ニュース詳細
IAEA 原発の安全強化採択9月21日 5時30分
IAEA=国際原子力機関の年次総会は、20日、各国がIAEAによる原子力発電所の安全性の調査を積極的に受け入れることなど、世界の原発の安全強化に向けた対策を盛り込んだ決議案を全会一致で採択しました。
オーストリアのウィーンで開かれているIAEAの年次総会は、20日、原発の安全強化に向けた対策を盛り込んだ決議案が提出され全会一致で採択されました。
今回の決議は東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、去年のIAEAの年次総会で承認された世界の原発の安全対策のその後の実施状況を踏まえてまとめられたものです。
決議では、各国が原子力発電所の安全性を評価するIAEAの調査を積極的に受け入れることや、独立性を高めた規制当局の設立を進め、こうした役割を担う人材の育成を進めることなど、原発の安全強化に向けた対策が盛り込まれています。
原発の安全性の評価を巡っては、去年9月の総会以降、IAEAの調査を受けた国はフランスや中国など6か国にとどまっていて、今後、各国が決議を踏まえて、調査を積極的に受け入れIAEAの基準に基づいた原発の安全対策の強化を進めることができるかが問われることになります。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|