何かゆかりのある土地、または建物などにとどまっている霊。
「成仏」できず、その場所にしばりつけられたように動けなくなってしまうとのこと。
幽霊屋敷現象などの原因と考えられている。
地母神 ★ 編集
母なる大地への原始信仰が生んだ女神。
豊かな生殖力を象徴し、生殖器官を強調した裸形で表されている。
東地中海からメソポタミアを経て、インドに至る農耕地帯で新石器時代に成立した。
地方恒星時 ★ 編集
Local Sidereal Time
恒星を基準にした時刻体系のこと。
この体系で13時になった地球上の位置でESPが起きやすいという。
弛緩法 ★ 編集
Relaxation Method
「筋肉が弛緩しているのを感じます」などと暗示をかけ,リラックスさせる手法。
遅延効果 ★ 編集
Linger/Lag Effect
PK実験で、被験者が念じた後まで(または後に初めて)対象物に効果が現われる現象。
茶の葉占い ★ 編集
Tea Leaf Reading
ヨーロッパで古くから行われたインスタント占いの一種。
紅茶を飲み干してから、カップの底を見て、残った茶の葉が描く形によって未来を占う。
「円」は「金運」の、「ひし型」は「愛情運」の吉凶を示すなど、多種多様の見立てがある。
コーヒーの出し殻によっても同じように占われた。
中観派(ちゅうがんは) ★ 編集
sanskrit
「インド大乗仏教哲学」の2大潮流の一つ。
「龍樹」(りゅうじゅ)の『中論』の著作によって創始された。
「中観」の教理の根幹は、「般若経」の教えが基盤となっている。
この世のすべての現象は、存在現象も含めて、「原因」(因)と「条件」(縁)によって「生起」(縁起)しており、その現象はそのまま他の現象の「原因」もしくは「条件」となっている。
このため、存在現象にそれ独自の固有な本性があるわけではない(無我)ので「無自性」であり、存在現象自体が「空(くう)」であり、存在現象は「空性(くうしょう)」を持っているとする。
その存在現象を、人間が認識し分別するために仮に名をつけている(仮)が、存在現象自体が「空」性を持っているので、我々がそれを認識する際に固定した考え方で認識することは誤りであり、すべてのとらわれから離れた、いずれにも偏らない「中」(ちゅう)の立場で認識しなくてはならないという修行方法を提示。
この「中」の「空」の教えは、これ以後「大乗仏教」の中心的課題となり、禅宗やチベット仏教などにも大きな影響を与えた。
中有(ちゅうう) ★ 編集
仏教用語。
人が死んでからの49日間を指す。
死者があの世へ旅立つ期間。
四十九日。
死者が生と死・陰と陽の狭間に居るため「中陰」といもう。
注連縄(しめなわ) ★ 編集
「神事」の神聖な場所と「下界」を区別するために張る縄。
神社だけでなく、新年に悪気・死霊が入らぬように家の門などにはることもある。
「注連縄」がある「鳥居」があればそれから奥に「参道」がある場合、店など置いてはいけないといわれている。
「注連縄」などについている紙のことは「紙垂」(しで)と呼ぶ。
「神棚」には「紙垂」は4垂と決まっている。
「注連縄」は、時計回り、つまり「左綯え」(ひだりなえ)に「稲藁」を綯って作る。
超自我 ★ 編集
super ego
自己の行動を無意識的に抑圧コントロールする、もう一つの「自我」。
いわゆる「道徳的良心」など。
「誰も見ていなくても」「そうしてはいけない」と働く抑制。
いわば、「自己を罰する他の自己」のこと。
「超自我」は、幼時、両親から受ける「罰」や、「躾け」によって生じる。
この「超自我」の形成が不十分なまま成人してくると、既存の社会規範を無視した行動が生じるし、また極端に超自我が強く、それにしたがって行動するあまり、社会の新しい状況に適応できなくなると、「ノイローゼ」などに陥る。
「超自我」によって上のように行動を抑制する精神機構を「検閲」とよぶ。
超自然 supernatural ゆうじ 編集
現代科学では認められていない、超常的、オカルト的
超心理学 ★ 編集
Parapsychology
超常現象を科学的に研究する学問。
「ESP」(超感覚的知覚)や「PK」(念動作用)を主な対象とする。
(ただし、霊魂の死後存続関係の問題は除く)
開祖はアメリカの学者「J・B・ライン」。
彼は1934年から「ESPカード」や「サイコロ」を用いた実験を開始。
結果を統計的に分析し、「超能力者」や「ESP」の存在を確かめた。
超能力 ★ 編集
「超常現象」を引き起こす原因と考えられる作用。
特に人や生物の能力に関するものをいうことが多く、「サイ能力」ともいう。
超能力は、認知型の「ESP」(Extra-Sensory-Perception)と、物理的性質を持った「PK」とに大別できる。
超臨界流体 ★ 編集
「気体」と「液体」が共存できる限界の温度・圧力(臨界点)を超えた状態にあり、通常の気体、液体とは異なる性質を示すユニークな「流体」のこと。
※どこにでも忍び込む「気体の性質」(拡散性)
と、「成分を溶かし出す液体の性質」(溶解性)
を持ち、その「密度を連続して大幅に変化できる」特長を持つ。
長谷川〇 0906458139? 編集
この糞最低人間が!!
長南年恵(おさなみとしえ) ★ 編集
(1863-1907)
明治期の「霊媒」。
21歳で血を吐くようになって以来、不思議な超能力を発揮するようになった。
難病を癒す「御霊水」を出現させるなど、彼女の評判は急速に広がったが、警察の疑惑を招き投獄される。
67日間の拘留期間中、ほとんど食事を口にせず、大小便の排泄もなかった。
また風呂に入らなかったにもかかわらず、絶えず体から芳香を放っていたという。
鳥居 ★ 編集
神社の人り口に建つ一種の門。
神様の聖域と人間世界との「境界」を示したもの。
大きな神社では、二つ以上の「鳥居」がある。
その場合外側にある「鳥居」から、「一の鳥居」・「二の鳥居」・「三の鳥居」と呼ぶ。
起源については、一説によると「天照大御神」が「岩戸隠れ」のとき、鶏(常世の長鳴鳥)を止まり木にとまらせて鳴かせたところ、それによって大御神が岩戸から出てこられたことから、以後神前には鶏の止まり木をつくるようになり、それが「鳥居」になったといわれている。
語源については、「通り入る」とか「鶏居」という言葉が転化したものといわれている。
構造は、二本の柱と柱の上に乗せた「笠木」、その下に水平に通された「貫」という柱から成っている。
材質は、古くは檜や杉などを用いた木造。
後世には石造・鋼造・コンクリート造などもできるようになった。
大別すると、「神明鳥居系」と、「神明鳥居が装飾的に発展した鳥居系」の二つになる。
全国的に多く見られるのは、後者。
直観診断 ★ 編集
Intuitive Diagnosis
「PSI」などによって直観的に患者の病気を当てること。
直接談話(ダイレクト・ヴォイス) ★ 編集
A direct voice
「交霊会」などにおいて、間接的に「霊媒」などの口を通してではなく、直接、空中から「霊の声」が聞こえる現象。
物質化した「霊媒」が姿を見せて、口をきけば、完全かつもっとも明瞭な「直接談話」となる。
追難 ルシファー 編集
儀式場の悪い気や、儀式に悪影響を及ぼすものを浄化する作業。主にLBRPなどが挙げられる。
追儺 ★ 編集
Banishing
「五芒星儀式」(LBRP)等を用いて、魔術儀式を行なう場から雑多な「低級霊」や悪しき「波動」を「祓う」事。
蹄鉄 ★ 編集
Horseshoe
古くからヨーロッパで信じられてきた「魔よけ」のお守り。
これを戸口に打ちつけたり、船のマストに結びつければ、「魔女による災い」を避けることができると考えられた。
天の川 ★ 編集
銀河系の星々を天上の川に見立てた呼び名。
妻を追いかけて天に上った男が天の神から試練を受け、誤って瓜を縦に割ってしまったところから水があふれた、という伝説がある。
天岩屋戸(あまのいわやど) ★ 編集
「神道」において「天照大御神」は、「須佐之男命」の乱暴さに怒って「天岩屋戸」の中に隠れると、太陽のいなくなった天地は闇に包まれてしまった。
そこで「八百万神」は策を労して祭り騒ぎを起こし、その様子を奇妙に思って「天照大御神」は外へ出てみると、すかさず「手力男」が連れ出して天地に光が戻ったという。
天狗 ★ 編集
「天狗」(てんぐ)は深山に住むと言われる。
「山伏姿」に「金剛杖」や「太刀」、「羽団扇」を手にしている。
赤ら顔に高い鼻の「大天狗」と、烏の顔をした「烏天狗」がいる。
翼や「神通力」を持ち、空を飛ぶ。
また人をさらったり(神隠し)、大木を倒したり(天狗倒し)、投石を行ったり、(天狗礫)という怪異も起こすという。
「修験道」や「山岳信仰」をする人々と密接な関係があり、「天狗」が憑くと、あらゆる「神通力」に秀でて、薬草を見つけることができたり、空中に高く飛び上がることができたり、「念力」が強力になったりするという。
しかし、あくまで「神霊」の「眷属」(使者)であって、「神」そのものではない。
「天狗」が憑くと高慢になり、うぬぼれが強くなる。
人霊が化けている場合も多い。
ときに「木霊」の「化身」の「天狗」もいるという。
天使 ★ 編集
Angels
使者として、神のメッセージを人間に伝える存在。
キリスト教美術では、一般に一対の翼を持った人間の姿で描かれる。
語源はギリシア語で「使者」を意味する「angelos」に由来。
天使そのものは、「主の使い」(ヘブライ語malak)による。
中世には、神を取り巻き、人間を守護する存在というイメージが浸透。
イスラム教でも、神と人間との間を介在するものとして、「天使」の概念を認めている。
天使と悪魔 ★ 編集
「聖書」によれば、知的被造物には、人間のほかに「天使」がある、という。
「天使」は純粋な「霊」で、「神」の「救世の業」にいろいろと仕えているとのこと。
「神」に不忠実だった「天使」は、「悪魔」と呼ばれ、種々の誘惑によって、人の救いを脅かす、とされる。
天使の階級 ★ 編集
A hierarchy
上から順に、
・熾天使
・智天使
・座天使
・主天使
・権天使
・能天使
・力天使
・大天使
・天使
の9つの階級から成る。
(ただし、「権天使」と「力天使」は入れ替わる場合もある。)
もともと『新約聖書』の「コロサイの信徒への手紙」や「エフェソの信徒への手紙」にその萌芽が見られ、さらに「聖アンプロシウス」や「教皇グレゴリウス」といった幾多の神学者によって、7、10、11等などの位階が提唱されて一定していなかった。
しかし、中世の「スコラ哲学」の大家「トマス・アクィナス」によって、謎の神学者、「偽ディオニシウス・アレオパギタ」が500年頃著したとされる『天上階序論』の論述が教会に認められ、一般化した。
天璽瑞宝(あまつしるしのみずたから) ★ 編集
「神道」における十の神宝。
「饒速日命」が天降りしたときに授かったという。
1.奥都鏡 (おきつかがみ)
2.辺都鏡 (へつかがみ)
3.八握剣 (やつかのつるぎ)
4.生玉 (いくたま)
5.死返玉 (しにかえしのたま)
6.足玉 (たるたま)
7.道返玉 (ちかえしのたま)
8.蛇比礼 (へみのひれ)
9.蜂比礼 (はちのひれ)
10.品物比礼 (しなじなのもののひれ)
天邪鬼(あまのじゃく) ★ 編集
「神」に反して逆らう「妖怪」。
転じて「ひねくれ者」のこと。
また仏像などで神像の足下に踏みつけられている「邪鬼」。
天照大御神(あまてらすおおみかみ) ★ 編集
「神道」における「皇祖神」。
「伊勢大神宮」の「主祭神」であり、太陽の女神。
もともとは「日神」、或いは「日の巫女」と呼ばれていた。
「大日霎貴」とも。
「伊邪那岐命」の子として「伊邪那美命」の右目から生まれ、右目から生まれた「月読」と鼻から生まれた「須佐之男」の二人の弟と並んで、「三貴子」と呼ばれる。
天神信仰(てんじんしんこう) ★ 編集
「天神」(雷神)に対する信仰のこと。
「菅原道真」を「天神様」として畏怖・祈願の対象する「神道」の信仰のことをいう。
本来「天神」とは「国津神」に対する「天津神」を指して言う言葉であり特定の神を指していう言葉ではなかった。
「道真」が死後「火雷天神」と呼ばれ「雷神信仰」と結びついたことなどを由来とし、「道真の神霊」に対する信仰もまた「天神信仰」と称するようになった。
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ) ★ 編集
「草薙剣」(くさなぎのつるぎ)とも称される。
「須佐之男命」が出雲・簸川上(ひのかわかみ)で倒した「ヤマタノオロチ」の尾から出てきたとされる。
その時の名前は「都牟刈の太刀」(偉大な力を持つ太刀)。
出雲国風土記では、出雲国意宇郡母里郷にて「オロチ」退治が行われたともされている。
剣は「須佐之男命」から「天照大神」に奉納され、天皇家に「天照大神」の「神体」として「八咫鏡」とともに手渡された事になっている。
「倭姫命」から、蛮族の討伐に東へ向かう「倭建命」(ヤマトタケルのみこと)に渡された。
この時、「倭建命」が野火攻めから脱出する為に、この太刀で草を薙いだ事が「草薙剣」の名前の由来とされている。
クサは「臭」、ナギは「蛇」の意で、原義は「蛇の剣」の説が有力。
「倭建命」が病死したのち「熱田神宮」に祀られた。
一説には、平氏滅亡に際し海に没したとされていることから、「三種の神器」の中で唯一「現存しない」物であるとも言われている。
天草四郎 ★ 編集
(1623?-38)
「島原の乱」の指導者。
本名は「益田時貞」で、「洗礼名」は「ジェロニモ」。
一揆の象徴として「救世主」扱いされ、様々な「奇跡」を起こしたという。
天体の意味(占星術) ★ 編集
太陽・・自我
月・・感情
水星・・知性
金星・・愛情、金銭、芸術
火星・・積極性、行動力
木星・・発展と拡大
土星・・制限
天王星・・革新
海王星・・見えないもの
かつての冥王星・・・「究極」
(134340 Plutoについては、占星術におけるその扱いの変化が注目されている)
セレス・・植物の成育
パラス・・純粋な愛情、才知
ジュノ・・権利の主張
ベスタ・・義務の履行
キロン・・高度な医療と占星学
天津罪(あまつつみ) ★ 編集
「神道」において「須佐之男命」が「天照御大神」に対して犯した罪に由来する、「大祓詞」によって分類された犯罪のこと。
1.畔放 (あはなち)
2.溝放 (みぞはなち)
3.樋放 (ひはなち)
4.頻蒔 (ひきまき)
5.串刺 (くしざし)
6.生剥 (いけはぎ)
7.逆剥 (ぎゃくはぎ)
8.屎戸 (くそへ)
※1-5は農業妨害、6-8は祭祀妨害にあたる。
天津祝詞(あまつのりと) ★ 編集
【天津祝詞(あまつのりと) 〔禊 祓 詞〕(みそぎはらいのことば)】
高天原(たかあまはら)に神(かむ)つまります、神漏岐(かむろぎ)・神漏美(かむろみ)の御言(みこと)もちて神伊邪那岐尊(かむいざなぎのみこと)
筑紫(つくし)の日向(ひむか)のたちはなのをどの阿波岐原(あはぎがはら)に、みそぎ祓(はら)ひたまふ時(とき)に
なりませる祓戸(はらひど)の大神(おほかみ)たち、もろもろの曲事(まがこと)・罪穢(つみけがれ)を、祓(はら)ひたまへ
清(きよ)めたまへとまをす事(こと)の由(よし)を、天津神(あまつかみ)、国津神(くにつかみ)、八百万(やほよろず)の神(かみ)たちともに
天(あめ)の斑駒(ふちこま)の耳振(みみふ)り立(た)てて聞(き)こしめせと、恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す。
天津神 ★ 編集
日本神話において高天原と、そこから降臨し地上に住む神々のこと。
天神とも呼ばれる。
