2012年09月20日

大井町で2店

/らずんば@大井町にて塩/仲々@大井町にてつけ麺/

 仕事を早く切り上げて蒲田へ。
 国際展示場から蒲田に向かうには、乗り換えの手間より料金を優先させる大井町乗り換えと、料金よりも乗り換えの手間を優先させる大崎乗り換えがあるけど。
 今夜は大井町乗り換え、エスカレーターに頼らずに階段を登る人が多いなあと思ったら、随分と大井町に来ていないことを思いだして。
 このイトーヨーカドーができる頃までは仕事でよく来ていたなぁ、随分と変わった気がする。

 少し駅から離れて殆ど変わっていない道を歩いて行くと、凛@大井町とぴったり寄り添うように6月28日に開店したらずんば@大井町

 ラーメン屋どころか飲食店どころか、何屋なのか分からないたたずまい。凜大井町店、前身ののスた、開店時の凜、蒲田店、渋谷店、OOSAKAのすた、未訪問の南砂店、随分と凛が増えたので「凛の味は?」ではなく「凛@渋谷の味は?」というように店名を付さないと分からなくなっている。
 スープを店で作るのは当たり前だけど、麺も自家製麺だから、、、これはラーメン二郎そのものではないだろうか。
 山中さんは隣の凛にいるんだろうなぁと思いつつ店内に入ると、おっと、こちらにいました、お会いできてよかったです。私がもう少し一般常識のある大人だったら、これだけあちこちで顔を合わせていれば「よう、久し振り」と声を掛けて下さるかもしれないけど。などと渋谷でも大阪でも同じように思ったけど、私は私、今のままでいいです。
 手前のカウンター席に御年配の女性客が1人いらっしゃって、店主さんと談笑されています。

 山中店主さんは寡黙で必要最低限の接客すらしないことで有名ですが、実際はとても優しくて私も通っていた頃は・・・って昔話には誰も興味はありませんね。
 お話しを邪魔しないように左手のカウンター席へ、手前が3席、奥が4席の7席ですか、と記憶しながら店内を一望しますが券売機は見当たりません。
 口頭注文であることは分かっているけど念のため見渡して、鞄を肩から外して座ろうとすると「ご注文は?」と聞かれて驚きます。このお店は自分から注文してはダメで、席に座って壁に書かれたメニューを見ながら「いつ聞かれる(声を掛けられる)のか」を待つ緊張感が楽しみの一つなのに。
 食べるメニューは、食べたいメニューは決まっているけど、馴れ馴れしく上から目線はよくないですね。壁に書かれたメニューを見ながら「しおをお願いします」と言うところを緊張していて「しお」とつっけんどんな口調になってしまいました。
 緊張のあまり大失敗、機嫌、損ねなければいいけど。
 鞄を空いている席に置いてからコーナーに設置された清水器でお水を汲んでから席に戻ります。
 先ずはテーブルに丼を置き、レードルで塩ダレが注がれて凛の調理ショーが始まります。
 厨房が狭いからお客さんの目の前のテーブルで盛り付けていると考えてい人が多いようですが、狭いからではなくて修行先のさぶちゃん@神保町での調理方法を踏襲しているからでしょう。居抜きではなくて新規にテーブルを作ったのでしょうから、客席の後ろにスペースを考えると、狙って厨房を狭くしたようですね。そしてこの構成は山中さんが調理されるお店だけで、蒲田、渋谷、大阪では厨房で盛り付けてから提供しています(今はアレですが大崎も)。
 続けて薬味のネギをパッと一掴み散らし、麺の茹で上がり時間に合わせて柄杓でスープを注いでいきます。
 店内撮影禁止とは書かれていないけど店内撮影禁止の雰囲気が充満しているので(実際は撮影禁止です)、いつもならメニューを撮って後からブログに起こすところを、必死に書き写します。しょうゆ800円(おろ、塩専門じゃないんだ、細麺専門って書いてあったか)、煮豚増し200円、煮卵100円(ああ、頼み忘れた)、ご飯(煮豚)、、、「にんにく入れますか?」と聞かれます。

