傷害致死:宗教施設で集団暴行 男女8容疑者逮捕 京都
毎日新聞 2012年09月21日 20時55分(最終更新 09月21日 21時43分)
宗教施設内で男性信者1人を集団で暴行して死なせたとして、京都府警捜査1課などは21日、京都市南区東九条石田町の宗教法人「空海密教大金龍院」の信者で会社経営、増田敦士容疑者(46)=京都市左京区=ら男女8人を傷害致死容疑で逮捕した。
逮捕容疑は今月16日午前10時〜正午ごろ、同法人施設内の道場で、信者で会社経営、南部忠之さん(68)=同市上京区=の顔や体を殴ったり、蹴ったりして暴行を加え、翌17日午前0時10分ごろ、搬送先の京都市内の病院で、全身打撲による出血性ショックの疑いで死亡させた、とされる。
このほか逮捕されたのは、南部さんの妻でパート従業員、南部洋子容疑者(67)=同=や、大阪市西成区、滋賀県彦根市などに在住の48歳〜76歳の信者。8人は大筋で容疑を認め、一部の容疑者は「教えに背く行為をしたので暴行した」などと供述しているという。
府警によると、16日午後4時ごろ、施設内で倒れている南部さんを別の信者が見つけ、病院に搬送。体中にあざがあるのを不審に思った病院が府警に通報した。増田容疑者らは病院に「南部さんはトイレで倒れた」などと説明していた。