天之御中主神(あめのなかぬしのかみ) ★ 編集
日本の「古神道」によって表現される宇宙最奥の中心的霊的実在であり、「第一義の神」、すなわち「最高級の自然霊」をさしている。
仏教の「真如」、キリスト教の「ゴッド」に相当。
天鈿女命(あめのうずめのみこと) ★ 編集
日本神話の「神楽舞」の女神。
「鈿」とは頭に花を挿した女の意味。
「天岩屋戸」の前で半裸になって踊り、祭り騒ぎを湧き起こした。
転位効果(ズレ効果) ★ 編集
「ESP」の実験で、当てようとした目標(カードなど)からずれて、前や後ろの順で目標を当ててしまう現象。
めざしている目標よりも前にあるものを当てることを「前方転位」、後ろにあるものを当てることを「後方転位」という。
転生(リインカーネーション) ★ 編集
死者の心もしくはその一部が、他の肉体に宿って生まれてくる死後生存の一種。
通常、人間に生まれ変わる場合をさし、霊的または宗教的資質をもつことが多い。
動物や植物などの人間以外に生まれ変わる場合は、「輪廻」(トランスマイグレーション)として区別することがある。
顛到 ★ 編集
是を非とし、非を是とみなすこと。
仏教では、次の4つの「顛到」があると説く。
(1) 常顛到 無常である自分の命・身体が、いつまでも元気でいられるという錯覚
(2) 楽顛到 苦に満ちた世の中で、人生は楽であると見る錯覚
(3) 我顛到 無我の身である自分を、我ありと見る錯覚
(4) 浄顛到 汚れた身である自分を、清浄なりと見る錯覚
伝道の書 ★ 編集
イスラエルの王、「ソロモン」によって『箴言』とともに語り伝えられた書。
「旧約聖書」中に収録されている。
「空の空,空の空。一切は空。」
で始まり、
現実の不条理と永遠への思いを語っている。
屠蘇(とそ) ★ 編集
正月に年明けを祝って飲む「延命長寿の薬酒」。
この風習が始まったのは、中国では唐の時代から。
日本では平安時代の初期からといわれている。
みりんの中に山椒・桔梗・肉桂などの薬草をひたしたもの。
これを飲むと邪気が払われ、寿命が延びるといわれている。
「屠蘇」は大・中,小の三種類の大きさの、いわゆる「三つ重ねの盃」を用いて飲む。
飲み方は、一家の長である主人から年少者へと順々に飲み干していく方法と、中国式に年少者から年長者へと順々に飲み干していく方法とがある。
土占術(ジオマンシー) ★ 編集
geomancy
土を地面に投げて結果を解釈する。
「地理的な特徴」や「線」などで占うものもある。
投影 ★ 編集
「ユング心理学」の用語の一つ。
「投影」とは、自分の「シャドー」や「コンプレックス」を他人に投げかけること
(自分の「コンプレックス」を他人に「投影」して、相手を嫌ったり、否定したりする場合がある)・・・自分の「コンプレックス」を他人のものであるかのように振るまい、ごまかす。
東方正教会 ★ 編集
Eastern Orthodox
キリスト教の教派のひとつ。
単に「正教会」(Orthodox Church)とも言い、「東方教会」と呼ばれる場合もある。
英語から入った慣例により、「ギリシャ正教」、「ギリシャ正教会」とも呼ぶ。
日本ではロシアから教えが入ったため、「ロシア正教」と呼ぶことも多い。
「使徒継承教会」のひとつで、1世紀にまでさかのぼる歴史をもつ。
「東方正教会」は8世紀から11世紀にかけて「西方教会」(現在のカトリック)との差異を深め、11世紀頃に東西に分裂したとされるが、1054年の「ケルラリオスのシスマ」と呼ばれる東西教会の相互破門は完全な分裂に帰結したとは言えず、その後も東西教会の交流は続いていた。
より確定的な分裂の契機となったのは1204年の「第四回十字軍」であり、これにより「東方正教徒」の反西方教会感情と、それによる東西教会の決別が決定的となった。
成立期において東地中海地方を主な基盤としたことから「東方正教会」の名があるが、今日では世界五大陸すべてに信徒が分布する。
各地域の教会は、国をおもな単位として、信仰と精神性と伝統を共有し、相互に独立と自主性を認め合いつつ、温和な連携を保つ。
諸教会の諸「主教」・諸「首座主教」のなかで、「コンスタンティノポリス」(英語名コンスタンティノープル、現在のイスタンブル)の総主教が名誉上の首位であり、「世界総主教」(エキュメニカル総主教)と呼ばれる。
「コンスタンティノポリス教会」を名誉上の「首座」として尊敬しつつ、各主教を核に連帯を保っている国別の正教会の総体が「東方正教会」。
日本では、「日本ハリストス正教会」が「東方正教会」に属する。
「日本ハリストス正教会」ではイエス・キリストを、ギリシャ語・ロシア語由来の読み方で「イイスス・ハリストス」と読むなど、用語上、日本の慣例的な表記と異なる点がある。
東方聖堂騎士団 ★ 編集
「Ordo Templi Orientis」の略。
→「OTO」の項目参照。
東方聖堂騎士団〔Ordo Templi Orientis〕 編集
ドイツ起源の擬似メイソン的友愛結社。OTOと略称で呼ばれることが多い。東方テンプル騎士団とも。
初期の歴史については不明瞭な点が多い。英国人とドイツ人のハーフで非正規のメイソンであるテオドール・ロイスによって、OTOは1906年から1912年頃組織された。ロイスはこれに先立って、1902年に神智学者フランツ・ハルトマン(1912年没)とハインリヒ・クライン(この人物については不詳)と連名で、フランス起源の周縁的メイソン位階組織であるメンフィスとミツライムを統合したメンフィス=ミツライム古代原初儀礼と古式公認スコティッシュ儀礼のドイツ・ロッジを、英国人ジョン・ヤーカーの認可の下に設立している。OTOの精神的父はオーストリアの化学者・実業家でハタヨーガの実践家でもあったカール・ケルナー(1905年没)とされており、彼の名はロイスの私家出版物『オリフラメ』誌上でケルナー博士として言及されている。ケルナーはジョン・ヤーカーのメンフィス=ミツライムおよび古式公認スコティッシュ儀礼の高位階者ではあったが、OTOは彼の死後に組織されたものであり、ケルナー自身はOTOの直接的なメンバーではなかった。また彼は光の同胞団のドイツ語圏における一支部に関係していたらしい。
1910年にOTOに加入したアレイスター・クロウリーは1912年に第十位階者となり、ロイスの認可の下で英国のOTO支部を設立、1917年から1942年にかけて、自身の提唱する哲学・宗教体系セレマに合わせてロイスのOTO儀式を改変して独自の儀式体系を構築した。
1923年にロイスが後継者を指名することなく死去すると、残された8名ほどの第十位階者には、OTOの次期OHO(団の外部の長)を選出する必要が生じた。1925年、ドイツに招かれたクロウリーは、1921年頃パンソフィアという団体を設立したドイツのグランドマスター、ハインリヒ・トレンカーと、北米のグランドマスターであるクロウリーの弟子チャールズ・スタンスフェルド・ジョーンズ(フラター・エイカド)の二名によって(OHOではなく)「世界の救世主」に選出されたが、二人はすぐにこれを撤回。その後クロウリーはロイスから1922年に後継者に指名されたと主張してOHOを自称、トレンカーも1928年以降OHOを自任するようになった。
パンソフィアのメンバーであったオイゲン・グロシェは脱退して1926年に他の元OTOメンバーとともに土星同胞団を創設、同団はセレマの法を基とする第二の結社となった。セレマの法をあまり積極的に受け入れなかったトレンカーのOTOは後にほとんど休止状態となったようである。パンソフィアでトレンカーの秘書を務めたカール・ガルマーはクロウリーの弟子となり、1947年のクロウリーの死後、その後継者としてOTOのOHO職を継いだ(実際には彼はクロウリーから在米の第十位階者として北米のグランドマスターに任命されたにすぎないとの説もある)。彼は実質的なOTOとしての活動は行わず、後継者を指名せずに1962年に死去した。
ゲルマーの死後OTOの首領の名乗りを挙げたのは、1943年にアリツェ・シュプレンゲルなる女性の導きでロイス直系のスイスのOTOロッジに参入していたヘルマン・メッツガーであった。メッツガー率いるスイスOTOではロイス系のメイソン的儀式とクロウリー版のグノーシス・ミサが行われていた。メッツガーの死去した1990年以降、彼のパトロンであったアンネマリー・エシュバッハの下、自称イルミナティ団でもあるスイスOTOは存続している。
北米では1921年にH・スペンサー・ルイスがロイスからOTO運営の認可を受けていたが、彼は1925年にOTO支部ではなくAMORC(バラ十字会)を設立した。北米でOTOとして活動していたのは、クロウリーの弟子でロイスから第十位階を授与されていたフラター・エイカドが1912年にバンクーバーに設立したアガペー・ロッジであった。1930年代にはバンクーバーからカリフォルニアに移り住んだウィルフレッド・スミスがクロウリーの指導により第二のアガペー・ロッジを設立した。カリフォルニアのアガペー・ロッジは1949年まで存続した。
続く
統合失調症 ★ 編集
Schizophrenie/schizophrenia
日本では明治時代に「精神分裂病」と訳されたが、病名に対する偏見・苦情が多いことから、2002年に「日本精神神経学会総会」によって、訳語を『統合失調症』とする変更がなされた。
病状としては、思考、知覚、自我意識、意志・欲望、感情など、多彩な「精神機能の障害」が見られる。
思春期から青年期に発症することが多く、小児期の発症や老年期での発症もみられる。
「破瓜型」(解体型)に比べて「妄想型」は発症年齢が遅いとされ、30-40代での発病が多い。
●分類
・「妄想型」・・・妄想・幻覚が症状の中心。
統合失調症の中で最も多い。
30歳代以降に発症することが多い。
・「破瓜型」・・・思春期前半に発症することが多い。
解体した思考や行動(まとまりのない思考や行動)が主体。
激しい症状がない場合もある。
未治療の場合、徐々に自閉的になり、周囲に関心を持たず不活発になり、外部と接触しなくなる。
●症状
大きく「陽性症状」と「陰性症状」の二つがあげられ、「その他の症状」に分けられる。
〔陽性症状〕
・思考の障害→「思考の障害」の項目参照
・知覚の障害→「知覚の障害」の項目参照
・自我意識の障害
・意志・欲望の障害
〔陰性症状〕
・感情の障害
・思考の障害
・意志・欲望の障害
〔その他の症状〕
・現実検討力の障害
・感情の障害
●原因
「遺伝的要因」と「環境要因」が関与していると考えられている。
しかし原因は未だに「不明」である。
・「ドパミン仮説」・・・中脳辺縁系におけるドパミンの過剰が、幻覚や妄想といった陽性症状に関与しているという仮説。
・「グルタミン酸仮説」・・・グルタミン酸受容体(NMDA受容体)の異常が統合失調症の発症に関与しているという仮説。
・「発達障害仮説」・・・脳の発達段階での何らかの障害が関与しているとする仮説。
・「Two-hit theory仮説」・・・胎生期と思春期に、2回にわたる何らかの脳へのダメージを受けて発症するという仮説。
・「ウイルス説」
・「前頭葉機能の低下仮説」
ほか
●治療
「外来治療」と「入院治療」に分けられる。
「薬物療法」が大きな柱となる。
専門医(精神科医など)に受診、相談することが望ましい。
「統合失調症」の「治療」や「保護」、「社会復帰」などは、『精神保健福祉法』に則り行われなければならない、とされる。
●予後
統合失調症の長期予後は極めて多様。
約3割の患者が元の生活能力を回復、約5割の患者が軽度の残遺症状持ちつつも生活能力が若干低下する程度に安定、約2割の患者は中等度から重度の残遺症状を残し生活に支障をきたすとされている。
過去(特に「薬物療法」がなかった時代)に比べ、全体的に「予後」はかなり「向上」しているといわれている。
『ウィキぺディア』参照
透視(クレアヴォヤンス) ★ 編集
Clairvoyance
すでに科学的に知られている通常の感覚によらず、いろいろな物体や情報を見聞きする能力。
いわゆる「千里眼」。
箱の中に密封した品物や、離れた位置にあるものまで見抜いたりする力。
動物磁気 ★ 編集
animal magnetism
「生体磁気」。
18世紀に流行した「メスメリズム」の用語。
人体固有の磁気を想定し、磁石を用いて各種治療に当たる際の理論的根拠。
のちに「オーラ」と同一視されるようになる。
同行二人(どうぎょうににん) ★ 編集
四国の「お遍路さん」の装束に書いてある言葉。
たとえ一人で苦しい「遍路」(修行)を歩いていても、いつも「弘法大師」と一緒に歩いている、という意味。
「親神」的存在や「守護霊」的存在を考えた場合、他の宗教などにもあてはまる言葉。
童乱〔タンギー〕 編集
台湾や東南アジアの華人社会に見られる憑依型シャーマン。
道教 ★ 編集
「神仙道」をはじめとする中国(漢民族)の土着的・伝統的な宗教。
「道家」や「道学」ともいう。
「道」(「タオ」・・・宇宙と人生の根源的な真理の世界)との合一により「仙人」になり、「不老不死」の獲得を果たすことを究極の理想としている。
「煉丹術」を行い、「不老不死」の「霊薬」、「丹」を煉り、服用するなどの修行が知られている。
道元 ★ 編集
(1200年-1253年)
諡は「仏性伝東国師」、「承陽大師」。
日本の仏教宗派、「曹洞宗」の開祖。
一般には「道元禅師」と呼ばれる。
1213年、十四歳の時「公円」について比叡山で得度出家。
建仁寺の明全(栄西門下)に師事し、天台教学や禅を学ぶ。
1223年、渡宋し、天童山景徳寺に登り如浄禅師につき大悟。
1227、帰朝し、建仁寺に入る。
帰国後は『普勧座禅儀』『弁道話』などを著し、また深草の地に興聖寺を開いて禅の布教に専念。
1243年、越前に移り、大仏寺(のちの永平寺)を開き、名を希玄と改める。
1247年、鎌倉に赴くが、翌年には永平寺に帰山し、『庫院規式』、翌建長元年、『衆寮清規』を定める。
1253年、示寂。(五十四歳)
曹洞宗の特色は、「只管打座」。
ただひたすら座禅する「黙照(もくしょう)禅」
ただひたすら座禅あるのみ。
座禅に打ち込むことによって悟りの境地に入り、
仏と同じ涅槃の境地に至る、とする。
徳分 ★ 編集
前世や現世で、「人を幸せにした総量」のこと。
「徳」とは「人に益する行いをすること」。
この逆に前世や今世で人を苦しめる行為をすると、「徳分」の反対の「業」となって積まれていく。
特異能力者 ★ 編集
Psychic
一般人よりも強い「PSI現象」を、比較的安定して示すことに長じた人。
毒 ★ 編集
Poison
「毒」とは、狹義には少量でも生体に有害な、生命に関わる作用を持つ物質。
広義には生体に有害な物質全般を言う。
日本の法律においての「毒物」は、『毒物及び劇物取締法』に指定されている。
・黄燐
・四アルキル鉛
・無機シアン化合物
・水銀化合物
・砒素化合物
・ニコチン等を含有する製剤
など。
多くの化学物質は生体に取り込まれる量によって有害作用を持つ。
医薬品や人体に不可欠なもの、例えば塩や酸素も「量」によって「毒物」となると言える。
生成起源における分類では、
・動物毒
・植物毒
・鉱物毒
・人工化合物
などに分けられる。
標的となる臓器や部位による分類では、
・神経毒
・心臓毒
・肝臓毒
・腎臓毒
・血液毒
などと分けられる。
また、
・「毒性の発現による分類」(酵素破壊性やアレルギー性など)
や
・「化学的性状による分類」(揮発性毒やアルカリ性毒など)
もされる。
毒電波 ★ 編集
妄想癖が激しい人などが、自らが「電波」を「受信」もしくは「発信」していると主張する際に使われる「電波」の呼称。
また、「毒電波」を受信・発信していると称する「人そのもの」。
内向性 ★ 編集
