竹芝旅客ターミナルから最短で2時間20分。新島港に降り立った2人は、徒歩で島巡り。島の散策を続けると、島のあちこちで巨大なモアイ像のような石像を発見。ひとつひとつ表情も違い、とてもユニーク。そんな中「モヤイ物語」という石像のお店を発見。ご主人によると、モヤイとは島の言葉で“人との出会い、つながり”を意味する言葉で、モヤイ像はこの島のオリジナルの石像。抗火(コーガ)石と呼ばれる世界でもイタリアのリパリ島とここ新島だけでしか採れない、とても珍しい石でできているそう。あの東京・渋谷の西口の待ち合わせ場所で有名なモヤイ像も、実はここのご主人の作品だったと分かる。 続いて2人が向かったのはまるでギリシャのパルデノン神殿のような露天風呂。島独特の抗火(コーガ)石で造られ、その造形美に加え、式根島や神津島をはじめとする太平洋の眺めも最高。今宵の宿は、新島で唯一の温泉宿「新島村温泉ロッジ」で。 翌日、2人は式根島へ向かう。島の観光協会長さんに特別に案内してもらい、秘湯の海中温泉へ。式根港のすぐ脇にある洞窟の先に案内されると、そこには海に面してつくられた4つの湯船からなる24時間入浴できる野趣満天の海中温泉「松が下雅湯」が。歩くこと1分。先ほどとは泉質の異なる、なんともダイナミックな温泉を発見。太平洋を眼前にし、岩礁だらけの海辺の温泉「足付温泉」。潮の干潮で適温の岩場を自分で探して入る、なんともユニークな海中露天温泉だ。 そして最後に、式根島で最も野趣あふれる海中温泉へと案内してもらうことに。切り立った巨大な岩壁の間を降りたところにあるこの温泉、V字谷が"まるで地を鉈(なた)で割ったよう”ということから名付けられた「地鉈(じなた)温泉」。 鋭く切り立った崖の間に続く、長い階段を下りきると…、そこはまさに海の秘湯!たどり着くまでは大変だが、火山性の伊豆諸島・式根島の地熱を感じる素晴らしさは格別だ。