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仏週刊誌“宗教も風刺を認めるべき”9月20日 4時33分
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アメリカで制作された映像がイスラム教の預言者を侮辱したとして、世界各地でイスラム教徒による反米デモが相次ぐなか、イスラム教の預言者の風刺画を掲載したフランスの週刊誌の責任者がNHKのインタビューに答え、「宗教であっても批判や風刺は認められるべきだ」と主張しました。
19日に発売されたフランスの週刊誌「シャルリー・エブド」は、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載し、フランスのイスラム教徒の団体が非難するなど、内外で反発が強まる懸念が出ています。
この週刊誌のシャルブ発行責任者は、19日、NHKのインタビューに答え、風刺画を掲載した理由について、フランスの読者のために時事問題をユーモアを交えたわれわれのやり方で取り上げたとしたうえで、「不快に思う人は読まなければ良い」と述べました。そのうえで、シャルブ氏は「信仰する人たちを侮辱はしないが、宗教も、哲学のように批判や風刺が認められるべきだ」と主張しました。
この週刊誌は、去年11月にも預言者の風刺画を掲載し、編集部の建物が何者かに放火される事件が起きていて、警察は、今回の発売を受けて警備体制を強化しています。
シャルブ氏は「テロや暴力の脅しは拒絶する」と述べ、譲歩して預言者の風刺画の掲載をやめれば表現の自由がますます狭められていくとして、今後も国内の法律を守りながら批判や風刺を続けていく考えを強調しました。
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