Introversion
自分の内面に関心が向いており、それが行動の基準となりやすい性格。
必ずしも「暗い性格」を意味するものではない。
内陣 ★ 編集
(インナー)
「秘密結社」や宗教組織などにおいて、限られた一部の人間のみが参加できる「組織内組織」。
通常は、組織の指導者層や高位階者など一般会員よりも上位に位置する者が属する。
内丹法 ★ 編集
「不老不死」になる方法である「練丹術」のひとつ。
「道教」では「不老不死」になるためには、妙薬である「金丹」を体内に取り入れればよいとされた。
「金丹」を製造し、それを服用して体内に取り入れる「外丹法」に対し、自分の体内で「金丹」をつくる方法を「内丹法」という。
内氣功 ★ 編集
自分で自分の氣をコントロールする術。
「太極拳」や「形意拳」、「馬歩たんとう功」など(以上 「動功」)、また各瞑想法(「静功」)などがある。
縄 ★ 編集
rope
WICCANのイニシエーションの儀式や魔法円を描く時(「視覚化」によらない場合)などに使われたりする。
基本的には長いものを使う場合が多い。
軟膏 ★ 編集
ointment
「オイントメント」。
患部などに「塗布」するタイプの薬品。
「クリーム」と比べると、「軟膏」の方が「油分」が多い。
軟酥(なんそ)の法 ★ 編集
「白隠禅師」が73歳のときに『夜船閑話』にて紹介。
「軟酥の法」とは、「自己暗示」によって「潜在意識」を変える精神療法。
卵ぐらいの大きさの「軟酥」の丸薬を頭上に乗せたとイメージする。
(「酥」とはバターのこと)
丸薬が頭上から足の裏まで流れ込んでくると想像する。
「軟酥丸」は、清い色をして、よい香りがする実に素晴らしい「丸薬」。
これが頭全体を潤し、ヒタヒタと水が浸透するように下りてきて、
両肩、両上肢、乳房、胸、肺臓、肝臓、腸、胃、背骨、尾骨まで潤すと観想する。
「軟酥」がここまで下りてくると、すべての内臓の疾患や腹部の疼痛が消失する有様が、水が流れるようにはっきり分かる。
さらに「軟酥」は両下肢を温かく潤し、足の裏まで到達するとその流れは止まると観想する。
ちょうど、名医が香りがよく、病気にもよく効くいろいろの種類の薬剤を
お湯で煎じて桶に一杯入れ、自分の両下肢をその中に漬けていると観想する。
禅師いわく、「これを何回も繰り返せば、万病に効果あり」とのこと。
汝自身を知れ〔Know Thyself〕 編集
「グノーティ・セアウトン」(ギリシア語)
デルポイの神託として知られる格言のひとつ。
作者はタレスであるとも七賢人の合作であるとも伝えられる。
本来は「自分の限界を弁えて,やり過ぎないようにせよ」
「自分が神でないことを思い知れ」といった消極的な意味だったようだが,
後の西欧で,より深遠な精神的意味に解する傾向が生じた。
現在の Western Mystery Tradition(西洋秘儀伝統)においても
霊的な自己認識をめざす標語として掲げられることがある。
二十四節気 ★ 編集
「二十四節気」とは、1年を24に分けたもの。
「太陰暦」を使用していた「旧暦」の時には、月に「閏」があり季節を知るためには都合が悪かった。
そこで、これを補うために使用した。
「中気」と「節気」とがあり、「旧暦」では「中気」のない月を「閏」として扱い、「節気」から「節気」までを「節月」という。
〔二十四節気の名称〕
(現在では太陽の黄経の値によって定められている)
名称 月 黄経 時 期
・「立春」 正月節 315° 2月 4日ごろ
・「雨水」 正月中 330° 2月19日ごろ
・「啓蟄」 二月節 345° 3月 6日ごろ
・「春分」 二月中 0° 3月21日ごろ
・「清明」 三月節 15° 4月 5日ごろ
・「穀雨」 三月中 30° 4月21日ごろ
・「立夏」 四月節 45° 5月 6日ごろ
・「小満」 四月中 60° 5月22日ごろ
・「芒種」 五月節 75° 6月 6日ごろ
・「夏至」 五月中 90° 6月22日ごろ
・「小暑」 六月節 105° 7月 8日ごろ
・「大暑」 六月中 120° 7月23日ごろ
・「立秋」 七月節 135° 8月 7日ごろ
・「処暑」 七月中 150° 8月24日ごろ
・「白露」 八月節 165° 9月 8日ごろ
・「秋分」 八月中 180° 9月24日ごろ
・「寒露」 九月節 195° 10月 9日ごろ
・「霜降」 九月中 210° 10月24日ごろ
・「立冬」 十月節 225° 11月 8日ごろ
・「小雪」 十月中 240° 11月23日ごろ
・「大雪」 十一月節 255° 12月 8日ごろ
・「冬至」 十一月中 270° 12月22日ごろ
・「小寒」 十二月節 285° 1月 6日ごろ
・「大寒」 十二月中 300° 1月21日ごろ
尼 ★ 編集
amba
「出家」して「仏門」に入り、「剃髪」し修行に努める女性のこと。
本来は「尼僧」には厳しい戒律が求められるが、夫と死別したのを機に出家することが一般化してからは緩和された。
虹 ★ 編集
ARC-EN-CIEL
天と地の「盟約」のシンボル。
世俗的な存在と霊的な存在とを結びつける「橋」も象徴する。
日家九星 ★ 編集
「日」に配される「九星」を「日家九星」という。
「日家九星」は、「九紫」、「八白」、「七赤」・・と「数字が減っていくとき」と、「一白」、「二黒」、「三碧」・・と「数字が増えていくとき」がある。
「数字か増えていく方」を「陽遁」、「数字が減っていく方」を「陰遁」と称する。
「日家九星」もまた「六十干支」と組み合わせ180日で1巡するとされている。
最初の60日が「上元」、次の60日が「中元」、最後の60日が「下元」。
「日家九星」は、「冬至」、「夏至」に近い「甲子」の日から始まり、「冬至」に近い「甲子」の日に「一白」を配置し、「陽遁」が始まる。
「夏至」に近い「甲子」の日に「九紫」を配置し、「陰遁」が始まる。
「陽遁」と「陰遁」とを合わせて360日周期で配置される。
「冬夏至」に近い「甲子」の日は、各々前後の近い「甲子」の日とするのが一般的。
日家九星の置閏法 ★ 編集
「日家九星」は「六十干支」と組み合わせ180日で1巡し、「陽遁」と「陰遁」とを合わせて360日周期で配置される。
「1年」は、365日、「閏年」は366日であるから一年につき5日ないし6日不足する。
これを調整するため10数年に一度「閏」を置く。
「冬夏至」に近い「甲子」の日から次の「上元」の最初の日まで240日になるときがある。
このとき最後の60日を「閏」とする。
「閏」の期間の配置については、「冬至」に「閏」を置くときは、前半30日を「陰遁」として「甲子」の日に「九紫」を配置し、後半30日を「陽遁」として「癸巳」の日に「七赤」を配置する。
「夏至」に「閏」を置くときは、前半30日を「陽遁」として「甲子」の日に「一白」を配置し、後半30日を「陰遁」として「癸巳」の日に「三碧」を配置する。
日月神示(岡本天明) ★ 編集
著名な日本画家である「岡本天明」が1944年から1959年までの15年にわたって「自動書記」によって書き記した霊的文献。
人間の慢心が世界の滅亡につながることを繰り返し警告している。
数字と記号をもって構成された予言書。
解読が困難なうえに、いくとおりもの読み方があるとされる。
今なお読解不能な箇所もある。
日本風水 ★ 編集
「陰陽道」の別称。
「天武天皇」によって創唱された「陰陽道」は、天文・地理から暦道、食経に至るまでの広範かつ一貫した原理・体系。
「風水」はその中の「地理」に含まれる。
近年、支那風の呼称である「風水」がブームとなって人口に膾炙したことから、一般への普及呼称として、「陰陽道」を「日本風水」と呼ぶこともある。
「中国風水」、「朝鮮風水」、「琉球風水」などに対応する呼称。
如是我聞(にょぜがもん) ★ 編集
このごとく、我、聞けり。
釈迦の弟子が「私はこういうふうにお釈迦様から聞きました。」と書いたもの。
認識の祈り ★ 編集
Prayer of recognition
『認識の祈り』(ルドルフ・シュタイナー)
アウム アーメン
悪が栄える。
崩れゆく自我の証しを、
他人が咎める己れの罪を、
日々の糧の中に見よ。
天の意志はどこにも働いていない。
人間はあなた方の御国から離れ、
あなたがたの御名を忘れてしまった。
天にまします 父たちよ。
認識論 ★ 編集
Epistemology
「何が認識可能か」とか、「認識するとはどういうことか」、などについて考える学問。
認知的不協和 ★ 編集
Cognitive Dissonance
心理学者の「フェスティンガー」が提唱した理論。
無意識のうちに記憶が改ざんされる現象をとらえて、「認知的不協和」の解消のために自ら記憶を都合よく変更していると説明する。
熱田神宮 ★ 編集
名古屋市熱田区にある社殿。
「三種の神器」の一つである「草薙神剣」を安置し、その「御霊代」である「天照大御神」に加えて「須佐之男命」、「日本武尊」、「宮簀媛命」、「建稲種命」の「相殿」とあわせて五神が祭られている。
年家九星 ★ 編集
「年」に配される「九星」のこと。
配される順は、「九紫」、「八白」、「七赤」、「六白」、「五黄」、「四緑」、「三碧」、「二黒」、「一白」で一巡し、また「九紫」に戻る。
「九星」の配置は、「六十干支」と深く結びついている。
「干支」は、「六十年」で一回りするのであるが、「九星」は、「九年」で一回りする。
「干支」と「九星」を結びつけ同じ組み合わせになるのには、「六十干支」は3回、「九星」は20回で180年かかる。
「九星」では、180年で1巡すると考えられ、「六十干支」が1回りする最初の60年を「上元」と呼び、次の60年を「中元」、最後の60年を「下元」と呼んでいる。
「甲子」の年から始まり「一白水星」が配され、次が「九紫」、「八白」・・となる。
念写(ソートグラフィ) ★ 編集
Thoughtography
「福来友吉」によって命名された言葉。
精神の力などで未感光のフィルムが感光する「PK」の一種。
「超常写真(パラノーマル・フォトグラフィ)」と称することもある。
日本では、明治期の「福来友吉博士」による「念写」実験が有名。
念力 ★ 編集
Psycho-Kinesis/Mind over Matter
体を使わず、心で念ずるだけでものを動かす能力。
念動作用。
既知の物質的力を用いず、ある種のエネルギーによって主体から対象に何らかの作用を及ぼすこと。
「スプーン曲げ」や「サイコロの目」を思い通りに出すことなど。
アメリカの超心理学者「J・B・ライン」によって、一般にも広く知られる概念となった。
超心理学者たちによれば、「念力」とは誰でも潜在的に備えている能力であり、しかるべき訓練を行えば、その能力は開発される、という。
燃える星形 ★ 編集
ETOILE FLAMBOYANET
近代「フリーメーソン」の「ペンタグラム」(星形五角形)。
18世紀後葉に最終的に取り入れられた。
光線に囲まれた5本の枝を有する星形で、中心に「G」の文字が書かれている。
能動的想像 ★ 編集
Active imagination
無意識から発せられるイメージや声を捉まえて、それと対話する事により、意識と無意識の積極的な交流を行う為の技法。
能動瞑想 ★ 編集
meditate actively
ある一つの対象物を元に、思考を連鎖・発展させていく瞑想法。
拝み屋 ★ 編集
霊能力を持った祈祷師。
「四国」を中心に活動するシャーマン。
占い、まじない、加持祈祷などを行なって、相談者のさまざまな悩み事や現世利益的な願い事を支援する。
神道系、仏教系、修験道系,陰陽道系など、背景はさまざま。
昔ながらの呪術的、密教的伝統に根ざした儀礼を行ない、降神、憑依などのトランス状態になって託宣をしたり、神霊や仏との交信を通じて相談者の環境の変容を試みたり、心身の「癒し」を試みるのを生業としている。
拍手(かしわで) ★ 編集
Applause
神様を拝むとき、両方の手のひらを打ち合わせて鳴らすこと。
漢字では「拍手」、「柏手」。
これは「拍」(はく)の字が「柏」(かしわ)の字と混同されて用いられたことから生じた呼称。
中国の史書「魏志倭人伝」に倭人の風習として、貴人に対し手を打ってひざまづいて拝礼をしていたことが記されていることから、当時は人にも「拍手」をしていたことがわかる。
神道における「拍手」も同様に、敬う気持ちの表れ。
「拍手」と「拝」の形式は、神社によっても異なる。
〔手の打ち方〕
・「二拝二拍手一拝」のときに打つ「短拍手」…(みじかて)
・八つ打ってさらにその終わりに「短拍手」を一つ打つ…「八開手」
・「直会」で盃を受けるときに一つ打つ「礼手」…(らいしゅ)
・「神葬祭」のときに音をたてずに打つ「忍手」…(しのびて)
などがある。
白色同胞団 ★ 編集
the Great White Brotherhood
太古の昔から、人類を目に見えない形で導き続けているという宇宙的智者の集団、とのこと。
人類発展の節目ごとに、ある「計画」に基づいて少しずつ太古の智恵を与えてきたとされる。
その説によると、「イエス」や「仏陀」、「ムハマンド」が受けた「預言」も、彼らの計画の一環だという。
「ニコライ・レーリッヒ」や「ブラヴァツキー」など多くの神秘学者に影響を与えたともされる。
白魔術 ★ 編集
white magic
従来、天使や善き精霊の力を借りる「善なる魔術」ととらえられてきた。
現在では、魔術には本来白も黒もないという捉え方が一般的。
八卦 ★ 編集
「易経」や「陰陽思想」の用語の一つ。
「はっか」とも読み、同義語に「小成卦」がある。
「無極」が「太極」を生ず。
「太極」が「陰陽」に分かれて「両儀」を生ず。
「両儀」が「老陽」・「少陽」・「少陰」・「老陰」に分かれて「四象」を生ず。
「四象」が「乾」・「兌」・「艮」・「離」・「坎」・「坤」・「震」・「巽」に分かれて「八卦」を生ず。
諺の「当たるも八卦、当たらぬも八卦」というように、「占い」の代名詞としても用いられる。
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま) ★ 編集
「八坂瓊曲玉」とも書く。
大きな玉で作った「勾玉」。
八尺の緒に繋いだ「勾玉」ともされる。
「岩戸隠れ」の際に「玉祖命」が作り、「八咫鏡」とともに「榊」の木に掛けられた。
八正道 ★ 編集
Eight kinds of Buddhist practical virtues
「八聖道」、「八支正道」、「八聖道支」とも言う。
「八正道」は「四諦」の中の「道諦」として説かれている。
「釈尊」が説いた「苦」を滅する方法。(八つの正しい道)
「正しい」とは「真理に合った」・「調和のとれた」考えや見方、行動をさす。
@正見
自己中心的な見方や、偏見をせず「中道」の見方をすること。
A正思
自己本位に偏らず「真理」に照らし物事を考える事。
・貧欲(自分だけの為に貪る心)
・瞋恚(自分の意に添わないと怒る心)
・愚痴(不平・不満などの邪心で小我を通すよこしまな心)
という「意の三悪」を捨て去り物事を考えること。
B正語
恒に真理に合った言葉使いをする事。
社会生活の上で慎まなければならない事で
・妄語(嘘)
・両舌(都合や立場で使う二枚舌)
・悪口(破壊的な悪口)
・綺語(口から出任せのいいかげんな言葉)
という「口の四悪」を行わないということ。
C正行
本能に任せるままの生活ではなく、仏の戒めにかなった正しい行いをすること。
仏が戒めたのは
・殺生(意味なく、或は楽しみの為に生き物の生命を絶つ事)
・偸盗(ちゅうとう)
・邪淫(道ならぬ色情関係)
という「身の三悪」。
D正命
衣食住その他の生活財を正しく求める事。
人の迷惑になる仕事や、世の中の為にならない職業によって生計を立ててはいけないということ。
