東京電力福島第1原発事故が起きた昨年3月11日から3月31日までの空間放射線量の最大値は、原発から北西に約5.6キロの双葉町上羽鳥で、12日午後3時に毎時1590マイクロシーベルトを記録した。

福島県が21日公表した、放射性物質の飛散状況モニタリングポスト観測結果で判明した。県によると、原発の敷地外ではこれまでで最も高い。

一般の人の年間被ばく線量限度を1時間で超える数値。

(共同通信)
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すごい情報が出てきました。

この情報は以前記事にした槌田敦さんの説

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1号機は地震で配管の破断があり,そこから水が抜けた。

配管破断の警報が鳴っていたが,吉田所長はそれを無視した。

配管の破断が起きたらすべきことは高圧注水系を入れること。

高圧注水系とは原子炉の圧力が高まった時でも水を入れることができるECCS(非常用炉心冷却装置)のこと。

これを使わなかったことがそもそもの大失敗。

1号機と2号機は地震が起きてから津波が来て電源を失うまでの50分間はそれを使えたはずなのに使わなかった。

3号機には津波が来てからでも,非常用の蓄電池があったので,それを使えたはずなのに使わなかった。

因みに,高圧注水系を使わないことが原発事故の対処としては一番まずい対処であるということは,スリーマイル事故の時に得られた大きな教訓の一つ。

この教訓は東電のPR誌に書いてあり,吉田所長はそのことをすっかり忘れてしまっていたようだ。

この対応の失敗により,1号機は3時間で原子炉が崩れ,午後6時には放射能だらけになった。

10時には吉田所長は原子炉建屋に入ってはならないという指示を出す。

この時点で放射能が漏れていたということは地震で配管が破断していたことを示している。

東電はこの時点でベントを行なう。その結果,ある程度の量の放射能が宮城県にまで飛んでいったが,福島第一は守られた。

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が正しいことを裏付けています。

東電は事故後現場の北西に汚染が広がったのは水素爆発のせい(つまり自分たちに責任はない)と主張していますが,爆発前から汚染が広がっていたのであれば,東電の初期対応の悪さとその結果のベントのせいということになります。

tsuchida