- [PR]
ライフ
「世界が変わる…」 色覚障害者98%の不便解消、補正眼鏡を販売
2012.9.20 21:28
(1/2ページ)
色覚障害がある人たちが日常生活で感じる不便さを解消しようと、大阪市内の眼鏡製造会社が色覚障害を補正する眼鏡レンズを開発、本格販売に乗り出して注目を集めている。国内では男性の20人に1人、女性の500人に1人に色覚障害があるとされるが、障害に気付かず成長するケースも増えているという。同社は「これまで不便さをあきらめていた人たちの可能性を広げられたら」と話している。
この会社は大阪市中央区のネオ・ダルトン社。小学生から成人まで、色覚障害の悩みを抱えた人が訪れる。相談内容は「パソコンの画面の色が判別しにくい」「野菜の鮮度がわからない」などだ。
国内で正常な見え方に近付く有効な補正レンズがなかったため、自身も色覚障害がある同社社長、足立公さん(57)が約20年前に開発に乗り出した。「地下鉄の路線図が判読できない」「車のスモールランプとブレーキランプの違いが分かりにくい」と日頃から不便を感じ続けていた。
米国在住の日本人医師らの理論を基に、赤、青、緑の光の三原色の透過率をフィルターで調節する特殊レンズを採用。ミラータイプのサングラスのように光を反射することで目に入る光の量を調節し、正常なカラーバランスに近づけることに成功した。色覚障害者の約98%について補正が可能という。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]