生徒自殺の高校 教師が不適切発言
9月22日
5時57分
兵庫県川西市で自殺した高校生がいじめを受けていた問題で、この高校の教師が授業中、自殺した生徒の両親について、「高校の対応を理解してくれず、このままでは学校がつぶれてしまう」と発言していたことがわかりました。
高校は不適切な発言だったとして、近く両親に謝罪したいとしています。
今月2日、兵庫県川西市で高校2年生の17歳の男子生徒が自殺し、生徒の教室のいすに死んだ虫が置かれたり、「虫」とか「ばい菌」などと呼ばれたりするいじめを受けていたことが明らかになりました。
生徒の両親は自殺の3か月前、いじめの情報が同級生から教師に伝えられたのに、高校が適切な対応を取らなかったとして、自殺直後に高校が行ったいじめについてのアンケートを開示するよう兵庫県に求めるなど、批判を強めています。
こうした批判について、高校の生徒指導部長の男性教師が、今週行われた授業中、「自殺後の高校の対応を両親が理解してくれず、学校行事の開催も難しい。このままでは学校がつぶれてしまう」と発言していたことがわかりました。
高校の調査に対し、この教師は、「両親の気持ちをもっと考えるべきだった。不適切な発言だった」と認めたということです。
校長とこの教師は21日夜、謝罪のため両親の自宅を訪れましたが、会うことはできず、高校では近く謝罪したいとしています。
これについて、両親は、「学校への不信感が増すばかりで、残念です」と話しています。
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