2012年9月12日
昨年10月に自殺した大津市立中学2年の男子生徒(当時13)の遺族が市や同級生3人らに損害賠償を求めた訴訟で、遺族側は11日、「教諭らはいじめを目撃しながら有効な対策を取らず、漫然と放置した」と学校側の過失を指摘する準備書面を大津地裁に提出した。18日の第3回口頭弁論で主張する。
準備書面によると、昨年9月27日、男子生徒が学校のトイレで殴られているのを女子生徒が目撃し担任教諭に訴えた。担任は遅れて駆けつけたが、逆に加害者側の生徒1人から羽交い締めにされ「あまりやりすぎるなよ」と言って立ち去ったという。担任は遺族に「いつもやってることやと思った」「いま思えばつながっているのかなと思う部分はたくさんある」と話したといい、遺族側は「思い当たる場面を多数思い出せるなら、いじめを阻止するための適切な措置を講じるべきだったことは明らか」と主張している。