トップページ社会ニュース一覧利根川ダム貯水量 回復は僅か
ニュース詳細

利根川ダム貯水量 回復は僅か
9月19日 22時29分

関東地方の1都5県の水がめになっている利根川水系で10%の取水制限が始まって1週間以上がたちますが、上流のダムの周辺では9月半ばを過ぎても依然まとまった雨は降らず、貯水量の回復は僅かにとどまっていて、国土交通省は引き続き節水を呼びかけています。

関東地方では7月下旬から雨が少ない状態が続き、利根川水系の8つのダムでは、今月11日から神奈川県を除く1都5県で10%の取水制限が行われていますが、その後1週間以上たって9月半ばを過ぎた今も、ダムの周辺では雨が少ない状態が続いています。
18日夜から19日朝にかけては、関東各地で断続的に激しい雨が降りましたが、ダムがある群馬県北部の雨量は1時間に数ミリ程度にとどまり、19日も雨が少ない状態が続きました。
主力の矢木沢ダムは、19日未明から朝までの雨量は10ミリほどで、ダムの貯水率は依然、8%余りにとどまっています。
関東地方整備局によりますと、この雨で8つのダムを合わせた貯水率は、36.7%だった18日夜に比べ、19日午後4時には37.1%と0.4ポイント回復しましたが、全体の貯水量は依然として平年の50%にとどまっています。
関東地方整備局は、「例年は10月前には、台風や秋雨前線などの影響で貯水率が回復するが、ことしは今のところ期待できず、取水制限はしばらくは続けざるをえない」として、引き続き広く節水を呼びかけています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