かつて、猛烈な放射線量を記録していたのに、
日本政府から「20km圏外だから避難する
必要がない」と言われていた福島県飯舘村。
現在は、多くの人が避難しているこの村も、
しばらくの間、高い放射線量を認めながらも、
「ただちに健康に害はない」と言われました。
僕のような「放射能危険野郎」が、「飯舘村は
本当にヤバい」と警告しても、安全野郎どもが
「専門家が安全だと言っているので安全」と
主張をしたため、結局、「デマ」になってしまい、
僕たちの声は届かず、子供たちが高線量の中、
学校に通うのが当たり前になったのです。
しばらく経って、やっぱりヤバいことを
ごまかしきれなくなったアホの専門家どもが
「新しいルールを作ってみたら、飯舘村が
アウトになったので、退避しましょうか!」と
言い出しましたが、このアホの判断のせいで、
どれだけ住民が健康リスクを抱えたのか。
実は僕、昨年8月に飯舘村役場を訪れており、
当時の空間線量が3.04マイクロシーベルトで
あったことを記録しています。
役場にある大型の放射線測定器で、この数値。
オフィシャルなものなので、メイドインチャイナの
ガイガーカウンターよりは信頼の持てる数値だと
思いますが、安全野郎は、この数値を見ても、
「大丈夫だ!」と言うことでしょう。
なぜなら、年間100ミリシーベルトまで安全で、
もし100ミリを超えて放射線を浴びてしまっても、
がんのリスクは、わずか0.5%上がるだけで、
日頃のストレスを考えたら、こんなものは誤差。
まったく問題がないと言うからです。
しかし、空間線量が3マイクロシーベルトという
特殊な世界は、「ベクレル」で見ると、どれだけ
異常なのかが一目瞭然になります。
以前、『チダイズム』では、飯舘村の10分の1、
空間線量が0.3マイクロシーベルト前後である
千葉県柏市の「ふき」のセシウムを検査しました。
気になる検査結果は、どうだったのかと言うと、
こうなっていました。
検出限界値以下。
暫定的に6.8ベクレルと表示されているので、
僕の分析では、「0ベクレルではなさそう」と
いうことになり、ここで「検出限界値以下だ」と
書いてしまうと、いろんな人に「不検出だ!」と
ヤイヤイ言われたのですが・・・。
「検出」か「不検出」かの話はさておきです。
今回の検査は、福島県飯舘村の「ふき」です。
あくまで暫定的な数値なので、最大に見て、
8.8ベクレルのセシウムが入っていたとして、
単純に10倍になれば、88ベクレルになります。
しかし、飯舘村の「ふき」は、どうなっているのか。
今回は、重量が足らず、芯の部分だけでなく、
葉の部分も含めることになってしまいましたが、
どうやら「ふきの葉」も料理に使えるらしいので、
可食部ということで、検査をしてみました。
気になる結果は・・・!!
4195ベクレル。
いくら葉の部分も含んでいるとはいえ、
単純に10倍とはならず、猛烈な汚染!
もちろん、国の基準値さえ軽々と超えており、
「食べる」なんていうのは、言語道断です!
あまりセシウムの出ない「ふき」で、こんなに
高い数値が出てしまうのですから、基本的に
他の農作物なら安全だというのは考えにくい。
まず、今の日本に必要なのは、現実を
受け止めるために、情報を得ることでしょう。
「ふき」ですら、こんなことになってしまうとは
誰も言わない。不都合な真実を隠したままで、
問題を解決できるはずがありません。
ダメなものはダメだと認めていかなければ、
安全なものを安全と認めることもできなくなる。
すべての情報を、ちゃんと開示してくれれば、
「風評被害」もなくなることでしょう。
僕たちには、圧倒的に
リサーチが足りません。