E正精進
自分に与えられた使命や目指す目的に対して、正しく励み、怠りや脇道にそれたりしない事。
とらわれ過ぎたり偏った精進はかえって逆効果になる場合がある。
F正念
仏と同じような正しい(真理に合った)心を持ち、小我(自己本位)による分別をせず、ものごとの真実の実相を見極め、心を恒に真理の方向へ向けること。
G正定
心の状態が「真理」に照らし正しい状態に定まる事。
腹を決めて、なされた「決心」が外的要因や変化に迷わされないということ。
八咫鏡(やたのかがみ) ★ 編集
「天照大神」が「天の岩」に隠れた「岩戸隠れ」の際、「石凝姥命」が作ったという「鏡」。
「天照大神」が岩戸を細めに開けた時、この「鏡」で「天照大神」自身を映し、興味を持たせて外に引き出したので、再び世は明るくなった。
後に「鏡」は「天照大神」が「瓊瓊杵尊」に授けたといわれる。
現在は「伊勢神宮」に奉斎されている。
発勁 ★ 編集
中国武術特有の力の出し方のこと。
中国語でいう「勁」は「強い力」のこと。
ただ単純に「強い力を発生させること」を意味している。
そのまま「発力」と呼ばれる場合もある。
その技法内容は門派によって様々であり、どのような力の出し方が「発勁」であるかという風に断定することはできない。
反復性偶発的PK ★ 編集
Recurrent Spontaneous Psychokinesis
「マクロPK現象」を無意識的に断続して繰返すこと。
「ポルターガイスト」の「PSI」による説明として導入された概念。
般若 ★ 編集
梵語の「プラジャニー」。
深い意味での「知恵」の意。
般若心経 ★ 編集
般若心経
摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩
行深般若波羅蜜多時
照見五薀皆空
度一切苦厄
舎利子
色不異空
空不異色
色即是空
空即是色
受想行識
亦復如是
舎利子
是諸法空相
不生不滅
不垢不浄
不増不滅
是故空中無色
無受想行識
無眼耳鼻舌身意
無色声香味触法
無眼界
乃至無意識界
無無明
亦無無明尽
乃至無老死
亦無老死尽
無苦集滅道
無智亦無得
以無所得故
菩提薩陲
依般若波羅蜜多故
心無圭礙
無圭礙故
無有恐怖
遠離一切顛倒夢想
究竟涅槃
三世諸仏
依般若波羅蜜多故
得阿耨多羅三藐三菩提
故知般若波羅蜜多
是大神呪
是大明呪
是無上呪
是無等等呪
能除一切苦
真実不虚
故説般若波羅蜜多呪
即説呪日
羯諦羯諦
波羅羯諦
波羅僧羯諦
菩提薩婆詞
般若心経
般若心経
大いなる智慧の完成のための教え。
ある時、観自在という求道者が、
智慧の完成を、深く実践修行し、
五薀(色受想行識)がすべて空だと見抜いて、
一切の苦悩を超越した。
舎利子よ、
体は空と異なるものではない。
空は、そなたの体と異なるものではない。
すなわち体は空であり、
空はすなわち体なのだ。
感情も、観念も、意志も、知識すら、
また空そのものだ。
舎利子よ、
諸々の世界の営みは、空の姿で現れる。
生じることもなければ、滅することもない。
汚いということもなければ、綺麗ということもない。
増えるということもなければ、滅するということもない。
だから、空中は無色で透明なのである。
感情も、観念も、意志も、知識すらない。
眼も、耳も、鼻も、舌も、身体も、心もない。
だから色も見えず、声も、香りも、味も、感触も、現象もない。
目で見える世界がないのだから、意識する世界もない。
無知もなく、
また無知が尽きることもない。
老いも、死もなく、
また老いや死が尽きることもない。
苦もなく、苦の原因も、苦の超越も、苦の超越の方法もない。
知ることも、得ることもない。
得ることがないのだから、
道を求める者は、
智慧の完成を一身に願い帰依し、
心には、一点の曇りもない。
心に曇りがないのだから、
畏れもない。
一切のはかない夢物語を遠ざけて、
ついに一人こころ静かなる世界に遊ぶ。
過去、現在、未来の諸々の目覚める者は、
智慧の完成を一身に願い帰依し、
比べるものとてない無上、正等、普遍の智慧を得る。
だから智慧の完成の真言を知りなさい。
これは神秘の真言である。
これは光明の真言である。
これは無上の真言である。
これは無比の真言である。
一切の苦を見事に取り除く。
真実である。嘘ではない。
だからこそ智慧の完成の真言を説くのである。
そしてその真言を、高らかに説いて言われた。
往ける者よ、往ける者よ。
彼岸に往ける者よ。
すべての彼岸に往ける者よ。
悟りよ、幸あれ。
智慧の完成のおしえ。
飯綱使い ★ 編集
「イヅナ」と呼ばれる小動物の霊的能力を使用して「占い」などを行う術者のこと。
「イヅナ」を普段から飼い慣らし養っているが、他人へ憑かせて病をもたらすことも出来るという。
皮膚視覚 ★ 編集
目を使わずに「皮膚感覚」でものを見る能力。
特に指先などに触れたものの「色」や、そこに書かれている「文字」などを知る能力をいう。
秘跡 ★ 編集
「サクラメント」とも呼ばれる。
「キリスト」の制定によるもので、「神」の「恩」を示し、「キリスト」の働きによってそれを与えるとされる「しるし」。
「秘跡」には
・「洗礼」
・「堅信」
・「聖体」
・「ゆるし」
・「病者の塗油」
・「叙階」
・「婚姻」
の「七つの秘跡」があるとされる。
秘密の首領 ★ 編集
西洋の「オカルト結社」において、人類の霊的進化を促し、善導すべく活動している存在。
時に幻視で、時には霊媒の口を借り、時には手紙で・・・などの手段で、特定人物と接触し、「秘密結社」をどのように運営すればよいのか、などのお告げをする。
ほとんどの場合、「接触した」と主張する人物の自作自演だといわれている。
毘沙門天 ★ 編集
「ヒンズー教」の「財宝福徳」を司る神。
にこやかな「七福神」のなかで随一、「甲冑」(かっちゅう)に身を包んでいかめしい表情をしている。
仏教では「多聞天」の名をもつ「四天王」の一人。
「北方守護」の役目を担う最強の神。
百合の象徴 ★ 編集
「百合」・・・「マリアの純潔」
(中世では「聖母」を象徴的に「純潔の薔薇」「神秘の薔薇」と呼ぶようになった)
「白百合」は、西洋で最も広く受け入れられた「純潔さ」と「完全性」の象徴。
この花はまた、「平和」・「神性」・「無垢」の象徴でもある。
「ギリシア・ローマ神話」では、「百」合は女神「ヘラー=ユノー」の乳から生まれたと信じられた。
百詩篇集(諸世紀) ★ 編集
「1999年7の月」で始まる終末予言で有名な「ノストラダムス」の予言が記されている全12章からなる4行詩の詩集。
もともと1200篇あったが、現在では散逸したものもあり、966篇が残されている。
文字の置き換えである「アナグラム」、キリスト教や古代ユダヤ教の「神秘学」、「占星術」などのさまざまな要素で複雑に彩られ、巧妙に「暗号化」されているため、解釈する人によって内容が変わる。
予言は火星紀3797年に至るまでを対象としている。
不易 ★ 編集
変化の中に隠された「不変の理」を指す。
季節は変化するが、春が過ぎれば夏がきて、夏がくれば秋が来る。
季節の変化は「循環」という法則を持っている。
この「循環の法則」を「不変」と捉える。
「自然の法則」や「秩序」に当たる。
不思議のメダイ ★ 編集
Medaille Miraculeuse
「メダイ」とはポルトガル語で「メダル」の意味。
1830年11月27日夜、パリにある女子修道会の「愛徳姉妹会」本部聖堂に「聖母マリア」が出現し、修道女だった「カタリナ・ラブレ」に「マリア」の姿をモデルにした「メダイ」を作るようにといった。
この「メダイ」を身につけ短い祈りを唱える人に、多くの「奇跡」が起こったことから「不思議のメダイ」として知られるようになった。
不動金縛りの術 ★ 編集
『居縮めの術』とも呼ばれている一種の「瞬間催眠」。
相手をその場に動けなくしてしまう効力があるといわれる。
〔やり方〕
@不動七縛の印を結ぶ。
A嚢莫三曼多縛日羅多仙多摩訶盧舎耶多蘇婆多羅耶・吽多羅多吟満
(のうまくさんまんだばさらたせんだまかろしゃやたそはたらや・うんたらたかんまん)
と真言を唱える。
(以下は略式)
B『臨(りん)』と唱えながら空中に縦棒を描く。
C『前(ぜん)』と唱えながら空中に横棒を描く。
D不動印を結んで『先(セン)』と唱える。
不動明王(ふどうみょうおう) ★ 編集
「大日如来」が「教化し難い衆生」を救うために、忿怒(ふんぬ)の姿を仮に現したもの。
サンスクリット語では「アチャラナータ」。
「シヴァ神」の異名。
インドの神話では「ブラフマー」、「ヴィシュヌ」とならぶヒンドゥー教三大神の一人。
「シヴァ」とは「吉祥な」という意味。
『リグ・ヴェーダ』では、暴風神「ルドラ」の別称。
「明王」の「明」とは、「真言」(マントラ)を意味。
「明王」は、「真言」の力そのものを体現した仏。
「不動明王」は悪魔を降伏するために恐ろしい姿をとり、すべての障害を打ち砕き、仏道に従わないものを無理矢理にでも導き救済するという役目を持ち、「真言宗」の教主「大日如来」の使者といわれる。
目を怒らせ、右手に宝剣を持ち左手に縄を持つ恐ろしい姿をしているが、その心は人々を救済しようとする厳しくも優しい慈悲に満ちているという。
右手に持っている剣を「利剣」という。
正しい仏教の智慧で迷いや邪悪な心を断ち切ることを表す。
左手の綱は「羂索」(けんさく)といい、悪い心を縛り、善心をおこさせることを表す。
背中の炎は「迦楼羅焔」(カルラえん)。
「カルラ」は毒をもつ動物を食べるという伝説上の鳥の名前。
この鳥の姿をした炎ということで、毒になるものを焼きつくすことを表している。
「不動明王」が「火焔」の中に住むのは、 「火生三昧」といって、「衆生」の「煩悩」を「大智慧」の火で焼きつくして、「悟り」に導くことを「本誓」(ねがい)としていることによる。
不変 編集
他の何にも変わらないモノ
一部の人間が狂信的に求めるモノであり、決して減らず、増えず、変形せず、変質しない。つまり、変化しないということである。
しばしば無限と混同されるが、これ等は等しいものではないことを忘れてはならない。
物質世界においては、唯一つ、宇宙全体でのエネルギー(物質を含む)の総量を除けば概念上にしか存在しないとされているモノ。
布袋尊 ★ 編集
中国の僧侶で、お布施を集めながら、身の回りの物を大きな布の袋に入れて「行脚」(あんぎゃ)していたという。
半裸の大きな太鼓腹に和やかな笑顔で楽天的な生き方をしながら、神業のような行為をみせたので、福徳円満の「福の神」として信仰されるようになった。
浮遊霊 ★ 編集
人間は死ぬと「幽界」へ行くが、現世に未練がある人など、約五十日に限り、「霊界の入り口」でさまようことが許されている、とのこと。
この猶予期間を過ぎると、半ば強制的に幽界に連れて行かれるが、中には五十日を過ぎても「霊界の入り口」に留まり、「幽界」に入ろうとしない頑固な「霊」もいる。
これが「浮遊霊」であり、いわゆる「幽霊」と総称される。(心霊科学)
符 零 編集
念ずる力を吸収し、自分達の望みへとの手助けをするもの。
呪符、護符など、バリエーションも広い。
陰陽道では「式神」とよばれる霊的なものもあるが、これは符とは違う。
風水 ★ 編集
feng shui/ geomancy
古代中国の神秘学大系。
地勢を陰陽五行や方位学の観点から見て、人間に及ぼす地気を判断し、その地の吉凶などを判別する。
大地に流れる見えない「氣」を利用してエネルギーを得る。
基本は「陽宅」と「陰宅」。
前者が「家相」で後者が「墓相」。
「龍」・「穴」・「砂」・「水」・「坐向」を中心に診る。
これは尾根山並、谷・扇状地、立屏風状の壁山、水脈形状、拠点選択のこと。
「羅経盤」、「魯般尺」、「八卦鏡」、「獣頭牌」、「門神」、「石敢当」、「霊符」、「吉祥図」などの道具・アイテムがある。
中国の歴代王国の「都」は「風水」によって守護されてきた。
日本の「京都」や「江戸」も「風水都市」として設計されたという説がある。
伏義(ふくぎ) ★ 編集
中国神話中の神格化された人物。
「女禍」を妻とし、大洪水が起きた際、この二人のみが助かり、人類の祖となったとされる。
人頭蛇身、牛首虎尾。
燧人(すうじん…火打石で火をおこし、食物を焼いて食べることを教えた人物)に代わり、帝王となった。
書契(しょけい)・網罟(もうこ)・琴瑟(きんしつ)を作り、庖厨(ほうちゅう)を教え、婚姻の制を設けた。
三皇の一人。
伏義と女禍の絡み合う姿は、夫婦和合の象徴とされ、長い間、多くの人々の信仰対象とされた。
福音 ★ 編集
「福音」とはキリスト教の用語で、「キリストによる救い(神の国)についてのよい知らせ」の意味。
福音書 ★ 編集
「イエス・キリスト」の生涯と教えを記した「マタイ」、「マルコ」、「ルカ」、「ヨハネ」の四人の文書。
まずAD65〜70年頃に「マルコ」の福音書が成立。
「マタイ」、「ルカ」と続き、「ヨハネ」の福音書は遅れてAD100年頃に成立したと考えられている。
福来友吉 ★ 編集
(1871-1952)
日本における本格的な心霊研究の祖。
「念写真」の発見者として世界中にその名を知られている。
東京帝国大学で心理学の助教授を務めていた1910年、「千里眼婦人」の異名をとることになる透視能力者、「御船千鶴子」を発掘。
さらに、「長尾郁子」、「高橋貞子」の念写能力を発見して、これらの研究成果を発表した。
あくまで心理学研究の一環として大きな注目を浴びるが、超能力実験での詐欺疑惑で「山川健次郎」博士らの学者やマスコミから非難を浴び、帝大を追放される。
しかし、その後も独自の研究を続け、「念写」能力を持つ「三田光一」を発掘している。
福緑寿 ★ 編集
「福緑寿」の名は、「道教」で理想とされる「福」・「緑」・「寿」に由来するといわれる。
長い頭に豊かな白ヒゲをたくわえた小柄な福の神は、「南極老人星」の化身。
物質化 ★ 編集
「霊能者」の体から出る「エクトプラズム」を利用して、一見生きている人間と全く変わらないように見える「幽霊」を出現させる現象。
「エクトプラズム」は光に非常に弱い性質を持っているので、実験会ではかろうじてものが見える程度の「赤色電球」などを使用して行う。
このとき、「フラッシュ」など、強い光を当てると「エクトプラズム」はみるみるしぼんでしまい、「霊能者」は非常に苦しみ、その後数ヶ月、廃人同様になってしまう、とのこと。
物質体(人智学) ★ 編集
Physischerleib
物質としての肉体。
それに「エーテル体」が重なって、初めて「有機体」となる。
「物質体」は「エーテル体」がないと死んでしまう。
したがって、「鉱物」は、「物質体」ではあっても、「エーテル体」を持たないことになる。
物理的心霊現象 ★ 編集
不思議な現象そのものが、第三者にも 見えたり聞こえたりするもの。
物理霊媒 ★ 編集
Physical Medium
「PK現象」に相当する霊的作用を引き起こす霊媒。
心霊研究の前期に主に研究された。
分霊(わけみたま) ★ 編集
人間は、天地創造の神が「無限の真理」、「無限の愛」、「無限の生命」を地上に表すため、自分の性質や能力を付与した「分身」としてこの世に誕生させた存在といわれる。
つまり、人間は神様の「分霊」(わけみたま)をいただいた存在ということになる。
「人間は神の子」というのも、こうした思想に根ざしている。
文観弘真(もんかんこうしん) ★ 編集
(1278-1357)
兵庫県生まれ。
修験僧として、山野で修行。
人肉を食らう夜叉神、茶吉尼天の秘法を修して、法力・呪力を得る。
やがてその験力は後醍醐天皇に聞こえ、護持僧として仕える。
学僧でもないのに、真言宗の頂点に昇りつめた。
