みんなでお風呂なんて15年ぶりくらいだ。
あの頃はまだ子供でみんなで背中を流し合ったり泡風呂で遊んだりといろいろしてた。
小学校に入ってから一切なくなったし教室がばらばらだったから繋がりも薄れた。
進級して同じクラスになっても他の友達としか話さなかった。
ボク以外は繋がりがあったみたいだけど、ボクは登校するときに一緒に行く程度だった。
学校でよく冷やかされたものだ。「お!ハーレム野郎が来た」とか「よ!モテ男!」そんなことを言われつづけ、友達は出来なかった。
だから他校との喧嘩に明け暮れいつしか関東全域にまで手を伸ばしてしまっていた。
家にいても親は共働きで暇だった。ガキのくせに大人を軽く倒すほどだった。
気付けば学校が終わるなり人通りの少ないところに行き、そのまま遠くに行って喧嘩していた。
おっと話が脱線したな。本題に戻ろう。
関わりがなくなりかけると必ず面倒をみてくれたのが可奈の親だった。
人情味あふれる幸せな一家だ。
我が家とは真反対なのに可奈とは気が合った。
そんなことを思い出しながら風呂場に向かった。
風呂場に入ってさーっと体を洗って振り返ると
あ「涼くんおそーい」
り「わりぃな(///∇//)」
か「ぶっ。照れてヤンのw」
ち「かわいいww」
り「冷やかすなよw」
か「でもお前高校は水泳なかったから女子の裸なんて久々だろ?」
り「まぁなw」
ち「そうだよ!小学生とは思えない喧嘩の強さで毎日ふら~ってどこかに行っちゃったから一緒にプールとか行けなかったし」
り「それはさすがに行けないよ、学校の連中に冷やかされる」
あ「そんなの気にするの?」
り「俺にだってプライドってもんがある!」
か「むしろプライドしかないだろw」
り「うるせいやぃ!」
ち「ふふふ。もう赤くないねw」
り「慣れたかなw」
か「ちぇっ」
り「なんだよ?」
か「もっといじりたかったw」
り「あのな~」
あ「涼くん、いい体してる(///∇//)」
り「あ、ありがと」
か「ほんと、高校の柔道部の首相よりいい胸板w」
り「え?」
か「いやね、いきなり告ってきてなんも返事してないのにいきなりシャツ脱いで抱きついてきたから玉蹴って逃げたw」
ち「可奈ちゃんかわいいもん」
り「顔はいいけど胸は…」
か「バカ…」
あ「涼くん…」
ち「私の見たい?」
湯が白濁していて中は見えないようになっているのだ」
り「い、いいよ。それよりみんな体洗ったの?」
あ「もうとっくにw」
ち「うん」
か「洗ったにきまってるじゃんw」
り「そか」
か「なに?流してほしいの?」
り「もう洗ったし」
ち「ふーん」
あ「涼くんマッサージしようか?」
り「綾香、そこまでしなくていいよ」
あ「したいの」
か「涼、やってもらえよw」
ち「そうだよ」
り「じゃーやってくれ」
あ「わーい」
綾香の手は風呂で温まっていて気持ちよかった。そしてなにより女性の手になっていて綾香も変わったなと感じていた。
ふと気付くと触ってくる手が4つになっていた。
後ろを見ると綾香がいて、右を見ると千佳がいた。
り「千佳までなんだ?」
か「私もやろうっと」
り「おいおい、俺をどうする気だ?」
ち「あとで教えてあ・げ・る」
り「色っぽく言わなくていいから、今教えてくれ」
か「まぁまぁ」
あ「涼くんに触れるのこういう場しかないもん」
り「そういうこと」
か「そ!」
3人とも女性の手になっていた。昔手を繋いだときとは違う。
り「みんなきれいな手になったね」
か「ほめてんの?」
ち「ありがと」
あ「うれしいw」
り「ほめてるに決まってるじゃんw」
か「あっそ」
ぶっきら棒に言っていたが顔はうれしそうだった。
り「おし、先上がるな」
あ「私も~」
ち「のぼせる前にあがっとこ」
か「あーみんな上がるならうちも~」
後ろは振り返らなかった。その勇気がなかった。
着替えるところはさすがに別だが上は空いていた。
か「涼、聞こえる~?」
り「何か用か?」
か「千佳の胸やばいぞー」
り「そういうこと大声で言うなw」
ち「そ、そうだよ可奈ちゃん」
あ「涼くんごめんねー」
り「ボクより周りに謝れw」
か「すんません」
り「まぁ誰もいないけどな」
そーさっき風呂場にボクら以外いなかった。
か「涼、あとで覚えとけ!」
り「あー怖い怖い」
千佳と綾香の笑い声がした。それにつられて可奈も笑っていた。
部屋に戻ると3人はまだいなかった。どうしたと思い戻ると3人組の男に絡まれていた。
り「おいおい、お兄さん方なにしてるの?」
か「あ!涼、助けて」
男A「へー男連れかwガキじゃん。はっははは」
男B「こんなガキになにができんだよw」
り「3人とも先に戻ってて」
男C「なーに言ってんの?お嬢ちゃんたちはこれからお兄さんたちと遊ぶんだよね?」
あ「涼くん助けて><」
綾香が泣きそうだ。千佳が腕で肩をさすってあげている。
り「お兄さんたちちょっと表出ようか」
男A「あー?なんで?」
拳を見せた。
男B「こいつ俺らとやる気だぜ。はっははは」
男C「ガキ1人に大人3人だぞw勝ち目ねーよ、バーカ!」
り「さっさ出ろや!」
男たち「はっははははっは」
男B「しょうがねー出てやるよ。でもなお前が負けたらお嬢ちゃんたちはお兄さんたちと遊ぶからね~」
り「表に出たら5秒やる。死ぬも生きるもお前たち次第だ」
男A「お前バカか?こっちは毎日鍛えてんだよw」
り「だから?」
男C「お前みたいなガキ秒殺だって言ってんの!」
り「あっそ」
表に出たら男たちは筋肉を見せつけてきた。
り「寒いでしょw早く服着たら?」
男A「ちょうどいい」
り「あっそ。じゃーやるよ」
肩を横にぐいぐい伸ばし首を曲げ指をポキポキ鳴らしてから3秒で1人目を倒した。2人目はすぐに殴りかかってきたからカウンターで顔面に一発で倒れた。3人目は棒を持ち出してきたからさらっとかわし棒を片手で握ったら相手が頑張って振り上げようとしてるのにビクともしなくした。
男B「お、おい放せ!」
り「は?」
男は棒を手放し殴りかかってきた。
り「お!百円みーっけ」としゃがんだら男はこけていた。
り「あららー痛そうに」
男B「てめー調子にのんじゃねーぞ」
り「あとの2人誰も運ばないと思うよ」
男B「は?」
り「せめてもの情けってやつだ。あんたが一番力持ちだから残した。」
男B「ど、どういうことだ?」
り「倒れた二人運んでやれ」
男B「はー。でもここで逃げたら男じゃねー」
り「そう来たか」
殴ってきたからカウンター一発で倒した。
り「お前らとは格が違うんだよ」
つづく