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オスプレイ試験飛行で抗議活動
9月21日 11時53分

オスプレイ試験飛行で抗議活動
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アメリカ軍の新型輸送機「オスプレイ」の試験飛行が始まったことを受けて山口県の岩国基地の周辺では市民団体による抗議活動が行われています。

岩国基地の北側には、21日午前7時すぎからオスプレイの配備に反対する市民団体のメンバーらが集まり始めました。そして、午前9時すぎにオスプレイが駐機場から滑走路に向かって移動を始めると、複数の市民団体のメンバーらが抗議活動を始めました。
メンバーらは「飛行訓練と配備に反対」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げ、「オスプレイは出て行け」と大きな声で訴えていました。
市民団体の代表を務める大川清さんは「オスプレイの配備に抗議するためおとといから岩国市役所の前でハンガーストライキを続けてきた。これだけ事故が相次いでいるのに試験飛行を行うのは許せない」と話しています。

山口県知事“国はすべての責任負うべき”

山口県の山本繁太郎知事は「安全性に対する県民の懸念が払拭されていないなかで試験飛行が始まり、本当に遺憾に思う。国からは試験飛行の開始に関する詳しい連絡は何もなかった。地方自治体としては試験飛行を止めるのは不可能で、国は県民の不安の解消や安心・安全の確保にすべての責任を負うべきだ。県としての対策は今後の状況を見ながら考えていきたい」と話しています。

沖縄県知事“配備ありきでどんどん進んでいる”

沖縄県の仲井真知事は「アメリカなどでオスプレイが飛んでいる写真は無数にあるが、日本で実際に飛んでいることに『まさか』という印象だ」と述べました。そのうえで、「沖縄では県民大会も開かれるなど、県民をあげて配備への反対を強くアピールしているにもかかわらず、配備ありきでどんどん前に進んでいる印象が強い。沖縄県民や、特に普天間基地の周辺市民の不安が払拭(ふっしょく)されるまでは『配備はやむをえない』とはとても言えない」と述べ、沖縄への配備に反対する考えを改めて示しました。

宜野湾市長“沖縄配備あってはならない”

普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長は「沖縄に配備することはあってはならないというのが市民の思いだ。政府は配備ありきで物事を進めるのではなく、配備に反対している沖縄のことを考えなければならないし、宜野湾市民の思いをないがしろにすることはあってはならない。これから対応を考えたいが配備は阻止したい」と述べ、改めてオスプレイの配備に反対する考えを強調しました。

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