野田代表再選:足元から「民主離れ」 党員投票率が半減
毎日新聞 2012年09月21日 21時55分(最終更新 09月21日 22時05分)
21日の民主党代表選で、野田佳彦首相は国会議員、地方議員票で6割超、党員・サポーター票で7割超、全体で66%を獲得して圧勝した。党内主流派の幅広い支持と、衆院選を経ない「4人目の首相」誕生は避けたいという党員世論に後押しされた結果だ。だが党員・サポーターの投票率は33.2%にとどまり、菅直人前首相と小沢一郎元代表が激しく競り合った10年の代表選(66.87%)からほぼ半減した。党の足元で「民主離れ」が進んでいる懸念もある。
地方議員の投票率も10年の96%から78%に落ちた。首相優位が揺るがず関心が高まらなかったことも一因だが、衆院解散・総選挙に向けた党勢立て直しの道のりは厳しそうだ。
首相には国会議員(336人)の約6割の211人が投票した。前原誠司政調会長のグループ(約40人)や旧民社グループ(約30人)を核に、幅広い議員の支持を集めた。首相は党員・サポーター投票でも、岩手、山形、佐賀、沖縄を除く43都道府県で最多得票を記録した。青森は首相が最多得票を獲得したが、ポイント数では他の3候補と並んだ。