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伝統を更新しちゃうノリの良さ マレウレウインタビュー

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MUSIC

くるりが描き出した「見落とされがちなもの」

くるりが描き出した「見落とされがちなもの」をdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 くるりが描き出した「見落とされがちなもの」をlivedoorクリップに追加 くるりが描き出した「見落とされがちなもの」をlivedoorクリップに追加 (2010/09/13)

5月に発表された2枚組のカップリング・ベスト『僕の住んでいた街』で、キャリア初のオリコン・チャート1位を獲得したくるりのニューアルバム『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』は、ポップ・ミュージックのあり方をもう一度見つめ直すための作品である。シンプルな3ピース編成で、地元・京都で録音された本作は、岸田繁いわく「スペックの低い電車」であり、特別なトピックがあるわけでもなければ、ジャンル間の横断・融合といったお題目があるわけでもない(くるりの場合、それは前提として内包されているのだが)。しかし、ふとチャートに目を落としてみると、そんなスペックの低い、低性能な音楽こそが、実は今もっとも世の中に欠けている音楽であり、本作のようにある意味では気楽に、自由に楽しめる音楽こそが必要なのではないかと気づかされる。ゆったりとしたアルバムのテンションとは真逆のその反骨心が、実にくるりらしいアルバムなのだ。

(インタビュー・テキスト:金子厚武 撮影:柏井万作)

PROFILE

くるり
1996年結成。1998年シングル『東京』でメジャーデビュー。現在のメンバーは岸田繁(Vo、G)、佐藤征史(Ba)。独特な切り口の歌詞、ユニークな音楽的発想、これらを支えるダイナミックな演奏が多くのリスナーを惹きつけており、シングル曲はもちろん、そのカップリングにいたるまですべての曲が幅広くリスナーから支持を得ている。9月8日には9枚目のアルバムとなる『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』をリリースする。
くるり on WEB
MySpace - Quruli

僕らもアーティストで、目立ちたがりですから、自分のためにやりがちなんですけど、「世の為、人の為」って考え方にならないとあかんなって。

―『僕の住んでいた街』のオリコン1位獲得おめでとうございます。2枚組のカップリング・ベストで1位というのは珍しいケースだと思うのですが、率直な感想はいかがですか?

岸田:普通にうれしかったです。1位とかって一生取れへんと思ってたんで(笑)。長いことやってきたご褒美じゃないですけど、そういう感じかなあ。

―佐藤さんはどう思いました?


くるりが描き出した「見落とされがちなもの」
佐藤征史

佐藤:ホント運が良かった(笑)。昔はリリースする時に、「同時期には他にこんなのが出る」とか周りの人が言うから、そういう話を聞いてた時代もあったんです。でも今は、誰が出るとか気にすることもなくなりましたね。(1位になった)その週がちょうどツアーの時期やって、その1本目やる前に「ウィークリー1位やで」って話を聞いたから、気持ちよくツアーに臨むことができました。

岸田:テストの点数がクラスで何位になりましたとか、徒競走で1位になりましたとか、そういうのとあんまり変わんないです。僕らよりスタッフの方が嬉しいんじゃないかと思う。

―「売れる」ということに関する話しだと、たとえばバンドとスタッフで方向性が食い違うこともあるかと思うのですが、スタッフとの関係性で意識していることはありますか?


くるりが描き出した「見落とされがちなもの」
岸田繁

岸田:こうありたいなってことが一つあって、養老孟司さんの本を読んでて思ったことなんですけど、松下幸之助さんがね、「世の為、人の為」ってことを言ってらして。それって今のご時世、今の若い人にはあんまり通用しないっていうか、みんな自分のために働いてるし、自分の評価とか給料のために働くじゃないですか? 僕らもアーティストで、目立ちたがりですから、自分のためにやりがちなんですけど、内にこもらないように、「世の為、人の為」って考え方にならないとあかんなって。そういう曲を書いたりとか、そういう風にスタッフと目的意識を共有したりとか。

―なるほど。

岸田:あとは、どうしても組織やったら適材適所って言い方がありますけど、例えばゴレンジャーみたいに、何かが得意な人がいるわけじゃないですか? その中にはバリバリ仕事できる人と、何かもう一つできひん人っていうのがおって…ゴレンジャーやったらそれぞれ超人なんで、あれですけど。

―(笑)。

岸田:仕事がすごいできる人はいいと思うんですけど、仕事のできない人のポジションがないっていう。仕事のできない人がやる仕事ってあるじゃないですか? 誰でもできる仕事。そういうところを見落とすと、組織として成り立たなくなるというか。

2/4ページ:時代の空気とかそういうものに対して、すごく敏感にやってる実感はあって。

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