髑髏を本尊とする邪教・真言立川流の大成者ともいわれ、名僧とも怪僧ともいわれる。
文言 編集
闇は集いて我が手に笑う
光は広がり交じり合う
時は刻まれ宵闇に
暮れ行く大地の傷跡が
天の涙を飲み干せば
天地返りて水火菜萌えて
静かな風の慟哭が
空虚の空に虹を注す
真綿の時計は10時を指した
鉛の針は3時を指して
銀の右手は9時を指す
枷の連なる牢獄に
椿の花は枯れ果てて
白い灰が満ちるなら
杯掲げて雨を受け
波打つ水面は酒と成り
我は大地を祝福す
全ての祈りよ此処に在れ
平田 篤胤(ひらた あつたね) ★ 編集
(1776-1843)
江戸時代後期の国学者・神道家。
秋田藩士の四男として生まれ、成人してから備中松山藩士の兵学者平田篤穏の養子となる。
本居宣長らの後を引き継ぐ形で儒教・仏教・仏教と習合した神道を批判し、やがてその思想は水戸学同様尊皇攘夷の支柱となり、倒幕後の明治維新変革期の原動力ともなった。
また、後の神仏分離や廃仏毀釈にも影響を与えた。
机上の文献研究を超えた独自の神学を打ち立て、国学に新たな流れをもたらした。
神や異界の存在に大きな興味を示し、死後の魂の行方と救済をその学説の中心に据えた。
独自の宗教観に基づき、当時としては珍しく仏教・儒教・道教・蘭学・キリスト教など、さまざまな宗教も進んで研究分析し八家の学と自ら称していたようで、ラテン語やキリスト教の教義まで吸収していた。
暦学・易学・軍学などにも精通していた。
「復古神道」の大成者であり、「荷田春満」、「賀茂真淵」、「本居宣長」とともに「国学四大人」の中の一人として位置付けられている。
並行宇宙 ★ 編集
この世には、無数の宇宙が存在し、われわれはそのうちのいずれかに瞬間的に存在しているとする宇宙観。
かつてはSF小説において、「タイムトラベル」における矛盾(タイムパラドックス)を解消するために想定された概念だったが、「量子物理学」の発展により、この世界が確率的にしか存在しえないことや、「人間原理」ともあいまって、現実のものとして議論されている。
「並行宇宙」によれば、この世に一直線に流れる客観的な「時間」は存在せず、「時間」はわれわれ人間が主観的、体験的に認識している「架空」のものにすぎないことになる。
変易 ★ 編集
四季の変化や昼夜の変化、天候の変化、時間の変化を意味する。
春夏秋冬、季節は移り変わる。
昼と夜も刻一国と変化する。
天候も絶え間なく変化し続け、日照りや恵みの雨をもたらす。
この世のあらゆるものは、変化し続ける宿命を背負っている。
弁財天 ★ 編集
「七福神」の中で随一の女の神。
もとはインドの「河川」や「水」の神。
流れる水の美しい音から「妙音天」・「美音天」などとも呼ばれ、美や音楽、技芸、学問の神様として信仰されている。
仏教では、人々に財宝を与え、「障碍」(しょうがい)を取り除くという誓願を加えている。
人間には、「愛別」離苦」(愛するものとも、いつかは別れなければならない)、「怨憎会苦」(嫌なことにも、逢わなければならない)などの苦があるが、「弁財天」に祈ることによって、あたかも清き水が全ての汚れを清めるが如く、解き放たれるという。
保食神(うけもちのかみ) ★ 編集
日本神話の食物保存の神。
「保食神」は「月読神」が訪れた際に口から食べ物を出してもてなしたところ、「ツクヨミ」は汚いと言って殺してしまう。
そして「ウケモチ」の死体の「頭」から「牛馬」、「額」から「栗」、「眉」から「蚕」、「目」から「稗」、「腹」から「稲」、「陰部」から「大豆」ができた。
保有抵抗 ★ 編集
Ownership Resistance
自分が「PSI能力」を持つこと,あるいは持っていることが知られることへの心理的抵抗。
峯入り ★ 編集
「修験道」のベースとなる「山岳」において行われる独特の宗教儀礼、修法の一つ。
「精進潔斎」して山に入って、山中の所定の場所で行を行うこと。
「修験道」の教義では、「山岳の地形」が、「密教」でいう「曼荼羅」として理解され、「峯入り」がそのまま「即身成仏」の方法となる。
放下(ほうか) ★ 編集
Gelassenheit
「キリスト教神秘主義」、とくに「ドイツ神秘主義」で用いられる概念。
「我性」を捨てて「イエス・キリスト」にすべてを委ね、死にきり、己を「無」とする。
そのことによって「キリスト」の「受難と復活」に与り、真によく生きることをいう。
「マイスター・エックハルト」における中心概念であり、「ヤーコプ・ベーメ」らに継承される。
法三角〔triangle of the art〕 編集
喚起魔術においてその中に霊を出現させるための三角形。
古典的な喚起魔術では魔法円の外側の地面に描く。
現代では,アストラル界への窓として魔法鏡付きの三角形の木版を作製し,
そこに霊を喚起/霊視するスタイルがポピュラー。
なお,「法三角」は本項の記者による仮の訳語であり,おそらく事実上の定訳はない。
蓬莱山(ほうらいさん) ★ 編集
古代中国の「神仙思想」が説く「不老不死」の島。
東方海上にあり、「仙人」が住み、不死の「霊薬」があるという。
黄金や白金でつくられた宮殿があり、鳥獣や植物はすべて白い。
遠方からは雲のように見え、近づくと水の下にあり、さらに近づくと離れていってしまい、人間は決して行き着くことができないといわれる。
北斗 ★ 編集
The Big Dipper
「北斗七星」のこと。
「道教」では「北斗七星」を構成する「北極星付近に「天帝」の居所(「紫微宮」 しびきゅう)があるとされ、「北斗七星」は古くから重要視されてきた。
「北斗真君」は「北斗七星」を神格化したもので、「死」を司るとされている。
本地垂迹(ほんじすいじゃく) ★ 編集
「仏」や「菩薩」は仮に姿を現して人を救うといい、「仏」・「菩薩」を「本地」(真実の身)、「日本の神」を「垂迹」(仮の身)とする考え方で、平安時代に確立した。
「垂迹神」を「権現」(権は「仮」の意)ともいう。
魔界 コッコ 編集
魔物妖怪がいる世界。異界の1つ
魔術 magick ゆうじ 編集
自分が実現したいことを超自然な力を使って環境に作用させて実現する術
魔術療法 ★ 編集
Magic Healing
既知の医学的療法を用いず、何らかの超自然的力によって患者を治療する方法。
中世から近世のイギリスやフランスの「瘰癧}(結核性頸部リンパ節炎)患者は、国王が触れれば治ると広く信じられていた。
この「ロイヤル・タッチ」も「魔術療法」の1つで、古代エジプトやユダヤ世界から受け継がれた伝統的療法といえる。
魔女 ★ 編集
Witch
キリスト教以前からあった「古代魔術」の流れを汲む「民間呪術者」。
「魔女」と訳されるが、本来、男女の区別はない。
中世以降、ヨーロッパでは、キリスト教と違う信仰を持つ人々を裁く「異端審問所」が設置され、「魔女狩り」と称する組織的な弾圧が17世紀まで続いた。
魔女の九九 ★ 編集
汝、会得せよ
一を十となせ
二を去るにまかせよ
三をただちにつくれ
四は棄てて
五と六より
七と八を生め。
かくて魔女は説く。
かくて成就せん。
すなわち九は一にして、
十は無なり。
これを魔女の九九という。
[手塚富雄 (訳)]
魔女裁判 ★ 編集
1484年に法王「イノケンティウス8」世が、「魔術」や「呪術」の禁止令を出して始まった魔女迫害の裁判。
「魔女」であることが認められると、多くの人々が見物するなか、「火あぶりの刑」などに処された。
魔女宗 ★ 編集
Wicca
「大自然」を生み出した神を崇拝する「宗教」。
「魔女宗」の実践者達は、「魔女宗」が「宗教」であることを自覚し、自分達はその宗教の「司祭」であると考えている。
「魔女」達は、その儀式において、形を持った「神」を祭る。
その神は、偉大なる大自然のパワーを生み出した存在。
「魔女宗」では、流派により、祭る「神」は様々。
最も一般的なのは、「月の女神」。
しかし、いずれの流派においても、重要なのは「大自然」であり、「神」は自然を生み出し創造した存在である、と考える点においては、ほぼ一致している。
「魔女宗」のもう一つの、特徴は「ペイガニズム(Paiganism)」、すなわち「異教主義」。
「キリスト教が入ってくる以前にヨーロッパに存在した宗教」、古い伝統的な宗教の復興運動は「ペイガニズム」といわれている。
彼らは、古い異教は、大自然を崇拝する宗教であったと考える。
キリスト教のような文明化した、自然を改造・征服(or破壊)する宗教とは、正反対の立場。
もう一つの特徴は、「フェミニズム」。
「魔女宗」の多くの流派は、「女性」を重視する。
彼女達にとって、キリスト教は、女性の権利を抑圧した中世の男尊女卑、封建制を担って来た「父権宗教」。
だからこそ彼女達は、「母権宗教」として、古い「女神」を主神とした宗教を復活させようとする、といわれている。
『オカルトの部屋』参照
魔人 コッコ 編集
魔界の軍勢と融合に成功した人のこと。
本当にいるの賛否は不明。
魔人化 コッコ 編集
魔界の軍勢と人間が融合すること
魔方陣 編集
縦・横・斜めそれぞれの和が等しい数の塊
魔術的な力を持つとも言われ、護符として用いられる場合もある。
魔法円と取り違えられている場合が多いが、異なる物である。
魔法円 ★ 編集
「マジック・サークル」。
「悪魔」や「亡霊」、もしくはあらゆる「呪い」から身を守るための神秘図形。
いろいろな種類があるが、「六芒星(ダビデの星)」の「魔法円」がもっとも強力だとされている。
魔法陣 編集
1.ゲーム、漫画、ファンタジー小説等のフィクション作品の用語。
古典的な魔術における魔法円からの直接的間接的な派生と思われ、
作品ごとに様々な設定がなされている。
2.主としてゲームやファンタジーの影響下にある魔術愛好者層に見られる言葉で、
魔法円の別称、また、ペンタクル等に描かれる図形のことを言うケースもある模様。
(魔法円とは、図形・記号・文字等を配した直径1〜3m程度の儀式用の円陣 Circle のこと。)
3.魔方陣の誤記。
魔方陣とは、縦・横・斜の各列の和が等しくなるように数字を配列した正方形の表(Magic Square, Kamea)
または、文字を縦横に配置した魔術用の表(Table, Tablet)
魔法日記 ★ 編集
実践者の「魔術作業の記録」を書き記した「日記」。
魔法名 ★ 編集
Magical Motto
「魔術」を志した人が「魔術世界」で使うためにつける「名前」。
「ラテン語」が用いられる事が多い。
魔力 ★ 編集
@おもに「魔法」(魔術)関係の漫画、小説、神話・伝説、ゲームなどで使用される用語。
物語などでは、「魔法使い」などの持っている「魔法の力」のこと。
ゲームなどにおける「魔力」とは、主に「全ての生命に潜在的に備わった精神的なエネルギーの事」をさしている。
「魔力」はゲームなどにおいては「MP」という形で表されることがある。
ある一定の手順を踏んだ上で、この力を放出させるのが、「魔法」(または「魔術」)と呼ばれるもの、というのが「魔術」(魔法)系ゲームなどにおける使われ方。
A特定の呪言の機械的な反復や、特定の儀礼・儀式の厳格な実施による、不可視の霊的な世界に対する「強制力」。
自然の法則による決定論を、より強い超自然的な決定論を対置させることで変えてしまう、と考えられている力。
密儀 ★ 編集
「秘密儀礼」の略。
特定条件に合致する限られた人物、「信徒」のみに与えられる宗教的儀礼。
これを主旨とする宗教を特に「密儀宗教」と呼ぶ。
その多くは、儀式的に「死と再生」や「魂の輪廻」を体験させることにより、「真理」を獲得し、「永遠の生命」へと至ることを究極的な目標としている。
密教 ★ 編集
非公開な秘密の「教義」と「儀礼」を、師匠から弟子へと秘密裏に伝え持とうとする「仏教」。
「密教」が成立し体系化されたのは、「釈迦」の「入滅」後1000年以上も経た7世紀のこと。
「神秘主義」を好むインドにあって、当初の「仏教」は「神秘主義」を排除した。
ところが、「密教」はインド古来の「バラモン教」の「神秘主義」的な要素を「仏教」に取り入れたもの。
秘密裏の「相承」形態も「バラモン教」の特徴といえる。
密教占星術 ★ 編集
「空海」がもたらした「宿曜経」(すくようきょう)をもとに、日本で成立した「占星術」。
夢見 くろのかなた 編集
@一般的に知られている方
一般的にネットなどで流れている夢見情報。
自己の不安や希望、外部からの様々な要因が働き作り上げる夢の事
Aごく一部しか多分知らない方
未来の夢などを見ることなどから先見とも別称呼ばれるもの。
未来の夢を見るというのは能力者側からすれば精神的苦痛を伴う事もある。
惨劇なども当ててしまうからである。
夢分析 ★ 編集
「フロイト」は「夢」とそれに関連した事柄から、「夢の意味」を分析し、「無意識」の世界を探り、「夢は無意識へ至る王道である」とした。
これに対し「ユング」は、「夢」そのものだけを集中的に考えさせ、「夢」が未来にも関係することを指摘し、「夢」の分析によって「その人の未来の可能性さえ推定できる」と仮定した。
夢魔 ★ 編集
「性的な夢」を見せ、人間の「生命力」を奪い取るといわれている「悪魔」。
男の姿をしているものは「インキュバス」、
女の姿をしているものを「サキュバス」という。
無原罪の御宿り ★ 編集
「無原罪の御宿り」とは、一般的には、「聖母マリア」が、この世に生を受けた瞬間に、「原罪」から解き放たれたという教え。
人類は、全て、「アダム」と「イブ」の「原罪」を背負っている。
しかし「聖母マリア」だけは例外。
この教義はキリスト教の初期から信者の間で信仰されていたが、1854年、「教皇ピオ9世」により正式に認められた。
無限 編集
限り無いモノ
一部の人間が狂信的に求めるモノであり、限り無くあり続けると考えられている節もある。
不老不死=無限の命ではなく、不老不死=不変(他の何にも変じ無い事)であり、混同してはならない。
無限とは限り無い、つまり、数量が測定不可能であり、尽きることの無い存在である。
無駄 編集
余計なこと、必要ないことなどを指す
また、役に立たないことを指す場合もある
明けの明星 ★ 編集
夜明け時に日の出を告げるかのようにして輝く、星々のこと。
一般には「金星」を表す。
世界に「光」をもたらすというその象徴的意味に関連して、「イエス・キリスト」を例えることがある。
また『イザヤ書』によれば「明けの明星」は「ルシフェル」だという。
明王 ★ 編集
「明」は、、「知識」・「学問」を意味するサンスクリット語の 「ヴィッドヤー」(vidya)の訳語。
「知識」は聖なる音を唱えることによって会得される、という。
神秘的な力を秘める言葉とされる「真言」や「陀羅尼」そのものを「明」と呼ぶ。
「明」のもつ神秘的な力を身につけている人は「持明者」。
その「持明者」の王が「明王」。
「明王」は「密教」独特の仏。
「真言」や「陀羅尼」の力でもって「煩悩」を打ち破り、覚りの世界に導くはたらきをもつ。
尊像は勢いよく燃えさかる真っ赤な火焔を背負い、怒りの表情(忿怒相)で、激しい身体の動きも加えられ、威圧するような力強い姿で表現される。
明晰夢 ★ 編集
Lucid Dream
「夢を見ていると自覚した夢」。
「体外離脱体験」との関連性が指摘される。
模倣魔術 ★ 編集
Imitative Magic
人類学用語。
未開社会における呪術の一類型。
自然の行程をまねることにより、願い事をかなえようとする。
雨の降るしくみみをまねて「雨乞い」の儀式とするのはその一例。
黒煙をのぼらせて雨雲を、太鼓を叩いて雷を、水を撒いて雨降りを表し、実際に雨が降ってくるように祈る。
妄想 ★ 編集
delusion
精神医学用語で、非合理的かつ訂正不能な思いこみのこと。
妄想を持った本人にはその考えが妄想であるとは認識しない(病識がない)場合が多い。
