新教育の森:長崎・諫早高、課題研究で優秀賞 チョークなど使い水浄化 /福岡
毎日新聞 2012年09月21日 地方版
鎌田さんは凝集剤を研究する中「壁にぶつかり、みんなで話し合った。諦めずに一つのことを続ける大切さを学んだ」。セラミック作りを担当した林さんは「試行錯誤した。多孔質セラミックを作るのに適した割合を見つけた時はうれしかった」と笑顔を見せた。
土橋教諭は「生徒にはいくつかヒントを出した。実験器具を買えば簡単にできるが、今の生徒に必要なのは“試考力”。失敗してもいいから挑戦して課題を解決し、成功に導く。その過程を体験させたかった」と振り返った。
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■ことば
◇長崎県立諫早高校
1911(明治44)年、北高来郡立諫早実科高等女学校として開校。現在、普通科と理数科があり、1〜3年生875人が在籍している。昨年4月から付属中を開設し中高一貫校。中国・四国・九州地区理数科高校課題研究発表会には05年以降、3年連続6回出場している。ノーベル化学賞の下村脩氏のほか、脚本家の故・市川森一氏らを輩出。全国高校駅伝競走大会では女子が01、04年に全国制覇を果たした。
〔福岡都市圏版〕