韓国国軍体育部隊は13日、軍服務中のサッカー選手が所属する尚州尚武について、Kリーグを脱退し、来季からアマチュアリーグでプレーすると発表した。今季の残り14試合には出場しない。尚武は韓国プロサッカー連盟から「2部降格」の処分を受けたが、この措置に強く反発したものだ。
プロサッカー連盟は11日の理事会で、アジア・サッカー連盟(AFC)が求めるプロチームの資格を備えていない尚武について、今季の成績に関係なく2部リーグに降格させることを決めた。尚武は独立法人化が完了していない上、選手たちが軍人という立場にあるため、現行規定上プロ契約を結ぶことができないからだ。
サッカー連盟のこの決定に対し、尚州は13日に記者会見を行い、強く反発した。尚州のイ・ジェチョル団長は「今回の降格措置は、市・道の球団と連盟がわれわれだけを2部に降格させようという陰謀。国防部(省に相当)は2部リーグ降格が決まった状況で無意味な試合を行うことはしないと決めた」との立場を示した。
レギュラーシーズンを途中で放棄したチームには、プロ連盟の賞罰規定に従い、3000万ウォン(約210万円)以上の制裁金が課せられる。尚州は全試合の3分の2以上(44試合のうち30試合)を消化しているため、これまでの試合の記録はこのまま残るが、残りの試合を戦わない場合、残り試合は全て0-2の敗戦として処理される。これに伴い、尚州との試合が残っているチームは、今後の尚州戦の記録が全て2-0の不戦勝となる。プロサッカー連盟の関係者は「スプリットシステムのグループB(下位リーグ)に属するほかの7チームが全て同じスコアで勝つという形で処理されるため、今後のリーグ順位には特別な影響はないはず」と説明した。
尚州は、今後アマチュアチームに転向しても、プロ選手を選抜する際には問題がないとの立場を示している。国軍体育部隊の関係者は「プロ選手の選抜方式がどのように変わるか、依然として具体的な指針は決まっていないが、プロ選手が尚州に入団する際には身分がアマチュア選手に変わるだけのため、プロ選手がサッカーをしながら軍人としての任務を果たすことには何ら問題がない」と語った。
プロサッカー連盟側は「内部で話し合った上で、対応策を検討したい」と表明した。