ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日、1番でティーショットを放つ金田愛子=宮城県利府町の利府GCで(北村彰撮影)
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◇ミヤギテレビ杯 ダンロップ<第1日>
▽21日、宮城県・利府GC(6498ヤード、パー72)▽雨、気温19・9度、風速1・3メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ3人)▽観衆1869人
プロ8年目、今季ここまで出場20試合で予選通過5回の金田愛子(31)が6バーディー、1ボギーの67をマーク、不動裕理(35)とともに5アンダーで首位に立った。2005年のデビュー戦から通算58試合に出場、生涯獲得賞金は506万4000円で、まったく無名の存在。2日目は生涯獲得12億6615万円余の女王・不動と最終組で渡り合う。
金田だけどキンクミ(金田久美子)じゃない。自称・ラブ子。インターネット上では『ラブ子のラブLOVEらぶログ』というブログを展開する金田愛子が、デビューから7年間の沈黙を破り、ついに表舞台に現れた。
出だし10番で7メートルのパットを沈めてバーディー発進すると、14、15、18番でもスコアを伸ばし、アウトは2バーディー、1ボギー。人生初のトーナメントリーダーだ。
父・武雄さんは社会人野球の大昭和製紙で4番を打った三塁手。「父の勧めでプロゴルファーを目指すことは決めていたけれど、中学ではソフトテニス部に入ったんです」。就実高(岡山)時代には国体、インターハイでいずれもベスト8以上に。そして「国体から帰ってすぐにゴルフクラブを買いに行った」という。
「ずっと一番の願望だった」という不動とのラウンドが、いよいよ実現する。「父のおかげで他人より体は強い。まだまだ頑張れます。これからです」 (月橋文美)
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