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続・公務員の残業代

2012年09月21日

 

この話、まだまだ続きます。

 

さいたま市では「仕事時間ダイエットプラン」という計画に沿って、部局・区役所ごとに職員ひとりあたりの残業時間を対前年比で5%~15%削減する目標を立てている。それでも23年度、年間で1000時間を超える時間外勤務をした職員は79人いた。時間外勤務が年1000時間以上の職場というのは異常だ。職員の体は大丈夫なのだろうかと心配になる。

こうして〝夜型仕事〟が習慣になってしまっている中で、住民サービスを低下させることなく時間外勤務を縮減するためには、部局や区役所ごとの削減目標値を設定することも大事だろうが、同時に、職員個々が抱える業務について「なぜ夜型になってしまうのか」「なぜ就業時間内で仕事が終わらないのか」といった個別の問題点を洗い出す必要があるだろう。

◆残業の官民格差

民間企業の多くは、どんなに長時間働いても残業代は一定額で打ち切りだ。それ以上はサービス残業することになる。当然、効率やスピードを考えて仕事をする。当たり前だ。既婚者は家に帰って子どもの顔が見たいし、独身者はデートだってしたいではないか。

労働組合のある会社なら労使交渉に臨むこともできるが、とりあえずのところで妥結する。組合員としては口惜しいが、無い袖は振れないわけで、会社がつぶれたら元も子もない。これはまだいいほうであって、残業代を出さないブラック企業さえある。これは労基法違反だから問題外としても、公務員の残業代は青天井といわれても仕方ないかもしれない。

きょう21日、さいたま市人事委員会から職員給与に関する勧告があった。 地方公務員は民間企業の社員と異なり、スト権など労働基本権が一部制約されている。民間のように給与や勤務条件を労使交渉で決めることができないため、その代わりに人事委員会制度がある。 毎年この時期に給与勧告がなされ、民間従業員と地方公務員の給与水準が同程度になるよう自治体に改定を勧告する。

公務員と民間の給与・賞与(ボーナス)の格差是正は実行されているが、残業代の官民格差には焦点があたらない。きょう配布された勧告の冊子をめくってみても、時間外勤務の縮減の項に「あらゆる対策を講じることを任命権者に促す」と書かれているのみだ。

 

◆ワークシェアは難しい?

さいたま市は昨年から「カイゼンさいたマッチ」という、職員の提案型事業とそれを表彰する制度を始めた。今年1月に開催された「さいたマッチ」で最優秀賞を受賞したのは我が南区の区役所。忙しい課に別の課の職員を助っ人として流動的に配置し、業務をシェアし、結果的に時間外勤務を縮減した。民間的には当たり前っちゃ当たり前だが、そこはきっちりと系統だてられた縦割り組織のお役所。南区役所の好事例を今後は全庁的に広げるようにすべきだと一般質問で指摘したが、期待したような前向きな答えは執行部から返ってこなかった。役所のワークシェアはそんなに難しいことなのか。

 

◆働くって何だろう

私は公務員の時間外勤務自体を否定しているわけではない。 自分の仕事に誇りを持ち、市民の幸せのためにと身を粉にして働いている職員もたくさんいる。 〝ダラ残〟するのは一部の人だと思いたい。時間をかけるべきところにはかけ、効率化できることは効率的にやる。民間に勤務する多くの市民が納得できるような働き方を、市職員は実践してほしいと強く思う。いまや公務員は、安定感と高収入で中高生にもあこがれの職業、役所は人気の就職先となっているらしい。

私たちアラサー世代は、バブル崩壊後の「失われた10年」に青春時代を送り、「超氷河期」に就職活動をした。先行き不透明な未来に一抹の不安を抱えつつ働き、子育てをし、老いていく親を思っている。自分らしく働くって何なんだろうと、禅問答のようなことを私はしばしば考えてしまう。残業代問題に切り込むのは少し勇気がいる。そういうときは、あきらめずに頑張って働いている人たちの姿を思い浮かべる。

 

 

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