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2006年9月18日
セシル・カット 【 Cecile Cut 】
セシルカットとは、1957年の映画「悲しみよこんにちは」でジーン・セバーグ(Jean Seberg)が演じたセシル役(Cecile)の髪形が大流行したために名づけられた女性の超ショートヘアのことである。また、女優のジーン・セバーグも気に入ったのか、1959年の映画「勝手にしやがれ」でもベリーショートのセシルカットで出演している。最近、若い人を中心に静かなブーム。
【参考資料】 ウィキペディア
【参考DVD】
悲しみよこんにちは 出演: ジーン・セバーグ
レビュアー: avonlea
この映画を初めて観た時、私は中学生でしたが、衝撃的な結末にショックを受けたのを覚えています。友達感覚の父親と陽気に遊び暮らしている17歳の少女、セシルに現れたのは、亡き母親の友達でしっとりと落ち着いた美しい女性アンヌ。アンヌに対する憧れが、だんだんと父親をとられたり自分のことに干渉されて嫉妬やら焦燥感やら苛立ちやらに変わっていくところに、「・・・何か、わかる」と妙に納得したものです。
17歳、思春期の真っ只中。背伸びしてみたかったり、世の中を妙に醒めた目で眺めていたり、繊細でもろくて不安定な時期。そんな少女の心境が実に見事に描かれていたと思います。原作者のサガンが当時18歳だったからこそ、ここまでみずみずしく描くことが出来たんだな、と思いました。
勝手にしやがれ 出演: ジャン・ポール・ベルモンド, ジーン・セバーグ 監督: ジャン・リュック・ゴダール
ジャン・リュック・ゴダール監督の長編デビュー作にして映画史上に輝く革命的傑作。警官殺しの小悪党(ジャン・ポール・ベルモンド)が、パリにやってきた米国娘(ジーン・セバーグ)に惚れるが裏切られ、路上で警察に射殺される。要約すればこれだけの話を、イタリアン・ネオレアリズモにならって撮影所ではなく、部屋や街路で昼夜かまわずルポルタージュのごとく、手持ちカメラで2人の軌跡を活写。その即興的演出、ジャンプ・カット中心の編集は追随者を次々と生んだ。
投稿者 kaz : 用語データ一覧