カプコンは今回、老舗の面目躍如と言わんばかりに過去最大規模のブースを出展した。3DS向けのモンハン最新作(13年3月発売予定)の試遊には早くも長蛇の列ができており、一般公開では昨年のように相当数が殺到するのは必至だ。ほかにも「バイオハザード」最新作(10月発売)や「逆転裁判」の最新作も人気で、ゲーム専用機の意地を見せつけているようだった。
次世代機不在のハード面でも話題はある。ゲーム専用機の未来を占うような「伏兵」がいたことは、あまり報じられていない。
■SCEブースでは「HMD」に人気集中
小型・軽量化した「プレイステーション3(PS3)」の新モデルや、昨年末に発売したPS Vitaが並ぶソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のブース。そこでひときわ人気を博していたのは、頭部に装着する液晶ディスプレー「ヘッドマウントディスプレー(HMD)」で試遊ができるコーナーだった。
使用するHMDはソニーが今年10月に発売予定の新商品「HMZ-T2」。昨年11月に発売され、入手困難のまま生産中止となったHMDの新型で、より軽量化され、装着感や音響も強化された。装着すると視界が完全に遮られ、「20メートル先に750インチの大画面」を見ているような世界が広がる。
SCEブースでは、「龍が如く5」や「みんなのゴルフ6」など、HMDで試遊できる8つのPS3向けタイトルを用意。発売前で、今回も入手困難が予想される最新HMDによるゲームの「没入感」を楽しもうと、TGS初日は開場直後に行列ができた。
このHMZ-T2を改造し、さらに先進的かつ画期的な取り組みを披露するブースもある。ソニーがSCEとは別に出展した「没入快楽研究所」である。
■「どっちが現実なのか分からない」状況を実現
巨大な幕張メッセの一角に仕切られた、小さな白い壁の部屋。この中で、人間の脳に現実世界の映像と録画映像を勘違いさせることは可能なのか、というユニークな実験が行われていた。
没入快楽研究所とは、ソニーがHMZ-T2の発売を前にプロモーション目的で作ったバーチャル研究所。9月11日、フェイスブックページとして立ち上がり、TGSにおける実験の体験者募集をかけた。1日わずか22人という体験者の枠はすぐに埋まったという。この企画を担当するソニーマーケティングコミュニケーション戦略課の中村芳彦マネジャーは、今回の狙いをこう説明する。
「新商品の発売前に改造してしまうというけっこう大胆な試み。まずは、ちょっと拡張することで、もうこんなエンターテインメントが実現できるんだよ、ということを世の中の皆さんに知っていただくことが狙い。一人称カメラを通して見るリアルのライブ映像と、あらかじめ同じ空間で撮影しておいた全方位の映像を、うまいタイミングですり替えることによって、どっちが現実なのか分からないという状況を実現しています」
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