 えっ、もう出来上がったのか、一人だから麺の茹で時間が短くて済むんだ、「お願いします」と人にものを頼むときは頭を下げます。答えを聞いてから、タッパから切り分けてあるトッピングを取りだして盛り付け、最後にニンニクを一掴み乗せて塩800円の出来上がり。
 壁に書かれた説明書きに従って「写真を撮っていいですか?」と尋ねると「ラーメンだけね」とのお答えに「はい」と頷いて。
 レンゲが用意されていないのはラーメン二郎の一部の店舗(三田本店、神田神保町店など)とか家系ラーメンの一部の店舗(六角家など)とかと同じ理由なのかな。
 両手で丼を持ち上げてスープを直接飲もうとすると、先に豊潤なスープの香りが迫ってきて、その香りに包まれてスープを味わいます。
 豚ガラがどうとか、鶏ガラがどうとか、野菜出汁がどうとか、そんなことはどうでもいい、魂を持っていかれて世の中の全てのことがどうでもよくなる。
 テーブルに丼を置いてから箸を取って麺を手繰るとさぶちゃん@神保町譲りの細麺、自家製麺であることもあって言われなければ分からないほど進化してしまっている。

 もはや同じと言うのは無理があるでしょう、どちらも美味しい麺と言うことでいいのではないか。
 事前に切り分けてある厚切りチャーシューはかなりの大ぶりで、食べ応え十分の歯ごたえを残しつ柔らかさもある味わい。
 甘く煮詰めたメンマ、薬味のネギはスープ全体に行き渡っていて、一掴みのおろしニンニクは必須だと感じます。
 麺を食べながら時々丼を持ち上げてスープを啜り、気が付いたら全部スープを飲み干してしまいました。
 いやぁ、旨かった、ご馳走様でした。

 お店を出て少し涼み、よっぽど隣の凛に入ろうと思ったけど思いとどまり、近くのラーメン屋さんを探して、と。
 徒歩5分足らずで仲々@大井町に到着、緩やかな上り坂の途中にあるんですね。
 ちらっとネットを探ってみると何度か店名が変わっているので、その理由を知りたい方は品川経済新聞をご参照ください。
 店先のA型看板を見る限りではラーメンとつけ麺が用意されていて、つけ麺がオススメとのこと。
 タレの種類が書かれていなかったけど醤油がメインで他には塩とか味噌とかあるのかなぁ、と店内に入ります。

 ガランとしたラーメン屋にしては広い空間、右手が厨房、厨房の手間にカウンター6席、左手はテーブル席が10席ほど用意されていて、ご夫婦で営業される昼間は解放されているようです。
 券売機をみると左側がラーメン、右側がつけ麺、つけ麺は並盛200gが700円、中盛300gが800円、大盛400gが800円です。
 食券を買ってカウンター席へ、1人で営業されている店主さんにカウンター台越しに食券を渡して出来上がりを待ちます。
 カウンター台が高いので調理はよく見えませんが、盛り付けるときに炊飯器からチャーシューを出しているのには驚きました。

 つけ麺(並200g)700円、先ずは麺皿、つづけて「熱いですから気を付けて」とつけ汁の器。
 熱いならば手渡しではなくて直接持ってきてくれないだろうか、またはカウンター台を低くして直接テーブルに置いてくれるとか。
 流行を追わずにお客さん目線で選んだ細麺は浅草開化楼製麺で、とびきり美味しくないけど大嫌いな人はいないだろう味。
 つけ汁は清湯トンコツスープ、飲み後のすっきりさからかなり手間が掛けて仕上げてあります。
 初めから七味が振ってあるのが気になったけど、味わってみると辛さと言うより香り付けですね。

 つけ汁にはチャーシュー、メンマ、なると、柑橘系のかけらが少し多めに入っています。
 チャーシューはこだわって仕込んでいるとのことで、かなりレベルが高いとは思うので、スープに沈めないで麺皿に添えた方がいいと思います。
 食べ終わってスープ割、出汁は魚介系でとても美味しく頂きました。
 ご馳走様でした。

posted by ふらわ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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