頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

いじめ問題の解決策(当事者や同級生で考えさせよう)

 いじめ問題に関して県や市町村が設置する「対策会議、委員会」に対する考えを綴ったところ、「難問解決」を標榜するブログなら解決策を示したらどうかという趣旨の意見を頂戴した。もっともである。
 頑固親爺の拙い経験則から、対策会議や委員会等が機能しないと断定はしないが、これまでの事例からして、機能しないケースが大半であることの実態を披露した。
 各都道府県をはじめ市町村などが設置している対策会議や委員会の実態を調査すれば、驚くような数字が出てきて、設置はしたが、その後、継続した会議等が開催されないまま自然消滅?している会議や委員会が大半である。 疑うなら、各県や市町に運営状況を調査すれば自ずと答えはでてくる。
 
 ところで、今、いじめに関していろいろな対策が講じられているが、いじめが今に始まったものでない。おそらく、いじめの発生はこの世に人類が、いや動物が誕生した最古の時代にさかのぼるだろう。(人間以外の動物の世界でもいじめはある。)
 また、中学校のいじめが騒がれ、次に高校でのいじめがクローズアップされているが、小学校や幼稚園、保育園でもいじめはある。さらに、大学、企業〈職場〉、趣味の会などの人が集合するところ、町内会、老人ホーム等でもいじめはある。
 これは、ある意味で個々の人格をもつ人間の宿命である。動物は人格とは言わないから弱肉強食の世界で生きるものの宿命とでも言っておこう。
 大津市の中学校のいじめ問題は、自殺した少年の両親が大津市等を相手取り、損害賠償請求の民事訴訟を起こし、その一方でいじめ被害を警察に訴えたが受理されなかったとのマスコミ報道から火が点いた。
 そして、マスコミ等に連日大きく取り上げられるようになったが、その功罪はマイナス面だけでなく、日本全国にいじめ問題に取り組む必要性を喚起した意味でそれなりに意義がある。
 
 ただし、問題点はある。その一つは、県や大津市が、今回の話題となっている事案に限定した「中学校のいじめ」だけを対策会議、第三者委員会での本題にしていることである。
 民事訴訟の片棒を担ぐような会議や委員会は必要なく、訴訟の中で、原告・被告が争えばよいことである。
 第三者委員会では、今後、さらに中学生から事情聴取するとしているが、既に警察が捜査をしており、重ねて行う事情聴取はよい結果をもたらさないだろう。むしろ、今後の進路の決定等極めて重要な時期に置かれている学生に与える負担は大きい。
 2点目は、少年の両親の希望で委員に教育評論家や大学教授等の有識者が選ばれて会議体が構成されているが、これも意味のないことで責任を持たない関係者の意見は空論、理想論に終わるケースが多い。
 保育園、幼稚園、小学校でのいじめは、思慮分別能力に欠ける子供であるから、大人(学校や保護者、行政)が最大限の手を差し伸べる必要があるし、特に家庭での躾や教育が重要である。
 しかし、中学生は刑事責任が問われるか否かのボーダーラインにある年代(思春期)、また高校生は大人への仲間入りになる年代であるから、大人の助言等サポートは必要であるものの、彼らはそれなりに考える力を備えている。
 
 いじめ問題は、大人が関与する前に中学生や高校生が、自らいじめについて考え行動する教育の場を必須授業科目(カリキュラム)として設けることである。
 頑固親爺の時代には「道徳」とか「ホームルーム」があった。学生らに考えさせて、学生らによる対策をとらせて解決させることである。教職員はそれをサポートすればよい。 
 いじめを目撃している中学生や高校生を含めて学生が自ら考え、議論し、行動する力をつける機会を与えること、つまり、こうしたカリキュラムを通じて、他人への慈悲の心と相互扶助の精神を備えた子供を育てることである。
 
 優秀な高校、大学を目指す教育はその次でも遅くはない。
 誠に失礼だが、対策会議や委員会の優秀な委員から出てくる提言は、既に頑固親爺には分かっている。(このことに関しては余り批判しないで・・)
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カイビリーニャとパウテウ

