EST普及推進委員会(委員長:太田 勝敏/東洋大学国際地域学部教授)は、「第2回 EST交通環境大賞」(主催:EST普及推進委員会、交通エコロジー・モビリティ財団、後援:国土交通省、警察庁、環境省、一般社団法人日本自動車工業 会、社団法人日本バス協会、社団法人日本民営鉄道協会)の各賞を決定しました。
EST交通環境大賞は、わが国におけるESTの更なる普及のために、地域の交通環境対策に関する取組み事例を発掘し、優れた取組みの功績や努力を表彰するとともに、その取組みを広く紹介し、普及を図るために、昨年度創設したものです。
2010年横浜カーフリーデー&モビリティウィークは奨励賞を受賞いたしました。
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【奨励賞】横浜カーフリーデー実行委員会
「横浜におけるカーフリーデーの実施」
(概要)
毎年、世界の1000都市以上が参加して行われるヨーロッ パモビリティウィーク&カーフリーデーは、1日あるいは1週間、車中心の道路空間を歩行者・自転車・公共交通のために再配分した憩いの空間を人々に体験し てもらい、地域の歴史・文化・その他の地域資源を再発見・再確認し、ライフスタイルの見直しを通じた地域活性化、持続可能な地域づくりに繋げる取り組みで ある。さらに、これを実行する過程で、様々な分野のネットワークが形成される。実行委員会は、日常的に多様な協働を生みだし、横浜の街を創造的な環境都市 へと転換させることを目的に、毎年9月22日の世界カーフリーデーと連帯する形で、2004年からカーフリーデーを実施している。2010年で7回目を数 え、50〜80の団体が参加し、1万5千人から3万人もの来場者があり、市民主導では横浜最大の催しに発展した。2010年は、会場の日本大通りに横浜を 走る路線バス10社の車両10台を並べ、公共交通の大切さをアピールした。横浜カーフリーデーは、市民団体が中心となって、行政と横浜市内を走る路線バス 事業者の全員が参加するという、全国でも例がない市民・事業者・行政の3者協働の成果として継続している取り組みである。
(受賞理由)
横浜という大都市において、市民団体主催で7年連続で 多くの団体が参加するカーフリーデーを開催している。開催期間(短期間)のCO2削減効果は少ないものの、ライフスタイルの見直しを市民に訴える啓発イベ ントとしてのカーフリーデーの理念は、中長期的な視点でCO2削減に向けた効果を発揮することが期待できる点で評価できる。