韓国経済は今年3.0%成長=IMF見通し引き下げ

【ソウル聯合ニュース】国際通貨基金(IMF)が韓国経済の今年の成長率見通しを3.0%、来年を3.9%にそれぞれ下方修正した。

 韓国の企画財政部が21日までに明らかにした。IMFは6月に韓国との定例協議を行った直後、韓国の今年の成長率を4月時点の見通し3.5%から0.25ポイント引き下げる可能性があるとしていたが、このほどの最終報告書は、0.5ポイント引き下げ3.0%と見込んだ。

 来年の成長率も、4月時点の見通し4.0%より0.1ポイント低い3.9%とした。

 見通しの引き下げは、世界経済の成長鈍化によるもの。IMFは韓国経済の潜在的な短期リスク要因として、欧州圏の危機の高まりを挙げた。

 物価上昇率は今年2.8%、来年3.2%と予測された。景気減速の影響を受けるものの、期待インフレ率を考慮すると、今年7~12月期には多少上昇するという。

 今年の輸出増加率は5.6%、輸入は4.0%となり、経常収支は225億ドル(約1兆7600億円)の黒字を記録すると見込んだ。来年は輸出が10.0%、輸入が10.9%伸び、経常黒字は210億ドルを予想。

 IMFは、韓国政府のマクロ権税制措置などにより、▼短期外債に対する外貨準備高増加▼銀行の借入依存度緩和▼銀行の外貨流動性拡充――などが進み、対外部門の変動性がこれまでより縮小すると分析した。

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