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佐賀知事 原発稼働40年受け入れ9月20日 6時10分
政府が新しいエネルギー政策に盛り込んだ、原発の運転を開始から40年に制限することについて、九州電力の玄海原子力発電所の地元、佐賀県の古川知事は、19日、記者団に40年の制限を受け入れる考えを示しました。古川知事の考えは、ほかの原発の地元にも影響を与えそうです。
政府が今月14日に公表した新しいエネルギー政策では、「原発に依存しない社会の1日も早い実現」を掲げ、原発の運転を開始から40年に制限することを盛り込みました。
これについて、玄海原発の地元、佐賀県の古川知事は、19日、記者団に対し、「政府は『原子力規制委員会で厳格な運用で判断する』と言っているので、その通りやっていただければいいと思う。原子力規制委員会で判断したときに、別の材料を持って『是非やるべきだ』とはならない」と述べ、40年の制限を受け入れる考えを示しました。
一方、国の原子力の安全規制を担う原子力規制委員会の田中委員長は、19日の発足時の会見で、「40年前の設計は必ずしも十分ではない。40年を超えて運転するのは相当困難だと思っている」と述べています。
玄海原発は最も古い1号機が3年後に運転開始から40年を迎えますが、古川知事は、これまで停止中の原発の運転再開について、「安定した電力供給のために欠かせない」として認める発言を繰り返してきました。
古川知事の考えは、今後、ほかの原発の地元自治体や住民にも影響を与えそうです。
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