学校で起きるいじめの問題について、茨城県警は20日、「生命、身体を脅かす問題には積極的に捜査、補導していく」との方針を明らかにした。この日の県議会文教警察委員会で、大谷明氏(無所属)の質問に答えた。
大津市の中学2年の男子生徒(当時13)が昨年10月に自殺した問題を受け、学校でのいじめ問題で県警の対応について質問した。
県警の綿引昭・生活安全部長は、8月に常陸太田市の中学2年の男子生徒がいじめを背景に自殺したと指摘される問題にも触れ、「警察としても重要課題としている」と答弁した。
いじめへの対応は一義的には教育現場の問題としながら、危害を及ぼす犯罪には学校内でも対応に乗り出す構えを示した。
大津市の問題を受け、県教育委員会は7月末に県警などと臨時連絡会を開催。非行・いじめの問題については双方が連携を密にし、情報を共有して適切な対応をしていく、としている。
綿引生活安全部長は、県教委が県内5カ所の教育事務所に「いじめ解消サポートセンター」を設置する案を提案していることを踏まえ、県教委の事業とも積極的に対応していきたいとして、連動していく考えを示した。