 ブラジルの伝統的なカクテルにカイビリーニャがある。
砂糖キビの絞り汁を直接、発酵、蒸溜させて造った「ビンガ」、日本で言うと焼酎のような酒、そこにレモン、砂糖、氷を加えたシンプルなカクテルである。
 味の決め手はレモン。小ぶりで濃い緑色をした薄皮のタヒチレモンが最高である。
サンパウロ州の田舎町を歩いていると、このカイビリーニャが飲める飲食店が多くある。
 飲食店と言っても日本のような店舗でなく、ドアや壁のない外部から店の中や客の様子が丸見えの解放された店で、カウンターと椅子がある程度の粗末な店である。
 いわゆる大衆酒場といったところだが、どこの店でもカイビリーニャの材料は同じでありながら店によってカクテルの味が微妙に違う。
 このカクテルは甘くて口当たりがよいが、ビンガのアルコール濃度は高く、30度から40度であるため、調子に乗って飲んでいると、完全に酔っぱらってしまう。
 しかし、ブラジルの料理と調和し美味しいのである。
ブラジルの人は、相対的に陽気で小さなことを気にしないし親切である。
 酒場で知り合った見ず知らずの者ともすぐに仲良くなり、カイビリーニャを飲んで陽気に騒ぐのである。
 もし、ブラジルに行かれたら、日本で言うと「場末のような店」に入り是非ともカイビリーニャを飲まれることをお薦めする。
 日本でこのカクテルを作っても、同じような味のカイピリーニャは絶対に作れない。

 次に、ブラジル風の揚げ餃子と言える「パウテウ」である。
 誕生日や嬉しい出来事などの祝い事には、欠かすことのできないポピュラーなスナックがパウテウであって、各家庭で作る。
 ひき肉、玉ねぎ、にんにくをみじん切りし、ここにネギ、ゆで卵を混ぜて塩、胡椒で味付けした具を餃子や春巻きの皮と似たパウテウの皮で巻く。
 これを油で揚げたスナックであるが、実に美味しい。
 日本でも食べることができるから、一度試食されてはどうかと思う。
 マクドナルド、ロッテリア等で販売すればバカ売れすること間違いなしである。

 南米(ブラジル)旅行回想録も、毎度食べ物の話題となるが、日本を出発する時より比較して太って帰国した訳が、今更ながらよく解かる。

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  戦艦大和

 男のロマンとして、太平洋戦争最中の昭和15年に進水した“戦艦大和”に乗船したい。
 こんな思いを持っておられる人は相当数おられると推察するが、当時の日本の最大技術を結集して建造された戦艦大和は、史上最大の排水量に兵装として史上最大の46センチ主砲3其9門を備えた桁外れの戦艦である。
 アメリカの原子力空母ジョージ・ワシントンと比較して全く引けを取らない規模である。
 全長263m、全幅38.9m、最大出力は27.46ノット(時速約51㎞)、乗員3332名、航海距離は16ノット(時速30㎞)で日本からアメリカのワシントンまで楽々に行ける(13,334㎞)のである。
 さて、建造費はというと当時の貨幣で1億3780万円、これを現在の貨幣価値に換算すると7000倍余りとしても約1兆円である。(計算違いでないはず)
 東日本災害復興予算に何兆円もの大金を充当するが、もし災害が発生していなかったら戦艦大和が再建可能であったと考えるのは頑固親爺のような愚者の発想である。
 
 さて、何故、戦艦大和のことを持ち出したかであるが、この艦を再建してジョージ・ワシントンと共に、尖閣諸島沖の海域に常時配置したら中国はどう出るか。
 反日政策の方針のもとに、半日教育を受けてきた中国人が、尖閣諸島の領有権を主張して国内でデモ行進し、また中国各地で暴徒と化している。また、一部の者は船団を組んで我が国の領海に侵入しようとしている。
暴徒と化した各地のデモは、半日を名目に一党独裁政治への不満を政府にぶつけているに過ぎないから中国国内の問題と理解しておこう。
 ただし、日本人や日本企業が被害に遭うことを危惧している。

