鹿角市の秋田八幡平クマ牧場に残されたクマ２７頭の受け入れ問題で、北秋田市は阿仁熊牧場の改修計画を年内にも作成し、来春着工、来夏受け入れを目指す。２１日の第２回定例県議会９月議会の福祉環境委員会で、県が明らかにした。

　委員会終了後、佐々木弘・県生活環境部次長は「２７頭のうち、ツキノワグマ全６頭は来月にも移送したい」と話した。八幡平クマ牧場での管理頭数を冬前に減らして、除雪が必要なおりを少なくし、現在派遣している県非常勤職員らの冬季の負担を軽減するのが狙い。

　県によると、阿仁熊牧場は、既存施設でのツキノワグマ６頭の受け入れが可能。しかし、残るヒグマ２１頭については、受け入れスペースが不十分で改修が必要だという。改修に当たっては北秋田市が中心となって設計、県が助言し費用を補助する。