アップルの特許権訴訟、ドイツの裁判所はサムスン侵害認めず
9月21日(ブルームバーグ):米アップルが韓国のサムスン電子による特許権侵害を主張している訴訟で、ドイツ・マンハイムの裁判所は侵害の事実はないとの判断を示した。
アップルは、同社のタッチパネル技術に関する特許をサムスンのスマートフォン(多機能携帯電話)「ギャラクシー」が侵害しているとして訴えていた。サムスンの広報担当、ジェーソン・キム氏が21日の電子メールで裁判所の判断について明らかにし、裁判所のボック報道官もこれを確認した。
アップルはサムスンがアップル製品を模倣していると主張し、全世界で訴訟を起こしていた。サムスンは発表文で「この日の判断を歓迎する」と表明した。
マンハイムの地裁判事はこの日、アップルが同じ特許に関して米グーグルのモトローラ・モビリティ・ホールディングス部門を相手取る訴えも退けた。
アップルのロンドンの広報担当、アラン・ヘリー氏は裁判所判断についてコメントを控えた。
ドイツではマンハイムのほかに、ミュンヘンとデュッセルドルフの裁判所でアップルとサムスン、モトローラ・モビリティ、マイクロソフトをめぐる裁判が行われている。
米国ではカリフォルニア州サンノゼの連邦地裁が先月24日、アップルの主張を認めサムスンに賠償金支払いを命じたが、日本ではその後、アップルの主張を退ける判断を東京地裁が下している。
原題:Apple Loses German Court Ruling Against Samsung in PatentSuit(抜粋)
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更新日時: 2012/09/21 19:18 JST