「妄想」と一言にくくっても、その内容や程度は個人差が大きい。
軽度で生活に支障をほとんど来さないものから重大な支障を来すようなものまで様々である。
本人が妄想であるとは自覚していない(「病識」がない)ことが多いが、漠然と非合理性に気づいている場合(いわゆる「病感」がある状態)、あるいは他者の前では隠すことができ生活に適応している場合(いわゆる「二重見当識」)など様々である。
〔妄想の分類〕
原因による分類
様々な精神疾患(統合失調症、躁うつ病、うつ病、せん妄、あるタイプのてんかん、急性薬物中毒、覚醒剤乱用など)に伴って生じることがある。
しかし、健常者においても断眠や感覚遮断など特殊な状況に置かれると一時的に妄想が生じることもある。
また、原因となる基礎疾患によっても生じる妄想の種類が異なる傾向があり、統合失調症に多いのは被害妄想、関係妄想、誇大妄想などで、うつ病に典型的なのは罪業妄想、心気妄想、貧困妄想であるとされているが、必ずしも全例に当てはまる訳ではない。
〔「一次妄想」と「二次妄想」〕
古典的には、まったく根拠を持たない妄想を一次妄想(「おれはナポレオンの生まれ変わりだ」「近所の人たちが私を電波で攻撃している」など)、何かしらの経験と関わりがある妄想を二次妄想(「私の病気は不治の病なのだ」「皆の不幸は私のせいなのだ」など)と区別している。
しかし、一次妄想と考えられる妄想にも本人なりの理由が存在している場合も多く、真の意味で根拠のない妄想はまれである。
〔内容による分類〕
●「誇大妄想」
誇大妄想は、現実的な状況から逸脱し、自己を過剰評価したり、実際には存在しない地位・財産・能力があるように思い込んでいる状態である。
躁病によく見る。
●「被害妄想」
他人から悪意をもって害されていると信じる妄想。
何らかの犯罪的な干渉を受けていると信じこみ、事業や就職などにおいて失敗しても、他者からの攻撃で失敗したと考えたり、「脳内に何らかの機器を埋め込まれ、意識や行動を操作されている」と考えたりする。
●「注察妄想」
「常に盗聴されている」とか「隠しカメラで監視されている」と思い込む妄想。
●「関係妄想」
周囲に起こっている現実を自らに結びつけて考える妄想。
●「罪業妄想」
自分は非常に悪い存在だ、罰せられるべきだ、皆に迷惑をかけているなどと思いこむ妄想。
うつ病によく見る。
●「心気妄想」
自分の身体の一部が病気にかかっていると思いこむ妄想。
実際に病気に罹っていても、症状が自分が思っているよりも全然軽い場合もこの種類に分類される。
うつ病によく見る。
●「貧困妄想」
現実にはそうでないにも関わらず、自分は非常に貧しい、借金を抱えてしまったなどと信じる妄想。
うつ病によく見る。
●その他
「不死妄想」
「Capgras妄想」
「被毒妄想」
「血統妄想」
など。
〔妄想の原因〕
(生物学的に)
統合失調症では中脳辺縁系のドパミン神経の過活動が妄想、幻覚の発生に関与していることが示唆されている。
うつ病やせん妄に伴って生じる妄想に対してもドパミン遮断薬である抗精神病薬が有効であることなどから、それらの疾患でもドパミン神経系の過活動が関与していることが推測される。
(精神力動学的に)
戦争や災害の被災者や凶悪事件等の被害者が、一時的に妄想状態に陥ることがある。
これは、現実から遊離する事によって精神的なダメージを回避しているとみなすこともできる。
統合失調症などの疾患においての妄想ですら、過剰なストレスが精神を破壊しないようにするため逃げ場であるという見方すらできる。
(ジョン・シュタイナー「こころの退避」参照)
しかし安全装置であるとはいえ病的な方法であることには間違いなく、「治療が必要」である。
しかし、本人にとっては安全装置であるがゆえに、治療の途中で激しい抵抗に遭うことは珍しくない。
それなりに安住の地であった妄想の世界から現実の世界を直視することは苦しみを伴うのである。
ここでいかに本人のペースを尊重しつつ、希望や安心感を与えつつ現実と折り合いをつけてもらうかが、精神科医や援助者の力量が問われるところである。
〔妄想の弊害〕
その妄想に対して否定的な現実を敵視したり、妄想を認めない他人に攻撃的になることがある。
ときには暴力に結びつくこともある。
周囲からみれば異常な行動をとり、周囲に疎まれ孤立したり攻撃されたりする危険がある。
(例としては
「警察に電波で盗聴されている」と思い込み、警察に「そのような捜査が許されるのか」と乗り込む。
それで相手にされなかったり警察が否定すると警視庁のトップや大臣、果ては総理大臣に記録が残るかたちで質問状を送る。
当然相手にされるはずがないが、それで満足な回答が得られないと「答えられないのには理由があるはずだ」などと極めて強引かつ自分にいいように解釈するというものがある。
インターネットのウェブサイトやブログ上でその主張を公開する者も多い)。
本来、社会的動物である所の人間が社会から逸脱する事は、当人にとっても周囲にとっても非常にダメージが大きい。
妄想が回復した後の社会復帰にも支障が残ることもある。
「自分は空を飛べる」などの妄想に支配され転落したり、「頭の中に埋め込まれた装置を取り出す」ために頭部を自傷するなど自らを傷つける危険性もある。
『ウィキぺディア』参照
黙示 ★ 編集
apocalypsis/apokalupsis
「アポカリプス」は、単独では「神の啓示の記録」の意。
「神」が特定の人間(預言者)に「幻影」として知らせる「未来」。
『聖書』に登場する「預言者」は、「夢」や「忘我状態」、「白昼夢」としてこれを受け取り、人々に警告し、報告した。
『旧約聖書』の中の「ヨハネの黙示録(apokalupsis)」「ダニエル書」「エゼキエル書」、「偽典」である「エノク書」「エズラ第4書」「バルク書」など。
目的因 ★ 編集
Final Cause
万物は目的を持ち,その目的が原因となって,目的を達成するように変化するという概念。
「アリストテレス」が提唱。
心的作用を物的世界に位置づける役割をした。
厄年 ★ 編集
「陰陽道」からきたもので、何らかの「厄難」に遭うおそれが多いから万事「慎む」方がいいという年齢。
一般に男性は25歳、42歳、女性は19歳、33歳とされ、42歳と33歳が「大厄」。
またその前後の年を「前厄」・「後厄」といい、「厄年」と同じように「おそれ慎む」ほうがよいとされている。
役小角(えんのおづぬ) ★ 編集
(7世紀後半〜8世紀)
葛城山の呪術者。
「修験道」の「開祖」。
「役行者」(えんのぎょうじゃ)とも呼ばれる。
『続日本紀』によると、「鬼神」を使役し「神通力」を持つことで知られていた。
弟子である「韓国連広足」(カラクニノムラジヒロタリ)がその能力を妬み、「妖術」で世人を惑わしていると朝廷に訴えたために伊豆国へ流罪となったという。
『日本霊異記』では説話として、「役小角」を「密教行者」として描いている。
後にそれが元となって様々な伝説が生まれた。
それによると、「役小角」は生まれながら博学で、修行の結果「孔雀明王」の「呪術」を修得し「鬼神」を使役できるようになった。
そこで葛城山と金峰山との間に「橋」をかけさせようとしたため、困惑した「鬼神」たちは「一言主神」から朝廷に訴えてもらうことにした。
朝廷は「役小角」の母を縛ってこれを捕らえると、伊豆に流刑とした。
しかし「役小角」は修行を重ね「天」を飛べるようになると、「一言主神」を呪縛したという。
後に「役小角」は「役行者」と呼ばれるようになり、「修験道」と結び付けられるようになり「開祖」とされるようになった。
油 ★ 編集
古代において「油」、特に「オリーブの油」はその「浄化」の作用から、「聖別」の手段として重宝されていた。
キリスト教ではあらゆる「冠婚葬祭」の「儀式」において「油」が登場する。
また「油を注がれた者」という意味のヘブライ語「Messias」(救世主)という言葉が定着している。
唯識思想 ★ 編集
「瑜伽行派」ともいう。
「中観派」とともに、インドの二大思想潮流となる。
伝説では、「無着」が「弥勒菩薩」に教えを聞いたとされる。
「無着」(アサンガ)・「世親」(ヴァスヴァンドゥ)らが、「唯識」を体系化した。
唯識論 ★ 編集
「唯識」とは、すべての「存在」・「事象」は、心の本体である「識」の働きによって仮に現れたものであるとする考え方。
インドの高僧・「世親」が著した『唯我三十三頌』に関するインドの「護法」一派の学僧の注釈を、唐の「玄奘」が漢訳したもの。
「法相宗」の「根本聖典」。
唯物論 ★ 編集
Materialism
すべての存在世界は物的世界のみであるという,現代の科学が採用している世界観。
「物質一元論」。
幽界 ★ 編集
肉体から抜け出た「幽体」が、「支配霊」の指導で進む方向(「天国」か、「地獄」か)を決める、最初に行く修行の場、といわれている。
(心霊科学)
幽現界 ★ 編集
「現界」と「幽界」との間にある世界。
人間が「幽界」以上の「霊」の世界に入るには「幽体離脱」をし、「幽体」だけにならないと入れない。
しかし、「幽現界」までなら肉体を持ったままで入れる。
「幽現界」は「幽界」側からも自由に出入りできる世界なので、死んだ肉親や「神」、「仙人」などとも話ができる。
幽体 ★ 編集
Astral Body
「肉体」と全く重なり合って人間をつくりあげている「霊魂」のこと。
(「心霊科学」では、人間は「霊魂」と「肉体」からできていると考える。)
幽体離脱 月下美人 編集
人間が超人的な能力を早く得られるのは
幽体離脱?
幽体離脱(OOBE) ★ 編集
Out of the Body Experience
略称 「OOBE」。
「体外離脱」体験、「肉体離脱」体験、「体外遊離」体験ともいわれ、「心あるいは魂」だけが「肉体」を離れて活動していると考えられる状態。
または、意識の中心が肉体の外部にあるという主観的印象を与えるような、一連の内的イメージや感覚。
幽霊 ★ 編集
Ghosts
「死者の霊」が、この世に姿を現したもの。
古くから世界各地で目撃されてきた。
日本では、これを「うらみ」や「現世への未練」といった事情から「成仏しきれない霊」と見て、供養によって成仏させるよう努められてきた。
物音や声、雰囲気などからその存在がわかる場合も多い。
超心理学では、これを「魂が肉体から独立して存在する証拠」とし、研究調査を行っている。
幽霊屋敷 ★ 編集
Haunted Houses
幽霊が現れたり、怪音、震動などの怪異現象が頻繁に起きる家屋のこと。
一般には幽霊が住んでいると信じられ、近代でもいくつかの著名な例が報告されている。
有角神 ★ 編集
Horned God
角のある神。
予感 ★ 編集
Presentiment
将来の出来事を無意識的に感じ取ること。
生理指標を手がかりにした予知の実験が可能。
予言 ??? 編集
予言は外すためにある、多くの人が知ればその人達が起きて欲しくないという無意識が集合体として一種の厄除けとなり回避される。
例えば1999年の「大魔王が降って来る」という予言は多くの人が知り上のような意識集合体により回避されたという説。
様々な事例より先に出た予言は大抵外れる、後に見つかったモノは起こった後という事例の多さがいえる。
回避したい未来の予言は広める事をお勧めしよう。
予言者 ★ 編集
prophet
「未来」のことを語る者。
「未来」がこうなる(または、ならない)と「断言」し、それが「真」であることを保証する者。
もしも「予言者」の言葉の通りに事実がならなかったら、「予言者」の信用は丸つぶれとなるので、彼らはしばしば2つ以上の意味にとれる曖昧な言葉を用いる。
予知(プレコグニション) ★ 編集
現在の知識からの推測によらずに、「未来の出来事」について前もって知る「ESP」の一種。
いわゆる「予言」なども広い意味の「予知」に含まれる。
予知夢 ★ 編集
「未来」に起こる現実の事件そのもの、またははっきりそれを「暗示」しているような内容の「夢」を前もって見ること。
いわゆる「正夢」と呼ばれるもの。
予定説 ★ 編集
predestination
人生の出来事一切はすべて前もって「神」によって定められている、とする考え。
この人間を支配するものは、ギリシア・ローマ神話では「モイラ」、モハメッド教では「キスメット」とよばれている。
一種の「宿命論」だが、「全能の神の意志により」あらかじめ定められている、というのが「宿命論」と違う点。
一切は「神の意志」に基づくものだから、人間の「自由意志」はまったく無く、ただ「全能の神」に対する完全な「帰依」と、徹底した「謙虚」な態度をとらねばならぬ、とする。
預言(予言) ★ 編集
「神」から受けたとされる「啓示」や「命令」のこと。
もしくはそれらを人々に伝えること。
厳密にいうと、「予言」は予測できない「将来の出来事」をあらかじめ語ることで、「預言」とは少々意味が異なる。
ただし、「神」は「啓示」を通じて「将来の出来」事を示すこともあるとされ、「預言」がときに「予言」になることは多い。
預言者(聖書) ★ 編集
「神」に代わって語る人。
「神」と人間とをつなぐ「媒体」で、「未来を語る」、という意はない。
しかし、「神」が未来について定めてあることを語らせるため、事実上未来についても語ることとなる。
古代イスラエルにおいては、「神託」を取り次ぐ「王の顧問」として大きな勢力を持っていた。
妖精 ★ 編集
「自然霊」(この世に肉体を持った事のない霊界の存在)のなかま。
ただ『精』とも言われ、植物、鉱物はおろか、雲、雨など あらゆるものにあるとされている。
「妖精」は『念』のかたまりのようなもので、決まった形はない。
ただ「物質化」する時は、「妖精」が 理想としている人間の姿をまねて出てくる、という特徴がある。
花の精などは、美しい女性の姿であらわれる。
また、木の精などは、老人や男の姿を借りて出てくる。
大きさも、雲や暗闇の精のようにばかでかいのもあるし、
花の精などのように、手のひらに乗るほどのものもある。
羊皮紙 ★ 編集
parchment
「羊の皮」で作った紙。
パーチメントペーパー。
西欧では「正式な契約書」などは「羊皮紙」に書かれる伝統がある。
離脱 ★ 編集
「エックハルト」が著書や説教で使用した用語。
外面の影響が内面には影響を及ぼさない状態に至ること。
「離脱」後は、「為すこと全て」が「神の在り方にかなう」ようになる、とのこと。
(※一般に言われる「幽体離脱」や「体外離脱」とは意味・使用法ともに異なる。)
略拝詞(りゃくはいし) ★ 編集
幸霊(さきみたま) 奇霊(くしみたま) 祓(はら)へ 給(たま)へ 清(きよ)め 給(たま)へ 守(まも)り 給(たま)へ
幸(さき)はへ 給(たま)へ 照(て)らし 給(たま)へ 導(みちび)き 給(たま)へ
(三度ほど繰り返し唱える)
略筮法 ★ 編集
@50本の「筮竹」の中から1本を抜き取る。
A残りの49本を二分する。
B右手の分から1本を抜き取り、左手小指に挟む。
C小指の「筮竹」を含め8本以内になるまで、左手から8本ずつ抜き取っていく。
D残りの数により順に「乾」、「兌」、「離」、「震」、「巽」、「坎」、「艮」、「坤」として「内卦」を求める。
E以上の操作を再び繰り返し、「外卦」を求める。
F再度操作を行い、4の段階で6本ずつ抜き取っていく。
G残った「筮竹」を下から「爻」を数え「反転」し、「之卦」を求める。
H「本卦」を基準に「之卦」と共に「占断」を得る。
流出論 ★ 編集
emanation
ヘレニズム期の「グノーシス派」は、「神」と「世界」に無限の隔たりがあるのに、なぜ「神」が「認識」できるのかという疑問を持ち、「神」は「水源」あるいは「光源」であり、そこから「パワー」を「流出」・「放射」すると考えた。
