掲載記事:「えむえむ関東54号」より
=EMネット茨城発=
|
菜園のハーブをレストランに!
レストランの残渣が肥料に! |
土浦市 黒田藤太郎 |

写真-1 菜園に立つ黒田藤太郎さん |
会社退職を機に、一区画52m2の家庭菜園を始めました。
EMについてはご縁があり、無農薬・有機栽培と文言にも心ひかれて、ともかく、健康のため良ければのつもりでスタートした訳ですが、農業の経験は全く無く、知識は種の袋の裏面の説明ぐらいのものでした。
最初は失敗ばかりで、たまに食べられそうな物が出来た時は、すでに先輩の方や、地主さんから、スバラシイ見本をどっさりいただいてしまった後だったりが何度もありました。それでも、自分で作った野菜は、形は悪いが味は一番ではないかなと勝手に満足しておりました。肥料としては主にEMボカシペレットであります。
そんな中、イタリア料理の店をやっている家内の弟から、ハーブの種をもらいました。料理で使う野菜は季節によって、手に入りにくい時があるので、作ってくれと言うのです。ルッコラ・チコリ・アーティーチョークで袋の説明は全部外国語。良く解らないが、土地を合っていたのか、案外良く出来て、店には毎週一回宅配便で送ると、大変重宝がられたのと、畑を見に来た人が「見たことが無いが何という野菜ですか」などと、たずねてくれますので、一寸得意でおおいに張合いが出来ました。 |

写真-2 今冬のアーティーチョーク |

写真-3 昨夏のアーティーチョーク |
昨年9月、弟のレストランが、つくば市に移って来たのを機に、2区画追加で借り、計160m2となりましたが、その土づくりの元となったのが、レストランの残渣のボカシあえでした。店に生ごみバケツ8個おいてあり、毎日1個残渣に生ボカシを混ぜ、店の裏に保管されているものを、古い順に運んで来て、畑に埋めました。埋めてから2週間ほど経ったところから種をまいていくのです。

写真-4 昨夏のズッキーニ |
店にとってはその日にゴミ処理が出来、匂いが出ない。費用も安く済むので好都合。畑にとっては只で堆肥が安定して手に入るし、作業を待たなくて助かりました。今では、菜園で出来たハーブやミントの他、サニーレタス芽キャベツ。ブロッコリーを店へ提供しておりますが、お客様の評判も良いようです。
店のホームページには「EM農法による野菜を使用」とのキャッチコピーを載せております。
これらの方法で課題になるのは、残渣の中にビニールや紙、ビンの蓋などが混入しないように店の方に注意してもらう必要があること。イタリアンの場合アサリ等の貝殻が入るので、これが畑に入っての手だてをどうするか。また、残渣は常に発生するが、使うほうは季節によって、要、不要があるのでバランスがとれない点です。これらをクリアーして、滋養豊富な資源として、また、環境問題としてとらえていきたいと思います。 |

写真-5 今冬のサニーレタス |

写真-6 今冬のブロッコリー |
トラットリア・デルマーレとは http://www1.ocn.ne.jp/~mare/

写真-7
イタリア料理の店 トラットリア・デルマーレ |
「海の食堂」という意味のイタリア語。 新鮮な海の幸と福島・茨城の自家菜園にて無農薬・有機肥料・EM農法で育てられた旬の野菜・ハーブ類をつかった安全で美味しいイタリア家庭料理をワインとともにお楽しみいただけます。
茨城県つくば市北中島278−3
TEL 029-838-5258
JRひたち野うしく駅から車で5分
常磐自動車道 桜土浦ICから車で10分
圏央道 牛久ICから車で5分
営業火曜〜金曜
ランチタイム…11:30〜14:00
ディナータイム…17:30〜21:00 |