谷村新司さん“文化は最後のとりで”

9月20日 21時55分

日中関係の緊張が続くなか、今月、中国で予定されていた日中国交正常化４０周年を記念したコンサートが延期されることになった歌手の谷村新司さんが２０日、東京都内で会見し、「文化は最後のとりでで、文化交流を途絶えさせてはいけない」と、呼びかけました。

谷村新司さんは、長年、音楽による日中の交流活動に取り組んでいて、今月２５日には中国の北京に招かれて日中国交正常化４０周年を記念するコンサートを開く予定でした。
しかし、先週、中国側から「このような状況なので、お呼びしたときの警備のことを考えると、延期させてもらいたい」という連絡があったということです。
これを受けて谷村さんは２０日、東京で記者会見し、「中止ではなく延期ということで、ネガティブには捉えていません」と述べました。
そのうえで、「政治はぶつかるもの、国にとって一番いい方法をお互いが主張します。でも文化は最後のとりでだと思います。文化交流を途絶えさせてはいけません」と呼びかけました。
谷村さんは、来月、上海でもコンサートを開く予定ですが、こちらは、今のところ日程の変更はないということです。