文部科学省では毎年、「教育職員に係る懲戒処分等の状況」を発表しています。
平成21年度の報告を見ると、「しあわせなみだ」が関わる性暴力により懲戒免職となったのは153人。
4日間に1人の教諭が、性暴力により懲戒処分となっていることになります。
【「平成21年度 教育職員に係る懲戒処分等の状況について」はこちら】
【調査のうち「 わいせつ行為等に係る懲戒処分等事案の具体的な状況について」はこちら(PDFファイルがひらきます)】
また財団法人日本性教育協会が定期的に行っている「青少年の性行動全国調査」では、学校や塾の先生からの性的被害について尋ねています。
2007年に公表された結果です。
【学校や塾の先生からの性的被害の割合】
|
中学生 男子 |
中学生 女子 |
高校生 男子 |
高校生 女子 |
大学生 男子 |
大学生 女子 |
身体をじろじろ 見られた |
0.2 |
1.3 |
0.6 |
1.5 |
1.7 |
4.1 |
言葉などで、性的な からかいを受けた |
0.7 |
1.1 |
0.6 |
1.2 |
2.0 |
2.8 |
電車の中などで 身体をさわられた |
0.1 |
0.4 |
0.2 |
0.3 |
0.4 |
0.7 |
相手の裸や性器などを |
0.1 |
0.0 |
0.3 |
0.0 |
0.4 |
0.2 |
性的な誘惑を受けた |
0.1 |
0.1 |
0.5 |
0.5 |
1.1 |
0.7 |
無理やりに性的な 行為をさせられた |
0.0 |
0.0 |
0.4 |
0.1 |
0.6 |
0.4 |
財団法人日本性教育協会編『「若者の性」白書 第6回青少年の性行動全国調査報告』小学館 2007年
健やかな成長が育まれる学校という場で、性、そして生の大切さを伝える存在であるはずの教師から、性暴力に遭っている子どもがいます。
教師からの性暴力は、「教師から生徒という立場の違い」や「年齢」「身体の大きさ」といった要素が加わり、問題をより深刻にします。
私たち大人は、この事実を知り、性暴力の加害者を教育の現場に入れないことを、徹底する必要があります。