「新プラトン派」の「プロティノス」もこの比喩を用いて「一者」と「世界」との関係を説明する。
「流出」は必要に迫られたのではなく、「自由」に生じるとする。
「一者」は「完全」であるからこそ「溢れる」、という考えに基づく。
龍樹(りゅうじゅ) ★ 編集
naagaarjuna(150‐250 年ころ)
ナーガールジュナ
インド仏教の僧。
サンスクリット語で「ナーガ」は「蛇」(「蛇神」転じて「龍」)、「アルジュナ」はインド神話の「マハーバーラタ」に登場する武将から(転じて「英雄」の意味)。
シャータバーのハナ朝の保護のもと、セイロン・カシミール・ガンダーラ・中国などからの僧侶のために僧院を設けた。
「大衆部」・「上座部」・「上座部系説一切有部」、「大乗仏教運動」を体系化したともいわれる。
ことに「大乗仏教」の基盤となる『般若経』で強調された「空 (仏教)」を、無自性に基礎を置いた「空」(シューニャSunya)であると論じ、「釈迦」の「縁起」を説明し、後の「大乗系仏教」全般に決定的影響を与える。
これによって日本では「八宗(南都六宗・天台宗・真言宗)の祖」の「龍樹菩薩」として仰がれている。
両性具有(アンドロギュノス) ★ 編集
Androgynous
ひとりの人間の中に男性と女性の両性が存在することをいう。
「ふたなり」、「アンドロジニー」 (androgyny )、「インターセックス」 (intersex ) とも呼ばれる。
性分化異常症に分類され、日本では、「性分化・発達障害」という呼称が提唱されている。
「半陰陽」は、遺伝子、染色体、性腺、内性器、外性器などの一部または全てが非典型的であり、身体的な性別を男性や女性として単純には分類できない状態。
「半陰陽」を男女のどちらにも属さない「第三の性」と位置づける考えもある。
陽と陰、男と女といった対立的にして補完的なものの調和を重視する陰陽思想などに基づいて、「半陰陽」を理想的な性別のあり方とする考え方もあった。
錬金術の寓意では陰陽2極が合体した状態をさしている。
臨死体験 ★ 編集
Near-death experience
「ニアデス体験」「接死体験」「近似死体験」ともいう。
医学的に死んだ人や危篤状態だった人が奇跡的に生き返ったときに、「死の淵」で体験したり、目撃したりした出来事などをさす。
トンネルを抜けて光や花畑を見た、死んだ親族に会った、などのいくつかの共通した現象が見られる。
また、死期の迫った者が、すでに死んでいる親族や友人などの姿が見えるかのような様子を示したり、気分の高揚などの「意識の変性状態」を起こすことを「臨床体験」と呼ぶ。
輪廻 ★ 編集
metempsychosis
原語「サンサーラ」は、「流れ」、「回りめぐること」を意味する。
死んでも生まれ変わって、「生死」を繰り返すことをいう。
類感魔術 ★ 編集
Homoeopatic Magic
「フレイザー」の提唱した魔術の根本的な法則。
・『形の似たものは、相互に影響を及ぼしあう。』
イメージの上の同一性が、現実に影響を及ぼす、という考えをベースにした魔術。
擬似的な模倣行為により、現実を操作しようとする魔法。
鈴 零 編集
霊的なもの。
つまり浮遊霊や地縛霊、憑依霊などの者から身を守るものとしてつかわれているところもある。
また、魔除けとしても効果があると伝えられている。
鈴 ★ 編集
A bell
「神社」の「賽銭箱」の真上に「鈴」が吊るされていることがある。
「鈴」には長い「綱」が付いていて、拝礼するときにその「綱」を引き、鳴らす。
古来から「鈴」には「魔除の霊力」があるとされ、それが転じて、「神事」のときに「鈴」を鳴らすようになったとのこと。
「巫女」(みこ)が「神楽舞」(かぐらまい)を舞うときに、手にもって鳴らす「神楽鈴」(小さな「鈴」を「山型」に並べた「鈴」)の音には神を招く役割があった。
「神前」で鳴らす「鈴」も、「神楽鈴」に由来するとされる。
「神」を「拝礼」するにあたり、その清らかな音色で神を招き、「祈願」をするという、一種の「合図」のような役割を果たしていると考えられる。
「鈴」の材料・・・主として金や銀、青銅や鉄といった金属が用いられている。
霊我 ★ 編集
Geist selbst
人智学用語。
「自我」によって浄化された「アストラル体」のこと。
「精神的自己」ともいう。
霊界 ★ 編集
広義では、「霊」の世界、「あの世」のこと。
この地上に生まれる前に、「魂」がいた場所であり、人間が死後その肉体を捨てて帰る、とされている世界。
修行し、清められた「幽体」が「霊体」となる世界でもある。
(「高級霊」の世界)
狭義では(「心霊主義者」たちによると)「霊界」は、いくつかの層に分かれているといい、その中で「幽界」の上位に存在する世界をさすこともある。
霊界物語 ★ 編集
近代日本が生んだ「予言者」・「出口王仁三郎」が口述筆記させた全81巻、83冊の膨大な「教典」。
内容は宇宙の創造から「霊界」の真相、人生観、政治、宗教などあらゆるものが含まれ、そのいたるところに「予言」と思われる秘意がちりばめられている。
霊感・霊力 零 編集
科学では実証されない非科学的な者”霊を見ることのできる力を、「霊感」という。
これはほとんどの者に存在し、それが「潜在」しているか「顕在」しているかの違いになる。
そしてこれを見る力を強めていくことで高まるものが、「霊力」
霊力が高まると、霊と会話をしたり、除霊、上級霊などもはっきりと視ることが出来たり、体に変化が現れることもある。
ただし、強い意志をもっていなければ、霊の″憑依対象として被害を受ける確立が上がるだろう・・・。
霊言 ★ 編集
死んだ人の「霊」が「霊能者」にのりうつり、「声帯」を使ってしゃべる現象。
その「霊」の生前の「癖」が出るのが一般的。
霊魂(スピリット) ★ 編集
「肉体」と別にそれだけで1つの「実体」をもち、「肉体」から遊離したり、死後も存続することが可能と考えられている「非物質的」な存在。
霊査 ★ 編集
「憑依」している「霊」を呼び出して、
どんな「霊」なのかを確かめること。
(その「霊」がどんな「霊」かによって、「除霊」など、「対応の方法」も異なってくる)
霊姿 ★ 編集
Apparition
人間によって目撃されたり写真に撮られたりする幽霊らしき姿。
霊視能力 ★ 編集
Clairvoyance
「霊」を「視る」事の出来る力。
常人には見ることのできない「霊的存在」などの姿を「視る」といった、超常能力を総称する言葉。
霊術 ★ 編集
明治末から昭和初めにかけて日本中で大流行した一群の「民間療法」。
明治末に大流行した「催眠術」が規制されたのをきっかけに、やはり禁止されていた「修験道」と結びついたものと思われる。
「レイキ」などの「手当て療法」も、この流れにある。
霊障 ★ 編集
「心霊」的な原因による病気や事故などのトラブル。
「悪霊」が「怨み」を晴らしたり、「供養」を求める「先祖霊」などが引き起こすことが多い。
「心霊写真」の所有者に起きるケースも多い、という。
「広い意味」での「霊」の「祟り」。
霊障・霊症 SAKAKI 編集
魔術的作用を受けることによって生じる身体の異常。
悪意のある術者の意図的なものであったり、
儀式等のあとに術者自身におこる副作用であったり、
中には霊的存在を感知した段階で引き起こる者もいるという。
霊人 ★ 編集
Geistes mensch
人智学用語。
「自我」によって「浄化」された「物質体」のこと。
「精神的人間」ともいう。
霊性 ★ 編集
spirituality
「霊」の性質・性格。
「霊格」ともいう。
その「霊」の成長度をあらわす。
人間の場合は、「霊性」・「霊格」は、ほぼ「人格」に比例する。
「宗教心のあり方」を指して用いることもある。
霊聴 ★ 編集
何百キロも離れた場所にいる人間の声や、死者の「霊」の話す声などが聞こえること。
「守護霊」等の発する「指導」・「警告」などを聴き取ることも含む。
霊的集中(人智学) ★ 編集
Spiritual concentration
「目に見えない世界」・「超感覚的世界」・「精神的(霊的)世界」についての集中的な観察。
霊能者 ★ 編集
「霊媒」など、「霊」の世界とかかわる能力があるという者。
霊媒(ミディアム) ★ 編集
Medium
死者などの「霊」を呼んだり、自分に乗り移らせたり、「心霊現象」を起こしたりできる特殊な能力を持つ人のこと。
大きく2つのタイプに分かれる。
@「ESP」によって、死者から伝えられたメッセージを「霊言」、「自動書記」などの手段で生者に伝えるタイプ。
A死者の念動作用をキャッチして、それを体の動きで示すタイプ。
全体的に女性が多く、先天的な資質も関係しているといわれる。
煉獄 ★ 編集
Purgatory
「カトリック」の説で「天国」と「地獄」の間にあり、死者の「魂」が「天国」へ行くために生前の「罪」を「悔い改」め、「償い」、そして「浄化」を受けるとされる場所。
「ダンテ」の『神曲』は「地獄」「煉獄」「天国」を遍歴する物語として有名。
錬金術 ★ 編集
Alchemy
通常の定義では、「卑金属から貴金属、とくに金を作り出す魔術」をさす。
「卑金属」とは「不健康な金属」であり、これを「健康な金属」へと「変成」することは、そのまま「人体」を「不朽」のものとする「秘儀」の発見につながる、とされた。
本質にあるのは、人間の「知恵」と「精神」の力によって、肉体の「束縛を」破り、「無限の可能性」を実現させようとする秘法。
錬金陣 コッコ 編集
錬金術につかう魔方陣に激似した円陣。
魔法陣もどき円陣とも言う
老子 ★ 編集
LAO-TSEU/Lao-tzu /Laozi
(紀元前5世紀頃)
中国の春秋時代の思想家。
江南地方で生まれ、「孔子」の同時代人で、互いに幾度となく対談している。
その生涯については、ほとんど不明。
姓は「李」、名は「耳」とされ、唐の皇帝から「宗室の祖」と仰がれた。
『老子』(またの名を『老子道徳経』)を書いたとされるがその履歴については不明な部分が多く、実在が疑問視されることもある。
天之道
損有餘而益不足
人之道則不然
損不足以奉有餘
孰能有餘以取奉於天者
唯有道者乎
「自然を観察すると、生命は循環しており、何か不足すれば、余っているところから補われて全体のバランスをとっている。
ところが人間社会の制度は正反対をやっている。
欠乏している百姓から高い税を取り上げ、すでにあり余っている君主に差し上げる。
どこかの君主がその財力で、天下万民のために貢献してくれたら、有道の君主といえるだろう。」
(馬王堆前漢墓帛書『老子』より)
六輝 ★ 編集
明治以後「七曜」が盛んに利用されるようになったので、区別するために「六輝」と言われるようになった。
六輝とは、
・「先勝」
・「友引」
・「先負」
・「仏滅」
・「大安」
・「赤口」
の6つで、旧暦の月により順番に配していくもの。
この順番は、「先勝」、「友引」、「先負」、「仏滅」、「大安」、「赤口」の順に巡る。
旧暦の月ごとに朔日(ついたち、1日)の割り当てが決まっていた。
たとえば旧暦の正月と七月であれば朔日を『先勝』となっている。
2日が『友引』、3日が『先負』・・と順に配当される。
つまり正月6日は『赤口』、7日は1巡して『先勝』。
月が変わるまで順に繰り返し、月が変わるとその月の決まっている割り当てとなる。
※「閏月」はその前月(本来の月。閏三月であれば三月。)と同じ割り当てになる。
正月・七月の朔日 先勝
二月・八月の朔日 友引
三月・九月の朔日 先負
四月・十月の朔日 仏滅
五月・十一月の朔日 大安
六月・十二月の朔日 赤口
六輝が多く利用されるようになったのは、明治の「改暦」以後。
旧暦時代には「暦」に記載されることも少なかったが、明治の改暦後になって急速に利用されるようになった。
「六輝」は、旧暦の「月」と「日」によって決まるので、
1月1日は「先勝」、1月2日は「友引」というように「暦」に書く必要もなかったのかもしれないと考えられている。
六輝による吉凶 ★ 編集
Good and bad luck by six kinds of day
・「先勝」・・「せんかち」(せんしょう)→ 万事 あさよりひるまでにすればさわりなし ひるすぎより日暮まではわるし
・「友引」・・「ともびき」→ 友びきとて半よし うまのときわろし 此日 そうれいいたすべからず 大にいむべし
・「先負」・・「せんまけ」→(せんぷ) 万事あさよりひる迄わるし ひるすぎより日ぐれまでさわりなし
・「仏滅」・・「ぶつめつ」→ 大悪日なり よろずもちゆべからず
・「大安」・・「たいあん」→ 大吉日なり なにごともよろずよし
・「赤口」・・「じゃっこう」→ 此日もあく日也 よろずいむべし ただし うまのとき一ときさわりなし
六境 ★ 編集
「境」は「世界」の意。
・「色境」…眼で認識された世界→色(いろ、かたち)
・「声境」…耳で認識された世界→声(音声、音響)
・「香境」…鼻で認識された世界→香(におい)
・「味境」…舌で認識された世界→味(あじ)
・「触境」…身で認識された世界→触(触れて判ること、もの)
・「法境」…意で認識された世界→法(考えられるもの、概念、範疇。思い込みの世界)
六根 ★ 編集
「根」は「感覚器官」の意。
・「眼根」(視覚機能、器官)
・「耳根」(聴覚機能、器官)
・「鼻根」(嗅覚機能、器官)
・「舌根」(味覚機能、器官)
・「身根」(触覚機能、器官)
・「意根」(認識・思考機能、器官)…体内感覚
六識 ☆ 編集
「六識」とは、
・眼識界
・耳識界
・鼻識界
・舌識界
・身識界
・意識界
のこと。
「六根」をよりどころとし、
「六境」に対する分析・分類を行う
六つの(見・聞・嗅・味・触・知)了別(認識)作用のこと。
六十干支 ★ 編集
「十干」と「十二支」を組み合わせたものを「干支」という。
60の周期となるので「六十干支」とも言う。
これを年に割り振ると60年で一回りすることになる。
60歳を「還暦」というのもこのため。
01 甲子 きのえ ね
02 乙丑 きのと うし
03 丙寅 ひのえ とら
04 丁卯 ひのと う
05 戊辰 つちのえ たつ
06 己巳 つちのと み
07 庚午 かのえ うま
08 辛未 かのと ひつじ
09 壬申 みずのえ さる
10 癸酉 みずのと とり
11 甲戌 きのえ いぬ
12 乙亥 きのと い
13 丙子 ひのえ ね
14 丁丑 ひのと うし
15 戊寅 つちのえ とら
16 己卯 つちのと う
17 庚辰 かのえ たつ
18 辛巳 かのと み
19 壬午 みずのえ うま
20 癸未 みずのと ひつじ
21 甲申 きのえ さる
22 乙酉 きのと とり
23 丙戌 ひのえ いぬ
24 丁亥 ひのと い
25 戊子 つちのえ ね
26 己丑 つちのと うし
27 庚寅 かのえ とら
28 辛卯 かのと う
29 壬辰 みずのえ たつ
30 癸巳 みずのと み
31 甲午 きのえ うま
32 乙未 きのと ひつじ
33 丙申 ひのえ さる
34 丁酉 ひのと とり
35 戊戌 つちのえ いぬ
36 己亥 つちのと い
37 庚子 かのえ ね
38 辛丑 かのと うし
39 壬寅 みずのえ とら
40 癸卯 みずのと う
41 甲辰 きのえ たつ
41 甲辰 きのえ たつ
42 乙巳 きのと み
43 丙午 ひのえ うま
44 丁未 ひのと ひつじ
45 戊申 つちのえ さる
46 己酉 つちのと とり
47 庚戌 かのえ いぬ
48 辛亥 かのと い
49 壬子 みずのえ ね
50 癸丑 みずのと うし
51 甲寅 きのえ とら
52 乙卯 きのと う
53 丙辰 ひのえ たつ
54 丁巳 ひのと み
55 戊午 つちのえ うま
