安全を消費者に・私の生ごみ利用
私は今、地域の生ごみを循環型農業として利用しています。焼却するとダイオキシンを発生する生ごみを、甘くてうまい野菜を作るために、土に返しています。また、近くの15軒の家庭の皆様にもお世話になっています。生ごみは市の燃えるごみとして出さず、分別し、タンクとEM活性液を届けておき、入れてもらっています。 地域の大学の寮には食べ残った生ごみをタンクに入れてもらいます。その時にEM活性液を入れてもらっています。そのタンクを畑に運び、EM菌がタンク全体に行き渡るように、長時間畑において、私の友達(緑肥)(有機質)である雑草の上にまきちらし、その上に、米糠、宮田ブリーディングの豚糞、NECの生ごみコンポを散布してトラクターにてロータリーをかけます。そして2〜3ケ月放置します。

15軒の家庭と大学の寮に、タンクとEM活性液を届けておき、生ごみをを入れてもらって畑に活用

生ごみはEMで発酵熟成後、緑肥の上にまき散らし、米糠、宮田ブリーディングの豚糞、NECの生ごみコンポなどと一緒にロータリーをかける |
雑草が、生えてきますので、2〜3回ロータリーをかけますときれいな畑になり、そこに黒マルチを敷き、野菜の苗を定植します。
伊勢崎市内の回転寿司からも生ごみコンポストを回収しております。その生ごみコンポストは野菜の追肥としてうね間にまき、除草対策としても利用しています。
将来は回転寿司で使う野菜、デザートのメロンを供給したいと夢をみています。神奈川県にあるNECの生ごみコンポストを受け入れています。最近、食堂の食材を供給してくださいとの話が持ち上がっています。地元のサンデン八斗島工場より生ごみコンポストを1s1円で回収して、その時に食堂の食材を供給することになりました。近くのスーパーの地元野菜コーナーでは、松村農園のEM新鮮野菜がブランドになったのか、よく売れておりますので家族も喜んでおります。玉ねぎは甘くて、美味しいためかよく売れ、ブロッコリーは私の顔と同じくらいのが収穫されました。生ごみは塩分が多いといわれておりますが、小麦やトウモロコシを栽培することにより塩分濃度を減らすことができます。安心して使って大丈夫です。私のしていることは小さな一歩だが、何事も小さな一歩から始まると思っています。
=上毛新聞掲載【あぐり〜耕す人】〜安全を消費者に〜より=
・・・ 松村光雄さんはロボットの制作者になりたくて、大学では機械工学を学んだ。父親を早くに亡くし産業ロボットの会社で設計をしながら米や麦を作っていた。・・・「農薬を散布すると胃をやられ、好きなビールも三日は美味しく飲めなかった。」何とかならないかと考えていたとき一冊の本が目に飛び込んできた。「EM農法」・・「これはすごい」直感を信じすぐに挑戦。・・・三年ぐらい失敗が続いた。だが「安全な野菜を消費者に出したい」試行錯誤の繰り返しで導き出した答えが土にあった。「最初はいいキャベツを作ろうとした。今はいい土を作ろうとしている」。・・・夢は「玉ネギ王国」。生ごみを利用して日本一おいしい玉葱をつくり「外国産に勝つ」大きな夢がある。 |
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