 一方、船団を形成しての領海侵犯は、おそらく中国政府(中国共産党)公認の行為で、政府や党は関係していないように装っているが、はっきり言って国の方針に基づく行動であることは明白である。
 戦艦大和の復活とジョージ・ワシントンの配備は、アメリカが世界の強国と二重、三重の外交を展開し日本より中国を重要視しているから実現する訳がないが、戦艦大和一隻で十分である。
 中国に加えて、竹島の領有権を主張する韓国が、口を揃えて軍国主義(国家)の復活と騒ぐだろうが言わせておけばよい。要は、外交は力関係で成り立つのである。
 強い国であることを誇示までしなくてもよいが、隣国に思い知らせることがないと政治家や偽善者の評論家が言う対話路線堅持などと綺麗毎を言っても外交は出来ない、というより他国から相手にされない。
 こうした外交の難しい話は別として、軍服に身を包み戦艦大和の甲板に立って尖閣諸島の先に見える日本海の大海原を眺めている自分の姿が古女房の声で眠りから覚めて、消えてしまった。

 折角、良い夢を見ていたのに残念である。古女房にはロマンがないからどうしようもない。
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朋あり遠方より来る

 今から22年前の平成2年4月、当時、東京中野にあった大学内の研修所に入所する機会を得た。
 北は北海道から南は沖縄まで、文字通り全国各都道府県から選抜された30名の中堅(当時の年齢は40歳前後)が集まり、半年間の研修を受け、与えられて課題をグループ毎で研究し小冊子に編集した。(研究課題)
 研修期間は僅か半年間であったが、大学内の寮で寝起きを共にし、酒を飲み交わした関係は、入所者の考え方や価値観がお互いに基本的に同じで、よく通じることから、この30名(既に物故者2名がおられるが残念である。)は、同じ都道府県内など近くで長く付き合ってきた友人以上の友人である。
 今春、最年少のT氏が現役を退官されたことにより、全員がそれぞれが第二の人生を歩んでいる。

 この研修生が一堂に会する同期生会が、過日、新潟で開催された。
2年前は北海道(登別温泉)、今回は新潟、2年後の次回は徳島の予定である。
順番に幹事役を引き受けて、幹事役の地元にて同期生会を開催する習わしとなっている。

 新潟には訪れる機会が少ないことから、女房を同行しての4日間のドライブ旅行を兼ねることとした。
 「牛にひかれて善光寺参り」ならず、古女房にひかれて善光寺にお参りしてから、北国街道の関川の関所を愛車マークⅡで強行突破して長野から新潟入りして妙高高原で一泊。
 二日目は、松代・松之山、十日町一帯で3年に一回開催されている「大地の芸術祭」、黄金色に輝く「星峠の棚田」、美人林等を見学した後、越後湯沢の旅館に宿泊。
 そして、3日目は新潟市内に入り、今、人気のある新潟市郊外のカーブドッチ・ワイナリーや砂潟等観光したあと、新潟駅前のホテルで同期生会に参加して、そこで宿泊。
 4日目は、新潟市内を観光して、日本海の夕日ラインを経由して帰宅した。

