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日中医院交流 心は一つ…岩手・宮古
岩手県宮古市の後藤泌尿器科皮膚科医院、後藤康文院長(75)が会長を務める宮古市日中友好協会は20日、中国
中国で反日感情が高まり、日本国内にも波紋が広がる中、両院の関係者らは「政治問題と民間交流は別」と、20年来の親交を深め合った。
煙台市は、中国山東省の北東部に位置する人口約650万人の大都市。宮古市が1991年、後藤医院から寄付を受けた人工透析機を煙台医院に寄贈したのが縁で、両院は92年から友好医院として医療研修などの交流を始め、93年には両市が友好協力都市を締結し、文化やスポーツで親交を深めている。
今回の訪問では、煙台市の職員3人が「雲南省で発生した地震などによる国内の事情」を理由に欠席したが、煙台医院関係者6人が13日に県内入りした。宮古市田老地区や山田町の沿岸被災地も視察し、長く滞在する人は今月末まで、県内の病院で透析の技術研修をするという。
20日の歓迎会には訪問団のほか、後藤院長や関係者ら約100人が出席。スライドショーで両院の20年間の交流を振り返り、宮古市の山口太鼓も披露された。
煙台医院の
87年に開業した煙台医院は現在、38診療科で1030床を持ち、職員も800人を超える大型総合病院。11年には、中国国内で10院しか選ばれない「患者に愛される病院」の一つに選ばれた。後藤医院は常勤医2人、診療科目は5科だが、鞠院長は「後藤先生から患者さんを思いやる精神を学んだおかげで今の煙台医院がある」と感謝する。
後藤院長は「政治問題は関係ない。我々は人と人との付き合いをしてきた。今後30周年も40周年も交流を続けたい」と鞠院長と握手を交わした。
中国総領事「早い復興祈る」達増知事を表敬訪問
中国の
会談では、尖閣諸島を巡る両国の緊迫について、許総領事が「歴史問題も含め、問題が起きていることを両国民が警戒することが大切だ」と述べ、達増知事は「両政府の対応で課題が解決することを期待したい」と応じていた。
(2012年9月22日 読売新聞)
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