特集  EMと水質浄化
掲載記事:「えむえむ関東53号」より
=EMネット埼京発=
気楽にはじめようEM環境浄化!
EMクリーンクラブ水質浄化実験
                          
EMネット埼京 上山 巧

EMCC 相談役
(EMネット埼京 事務局長)
上山 巧さん



EMCCのロゴマーク
はじめに
 EMクリーンクラブ(代表:泉山信一氏・会員30名)は、気楽にはじめようEM環境浄化!善玉菌の働きで蘇生型社会を!を合言葉に、埼玉県川越市の地域を中心に2003年から活動を始めている団体です。
 個人的に数年前からEMを活用しているメンバーがみんなの力を合わせてより広くEMによる環境浄化を進めようと結成されました。自然と命を大切にした地域づくりのため、EM(有用微生物群)による生ごみリサイクル、米のとぎ汁EM発酵液、EM廃油石鹸つくり、河川や池、沼の浄化活動などを実践し、広く環境浄化に貢献することを目的としています。
 因みにクラブのロゴマークの文字は、クラブメンバーの熱意をグラデーションで表現し、明るく楽しみのある雰囲気とEMが河川に、そして地球全体へと流れていくような思いを表現しています。
 今回は、他県での河川浄化成功事例を知るにつけ、河川の多い地元地域(川越)でも積極的に実施してみようと2003年6月より取り組んでいるEMによる用水路の浄化実験結果について報告いたします。
 対象場所は埼玉県川越市の仙波河岸史跡公園付近の用水路です。この公園は昔から湧き水が出る場所で、江戸への物品を運ぶための出発点の船着場であった由緒ある場所と聞いています。周りには貴重な植物生態も残っていて、今年から史跡公園として保存されることになっている場所です。

川越アースデーに参加
 この浄化活動については、9月23日に行われた地域の環境イベント「アースデー・イン・川越」さらに、平成16年2月7日地元の環境ネットが主催して開催された「かわごえ環境フォーラム」で発表。「環境活動報告集」にも紹介されることになりました。
 今回実験的に実施した用水路(河川)の浄化活動は、短期の途中経過ではあるが、EM(有用微生物群)の水質浄化について期待以上の結果が得られたのではないかと思われます。新年度も継続して実施していくつもりです。動植物の生態系の変化などの自然観察、さらにpH値、BOD値など水質の科学的データーの変化も測定したいと考えています。
そして米のとぎ汁EM発酵液、EM生ごみリサイクル、EM廃油石けんつくりの普及活動と合わせて、多くの環境活動団体と連携して河川の水質浄化活動の輪を広げたいと考えています。
浄化実験の経過についての報告
実施期間 : 03年6月 20日〜継続中
協力団体 : NPO法人関東EM普及協会EM埼京ネット、川越環境ネット
方  法 : EM土ダンゴの投入と米のとぎ汁EM発酵液の投入

EM土ダンゴの作成と投入:
EM土ダンゴの材料 分  量(比率)
用水路のヘドロ土(水を切って乾燥)
畑の土(今回はEM自然農法畑の土を利用)
EMボカシT型 1〜2
米のとぎ汁EM発酵液 適量
EMXセラミックスパウダー 1/1000〜1/5000
つくりかた

1.材料をよく攪拌し、団子状態にでき  る水分になるように米のとぎ汁EM発 酵液を投入する。

2.材料をソフトボール大の大きさの  ダンゴにする

3.板やダンボールなどに並べる

4.発酵したEM土ダンゴ。
ダンゴの表 面に白い糸状菌等が発生し、固くな るまで乾燥させる。
(今回は6月20日〜7月5日の約2週間)
用水路への投入

5.EM土ダンゴの投入。
用水路のヘドロ の表面に付着するように投入。投入量は用水路1u当たり2〜3個を目安に・・・

6.米のとぎ汁EM発酵液の投入。
EM土ダンゴ投入時にメンバーが持ち寄った米のとぎ汁EM発酵液を用水路の上流から投入。EMダンゴを投入した暗渠にも投入。その後も定期的に投入した。
EM投入前と投入後の様子

7.7月6日EMダンゴ投入時
緑色の藻が沢山浮いている。

8.9月6日ヘドロが減り水位が下がり
川底がみえる

9.EM投入前の暗渠入り口

10.きれいになった暗渠入り口
以上

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