 愛車(マークⅡ)は相変わらず最高、世界の名車である。全行程1500㎞を走行したが、走行性、居室性、燃費性など何をとっても素晴らしく、生涯乗り続けたい車である。

 さて、同期生会には、九州、四国、中国地方からの同期生が欠席されたものの、同期生16名が参加し、加えて恩師、元上司であられる当時のS所長、W主任教授の参加を頂き、総勢18名が、久しぶりに顔をあわせ、近況を報告しあい意見を交換する等して酒を飲み交わした。
 新潟は米どころ、酒どころであることから、幹事を引き受けてくれたT氏には、新潟の銘酒を多く準備して頂きこれまで口にしたことのない銘酒に舌鼓をうったが、T氏(ご夫妻)には、改めてその御労苦に感謝申し上げたい。
 論語の中で孔子が言っているように、気心を許した友人・朋との会合等(同期生会は参加すること)が人生にとって大きな楽しみであると同時に、人生そのものを豊かにしてくれるような気がする。
 語らい酒を飲み交わし、僅か3時間余りの会は閉会したが、最後に、全員が健康に留意し、今後、2年毎に全国各地のどこかで開催される同期生会に参加することを誓い合った。
 朋あり遠方より来る、また楽しからずや・・・・・・・・・
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頑固親爺の予想的中

 何かの有事(事件、事故、災害等)が起こると、行政は必ずと言っていいほど「・・・対策本部」、「・・・対策会議」等と称して新たな組織を設置し、対策を集中的に審議するのが習わしである。しかし、こうした会議や組織が機能した覚えは極めて少ない。
 言い換えると、行政のパフォーマンスで終わる場合が多く、その継続性もないケースが大半である。(例えば、ある一つの組織がどれだけの対策本部や会議を設置しているか。また、その組織は、今現在どうなっているかを調べれば納得できるはず。)

 今、いじめ問題でこのような会議や組織が数多く設けられ、著名な専門家?等を委員にして会議を開催する等しているが、いじめ問題の解決やいじめの撲滅、さらには自殺問題解決に奏効するとは考えられない。(そうなれば良いとは思うが・・・)
 大津の中学校生の自殺に端を発した「学校でのいじめ問題」は、遺族側弁護士の戦略にマスコミが乗せられ、被害届け出を受理しなかった警察が非難の矢面に立ち、真相解明のために学校や教育委員会への強制捜査に着手した。秘匿捜査でないから、また強制捜査であるため捜査結果を公表する義務があるだろう。
 
 その前に、警察当局の発表でないが、在校生300名余りの中学生を対象に捜査した結果、あれほどマスコミやインターネット上を賑わした「自殺ごっこ」は誰一人として直接目撃した者がいない旨のマスコミ(K新聞社など)報道があった。(頑固親爺の予想的中)

 また、最近において、自殺した少年の両親(弁護士のアドバイスだろうと考えるが・・・)が、大津市への情報公開請求において確約書に署名させられ精神的苦痛を負ったなどとして、市に100万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こしたとの報道があった。

 殆ど信用していないK新聞社の記事であるが、その記事が正しいと仮定した場合、警察の捜査経過、自殺した少年の遺族側の最近の行動から、いよいよ真相解明は最終段階に入ったと窺われる。

 愛する息子の命を損害賠償という形で補填しようとした遺族側弁護士は万策を尽くしたように思われる。つまり、民事訴訟の被告人側にも弁護士がついているから、法廷での訴訟で双方の主張が行われるが、今頃になって、新たな損害賠償請求をするということは、一般的には形勢不利となったのではないかと考えられる。(この時期は対策会議等開催されていて、関係者としては静観すべき時期だろう。)
 
 今回のマスコミやインターネットを駆け巡った嘘でたらめの情報、特に、加害者側が警察OBであるとした誤った情報(氏名が同じだけのこと)は、関係者やその周囲の人に多大な精神的苦痛を与えているが、その程度は遺族側の情報公開の苦痛とは比較にならない。
しかし、賢者であるがゆえに、これに耐え忍んでいるから立派である。

 それと比較して、少年の遺族側はまたもや新たな損害賠償請求に及んだとの報道である。
権利行使の一環として、法の定めるところにより行動するのは勝手であるが、そうすることが、自ら命を絶った少年の意志なのだろうかと考える。

 親は当然のこと学校関係者や同級生等は、もっと愛情をもって少年に接し話を聞きアドバイスをしてやるべきでなかったか。みんなが大なり小なり責任を感じるべきだ。
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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
    「生涯現役」が信条
    法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中

     

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Author:甲賀の"ういたかひょうたん狸"
1948年1月生れ
長年、公務員として奉職し定年退職
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地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
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