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命の大切さ教える「誕生学」を導入9月21日 18時10分
子どものいじめや自殺が社会問題となるなか、埼玉県八潮市は、全国で初めて命の大切さを教える「誕生学」という授業をすべての中学校に導入し、今月から授業を始めました。
「誕生学」は、自分が母親のお腹の中でどのように成長して誕生したのかを、医学的な知識だけでなく、家族の気持ちなどとともに子どもに伝える教育プログラムです。
八潮市は、いじめや自殺などへの対策として子どもたちに命の大切さを学んでもらおうと、今月から市内の5校すべての中学校で、3年生を対象に「誕生学」の授業を取り入れました。
授業では、助産師が講師を務め、出産のとき、赤ちゃんは誰にも教わらないのに自力で体の向きを変えて、お母さんのお腹から出ようとすることなどを人形を使って説明したり、出産した瞬間の母親の気持ちを伝えたりして、一人一人が多くの人の愛情に支えられて生まれてきたことを訴えていました。
「誕生学協会」によりますと、自治体が正式な授業としてすべての中学校を対象に「誕生学」を取り入れたのは、八潮市が初めてだということです。
講師を務めた助産師の直井亜紀さんは「自分が愛されていることを認識することで自信を持ってもらうためにも、子どもたちに命の大切さを伝えたい」と話していました。
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