エコカー補助金:21日で受け付け終了 経産省発表
毎日新聞 2012年09月21日 22時43分(最終更新 09月21日 23時07分)
経済産業省は21日、エコカー補助金の申請受け付けを同日で終了したと発表した。予算残額は25億円あるが、途中で財源が尽きると当日の補助金がすべて無効になるため、前倒しして終了した。
補助金の申請額は直近5日間で約108億円。制度終了をにらんだ駆け込み需要で、申請額は19日の約14億3000万円から20日には約20億9000万円、21日は約32億8000万円と膨らんだ。土曜日の実際の申請額が残額の25億円に満たなくても、制度上、土曜、日曜は週明け月曜と同時の申請扱いとなるため、3日間の合計申請額が予算を上回るのは必至。土曜分の申請が補助金交付対象から外れて混乱が生じる恐れがあるため、経産省は21日での終了が必要と判断した。
エコカー補助金は、一定の環境基準を満たした新車を購入した場合、軽自動車は7万円、それ以外の乗用車は10万円を国が支給する制度で、予算額は2747億円。昨年12月20日以降に登録した新車を対象に4月から申請を開始していた。当初はハイブリッド車などの売れ行きが好調で、8月中にも制度終了する見通しだったが、その後新車需要が伸び悩み、申請ペースが落ち込んでいた。【小倉祥徳】