松竹系で９月22日から公開されるアニメ映画『劇場版 タイガー アンド バニー ザ ビギニング』。これまでのアニメ映画と大きく違うのは、登場するヒーローが企業のロゴを身に付けて戦っていることです。スポンサーのロゴが付いたヒーローは企業の社員で、スポンサーのために働くというストーリーです。ロゴを付けているのは、ソフトバンク、ファミリーマート、アマゾンドットコム、牛角、日清ＨＹＢＲＩＤ太麺堂々、高須クリニック、ペプシＮＥＸなどです。2011年にテレビアニメとして放送され、20代から30代に人気を得ました。アニメのヒーローに実在する企業のロゴを付けることで、キャラクターを通して企業への親近感が増すことも期待され、企業は新たな広告手法として注目しています。今回上映される映画から新たにスポンサーになったのが、宅配ピザの「ドミノ・ピザ」。作業の効率化のため、電話注文を減らしてネット注文を増やそうとしています。この作品がネット上で盛り上がっているアニメだったため、ターゲット層と接触できるとして起用しました。８月からは、好きなピザに450円を足すとアニメキャラクターのオリジナルＣＤかマグカップが付くセットを販売。これまでピザを注文しなかった新規客を取り込み、売り上げを１～２割伸ばしています。アニメと企業を連動させるという手法は、今後定着する可能性もあるとして期待されています。