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2012-09-18 10:22:00

不平不満を言う前に

テーマ:ブログ
数日前、ある方と「若手に注意するのは、“その人はまだ成長出来る”と思うから言うんだよね。言っても一緒なら、最初から注意などしない」という話になった。

私もそれに同意した。

そこに至るまでには理由があった。

1週間ほど前、私の病室の患者さんの身体を拭きながら、上のほうのポジションにいる看護師さんが「最近、清拭(身体拭き)の患者さんが多いよねぇ」とグチっていた。

その後、しばらくして、私が用件を頼むと、何かグチっていたので、「グチるなら休憩室でグチりなさい。他の患者がいる事を忘れるな。患者は聞いていて決して気持ちのいいものではないのだから。口より手を動かしなさい」と注意した。

最近は、若手ばかりでなく、30歳を超えても、すぐ「きつい」とか「給料がうんぬん」と不満を言い、それを注意すると、ブスッとした表情になるので、「表情を顔に出すな」と言うと、今度はとたんにしゃべらなくなる。

私と同世代の人間に話を聞くと、状況が似ていることが多い。

仕事に対する「重み」が分かっていないのと、その上、待遇面を気にするきらい(傾向)があると思う。

環境もあると思うが、私の周りには、障害があって、働きたくても働けない仲間がいて、私も一般企業で働いた10年の間、「その人たちの分まで頑張ろう」という気持ちが、どこかにあり、家に帰れば、「あそこが痛い、ここが痛い」とか「きつい」とは言っても、仕事中は文句を言わなかった。

なぜなら、「仕事をする」という重みや責任感でいっぱいだったからだ。だから、仕事を辞めてから、肩の荷が下りた。解放感があった。身体がボロボロだったから、しばらく休もうと思った。新たな目標に向かうまでの4ヶ月間、心身共に休ませた。

待遇ばかり気にしている人に言いたい。

「仕事が出来ることは、決して当たり前ではなく、まず、仕事が出来ることに感謝をし、次に目の前にある仕事にまい進して下さい。あなたの努力や頑張りを認めてくれる人、支えてくれる人はきっといるから」と。