［政治］【尖閣国有化】新たな脅威　台湾抗議船出現　無秩序行動の恐れも　＋（1/2ページ）（2012.9.21 22:21）

　中国公船と海上保安庁の巡視船とのにらみ合いが続く尖閣諸島（沖縄県）の海域に２１日、台湾抗議船が姿を現した。勢力を増す中国公船や姿を見せない漁船団の影に続く新たな脅威に、海保の緊張は途切れることはない。抗議船は政府が管理可能な船とは違い、無秩序な行動に出る恐れもあるからだ。

　２１日午前１０時半ごろ、尖閣諸島・魚釣島西南西約４４キロの接続水域に１隻の船が入るのを海保の巡視船が見つけた。

　船上には複数の人影。「釣魚台を守ろう」「釣魚台を取り戻せ」。横断幕も掲げられていた。船は「大瀚（だいかん）７　１１号」。台湾の抗議船だった。海保幹部は「抗議船の出現は予想外だった」と話す。海保の巡視船の警告にも抗議船は「邪魔するな」と抵抗した。

　１８日以降、周辺海域では海保の巡視船と中国公船との対峙（たいじ）が続く。中国の海洋監視船や漁業監視船が繰り返し、接続水域侵入をうかがっているような状態だ。