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創作者は批判もすべて受け止めるべきなのか

イケダハヤト

2012年09月22日 09:40

素晴らしいツイートを見つけたのでご共有。

「悪意の深淵を覗き込むことはない」



漫画家の小池一夫さんのツイート。

僕もこれには同意見。

こうしてブログを書いていると、会ったこともない人から「バカ」「アホ」と普通に言われますが、僕も人間なので相当イラっとさせられます。目にした瞬間、手から変な汗が出てきます。ふと気が付くとブロックボタンを押しています。この一連の流れ、我ながらよくトレーニングされています。

さすがに最近は、その手の罵声に対してはかなりスルースキルが付きましたが、友人だと思っていた人が「つぶやき」の免罪符のもと、僕のことを悪く書いている瞬間なんかを見ると、さすがに人間不信になります。見てないと思ったら大間違いですよ…(こういうときは、そっとフォローボタンを外します)。

とはいえ、彼らの意見にも「一理」あることも、間違いのない事実です。僕はそこから何がしかのヒントや気付きを得ることができるでしょう。

が、小池さんも書かれている通り、あえて「それを見付ける為に、悪意の深淵を覗き込む事はない」のです。

もしも宝石が入っているとしても、毒の入った壷に手を突っ込んで心身を痛める必要はありません。宝石は違う場所にも落ちています。毒まみれの宝石は、自分のものにするのも苦労します。実際毒を落としてみたら、宝石じゃなくて石ころだった、なんてことも頻繁です。

何かを創作しているのなら、「逃げる」ことは超重要です。今までもこれからも、僕は逃げまくっていきます。卑怯と思われようと、自分を守り、創作を続けるためには仕方のないことです。失うもののない相手とやり合うのは、明らかな負け戦じゃないですか。

以前から主張し続けていますが、本当に道を間違えているとき、自分のことを本当に考えてくれる批判者は、決してオープンな場で批判を浴びせることはありません。

公衆の面前で批判している時点で、礼を失していますし、それは軽蔑すべき態度です。部下のダメ出しを大勢の社員の前でやるとか、典型的なダメ上司じゃないですか。それを本人や周囲は「愛の鞭」とか言っちゃうから、もう勘違いも甚だしい。「お前のためなんだ」という恩着せがましい善意で自分を守ろうとする、汚いやり口です。

最近は「つぶやき」という免罪符を使う人もいるから、これもタチが悪い。人を傷つけておいて「単なるつぶやきのつもりだった」なんて、想像力が欠如している証拠です。

と、つい怒りが漏れてしまいました。ふぅ。

もし皆さんが何かを表現・創作しており、どこからともなく失礼な批判を浴びせられても、そのことについて思い悩むのは損です。逃げてください。そして創作活動を続け、人の心を動かしましょう。

関連本。まだ積ん読で読破できていないのですが、批判について考える上で参考になる一冊。

こちらの記事も合わせてぜひ。4,000RT超えてます。

内田樹「呪いの時代に」 ネットで他人を誹謗中傷する人、憎悪と嫉妬を撒き散らす人・・・・・・異常なまでに攻撃的な人が増えていませんか



呪いの時代

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テクノロジー系ブロガー。ソーシャルウェブ研究会を主宰

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