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野田、鹿野、赤松氏にそれぞれ2人投票 県関係議員割れる

 野田佳彦首相が再選を決めた21日の民主党代表選で、宮城県関係の党国会議員は3氏に投票先が割れた。野田首相の続投を支持したのは2人だけ。鹿野道彦氏、赤松広隆氏にそれぞれ2人が投票し、1人は公表しなかった。
 衆参7議員の投票動向は表の通り。野田政権を支える安住淳財務相(宮城5区)、復興政務官の郡和子衆院議員(宮城1区)は、ともに今後の挙党態勢の大切さを強調した。
 安住氏は「大量の離党者を出した後の代表選だ。一致結束し、政権への安心感が持てるよう取り組まなければならない」と語り、郡氏は「党内がまとまって国民の信頼回復に取り組む必要がある。これからが正念場だ」と気を引き締めた。
 一方、首相を支持しなかった議員からは党運営への不満が続出した。赤松氏に投票した石山敬貴衆院議員(宮城4区)は「コミュニケーションが足りない。ベテランと若手がもっともっと議論や交流を重ねないと駄目だ」と厳しい口調で語った。
 「野田政権はなし崩し的にやりたいことをやってきた。ボトムアップで政策を決めてほしい」と指摘するのは、鹿野氏陣営の橋本清仁衆院議員(宮城3区)。首相に批判的な立場から一時、代表選出馬を目指した桜井充参院議員(宮城選挙区)は態度を明かさなかったが、「現状を立て直さなければならない」と話した。
 赤松氏を支持した今野東参院議員(比例)は「党内でしっかり原発問題を議論したのに、経済界などからの圧力があったのか、政策が後退した印象を受ける。フラフラせずに毅然(きぜん)とした態度で対応してほしい」と課題を挙げた。
 岡崎トミ子参院議員(宮城選挙区)は鹿野氏に一票を投じた。「野田首相は他の3候補が厳しく指摘したことをよく考え、政権運営をしてほしい」と注文を付けた。


2012年09月22日土曜日


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