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多賀城の幼稚園震災補助金不正受給 2被告、起訴内容認める
東日本大震災の復旧工事で国の補助金を不正受給したとして、補助金適正化法違反の罪に問われた宮城県多賀城市新田の私立「せいがん幼稚園」元園長鈴木雄士(50)=宮城県利府町青葉台3丁目=、園を経営する学校法人の元理事、松竹義照(56)=多賀城市山王=両被告の初公判が21日、仙台地裁であり、両被告は起訴内容を認めた。 起訴状によると、共謀して昨年7〜8月、被災した園の施設の復旧工事費の見積もりを約1300万円に水増しした文書や補助金交付申請書を文部科学省の事務を代行する県職員に提出。ことし1月と4月の2回、学校法人名義の口座に補助金計約660万円を振り込ませ、受け取ったとされる。 検察側は冒頭陳述で「自由に使える金を得たかったことなどから、水増しした文書を作った。補助金の一部は幼稚園バスの購入費や生活費などに充てた」と述べた。 松竹被告の弁護側は「補助金のうち実際の復旧工事に使った分については同罪が成立しない」などと主張した。この点について、検察側は次回の公判で考えを示す見通し。
2012年09月21日金曜日
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