今年もアジア最大規模のゲーム展示会「東京ゲームショウ(TGS)2012」が千葉市の幕張メッセで始まった。その会場でソニーが、本邦初の「公開実験」を行っている。テーマは「人はどこまで没入できるか」。現実世界か録画か、見る人に分からなくさせるという画期的な新システムは、窮状が伝えられているゲーム専用機の未来を示唆していた。
ソーシャル、スマホが「主役」に――。今年のTGSでは昨年に引き続きソーシャルゲーム陣営がスマホ向けタイトルの展示ブースを拡大。多くのメディアがその躍進ぶりを伝えている。
■目立つ「ソーシャル」「スマホ」の躍進
確かに、ゲーム専用機(コンソール機)陣営はハードが現世代の普及期にあり、「PS Vita」や「3DS」の発売を控えていた昨年開催と比べると話題性に欠ける。今年12月には任天堂から据え置き型の「Wii U」が発売されるが、同社は例年通りTGSには不参加。ゲームソフト会社からのWii U向け新タイトルの発表や展示も少なかった。
一方、グリーは昨年同様、最大規模のブースを構えた。ディー・エヌ・エー(DeNA)は今年も大規模な展示を見送ったが、代わりに国内外で深い協業関係にあるゲーム開発会社のグループス(東京・港)がグリーの斜め横に最大規模のブースを出展した。双方ともにスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)向け最新タイトルのオンパレードだ。
グリーの隣はブシロード(東京・中野)の大規模ブースが占める。リアルのカードゲームやトレーディングカードを手掛ける同社は、バーチャルのカードゲームで飛躍したグリーなどに対抗すべく、今冬から独自のスマホ向けゲームプラットフォームを開始する予定だ。ブースには特設リングが設置され、ブシロードの親会社が今年1月に買収した新日本プロレスの人気選手による試合を披露するなど、派手な演出で注目を集めていた。
■カプコンが過去最大規模のブースで老舗の意地
折しもTGS開催初日の21日は、従来機種比で2倍以上の性能と言われるiPhone5の発売日。スマホの劇的な進化と普及は、ソーシャル勢のスマホ対応強化と合わさり、「コンソール劣勢」の印象をさらに強めている。しかしである。
TGSに訪れる多くのゲームファンにとっての「主役」は依然としてゲーム専用機であることに変わりはない。会社を通じてチケットを入手し、有給休暇をとって訪れたという男性(36)はこう話す。
「昨年、『モンスターハンター(モンハン)』の試遊ができず悔しい思いをしたので、今年は真っ先に整理券を取りにいった。あとは『ドラゴンクエスト(ドラクエ)』最新作の情報が気になる。ソーシャルゲームは僕ら古いゲームファンにとっては“異世界”の話ですね」
モンハンを提供するカプコンのブースは今年も活況を呈していた。
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