ハコ箱リモートの GPL 違反
本当は東スポ風に小さく「か?!」を付けたかったり。

ハコ箱リモートとはエスケイサイバーパス (株) が提供するサービスの一つで、ネットワーク越しに任意の PC 操作を可能にするサービスです。

で、これのサーバ側に用いるソフトがどうやら WinVNC の派生物のようです。何せデフォルトのインスト先ディレクトリ名が HBVNC 、実行ファイル名も HBVNC.exe ですから。

もちろんファイル名だけでは偶然の一致という可能性もありますので念のためバイナリエディタで開いて「WinVNC」で検索してみると……引っ掛かりまくり。
試しに WARNING : This machine has no default password set. WinVNC will present the Default Properties dialog now to allow one to be entered という文字列 (0x31d84-0x31e08) で WinVNC v3.3.3r9 のソースに検索を掛けたら vncProperties.cpp 中に全く同じ英文が確認できました。

VNC の本家である AT&T Laboratories Cambridge で配布されている WinVNC v3.3.3r9 ソースアーカイブ中の README.TXT に書かれている通り、WinVNC は GPL の元で配布されています。

VNC is Copyright AT&T Laboratories Cambridge. This software is
distributed under the GNU General Public Licence as published by the Free
Software Foundation. See the file LICENCE.TXT for the conditions under
which this software is made available.

GPL に従うとバイナリを配布した相手へのソース提供の義務があるはずですから、VNC 派生物なのか否かという確認を兼ねたソースくれくれメールをお問い合わせフォームから先々週ぐらいに投げたのですが未だ放置プレー中です。

とりあえず現時点で明確に GPL 違反と言えそうなのはインスト時に表示される独自のライセンス契約書で追加の制限条項を付けている点でしょうか。
by mailerdeamon | 2004-03-07 22:07 | Software


<< ヒットをねらえ! #01 今日のソフトウェア >>