56 己未 つちのと ひつじ
57 庚申 かのえ さる
58 辛酉 かのと とり
59 壬戌 みずのえ いぬ
60 癸亥 みずのと い
六信・五行 ★ 編集
「ムスリム」(イスラム教徒)は「六信」として次のものを信ずるように定められている。
・神(アッラーフ)
・天使(マラーイカ)
・啓典(キターブ)
・使徒(ラスール)
・来世(アーヒラ)
・定命(カダル)
また、「五行」として次の行動を取るよう定められている。
・信仰告白(シャハーダ)
・礼拝(サラー)
・喜捨(ザカート)
・断食(サウム)
・巡礼(ハッジ)
六大(密教) ★ 編集
粗大なものから微細なものの順に、
・地(固体)
・水(液体)
・火(熱エネルギー)
・風(気体)
・空(氣)
・識(心+魂=意識と無意識)
「空」と「識」は、「地」・「水」・「火」・「風」の内部に浸透している。
六大神通力 ★ 編集
@天眼通力・・・「未来」が見えたり、「霊界」が見えたりすること。
A天耳通力・・・「神の声」や、(通常の)人では聞こえないものが聞こえること。
B自他通力・・・相手の思っていることが瞬時にわかってしまう力。
C宿命通力・・・前世のどういった「因縁」や「宿命」で、今世、生まれてきたのかがわかる力。
D神足通力・・・「テレポーテーション」のこと。(水の上を歩いたりする力も含む)
E漏尽通力・・・「漏尽」とは、「漏れなく尽くす」という意味。人の悩み、葛藤、苦しみといった「煩悩」を解決していく力。
※『すべての神通力は「漏尽通力」に帰結しなければならない』、といわれている。
六芒星 ★ 編集
Hexagram
「ヘキサグラム」。
上向きの三角と下向きの三角の組み合わさったもの。
魔術では、「惑星の霊」の「召喚」などに用いられる。
「ダビデの星」、あるいは「ソロモンの封印」とも呼ばれる。
「霊体と肉体の結合」「火と水の結合」などを象徴し、強力な護符としての機能を持つとされる。
「ソロモン王」は「六芒星」を刻んだ「指輪」(ソロモンの指輪)を使って「72の悪魔」を従えたと言われる。
「錬金術」では「六芒星」を「賢者の石」を象徴するシンボルとして扱っている。
日本の「陰陽道」では「清明紋」とも呼ばれ、「悪霊払い」の効果がある「印」として用いられている。
惑星表 ★ 編集
A planet list
天球・「惑星」・金属・性・シュメール神・バビロニア神・エジプト神・ギリシャ神・ローマ神(英語名)・「表象」
第1・「月」・ 銀・女・ナンナル・シン・コンス・セレネ/アルテミス・ディアナ(ダイアナ)・「感性、感情、受容性、女性、変化」
第2・「水星」・水銀・両性・グドゥド・ナブ・トート・ヘルメス・メルクリウス(マーキュリー)・「知性、鋭敏、雄弁、交流、怜悧」
第3・「金星」・銅・女・イナンナ・イシュタル・イシス・アフロディテ・ウェヌス(ヴィーナス)・「 美、優雅、魅力、芸術性、社交性」
第4・「太陽」・金・男・ウトゥ・シャマシュ・ラー・ヘリオス/アポロン・アポロ(アポロ)・「生命、活力、男性、権威、支配」
第5・「火星」・鉄・男・ムスタバッル・ネルガル・セト・アレス・マルス(マーズ)・「精力、勇気、衝動、攻撃、情熱」
第6・「木星」・錫・男・「ザグ・メ・ガル」・マルドゥク・オシリス・ゼウス・ユピテル(ジュピター)・「楽天、寛大、高貴、荘厳、膨張」
第7・「土星」・鉛・男・「ザグ・ウシュ」・ニニブ・ホルス・クロノス・サルトゥヌス(サターン) ・「悲観、自制、着実、制約、収縮 」
第8・「天王星」・− −・−−− ・−−−・−−−・ウラノス・ウラノス(ウラヌス)・「 独創、霊感、自由、個性、孤立」
第9・「海王星」・−・女・−−−・ −−−・−−−・ポセイドン・ネプトゥヌス(ネプチューン)・ 「神秘、曖昧、幻想、想像、流動性 」
第10・「134340 Pluto(冥王星)」・ −・ −・ −−−・ −−−・ −−−・ハデス・プルートー(プルート) ・「変革、死、再生、破局、動乱 」
※かつての冥王星→134340 Plutoについては、2006年に惑星から格下げされたことから、今後の扱いの変化が注目されている。
曼荼羅 ★ 編集
mandala
「密教」の世界観を視覚的に表現した図像。
「曼荼羅」とは「集団」の意。
サンスクリット語では「本質を得る」という意味。
「円輪具足」とも訳される。
多くの「諸仏」、「菩薩」を整然とした図形の中に描き込み、修法や信仰の対象としたもの。
ふつう、「金剛頂経」に基づいた「金剛界」と、「大日経」に基づいた「胎蔵界」の「曼荼羅」が用いられる。
「胎蔵界」は、「悟りの種を宿す母体」として、「因」・「理」を表し、九つに分かれた「碁盤の目の形」の図像。
「金剛界」は「智恵」という「金剛なる武器」を象徴しており、「果」・「智」を表す「同心円状の形」の図像。
一般に「掛軸」の形になっていて、寺院では「本尊」の両側に掛けられる。
尸解仙(しかいせん) ★ 編集
「不老不死」の「仙人」が、肉体の死後に「霊的神仙」となったもの。
崑崙山(こんろんさん) ★ 編集
古代中国の神話伝説上の山で、中国の西方にあると想像された高山。
「天帝」の居所の真下、大地の中央に位置し、「黄河」の源ともされる。
仙女の西王母がいるとされた。
高さは天まで達し、死者の霊魂が天に昇る入り口、つまり天界と地上を結ぶ通路の役割を果たす。
「崑崙山」のまわりを「弱水」という川が取り巻き、この川を渡る唯一の乗り物が「龍」であったという。
巫女(みこ) ★ 編集
A medium
女性の「シャーマン」。
「かんなぎ」ともいわれる。
「補助神職」として、「神」に仕え、「神楽」を舞ったり、「祈祷」をしたり、「神意」を伺ったりする未婚の女性。
憑霊現象(ポゼッション) ★ 編集
Possession
生きている人間に何らかの「霊」が乗り移り、その「霊」の言葉をしゃべったり、それらしき動作をしたりするという現象で、「憑依」ともいわれる。
多くは死者の「霊」だが、まれに生きている人間の「霊」(生き霊)や、動物や植物、刀剣や宝石、さらには神などと称するものが乗りうつる事もある。
憑依された人間は、意識がはっきりしている場合と、その間の記憶が失われている場合とがある。
梵我一如 ★ 編集
インドの「ウパニシャド哲学」では、宇宙の万物の本体を「ブラフマン」(梵)とし、「自我」の本体を「アートマン」(我)とした。
永遠の生まれ変わりである「輪廻」も、「アートマン」の流転するものであるが、「苦行」や「瞑想」の修行によって「アートマン」は「浄化」され、宇宙根源の聖なる「ブラフマン」(梵)と「合一」すると考えられた。
これを「梵我一如」という。
梵天 ★ 編集
古代インドの「バラモン教」では、宇宙創造の主体、宇宙の最高原理を「ブラフマン」(梵)といい、それを神格化して「ブラフマー」(梵天)とよんだ。
「釈尊」の伝記で「梵天勧請」といわれる重要な役割をはたす。
「悟り」を開いた「釈尊」は「ブラフマー」の要請を受けて「説法」を開始したという。
氣功 ★ 編集
chi kung / qi gong
「氣」(生命エネルギー)によって、自己の免疫力、治癒力や調整力を高めて、健康のレベルを上げ、「自養其生」(みずからその生命を養う) することをめざす。
「医療氣功」(仏教、道教等の宗教気功を含む)としての「軟氣功」と、「武術氣功」としての「硬氣功」とに大別される。
「軟氣功」は、 「内氣功」と「外氣功」とに分けられる。
「内氣功」は自分で行う「養生氣功」。
それに対して、「内氣功」で養った「氣」の力を外に出して、他人のために「氣」を与えるのが「外氣功」。
中国の病院では「氣功科」があり、患者に「外氣功」を施す一方で、 患者が自分で自分の「氣」を養っていく方法(内氣功)を教えている。
「氣功法」の種類は非常に多く、現在、中国で2000を超える流派があると言われている。
体操のように身体を動かすもの(動功)や、 座禅のようにじっと動かないで行うもの(静功)がある。
その他自分をマッサージしたり叩いたり、特殊な呼吸法を用いるものもある。
その目的は基本的には同じで、身体の中で「氣」を整え巡らせ、 病気の原因となる滞りを除くこと。
「氣功」という名称自体は1950年代に「劉貴珍」が著書の中で用いたことから広まった比較的新しいもの。
それ以前は「導引」、「吐納」などと呼ばれていた。
涅槃 ★ 編集
原語は「ニルヴァーナ」。
「煩悩の火が吹き消された状態」の意。
「滅」とも訳し、「悟り」の境地をいう。
涅槃と解脱 ★ 編集
完全な「涅槃」は、初期の経典では
「もはや生まれることはない」といった表現で語られている。
それは苦に満ちた「輪廻」から脱出すること、すなわち「解脱」を意味する。
澁澤龍彦 ★ 編集
Tatuhiko Sibusawa(1928-1987)
フランス文学者、エッセイスト、小説家、翻訳家。
本名は「澁澤龍雄」。
「ジョルジュ・バタイユ」、「マルキ・ド・サド」の翻訳、紹介者として知られる。
1960年ごろから、西洋異端思想に関するエッセイなどを多数執筆。
日本の魔術関係を題材とする創作者たちに多大な影響を与えた。
後年には幻想文学を創作した。
〔著書〕
『異端の肖像』
『黒魔術の手帖』
『毒薬の手帖』
『秘密結社の手帖』
『思考の紋章学』
ほか多数。
〔全集など〕
・『澁澤龍彦全集』全22巻・別巻2 (河出書房新社)
・『澁澤龍彦翻訳全集』全15巻・別巻1 (河出書房新社)
・『澁澤龍彦集成』全7巻(桃源社)
・『ビフリオテカ澁澤龍彦』全6巻(白水社)
・『新編ビブリオテカ澁澤龍彦』全10巻(白水社)
〔雑誌編集〕
・『血と薔薇』(1〜3号)(天声出版)
瑜伽論 ★ 編集
「ヨガ」のことで「瑜伽」は梵語の音訳。
「結びつける」の意味で、「相応」と訳す。
想いを鎮め、心を整えて「正理」に相応させた状態。
呼吸を整え、心を統一し、瞑想世界に入って「主観」と「客観」が「不二」の境地になること。
また、その修行法。
盂蘭盆会(うらぼんえ) ★ 編集
ullambana
「お盆」のこと。
陰暦7月15日頃に行われる「祖霊供養」の行事。
「祖先の霊」や「無縁仏」を迎え、「盆棚」に「仏具」や「供物」などを供えて祭られる。
8世紀頃に朝廷の「年中仏事」となり、のちに民間へ広がり定着した。
またそれ以前に行われていた「魂祭」と「習合」され、正月に行う場合もある。
瞑想 ★ 編集
Meditation
心をリラックスさせて神仏に祈ったり、自己の意識の奥を探ること。
ヒンドゥー教、仏教、道教などの東洋系の宗教では、自己鍛錬の一環として欠かせない修行法。
「ヒンドゥーー教」では、「ヨガ」のひとつの流派に位置づけられ、「悟り」や「解脱」を求める。
祓 ★ 編集
はらい。
人間、物品などに取り付く「汚れを払う」行為。
「結婚式」、「葬式」、「地鎮祭」などで開式に際し、祭儀に使用する物品、参加する人の「汚れ」を取り除く行事。
または、社会の掟を破った者に対してその社会の神または人々の前に犯した罪に相応した「贖い物」を出させてその罪を解除すること。
(「スサノオノミコト」の罪を犯しての「祓」が起源説話)
禊 ★ 編集
みそぎ。
「神聖な水」に浸かって心身の「穢れ」を洗い清めること。
(「イザナギノミコト」の「阿波岐原」における「禊」が起源説話)
薔薇の下で ★ 編集
「バラの下で」(under the rose)→「秘密に」
ローマ時代には(sub rosa)と表現されていた。
伝説によると、「キューピッド」が母親の「ヴィーナス」の恋愛の秘密を、他の神々に漏らしてくれるなといって、沈黙の神「ハルポクラテス」に「薔薇の花」を贈ったことが起源だといわれている。
ローマ時代には、墓に「薔薇の花」を飾ったので、そのことから「薔薇」が「沈黙」と「隠蔽」のシンボルになったとも言われている。
薔薇十字団 ★ 編集
Rosicrucians
17世紀にドイツの「ヴァレンティン・アンドレーエ」が、伝説上の神秘学者、「クリスチャン・ローゼンクロイツ」を始祖として興した「霊的世界改革運動」。
その実体は、魔術的な「自然哲学」にもとづく社会・教会改革という以外は、今なお曖昧な闇の中に包まれている。
このような名称の集団が本当に存在したかどうかは不明。
しかし、薔薇十字思想は、多くの書物を通して世に流れ、現実的な影響を与えている。
創始者と考えられる「ヨハン・アンドレーエ」(Johan Andreae)によれば、「クリスチャン・ローゼンクロイツ」なる伝説的人物が組織したこの集団は、全世界の普遍的かつ総体的改革をめざすという。
「薔薇」(錬金術のシンボル=自然魔術)の力が「十字」(キリスト教)の力と統合し、世界を一挙に変革させる、という。
この思想に即し、イギリスでは、「ジョン・ディー」や「ロバート・フラッド」、ドイツでは「ミハエル・マイヤー」や「ライプニッツ」が「薔薇十字運動」を展開した。
19世紀に入り、「フリーメーソン」の活動と連動しつつ、古代英知の復活をめざすオカルティックな運動となり、やがてそこから「黄金の夜明け団」や「ペラダン」の「カトリック薔薇十字会」が生まれた。
後の「薔薇十字」を名乗る「オカルト結社」とは異なる。
〔薔薇十字団の規律〕
・我々は無償で病人を治療することを活動の目的とする。
・我々は、特別な服を身につけない。
・我々は毎年、「聖霊の家」で会合を開く。
・団員は、死ぬまでに自分の後継者を選んでおかねばならない。
・「RC」の文字が、我々を表す唯一の記号。
・今後100年の間、薔薇十字団の存在を秘密とする。
蘆屋道満 ★ 編集
「播磨法師」ともいわれる。
平安中期の民間陰陽師。
「賀茂光栄」以外で、「安倍晴明」の最大のライバルとされる人物。
「阿部晴明」と「術くらべ」をして破れ弟子となるが、その留守中に秘蔵の書物を書き写し、帰ってきた「晴明」の首を斬る。
しかし「晴明」の師がそれを知り生き返らせ、「道満」の首を斬ったという。
蟲毒 ★ 編集
Insect poison
蟲同士を闘わせ、最後に残ったのものから取り出す最強の毒のこと。
もしくはその蟲そのものを指す。
ムカデ、蜘蛛、サソリ、蝦蟇、ヤモリなどの小動物を、1つの甕にいれる。
数は多ければ多いほどよい。
密封し放置すると、それぞれが共食いを始める。
最後に生き残った1匹が、「蟲毒」となる、といわれている。
賽銭(さいせん) ★ 編集
A money offering
元は、「願成就」の「お礼参り」の際に、「報賽」(ほうさい)として神仏に奉った金銭のこと。
転じて、「参拝」のときに奉る「幣帛」(神さまに奉献する物)の代わりとしての金銭を意味するようになった。
つまり、「賽銭」とは供え物の一種。
金銭が流通する以前は、参拝者は(金銭に相当する物として)「米」を神前に撒いたり、あるいは「洗米」を紙に包んで奉った。
現在でもその名残(なごり)として、「米」の代わりに金銭を紙に包み、「賽銭箱」に入れる人もいる。
贖物(あがもの) ★ 編集
A redemption
「神道」において「不浄」を祓い清めるときに、その代償として差し出す品物のこと。
閻魔十王 ★ 編集
「冥府」において死者を裁くとされる「十王」のこと。
・「閻魔」
・「秦広」
・「初江」
・「宋帝」
・「伍官」
・「変成」
・「秦山府君」
・「平等」
・「都市」
・「転輪」
閻魔大王 ★ 編集
yama raja
仏教の「冥府」の王。
十八の将官と八万の獄卒を従える。
地獄で死者を呵責し、生前の善悪を審判・懲罰するという。
元来はインド神話で、光明・正法の神であったが、中国に渡ってから中国服を着け、忿怒の形相をなすようになった。
「五七日忌」の「供養本尊」。
「縁日」は1月と7月の16日。
奈良時代以降は「因果応報」に基づき死者を裁く存在として「地蔵菩薩」と習合され信仰されるようになった。