全国の科学野郎の皆さん、こんにちは。
「フラスコ、振ってる?」(※Hi-Hi風。)
さあ、大変お待たせいたしました。
皆さん、この日が来るのを、首を長くして、
チンチンも大きくして待っていたことでしょう。
今日からついに!
「鬼」が動きます。
これまでのLB2045では、怪しい数値が
出てしまっても、スペクトルを解析できず、
「検出されているかもしれない」と扱うしか
ありませんでしたが、「鬼」を使うことによって、
測定下限値以下の数値が、セシウムなのか、
それとも、その他の核種なのかも、ある程度
わかるようになりましたので、科学野郎の
皆さんのティンティンがフルMAX状態に
なること、間違いなし!
今日からいよいよ「本格稼働」になりますが、
一般ピープルには「わかりやすく」、全国の
科学野郎には、ワクワクが止まらないという
大興奮をお届けいたします。
ちなみに、「鬼」とは、機械のあだ名ではなく、
最高の測定環境も含めた、検査体制の総称。
同じEMF211型スペクトロメーターを持って
いる方もいらっしゃると思いますが、どのような
バックグラウンドで、どのくらい充実した設備を
持っているかも含めて、「鬼」です。
今日と明日は、名刺代わりのご挨拶に、
ちょっと特殊な検体を例に、ご紹介しましょう。
よく見ておけよ、ブタ野郎!
さて、今日と明日、お届けさせていただくのは、
福島県本宮市産の米です。日本人の主食で、
結果次第では、国民的大ピンチになる「お米」。
家で食べる時は、安全な産地を選べるけど、
外食する時は、どこのお米なのかがわからず、
食べるのを躊躇してしまう人もいることでしょう。
そこで、「鬼」で検査をしたら、どうなるのか。
皆さんに結果をお知らせいたします。
平成23年(2011年度)の
福島県本宮市産コシヒカリ。
「玄米」になります。
農薬や化学肥料を減らし、おいしく作った
「特別栽培米」だそうですが、その代わり、
セシウムが入っているんじゃ意味がない。
本宮市は、0.5マイクロシーベルト前後の
空間線量であり、千葉県柏市で言うのなら、
北柏や柏の葉あたりと同じぐらいの汚染度。
そんな場所で収穫された、放射性物質が
バリバリ降下しまくった時代の「玄米」は、
一体、どれくらいの数値になるのでしょうか。
「鬼」による検査結果は、こうなりました!
「検出」は確定です。
ということで、なるべく内部被曝を避けたい
皆さんには、オススメできる商品ではない。
では、具体的にどれくらいの数値なのか。
ここからは、科学野郎が大興奮のエリア!
マニアックな話をお届けいたしましょう。
(※クリックすると拡大できます。)
7ベクレルでした。
これは、今までの「LB2045」の検査では、
確定できるかどうかが、正直、微妙なところ。
しかし、検出限界値を合算2.4ベクレルまで
下げることができましたので、「検出」を確認。
以下、検出の証明となるスペクトルグラフの
解析をさせていただきたいと思います。
(※クリックすると拡大できます。)
玄米は、カリウムが多いので、こうなっちゃうと
キリッとした顔で、このグラフだけでは判断が
できないという科学野郎がいると思いますので、
純粋なカリウム40だけを入れたら、どうなるか。
そのグラフも載せておきましょう。
「もしや、鬼には絶対線源があるのか!?」
たった今、科学野郎が騒然としましたけれども、
カリウム入りバックグラウンドが、こちらです!
(※クリックすると拡大できます。)
けっこうキレイなグラフちゃんになっています。
このグラフを引き算用に使っていただきますと
わかるとおり、残念ですが、玄米にセシウムは
入っていると言うことができると思われます。
ただし、7ベクレルという数値になりましたので、
精米すれば、ほとんどを落とすことができる!
よって、このような結論になります。
福島県本宮市産の「玄米」は、
セシウムが検出されてしまう。
ただし、深刻な汚染ではなく、
精米すれば多くを取り除ける。
『チダイズム』では、やはり玄米で食べることは
オススメできませんので、しっかりと精米をして、
セシウムを取り除いて食べるのならば、大人や
福島を食べて応援したい人にはオススメできる。
ただし、精米しても、かなり微量のセシウムが
残る可能性はあるので、心配な人は食べなくて
良いと思うし、赤ちゃん用のおかゆにするのに、
わざわざ福島県産を選ぶ必要はないでしょう。
さて、明日も福島県のお米を検査しますが、
今日よりも特殊なパターンをご紹介いたします。
結果は「検出」だけど、実際は「不検出」という、
科学野郎が一番好きなパターンです。
おっ勃てながら待て!