中国国家安全省、日本に情報収集拠点 「禁輸技術も違法入手」英研究者が警鐘
【ロンドン=木村正人】米連邦捜査局(FBI)の元中国スパイ担当捜査官、I・C・スミス氏と共著で『中国のスパイ活動の歴史辞書』を4月23日に刊行する元英保守党下院議員で作家のナイジェル・ウエスト氏(60)が本紙と会見し、「中国の国家安全省は日本で働く中国人技術者や科学者らでつくる2つの協会と関係を持ち、産業やビジネス情報を収集する拠点にしている」と指摘した。
ウエスト氏によると、中国のスパイ活動は主に国家安全省と中国人民解放軍に二分される。国家安全省は台湾、チベット、ウイグル、気功集団「法輪功」、民主化運動の動向に重大な関心を持ち、スウェーデンやドイツ、米国、インド、オーストラリア在住の中国人社会にも浸透している。
中国への輸出が禁止されている部品や技術についても国家安全省がクアラルンプールやシンガポール、香港を最終荷受人とする取引に協力者を介在させて違法に入手しているという。
日本での活動は産業やビジネスに関するもので、前述の2つの協会を拠点に在日中国人に対し「中国に戻った時、日本で吸収した知識を共有しよう。学会参加の費用は面倒を見る。中国にいる親類が病気になれば必ず力になる」などと協力を呼びかけて、情報網を構築している。
by しばりょう
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